2017/08/24 のログ
■カゼ=ドーソン > 「おおー、美しい後姿と思ってたけど、正面から見てもとても美しいお方だ」
おどけるように驚いて
「おれっちは恋に飢えたただの男さ、君という輝きに希望を求める者共のようにつられてしまったんだよ」
そういう彼の靴がコツっとなる、
少しおかしい、彼が歩いてきたのならばコツコツと足音が聞こえたはず
しかしさっきまでそんな足音はしなかったのだ
■ノア > 「 ふふ、 まだ若そうなのに.. そーゆーの、 誰かに教わったの ? それとも生粋の遊び人、 ってやつ ? 」
つらつらと貴方の口から放たれる軟派なことばの数々に、 思わず くすりと肩を揺らして。うっすらと月の光に照らされた顔立ちから10代後半くらいかと推測すれば、 ちょっとだけ揶揄ってみたり。
「 ..... ? 」
コツ、 と硬質な靴の音が聞こえ 何となく、 違和感を感じはしたものの.. ほんのり酔っているせいか、 特に気には留めず。ふらつく脚は今も立ち止まらず、 緩い歩調で自宅へと向かい続けたまま。
「 "楽しいコト" も "華やかなオネーサン達" も、 歓楽街なら幾らでも見付かるわよー 」
■カゼ=ドーソン > 「あなたを見た瞬間に浮かんできた言葉を放っているだけですよ」
からかいを気に留める様子もなく彼はただただ口説くための言葉を並べる
「私はあなたという人にしか引き寄せられなかったのです、、どうでしょう、私と一夜でいいですから、付き合っていただけないでしょうか、」
その緩い歩調に合わせて揺ったりと歩く、
■ノア > 畏まった燕尾服姿は高貴さを漂わせ、 平民地区の路地には不相応に思えて。金さえ払えば大方の事は出来る と言っても過言ではない、 この腐敗した国で.. 何故こんな所をほっつき歩いているのか、 疑問に思いながらも
「 随分ストレートなお誘いね、 名無しくん。」
"イイトコのボンボン" の暇潰し兼社会見学 といったところだろう.. なんて、 勝手に解釈。其れならば、 お喋りに付き合うくらいはしようと
「 あたし、 プロじゃないし。名前も知らない青年と、 出逢ったばかりで冒険は出来ないかなー 」
ほんの冗談だろうと、 大して本気には捉えていない様子で くすりと笑みを溢した。
■カゼ=ドーソン > 「正直、いろいろと有り余ってて発散したいんですけど、おれっち、好み激しいので自分で見つけた人じゃないと満足できなくて」
そういって腰に手を伸ばそうとする
「おっと、そういえば名乗り忘れていましたね、おれっちはカゼ=ドーソン、よろしく」
■ノア > 「 .....ま、 確かに.. 有り余ってそうね。」
歳若い青年が、 態々通りすがりの女に声を掛けるくらいだ。其れは其れは、 色々持て余していることだろう。理解は出来るけれど、 では部屋着姿のほろ酔い女24歳が 其れを受け入れるかと問われれば.. いやいや 冗談でしょ ? と、 相変わらず本気にはしていなくて。腰に手を回された程度では、 其の態度も崩れず
「 OK、 カゼくんね。あたしは ノ......... 」
態々フルネームを名乗る貴方に くすりと肩を揺らしつつ、 此方も名乗るくらいは問題ないだろうと口を開くも..
「 .....ん、 ドー ソン.. ?? 」
聞き覚え、 ありまくり。大して目を合わせもしなかった女が思わず脚を止め、 隣を歩く貴方の顔を覗き込んだ。
■カゼ=ドーソン > 「・・・マタ”君”かー、威厳がないのかな・・・・」ちょっとしゅんとして落ち込んでしまう
「??どうかした?」
ふしぎそうにめを丸くする、頭の片隅でこの展開どこかで会ったようなと思いながら
■ノア > 「 なぁに、 "くん付け" じゃ不満 ? 威厳が無いとかじゃなくて、 親しみを込めて って意味。」
本当は.. 明らかに若そうだから、 そう呼んだのだけれど。しゅん とする様が可愛らしくて、 少しだけ嘘をついた。どのくらい歳下なんだろう と、 気になるところだけれど.. そんな事より何より、 今はもっと気になる事が
「 ん….. いや、 知ってる名前だったから.. 」
息子が産まれたとは聞いていたものの、 まさかこんなに大きい筈がない。しかしながら 親が人外であれば、 成長速度も人の其れとは異なるという事実を目の当たりにした事もある。もしかしたら.. と、 女の頭の中に "とある人物" の顔が浮かんだ。
■カゼ=ドーソン > 「いや、いやじゃないんだけど・・・最近そう呼ばれること多くで」
子供扱いされやすく、なってやしないかと不安で、少しこの女性を落とすのに焦り始める
「んー・・・それって、ウィルバーって人?俺の父親なんだけど」
また親の知り合いかと思いつつ、どう彼女をおとそうか考えている
■ノア > 「 いいじゃない。オッサンになったら、 呼んで欲しくても呼ばれなくなるのよ ? 」
と、 子供扱いしているのを やんわり誤魔化しつつ、 再び歩き出す。自宅はもう、 見える距離に。ウィルバーという名についても、 深入りしないに越したことはないと.. 素知らぬ顔して歩き続けた、 が ──
「 .........うん、 ウィルバー=ドーソン... カゼくんのお父さん、 知ってるよ。」
やっぱり、 か。女の腰に手を回し歩く貴方は、 彼の子だったと判明する。はは.. と渇いた笑いを溢している間に、 気が付けばもう 自宅前。父親の知り合いともなれば下手に誘う事もないだろうと、 長い髪を揺らし ゆるりと首傾げ
「 と、 いう訳で.. お話し出来て楽しかったよ。家、 ココなんだ。"一夜のアレコレ" が無ければ飲み物くらい出すけど、 寄ってく ? 」
■カゼ=ドーソン > 「そういうものですかねぇ…」
大人にならないとわからないだろうこと、そういうことにしてこの話に自分の中で結論付ける、
「あー、やっぱり父さんの知り合いか、」
こちらも父親の知り合いと知り、誘いずらくなったと思いそれなあらそれで少しいたずらしようそ思い
「いいよ、お嬢さん 俺は送り狼になるっちまうから。それに」
そういった瞬間ぼこぼこという音とともに姿が変わり
ウィルバー=ドーソンの姿をとる
「私の知り合いとなるのなら、ますます食べてみたいと思ってしまうのさ」
そういってその巣が溶ける用にして退場する
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカゼ=ドーソンさんが去りました。
■ノア > 「 ふふ.. そーゆーとこ、 父親似だね。」
送り狼だなんて言葉を貴方の口から聞くと、 くすりと肩を揺らして。父親似だと揶揄った、 直後 ──
「 .........っ、 !? 」
目の前で本当に "父親似" となった貴方に、 ぱちぱちと目を瞬いた。口調まで似せるものだから、 本当に彼が会いに来てくれたかのような.. 妙な気持ちにさせられて。しかし其れは、 一瞬の出来事。青年の姿も、 彼の姿も、 溶けるように消えてしまった。そんな光景を目の当たりにした女は、 すっかり酔いも覚めていて。ぼんやりと 不思議な余韻を抱いたまま、 家へと入っていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都平民地区 夜の繁華街」にホウセンさんが現れました。
■ホウセン > 夜の帳は下りて久しいが、その位で閑散とするような地域ではない。
小さなシルエットが、両手に荷物を抱えながら歩き回っているのは、そんな区画だ。
日が落ちて、一日の仕事を終えた連中が憩いを求めてうろつくものだから、当然といえば当然か。
建ち並ぶ店々からは、陽気で、健全で、しかし何処か危なっかしい笑い声。
恐らくは、許容量を見誤った酔漢が、巷には溢れているのだろう。
「趣味もよい、金払いもよい、人脈もあると、善いこと尽くしじゃが…
こう、話が長いのだけは何とかならぬものか。」
つい先刻まで商談で顔を合わせていた、とある同業者組合の頭目を思い起こす。
髭面で、この妖仙の胴回りに近しい太さの四肢を持つ、如何にも腕っ節一本で這い上がりましたという風情の、五十路男。
美的感興をそそられないのは致し方のないこととして、一度席を持つと、現在進行形で更新される冒険譚やら手柄話を滔々と語りだす悪癖がある。
全く同じ話が繰り返されるのであれば、この幼げな商人とて軽く受け流すのだけれど、生憎とこれまで全く同じ話に出くわした事がないのだ。
故に、何処かに新たな儲け話の切欠が転がっているかわからぬと意識を向けざるを得ず、疲弊と隣り合わせになる。
「ま、終わった話じゃ。
対価は…店の者への土産で手打ちにしておいてやろうかのぅ。」
別れ際、貰い物だと押し付けられた包みの中身は、この国風の焼き菓子らしい。
一人でも全て位尽くせるだけの健啖家ではあるが、たまには従業員に差し入れするのも悪くないだろうとの判断。
自らが営む店の営業時間はとうに終わっているものの、当直の従業員がいる筈で。
個人的に寝泊りする宿屋に持ち帰るより、一度店に寄って置いてこようという算段。
■ホウセン > 夜の繁華街を、どの角度から見ても視覚だけなら子供にしか見えぬ存在が闊歩する。
あまり出回らぬ、北方帝国辺境の装束に袖を通して。
ペタペタと少し間の抜けた音は、履いている雪駄から。
この時間のこのエリアは、極々一般的な子供が出歩くような場所ではない。
軒を連ねる店屋の奉公人か、春を鬻ぐ店の丁稚が、何か用足しをするように言いつけられていると見るのが収まりがよいだろう。
そうでもなければ迷子ぐらいしか選択肢が浮かび難かろうが、両手で抱えるようにしている布で包まれた菓子の箱が、いよいよ”おつかい”の風情を補強する。
「うん…? 幾らだ…じゃと。
戯け、声をかける相手が違うておるわ。」
だが、その辺の飲食店の手伝いにしては、毛色が違う。
華美にならぬよう細心の注意が払われているものの、着物は上等な代物であったし、この国では異相に分類されるかも知れぬ遠国の形質は目を引く。
只々、端整であれと心を砕いて仕上げられる人形のような目鼻立ちは、子供らしい愛嬌よりも造形美が特筆に価する。
着飾った美貌を持つ少年ということで、男娼か何かと判じて声をかけてきたらしい酔っ払いを軽くいなして、薄っぺらい肩を竦めた。
「仮に儂がそうだとして、お主に買われるような値がついておるとでも思うたか?」
尤も、口を開くとご覧の有様で、これまた耳に涼やかな声で棘付の言葉を吐くのに躊躇がない。
古めかしい言い回しで、尊大な台詞。
演技でそうしているのではなく、性根そのものだから性質が悪い。
出鼻を挫かれた格好の男を他所に、澄まし顔で歩みを再開する。
こんな性悪のことだ。
接点を生じるとすれば、余程の物好きか、既知の者か、或いは不運な者ぐらいだろう。
■ホウセン > 夜は更ける。
歩みは進む。
程なくして、小さな体は雑踏に飲み込まれ――
ご案内:「王都平民地区 夜の繁華街」からホウセンさんが去りました。