2020/09/06 のログ
■ティアフェル > こちらのヤバイ芝居にもなんだかんだきっちり乗っかって、真正バカップルを演じてくれる頼もしい相方の科白に、きゃ、と高い声を上げながら、ぽ、と頬を赤らめて見せ。それから瞳に根性でハートを描き出すという所業をやってのけ。
「ほんとぉ~? じゃあぁ~今日はティアのことぜーったい放しちゃダメダヨぉ。
や・く・そ・く」
うわあ、アタマ湧いてる。これはわたしでもはっ倒したくなるわ。やばい、神経が限界を振り切ってしまう、頼むから早く爆弾魔出て来い。
甘々な声を継続して出しながら、内心では苦悩の渦に叩きこまれる。女優ってすごい、女優って偉大。わたしそんな存在には足元も及びません、とやってみて本当に良く分かった。プロのアクターを崇めながらもまだホシは上がらないので頑張るしかない。
指先に口づけられたので、やるなあなかなかの手練れ……と彼の芝居に舌を巻きながら口づけされた指を自分の唇に持って行ってウィンクしてみる。
爆弾魔でなくても吹っ飛ばしてやりたいと考え始める一般市民が出だした。
■アネラ > なんか脳から変なテンションがわいてでて、これはこれで楽しいのでは?という感情。
そうしなければ耐えられないとでもいうのか。
ああでもかわいいのはかわいいからいいのかなあ……。
「本当に絶対離さないけど、それでもいいの?
約束、しちゃうよ?」
なんていいながら、腰をそっと抱き寄せて。顔を近くに寄せる。
あー。これは。やりすぎな思春期のご令嬢が本にしたためるやつだなあ。
都合が良すぎるやつだなあ。あれだなあ。数年後読んで死にたくなるタイプのやつだなあ。
2人ですごく頑張っている。頑張っている。なんでだろうこんなに頑張っているんだろうって虚無もたまによぎる。
指と唇とウィンクのコンボは「現実には存在しない女第一位」と賞を貰ってもいいと思った。幻獣のたぐいだ。
剣呑さが増してくる。いつでも戦闘にうつれるように気をつけておこう。
■ティアフェル > いっそわたしが二重人格なら楽にやってのけれたのに……。妙な妄想まで湧き出してしまうが、ここまできたらもう後には退けない。退いたら負けだ。
わたしは、女優、ここは、舞台……!となけなしの素人女優根性を発揮しつつ。
「もちろん、極楽浄土まで一緒だよぉ。
今日だけじゃなくってぇ、ずぅうっと一緒ね。あーっくん」
故郷の弟がみたら白目剥いて気絶すると思う。
抱き寄せられて、素直に身を擦り寄せながら、「アレ? これやり過ぎってヤツか?」多少冷静な自分が訴えたが、重複するがもう後には退けないのである。退避場所などどこにもない。故に、こちらからも顔を寄せて鼻先を擦り寄せくすぐったげに笑う。そんな気持ちの悪い生き物の熱演を見せた。
14歳の黒歴史のごとく、厠の落書きにでもしとけ的バカップル劇場。
これも総て貴様のせいだ、爆弾魔、と念じながら出現を待つ。それなりに注目を浴び始めたので――そろそろ中には不穏な動きをする奴が混じっていそうだ……。
演技にばかり集中せずそちらにも油断なく神経を張り巡らせつつ。
駄目押しに彼の少女のような頬に軽く口づけした。あとでこれは怒られるかもなーとは思いながら。
■アネラ > ああ。師匠にみられたら真剣に心配されるだろうなあ。
いつもは無茶ばかり言う無軌道なあの人でも、心配して病院に担ぎ込むだろうなあ。
でも師匠。今貴方の弟子はこれ以上無いほどに変異してますよ。でも確実に貴方の教えた術はこれっぱかしもビタイチ関係ありません。
「どっちが先に天にのぼっちゃうかな? おっと、これはベッドの上でのことだったね。
勿論、ずっと一緒だよ。嫌だっていっても放してあげないよ」
あ。今僕凄いこと言った。人生で一番のやつ言った。ははーん、止まらないな?
2人の身を近くに、近くに、寄り添って、すりあわせ。ティアさん結構スタイルがばーんってなってるからこれってあのその。青少年ー。
それでもちゃんと続けるのが約束。約束だから。
出てきたらなにしようなあなんて考えも練り練りしはじめる。
と思考をめぐらせていたら、頬に口付け。
表情こそ変えないが、色白な顔が真っ赤。このままではただ真っ赤で破綻がでる。
だから、耳をそっと食む仕返し。
■ティアフェル > きっと双方の知り合いが見たら「医者を呼んでくれ!この国一番のお医者さんを!!」と声の限り叫んだだろう。けれど、幸か不幸かそんな人は不在だったので、ただただ、迫真の熱演が続けられる。
相方が出現しないので道端で急遽バカップル男子役にスカウトしたが――この少年、できる。人選に間違いはなかった。
「やあぁん、アッ君たらぁ。ティアの方が……やだっ、ハズカシイっ。
ウフフ、ウレシイィ~。アッ君だぁーいすき~ぃ」
ほんとに恥ずかしさしかないよ、これ終わったら死のうかな、と軽く思えてきたが。退路を自分で断った後だったので意地でもやり切る。弾んだ媚上がりの蜂蜜をかけたように甘ーい声を搾り出して。ぎゅむーと腕を回して密着。
ああ、これ、ごはんガッツリ食べさせたくなる…と細身の体格に実感した。
ちゅ、とリップノイズを敢えて大きく立てながらのチュウ。痴女か。と全力で突っ込む自分をなんとか絞め殺していれば、茹った様に紅潮した少年から思わぬ反撃。反射的にビク、と肩を跳ねさせ。驚いて色気のない悲鳴が出かけたのを寸でのところで抑え。
「きゃんっ、くすぐったあぁい、アッ君たらぁ~」
頑張ってる、わたし今人生で一番頑張ってる。と厚く自覚しながら本気で擽ったい耳に伝う感触に耐え、誠にバカでしかない科白を弾き出し―――たところで。
「! 火薬の匂い――……! アッ君!障壁!!」
火薬に火を点けて発生する独特の匂いに気づいてさっと表情を換え、行き交う通行人に混じってこちらへ向かって左斜め後方から飛んでくる、爆薬に咄嗟に叫んで飛び伏せようと彼を押し倒しながら。間に合うかどうか――爆発までのタイムラグに掛かっていた。
■ティアフェル > 「爆発しろやクソが!!」
一見イラつくしかないバカップルを目の当たりにして――とうとう出現する連続カップル爆破事件の犯人。
怒号を上げながら、空き缶を再利用して作ったなんともホームメイドな爆弾に着火して振り被って投球してきやがった――。
少年の変異術が間に合うか。場が一気に騒然と湧いた。 [1d100→43=43]
■アネラ > 「空は多くを包むもの也!」
ティアさんにかばわれるように押し倒されて、これはちょっと男の子としてカッコ悪いな、なんて思うところはある。
しかしヒーラーならリジェネレートができるのかもしれない。変異頼りの自分よりも、ティアさんが前になるのが正しいのだろう。
そして詠唱。あまりに短詠唱で不安が残るが、周囲の空気の弾性化変異。
間に合うか、さて、間に合うか―― [1d100→67=67]
■ティアフェル > 勢いのいい投球だった割に――ノーコンのへなちょこ球だったので、少年の変異術が間一髪のところで間に合い、空き缶爆弾が障壁に弾かれてあらぬ場所で、ばしょん、と爆発した。
咄嗟に彼を押し倒して距離を取ったが、爆弾魔との間に出来た壁のお蔭で例え至近距離で食らっても問題ないくらいこちらへのダメージ浸透はなかった。
「ナイス! ナイスアッ君!! ――あんたね! カップル片っ端から爆破しまくってる独男は! 神妙にお縄につきなさいッ!」
術者を賞賛しつつも、すぐさま立ち上がって、爆弾を投げてきた男の周りの通行人は蜘蛛の子散らすように逃げていて、そいつに向かって躊躇なく飛び蹴りで突っ込んでいった。
■アネラ > 「この。ティアさんが怪我をするところだったんだぞ」
障壁を解きながら、色の失せた声でぽつりという。
止めるものが誰もいなければ、酷いことになる――とおもいきや
その怒りを喚起させた根源たる女の子は、元気に飛び蹴りだった。
あまりに元気だ。飛び蹴りだし。 じゃあまあいいか……。
「空は薄くもあるもの也!」
爆弾魔の顔面周囲の酸素濃度を低下させる。比較的無害で、まず運動能力に阻害がでるタイプの変異。
がばと起き上がり、捕縛にとびかかる白いローブ。
援護はあんまり必要ないかもしれない。
■ティアフェル > 「そーよ! わたしの珠の肌に傷でもついたら――自分で治せるけどさ!」
彼の言葉尻に乗ってどーしてくれんの、と云い掛けて、最終的に勢いが曲がってしまう。そーだ。致命傷じゃないかぎり然程問題ないわと。
そうこうしつつも、ジャンプキックという乙女にあるまじき凶暴な技を繰り出して、いかにも持てなさそうな30代前半ほどのどことなくもっさりした男の鳩尾にぶっ飛んでいく。
それをナイス援護してくれるかのように、絶妙なタイミングで男の動きを鈍らせる術を彼が放ったので命中させることは容易かった。どか、と鈍い音を立てて足の裏がヒットし、すたん、と身軽く着地すると首尾よく白いロープが男の身体に巻き付いて拘束。
捕獲、完了。
完全に動けなくなった男を見下ろして、
「いえーい」
軽快な声を短く上げながらファインプレイな相棒とハイタッチしようと両掌を向けた。
■アネラ > おかしいなあ。ヒーラーだったはずだけども。
あれ。弟さんをしつけてたのってこういう方向だったのかな?
なんて、目の前でティアさんの現実を目の当たりにしていく。
とても手際よくぶちのめして、とても手際よく捕縛していく。いい仕事です。
どこにでも出荷できる状況になった犯人をころがして。
「わ。いえーい、です」
安心して、一気に笑顔になって。ぱちーんと両掌でハイタッチ。
■ティアフェル > もちろん野猿(弟)なんて肉体言語で云い聞かせていたゴリアテな姉。
しかし今回スムーズに捕縛できたのは優秀なる相方のアシストあってこそだった。
こんなに首尾よくいくとは思わなかった、と嬉しい誤算に非常に満足げで。
ミノムシ状にしてやった爆弾魔。これは報酬アップかもねと笑い。
上機嫌にハイタッチ交わして、
「やったねー! やっぱアッ君すっごーい!
腰抜かすほど演技派だったし、感心しちゃった!」
この敏腕め、とイイ音立ててハイタッチの後はそのまま指絡めてつなぎ合わせて、らんらんと能天気に両手演舞。
■アネラ > 人とは仲良くなると知らない側面がいっぱいでるなあ。
当たり前だけどいっぱいでるなあ。なんてじんわりと感じ入るのだった。
ぶらついていたら友達にあって、友達とこんな捕物をすることになって。
全くよきせぬ事態だったけれど……。最後はちょっと怒ったけど。
間違いなく楽しかった。だから、笑顔。
「だ、だってティアさんいっぱい頑張ってるから僕も頑張らないとなって!
そ、その、えっと。ああっと……お、女の子にごめんなさい」
笑顔のままだけど、最後の方はごにょごにょ小声。
両手を指絡めてごきげんな2人だけど、やっぱりこう、今考えればウザカップル演技をのぞいても真っ赤になることがあって。
だいじょうぶ、かなー?なんて赤面。
■ティアフェル > あんなヤバイ演技に乗っかることができる子だったなんて……色んな活用法のできる有能な子だ……とこちらはこちらで相手の新たな一面を感心と共に有益な情報と捉えた。
追っていた爆弾魔を捕らえられたこともだが、こうして一緒に上手に連携できたことが嬉しい。普段は『前に出るんじゃねえこのゴリラヒーラー!』と罵倒されることが関の山だから。
この一連の流れを録画できる魔道具とやらで切り取っておきたかったとまで思い。
「やー、ほぼ何も云わずに絶妙に役割をこなせるってその若さですごいよね。むしろわたしたち、阿吽だったかしらー。
っへ? なにが……?」
るんるんとしたご陽気なテンションで喜んでいたが、即興のお手々つないで適当ダンスはちょっと停止して、謝罪の言葉に不思議そうに首を捻り。
■アネラ > 自分は戦闘用に変異しないとああも元気に動けないから、いいなあーなんて思う男の子。鍛えなさい。
本当に、今日のこのコンビネーションはすごかったなーって思う。
思うと同時にこっぱずかしい。
「いえ、自分の得意はわかってますから、ティアさんの運びが上手なんですよー。ふふふ、確かにいいコンビかもしれません。
え。あ。……その。耳とか。……すごく近かったりとか……」
ダンス停止。両手を正面でつないだまま、りんごのように赤くなった顔で、うつむき気味に。
キスでもきっと恥ずかしいだろうに、はむってしたのだ。はむって。
あと途中の超密着状態とかが、その。……す、スタイルいいですね……。 とは言えず。
■ティアフェル > 別に前衛でもないのにカチ込んでいく、普段は怒られる癖が今日ばかりは役に立ったし、それをサポートしてくれるタイミングも絶妙だった。
こんなに馬が合うならどっかでまた組んでやれるととてもスムーズに事が運ぶかも知れない、と想像し。
「いいやあぁ、普段はこんなにうまいこといかないんだよ? アッ君のアシスト最強だったから超やりやすかったー。
あ? あー……ちょっとくすぐったかったけど、だいじょーぶ。むしろわたしこそ? 片頬にちゅーしちゃったからもう片頬もするぅ?」
全然全然大丈夫、と思い返すと確かに小っ恥ずかしいような気がして照れ隠しにぶんぶんポニーテールを左右に揺らしながら首を振って。
それからおどけたように余計な科白もカマして、吐息が掛かる距離まで顔を寄せると、にま、とからかい交じりの笑みを向けた。
■アネラ > 自分は普段1人でしか動かないのに、思えばよくできたものだなと思い返す。
それはやっぱり、ティアさんの一挙手一投足が導いてくれたんだろう。
……うん、ほんとに、もっと組んでっていうのもアリなのかもしれない?
「あはは。結構うまくいけるものですね。前に出る人を、絶対に怪我とかさせないぞっておもって。
え、あ。その、ほっぺは、ええっと……」
左右にふる動作から、照れ隠しなんだってわかる。おどけたような口調、台詞。だから全部冗談なのだとはわかる。
でも、こんな近くにまでよってきてくれたんだから……。
「その。うん……じゃあ、今日の報酬もらえますか?」
すぐ近く。でもからかいまじりの笑顔。そんなティアさんに……
そっと、まっすぐ。頬ではなく、まっすぐ、顔を進めようと。
勿論、拒まれなければだけれど。
■ティアフェル > 前回から、出来る子だと思ってたが改めて評価が爆上げされた。
もしも、彼に依頼を出すとすれば相応に費用がかかるだろうが――組むとなれば折半でいける。これは得だ。お得でしかない。
いい物件を見つけたような眼差しで微笑みかけた。
「えらあい。さすがは男の子! 頼りになるね。アッ君と一緒だとダンジョンでもラビリンスでも踏破できそう。
なんだか照れてくれてありがとう……」
ゴリたる自覚は普段から充分だ。こんな初心な反応示してくれる男子が今までにいただろうか……否。断じて否。照れられるとこちらもてれてれしてしまいがちだ。
釣られるというものなのだろうか。
「うん。―――ん?」
もちろん、労力の対価はと即座に肯いたが、その顔が不意にそっと近づいて来る、少女のように繊細な顔立ちに、きょとん、とする。おや…?と鈍く首を捻るが。普段ないこと過ぎて動きは静止モードに入っていた。
■アネラ > 冒険者的な稼業に手を出すというのも、選択肢としてはなしではないなあ、なんて思ったりもした。
条件付きにはなってしまうけど。気心知れた仲でないと。なんて。
「あはは。基本的には便利にうごけますから、新調にいけば、結構いけそうですねー
……あ、いえ。その。なんていえばいいんでしょうねえ」
照れるものは照れる。明るくて優しいお姉さんに、あんなに近くよって色々なのだ。
2人でなんだかうにょうにょてれてれ。
「嫌なら、突き飛ばして」
3つ上のお姉さん。だけれど、顔立ちは幼くて同い年くらいに見える。間近からじっと見ると、いろんなところがみえてくる。
活発でよく回る唇に、そっと、男の子らしくはない薄い花びらのような唇を重ねようと。
■ティアフェル > このちょーしでいくとガチで頼み込むとなんとかなりそうな気がして、連絡先ゲットしとことあざとい決意。
年下は御していいものだと、妙な思考回路が出来上がっていた。ゴリラから逃げて。
「じゃあ、今度潜ってみるのもいいかも。アッ君だって貴重な素材が手に入るだろうし、お互いにとって利益はあるよ、絶対。
え。今さら照れてた訳じゃないとか、そういう…?」
もしやひっくり返しにかかってるのか、と危惧して、ならば照れくさいのはわたしだけという、よくある奴。ショック。と勝手に妄想爆走させて動きをぴきん、と留めていたが。
「ぇ、あ。―――んっ……」
ここまで近づいたのだから分かりそうなものだが、実際には男子にしてはとても繊細な唇が触れ合った瞬間に何が起こったかようやく察した。驚いたように目を開いたまま重なる柔らかな感触に、瞬間的に顔を真っ赤にし。息を詰まらせ――無意識に止めていた。
■アネラ > もし、冒険者としての活動に、一緒するとすれば……。はて、どういう動きになるかな。
なんて、男の子的なワクワクが先に立つ。放浪者は雲霧よりもふらふらだから、ちょっと御すくらいでちょうどいいのかもしれない?
「そうですねえ。知らない場所にいくのって、僕の旅の目的にもあってますし。ふふ、楽しみかも。
…………」
そんな器用な人間じゃなくて、敵以外に酷いことする気はなくて。
シンプルに生きたい楽しみたい。だから。
「ん……ふ……」
そっと重なる。息が止まるのを感じる。あんまり止めすぎてもいけないな。なんて思いながら……。
そっと、唇をこすらせて。唇を挟んで、ついばんで。沢山触れ合わせて。
……最後に、舌先でほんのちょっとだけ、唇をそっと撫でて離す。
赤い顔を、同じように赤い顔で。微笑みでじっと見る。
■ティアフェル > 遺跡の上層とかまずソロで行けるレベルのところから攻めてみてもいいかも知れない……何故か誘っても拒否られない空気を感じて、色々と思案が巡り始めていた。
「よっしゃ、じゃあこれまたギブアンドテイクね。野宿になったとてエアマットは作ってもらえるし、これはイイ……」
野宿も彼の技を以てすればきっと快適だろう。そんなことばかり考えていたし、もともと性質も鈍い女だもんで。相手の挙措に対して反応ができていなかった。
それは嫌悪感などを感じていなかったせいもあって、
「んぅっ…? っふ、ゃ、ぁっ……んんっ」
息を止めてしまったまま、唇が重なっていた時間は自棄に長く感じたが――実際は呼吸が持つ範囲。唇を唇で弄られるようなくすぐったくて肩が震える感触に、小さく零れる喉声、思考停止はなっていた。ただ、触れ合う柔らかな熱を感じて、身じろぎし、舌の濡れた感触で慣れられてびくん、と震え。
「~~~~~……魂消た……」
結構がっつりキスしてしまった。耳まで赤くなってしまい、思わず無意識に本音を零して、まだ唇に残る柔い熱っぽさに口を抑え気味にしてそれから目が合わせてられなくなって反らすと。はあ、と留めていた呼吸を再開して大きく息を吐き。
「じゃ、じゃあ、今日の……ご褒美、ね」
どうにか年上らしく余裕を見せねばと図るが。そこで往来の真ん中だという事に気づき。爆弾魔からの下からの恨みがましい視線に気づいて、ヒ、と息を飲み。早くコイツ突き出さなきゃ、と我に返って、照れくささを速やかに誤魔化すべく、彼に背を向けつつ、片手でぐいぐいロープの端を引っ張って男を引きずって行こうとしながら、耳の赤い後ろ姿を見せたまま片手でぐい、と少年の手を引いて行こうと。
■アネラ > 色んな場所に行く人間の、行く場所が増えていく。色んな場所をみて、色んな物を感じるための旅。
それがどんどん広がるなら、それはきっと楽しいんだ。
「はい。野営とかいろいろ、快適になりますよー」
クスクス、と笑顔。こういう元気なところが、なんていうか安心する。
だから、唇がほしいなんて言ったわけで。
「……ふふ。男の子っぽさ、ちょっとは見せられましたかね」
細くて中性的だから。……弟みたいにみられるのは心地よい。一人っ子だから、とても新鮮で、温かい。
けれど、ちょっとは男の子なところを見せたって、いいんじゃないかな。
「はい。今日の、です」
往来でほんとにちょっとイチャついてしまって、一気に真っ赤になってしまうティアさんが、なんだか可愛らしくて。
こちらのほうをみずに手を差し出すのが、微笑ましくて。
そっと、手を取って。引かれてついていこう。
■ティアフェル > 野宿がストレスフリーになる。話も合えば、能力的にも問題ない相手……、おお。考えてみれば探索仲間としては優良物件でしかありません……。
悟って心底にやついた。ぜひよろしく、と重ねて告げて。
エアマット……とうっとりした。素敵過ぎるが起きれるか自信がなくなる諸刃のアイテム…。
「見えた見えた……予想以上に見えてしまいました……。
もー……敵わないなー……」
きっちり立派な男子です、と嫌でも認識。赤い顔で肯定しつつも今日のご褒美と告げるとあっさり肯く声に、はー、と嘆息まじり。なんだかここにきて負け感。
年上ぶって偉そうだった態度は少しくじけてしまいつつ。ぐいぐい、と右手で爆弾魔の縄を引き。左手で彼の手を問答無用で引いてギルドまで。
そして実際の報酬を請求し、山分けしするのだ。その後余力があれば少々空いて来た小腹を満たすためにもささやかに祝賀会でもしたかも知れない―。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアネラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都の平民地区の、市場や住宅街の喧騒から外れた路地…人の往来が殆どないそこを、
ふら、ふら、と頼りない足取りでゆっくり歩く、小柄な薬師の姿。
手には薬草やキノコなどの薬の素材が詰まったバスケットを下げていて、その籠からは、
酒と、焼き肉と、雄雌の体臭と、小水や精液と、柑橘の果実と、ミルクと…をごった煮にしたような、
さまざまな、快・不快を連想させる濃密な香りが漂っている。
「う~…あんな香りむんむんのお店に、長居しすぎちゃった…ヘンな気分…ッ…」
これらの素材を、怪しげな魔物素材屋や魔術薬店から買い付ける際に、
その店に漂う興奮剤や催淫、魔力精力の増強のお香の香りに「あたって」しまった。
すっかり酔っ払ったような、火照った肌と赤い顔、荒い息で、
少女のように華奢な素足をぷるぷるさせながら汗ばむ額を拭いながらなんとか自宅へ戻ろうと、
時折カベに背を預けて休憩しながら歩む。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
まだ日の高い時間帯。
ピーヒョロロとヘタクソな口笛を奏でながら、悠然と冒険者ギルドに足を踏み入れる金髪の男が一人。
賑やかな様子のロビーを軽く見渡せば、あちこちでパーティらしき数人の集団が話し合っている姿が見える。
そんな活気のある光景に目を細めて小さく笑みを浮かべながら、そのままのんびりと掲示板の方へと
向かってゆく。その掲示板には依頼書や、パーティ募集の要項などが雑多に貼り出されていて。
「──ウム、今日もいっぱい来てるな結構結構。さて、なんか面白そうなのはありますかねぇ……?」
親指と人差指で摘むように自らの顎をさすりながら、他の冒険者に混じって掲示板の前に立ち、
何かしら興味を惹くものがないかと眺め回し。