2022/12/13 のログ
チューベローズ > 相手の五感を一つ、また一つと占拠しながら甘く囁きかける内にとろんと蕩けていく女。
風で冷やされていた頬も今は火照り、熱を感じる。
額に口づけを落としながら甘く囁けば胸を擽るのは湿った女の甘く熱い吐息。
冷えた空気の中で湯気のように色づき少女の肌を撫でる。
そして相手からの甘い囁き。

くすくすと愉しそうに笑いながら頬を撫でていた手、ゆっくりと滑らせ女の後ろ頭を抱き少女の胸の中に抱きしめる。

「あは♪よくできました。 ふふふ。とってもかわいい私の催眠人形ちゃん。 えぇたっぷり操って、可愛がってあげるわ…。」

腕の中にある女の艶やかな髪に口づけを落としながら囁きかけて。
さて、どんな命令をしたら楽しいだろうかと考えながら子をあやす様に柔らかく後ろ頭に指を滑らせ首後ろ、背中へと滑らせていく。
相手の豊かな胸を潰すのは少女の薄く穏やかな熱。

「そうね─。 決めたわ…私が指を鳴らした瞬間から冒険者のローザリンデは、喉が渇いて仕方が無くなって…捕まえた少女のスカートの中に無理やり顔を突っ込んで、秘所を舐めたくて舐めたくて仕方が無くなるの。 
犬の様に一生懸命なめて、舐めれば舐める程に溢れてくる甘い蜜に夢中になってローザリンデはどんどんと気持ちよくなっていくのよ…。
私が嫌がって頭を押しても、叩いても辞めてとお願いしてもローザリンデは辞められないし、むしろそれすらもローザリンデは気持ち良くなって自慰まで始める変態さんになってしまうの…。
いけない事をしているのに…やめられない、とってもかわいい可愛いローザリンデを私にいっぱい見せて?」

少女は耳元で甘く甘く歪んだ指令を出す。
相手に植えつける罪悪感と、背徳感。そして何よりも快感。
それを普段の女に植えつけるかのような指示。
そして、その命令を聞いた相手の胸を抱いたまま少女は相手の頭を抱いたまま、路地の壁に背を押し付ける。女の顔は少女の股座の前、指を慣らせばスカートの黒い生地とふわふわとした飾り。
金木犀の香りに混じる少女の仄かな女の匂い─。
それぞれが相手の頭を狂わせていく。
怯え潤んだ表情で相手の頭を押さえてから耳元で指が鳴る。
パチン─。

ローザリンデ > 跪いた催眠人形は締まりのない表情でご主人さまを見上げていた。
後頭部を腕に包まれてご主人さまの薄い胸に顔を埋めた。
催眠人形の脳内は陶酔感と多幸感と快楽でいっぱい。寒い冬の夜なのに一切寒さなんて感じない。
鈴を鳴らすような声で褒められるとびくんびくんと下半身が震えて柄ストッキングが甘酸っぱい蜜で濡れた。
ご主人さまの指が後頭部から首筋を通ってコートを羽織った背中に落ちていく。
そして、ご主人さまの命令が耳を通って脳を突き刺し、催眠人形の頭の中を上書きしていく。
ご主人さまの胸に顔を押し付けたままで、催眠人形の寄り目になった虚ろな水色の瞳が揺れた。

「はい。ローザリンデは喉が渇いた冒険者になってご主人さまのスカートの中のおまんこを舐めたくて仕方なくなります。
 ご主人さまの蜜を舐めるとどんどん夢中になって気持ちよくなります。
 ご主人さまが嫌がってもやめられなくて、それが気持ち良くなってオナニーまで始めます」

催眠人形は性的に興奮していた。けれど命令を復唱する声はやや抑揚が薄い。
ご主人さまの望みのままになることこそが催眠人形の喜びだった。
黒い甘ロリ服の少女に導かれ、胡座をかいた少女を路地の壁に押し付けたような体勢になった。
黒いスカートの生地がとても心地良い。金木犀の香りが脳を痺れさせる。
そして、合図の指が鳴った。

パチン!

唐突に女は意識が戻った。目の前には黒い甘ロリ服の少女。金木犀の強い香り。

「んはぁ……はぁっ……はぁっ……」

渇く。喉が渇く。もうカラッカラになっている。
目の前には狐面をかぶった少女の姿。胡座をかいていて黒いスカートの奥からはとても良い匂いがした。

「………欲しいの。……ほしい……ホシイ………ホシイ欲しい欲しい欲しいっ!!!」

女は荒い呼吸でおもむろに少女の黒いスカートを捲って、その中のショーツにも手をかけた。
その動きにはまったく躊躇がない。まるで野生のイノシシのように少女の股間に頭を突っ込むと少女の蜜壺に吸い付いていく。
下半身は大きく開いてピンヒールを履いた足で踏ん張って、まったく後退など考えていない。

「はふはふっぁはっはっはぶっ……んちゅっ……あむっ……べちゃっ…くちゅっ」

夢中になって少女の中に舌をねじ込んで、下品な水音を立てながら食いつくように貪っている。

チューベローズ > より目になり陶酔感と多幸感で緩んだ顔を優しく胸に抱き、愛おしむ様に撫でる少女。
その手は優しくやわらかで子を撫でる母のようでもある。

褒めるだけで下肢を揺らす女の頭に口づけを落としながら命令を刻み込んでいく。
既に興奮しながらも抑揚の薄い女の副将を聞き満足を擦ればいかにも相手に襲い掛かられたような体勢をとり、背を冷たい路地の壁に凭れかけさせ相手の顔を自分の股座に。

指を慣らせば一瞬の間。
相手が状況の把握と共にスカートを捲り中へと顔を突っ込んで来ればその中には少女のしなやかな太腿に可愛らしいショーツ。
フタナリペニスは今は魔法で消しているため、なだらかな下腹部が黒の中に浮かび上がる。
獣じみた荒い吐息が太腿を撫で体を震わせるが、その表情は喜悦に染まるがスカートの中の相手にはそれは見えない。

「やっ!! やめて!変態!! お姉ちゃんっ!」

ショーツをあっさりと剥ぎ取られれば抵抗する様に少女の太腿が相手の頭を挟み抵抗するが、その抵抗はあっさりとねじ伏せられるかのように相手の唇が秘所に吸い付いてくる。

「んぁっ! どうして!? どうしてこんな事するのお姉ちゃん!!」

じたばたと暴れる少女の細い足、シルクのような太腿が秘所に吸い付く相手の頬を舐め膝が肩を押す。
引きはがそうと髪を掴んで引っ張ってみたり頭を叩いてみたり、なんとか止めようと秘所に舌を捻じ込む相手の頭を太腿で挟み必死の抵抗を見せるが、それは相手にとって何の痛打にもならない。

這いつくばり自身の股座に顔を押し付けていれば、冷たい石畳がその豊かな胸を潰し、服の上から擦り上げていく。
最初は僅かに濡れていた秘所も、奥からジワリと蜜が滲み相手の舌に触れる。
それはまさしく蜜の様に甘く感じ相手に極上の多幸感を与える甘い毒。
スカートの上では少女のすすり泣く声にどこか交じる甘い吐息。


「ひぐっ… やっ…やぁっ… 」

少女が藻掻けば藻掻くほど、相手の中では背徳感が甘美な刺激となって心を理性を犯していく。
せめてもの抵抗とばかりに脚を開き、相手の頭を抱え込み秘所を逆に押し付ければ小さな陰核が女の鼻を潰し、鼻の穴を塞ぎ、口は蜜が溢れる秘所でふさぎ呼吸の邪魔をする。
そうなれば相手はさらに強く少女の匂いを吸い込み、舌を捻じ込み、猪の様な荒い息をすることになるだろう。

襲い掛かる方が食べられているという、二人の狂った夜はまだ始まったばかり─。

ローザリンデ > 女の頭は少女の黒いスカートの暗がりの中にあった。芳しい匂いがする泉に吸いつくくらい暗闇の中でもできる。
少女が可愛らしい声で抵抗して女を罵った。罵ってくる声までが透き通るように綺麗で女の性感を却って呼び起こす。

「はぁっ…はぁっ……はぁっ………」

女は少女の股間から濡れた顔を上げた。水色の瞳が血走っている。
夜中に可愛らしい少女を襲って愛液を搾取している冒険者。これが今の女の姿だった。
これが正しいことのはずがない。現実に眼の前の少女は嫌がっている。どうしてこんなことをするのかと責められた。

「あ、そ、それ……は……」

愛らしい少女で渇きを癒したいという欲求と、女が持っている倫理感が激突した。
胸の中が痛んだ。──けれど、その痛みが何故か気持ちよかった。興奮で呼吸が荒くなる。
まるで少女を襲う魔物のような気持ち。けれど、どこかそれが嬉しくてときめいた。
少女の太腿で頬がこすれると、胸の中がじ~んと熱くなって、もう抑えが効かない。
じたばたと暴れる少女の両脚を手でつかんだ。ぎゅっと強く握る。

「し、仕方ないじゃない!
 もう止まんないのよ!!」

身体が熱い。邪魔なコートを脱ぎ去った。まとわりつく厚い生地が鬱陶しい。
ワンピースも上半身だけボタンを外す。細かい指先の作業がもどかしい。下半身はスカート部分をたくし上げるだけで済むのが有り難い。
ブラはずらしてショーツは半分だけ降ろした。脚が動かしづらいけど仕方ない。全部脱ぐのが面倒だった。
冒険者として鍛えた膂力に物を言わせて、また顔を少女の股間に押し込んだ。

「がふっはぐっ…あむっはぶっ…んはぁっ…んちゅっ…くちゅっ」

狂ったように少女の蜜を貪る。もがく少女を押さえ込んでいると地面に触れた自分の乳首が石畳で擦れた。
女の理性が決壊する。少女のすすり泣く声が余計に性感を高めた。
少女が抵抗して両脚で頭を挟んできた。けれど、それが女の精神を昂ぶらせる。
少女の脚を掴む手間が省けた両手。
右手は少女の身体を押さえにいく。左手は自分の股間に当てた。もう我慢ができなかった。
家畜のように少女の股間を貪りながら、同時に自分の蜜壺を片手でかき回した。
オナニーは毎日しているから、人差し指と中指だけで自分の気持ちいいところを一番気持ちよくする仕方は身体が覚えている。
痴女となった女は、少女の蜜壺に身体ごと顔を押しつけて吸いつきながら、自分の蜜壺を弄って蜜をだらだらと垂れ流していた。

──狂った夜の宴はさらに加速していくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からチューベローズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からローザリンデさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリアさんが現れました。
リア > 平民地区――小綺麗な飲食店が立ち並ぶ路地。
とあるカフェから出てきた一人客が、振り返って店内のエプロン姿の若いウェイトレスに手を振った。

可愛いウェイトレスに会うため、カフェに通う少年――のように見えたかもしれない。
実際には二人はただの学友で、外に出たのは少年ではなく少女である。
紺色のコートとキャメル色のパンツ、黒いブーツに髪を隠す帽子で、なるべく安全に一人歩きをするため男装めいた身なりをしているだけで。

「ガレット美味しかったあ。混んでたからデザート食べ損ねちゃったな……」

オープンしたてのカフェは大賑わいで、一人でテーブル席を占領するのも気が引けて早めに引き上げたところ。
学友のバイト先に遊びに行く、という初めての経験にちょっぴり浮ついた気分で通りを歩き始める。

「大変そうだったけど社会勉強になりそうね、バイトって……ん――チーズケーキ、ミルフィーユ、マロン……の何か……もしくはバターたっぷりの……ん――……」

あまり混んでいなさそうで、一人で入っても大丈夫そうで、かつ甘いものが美味しそうな店を探しながらのため、足取りは遅々。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロスさんが現れました。
クロス > (平民地区の飲食店が立ち並ぶ路地。
日に照らされ、とても賑やかで明るく、色あざかな場所に見えるだろう。
そんな中、周りの色からはみ出るように全身を黒く染めている男が居た。
高身長で細身の姿、帽子を被っているその男は”クロス”)

「はぁ…」

(ため息を漏らし街中を歩く。
ココ最近、貧民地区での商売も冒険者ギルドでの依頼でもかなり悲惨な目に会っていたため、毎日イラついており、気疲れしていたのだった。)

「ったく、俺が何をしたって言うんだか…。
乗る気じゃねぇが、仕方ねぇ…」

(ストレスが貯まればいずれ仕事に支障が出る。
何かで気分を紛らわせようと賑やかなこの路地にやってきたのだった。
普段はひとりで酒を飲むがいい店がないかと周りを探す。
そのためか、目の前で同じように店を探す少年の様な少女に気づかず、ぶつかりそうな程に歩き、近づいてしまう)

リア > あの店は薄暗くてちょっと入りにくい、あの店は窓が無くて中の様子が分からない……
あの店はそもそも何屋なのか看板を見ても分からない……

ひとつずつ店を見ながら、候補から外していくのだけれど、何かわからない店もそれはそれでわくわくする。
客引きが必要ないくらいにどの店も賑わっていて、一本通りを外れた方が入りやすい店を見つけられるかもしれないと思い道を曲がろうとしたとき。

「わっ…!!」

クロスにぶつかり派手によろめく。相手の背が高すぎるのと黒づくめでよく見えなかったせいで一瞬壁にぶつかったのかと思う。

「いっ…たあ――……! じゃ、なくてっ、ごめんなさいっ!?」

よそ見をしていて人にぶつかったのだと遅れて気づき、慌てて相手を見上げる。

クロス > (店の内装や外装が明るすぎる、女性客が多い。
貧民地区の薄暗い世界で生きていたせいもあり、こういった明るいところは慣れていなかった。
酒場で済ませるも、問題に巻き込まれれば面倒だと思い、仕方なくこちらを選んだ。)

「ん…?」

(急に胴体に衝撃が走る。
何かが当たったかと思いそちらを向けば、1人の人間が倒れているのに気付く。
身長から考えて、よそ見をしていたのが原因だったと思い、倒れた相手を見る。
その時は無意識な上に普段の顔つきのせいで、まるで睨んでいるような鋭い目線を向けてしまうだろう。)

「…大丈夫か?坊主…
悪いな、ここに慣れてなくてよそ見をしちまった…。」

(ゆっくりとその場にしゃがみこみ、手を差し伸べる。
低い声で相手を気遣うような言い方をする相手は、どこか人間とは違う、まるでなにかの動物のような雰囲気をしていた。
長い髪に鋭い目つき、少し喋った時に見えた口内の牙はまるで狼か犬のようである)

リア > 尻もちをついて見上げた相手の第一印象。

大きい。黒い。目つきが悪い。――という思いは、しかし微塵も顔には出ない。
屈んで手を差し伸べてくれた仕草の方に、何となく安堵する。
相手が相手なら、怒鳴られても仕方ない場面だったので。

クロスに手を預けるも、坊主、と言うのに一瞬怪訝な顔をしてしまう。

「え? ええと……」

すぐに自分の恰好を思い出す。
声もハスキーな方なので、確かに今自分は坊主でしかない、坊主で行こう、と気を引き締める。

「いえ、わた――ぼく?こそ、よそ見していたので……」

手を借りてゆっくり起き上がりながら、帽子の陰に見えた相手の牙。

「あなた……」

ミレー族? と口に出そうになって飲み込む。

クロス > 「ん…?」

(”坊主”という言葉に反応したのか、何だか様子がおかしく感じ、そのあとも一人称を変えたのを目撃すれば即座に少女とわかった。
初めから既にわかっていたが、格好の都合で隠したがっているのだろうと思い、あえて坊主と呼んだのだ。)

「…まぁ、こんな街の中だ。色で分からなかっただろうよ…」

(謝罪をする少女に対してこちらも反省。
その後言いかけた言葉に眉が小さく揺れる。
貧民地区でも自分のことを知る者は多い。
この少女もその1人かと訝しんだが、こう広い場所では目立ってかえって不利だと察した。)

「…なぁ、坊主。
初対面で聞くのもあれだが…ここいらで甘くて美味い店は知らねぇか?」

(一先ずは話を誤魔化そうと適当な話題を振る。
相手が人気のないところに連れていけば黒と分かり、即座に拘束するのも簡単だろう。
逆に素直に導かれれば目的も果たせるというもの、どちらの結果になってもこちらが有利になると考えて話すことにした。)

リア > ぱたぱたと服を払うと、クロスの服の裾を掴む。
人ごみで派手に倒れて衆目を引いている気がして、このままでは相手のためにも良くない気がする。

「あの、とりあえず移動しましょう。
 このあたりに慣れていないって、迷子ですか? 僕、お送りしましょうか」

ミレー族だとしたら一人にしてはいけない、という使命感で、なぜか自分より大きな男を送る提案。
クロスをちょっと引っ張って通りの隅っこに寄りながら、彼の口から出た「甘くて美味い」を聞き間違いかと思ってオウム返しにする。

「甘くて美味い……? デザートは私も探していたところですけど……
 ……、……、……ええと……よろしければご一緒します?」

クロスが一人でスイーツ屋さんに入るととても目立つのではないか、それはあまりよろしくないのではないか、と勝手に気を遣って恐る恐る提案する。

クロス > 「…仕事柄、あまりこっちには来なくってな…街の風景も忘れちまったんだよ…」

(”迷子”っと言われれば少々小っ恥ずかしい気持ちになる。
しかし、表情は変わらずであった。
そのまま引っ張られると、その流れに合わせて自分も動く。
この巨体を動かすほどの怪力は無いため、下手に力を入れて転ばせては少々面倒だと思った。)

「あぁ、ちょっと気疲れしていてな…リセットの為にそういう物を…」

(長い後ろ髪を掻く。
契約相手の集金やイレギュラーな襲撃、何度も傷を負って疲れてを繰り返しているためにメンタル面で少し力が出せなかったのだ。)

「…お前さんの方が詳しそうだな…頼む。」

(この地区に慣れていそうだと雰囲気で察して案内を頼むことにした。
1人でまた歩いて、会いたくない仕事関係の知人と出くわしたら面倒だろうし)

リア > 「お仕事……は、何をなさっているんですか?」

思ったよりも人目は引いていなかったみたいで、周囲からじろじろ見られることもなくほっとする。
人ごみに逆らわず歩き出した。黄色い葉っぱで埋まる石畳を、候補の店のある方へ。

「疲れた時には甘いものですね。ん――じゃあ新規開拓は今日はやめておいて、この間行ったお店にしよう……こっちです」

未知のお店に入るのも楽しそうだったけれど、どんなお店かわからないところにクロスを連れては入れない、という保護者としての意識である。

「そうだ、お名前…………(先に名乗るべきだという礼儀と、性別がばれることを天秤にかけること五秒)……リアと申します」

一人歩きの危険を避けるためであって、目の前の相手を騙したいわけではないので、悩んだ挙句普通に名乗る。

クロス > 「………冒険者ギルドで…ちょいと手伝い?…だな」

(貧民地区の闇金融なんて素直に言えるはずもなく、嘘にならない程度に話す。
そのあと、見知っているという店に連れて行かれるが何だか立場と見た目が逆じゃねぇか?っと心の中で考えるも黙ってついて行くことに。)

「ん…クロスだ…。
好きに呼べ…。」

(謎の間があるも”リア”と名乗る少女に対して自分も名乗り出る。)

「…坊主、お前は学生か?」

(服装やら体型やらでまだ若い様子からそこら辺の年代かと思い質問をする。)

リア > 「わあ……いいなあ……冒険者ギルドって色んな依頼が来るし、色んな人が来るでしょう。
 社会勉強になりそうですよね。僕が見学だけしに行っても怒られませんか?」

冒険者ギルドとは、独立独歩の自由人がたくさんいるところ、のイメージを持つ娘にとってちょっとした憧れの場所である。
闇金と言われたらたぶんきょとんとしていたことだろう。

そうして保護者然として歩いた先、足を止めたのはラッパのマークの看板を掲げる地下へ続く階段の前。
こじんまりした入口は、クロスの背丈だとだいぶ身を屈めて入らなければならない。

「クロスさん、頭ぶつけないように気を付けて。
 ここ、マスターが有名なレストランで働いていた方で、席数は少ないんですけど何でもとっても美味しいんです」

先に階段を下りていきながら、自分の帽子を取った。
中に押し込んでいた黒髪がさらっと肩に落ちる。
さすがに男には見えなくなるが、店のマスターにも知られているし、もうそれは良いということにしたのだ。
階段を下りながらクロスを見上げ、坊主のふりをしていたことについてちょっとはにかみながら。

「はい。王立コクマー・ラジエル学院の」

クロス > 「あぁ、そうだな…。
根っこから頑固でお堅いやつのいれば、調子に乗った小僧も居る…ってところだな。
…そうだな、ギルドに申請せずにこっそりと着いてくれば良いんじゃねぇか?
ま、依頼先で”偶然”会っちまえば見れるかもな?」

(冒険者ギルドの雰囲気には特に興味はなかったが、何度か依頼を受けようとした時、この格好で行くため絡まれて説教やら茶化しやらがあって面倒だった。
偶然出会うようにすれば見れると言うとにやりと笑って少々悪どい顔を晒す。)

(しばらくすればラッパのマークの看板の地下への階段。
黙ってついて行くが少し狭いため、かなり体を屈めて入店した。)

「かなり狭い階段だな…?
…へぇ、そいつは良いな?まともな飯なんて、あまり食ったことねぇからな…。」

(貧民地区の飯は高額な癖に不味くて臭いものが多い。
それでも生きるために食したり、それがクセだという物好きも多い。
そうこうしているうちに帽子を脱ぐ少女。
髪が落ちる姿を見れば、やはりなっと言った様子で見る。
合わせて自分も帽子を脱げば、頭のてっぺんから尖った犬の耳が2つ現れた、更に腰あたりからフサフサのしっぽも現れる。)

「ラジエル学院…。聞いた事がねぇ所だな…。
魔術師の専門学校か何かか?」

(学校なんて行ったことないのクロスにとって、初めて聞くその学院がなにかの特殊校だと思っていた)

リア > 「小僧って、クロスさんだってお若く見えるのに」

それとも実年齢は結構上なのかしら……と推し量る。

「ふふ、悪そうな顔して、今からスイーツをいただく人とは思えない」

悪どい顔にもくすくす笑ってしまう。

「いわゆる隠れ家的なお店、というやつです。
 あら、まともなご飯を食べないでそんなに大きくなれたんですか?
 じゃあここの料理を食べたら倍くらい巨大化しちゃうかもしれません。
 今日はお詫びも兼ねてご馳走します。
 おすすめはクレームブリュレとミルクフランとカッサータと……あ、でも焼き菓子も美味しいんですよね……」

うっとりと並べ立て、地下の赤塗りの木製扉をくぐると、温かい空気に包まれる。
十席も無いカウンターだけの手狭な店だ。

どうやら性別の嘘はばれていたらしいと、ほんの少し気まずそうに笑う。

「こちらのマスターは、美味しいものとゆったりした時間を味わいに来た人は皆平等という方なので、のんびりしてくださいね。
 ――ご機嫌ようおじさま、今日は二人なんですけれど」

 すいと戸口で会釈して中へ入る。他に客はいないようで、お好きな席へ、とカウンター向こうの白髪にチョッキのマスターに言われ、奥に席を取る。

「魔術もそうだし、普通の学校と同じ授業もありますし、実戦技術も学べますよ」

クロス > 「俺はそう若くねぇぞ…。
自分の歳も把握してねぇけどな?」

(年齢なんて考えたところで意味は無いと思っていたため、途中で覚えるのを止めていた。
しかし、言われた通り、おそらく年代的には若い方だろう。)

「そもそも、そんなに食うことがねぇしな…」

(富裕地区での護衛任務ぐらいでしかお見にかかれないスイーツ。
当然のごとく、貧民地区にそのようなものは取り扱われてないため、口にする機会もほとんど無かった。)

「さあな?親父もかなりでかい体格してたし…遺伝かもしれねぇな?
てか、食っただけでそう簡単にでかくはならねぇよ。」

(マシな飯は少なかったが、父親も今の自分同様の仕事をしていたため、金はあった。
それなりにいい物を食えたこともあって、今の体付きになったのだろう。
その後、複数のスイーツを言われるが全く分からずに右から左に流れるように聞いていた。
とりあえず、適当な物を頼んで食べることにした。)

「…どこかバーに似ているが、暗さも静かさも空気も…何もかも違うな?」

(バーに漂う少し陰のある空気とが違い、こちらの店は陽の感覚がある店内であった。)

「ふーん…所謂、冒険者育成の学校か…」

(魔術に戦闘術、義務教育…人として、冒険者としての最低限の知識を学べる様だとそれなりに感心の意を示した。)