2017/08/06 のログ
■エアルナ > 「と、言われても…これ、かなり」
恥ずかしい格好には変わりない、さっきの紐水着よりはましだけど。
などと躊躇していたら、手を取られて、引き寄せられてしまうーー
いろいろな仕掛けを解除してもらっていたこともすぐには気が付かないほど、衣装にきをとられていたせいもあって、だ。
カーテンが開けば、もう、アブナい水着姿は見えてしまう。
ほかに人の気配がそばにない、のにほっとしながら。
「どう、ですか?…水辺でないと、妙に恥ずかしいんですが…」
一応。身体の線がよく見えるような、ポーズもどきをとって、師匠である青年をみあげてみよう。
■マティアス > 自分がやったことの類は言わない。必要ではない些末事は、そっと片付けておくのが大人のたしなみであろう。
ともあれ、ふむふむと好奇の眼差しで出てきてくれた姿を眺め遣ろう。
幸いにして周囲に余計なヒトの気配がないのも、彼女にとって幸いしたことだろう。
「――……うん、僕が見立てたとおりだ。実に似合うじゃないか」
うん、と。とても満足した風情で頷きつつ、軽く手を叩いてほめそやそう。
危ないのは確かに変わりないが、中々いい。出会った直後と違ってボディラインも少し増してるのもいい傾向だ。
しかし、確かに恥じるのも分からないでもない。きわどさは直接的ではないにしても、布地の少なさはためらいもあろう。
己好みにポーズもとってくれるのも、有難いが表情の様子も思うと。
「そうなると、だ。一枚、羽織るものがあった方が良いんじゃないかな。」
この近くにあっただろうか。横目にした薄手の羽織るものを棚より探ってみよう。
ケープやフード付きのパーカーの類があれば、ほっとすることだろう。
■エアルナ > 「あ、ありがとうございますーー」
どうやら高評価らしい様子に、顔を赤らめたまま礼を述べる。
さすがにこれで街中を歩くわけにはいかないが、ケープ一枚あれば随分と気は楽になる。
いちおう、これでも貴族の端くれではあるのだ。
あふ、とあくびをしている供の白狼のように気楽すぎるわけにはいかない。
赤いビキニに、薄い色合いのケープを重ねれば、なんとなくほっとして。
「マティアスさんは、もう水着持ってるんですか?」
と、聞いてみよう。
当然、まともに布地のあるタイプのもの、のことで。
■マティアス > 「どういたしまして。嗚呼、お代は僕が持とう」
幾らなんでもその姿で、街中を闊歩させるのは気が引ける。
だが、上に羽織るものが一枚あれば、少しは気が楽になるだろう。何より、強い日差しは時に毒にもなる。
日焼けが過ぎると、痛くなったり等次の日にだいぶ辛くなる。薄着が過ぎるのも、考えものだ。
「僕かい? いや、持っていないよ。けど、男の水着なんてものは正直選んでもつまらないと思う」
手持ちには確かに水着に類するものはないが、場合によっては夏着の一着でも仕立て直せば事足りるだろう。
もとより、彩り等々をを考えると、どうしても男の水着というのは華やかさに欠けざるをえない。
勿論、彼女が想像したようなトンでもない代物は一着たりとも、持ち合わせはない。
■エアルナ > 「日焼けすると肌が真っ赤になるので…あまり焼きたくはないんです」
すみません、と気づかいに感謝しながら。普段あまり薄着にしない理由も告げておこう。
まぁ、布地が少ない分、値段が安い…というわけにはいかないのが、こういう品物の不思議さなのだけど。
「…たしかに、そうそう変わったのはなさそうですよね。」
男性用の、まともな水着は。
あれはどういう衣装なんだと、つっこみをいれたくなるようなきわどいものも並んではいるが…
コメントしたら何かに負ける気がして、視線をそらした。
たぶん、観賞用というやつだろう。
なぜか首輪とセットになっているあたり、いかにも、だ。
■マティアス > 「成る程、ね。……うん、今度傘の類も見立てようか」
この程度の出費ならば、安いものだ。
けして安い買い物ではないが、ちゃんと洗濯等しておけば次のシーズンも使える上に嵩張らない。
なにより、この薄着にも関わらず値があるのには理由がある。最低限の防具にしたい、などというニーズに応えた結果でもある。
「そうそう。気楽なのが僕にとっては一番だけど、エアルナ。あれは、僕でも、買わない」
堪能し終えたあとの姿に一枚羽織るものを見立ててたのち、着替えておいで、と。告げよう。
そのさなかに目に入るのは、どう形容したものだろうか。
コンセプトとしては恐らく観賞用。首輪とセットになった革製のパンツというのは、様々な意味できわどい。
■エアルナ > 「帽子か、傘は夏場の必需品ですね。魔法使いのつばひろ帽子は、いろいろ使い勝手普段重宝してます」
傘の場合。雨でも対応できる長所があるが、少々かさばる。
帽子は頭にのせておけばいいからと、明るく笑いながら、着替えに向かおうか。
「…ですよねえ」
と、これは、首輪とセットの革製パンツへの感想。
あれはたぶんーー特殊な趣味の人向けだ。
奴隷を飾るか、もしくは…自分で着るのはよほど奇特な人だろう。
うん。見ないほうが、いろいろ平和そうな気がするーー
先に着替えよう、と。
ビキニを脱いでから、元の服へと戻る。
試着室に妙な仕掛けを施して、利用客をどうこうするような場所もないとは言えないのが今の王都だが…
白狼と青年とが同行していれば、そんな心配もない。
着替え終えてから、試着室を出よう。
■マティアス > 「男の魔法使いも、こだわる者は帽子にもこだわるね。使いでは色々あるからねぇ」
自分の場合、見てわかるような帽子にはこだわらないが、一流の術師というのは、身を飾るものにもこだわるものである。
帽子の類は自分は使わないが、それは一種のトレードマークとも言いうるものでもあるのだから。
着替えに向かう姿を見届けて、続く言葉にひょいと肩を竦めて。
「……これは恐らく、見世物にするときの装束だろうね」
そう、その手の趣味の人間は確かにいるのだ。
美少年や美青年の類を性的な見世物にするのを、何よりも好む貴腐人だとか、居る処には居るのである。
つくづく、知ったことではなく、何人死んでも困らない類であるが。
傘については周囲を見回ってみたが、納得できるようなものはない。これもまた、拘り始めるとどんどんレベルが上がってしまう。
ともあれ、試着室から出てくる姿を迎えれば会計に済ませに行こうか。
■エアルナ > 「ええ、普通の帽子に加えてもいろいろと。…マティアスさんの場合は、その剣がトレードマークみたいなものですよね」
自分も。
衣装の値段や華美にはそうこだわらないが、防具としての効果や使い勝手は十分に吟味するほうだ。
アクセサリーに見える首飾りや腕輪などは全部、魔法の媒体や魔力の貯蓄に使われている。
まぁ、魔力関係の衣装は…やたらセクシーな仕立ての法衣とかがあるが。
あれは本物の聖職者向けではなく、なりきり用というやつだろう。
「…いろいろな趣味がありますねえ、この店の中だけでも」
思わずボソッとこぼしたのも、無理はないと思いたい。
■マティアス > 「……僕の知っている使い手だと、帽子の中を別空間につなげている御仁も居たねぇ。まぁ、ね。この剣とこのローブが僕と示す記号の一つでもあるよ。」
華美すぎるものは趣味ではないが、さりげないところにはやっぱり金をかけてナンボである。
やはり、備えはどんな形でも必要だ。
万が一手持ちの財産を失った場合の備えもあるし、体内の貯蓄魔力を使い切った時の備えや、さらに防護の一旦を担うものもある。
だから、自分たちのような人間は手を抜かない。抜けない。ヘタに値切れば、次の瞬間死んでいることもあるのだから。
「……――人間の趣味は、どうしょうもない位に幅広いってことだよ。
はい、エアルナ。さっきの水着と一枚羽織るものも一緒に包んでもらったよ。今度は傘と履物も見繕いに行こうか」
目に入るものは、良くも悪くもユニークが過ぎる。
呆れたように己も笑いつつ、会計を済ませては丁寧に包んでもらった紙袋を少女に渡そう。
他の細かいものも気になるが、ざっと見たところ自分の気に入るものは見当たらなかった。きっと、別の店で探せということだろう。
思いつつ、次の店でも行こうか。そう彼女を促し、外に出よう。
■エアルナ > 「そのまま帽子からハトでもでてきそうですね、それは」
もちろん手品と魔法では大違いだが、見た目の効果は同じという楽しい光景を思い浮かべ、ふふっと笑う。
それだけの魔術にはお金もかかるだろうが、そこで惜しんでいては上達もない。
使うべきところには使うのが、道なのだ。
「そうですね、幅広いからこそ新しい発見もあるんでしょう。
あ、ありがとうございますーー」
祭りで働いた分もありということで、素直に感謝しながら紙袋を受け取る。
こうして買い物に興じる日常も、たまにはいいものでーーもうしばらく、ともに。
平和な街の買い物を堪能したのだろう…
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエアルナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマティアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にシズクさんが現れました。
■シズク > 昼夜問わず賑わう平民地区の冒険者ギルド。
屈強な戦士から、知性派魔術師までピンからキリまで冒険者や傭兵でにぎわっている。
併設されている食堂は、勿論腹を満たすことを目的にしている者もいれば、ギルドの依頼をこなすためにパーティーを組むため、
人材スカウト、を目的に居座っている者も居た。
そんな中、テーブル席に座って、小難しい表情を浮かべてペンを握り、広げた紙とにらめっこ、な姿がひとつ。
「う~~~~ん、悩むなぁ、これ」
思わず唸るような声が零れる。
向かいに座る冒険者らしい年若い女性は、やれやれ、とばかりにため息をつくと、長居は無用とばかりにテーブルにコインを置き、
適当に、とおざなりな声をかけては席を立って行ってしまった。
「だから、適当はダメなんだってばっ!…って、おいてかれたっ!」
顔を上げて反論したものの、彼女はひらり手を上げて去っていくだけ。
それを見送るしかなく、うーん、と再び声を上げ、椅子の背もたれに身体を預ける。
手持無沙汰か、思案中か、時折ペンの背をテーブルにとんとんとリズムを刻むように当ててみたり。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にピングさんが現れました。
■ピング > 日々昼を取る店は特に決まった場所があるでもなく、その日の気分で適当に決める。
大体はその辺の安い店で済ませるのだが、時折ギルド併設の店にも足を運ぶ時がある。
何しろ、多様な客層があるが故に、面白い発見がある事も少なくないからだ。
己の様に平民らしい平民な姿は殆ど見えぬ店内だが、そんなことは気にしない。
さて空いている席は、と視線を巡らせると同時に面白そうな物はないかと考えていると、ふと目に留まる存在が。
冒険者らしく動きやすそうな格好に身を包んだ少女が思案気に集中しているのを見ると、むふりと笑みに緩む頬。
その背後へと歩みより、ふらり、と足をもつれさせ。
「おぉっとと……!」
非常にわざとらしい声と共に、そのまま椅子側に倒れ込み。
その身を支える為に仕方なく、そう、仕方なく、両手を伸ばし相手の体に背後から抱き着くような格好で縋り付いた。
その手がむにりと、お胸を鷲掴みにしてしまう位置にあるのは事故という事にしておきたい。
■シズク > とんとん、ととん、とリズムよく、というのか、ペンの背がテーブルで音を刻むのを特に聞いているわけでもなく。
ぼけー、と思案気に紙を見ているから、賑わうギルドの出入りなど気にも留めないし、
ましてや自分が座るテーブルの傍で誰かがよろけようとも、まず意識が向かない。
が。
「ふわああっ?!」
突如として思案していた思考から現実へと引き戻される衝撃と何かが胸に触れる感触に思わず悲鳴を上げては。
「いっ、ゃっ、あぁああああああっ!!」
思わず。
そう、それは条件反射というべきごく自然の防衛本能がなせる業。
ぐ、とペンを握ったかと思うと、そのまま振り向きざまに右の拳が己の左耳辺りを掠め。
そのまま振りかぶっての拳が相手に入る…かもしれないし、入らないかもしれないが、
兎に角がたっ、と椅子から立ち上がるとともに背後の“何か”を振り払うべく拳が舞い。
■ピング > うむ、実に柔らかい。
意外に豊満さを感じ取れるお胸の感触に、へにょりと表情を緩めラッキースケベ――但し自発的――に満足できたのは極僅かな瞬間のみ。
だらしなくも緩んだ目は感触を堪能すべく瞑っていたので何も見ていなかった。
湧きおこる悲鳴と共に、唐突に感じる頬への衝撃。
「おぶっほっ…!!???」
顔に一発、良いのが入った。
仰け反る程の衝撃と共に手が離れ、がくん、と膝を床につく。
ノックダウン寸前だ。
それを見た周囲の人たちは、笑って囃し立てるか我関せずと食事を続けるか。
何はともあれ、荒事に慣れているのかどちらかを助けたり、或いは排除しようとする動きは無い模様。
自業自得にも程があるので、どちらにせよこのおっさんへの助けはなさそうだけれども。
■シズク > 唸る拳が見事頬にヒット、したらしい。
悲鳴を上げたのと動いたのとが同時だったため、はぁ、はぁ、と僅かに息が上がり、
仁王立ちの恰好で、足元で崩れる“何か”の正体を見下ろす。
「………え。」
そこで初めて人だと気付いたようで、目を大きく見開いて見下ろしてしまう。
勢いよく立ちあがったせいで、椅子が倒れてしまって、その派手な音も手伝って、一斉に周囲の視線が集まる。
漸く己のしでかしたことに気付いたようで、
「あ、あ、あの、あの、大丈夫ですか、おじさん?…あの、…ええと、救護室はあっちにあるんですけど…」
加害者のクセに、ギルド併設の救護室を指さして、一応恐る恐る聞いてみる。
でも、反撃あるかも、と警戒しているのか、距離は詰めず、ちょっと半歩逃げる態にて。
そもそもこの場所は冒険者ギルドなのだから、そこで膝を付く男が、ごくフツーの一般市民などとは思いもよらず。
愛想笑い全開で、あちらでーす、と救護室の方を指さしつつ。
周りの失笑だとか、そんなものにも愛想よく笑顔を振りまくことで、とりあえず場を収拾しようかと。
■ピング > 柔らかなお胸を一瞬であるとは言え堪能できたので悔いはない。悔いはない、のだが。
それにしても的確に顔を撃ち抜かれ、ダメージが結構酷かった。
くらくらと頭を揺らし、それを抑える様に手でこめかみ辺りを擦るけれども焼け石に水。
「ん、くぅ…大丈夫……大丈夫じゃよ…いや、スマン、ちょっと体勢を崩してしまって、の…おぅ…。
悪気は無かっ…あ、いかんこれ……スマンがちと連れてっとくれぃ…」
一部では有名なセクハラオヤジであるが故、その台詞を聞いた幾人かが、別の意味で失笑していたが。
事故だったのだと前置きをし、気にするなとばかりに、にこぉ、と痛々しく晴れてる頬を緩めて笑顔を作った。
が、ダメージは矢張りある。平時から受けるビンタ程度ならばいいのだが、拳の当たり所は非常に悪かったというお話。
弱々しく手を伸ばし、どうか、どうか…と相手の罪悪感を引き出すべく弱者な素振りを。半分以上が演技じゃなく素であるが。
■シズク > ふと己の右の拳を見下ろす。
ナックルをしているため、こちらはダメージがないが、この感触は…とばかりにじーっと拳を見つめ。
「わおっ!やっぱりこれか、必殺技のネーミング!唸れ、ばーにんぐなっくるー!…かなっ☆」
失礼ながら、まったく、これっぽっちも足元に崩れる相手に配慮する気配もなく、
わなわなと拳が震えて、そのネーミングにきらっと星でも飛びそうな弾む声を上げて。
しかし、掛けられた声に、あ、と目を瞬かせて視線を落とすと、
「その、ごめんなさい、手加減がなくて。私、乙女の敵を含め、悪には容赦しないんです。
つい、その…必殺技が出てしまって…」
果たしてどこまで本当なのか、悪気はないんです、とばかりに、申し訳なさそうな表情を浮かべる。
そしてやや身を屈め、手を差し伸べては、相手が立ち上がるのをサポートしようと。
■ピング > 何だか硬質だと思ったら、そうか、装備品まであったのか。
そりゃあ痛いはずだとセクハラの対価に思いを馳せつつ、頬を擦る。
まだ頭がくらくらするが、歯は無事らしく一安心。
「そうかそうか、思わず必殺技が…腰は入っておらなんだが、良いパンチだったぁ…ふく、ぅ…」
女の子大好きなので、反省の色とか無い様子でも怒ったりはしない。
無理に笑顔を浮かべるが、がくがくがくと膝立ちしてる足が揺れてて決まらない。
茶番めいたやり取りに、その内興味を失ったのか周囲も元の喧騒へと戻っており。
その辺は荒事に慣れた冒険者たちの性質なのかもしれない。
ともあれ。
さっくりと悪認定されている気がするが、手を差し伸べられるとありがたくその手を取り。
酷く重たく感じる体を起こすも、今度は大真面目に力が入らず、ぐたぁ、と相手の胸に顔を突っ込む形で体が揺らいだ。
2度目だが、今度は本当にわざとではない。わざとではないのだ。
■シズク > 「あと、1、2回したら、必殺技の完成度が上がりそうな気がするなぁ」
ぐーぱー、と右の拳を開いたり、閉じたり。
もう少し練度を上げれば、かなかないいパンチになりそうな感触にほっこり表情を綻ばせ。
実際その攻撃を食らった相手からもお墨付きとなれば、笑みも深まる、というある種まったく悪びれる様子がない。
「そうですか、ありがとうございます!これからも頑張りますねっ!」
と、お礼を言ったのち、相手を支えるように手を差し伸べたものの、再びよろける相手に、
「わあ!やっぱりこれって必殺技ですねっ!」
瞳をきらっきらに輝かせて歓声を上げてしまうが、こちらへと倒れ込んでくると、とりあえずしっかりキャッチ。
とはいえ、体格差もあるから、支えるには至らず、テーブルに腰を打ち付けるみたいにこちらもヨロけてしまう。
とはいえ、普段そこそこ身体を鍛えているから、倒れっぱなしの椅子の隣のそれを、
お行儀悪くも足でちょい、と動かしてから、
「おじさん、はい、椅子ですよ、座ってください」
胸でキャッチ?な状況よりも、必殺技でノビそうな相手を心配してか、背をぽんぽんと撫でつつ声をかけ。
うまく椅子に座れるようにしっかりハグして相手を椅子の座面傍まで誘導すると、
よいせ、とばかりにその椅子へと座らせてから、ふぃ、と一仕事終わった感滲む息を吐く。
■ピング > ふかふかのお胸へと顔をうずめる事となれば、癒しとばかりにぐりぐりと鼻先を擦り付ける動きは無意識だった。
よろける相手には申し訳ないが重たい体重を押し付けて、ふはぁ、と谷間の辺りで深呼吸。
「必殺技に過ぎるよぉ…オイラにでなくどこぞの敵にでも練習しとくれ」
非常にやる気に満ち溢れてます!と言わんばかりの相手の態度。
その気持ち自体は非常に宜しいことなのだがと独り言ち。
存外力持ちな相手に支えられ、椅子の準備が出来るまでの間、んぐぅ、と痛みに堪えてますと言わんばかりに唸り声を胸元で零し。
縋る様に、片手がもにっと相手のお胸を掴み握り込んだりもしていた。余り懲りてない。
そのまま介護老人の如く椅子へと着席を促され、人心地と言えば人心地。
のったりと背もたれに体重を預け離れると、頭のくらくらは回復してきたが、傷む頬を手で擦り。
視線は何となくテーブルの上を向くと、先ほどまで相手が唸っていた現京たる紙が見えたりするんだろうか。
■シズク > 胸で癒されているとは露知らず、こちらはどうにかその体躯を支えることで精いっぱい。
胸に手が伸びてくるのは逃さず、笑顔で手首を掴む程度は造作もなくやってのける。
テーブルで打ち付けた腰を片手でさすさす撫でながら、無事に相手を椅子へと座らせることに成功すれば、
倒しっぱなしの椅子を起こして、そこに腰を下ろし。
隣りの相手へと視線を向けると、はぁい、と返事をしては、
「今度、ダンジョン辺りで特訓してみますねっ!」
任せとけー、とばかりに頷いて、シュシュッ、と拳を正拳突きのように空を切るように腕を動かしてみる。
それから、その手をすっと上にあげて、おねーさーん、と食堂の店員を呼んで、おじさんになんか飲み物、と、
ざっくりしたオーダーをお願いするのは、一応の詫びの心算の様。
「あ、これですか?見ます?」
店員も、解ったのか解ってないのか、はぁい、と返事をして去っていくと、
相手の視線に気づいたようで紙を見せるように相手の方へ動かし。
「必殺技の名前を考えてたんですよ。
北斗七星拳とか、南十字剣とか。これは7回殴るってやつで、んで、こっちは十字に斬るっていうやつです」
ドヤァっ、とばかりに紙を見せると、ネーミングセンスゼロな古風な必殺技らしい名前がずらり。
なかなか決まらん~、とため息ついて、椅子の背もたれに身体を預ける。
■ピング > 手でのセクハラは失敗に終わる。が、お顔でたっぷり堪能できたので良しとしよう。
幾分気を持ち直し、少し腫れた感のある頬を手で擦りながら、元気いっぱいの相手を見やり。
お礼っぽく飲み物をオーダーされると、あぁこりゃどうも、と礼を告げると共に、軽く摘みも注文しておいた。
無論、そこまで奢りをお願いすることは無い。
「んぇあ?あ、あー…その恰好、冒険者か。
そら良いパンチを打つもんだっとぉ…?おぉ、こりゃあまた」
今更ながら相手の力強さに合点が行き、成程と頷きながら見せられた紙の内容と言えば。
男なら誰もが幼いころに憧れそうな、そんな具合のネーミングの数々。
オイラ的にはさっきのバーニングなんちゃらの方がえぇのぅ、と謎の同調を見せながら、視線をちらりと、相手のお胸に。
丁度、背もたれに背を預ける体勢だったので、視線を遮られるものは無い。
ぬらりと伸びる不可視の指が、くりゅっと布地を超えて乳首を擽る様に撫で転がす。
「こう、魔法とか纏ってのパンチとか格好えぇよなぁ。オイラにゃあ残念ながらそんな魔法は使えんが。
嬢ちゃん…えぇと、名前はなんてんだい?嬢ちゃんはそういう魔法とか使えんのかい?」
そしてしれりと、そのまま会話を続けるのだった。
■シズク > 紙を己の方へと引き寄せて、拳で握ってパンチの影響でぽきりと折れてテーブルに投げ出されたペンを握り、
辛うじて先端は使用可能で、インクも出るから、ばーにんぐなっくる、と書いてある場所に☆マークを一つ。
これでよし、とばかりにペンを置いてから、
「本業は学生ですけど。時々ギルドで依頼を貰ってるんです。実地訓練ってやつですかね。
そうしてるほうが、単位が貰いやすいんです」
学生ゆえの実情を口にしては、なかなか大変なんですよー、などと笑い。
☆マークを付けた必殺技の名前に、でしょー、とまんざらでもない様子で頷き、これにしよっかなー、と。
ほぼそれに決まりかけた時、何やら違和感が。
「ふわっ?!」
ヘンな声を上げてしまい、慌てて視線を下に落とす。
何もない、わけだが、その違和感に眉を顰めるとともに、息が詰まるようにびくりと身体が震え。
「まっ、まほー?!あ、ああっ、魔法っ!!!」
咄嗟に復唱したあとで、何か合点が言ったのか、両手が胸元で右に、左にと何か掴もうとするみたいに空を切る。
当然そこには何もないわけだが。
「まほーは使えませんっ!名前はシズクですっ!ていうか、おじさん!ここは危険です!まほー、誰かが使ってますっ!」
一応こちらも返事を返す程度はできるが、
辺りを見渡し、魔法使いは誰だーっ?!と目下己を襲う凶悪な?魔法を発動させた犯人捜し。
■ピング > おぉペンよお前も被害者か。
何とも言えない顔で折れたペンを見やりつつ、着けられた☆マークに、うんうん、と頷いた。
仰々しい漢字系のモノよりはスタイリッシュ(?)な文字の方が語感が好みと言うお話。
そんな話をしている際も視線は不自然に相手の胸に固定され――とはいえ、先ほど触ろうとした位だから、ある意味違和感もないかもしれないが。
声を上げる相手に、此方も驚いたような素振りを見せながらも、相手の手が空を切る度に開く視界に併せて、きゅう、きゅっ、と段々と乳首を扱く様な刺激へと魔法が変化。
「な、なんだってー…!」
取りあえず驚きには乗っておく。非常にわざとらしいかもしれないが。
辺りを見渡す相手に対し、いやちょっと待つのだ、とその動きを制し。
「落ち着くんだシズクちゃんよ。
何がどう危険なんだか分らんし、ヘタに騒いだら下手人が逃げちまうかもしれん」
真面目腐った顔をしてのたまう、マッチポンプの見本の様。
騒ぎ立てれば思うつぼだと仮想の敵を想定しつつ、まずはどんな被害があるのか教えて御覧、肩を抱く様にして耳を寄せ。
内緒話の様な体勢を取れば自然と視線を下げる事となり、相手には見えぬ位置で鼻の下を伸ばし。
力を込めた視線が改めて相手の胸に伸び、丁寧に表層をなぞり扱き、勃起を促すべく奮闘していた。
■シズク > 「ちょっ…こ、こ、これはっ!!!これはぁっ!!!」
かぁっと頬を赤く染め、何を言っているか、いまいち意味を成さぬ言葉を発したのち、
相手の手が肩に伸びるより早く、
不意にがたんっ!と音を立てて立ち上がると、また椅子が倒れ、また何事だ、とあたりの視線がこちらへ注がれる。
落ち着け、という相手の忠告などさらりと無視、という格好で、落ち着いていられるかーっ!とばかりに首を振り。
「ふっ、ふと、不届き者めっ!せっ、成敗してくれるーっ、ってやつですっ!!」
胸への刺激を振り払わんと、噛み付かんばかりに声を上げてから、きっ、と相手に鋭い視線を向けるなり、
「おじさんっ!!そっ、そ、そそそれどころじゃないんですっ!くっ、…この程度に負けるはずもないっ!!」
くわっ!とばかりに威勢のいい声を上げて、テーブルの上で拳を握る。
胸への刺激が強弱を付けるように変化すると、ぐっ、と奥歯を噛みしめてから、
「おっ、おじさんっ!こ、こ、こここは私のツケでどーぞっ!
私っ、今から依頼をこなさないといけないことを思い出しましたっ!
なのでっ、くっ…失礼しますっ!」
というなり、負けるつもりはないとか言いながらも、逃げるが勝ち、と便利な言葉を思い出した。
くしゃっと紙を握るように掴むと、倒した椅子を元に戻すと、へこっ、と大きく頭を下げると脱兎のごとく逃げ出して。
まほー、きらーいっ!とか何とか泣き言を残し、賑やかな通りへと消えていった………。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からシズクさんが去りました。
■ピング > 刺激が過ぎたのか、勢いよく立ち上がると共に騒ぎ出す相手。
注目を当然浴びることとなり、けれども悪戯は止まらない。
赤い顔とその反応に更に悪戯を強めようとした、のだが。
威勢の良い台詞と共に、相手は風の様に去っていった。
取り残された己の居心地の悪さと言ったら―――頼んだ注文を処理するまで、好奇の視線を受けながら過ごしたんだとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 仕立て屋」にレイラさんが現れました。
■レイラ > 仕立て屋の店内、棚の中にしまってあるレースやら、リボンやらの整理をしていて。
ときおり買ったのを忘れている、レースとかが出てきて
「あら、このレースはいつ買ったのかしら?」
でも何かに使えそうだと思って。またふたたび、棚にしまいこんで。
■レイラ > ごそごそと、棚の整理をしていると。10代のころつけていた髪飾りを発見した。
「あら、これはお兄様にいいただいたものだわ・・・お父様お兄様何処に?」
髪飾りをながめながら、悲しげな顔をして。
そのあと、涙がこぼれるのを我慢して。
すこし涙が出たのは、指でぬぐって。
そして、髪飾りをしまって。
■レイラ > 髪飾りをしまったあと、ふたたび自分用のドレスのそばにいって。
ほかに手なおしをするところはないかと、眺めはじめて。
「ほかに手直しできるところはないかしら?」
最初は正面から、次は横、後と人型の周りをくるくると回ってみて。
そして、袖の部分のふくらみをもうすこし押さえようと思って。
「あら、ここちょっと大きすぎますわね。すこしちいさくしましょう」
手についていた、針山から待ち針取ると袖の縮めたいところにさしていって。
■レイラ > 両方の袖に、針を刺し終わって一息ついて。
ひだりの手首から針山をはずすと。
店の電気を消して、寝床になっている奥の部屋に戻っていって。
「さて、そろそろ休むとしましょう」
再びおくの部屋からもどってくると、扉に近づいて戸締りを確認して。
そしてまた奥の部屋に戻っていって
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 仕立て屋」からレイラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「だァかーらァよォ!」
がしゃん。安酒場に所狭しと並べられたマルテーブル。
そのうえに大きなジョッキ底が叩きつけられる。叩きつけた主は大きな息と声を吐いて、周囲をぐるりと見まわした。
「いィかあー!迷宮奥深く、スケルトンナイトだとか、グレーターサハギンだとかをぶっ潰してェ」
ますます声は冴えわたる。怒声、喧噪、なんでもありのその空間で。
それでも確かにその声に、言葉に聞きほれる連中もいた。
「扉を守る…あー、魔神王?とかなんとかほざくスケキン張り倒して、
手に入れたのはそりゃあもう、目を覆うほどの大・大・大・財宝よっ!!」
聞き入っていた連中がそこで騒ぐ。
大嘘だ、財宝見せろ、そりゃどこいった、そんななヤジも混じって起こる歓声たち。
本当だろうが嘘だろうが、荒くれ物やら冒険者やら船乗りやらは、こんな与太話が大好きなのだ。
もちろんこの話を――与太かどうかはともかく、大風呂敷を広げているこの巨躯の戦士も、だ。
話がウケたことに満足に、ふんすと息を吐いてにんまり笑う。半巨人の男は、ぐびーっとまたジョッキを煽った。
■イグナス > 「そりゃあお前、財宝の使い道なんてあれだ、酒と飯と女に決まってンだろうが。」
ひと財産もふた財産もそれでスったなんて豪快に笑いながら、ヤジを受け流す。
そうして笑ってれば、どっかの誰かが、次は俺の番だ、と酔っぱらいの大言壮語を吐いていく。
「ッく、っく。いいねェ。」
主役から降りた巨漢は、その話に耳を傾けつつ、ぐびぐびーとまたビールを喉に流していく。
仕事の後は、こういうバカ騒ぎに限る。