2022/08/01 のログ
オリアナ > 「ひゃっ!そ、そんな、つもりはない、ですのにっ!んぅっ!」

娼婦の熟練の指使いが、オリアナの爆乳を愛撫する。
大き目の乳輪を人差し指で撫でられた後、突起を指先でつつかれて。
ゆっくりと乳房をこねられると、生娘の嬌声が上がっていた。

「ひぅっ!わ、わたしがほぐされちゃってます…っ!」

オリアナの整えられた陰毛をかき分けて、娼婦の指が自身の秘所を撫でる。
そこから、綺麗な桃色をのぞかせながら、だんだんとオリアナの秘所も湿り気を帯びてきて。
ゆっくりと走る快感に、困惑の声があがる。

「んぅ…っ!な、なんですの…?こ、この感覚…っ!」

体を震わせながら、目前にミシェルと、銀髪の娼婦が迫る。
鏡合わせのように責められながら、乳房の突起が、たまに擦り合って
非常に淫らでいて、そしてこの場所に最も似合う光景がそこにあった。

「ゆ、指を…?あっ!ま、待ってくださいまし!待っ…んんぅっ!」

『待ちませ~ん♪ほら、ゆっくり指が入っちゃうよ?よ~く見ててごらん♪』

明るい声と共に、オリアナの秘部にも指がゆっくりと挿入されて。
目の前の娼婦ほどではないにしろ、愛液に濡れた淫らな水音が響く。

「んぁっ…!わ、わたしのナカ…!指でかき回されて…んぅ!
こ、これ、この感覚…っ!な、なんなんですの…!?体が、あつくって…。
む、むねが、お腹の奥が、変な感覚がします…っ!」

ミシェル > 「別に変じゃないよ、女はみんなそうなるんだ。
気にせず委ねてしまえばいい…」

ミシェルは銀髪の娼婦を攻めながら、オリアナを攻める桃色髪の娼婦と目を合わせ。
悪戯気にアイコンタクトを交わせば、お互い少しばかり前に出る。

「ほうらサンドイッチだ」

オリアナと銀髪の娼婦の肌と肌が、乳房と乳房がぎゅ、と重なり合う。
汗ばんだ肌が擦れ合い、立ちきった乳首が絡まる。
そして銀髪の娼婦は喘ぎながらも潤んだ瞳でオリアナを見ると、その顔と顔を近づけていき、遂には口付けをかわした。

「せっかくだし、キスも学ぶといいよ」

娼婦のみならずオリアナの乳房にも片手を伸ばしながら、ミシェルは言う。
そして桃色髪の娼婦とタイミングよく押し合い、二人をさらに密着させる。

「ほら、スパートだ」

ミシェルの指先はさらに激しく銀髪の娼婦の膣内を掻き混ぜ、
それに合わせてオリアナを攻める手も激しくなるだろう。
オリアナと唇を重ね合う銀髪の娼婦は喘ぎ声を彼女の口内に送り込みながら、舌を絡め合う。

オリアナ > 「そ、そうなんですの…?で、でも私…っ!
じ、自分がどうなるか、わからなくって…んぅ……!こ、こわいです…わ…っ!」

息も絶え絶えに、今胸や秘所から響く感覚に襲われて、その情報の処理が追い付いていない。
『くすっ♪OK』と、陽気に桃色髪の娼婦が笑えば、ミシェルと息を合わせて。

「ひぅうんっ!こ、これっ!乳首がこすれ合って…っ!な、なにかキちゃいそうですわ…っ!」

互いの乳房が重なり合えば、非常に強く変形しあう。
すっかり硬くなった乳首がこすれ合い、コリコリと互いに強く押し合い、相撲のようであった。
こちらに唇を近づける娼婦に驚き、一瞬避けようとしたが、しかし不思議とそれを受け入れて。

『うっわ♪めっちゃくちゃエロ~い♪ミシェルさん、こんな素質のある子どこで見つけたの?』

なんて、楽しそうにオリアナで楽しんでいる娼婦が笑う。
舌を伸ばして、銀髪の娼婦と口づけを交わすその姿はとてもいやらしかった。

「はむ、んちゅ…っ!ん、れろ……。んぅっ!」

ミシェルの指に合わせて、自らの秘所がぐちゅぐちゅと激しくかき回される。
体を震わせて、玉のような汗を首や胸に浮かばせて、膣が痙攣し始めた。

「んはっ!な、なんかきちゃ、っ!く、ぅっ!ん~~~~!!」

最後に、スパートで果てる直前に唇を離すが。
すぐに銀髪の娼婦が、限界を迎える瞬間に唇を塞いで、共に舌を伸ばして唾液を交換し合いながら、絶頂を迎えた。
プシャッ!とオリアナの秘部から、透明な液体が噴き上がる。

ミシェル > 「んー、王城で知り合ってね。若き騎士様だよ」

オリアナの絶頂と同時に、銀髪の娼婦もまたびくりと身体を震わせ、
ミシェルの指先を受け入れているその秘所から潮が吹き出て、オリアナの身体を汚した。
絶頂した銀髪の娼婦はオリアナに抱き着きねっとりとキスを続け、余韻を楽しむ。
ミシェルはその間に桃色髪の娼婦にオリアナの素性を話す。
……王族なのは流石に気後れするかと思い黙っていたが。

「さて、と。女同士はね、一回イッて終わりじゃないんだよ?」

ミシェルは銀髪の娼婦の背中から離れると、今度はオリアナに近寄る。
顔を近づければ、銀髪の娼婦は何か察したのか唇を離す。
彼女の唾液に濡れたオリアナの唇を、今度はミシェルが奪った。

「んっ…ちゅ……れる…」

そのキスの上手さは、先ほどの娼婦よりも上であった。
オリアナの口内の性感帯を的確に舌先で愛撫する。
彼女自身の唾液と口内に残る娼婦の唾液に、自身のそれも混ぜ合わせて。
その間に銀髪の娼婦は、その豊満な乳房に舌を這わせていた。
汗の浮かぶ肌を舐めながら、徐々にその舌が乳首へと近づく。

「んっ…せっかくだし、今度は三人で攻めてあげようか」

唇を離すと、オリアナの顔を桃色髪の娼婦の方へ向けて。
彼女とオリアナが口付けし始めたのを見届ければ、ミシェルも乳房の方へと舌を這わせる。
そして銀髪の娼婦と片方ずつ、双方の乳首を舐り始める。
唾液に濡れた熱い舌先が、固くなった乳首を弄り倒していく。

オリアナ > 『へぇ~♪こんなに可愛らしいのに騎士さんなんだ。道理でよく鍛えられてると思った♪』

潮で汚されたオリアナの体―――とりわけ、うっすらと浮かんでいる腹筋を娼婦が撫でる。
彼女の言う通り、オリアナの体はほどよく鍛えられておりながら女らしさを失わず
ゴツさもない。奇跡のような黄金比をしており、見ているだけで生唾モノである。
そんなオリアナは、快感に震えて、絶頂に混乱していた。

「は、はぇ…?」

呆けた目で、近寄ってきたミシェルを見つめる。
そうして彼女が、自らの唇を奪うと、驚いて目を見開くが。
すぐにその彼女からの舌を受け入れる。。

「は……いぅ………れおぉ………」

びくびくと、絶頂したばかりの体に追撃のようなキスを受けて。
いやらしく体を痙攣させるその姿に娼婦たちが楽しそうな目を向ける。
唾液を交換し合い、さらに舌の性感帯を責められると、愛液がまた溢れてきた。
胸をさらに、彼女らが責めれば「びくん!」と大きく体が震えて。

「や、やらぁ………。こんな、おかしくなっひゃうから………」

蕩けた目で、自らの体を貪ろうとする彼女らに怯えたような視線をむける。
しかしその視線こそが、余計に”そそる”。
自信に満ちた女騎士が、そのような視線で、全裸で目の前でいるのなら。
誰もがその女を貪ろうとするだろう。

「んぁああっ!だ、だめっ!ちくび、なめちゃっ!コリコリしちゃらめぇっ!」

そう言って、両手で彼女らを離そうとするが力が入らずに、思うがままに責められる。

ミシェル > オリアナの身体をベッドに寝かせ、三人で攻め立てる。
桃色髪の娼婦に唇を貪らせ、ミシェルと銀髪の娼婦は身体を堪能する。
その豊満な乳房をたっぷりと揉み、吸い、堪能した後は、上半身の至る所に舌を這わせる。
敏感な場所に的確に、唾液濡れの熱い舌が這って行く。

「これもお勉強だよ、自分の身体で敏感な場所を学ぶんだ。
ほら、こことか、こことか」

オリアナの片腕を上げ、その汗に濡れた腋に口付けするミシェル。
舌を這わせ、薄く敏感な皮膚をねっとりと攻めていく。
銀髪の娼婦の方は片手に口付けし、指先をしゃぶっていた。
柔らかで弾力ある唇と熱い舌先が、指先をくすぐる。

「ふふ、じゃああそこは僕が最初に頂こうかな♪」

オリアナが感じる様子にミシェルは目を細めて笑うと、
その指と舌を段々とオリアナの下半身に向かわせていく。
汗の浮かぶ腹筋を指先が這い、臍を舌先がほじくり返す。
その間にも、銀髪の娼婦が再度乳房を丹念に愛撫していた。

オリアナ > 「んっ!んふぅ………れろっ………ちゅぅ………!」

上体のほとんどにその口づけが落とされて、そのたびに快感か、くすぐったさから体が震える。
敏感に反応するその肌は、唇や舌にも表されて、とめどなくオリアナの秘所から愛液が溢れていた。
乳首は硬く、咥えて舐めるだけでも非常に舌を楽しませてくれる。
胸は弾力があり、強く揉めば反発して、しかし優しく揉むといかようにも歪んでいく。

「ひゃあんっ!らめぇっ!しょこ、りゃめれしゅぅっ!
あたっ、あたみゃが!おかひくなりゅかりゃあっ!」

そう叫ぶも、抵抗むなしく、彼女らに蹂躙されていく。
指先がまるで性器のように舐められて、爪と指の間の隙間に舌を差し込まれるだけで体が震える。
視覚的にも非常にいやらしく、目を向けることさえ戸惑われた。
腋には一切の毛が生えていないが、オリアナのやらしいにおいの中に、腋特有のにおいもあるが
それが非常にそそらせてくれて、汗のしょっぱい味が舌を楽しませてくれる。

「ひぅぅう!お、おにゃかぁっ!しょこぉ!りゃめ、りゃめへぇっ!」

ガクガクと、腰が浮き上がってしまうほどの快感が臍から感じる。
ここまで強く快感を感じるなら、秘所を本格的に攻められたらどうなってしまうのだろう。

「んんぅっ!はむ、ん、れろ………ちゅ、じゅる………っ!」

口を塞ぐように桃色の娼婦が、オリアナの唇を塞いで激しく舌を絡ませた。

ミシェル > 舌と指が、容赦なくオリアナの全身を攻め立てる。
それのみならず、ミシェルや娼婦二人が動く度にその豊満な乳房がオリアナの肌にいやらしい柔らかさを感じさせる。
オリアナを包む三人の女体と、汗やフェロモンの匂いは彼女をより興奮させるだろう。

「はは、触ってないのにもうたっぷり濡れてるねぇ?」

遂にオリアナの股にまで到達したミシェルはその肉付きの良い太腿を押し広げ、
口付けて軽く甘噛みしながら秘所の周囲を指先で摩る。
直接触れずに焦らし、興奮を高めていく。

「そろそろいいかな?じゃあいただきます♪」

そうしてたっぷり焦らして期待させた後、ついにミシェルはそこに舌を伸ばす。
まずはべったりと、愛液を舐め取るように舌が割れ目を這う。
そして、クリトリスの辺りを舌先で刺激する。

「んー、やっぱ初めての子のはいいね。んっ…」

ミシェルは更に深く、割れ目に口先を沈める。
陰唇を唇でしゃぶる様は、まるでキスをしているかのようで。
そして露になったその内側の桃色の粘膜に、たっぷり熱くざらざらした舌で撫でつけて。
そこを唾液で濡らしながら、愛液を舐め取っていく。

「れる…んく…ずず……」

ごくり、ごくりと溢れる愛液を喉を鳴らして飲み下す。
その間にも銀髪の娼婦は乳房を執拗に攻め、桃色髪の娼婦は口付けを続けているだろう。
三か所で、オリアナに快楽を与え続ける。

オリアナ > 三人に責められ、抵抗も許されずただ嬌声を挙げるしかない。
全身を開発されていくような、そんな奇怪な感覚に翻弄されるしかできない。
さらに、3人ともその性の技が磨かれているともなれば、ただ快感を受け取るのみ。

「んぅ…み、みないでくださぃ………」

恥ずかしそうにそう言って、太腿を閉じようとするが、あっさりと広げられ
すっかり濡れそぼった秘所が露わになる。
焦らされれば、切なそうに入口が時折震えて。

「ぃ、う………んぁああっ!」

割目を舐められて………クリトリスを刺激された瞬間、強く反応する。
かくかくと太腿が揺れて、軽く絶頂したのがわかるだろう。

「ひっ!ひぃんっ!な、ナカっ!なめちゃ、やですっ………!
おかしく、おかひくっ!あたま、ばかになっひゃうっ………!」

腰をよじらせて、逃げようとするが、舌を差し込まれれば大人しく感触を受け入れて。
甘酸っぱい愛液が舌を楽しませて、内側の粘膜は絶え間なく動いていた。
唾液と愛液が混じり、非常にいやらしい味へと変わっていくだろう。

「んぅ………ちゅ………っ!んんっ!ん~~~っ!!」

執拗に攻められれば、今までの快楽を知らなかった小娘には非常に強い刺激となる。
ただでさえ自分の今の状況ですら飲み込めていないのに、こうも蹂躙されれば。
簡単にイってしまうのは明白であり、そして

「ふぐっ!ふぎゅっ………っ!んぅ~っ!!!」

腰が強く浮き上がり、全身が弓なりに仰け反らせて、ミシェルの顔に向けて潮を吹き出してしまう。

ミシェル > 「んんっ!んっ…ずず……」

オリアナの潮も当たり前のように顔で受け、それどころかさらに腰を抱き寄せ、
吹き出る愛液を飲み下していくミシェル。
潮に濡れた顔は、彼女の美貌を引き立てているようだった。

「いいイキっぷりだね…気持ちよかったかい?」

まるで綺麗にするかのように彼女の秘所の愛液を舐め取った後、
ミシェルは口元を拭いながら顔を上げる。
そして、彼女はオリアナ……ではなく、彼女を満足気な表情で眺めていた桃色髪の娼婦に近寄った。

「お裾分けしてあげよう。んっ…」

有無を言わさずその唇を奪い、口内のオリアナの愛液を流し込みながら舌で攻め立てる。
娼婦とはいえ経験の浅い新人。ミシェルにかかればあっという間に、
キスだけでその表情は蕩け始めた。

「んはっ……次は教えた事を実践してみようか?
ほら、こっちに来て」

ミシェルはオリアナの手を取り引き起こす。
そして、桃色髪の娼婦目掛けて背中を押す。

「さぁ、彼女で試してみよう」

そう耳元で囁きながら、オリアナの手を取り、
娼婦の乳房へと持っていく。

ミシェル > 【継続します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 女性向け高級娼館」からオリアナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 女性向け高級娼館」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/魔導道具店」にパッツィさんが現れました。
パッツィ > 平民地区の一角にある魔導道具店。
週の内に何度かしか開いてはいないが安い物から高価な物まで、それなりな物を扱う店。
ただその日は開店の札を付けてはいるが客の姿はなく閑古鳥。
肝心の店主も店奥のカウンターで眠そうにしている有様。

もし客が来ればドアベルの音で目覚める事となるのだが、今は静かな店内でうつらうつらと船をこいでいて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/魔導道具店」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 「ご無沙汰してまーす。爺さん、今年も頼みま……す?」

ドアベルの音と共に声をかけながら入ってきた男。カウンターにいる人物が思っていたのと違ったのか、2秒ほど固まる。店内を見渡して頷き、一度店外に出て看板を見てからまた頷く。
どうやら店を間違えたかと思ったようだ。
カウンターの少女におそるおそる声をかける。

「えっと、ここ魔導具店、ですよね?
 あの、爺さんは……?」

あわせて髭やら格好やらのジェスチャーを。

パッツィ > 「…ふぁ?!」

ドアベルの音に完全に眠りかけていた意識は覚醒して間の抜けた声をあげる。
そして慌てて入り口に目を向け、お客と思われる男性が固まり、店内を眺めたと思えば外へ。
その様子に冷やかしかと思ったが再び戻ってきたことに新種の冷やかしなのかと見てしまうのだが。

「魔道具店ですよ。食料品店じゃないですよ。
爺さん……?あ、おじいちゃんに用だったりします?」

爺さんという言葉に自分の祖父、先代店主のことだろうかとジェスチャーを見つつ問いかけて。

ヴァン > 「いやぁ、爺さんがいる場所に若い女の子がいたもんでね。
店を間違ったのかと……仕事の依頼なんですけど」

鞄からなにやら紙束を取り出して、少女に伝えたものか逡巡する。
返答に対してお孫さんか、と頷いて。

「魔道具、ほとんど照明なんですけどね。それの点検をこちらにお願いしてまして。
その、あなたのお爺さんいわく『定期的に点検することで長持ちし、結果的に安くつく』ってことで。
で、量が量なんで出張してもらってたんです。今年もお願いしたいな、と」

カウンターの上に紙束を広げる。先代が発行した領収証のようだ。宛名は神殿図書館。それなりの金額が示されている。

パッツィ > 「そう言う事ですね、それは驚きますよね。
店は変わってないですよ。依頼ですね、どういった用件ですか?」

男性の言葉にそれはそうだと納得し。
依頼と聞き紙束を取り出されるとたたずまいを直して聞く姿勢になり。

「照明の魔導具の点検ですか?そう言えばそんな依頼を受けてるって言ってました。
ああいうのは定期的に点検をすると本当に長く持ちますよ。
出張点検ですか……えっと、急ぎますか?」

広げられた紙束を手に取り中を見れば結構な金額。
神殿からの依頼を受けていたという事に驚きつつも場所が場所だけに数も多いはず。
点検の手間を考えると何度かに分ける必要がると考え、急ぐのかと問いかけて。

ヴァン > 「店は……というと。
前会った時引退したいとかこぼしてたけど、あなたが今の店主さん?」

やや意外そうな声。一代若返るのはともかく、二代も若くなるのは想像しなかったようだ。

「いえ、そう急がないです。出張となると一日仕事になりますし、なにぶん広いもので。
昨年も何日かに分けて……あぁ、日付が書いてありますね。こんな感じでした。
仕事に余裕ができる曜日というか、時期があるのでその時にされたと聞いています。
品物は……去年から変わってないですね」

紙束には仕事を行った日付ごとにどの区画の何を点検したかが記されている。
大半が照明器具で、所々に防火用のシャッター。火を検知する道具。
最後、鎮圧用のタレットというおよそ図書館にそぐわない品目が4つほどある。

パッツィ > 「父が別な事やってるので私に番が回ってきた感じで…。
あ、おじいちゃんは元気ですよ」

意外そうな声に、なぜ自分がなのか、先代はどうしているかと説明して。

「だったら大丈夫ですね。
これに書いている通りでしたら何とかなりそうです。
今は先代の時ほど忙しくもないので、これよりは早く点検に行けると思います。
ただ……この最後の鎮圧用タレットは多分、私だとどうにもできないです」

紙束に書かれた日程と何を点検したのかを確認していき。
この日程なら大丈夫と見ていたが点検するものを確認していけば最後に目が留まり。
最初の3個は大丈夫だが、最後は無理かもと先に告げておいて。

ヴァン > 「あー……なるほど。
お爺さんが愚痴ってる時、あと20年は現役でやってけるだろ、と内心思ってましたよ」

頷きつつ笑う。タレットのことについては想像していたのか、額に手をあてる。

「ですよねぇ……お爺さんも、よその特注品だってことで結構危険手当積みましたから。
本当なら製作した所に頼めればいいんですが、3年前に潰れてしまいまして。
このタレットだけお爺さんにご出馬いただくのは……?」

だめもとで頼むというのがありありとわかる口調で聞いてみる。

パッツィ > 「多分それぐらいは現役で行けたと思いますよ。
でも急に「旅行がしたい!」って私に押し付けていきまして…」

それで急な代替わりをしましたと身内ごとなので恥ずかしそうにして。
照明の保守点検はお手のもの、あとの二つもどうにかなるが最後はと告げれば男性が額に手を当てたのを見て。

「おじいちゃんがそう言ってたのなら私だと無理ですよ。
潰れた所の商品だと…部品もあるかどうか……。
それが出来ればいいんですけど、今は何処にいるのか…」

ちょっと前はダイラスにいると手紙が来てたのを思い出し。
それからどこに向かったのか、国内にいるのか、船に乗ったのかもわからずに困ってしまい。

ヴァン > 渋い表情をするが、どうにもならないと男自身わかってるのだろう。
何度か自分自身を納得させるように頷く。

「王都にいないんじゃあ頼みようがないもんなぁ。
わかりました。タレットはなしで。
あ、念の為ですが、タレットのことは内密にお願いします。
となると、金額はどうなります?」

持っていた領収証を渡し、計算を頼む。
その間に以前来た時と変わりがないか、店内の商品を眺めたりして。

パッツィ > 渋い表情を見れば出来ればと思いはするが、出来ないのを無理にして誤作動をさせてしまうと考えるとやれるとは言えず。

「戻って来るとは思いますけどいつになるのか…。
それで良いのでしたら引き受けますね。
勿論です、ちゃんとその辺りは内緒にするので安心してください。
金額は……そうですね」

領収書を受け取れば早速計算を始め。
タレットが代金の中でもそれなりな割内になっていて、それを引いて行けば前回の金額の6割ほどとなり。
主に冒険者向きや少々裕福な家庭向きの魔導具を見ている男性に計算が出来た事を告げる。

ヴァン > 「いや、気にしないでください。
タレットは普段作動させていませんから、なくても大丈夫なんです。
……これ、この金額でも出張にきていただけるんで?」

思った以上に安かったのか、やや申し訳なさそうな表情を。
6割でもそれなりの金額だが、安くて良かったという反応でないのは自分の金ではないからだろう。
照明器具やアクセサリーを眺め、値札を見ては感嘆の声をあげる。こちらは冷やかしのようだ。

「確か、前回は前金で見積もりの半分をお渡ししてたと思います。残りは出張時に都度お渡ししてました。今回もそのように?
ところで、結構品物が多いですが、今人気がある魔導具ってどんなのです?」

男には皆目見当もつかないのか、珍しそうな視線を店内に向けつつ尋ねる。

パッツィ > 「そう言って頂けると助かります。
タレットの点検費が高くついてましたから、それを抜いたらこれぐらいですよ」

多少出張費を取ってはいるがこれぐらいで良いという金額を出し。
そもそもに店を開けていない時もあるので、これでも儲けは出ているのだ。
ただそれは口にせず、商品を眺める男性を眺めて。

「そうですね……今回もそれでお願いします。
多いと言っても同じようなので範囲が広い狭いというのが大半ですね。
今人気ですか?やっぱり灯り系の魔導具ですよ、あれが松明もランタンも不要ですから」

結果的に安くなりますからと笑顔で答えて。

ヴァン > 鞄から金を取り出し、見積金額の半分をカウンターの上へ。
この店も図書館も平民地区にあるとはいえ、男は無造作に取り出す。

「これで半分かな。確認をお願いします。
いいですよね、この照明。火の危険がないし、薄暗くなったりしないし。
あ、そういや俺の部屋の照明具、点検してもらってなかったな……」

言われて思い出したか、少し考えるそぶり。
男は一つの照明具を指さす。30㎡ほどを照らせる卓上型の照明。恐る恐る確認する口調で。

「ちなみに、これくらいの照明で……3年ぐらい点検してないんですけど、どれくらいかかりますかね?」

パッツィ > 取り出されたお金、見積もりの半分となれば結構な大金。
それを置かれると慌てて受け取りカウンター裏にしまい込み。
平民地区とはいえ物取りはいたりするのでつい慌ててしまい。

「後で確認しておきますね。こんな大金…店で確認なんてできないですよ。
火事にならない、一定の明るさがあるで人気ですね」

良い品ですと笑顔で勧めていき。
何かを思い出したような顔、そすて一つの照明器具を指さされ。

「それぐらいで3年ですか……でしたら…」

それならと直ぐに計算し、壊れていないが前提としてその魔道具の半額ぐらいの金額を提示して。

ヴァン > 慌てた様子に、前の店主にも言われたっけと思い出す。
鞄の中身を見て、渡した金額を検算する。

「あぁ……すいません。お願いします。
その金額なら図書館にいらっしゃった時についでにお願いしても大丈夫ですかね?
それともこちらに持ち込んだ方がいいでしょうか?」

示された金額に少しほっとしたのか、軽く笑みを浮かべる。
広げた紙束を回収し、鞄に入れて。

「申し遅れました。神殿図書館の司書をしているヴァン、といいます。
点検の際は私か館長を訪ねていただければ」