2017/08/27 のログ
■エレイ > 夕暮れ時。
広場の中央に設置された噴水には、それを囲うように幾つかのベンチが設置されている。
「────んが……」
その中の一つにぐでりと腰掛け、居眠り……というか爆睡していた金髪の男は、変な声を漏らしながらふと目を覚ました。
視界には赤く染まった夕暮れの空。それをまだ覚めきってない目で見つめること数秒。
2、3度瞬きをした後、くわわ……と大口を開けて欠伸をかました。
「……むむ。どうやら座ってボケーッとしているうちに眠っちまっていた感。──ン……?」
目元を擦りながら、現在に至るまでの自分の行動を振り返ろうとして、ふと何かに気づく。
ベンチに腰掛けたその膝に、何かが寄りかかっている。
視線を向ければ、その寄りかかっている何か──こちらを丸い目で見上げている茶トラの猫と、視線が合った。
「……なんだいつの間にか寄りかかってたぬこ。人が寝ている間に膝を勝手に枕にするとか汚いなさすがぬこきたない」
眉寄せて文句を言ってみるが、猫から当然返事があるはずもなく。
猫はふてぶてしくも男から逃げる様子もなく、男と同じように大欠伸をするのだった。
■エレイ > 「──おいィ……人をナメすぎじゃないですかねぇ。ってゆーか飼い猫かよ何処んちのぬこだオメー」
あまりにふてぶてしい猫の態度に更に文句を言い募りながらも、男は猫を振り払おうとはしない。
それを良いことに、猫は男を無視して毛繕いを始めた。
飼い猫であることを示す首輪に付けられた鈴が、猫が動く度にちりん、と小さく音を立てていた。
「……よく見たらもう一匹いるし。まだクソ暑いっつーのになんでお前ら系はわざわざ俺に寄ってくるだよ……」
ふと反対側を見ると、今度は黒猫がいた。
茶トラのように寄りかかってはいないが、男にくっつくようにして丸くなって目を閉じている。
こちらも男の声に動じること無く、というか微動だにしておらず。
影がかかっているのとその艶やかな黒い毛色とで、目をつむっていると何処に目があるのか判らない状態だった。
「……。死んでるワケじゃねぇーよなぁ?」
あまりに微動だにしないのでそんな事を疑って、丸まった身体に触って確かめてみたがちゃんと生きている模様。
よく見ると、耳だけはピクピクと聞き耳を立てるように動いている。
「やれやれ……困ったぬこ共だぜ」
眉下げてフンス、と鼻を鳴らしながら、ベンチの背もたれに身を預け直す。
あれこれ言いつつも結局猫を追い払おうとしない辺り、実は満更でもないのかもしれない。
そんなわけで、男は奇妙な猫サンド状態のままその場に居続けることを余儀なくされるのだった。
■エレイ > ──やがて夕方から夜に移りゆく頃、猫2匹はようやく男の元から離れ、それぞれ何処かへと去っていった。
それを見送って男も立ち上がり、両腕上げてぐーっと背筋を伸ばしてから、
ベンチを離れて歩き出し、雑踏の中へその姿を紛れ込ませていって────
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 平民地区の外れにあるちいさな公園。土色のレンガ畳の、小さな噴水のあるありふれた公園である。
最近、ここによく来る少年がいる、栗色の髪をした、まだ幼いといえる容貌をしたちっちゃな天使である。天使らしく背中にはちっちゃな翼を背負って、ぱたたっと揺らしながら、噴水の縁に座ってる。流れる水を長めなら、何がそんなに楽しいのかニコニコした表情で噴水を見つめてて
「えへへー、ここ涼しいなー♪」
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイチリさんが現れました。
■イチリ > 「……ふぅ。試しに買ってみたけど、思ったより多かったなぁ……飲みきれないや……」
長い黒髪を二股のお下げに結った女性が、公園へと歩み入ってくる。
身に纏うのは、薄い無垢の生地で出来た丈の短い一枚布。「襦袢」という、この国ではあまり見られない衣装だ。
その裾や袖から覗く四肢もまた白い。夏も終わりが近づいているというのに、まったく日焼けのあとが見られない。
彼女が手に持つのは大きなひょうたん。水を持ち歩くための容器だが、今は商店街の清涼飲料の店で買ったレモネードを入れている。
暇を潰しに外れの公園へと脚を伸ばしたイチリだったが、噴水のほとりに腰掛ける小さな人影を見定めると。
桃色の舌をちろりと唇から覗かせ、ひそかに鼻息を鳴らす。そして、草履をしゃりしゃりと鳴らしながら噴水へと近づく。
「……ねぇ、キミ。隣、腰掛けていいかしら?」
ゆっくりと親しげな声を作り、はにかみの微笑みでシャルティアを覗き込みながら、問いかける。
■シャルティア > ピクン、と少年の翼が立った、ヒトの気配――人間とも天使とも魔族とも違うなにかである。ちょっと警戒するようにじぃ、っとそっちを見る。
薄い無垢の布地を着た女性の姿に、初めてヒトを見る子猫のような目をして、じーーーっと見る。好奇心と警戒心の混じった視線。
でも、親しげな声、微笑みに、安心したのか少年の方もにぱと笑う。
「うん!ねえね、おねーちゃん、おねーちゃんは魔族さんじゃないの?なんかちがうの!ね、ね、その服なーに?」
元々が人懐っこい子であるゆえに、すぐに隣を開け、声をかける。
ニコニコと、喋るだけで嬉しそうだ
■イチリ > 返ってきたのは、予想通りに可愛らしく快活な返事。
顔がほころびかけるが、そんな少年から二口目に飛び出してきたのはなんとも剣呑な問いかけだ。魔族とは。
思わず鼻白んで真顔に戻り、瞳をぱちくりと瞬かせてしまう。
よく見れば、この少年の背中には小さいが翼が生えている。この子もおそらくは、人間とは違う種族……。
「えっ……ええとぉ。だ、大丈夫よ、私は魔族じゃないわ。あんな穢らわしいのと勘違いされると、ちょっと困っちゃう…かな」
苦笑いを浮かべつつ、とりあえずは許可を貰ったため、隣に座ろうとする。
噴水のほとりに、噴水の方を向いて。シャルティアに並び、腰が触れ合うほどの距離感。
藁でできたサンダルを履いたまま、白い足を池の冷水の中にちゃぷりと浸した。ふぅ、とひとつため息をついて、言葉を続ける。
「私はイチリ。北のほうの国、シェンヤンから旅をしてきたの。こっちのほうが居心地がいいから、ね。
魔族じゃないし、どっちかといえば魔族はあまり好きじゃないかな。だから、ね、安心して?
この服もシェンヤンの服なの。ジュバンって言うんだけど。まぁ、下着として着る人のほうが多いかな?」
少年の問いに、優しくゆったりとした口調で応える。とはいえ、自分は人間とも妖怪とも明言はしないが。
白無垢の衣装について問われれば、短い裾をひらひらと指で弄びながら説明する。
丈は極めて短く、腰掛けた姿勢を上から見れば、肉付きの良い太腿が9割がた晒し出されているような露出具合。
イチリは言葉を途切れさせると、手に持った重たげなひょうたんを口まで運び、内容物を啜る。そしてまた隣の少年に向き直り、
「私からも聞き返していいかな? キミは魔族じゃあないの? ……ああ、私から見れば、とてもそうは見えないけれどね」
■シャルティア > まだ、妖怪という存在を知らない少年。初めて出会う妖怪の気配に嫌悪や恐怖というよりは好奇心満々といった感じである。栗色の髪を揺らすように、頭を左右にゆっくり揺らし、羽は仔犬の尻尾のようにぱたぱた。
「うん、おねーちゃんはなんか違う。どっちかっていうと…うーんとね」
出会った顔見知りの中に、近い気配のヒトが居た気がする。でも、まあいいやと思い直し、噴水の中に脚を入れるのを見ると、子供らしい笑顔を見せて
「あ、きもちよさそー、ボクもやるー♪」
くるりと、噴水の方に同じように向いて脚を水の中へ。ちゃぷちゃぷと水を蹴って。楽しそうだ。何がそんなに楽しいのかわからないぐらい満面の笑み。まあ、人がそばにいると、いつもこんな感じである。腰が触れ合うぐらいの距離になると、ちょっと肩をイチリに寄せる。子供が甘えるように。
「イチリおねーちゃん…うん、覚えた!ボクはシャルティア。シャルってみんな呼ぶよ!
ボクはね、「悪い」魔族さんをやっつけるのがお仕事なの。良い魔族さんと悪い魔族さんがいるんだって。だから、悪い魔族さんをいっぱいやっつけるの!」
むふー、っと鼻息も荒く、ちょっと自信満々といった風に胸を張る。ジュバンといったその服を、じーっとみつめて
「うん、透けそうなぐらい薄いね―。でも、白い肌のおねーちゃんにはよく似合ってるよ!」
ひらひらと翻る短い裾を猫のように見つめる少年。エロティックに晒されてる太ももをみると、おー、とその綺麗さに声を出す。とにかく、喋ってこうやってコミュニケーションができるのが嬉しいらしい。
「ん?ボクは天使さんなのです!えっへん、てんしでもつよいんだぞー!」
ぶんぶんと腕を回す少年。華奢な身体はどう見ても強そうには見えない。
■イチリ > 「シャルティア……シャル、ね。フフッ、シャル君、よろしく♪」
隣に並ぶ少年の小さな身体や頭を見下ろし、表情が蕩ける。
イチリに並んで座り直す仕草や、つややかな髪のゆらめき、せわしなく動く細腕や翼の一挙手一投足がなんとも愛らしい。
言葉の端々にやや危険な香りも潜んでいるが、それも無邪気さゆえにストレートな言葉になっていると思えば、警戒心も薄れる。
「天使。ふぅん、シャル君は天使なんだね。悪い魔族をやっつける天使……フフッ、小さいのにすごいんだねぇ。
……そうかぁ……良い魔族と悪い魔族がいるんだ……そうだよね……」
シャルティアが妖怪を知らなかったように、イチリも天使という存在は知らなかった。
人間・魔族・妖怪のいずれでもない存在。そう認識して改めて彼を眺め直せば……なるほど確かに。
ただ無垢なだけの少年とは違う、超自然的な清浄さをその身に秘めているようにも感じられる。
そして、『良い魔族・悪い魔族』という発言には、イチリはしばし目を瞬かせ、そして視線を上げる。
彼女の生まれたシェンヤンは、絶えず近隣の勢力……魔族、マグメール、その他……との競り合いに明け暮れていた。
弱い妖怪であったイチリには、そんなきな臭い雰囲気や実力主義の社会が肌に合わなかったのだ。そしてこうして、異国へと逃れてきた。
魔族という連中には、良い悪いはともかく『迷惑な奴ら』という印象しかなかったものだ。
こうして、自分より明らかに若い少年からそういった分別のある言葉を聞かされると、どうしても狼狽えてしまう。
澄んだ空を見上げながら、はふぅ、と深い溜め息をつく。思えば、シェンヤンの空はこんなに澄んだ青ではなかった気がする。
溜め息に乗って、二人の周囲を甘ったるいレモンとハチミツの香りが包む。
「……そうだ。シャル君、これ、飲む? 街で買ったレモネード。
飲みかけだけど……思ったより多くて、私、ちょっと飲みきれそうにないの」
しばし黄昏れていたイチリだが、思い出したようにまたシャルティアへと顔を向け、手に持ったひょうたんを揺らしながら問う。
液体だけでなく砕いた氷も入っているようで、がらがら、と小気味よい音も聞こえる。
「あ、ひとつだけ条件があるんだけどね。その……シャル君を抱っこしながらだったら、飲んでいいよ。
このひょうたん、大事な思い出の品だから、池に落とされたりすると困っちゃうから。
飲んでる間、落とさないように気をつけておきたいの」
言い訳めいた条件をつける。もちろん本当に言い訳だ。ただ、この可愛らしい少年を抱っこしたいだけ。
■シャルティア > 「うん、イチリおねーちゃん、よろしく♪」
思いっきり懐っこい微笑みで返す、綺麗で、色白のおねーさん。その風貌というか服装はちょっとドキってするけど、まだそれがなんなのか少年にもわからない。それよりも!と、ぺたぺたと無遠慮にイチリの襦袢に手を伸ばし、触る。肩、裾、太もも付近まで触るが、まあいらやしい感じではない。
「おー、スケスケのサラサラだー、きれいだねーこの服。シャルもほしぃ♪ 悪い魔族はボクの剣でおしおきするんだよ、どごーん!どごーんって♪」
剣を振る仕草をしてみせるけど、なんか雰囲気の沈んだようなイチリの様子に?はて?と首を傾げて、ため息の甘い香りに鼻を動かす。
「ねぇね、おねーちゃんどうしたの?おなかいたいの? 変な顔してるー…」
心配そうに下から覗き込む少年。でも、ひょうたんを出されると、キョトンとする。初めて見る入れ物、変わった入れ物に、目をキラキラさせ
「んー?いいの?え…だっこしてくれるの!?やったー!!わーいわーい♪」
ぱちゃちゃっと、はしゃぐように水を蹴ったせいで水しぶきが飛ぶ。言われるまでもなく、自分からひょいっと、膝に飛び乗る。しかも、向い合せの格好である。膝の上に乗ったにもかかわらず、綿毛で出来てるかのように軽くて、あまり人を載せてる感じではないかもしれない。
カラカラと氷の音がするひょうたんを見ながら、でも、抱っこしてくれたイチリの顔の方を見て、それはそれは嬉しそうに、にこー、と微笑む。抱っことかスキンシップは大好きなのだ。
「えへへ、イチリおねーちゃん、すきー♪」
襦袢ごしに、無遠慮にギューっと抱きつく。心地よさそうに、肩のあたりの襦袢に頬をこすりつけて
「えへへ、おねーちゃんの肌、ひんやりしてきもちいいねー♪」
■イチリ > 「……んー、フフッ、おねえちゃんは大丈夫。ちょっと故郷のこと思い出して、しんみりしちゃっただけ」
しばし呆然としたイチリを訝しむ様子のシャルティアに、イチリはややぎこちない笑みをもって返し、心配を拭おうとする。
「うん、そう、抱っこ。暑いけど、ちょっとくらいなら……って、わわ、きゃっ…!」
そして『抱っこ』の提案に思いのほかポジティブな反応が返ってくるのには、イチリの声も上ずり、期待が膨らむ。
……が、思いがけず向かい合う形で抱きつかれれば、さすがにたじろぐ。
衆目もある中、自然に自然に……と気を配っていたのが台無しである。一応は児童と大人、それほど不謹慎には映らないだろうけど。
レモネードには目もくれず、己の薄い胸に愛おしげに頬を寄せる様に、思わずひょうたんを取り落としそうになる。
踏みとどまって噴水の縁にごとりと容器を押し付け、シャルティアの熱い頬ずりを受け入れる。
重い剣を振るう、という説明からは想像もつかないほどに軽い身体。しかしそこから感じる体温は確かなもの。
夏の日中にもかかわらず心地よさを感じるのは、己の妖怪の肉体が人間よりも冷めているためか、冷たい飲料を飲んだ後だからか。
………いや、どちらでもなく。
「……フフッ、シャル君ったらもう♪ こんな胸のない女の子でもいいの?」
己の首筋をくすぐるように揺れるシャルティアの金髪。そこに口を埋めるようにイチリも顔を寄せ、囁くように問いかける。
そうしながら、天使の髪の匂いを、音を立てながら嗅ぎつつ。左手を彼の背に回して、そっと抱え込む。
そして、頭頂に埋めた唇から髪を掻き分け、耳の裏を通るようにして、舌を伸ばす………。
「……シャル君。レモネードは、いらないの?」
冷ややかな舌はどんどんと伸び、抵抗がなければ彼のうなじを舐め、巻き付くように下りながら胸までも伸びていくだろう。
舌を伸ばした状態でありながら、シャルティアの頭上から聞こえてくる声は不自然な舌使いにはなっていない。
違和感にイチリから身を離せば、その長い舌を目の当たりにすることもできるだろう。
■シャルティア > 「だっこーーっ♪えへへ、だっこ大好き♪」
ひょいっと飛び乗る仕草は、子猫みたいにしなやかで、身軽なもの。と言うより慣れてるのかあっさりと、イチリの腕の中に収まる。 流石に抱っこされてからはおとなしく、でも幸せそうに頬を寄せていて
「んー?おっぱいはおっきいほうがすきだよ?でも、イチリおねーちゃんは好きだからそんなの関係ないよ?」
ちょっとだけザクっと来ることも平気で言う辺りが子供ゆえの残酷さか。でも、後に続く言葉のほうが大事なのである。
自分に好意を抱いてくれる人が自分を抱っこしてくれる。それはとってもとっても幸せなこと。だから嬉しそうに少年は、にこー、と微笑んで。
「えー、レモネードもの…ひゃっ!?あんっ…ん、ぅ…」
耳の裏に這う、ぬるぅっとした感触。びくんっと、震え、声が漏れる。
とはいえ、この時間にこんな街外れの公園では人の気配もないのだが。正体不明の感触にビクビクっと身体を震わす。それは「慣れた」ものからみれば、快感の震えと分かるだろうか。
うなじ、肩を通る感触、胸にかかるヌラリとした感触に、顔をあげると、舌を伸ばすイチリの姿。それは――この世のものとは思えない、でも、嫌悪や恐怖は感じなかった。感じたのは――イケナイ背徳的な快感。ありえないエロティックさ。目が合うと、は、ぁぁ…♥と甘いため息を漏らしたのが分かるだろうか…興奮してるのだ。舌を伸ばしたイチリの顔を見て
「ふにゃ、イチリおねーちゃん…ぬるぬる、するぅ…」
■イチリ > 少し身体を引いてイチリを見上げれば、イチリの桜色の唇から、同じ色の舌がリボンめいて伸びているのが見える。
しかしその長さはあきらかに異常。蛇めいてシャルティアの首から胸へと巻き付き、柔らかな表皮から唾液を分泌している。
その温度はやはり体温よりもやや低い。それを心地よいと感じるかどうかは人それぞれだろうが。
「んふふ……ごめんね、シャル君。こんな風に抱きつかれたら、おねーちゃん、我慢できなくなっちゃって。
レモネードは後回しにしようね。ちょっと舐めさせてくれたら、ひょうたんの中身、全部あげるから」
イチリは相も変わらずシャルティアの髪に顔を埋めたまま、ささやくように、諭すように言葉をかける。
周囲からはよほど注意して見ないかぎり、単に女性と子供が抱き合っているように見えるだろう。
長いお下げが左右に垂れ、向き合う二人の顔を衆目から隠す。
舌越しにシャルティアの発情顔を見て、イチリの目も恍惚に細まる。白い頬が、ぽっと桃に染まる。
「おねーちゃんね……こんなふうに他人と抱っこし合うと、相手の『味』を確かめずにはいられないの。
シャル君って、とっても可愛くて、綺麗で。悪魔をやっつけるっていうから、心も清そうで。
……だから、そんなシャル君が、本当に全身綺麗かどうか、確かめたくなっちゃった。いいかな?」
うっとりとした声でそう問いかけつつ、舌をさらに伸ばし、両乳首へと這わせる。
そのまま舌全体を蠢かせ、胸から腋、うなじを同時にくすぐるように愛撫する。ぴちぴち、と冷たい唾液を散らしつつ。
石鹸めいた清涼感のある香りが放たれるが、その中にはほんのりレモンとはちみつの香りが混ざっている。
■シャルティア > 首から肩、胸へと巻き付くのは、確かに舌だった。ぬらりと、唾液がたっぷりと垂れるように分泌された舌が伸びてる。その顔を見るだけで…その、非常識的なエロティックさに、ゾクゾクゾクっと震えちゃってるのが分かる。快感に、イケナイ快感に震えちゃってる。 きゅ、と襦袢を掴む手に力が入る。でも押しのけたり払い除けたり、逃れようとはしない。
その快感にまだ戸惑ってるのだ。でも、イチリの目が恍惚に細まると、ますます発情しちゃったように甘い、熱い吐息が漏れちゃう
「ぁ、おねえちゃん、なんだかエッチだよぉ…舌伸ばしてるお姉ちゃんの顔みてると、ドキドキして、ゾクゾクしちゃうのぉ…」
蜂蜜のようにあまく、とろりとしたイチリの声に、少年の表情も蕩ける。抵抗はしない…甘い石鹸のような…そんな香りに包まれながら、少年は舌の愛撫を受け入れちゃう
「ひゃっ、乳首いじめちゃ…あんっ♪肩も首も、ぬるぬるって、ぇぇ…あんっ♪ひゃっらめ、気持ちよくなっちゃ、うぅ♪」
両乳首に舌の先端が絡むように擽られると、ビクンッとひときわ大きく跳ねた。くなり、とイチリに身体を預けるようにしながら。顔を上げる。はぁ、はぁ、と仔犬が発情したような表情。向かい合わせで、太ももかお腹には、もうかたくなった小さなおちんちんが触れるだろうか
■イチリ > 「あはは……おねーちゃんの顔、そんなにエッチ? そんな言い方するなんて、シャル君はおませさんね。
……シャル君の顔も、とってもエッチだよ。じゃあ、ずっとにらめっこしてようか」
無垢な天使の口から紡がれた淫猥な感想に、ぞくぞくと背筋が震わされる感触を覚える。
唇が恍惚に釣り上がり、劣情に歪む。しかしそんな自分の情けない表情も、この少年に見せつけたい欲求に駆られる。
そっと抱き寄せる手に力がこもれば、おへそのあたりに硬い突起が突き当たる感触も感じる。
「……ふふっ、シャル君のおちんちん、硬くなってるぅ……♪
シャル君、やっぱり男の子だったんだね。エッチなことをするとおちんちんを硬くしちゃう男の子だったんだ。
悪魔をやっつける天使の男の子でも、興奮して気持ちよくなると勃起しちゃうのね……素敵……♪」
耳元で囁くイチリの声も、いよいよ興奮の色が増し、艶っぽくねっとりと湿気を帯びてくる。
そして、ひとしきり少年の乳首や首筋を愛撫して味を確かめ終えた頃、イチリの舌はさらに伸び、シャルティアの服の中を降りてくる。
翼の付け根をかすめ、乳首や腋の下を外れることなくシュルシュルと脇腹に巻き付くと、背骨に沿ってまっすぐに下降。
そしてお尻の谷間をずるずると濡らしながら潜り込み、股の下をくぐり、シャルティアの男性器へと到達した。
舌先で彼の睾丸をぷにぷにと数回突いたのち、その平べったい肉のリボンで2つの玉全体を包んでしまった。
自然、その長い舌の表面でお尻の穴も撫で続ける状態となる。しかし、まだ竿には触れない。
「……あぁ♪ シャル君っ……♡ わかる? シャル君の硬くしちゃってるとこ、おねーちゃん、舐めてるよ?
お尻の穴もっ♪ どう、シャル君、もっとエッチな気持ちになっちゃう? もっとエッチになりたい?」
これまで優しげだったイチリの表情は今や色情魔の笑みに変わっている。劣情を誘う上ずった声で、問いかける。
■シャルティア > 「う、うんっ、すごくエッチ…見てるだけでゾクゾクってするぅ♪」
唇が釣り上がり、列常備歪んだ表情。唇から垂れる唾液すらも、思わず生唾を飲み込んじゃうぐらいにエロティックだ。ぎゅうっと強く抱きしめたまま、イチリの顔から目が離せない。
「やぁん、そんなこと言われると恥ずかしいよぉ…だって、おねーちゃんとってもえっちで、おねーちゃんの舌、気持ちいいんだもん…こんなの、がまんできない、っ、よ――きゃぅんっ!」
お尻の間をニュルニュルと這う、未知の感触におもわず素っ頓狂な声を上げる。どうやら――お尻を舌で、というのは弱いらしい。全く知らなかった快感に、体がガクガクと震えて
「ひぁ、お尻…らめ、そこ、にゅるにゅるらめな…ぁぁぁぁんっ!」
びくびくびくんっ!!と痙攣する。まるでおちんちんを舌で責められた如く…まるで女の子の様に、軽くイってしまったのだ。お尻で
射精はしてない、が痙攣の仕方は確実にイっちゃったそれで
「ふにゃ、これしゅご、こんなの初めて…エッチに…エッチになりたいよぉ♪おねえちゃんに、いっぱい犯されたいのぉ」
■イチリ > 「いいのいいの、ガマンしないで?
……あっ、でも。周りの人に怪しまれないくらいにはガマンしよっか? フフッ」
今更気づいたかのように、わざとらしく横目を配って周囲を警戒する様子を見せるイチリ。
視界にはちらほら通行人や公園の利用者もいる。
今のところ、噴水に座る2人の姿は『癇癪を起こした子供を抱きしめて宥める女性』の姿に見えているだろうか。
イチリとて、街なかで公然と淫行を働いて騒ぎを起こし平気でいられるほど肝は座ってない。バレないと信じ、コトに及んでいる。
「……ん? シャル、もう出しちゃったの? せーえき、ぴゅってしちゃった?
フフッ、お尻を舐めるのはちょっと刺激が強かったかしら。でも、シャルのおしりもタマタマも美味しいよ♪」
愛嬌のある声でシャルティアに語りかけるイチリ。少年と自分自身、両方の気持ちの昂ぶりを一層高めるように。
会陰部にもベットリと舌を這わせてたイチリには、シャルティアの骨盤内を走った射精の脈動と勢いがつぶさに感じ取れていた。
こんな小さく儚い少年でも、一人前に射精できるなんて。そのこと自体、イチリには感動モノだった。
彼の服の中に噴かれたであろう精液を追って、舌がさらにぐんと伸びる。舌先で服の裏地から白濁を拭う。
生暖かく塩辛い味がイチリの舌の突端をぴりぴりと焼くと、それだけでイチリは身体を震わせ、やわらかい絶頂の波を感じる。
「……フフッ。こんなお外で、おちんちんからぴゅっぴゅしちゃうなんて、はしたない♪
もっと、はしたなくなろう? おねーちゃん、シャルがおちんちんからもっと出すの、感じたい……♡」
肺の深い場所から湿った吐息を吐き、舌のリボンを伝わせてシャルティアの周囲に撒き散らし、より強い興奮を促す。
そうしながらイチリはさらにギュルギュルと舌を伸ばす。うなじを、乳首を、背骨を、アナルを削るように舐めながら。
伸びた舌はとぐろを巻くように、シャルティアの小さなおちんちんへと殺到する。
何重にも何重にも巻き付き、ほどなくして、シャルティアの股間には毛糸玉めいた舌の固まりがくっついている様相となる。
ぐにぐにと蠢き、隙間からは唾液が幾筋も雫となって、服の裏地や噴水池の水面へ落ちていく。
「ほら、舌でおちんちん包んじゃった♡ これを蠢かせたら、どうなるかな? シャル、いっぱい、舐めていい?」
意地悪な声で、同意を求めるように問いかける。まるで責任転嫁するかのように。
■シャルティア > 「ふにゃ…ぅ、ぅん、声、我慢する、ぅ…でも、あんっ、あっ…あ♪」
周囲は時間も時間だが…まだ微かに人が残っていた。思わず恥ずかしそうに顔を伏せる少年。でもまだ蠢く舌に、上ずった声が耐えきれずに漏れちゃう。
どろどろに、精液をお腹の辺りに吹き出したそれを求める別の生き物のように蠢く舌。自分のを求めてる――自分の精液を舐め取ってる、味わってる…そう思うと、びぃ、びゅっと残った精液を、まるでイっちゃったかのように吹き出して
「あひ、っぅん、なめ、て。ボクのざぁめん、いっぱいペロペロしてっざぁめん、おしり、おちんちんぺろぺろ、好き、好きぃ…っ♥」
舌が蠢く、伸びる。アナルを這うような感触に、自分から舌をまたぐように腰をずらして、アナルに押し当てちゃう。アナルに当たるぬるりとした感触に、はぁぁぁぁんっ♥♥と甘くとろけきったため息を吐いて
そして、細い細い舌先で包まれたおちんちん。それはまるで、ミミズか、人工的な性器につつまれたかのよう。
「あひ、ぃぃ♪こんにゃの、こわれちゃうっ、しゅごいの、ね、おちんちん虐めて、いっぱい舐めて、おちんちんも、お尻も、おねえちゃんに舐められるの、だいしゅきぃぃ♥」
はしたなく、いやらしく、そうおねだりする。顔をあげると、キスをするように伸びた舌を舐める。ぬちゅ、ぬちゅとした感触が口腔にひろがると、夢中でイチリの唾液をすすって……コクン♪とおいしそうに飲み干す。
■イチリ > 「んっ……あ♪ やぁ……もう、シャルったらぁ」
身体への責めに集中していたイチリ。その舌の裏に不意に刺激を感じれば、まるで性器をそうされたかのように喘ぐ。
シャルティアが首を伸ばして自分の舌を舐めてくるとは予想外だったのだ。
敏感な舌裏に感じた温かくこそばゆい愛撫も心地よいが、その懸命な所作も愛らしく、一層興奮が高まる。
イチリは彼の金髪の中から頭を離し、背を丸め、顔同士が触れ合うような距離まで近づける。
今度は舌の根元を自分からシャルティアの唇や鼻に押し付けるように。もちろん、股間には長大な舌を伸ばしたまま。
「じゃあ、おねーちゃん、やっちゃうよ? シャルが舐められてこわれちゃうところ、一番近くで見ててあげる。
もし叫びそうになったらおくち塞いであげるから、安心して感じてくれていいからね……フフッ♡
……ほら、いくよ。さん……にー………いち…………ぜろ♡」
カウントダウンを終えると同時に、イチリの舌が大きく動いた。
ギュルギュルと音を立てながら、すさまじい勢いで彼女の唇から出ては入り、出ては入りを繰り返す。
つられて、シャルティアの身体を這う舌も体表で長く素早い往復を始め、身体の各部を舐めくすぐる。
シャルティアがお尻を突き上げた分、会陰部やアナルにはより強く肉襞が食い込み、穴を引っ張って広げんばかり。
そして大量の舌触手が団子状に巻き付いた股間では、その塊がスライムめいて蠕動し、絶えず輪郭を変えてのたうつ。
内部では複雑に絡み合った舌が、口から出し入れするのと同じ速度で多次元に行き交っては、少年の敏感な性器を擦過していた。
それはまるで、何十本もの濡れた筆で一斉に、あらゆる方向から陰茎を撫で付けたかのような刺激。それが延々と続く。
睾丸さえも同様の奔流に飲み込まれ、肉塊のなかでコロコロと踊る。
「んふっ♪ ふっ、ふんっ、ふううううんっ……! シャルっ…シャルぅぅっ!!」
いままでこれを御見舞して落ちなかった男性はいなかったが、シャルティアのような子供にはあまりにも強すぎる刺激だろう。
シャルティアの様子を伺うように、素敵な反応を待つように、感極まった声で少年の名を呼ぶイチリ。
■シャルティア > 「あ…ん、ちゅ、ちゅるっ♪んは、ぁ…んく、コク、んっ♪♪ あは、おねえちゃんの、おいしぃ…♥」
甘く爽やかなレモネードの味のするキス。唾液をいっぱいすすって、甘い甘露のように飲み干してみせる。それはもう、うっとりとこれ以上無いくらいのとろけ顔で、美味しいと言って見せて。
「ぇ…ボク壊れちゃうの…?ひぁ、ゃ、だめ、ぇぇ♪」
でも、優しく――どこまでも優しい口調に、見てられてるという背徳的な興奮に、抵抗はできない。快楽を抵抗することなんかできやしない。
急激な舌の動きに、驚くように目が見開かれる。お尻の溝の奥までぴっちり入った舌は、唾液たっぷりににゅるにゅるとお尻の入り口を舐めまくる。元々中よりもアナリの入り口が弱かったようで、それだけでガクガクと腰が砕けてるのが分かる。
「あんっ、あひ、おしりっ、こんなの知ったらボク、ヘンになる、お尻の穴で感じる変態さんになるうぅぅ♥ これしゅき、しゅきぃぃ♥おしりぺろぺろ、気持ちいいよぉぉぉ♥♥」
カクカクと腰を震わせ、よだれを垂らす。なんとか…少年が指をくるっと回した。羞恥的な意味で本能が行ったのか、風が舞い、目に見えない『膜』を少年とイチリの周囲に貼る。全部ではないが多少は音が漏れにくくなったようで
「お尻、なめられるの、こんなにイイのっ!?こんなの知らない、ボク知らないよぉ♥壊れちゃうっ、こんなの知っちゃったらボク、戻れなくなっちゃう♥」
そして――ペニスの先端から竿の舌触手の責めが始まる。どんな性器でも、口腔でも不可能な幾百の舌で責められる快感。唾液と、先走りがまじり、くちゅくちゅ、ぬちゅぬちゅといやらしい音を立てる
「しゅごいぃぃ、おねえちゃんの舌まんこ、こんなの初めてぇ♥しゅごいぺろぺろされてる、しゃぶられてるっ、、ボクのおちんちん、たべられちゃってるよぉ♪」
目の焦点が合わぬほど、とろけた表情で甲高い声を上げる少年。自分から夢中で、イチリの口へとキスをして、また唾液をねだる。コクコクとそれをのみほしながら、すっかり淫乱な表情になって
「ね、おいしい?ぼくのおちんぽ、かうぱーおいしい?もっとなめて、いっぱいなめて、おちんちんもお尻も、お姉ちゃんの舌で蕩かしてぇ♥」
自分から、おねだりしちゃう始末。もうすっかりイチリの技の虜で。自分からお尻を這う舌触手に、お尻をこすりつけちゃう。太ももを、そのむっちりとした白い太ももにこすりつけちゃう。
■イチリ > 「あはっ♥ シャル、壊れてきた、壊れてきたぁ♥ かわいいっ♪
こんなに純粋で小さな男の子でも、おちんちんとおしりをベロベロ舐められたら、浅ましくえっちに壊れちゃうんだぁ…。
ああ……っ♪ これだから、この世界ってステキっ! …んっ、ああ♥ はぁ♥」
生娘めいて愛らしい喘ぎ声を上げるシャルティア。
その姿を間近でまっすぐに見つめながら、イチリも断続的に身体を震わせ、口の端から涎を散らし、感極まった声を上げた。
彼女は性器に何ら愛撫を得ていないが、長く伸ばした舌から伝わるシャルティアの体液の味や香り、幼い肉体の戦慄きを感じていた。
さまざまな味覚情報が舌の芯をバチバチと電流のように遡り、口腔から脳幹を焼くような錯覚。
可愛らしく清浄な天使の身体から感じる『不浄』と『劣情』の感覚は、イチリが未だかつて味わったことのない甘美さを秘めていた。
どういうわけか、周囲の雰囲気がかわる。街の喧騒が遠のいた気がする。
それでもイチリは宣言どおり、少年が声を上げて喘ごうとすればぐっと頭を引き寄せ、唇を深く重ねた。
彼の放つ喘ぎ声さえも舐め取って、飲み込んでしまおうと。淫蕩に堕する天使という存在自体が、彼女にとってかけがえがなかった。
「はふっ♥ ふっ、ふううっ、へんたいっ♥ 変態、変態シャルっ♥ こんなに小さいのに、お尻で感じるなんてっ!
もっと……もっと変態になっちゃえっ♥ みんなが、魔族さえもドン引きするくらいの変態さんにっ♥」
舌の毛糸玉の中へ噴かれる精液は、舌に触れる端からその中へと吸収されていき、イチリの精力に変わる。
若い性欲の迸りを気が遠くなりそうになりながらも受け止め、なおもイチリは責めの舌を休めない。
さらに舌を伸ばし、その突端を舌球から抜け出させ、愛撫を継続しつつもシャルティアの背後に回す。
そして、勢いをつけて、その舌先をシャルティアのアナルへと断続的に突き立てた。槍めいて真っ直ぐに。
所詮は舌なので、トントンと叩くような勢い。たまに会陰部も叩いて、前立腺に振動を送るように。
しかしもし勢いが余ってしまったら、アナルの窄まりを貫いて浅く入り込んでしまうかもしれない。
■シャルティア > 「こんなの、こんなの我慢できるわけないよぉ、壊れちゃうよぉ♪あひぁんっ♥あんっ、お尻なめられるのがこんなに気持ちいいなんてぇ♥」
少女のような声で喘ぐ少年。実際は垢舐めという舌の長大な妖怪に貪られてるだけだが、コレ以上ない快感と充実感を味わっていた。
どんな娼婦のセックスでもありえない、前後同時に責められる感触。肉襞より気持ちのいい舌触手まんこ、こんなのをまだ性的経験の少ない少年が知ってしまったら一時的にとは言え理性は簡単にトんでしまう。
気持ちいい、心地よい、愛おしい、深く重ねられる唇にうっとりと瞳を細めて喘ぎを舐め取られ飲み込まれる。
「こわれちゃうっ、変態になっちゃうっ!ボク、お姉ちゃんの舌で変態さんになっちゃうよぉぉぉ♥ひゃ、ぁぁぁっ、イク、イクイクイクっ
ね、つんつんじゃなくて、チロチロってして、お尻の穴、ペロペロチロチロされながらイキたいっ、お尻でどぴゅどぴゅしゃせーしたいのっ、お姉ちゃんに全部ざぁめん飲んでほしいのぉ♥」
もう、絶頂してもおかしくない状態。でも、前立腺を刺激されると、すっかり理性のとろけた少年はそうおねだりする。アナルでイキたいと、おねだりしちゃう
■イチリ > 「はあ……ッ♥ じ、実はね、おねーちゃんもっ……ガマンできないのぉ……。
シャルの味がっ、熱さがっ、濃すぎてぇ……おねーちゃんも、もう、壊れそうなのっ……♥」
自らの舌に絡め取られながら、その小さく細い身体を壊れそうなほどに震わせ、熱い体温を放つ少年。
若々しい雄のフェロモンや、ねっとりと粘るような汗。
精液にも負けない濃厚な味わいが舌に触れ続け、イチリも油断すれば気を失いそうなほどに昂ぶりの絶頂を極めていた。
シャルティアを抱きかかえたその下、白い襦袢の内側では静かに、しかし断続的に潮が噴かれている。
飛沫はぱしゃぱしゃと水面に散って卑猥な音を立てるが、結界の外には聞こえないだろう。
「んっ、ふ、なぁにシャル、ペロペロって、チロチロってされたいの? お尻でイキたいのねっ♥
よくわかんないけど、私なりにチロチロして壊してあげるからっ……覚悟、しててっ♥
とーぜん、シャルの真っ白ザーメンはぜんぶ飲んじゃうからっ! こぼすなんてもったいないから♥」
はぁはぁと荒くなる息の合間で、懸命にシャルティアの懇願に応えるイチリ。
そして、彼が言うとおり、舌先で小突く愛撫をやめ、代わりにイチリはその舌先をシャルティアのアナルにゆっくりと突き立てた。
今度はぐっと力を込めて。幼い窄まりを細い先端で確実に拡げていく。
しかし体内に入るまではいかない。彼の括約筋が締める強さと、これからくる崩壊を舌先で感じ取れる程度の浅さ。
小突いている間から、彼のアナルはほとんど未開発であることは察せていた。このくらいで十分だろう。
そうしている間も愛撫は止めない。
「じゃあ、アナル、壊そっか♥ 壊して、舌でしかイケない変態天使さんになっちゃおうね♪
チロチロでペロペロ、いくよ………さん、にー、いち、ぜろぉ♥」
シャルティアを包む絶頂の波が落ち着くのも待たず、イチリは『必殺技』を仕掛けた。
天使をがんじがらめに巻き取った全長20mにも及ぼうかという舌触手の全身が、突然ぐるりと反時計回りに捻られたのだ。
一呼吸の間に、10回転以上も。これまでとは違う方向へ舐めあげられる感覚が、シャルティアの全身を襲う。
首筋も、乳首も、翼の付け根も、尾骨も、会陰部も。睾丸や陰茎に至っては、接する何十筋もの舌の肉襞が一斉にぐるりと回転したのだ。
びちびちびち、とおびただしい量の唾液が四方八方に飛び散る。
そして当然、アナルに浅く刺さった舌先も同様の速度で捻られる。まるでドリルめいて、幼い肉の蕾を押し広げながら。
それ以上深く這入ることはないが、執拗に彼の入り口のみを愛撫し続け、同時にブルブルと生々しい振動を骨盤内に浸透させる。
続けざまに、今度は舌を時計回りに10回転。洗車機のブラシめいて、舌のリボンが体表を旋回し、のたうつ。
シャルティアが気を失うのも覚悟の上で、何回も何回も、イチリは全身全霊で舌をひねり続けた。
■シャルティア > 「あは、おねーちゃんも、気持ちいいの…?じゃあ、イこ?いっしょのいっぱいイっちゃお?あはっ♥気持ちいいの好き、大好きっ♥」
ありえない気持ちよさで、すっかり蕩けきった少年はまるで淫魔のようにそう誘う。一緒に壊れてしまおう、と。誘う、いざなう。ねだる。
もう、射精するのを我慢するように腰を引いて、モジモジとしてる。本当はイキたいくせに、イチリの責めを待つように我慢してる。あるいは――本当に壊れるのが怖いか
「ひ、ぁぁぁぁっ、そ、そうっ入り口と中、ちょこっとだけ、ニュルニュル好きっ、おねーちゃんにお尻舐められるの、病みつきになっちゃうよぉ♥こんなの覚えたらもう我慢できない♥」
そして…急激に回転を加えられる舌。声が出る前に全身に電気が走った。快感が電気となって体中を走る。にゅるにゅるのヒダが高速で体中を這う感触に、身体をゾクゾクとくねらせながら
「ひぁ、しゅ、ごっ…イクっ、こんなの我慢出来な―――いくいくイッちゃうぅぅぅう♥♥♥♥」
体中を唾液まみれでべっとりとさせながら、成人男性より多い大量の精液をぶちまける。
声にならない喘ぎを漏らして、でも止まらない回転にビクン、ビクンッ!!と大きく痙攣しながら、びゅくびゅくと精液を撒き散らせて、舌を汚していく。
あまりの射精の快感、その後の責めの快感に、フッっと意識が途切れ。イチリの胸にくなりと体を預ける。気を失った少年は、淫魔ではなく、やはり天使らしい穏やかな表情で、イチリに抱かれていて
■イチリ > 「はふっ♥ う♥ ふうううっ、ん、あああ……♥ シャル、シャルッ……シャルぅぅぅーーーーっ♥」
舌をひとつひねる度に、幼い天使の白い身体が舌の牢獄の中で跳ね、震え、鳴く。
精液が、雄潮が、脂汗が彼の皮膚と舌リボンの間に滲み、満ちる。
今日味わった中で最高の濃密さを湛えたシャルティア汁は、きっと常人であれば舌先で触れただけで気をやってしまうほどに濃く。
それを人並み以上に敏感な舌で、それも20m以上伸ばした舌の表裏全体で感じ取ってしまったイチリ。
バチバチと頭蓋の中で火花が弾け、多幸感に狂っていくのを感じた。
これ以上に美味で純粋で澄んだ『穢れ』を有した存在など、この世にはいないのではないかと思うほど。
舌先にあるシャルティアの最も敏感な門。
舌をひとつひねる度にそれを締める括約筋が乱雑に痙攣し、やがて脱力し、役割をなさなくなっていくのも感じる。
その奥に秘められた男の子の弱点……前立腺までもが心臓めいて脈打っているのもわかるような気がする。
自分にできる最高の愛撫をこの天使の骨盤内に叩き込み、発される快と悦の迸りをその舌で受け止めきれた。
達成感と満足感で薄い胸を満たされつつ、しかし、わずか残った根性で、意識を失うのだけは避ける。
「はぁ……っ、はぁ……っ……。はあぁ………っ……。シャル、寝ちゃった……の?
……まぁ、これだけスゴイことをしたんだから、当然か。フフッ」
いまだ乱れる呼吸。しかし、気を失った彼をここに放置するわけにも、起きるまでずっとここで抱きかかえているわけにもいかない。
何より、最初に交わした約束がまだ残っている。『レモネードをあげる』という約束。
「……どっか、休めるところ、行こうか」
気を失ったシャルティアの額を撫でながら、イチリは震える脚で立ち上がり、彼を抱えて噴水池から脚を上げる。
その白襦袢は帯の下からしとどに濡れ、見る人が見れば露骨に怪しい状態。でも気にしている暇はない。
自分の知っている宿に向かって、天使を抱え、ふらふらと歩き始めた。
その休憩先で、さらに何かイベントがあるか否か……それは別のお話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイチリさんが去りました。