2017/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシュガーさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシュガーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小料理屋」にクロエさんが現れました。
■クロエ > 今夜の少女は、珍しく外食。平民地区の片隅にある小料理屋にやってきていた。
こじんまりした木のカウンターに、どこかシェンヤンのような雰囲気を持つ調度品が並ぶ店内は、異国情緒にあふれている。
料理もマグメールだけでなく、シェンヤンにティルヒアと種類に富んでおり、どれを選んでも美味しいという素敵な場所だ。
「えーと、それじゃ、このお肉の香辛料煮込みと、シェンヤン風サラダ、あとはもち米の蒸し物とリンゴのデザート、飲み物はジャスミンのお茶をお願いするよ」
昼食時によく通っているこの店は、既に常連と言っても良い程に慣れている。
さらりとメニューを見ずに注文を終えると、料理がやってくるのをうずうずとまっていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小料理屋」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > ん~……
(人々の影の合間からそろりと現れたかのように、何時の間にかと扉一歩内側から。
片目を閉じて店の様子を眺める男が一人。背格好や装いからして、ごく普通の一般人という訳ではなく、冒険者や傭兵――荒事を生業とするモノだと、すぐさまと察せられる。
どうも行きつけの酒場が団体客に占領されてしまったらしく、ついでにとばかりに新規開拓にぶらついていたよう、なのだが。
作り自体はこじんまりとしているが、雰囲気自体は悪くない。何処からか漂ってくる料理の匂いも、なかなかとそそられるモノがある。
少しと考えた後に、咥え煙草を小さな革の袋に突っ込んだ)
ここにするか。
(腹の具合もいい加減何か入れるモノを欲している頃合いだ。これ以上彷徨って探すのも面倒だろう。
今夜はここで、と決めれば緩くも妙に音の立たない歩みを始め。
周囲を見渡せば、何処か丁度良く座れる場所を探している様だ)
■クロエ > やがてやってくる料理の数々。全て大盛りなのは、常連故の暗黙の了解だ。
特に、たっぷりと入った肉の煮込みは真っ赤な煮えたぎる液体がふつふつと泡を立てており、食欲をそそる刺激的な香りを漂わせていた。
「さてと、それじゃー……っとと?」
からり、と横開きの引き戸が開く音。現れたのは、見覚えのある人影だ。
それならば、と視線を移すと、隣は丁度よく空いている。
ひょいと手を挙げて、彼めがけて振りながら。
「おーい、アシュトン先生っ、こっちおいでよー!」
にこやかな笑顔で嬉しそうに呼びかけると、早速隣を進めてみる。
ついでに空腹なら料理を頼みなおしつつ、目の前のものを差し出すつもりでもいた。
■アシュトン > (店の雰囲気もつかみ切れていないし、のんびりとメニュー決めてくつろぐのならば端の方がいいかなどと。
考えながらテーブルとテーブルの間を通り過ぎていた訳、であるのだが。
突然と掛けられた声に、歩みは止まり。
そしてその方向へと視線を向ければ、軽く眉間を寄せる何だか困ったような、それでいて口元で緩くと笑うような。
なんとも複雑に入り混じった表情を浮かべるのだった)
先生って、俺はそんな風に呼ばれる程大した人間じゃぁないんだけどねぇ。
まぁいいや、折角のお呼びだし、お邪魔させてもらおう――……ちょっと雰囲気変わったか?
(にこやかな笑みの方へとてこてこと歩み寄りつつ、暫しと様子を眺めれば首を傾げた。
本人であるのには間違いはないのだが、何か最初の時とは変わったような、そんな感じ。
しげしげと様子を見ながら腰を降ろせば、次いで料理の方へと)
中々おいしそうな匂いがしてるが、ここは何度か来てるのか?
良ければ、お勧めを教えてもらえるとありがたいんだけれど。
あぁいや、自分で頼むからそんな気にしなくていいんだがな……
(何やら自分の料理を此方に差し出そうとする仕草に、ちょいとばかし苦笑じみた様子で肩を揺らした)
(――さて、どうしたモノか。
前の練習試合の様子を知っていればさもありなん、なのだが。
どこぞの貴族からの依頼で、「痛い目に合わせてやってほしい」との、ことだ。
依頼主からしても自分としても、騎士に面倒があると後でややこしい。
実行するのであれば、正体がバレな方法をとるべき、だろうか)
■クロエ > 困った様子の男に、しかし少女は人懐っこく笑みを浮かべる。
先日の一件以来、物知りな彼を先生と呼び慕っている少女はすっかり懐いているのだ。
ここで会えたのならば、折角だし色々話を聞いてみよう、という魂胆で近くに誘い、やってくるのを待つ。
「あはは、でも、ボクにとっては先生だよ。物知りだもの、ね
んー、雰囲気、変わったかな?自覚はないけど、どんな感じに変わったのかな?」
きょとん、と目を丸くしつつ、隣に座った彼へと料理を差し出す。
香辛料の刺激的な香りが沸き立つ煮込みと、どこか異国風の見た目のサラダ、そしてホカホカのもち米だ。
もち米と煮込みを組み合わせて食べれば絶対においしい、という確信ができる組み合わせである。
「ん、お昼にちょくちょくね。夜は普段だと自炊なんだけど、材料切れちゃっててね。
ここは何でもおいしいけど、お気に入りはやっぱり煮込みかなぁ。味が深いんだー。
いやいや、ここに来たってことは、お腹ぺこぺこってことだろうし、おすすめだよ?」
どうぞどうぞ、と勝手に料理を取り分け始めて、皿を差し出す。
煮込みの汁をかけ、上に具材を乗せた丼物のような風情のそれは、少女がいつも食べているスタイル。
渡してしまえば、あとは感想を待つばかり。彼が内心で何を企んでいるかなど、知る由もなかった。
■アシュトン > (懐かれるの自体に悪い気はしないのだが、なんともむず痒いものである。
まっとうな貴族や騎士は冒険者やらにあまり良い顔をしないのがふつう、というのも要員な訳であるが。
もっとも、仕事、となるとその辺の感情を置いておける男、でもあるのだが)
ま、俺の方が長く生きてるし、経験も多いって意味じゃ大よそ間違いではないんだがな。
そうだな、正確に表現するのは難しいんだが――……少し、色っぽくなった、かもしれん。
(観察するように片目を閉じると、相手の頭の天辺から足先まで一度見通して。
もう少し下世話な表現を使うとすれば、男性経験の有りなし、といった所だろうか。
この男自体、異性との経験数も多い訳で、なんとなくそう言う風に感じた所があったのだろう。
料理の方は一度断りはしたの、だけれども。
こうノリノリでとりわけられるとこれ以上拒否するのもなんだか悪い気がするもので)
へぇ、それなりに常連って感じか。
んだけど、実際、結構いいとこのお嬢さんなんじゃないか?
平民区で飯食ってたり自炊したり、意外と言えば意外だな。
(特に悪意があって行ってる風ではなく、一般的なイメージという奴である。
まぁわざわざ平民区の酒場で飲む騎士やら貴族やら、そういう変わり種の知り合いも居るのだけれども)
煮込みか……なるほど、その辺からまずはせめてみるか。
確かに暫く彷徨ってたから良い感じに腹減ってるけどな。それじゃ、折角だし頂きますか。
(米の上に汁と具をぶっかけたスタイルは、なんとも平民飯といった風情である。
スプーンで切り崩し、具と飯を適度に合わせると、ソレを口にへと運び。
もっちもっちとした歯ごたえを楽しむように咀嚼した後に、喉をゴクリと鳴らした)
へぇ、余り食べ慣れない味だが、結構イケるな。
シェンヤン地方の系統か?ちょっと違うかもしれないな。
もう一人分も……来るまで少し掛かりそうか。折角だ。
(口元になんだか悪戯っぽい笑みを浮かべると、スプーンにもう一盛りと先ほどと同じ様にして。
それを自分の口に、ではなく、相手に向かって差し出す。
半ば冗談の一環といった風、ではあるのだけれど)
(なお、彼女が気付くのは少しとばかり難しいかもしれないが、先ほど口に運んだ直後。
彼女の視線が此方の口元に向かってる隙に、スプーンへと睡眠薬の類を仕込んだ様だ。
つまり、今差し出してるのを食べれば、という訳だ)