2018/01/24 のログ
■ボブ > (カウンターで一人飲んでいれば……3~5人連れの客などが続けざまに酒場に入ってくるのを横目で見てとれば)
「ん……そろそろここも稼ぎ時といったところか。
そうとなれば一人客でムダに陣取っていても迷惑だろうし、そろそろ席を空けるかな」
(賑わい始めたさか場の様子を見て、男はスツールから腰をあげれば、カウンターの上に酒代を置き、酒場を後にしていった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」にカインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」にカインさんが現れました。
■カイン > 夜中の繁華街、その中でも少し奥まったところにある娼館の立ち並ぶ並び。
真昼間だというのにひっきりなしに人が行き来し、
女が男に声をかけて店や陰に消えていく光景はいっそ浮世離れしたものだ。
そんな様子を娼館の一つの壁に寄りかかりながら眺める男の姿。
大して隠す気も無い武装した大柄な様子は、見る人間が見れば一目で用心棒の類と知れるだろう。
「こっちだとトラブルもあまりないもんだ。
貧民地区の方だともっとひっきりなしになんか起きるんだが」
依頼を受けて護衛している店の女の子がまた一人、
男を捕まえて自分に合図を送りながら去っていく様子を見ながら、
思わず呆れたような声が口をつく。早々にお役御免になりそうだった。
「こりゃ俺もどっか入れる店を探すべきかね」
本気半分の軽口をたたきながら喉を鳴らして出番のなさそうな自分の得物を鳴らし。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」にナイチンゲールさんが現れました。
■ナイチンゲール > いつも通りの時間、いつも通りの店。いつも通りに贔屓の娼館へと薬を渡し、代金を受け取り店を出る間際。店主の下卑た冗談に笑い、これまた下世話な冗談を返す。
「――それで、アイリスの方の具合はどうなんだ?何か客に良くない病気を伝染されでもしたんだろう?君もしっかり、客の様子を見といた方がいいんじゃないか?……病気を持っているようには見えなかったって、それで大事な商品に傷が付いたら元も子もないだろうに。とにかく、その薬をしっかり飲んで、しばらく寝ていたら治るから……。全く。難しいんだぞ、性病の薬を作るのは。じゃあ、またうちをご贔屓にしてくれよ。君はもう少しこの娼館の娘達を大切にしろ。それじゃあな」
そう話をしながら娼館の扉を開け、バタンと軽い音を立てて閉める。ほう、と溜息を吐いて、ポーチから出した紙巻煙草を咥えて、指先から灯した小さな火を先に移す。火が灯れば、煙草を口から離し、フゥー……と甘ったるい煙が周囲に漂う。その煙は、その扉の近くの壁に寄りかかる者に掛かるかもしれない。
■カイン > 「さてさて、ここまで平和だと本気で酒の算段でも立てるべきだな。
とはいえ飲みたい酒ってのもイマイチ思いつかない…がっ?」
取らぬ狸の何とやら。何事もない前提で仕事の後の楽しみを、
本格的に考え始めていた所に完全な不意打ちで奇妙な紫煙を吹きかけられ、
それを吸い込む形になってしまう。
軽くせき込みながらも聞くとなしに入っていた先程の会話からその主の立ち位置を何となしに察し、
視線をゆるりと向ければ肩を竦め。
「出て来るなり紫煙で歓迎とはなかなかのご挨拶ぶりだな。
何かあんまり人に嫌われるようなことをした覚えは無いぜ?」
しゃあしゃあと軽口をたたいて声をかけて見せるが、実際の所家業が家業である。
身に覚えなどいくらでもある。かといって今回に関してはそれは無関係だろうとも思うのだが。
■ナイチンゲール > 何気なく煙草を吸っていたところに、からかうような口調の男の声が耳に入ってくる。それとなくその方を見れば、腰に剣を佩く優男の風の青年が。近くに誰かがいることに気付かなかった為、些か驚きつつ口を開く。
「いや……すまん。決して君に嫌がらせをする為に煙を吹きかけた訳じゃない。私が君の存在に気がつかなかっただけだ。悪い悪い」
さして悪いとは思ってなさそうな口振りと微笑みで、相手に謝罪をする。煙草の灰を落とし、口元に持っていきつつ会話を続ける。
「君、見たところ雇われ用心棒だろう?あまりの娼館街の平和さに暇を持て余している、といったところか。ふふふ、まあこの時間帯は何もすることがないからな。仕方がない。私も丁度今暇になったところだ」
紫煙をくゆらせつつ、軽い雰囲気で男に話しかける。こちらも暇しているのが、相手にも伝わるだろうか。少し眉を寄せて、困ったような表情をしつつも笑みは絶やさず。
■カイン > 「それはそれでショックな話だが、まあ話し相手になってくれるというなら大歓迎さ。
何せ大分暇してるのはまあ、間違いが無い」
相手の見立てが間違ってないことを隠すことなく肯定して、
謝罪を受ければそれでよしとするように頷いて見せる。
どうやら薬師か何かの部類であるらしい女性の様子を改めてみれば、
それを包む紫煙の様子。なるほど伊達でそうしてるわけではなさそうだ。
「仕事が終わって暇になったのだったら別に問題は無いんじゃないか?
それとも何かほかに困りごとでもあるのかい?」
相手の表情の変化に合わせて不思議そうに問いかける。
さて仕事が終わっての話であれば問題もなさそうな物だが。
■ナイチンゲール > 「ははは、本当に悪かった。まあ、お詫びとしてはなんだが、話相手として時間を潰そうじゃないか。君のようななかなか顔が整った男とは、久しく話していないんでな」
改めて彼と向かい合って、会話を交わす。特に機嫌は損ねていないであろう男の様子に、少しばかり笑い声を零し。足元に煙草の灰を落として、冗談のような軽口を叩く。
「いやあ、暇になったはいいんだが、この後特に共に過ごす相手もいなくてな。街に来たのだから帰るのも勿体無いし、どうしようかと。だから君と出会ってラッキーだった。用心棒の話は割と面白いものが多くて、良い退屈しのぎになるからな。とはいえ、ここでつっ立ってても寒いし周りも喧しいし、どこか移動しないか?君の良く行く酒場で、好きな酒を奢ってやるからさ。どうだ?」
と悪戯っぽく笑いつつそんな取り引きを持ちかける。細めた目には熱っぽい潤いも浮かんでいるようで、酒や話相手だけではなく、『そういうこと』の相手も求めているようだ。強制はしないが、と言いつつ、どこか相手に期待をしているような眼差しを送ってくる。
■カイン > 「それは好意として素直に受け取っておくよ」
少しだけ肩をすくめて冗談ぽく言い返しながらも、
存外ストレートな褒め言葉に少し驚いた様子を見せる。
何せそんな誉められ方などしたのはいつ以来か覚えてない程度には、
言われた覚えはないのだから猶の事だ。
「なるほど?確かに確かに、この場でする必要は特には無いな?
では折角だ、馴染みの酒場にでも行くとしようかね。
好みの酒は何かあるかい」
冗談めかした様子で声をかけながら右手を差し出して、
楽しげな様子で応じて見せる。当然男にしてみれば断る理由は何もない。
■ナイチンゲール > 機嫌が良さそうな相手の手を取り、こちらも楽しげに微笑む。剣を握る男らしい硬い掌の感触を感じつつ、相手の先導に合わせてお互いの手をそっと握り、歩き出す。高いブーツのヒールをカツ、カツと鳴らし、下品なドレスを着た娼婦の横をすり抜ける。
「エスコートされるのも久しぶりだなあ。楽しみだ。……ああ、私の好きな酒はラム酒だな。ライムを絞って飲むのが好きだ。君は案外酔えそうな酒が好きそうだなあ」
相手の外見から酒の好みを推察しつつ、煙草を手から落とす。不思議と煙草の火は消えており、石畳へと落ちる前に跡形もなく消え去っていた。そんな不可思議な光景を気に留めた様子はなく、呑気に鼻歌を歌っている。実にご機嫌、といった雰囲気だ。
■カイン > 「そいつはまた男の側も見る目が無い事だな。
ま、酒に酔える程度の強さが無いと酒を飲んでる気分にはならないな。
かといってそんな酒を探し出すのがまず大変だが」
困ったものだと笑って返すと相手の好みに軽く頷く。
さて、酒の美味い店となるとどこだったかと考えながら、
相手のみに付けた不可思議な火の様子を見ながら顎に手を当てながら、
相手の手を軽く引いてそのまま歩き。
「それでは行きましょうかお嬢さん?」
そう笑って告げながら、その場をゆっくりと後にしていくのだった。
■ナイチンゲール > 「私のようなはぐれ者には、なかなかそういう機会がないのさ。君みたいなそう言ってエスコートしてくれる男がいるだけで、私は充分だよ。
へえ。君は結構酒に強そうなのにな。ふふふ、酔った君を見てみたいなー、と思ってしまった。結構可愛い一面を見せてくれそうだ」
彼の軽口にクスクスと笑みを零しつつ。手を引かれて一歩一歩を踏み出せば、硬いヒールがカツカツと軽快な音を立てた。
「上手にエスコートしてくれ、王子様?」
彼に返すように軽口を叩けば、楽しそうに口角を上げ、目を細めた。
二人の姿は、娼館街の人混みの中に消えて――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」からナイチンゲールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館街」からカインさんが去りました。