2021/05/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 夜の大通りの脇で、男が一人立っている。
その近くには、板が立て掛けてあり、そこには『賭け試合やってます。賭け金100ゴルドから』というもの。
本職の闘技場出場者が、やるような事ではないようにも思えるが……。
「(宿代とダイラスに行く馬車代がないんだよなあ。金盗まれたのは正直キツイわ……)」
現状、男の財布の中にはきっかり100ゴルドしかない。
王都は比較的治安が良いので油断もあったが、流石に部屋を留守にしている時に泥棒に入られるのは想定外だった。
店側は弁償するつもりもなさそうだったので、そうなると自分でなんとかするしかない。
「さあて、いい感じのカモ来てくれないかなあ……」
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジーゴさんが現れました。
■ジーゴ > 平民街。大きな通りの中の一本。
台所用品だとか衣料品などの日用品の店が軒を連ねる治安もまだマシな通りだ。
そのうちの一軒の店の小さなショーウインドウに張り付くように中を眺めている少年が一人。
モサモサとボリュームの多い髪を黒いハンチング帽で押さえつけているその姿はミレーらしさを上手く隠して、平民街を行き交う人たちに上手く溶け込んでいる。
ただ、長時間店の前に立ち尽くして、ショーウィンドウを眺めているその姿が多少人目を引いてしまっているかもしれない。
■ジーゴ > ミレーが入店することを毛嫌いする店だとか、金勘定をごまかす店だとか、酷い場合には特に悪いことをしていなくてもそのまま警邏に突き出されるみたいな事が起こるから
店に入る勇気が出ない、というのが正直なところ。
お店に入って欲しい物を見たい気持ちと小さな恐怖心の葛藤で、ずっとショーウィンドーの前に立ち尽くして、その奥、普通に陳列されている商品をのぞき見るという不審な行動を続けているわけだ。
■ジーゴ > 「や、やめて。オレなんもしてない!!」
カランと少年がのぞき込んでいる建物の扉が開いて、店主と思しき人物が出てくる。
少年がそれに気がついて逃げだそうとするも一瞬遅く、既にシャツの首元を鷲づかみにされて。
『店の前で何時間も突っ立ってるのが何もしてない!か??』
首根っこを掴んでそのまま宙に持ち上げられる。
その衝撃で、頭から落ちる帽子。
ぴょっこりと姿をあらわした獣耳を見た店主の怒りはさらにヒートアップ。
「ごめん…な…さ…」
首が絞まりかけながら漏らす声は絶え絶え。
そのまま店主に引きずられるようにして、店の中に運ばれていく少年。
道端には黒い帽子だけが残された。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からジーゴさんが去りました。