2022/11/12 のログ
■エレイ > やがて小さな公園の前に差し掛かれば、歩く足を止めて少し思案。
然る後、おもむろに公園の敷地内へと足を踏み入れる。
周囲には見える限りではやはりというか、誰の姿もなく。
フンス、と小さく鼻を鳴らしながら、公園の片隅にある東屋へと足を向け、
その屋根の下に入り込んでゆく。
そこには木製のテーブルと、それを挟むように同じく木製のベンチが設置されていて。
「──ふぃー。ここでちょいと一休みにしましょうかねぇ」
なんて独り言ちながら、傘を閉じつつベンチに腰掛け。
テーブルの上で頬杖ついて、雨に煙る周囲の景色をボケェー……と暇そうな顔で眺めていって。
■エレイ > しばらくそうして過ごしてみたが、雨はまだまだ止む気配もない。
小さく鼻息を漏らしつつ立ち上がると、傘を広げながら東屋の屋根の下から踏み出し、
また雨の中を歩き出して──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/神殿図書館」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 昼過ぎ。平民地区大神殿敷地内、その図書館の横にある公園。
樹木とベンチ、そして芝生という何の変哲もない場所だが、憩いを求める人達で賑わっている。
図書館での読書を中断し食事をする者、談笑する者、そして――。
「…………」
しばしの休息をとる者。特徴的なバンダナをした銀髪の男がいた。
ベンチを横から座るようにし、背もたれに右腕を載せ、その上に頭を載せている。
隈が窺える目は閉じられ、肩はゆっくりと上下している。
神殿関係者にとっては安全な場所だからこそできる行動といえる。
時折男を疎んじる者達が通りかかり、厳しい視線を向けるが男は気にしない――というより、気付いていないのだろう。
■ヴァン > びくり、身体が震える。
ゆるりと身体を起こし、右手で目頭を押さえる。
「……休み過ぎたか?」
周囲の木の影を確認する。太陽の位置から、おおざっぱな時間帯を確認。
男が意識を手放していたのはそう長い時間ではなかったらしい。軽く頭を振って、眠気を追い払おうとする。
どこか眠たげな目。男は溜まっている書類を片付けに本来休日の中、職場へと顔を出していた。
休息を中断して労働を再開するか、もう少し休んで調子を整えるか。ぼんやりとした頭で考えている。
視線の先には穏やかな光景が広がっている。天秤は休息に傾きつつあった。