2019/08/10 のログ
■カイン > 「仕事上がりに普段行かない場所を通るかと言う欲何か出すもんじゃなかったかね。
貧民地区と違って歩き回っていれば何処かに突き当たる筈だが」
仕事終わりに興が乗り、普段とは違う道筋で根城を目指す散歩の最中である。
半ば迷子のようなものだが、貧民地区での迷子とは異なり区画の整理された平民地区なら迷った所でそう困りはしない。
一度足を止めて自分の歩いてきた繁華街の方へと視線を向け。
「最悪回り回ってあっちに戻ったら、普段どおりの道筋で帰るとするかね」
そこまで自分に方向感覚がないとは思いたくないがと独りごちて肩をすくめる。
■カイン > 「ま、たまには少し遠回りになるのも悪くはないか」
そう急ぐような話でもないと気を取り直すように漏らして、
繁華街とは逆の方へとゆっくりと歩いていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──いやあまだまだあっついのぅ……」
平民地区の民家の屋根の修繕という依頼(バイト)を終えての帰り。
ピークは過ぎてもまだまだ強い日差しの下、大通りの雑踏の中を悠然と歩く金髪の男が一人。
男は言葉通り暑そうに汗こそかいているが、その顔には笑みが浮かび、どこかテンションも高い。
ワハハハ……、などと何が楽しいのか笑い声を上げる様は、暑さでうだっている町人たちの怪訝な視線を軽く集めた。
「──お? ほう……こんなのが来てたのか。どれ、せっかくだから一ついただこうか」
そんな男が、立ち並ぶ露店に視線を巡らすうちに発見したのは、東方伝来の氷を細かく削って
甘い汁をかけた食べ物──ようはかき氷の露店だった。
興味深げに店を覗き込んでから、ウキウキといちご味を注文。
通りの脇、露店と露店の合間に設置されたベンチに腰を下ろし、一口ほおばっては
口の中に広がる甘みと冷たさにンフー、と満悦そうな鼻息を漏らし。
「うむ……暑いのは平気でもやはり暑い時にはやはり冷たいものが美味いな……今回のでそれがよくわかったよかき氷感謝」
などと言いつつ、ベンチの背もたれに身を預け、のんびりとかき氷を味わってゆく。
■エレイ > やがてかき氷を食べ終えれば、ふらりと雑踏の中へ紛れていって──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。