2022/08/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にロイスさんが現れました。
■ロイス > 冒険者ギルドの酒場の中で、マントを着た男がカウンターに座っている。
机の上には、袋が置いてあり、その中に手を突っ込んでは、中にあるクッキーを食べている。
お供として、此処で頼んだレモンティーを飲みながら。
「ん、うまいなこのクッキー」
このクッキーは、男が買ったものではない。
今日の依頼を終わらせた際、ついでに依頼主から貰ったものだ。
本来は、店の中で食べるのはマナー違反だが、冒険者ギルドの酒場はその辺かなり緩い。
出来立てという依頼主の言葉もあり、飲み物と追加のデザートを頼むことで贖罪として、此処で食べる事にした。
「(普段甘味なんか食べないから、この素朴な甘さが丁度いいな)」
などと思いつつ、袋一杯のクッキーを消費している。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にスピサさんが現れました。
■スピサ > 王都平民地区 酒場通り
冒険者や平民 兵歴のある者
皆が一仕事を終えた後は、食事 酒精 そして女を求めていろいろな場所を訪れる。
中には陸の上に上がった船乗りなどもいるだろう。
一つの大衆酒場食堂に顔を出したスピサ
全身はバンダナと革の装備 腰には棍棒を備える 少し質素な装備に見えがちな外見。
面貌の薄青い肌などもあり、人ではないと一目でわかるそれ。
貌にはなにより、単眼を覆うバイザー型の眼帯で覆っていればなおさらか。
周囲の視線は、出歩くことの少ない工房の鍛冶師を見ては、顔見知りはほんの数人。
手を挙げて挨拶をするものを、ひらひらと無言で胸元で手を小さく振うくらいはする。
武器持ちとのコミュニティくらいは、薄くも持ち合わせながら店主のいるカウンターへ訪れる。
顔見知りなように互いに言葉を交わすと、店主が頼んでいたのか
骨切りといくつかの用途で使用できるようにされたミート・ナイフを渡す。
店主がその結果にニコニコと機嫌よさげに振る舞うなら、手入れは欠かさないように。
且つ、長期的に使用できなくなった場合は漆を塗るよう助言した。
そのあとは食事である。
鍜治場にこもっていたようには見えないスピサにいくつか話しかけながら、樽ジョッキの柑橘エール
そして油煮を輪切りにした肉塊のスライスにハーブと粗塩を砕いてざっと撫でる。
家畜よりも肉は硬かったり、獣の匂いがある野生のものだけに価格は手ごろ
手の加え方でどうとでもよくなる
肉のうまみは塩で補填できるし、油で煮るように焼いているからぱさぱさしない。
「ん、いただきます。」
もしゃっと舌の上で小さく爆発するようなしょっぱさと、肉を堪能しながら
久しぶりの外を探索した体は、人の手が入ったカロリーに喜んでいた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からスピサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地裏」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 猫より素晴らしい動物はこの世に存在しないと思っている。同じくらい価値あるものはあるが、ごく僅かだ。
固体であり液体。吸えるから気体ですらあるかもしれない。
美しさ、可愛さ、気紛れさ……猫を称賛するには己の語彙ではとても足りない。
釣り竿の先端を洗濯挟みに変えた道具をもってねぐら近くにある路地裏へ向かう。
何が入ってるかわからない腰の高さまである大きな木箱に上り、あぐらをかく。
しばらくすると匂いをかぎつけたか、馴染の黒猫が現れた。
餌を持ってくると現れるちょろい奴。多分、同じ事をこいつも思っているだろう。
少量の鶏肉を黒猫の前に放る。がっついているうちに、やや大きめの肉を釣り竿の先端につける。
黒猫が目の前の鶏肉を食べ終えると、ゆらゆらと宙に浮かぶ肉の塊。とびつこうとするとふっと上に逃れる。
追いかける猫の姿をみて和む。
ゆらゆら、ゆらゆら。
■ヴァン > しばし戯れた後、あえて釣り竿の先端の動きを鈍くして黒猫に肉を獲らせる。
再び食事に戻る様を眺めつつ、次はどうしたものかと思案。
先端が洗濯挟みである以上、魚のように猫を釣ることはできない。糸に絡まったりしたら別だが、それは本位ではない。
「釣るのは難しいか」
四捨五入したら四十になる男が黒猫と戯れるというのはなかなか人に見られたくない光景だ。
赤の他人なら多少気恥ずかしいだけで済むが、知り合いには特に見られたくない。
くだらないことだが、男は自分のイメージをそれなりに気にしていた。
釣り竿を置くと、猫に残りの鶏肉を見せる。手でちぎって割くと、掌に載せる。
黒猫は察したのか、周囲の構造物を経由して男が座る箱の上に乗った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地裏」からヴァンさんが去りました。