2021/10/25 のログ
ミシェル > それから女男爵は店をいくつか回り、買い物袋を両手いっぱいに抱えながら、
うきうきとした足取りで富裕地区へと帰って行った…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にロイスさんが現れました。
ロイス > 金髪の男が一人、神妙な顔つきでテーブルに載せている、あるものを睨んでいる。
時折、それを摘んでは矯めつ眇めつ眺めて、その度に難しい顔をしてまた置く。
まるで、何か未知の生物でも研究しているかのような雰囲気だ。
そして、その何かとは――猫耳カチューシャであった。

「……いや、どうすんだよ。これ」

話は数時間前。
諸事情あって、久々に全く手づかずの遺跡に潜る事になった男。
残念ながら、遺跡としてはあまり希少価値があるとは言えず、おそらくは一般的な住宅施設であるという結論になったのだが、その遺跡の奥の金庫にあったのが、"これ"だ。

一応、ギルドに鑑定を申し込んだ所(その際、凄く怪訝な顔をされた。門前払いされなかったのは、日頃の行いのお陰だろうか)どうやら、この猫耳カチューシャには何らかの魔術がかかっているらしい。

とはいえ、それが何なのかは解らないし、解らない以上は買取もできないとの事だった。
そんな訳で、とりあえずこの猫耳カチューシャはロイスの持ち帰りと相成った訳だが……。

「捨てる……のも、マジックアイテムと解った以上ちょっと怖いしなあ。
だからといって、家に余計なものを増やすのも……そもそも、こんなものが家にあると誰かに知れたら、どんな誤解を受けるかも解らないし……」

今、こうして猫耳カチューシャを神妙な顔で眺めている時点で、既に多少の誤解は発生していそうなものだが。
それについては一切気づかないまま、この猫耳の始末を思案しているのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロイスさんが去りました。