2017/10/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアインさんが現れました。
アイン > 平民地区の広場。
放射線状に広がる通りの中心にあるだけに、人通りは多い。
その広場の中央にある大理石でできた神の像を祀る噴水の淵は、ちょっとした休憩スペースでもあるようで、座れるようになっていた。
そこに腰掛け、真っ赤な果実をしゃりしゃり齧っている青年は、物珍しげに行きかう人々を眺め、
そしてそう遠くない人だかりにも視線を投げていた。

人だかりの中央には、奇妙な恰好をした痩躯の男が、先ほどから何かやっている。
よくは解らないが、大きな丸いボールに乗って、数本のナイフを器用にジャグリングしており、周りから歓声が起こっていた。

アイン > 「なるほど。ナイフをあんなふうに使って金を稼いでるのか…面白いことを考えたもんだ」

一通りのパフォーマンスが終わって、その痩躯の男は被っていたシルクハットを手に恭しく挨拶をする。
そして、そのシルクハットを逆さにして観客の前を優雅な所作で歩いていくと、
なるほど、観客たちは思い思いの金額をそのシルクハットの中へと入れている。
興味深い金の稼ぎ方、と素直に感心しながら見ていたものの、お開きになったため、観客たちも三々五々散り散りになって。

パフォーマンス自体も興味深かったが、その後もなかなか新鮮味があった、と感心しながら、食べかけの果実をしゃり、と。
ゆっくり果汁を楽しむように咀嚼しながら、また行きかう人々をのんびりと眺めて。

アイン > 齧っていた果実が、芯を残すだけになると、息を吐いて、満足げ。
燃費がいいのは、育った環境ゆえかもしれないが、この程度でも腹は満たされた。
ギルドに顔を出してみるか、それともどこか散策にいってみるか。
特に目的があるわけでもない日々であるから、正直どちらでもいいのだが。
噴水の縁から腰を上げ、果実の芯を近くのゴミ箱へと入れてから歩み出す。
当てもないが、何かに拘束されるわけでもない。
のんびりと気の向くままに青年は通りの雑踏に消えて………。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にオルティニアさんが現れました。
オルティニア > 「ほほーう、これが人間どもの王都ね。ふん、思ったよりは大きいけれど、色々と貧相よね。ま、人間じゃあこの程度が精一杯って所かしら。」

陽光が秋半ばの肌寒さを和らげるお昼過ぎ、街の大門を越えてすぐの所で仁王立つちんちくりんが、さえずる声音も愛らしく言い放つ。
華奢な手足と小柄な体躯は子供じみているけれど、ちょっぴり埃じみたブルネットの艶髪からぴょこんと覗く長耳を見れば、少女が見た目通りの年齢で無いことに気付く者もいるだろう。
そう、少女は誇り高いエルフの一族なのだ。
尖った顎をツンと持ち上げ、周囲を睥睨する翠瞳が傲慢さを漂わせ、桜色の可憐な唇端を持ち上げた薄笑みは小生意気な気配を滲ませる。

大通りのど真ん中。
しかも長蛇の入管チェックを終えたばかりの場所。

ぶっちゃけ邪魔であった。

オルティニア > ともなれば、いっぱいの藁束を乗せた荷車をロバと共に引く農夫の太腕に少女が荒々しく押しやられたのも当然の結果と言えた。

「―――わきゃぅっ!?」

少女の細身は農夫の予想を越えた軽さだったのだろう。
仔犬じみた悲鳴を上げてあっけなく吹っ飛んだ少女は、まともな受身も取れずに倒れ込み、ここ数日履きっぱなしでくすみつつある白下着も露わに尻もちを付いた。
ぎょっとして目を向ける農夫を、小柄な体躯に見合わぬ豊乳の揺れにて楽しませた後、気の強そうな翠瞳をキッと向けて少女が猛る。

「ちょっとぉ! いきなり何するのよ、無礼な人間ね! 野蛮にも程が……あ、ちょっと、逃げる気っ! 待ちなさいっ、こらぁああっっ!!」

石畳に座り込んだまま細っちい両腕を振り上げてきゃんきゃん吠えるちんちくりんに、これは面倒臭そうだとでも思ったか、農夫はロバを急かしてさっさと立ち去っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリトさんが現れました。
リト > 大通りでは、大門をくぐる数多くの人々を狙い目とした露店の数々が立ち並ぶ。
食べ物から武器防具、光りものまで品々がずらりと並べられる中を、ドレスを身につけた少女は歩いていた。

はるばると魔族の国からやって来て、人間の都で堂々と買い物を行う。
まぁ見た目は人にしか見えないし良いだろうとたかを括っていたところ、何やら門前が騒がしい。
野次馬然として其方に足を向けてみると、其処には石畳に座り込んで喚き散らす少女の姿があった。

「なになに、揉め事ー?」

ひと騒ぎではあるものの、長々と気をとられるほどに人々は暇ではない。
思い思いに人混みが散っていく中、興味深そうに少女の姿を――もとい、その豊乳を眺めている。

オルティニア > 「………ふんっ、いいわよいいわよ。わたしは器の大きなエルフだし、多少の無礼には目をつむってあげる。」

誰が聞いても負け惜しみなセリフで自尊心を宥めつつ、チュニックに覆われた薄い尻肉をぺふぺふ叩いて立ち上がる。
そんな折、聞こえて来たのは暢気なれど愛らしい声音。
稚気を残した翠瞳をそちらに流せば、平民街には相応しからぬドレス姿が目に入る。
濃紺のドレスとは対称的な紅色の髪。そして左右色違いの印象的な瞳色。
背丈こそ己と対して変わらぬ物の、その特異な外見は貧乏くさい平民の群れの中にあって大いに浮いていた。
だからこそ、思わずじっと見つめてしまい、結果的に彼女の視線の向く先にも気がついた。

「な、何見てるのよっ。」

森の里にて散々からかわれた豊乳である。
じっと見つめられると得も言われぬ羞恥が湧き上がり、オルティニアは顔を赤く染めつつ両手で胸元を覆う。
その動きが柔肉を拉げさせ、チュニックの胸元に悩ましい皺を作って余計に人目を集めるのにも気付いていない。

リト > 幼みを残した双眸が、此方へ向く。
きょと、とオッドアイを瞬かせ、少しばかり背筋を伸ばした。するとその視線の行く先も気づかれたようで。

「あ、はは。ごめんねっ、つい」

顔を羞恥に染める様が如何にも可愛らしくて、つい笑ってしまった。
その両手が、胸元に更なる皺を作ってしまうのを見てしまうのも、習性というものか。
最も、己のドレス姿が他に比べて浮いているということは無自覚なので、お互い様といえばそうなのだが。

「この街は初めて?さっき転んでたけど、怪我とかは大丈夫ー?」

初対面でも臆せず話しかける。ドレスの裾を揺らしながら少女のもとへ小走りに近寄った。

オルティニア > 「べ、別にいいケド……。」

貴族然とした衣服とは裏腹に、意外にも素直な謝罪に毒気を抜かれる。
ぷいっと顔を背け人間に対して反感やら蔑みやらを抱いていますというポーズを貫こうとするも、ちら…と彼女に向けられた翠瞳は自分とくらべても見劣りしない乳肉を見つめていた。
触ったらさぞかし柔らかくて気持ちいいのだろうと思われる。
あの子もわたしのを見ていたわけだし、これはお返しなのであって、何らおかしなことはないのよ。
なんて自分に言い訳しつつも、ドレスの胸元を柔らかく膨らませる稜線をちら見するエロフ。

「ふん、わたし、こう見えても結構な修羅場をくぐり抜けてきた冒険者なんだから。あの程度で怪我なんてしないわ。」

駆け寄ってきた少女の背は自分よりも僅かに高い。
つんと顎を持ち上げることで無理矢理に見下す様な視線を作りつつ、彼女の問いかけに言葉を返す。
正直に言うと尾てい骨の辺りがじんじんしているけれど、そんな事は言わない。