2020/11/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──くぁーああぁぁ……」

昼下がりの時間帯。
大口開けてでかい欠伸を漏らしながら、ふらりと冒険者ギルドに足を踏み入れる金髪の男が一人。
眠そうな目のまま周囲を軽く見渡してみるが、人影はまばら。
現れた男に幾つか視線が向くも、特にこちらに用向きがある者もいないのか、
程なく各々の用事に戻ってゆく。
そんな光景にフンス、と小さく鼻を鳴らしながら、とりあえず依頼の張り出されている掲示板の方へと足を向けた。
ピークの時間は過ぎ、今は掲示板周辺にいるのは男一人だけで。

「さーて……なんかおもろそうな依頼とかはありますかいのぅ……時間的に、時既にめぼしいところは持ってかれてそうだが……」

顎に手を当てて独りごちながら、掲示板の前に突っ立って貼られた依頼書等を暇そうな顔をして眺めてゆく。
何もなければ酒場の方に行って飯でも食おうか、などとのんきに考えつつ。

エレイ > 「んんーむ……ちょっと僅かに微妙だが長いこと放ったらかしにされて悲しみに包まれているっぽい
依頼があるのでこいつにしようかな……」

微妙そうに眉と口元を波打たせながらも、一つの依頼書を手にすると受付カウンターの方へとふらりと向かっていって──。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 食の宿屋」に飛廉さんが現れました。
飛廉 > 「ふぁぁ……ぁ。」

グゥゥゥゥゥゥ……
朝一番になる空腹の音
それで目を覚ました飛廉は寝台から起き上がると、就寝用に結んだ髪のまま伸びをする。

顔を洗い、身体を濡らした手ぬぐいで拭いながら髪を解き、梳る。
長い髪は少し時間がかかるものの、少し油をつけて整い終われば寝床から身なりを整え、宿の鏡場へ。
持ち込んでいた磨き枝をポキリ。
柔らかい繊維質の中身でクシクシクシと歯列を掃除する。

「ガラガラガラガラ。」

ペッと水桶の柄杓から水を貰い、口を濯ぎ終われば目は覚めてきた。
グゥゥゥゥゥゥゥ
二度目の空腹の音と共に、静々と床の軋みのみの足音が近づいていく。
食堂では、皿を並べていた恰幅のいい三角巾とエプロン姿の女将さんとあいさつを。

「おはようございまーす……ごはんいいですか?」

お腹をさすりながら、空腹ですと知らせ、にっこりと作り甲斐のある相手に笑みを浮かべ案内を。
自由にとれる様式のようで、重ねられた皿とトレイ。
小皿もいくつもあり、甘酸っぱいヨーグルトに甘露フキや柑橘のジャム、板パンに穀物を練って伸ばし、乾燥したものを砕いたもの。
これはミルクやヨーグルトで浸し食べるものだとか。

「噂に違わないですねぇ……これ好きにとっていいんですか?」

『遠慮することないさ、腹いっぱいお食べよ。』

目の前のメニューは主菜用の脇役ながら、心躍る
泊り客の人数似合わせて量を調節し、昼と夜の食事がない分だけ注ぐから気合が違う。
飛廉もにっこりと女将さんに聞きながら、ヨーグルトに甘露フキのジャムをおとし、少しだけ穀物の練り伸ばしを添えた。

他にはなにがいいかな、と安価な果物のジュースを注ぎ、板パンも3枚。
これだけも多めな朝食ながら、テーブルへ赴く。

飛廉 > 席に着いた飛廉は、まだ人数は自分ひとり。
朝早くに起床し、空腹の赴くままに食堂へ足が伸びたせいだろう。
焼ける音が一人きりの食堂だと良く聞こえる。

安果のジュースを飲みながら、まだかなと思っていれば、皿に乗せられてオカズがやってきた。
目の前に来たのは、言ってみれば焼いただけのそれ。
キノコや赤茄子、腸詰に燻製肉、半熟の太陽焼き。
油でこんがり焼いて、最後に油を捨てることでカリッとさせたもの。

太陽焼きは半熟だ、と突いてわかる。
朝から贅沢だなぁ、と酒精のつまみにもなりそうなそれを前に、女将さんのほうへ顔を向け手を合わす。

「いただきまーす♡」

オカズはおかわりできない代わりのあれらだ。
切り取り、パクリ。
燻製肉はこれだけでパンがすすむ。
ちょっと黄身に浸せば尚良し。

「ん~……♡
 パンこれで足りますかね?」

仕事状カロリー必須ながら、もぐもぐと飯テロ慣行。
板パンに豪快に太陽焼きを乗せガブリ。
しっかり噛み切ってから味わえば何とも言えない。

「んもんも。」

カロリーが身体をめぐる感覚がしながら、ヨーグルトとジャムを軽く混ぜて掬う。
甘露フキのくたりとした食感と甘酸っぱい味がいい。

「……はっ、いつのまにかパンが。」

口元にパンくずをつけながら、半熟太陽焼きを乗せたそれはいつのまにか消えていた。
そんな、まだ意識して味わいきっていないのに……。
顔を軽く悩まし気にさせながら、皿の残りを見てはまぁいいかとキノコソテーと燻製肉を突き刺す。

パンとオカズを両方頬張れば幸せというもの。
グーッとジュースを飲んでしまい、つい注ぎたしに行ってしまう。

飛廉 > やがて食事を終えると満足気にトレイを返す。
体にいきわたる力が感じられる好い食事だった。

一つも残さず食べきった姿に女将さんもにっこり。
このままギルドへ向かうのだろう姿に手を振り、もう一晩止まろうか悩んでは、継続にしてもらったとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 食の宿屋」から飛廉さんが去りました。