2022/10/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 ―路地裏」にエンプティさんが現れました。
エンプティ > (待ち合わせ待機中)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 ―路地裏」にカズキさんが現れました。
エンプティ > 王都のどこにでもある路地裏、その奥。
光が差さぬほどではないはずの、近隣に住む住民は何の不安もなく使用するはずの小路が闇に包まれて。

まるで舞台の場面転換。
再び光が差せば緑の空をたたえるいびつな風景。
鋭角を帯びた建物、窓に映る影絵の乱交。
楕円の犬が転がって、ふとっちょカラスが輪になって。

売れない絵本の登場人物、そんな印象のいびつな動物たちが小路を徘徊する中、
物陰から滲み出るようにそれは姿を現す。

『あなたはみたしたいですか? みたされたいですか?』

黒衣まとう無貌の女。歩む度に揺れる爆乳、踏みしめる度に揺れる巨尻。
朱を帯びた唇から鈴のような声で問いかけを紡ぐ怪異は、出会う相手を求めて彷徨って。

カズキ > 普段は通らない路地裏、論文を提出したがまた読まれる事はないだろうなと思っていた帰り道。
普段使っている道が闇に覆われており、嫌な予感がして引き返そうとするも何か強い力が働いたかのように引き返すことが出来ずに闇の中に引き込まれていって。


「逃げれなかったか……。それにしても、なんだ?この空間は……、そらが緑色になっているし、カラスや犬も変だ……」

闇の中に取り込まれて行き、気づけば異空間ともいえる世界に立っていて。
異様な光景を前に少し正気を失いかけながらもなんとか現状の把握に努めていき。
影絵の踊る壁、猫もおかしいわ、影絵は淫らな行為に勤しむなど非日常的な光景が繰り広げられていくが、歩けば歩くほど興味深くなっていき調べてみたりなど徐々に研究者らしい一面をのぞかせていき何故この空間での空は緑なのか?いびつな動物たちが何故軽々と動けるのかと考えていた矢先に……

「――!?誰だ……っ!!!!――なんてきれいな女性?というべき存在なんだ………」

いきなり、現れて声かけてきた存在に最初は警戒感を露わにしながら反応するも、
その歩む度に揺れるほどのはち切れんばかりの爆乳と巨尻、そしてその美貌に思わず感嘆の声を漏らしてしまって。ただそういった女性であってもふたなりだった事もあったので直ぐには女性と決めつけずに疑問符を付けつつも、その姿を見てしまうと一気に警戒感が薄れてしまい。
彼女の問いに対して直ぐにでも満たして欲しい趣旨を言ってしまいそうになるが、
それに待ったをかけるように女遊びを楽しんでいる経験と学院に学術論文を投稿するぐらいの知恵をもつ頭が言葉を吐きださせず先ほどの

――満たしたいか?満たされたいか?

の問いに対して、何かおかしいと疑問を抱き考え始めていき。
頭の中を急回転させていきながら、今までの経験とその問いの意図kからやがて一つの結論に達し。その結論を元に彼女にこう返答してみみて


「満たしたいし、満たされたい。しかしだ……、なぜ?貴女は自身が満たし満たされる選択肢を提案しないのか? どういった存在であれて相手の心を満たしたい献身的な女性もいるし、相手を満たされる事に意義を持つ女性もいる。しかしだ、それら打算的で金や快楽で自身が満たされる選択肢を提案する女性もいる。 そのうえでだ、何故あなたは自身が満たされる・満たされたいという問いを貴女はしてこなかった?そこに疑問を感じる」

女遊びからくる経験と研究者らしい回答で、彼女の問いに対して疑問で返していって。

エンプティ > 研究するならば、観察するならば、その視点で捉えられるのは
一種の法則性があるように思えること。

抜け出せない闇。突如変貌した路地裏。
そんな場所が常にここにあるという話もなく出現した領域。
ある種の結界。高位の魔族や術師が行使するそれに似ていて、
周囲には魔力らしいものや、逃げられない以外の制約は感じられない。

そもそも風景や生物を見れば無意味な挙動が多く、それを術で再現するのならばおよそ膨大かつ非効率的な魔力のリソースが必要となることは明白で。

その中を、ゆっくりと歩む唯一と言っていいほどまともな人型。
だが、目も鼻もなく、吊り上げる唇は時折大きさを変えていく。
しかし、実際あなたが表現したように、もし目と鼻があれば完璧であろうと言えるほど顔立ちは整っていて。
何故か、人と呼べないその造形にそういった印象を感じてしまうのは、
その異形の所作自体が貴婦人を思わせるゆったりとした仕草だからか。それ故に、その弾む媚肉の挙動も際立つのであろうが。

『あなたはみたしたいですか? みたされたいですか?』

最初のあなたの言葉へ、異形はまた、一句一音変わらず、同じ質問を投げかける。

その中で思考を巡らせる貴方が返した言葉。

「あなたはみたしたいですか? みたされたいで」

 異形の首がカクン、と真横に向いたまま所作が止まる。その中でスカートさえもたなびくままに動きを止めて。
周囲から音が消える。影絵の乱交も動きを止めて、輪になって細長いハゲワシを滅多打ちにしていたカラス達も棍棒を振り下ろす仕草のまま止まる。

周囲を舞い散る星屑も、バウンドして飛び上がった楕円の犬も、
全ては一端静止して。

「……あらあら。ずいぶんとよくお考えになってよく問いかけていらっしゃいます」

 貴方の導き出した結論に対し、首の角度を元に戻した異形は唇の前で両手を合わせ、指をそろえて。

「これは失礼いたしました探求されるお方。
 わたくしの名前はエンプティと申します。

 見ての通り人ならざるもの。そのようなものの繰り返される問いかけに
 怯えず、思考を投げ出さず、貴方の言葉でお答えになったその在りよう、感服いたしますわ」

 スカートの裾をつまんでうやうやしくこうべを垂れ、それから賛辞を述べてから、しかし人差し指を唇に充てて。

「それにしても、ん-……、皆さん最近思考を投げ出さないというか、恐怖に吞まれないといいますか、
 いえ、こうして皆さまとご歓談できるのは嬉しいんですけれど、
 私ってそんなに怖くないのでしょうか。
 怪異として、それはどうなのかと最近思案するところでして。

 探求されるお方。あなたはどう思われますか?」

 先ほどまでの振舞いと打って変わって、まるで無垢と作法を伴った仕草に変わって

カズキ > 自分の疑問に対して突如として、異形の首が真横に向いたまま全身の動きがが止まった事に驚き。
周囲から音が消え、先ほどまで激しかった影絵の乱交も動きを止めて、異形の生物たちの動きも全て静止した事に何が起きたのか困惑と寒気を感じながらも逃げ出すならいまかっと思ったところで。
突如として目の前の主からお褒めの言葉を預かって

「……一応フリーの研究者をやっているものですから、問いに対しては真摯に考え答える事を師匠から叩きこまれたんでね」

まさか異形の存在に褒められるとは思わず、表情に出るほど困惑した表情を浮かべながらも。
彼女の自己紹介を受けていって。

「エンプティというんだね。
こちらも名乗らぬば不作法という者、カズキ・I・リベルティと申します。
お褒めにあずかり光栄でございます。
これも学術の師匠が、どんな化け物や怪異、敵わぬ相手と会ったとしても嗜好を放棄をしてはならないという
師匠の教えの賜物でございます。」

礼儀作法に乗っ取った挨拶をうけ、こちらも礼儀作法に乗っ取った動作で自己紹介と師匠の教えで助かったと述べていって。
怪異と会話している不思議な状況に緊張しながらも、次の言葉に思わず拍子抜けしてしまいながらも。
これでも研究者なのであくまで自分の考えを伝えていって


「そうだね……。結論から言えばマグメール王国という特異な環境によるものかな?
多分、ここの一般平民や貧民からすれば怖い存在であるし、肉欲に溺れすぎ・額が無いので思考が回らぬものであれば何も考えずにその二つの回を答え。平民や貧民など怪異に対して耐性ないものは恐怖にのまれて3つ目などの回答に至らぬだろうし。一部は退治したいなどという血気盛んな奴もいるだろう。
たぶん、ここは……傭兵や一部の騎士などは魔王やらサイクロプス、オークや竜、サキュバスクイーンやら上位種族などの恐怖の存在と対峙しているものもあって恐怖への耐性ができていると思われる。女性の魔王や女性の竜と命がけの性交する男もいるから、冷静でいられる男が案外多くいるのかもしれないな。
怪異としては怖い存在であるのは認めるが、更に怖い存在と対峙したりするとそっちの恐怖での耐性で怪異への抵抗ができるのではと推察してみる。それはそれとして、それとは無縁の生活を送ってきた存在であれば恐怖の存在でしかないが。もちろん窮鼠猫を噛むという諺がある様に、第三の答えをとっさにいうかもしれんが。

いずれにしてもマグメール王国という、怪異も魔王も龍も入り乱れる特異な環境があなたへの恐怖を感じさせないのでしょうと答えてみる」

といいながらも、その豊満なお尻と胸へと視線はたまに泳いでいって。

エンプティ > また周囲の風景が動き出す中、貴方とやり取りを進める異形は唇を緩めて。

「ですけれど、思考を放棄しない中でやはり視線は観察とは別の意図をお持ちのようで。」

察している。元より、その異形がいるこの風景、その窓全てに写る乱交、それが、この事象のなんたるかを意味しており、
何より、怪異の肢体が無意味なものであるはずがなく。

「ええ。今までは戦うことや特技をお持ちでない方のお相手が多かったので、
 カズキ様のような返答をなされる方がおられなかったのですけれど、
どうしてでしょうか、最近お会いする方の傾向が変わってしまって。」

実際その推測は当たっていて、ここで怪異が出くわす者はその多くが自分をそう言う目で見てくれる、恐怖よりも経験や培ったもので凌駕するものが多くなったという。

「ああ、退治は無理ですわ。だってほら」

先程滅多打ちにされていたハゲワシが勢いよく飛び上がってカラス達を追い回す有様を片手で示して。

「ここで死ぬことはありませんもの。何をしたとしていわゆる千日手ですし、
 ここでみたすかみたされるか、どちらかをしなければ出ることはかないませんもの。
 そういう場所だと思っていただければ幸いですわ」

 そして唇に人差し指を当てて

「それで、先ほどのカズキ様の質問ですけれど、そうですね。
 わたしはみたすかみたされるか、ここへ訪れた方がそれを得る為の存在。演劇の舞台装置のようなものと思っていただければ。
 ですが、それでも私にその問いを求めるのであれば……、

 カズキ様、私を満たしていただけますか?」

 唇が、頬よりも高く吊り上がり、嗤う。
 ここの饗宴はまだ始まったばかりで

カズキ > 「なるほど……、ここでみたすかみたされるかしないとでれないのか………。となると貴女を満たし、満たし合いをするしかなさそうですね」

頭を掻きながらも、エスコートする男性のように彼女の手を取っていき。

「もちろんです。そうなった以上、呼ばれて、求められた以上は…
貴女を満たしてあげますね?もちろんそっちも満たしてくれればだけどね……?」

 怪異の笑みに少し恐怖しつつも、笑みを返していき。
 ここの饗宴の舞台へと上がって行けば。更に闇が深くなり誰も確認できないくらいには深い闇へとなっていって…

カズキ > 【二人は深い闇へと消えていきましたこれ以上は二人の問答を観測することはできません】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 ―路地裏」からカズキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 ―路地裏」からエンプティさんが去りました。