2017/04/08 のログ
カイン > 「おう、店主よ。もう一杯……何、これで終い?ああ、大盤振る舞いしすぎたと」

ジョッキの中から消え失せた酒の追加を催促しようと口を開けば、
帰ってくる言葉は店じまいとの一言。ふと見回せば結構な割合が潰れた店内に、
フッと軽く鼻で笑いながら立ち上がり出口へ向かって歩きだす。
支払いを求める店主に対して手を振りながら帽子を押さえ。

「さっきの金から引いといてくれ、釣りは出るだろ」

至極当然の権利と言わんばかりに放言し、店を後にしていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 図書館」にノエル・ベネトーさんが現れました。
ノエル・ベネトー > いくつかの分厚い本を机の上に重ねて、読書に耽るエルフの姿がある。
王都に来る前は読書ばかりしていたが、こちらは刺激が多いし
使われている文字が違うしで、そんな時間は少なくなっていた。
だが1度読み始めると止まらない。
いつまでもいつまでもこうしていられるのである。

「………似てるけど、違いますね。」

何かしら調べ物がある様子。
他種族と交流するようになってまだ数週間。
知らないことのほうが多い、ねんねなエルフは学ぶべきことが多い。

利用者が少なくなる時間になっても、黙々と本に向き合う。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 図書館」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 危ない危ない、借りた本うっかり返すの忘れるとはな……

(貸出手続きを行っている場所から、少々焦ったような声を漏らしながら書架の方へと歩いていく男が一人。
本はなるべくいつでも読めるように買って手元に置いているのだが、全てが全てそれで済ませることが出来る訳もなく。
そこそこの頻度で図書館や学院には顔を出しているのだけれども。
ちょーっと放置していると、いつの間にか期日が迫る、なんてのも良くある話。
危ないタイミングで思い出し、ひとっ走りして返してきた直後であった)

さて、とりあえず薬草系の図鑑を――おや?

(周囲を見回しながら歩いていれば、なんだか見覚えのあるヒトの姿。
出かけるとは言ってた気がするが、まさか同じ場所で遭遇するとは思わなかった。
遠目にも随分と集中して本を読んでいるようだが)

ふむふむ

(感心感心と思いつつ、無駄に気配を殺してそろりと近づいてゆき。
すぐ後ろから何の本を読んでいるか覗き込もうと、傍ままで近づいていく)

ノエル・ベネトー > 具体的に調べたいものはあったのだけれど、こういう時は脱線してしまうのが相場。
ちょうど彼が近づいてきた時に開いていた本は、人間について書かれたものだった。
心身の構造から彼らの生活、生殖行為にまで及んでいたが、この辺は
エルフともそう変わらないので物珍しくはない。

「……やっぱり平均寿命短いですねえ…。」

そんな話を以前もした気がする。
聞いてはいたが、改めて資料に書かれているのを見るとまた違うらしい。
読書に耽る背中が心なしかしょんぼり、丸くなるのだった。

アシュトン > (暫く後ろから覗きこんでいたが、どうやら今読んでいるのは人間についての項らしい。
実際の所、おおよそについてはエルフも人間もそうと変わりがないのは確かだろう。
細かくみていけば違う部分も多いが、まぁ、一番大きな違いと言えば、だ)

なるほどねぇ

(突如後ろから声を掛ければ、しょんぼりと丸めたせなかを撫でるように、掌を差し出し。
そのままぬっと乗り出し、彼女の頭のよこに、顔を並べる)

長生きしても80……100行けば相当凄いって位だからなぁ。
やっぱり気になるか。

(くくっと、小さく笑みに喉を鳴らすのだった)

ノエル・ベネトー > 「ひゃあ……っ!?」

背中に暖かい感触が――と確認する間もなく突如現れた誰かに、肩が跳ねる。
よくよく見れば知った顔なのだが、一瞬わからないくらい驚いた様子。
ただもともとのんびり屋なので、それが顔にあまり映らない。
ぱちくりと何度もまばたきする青い瞳が彼を至近距離で見つめるくらいだ。

「え…あ…、そ…そうですねえ…。
 あっちの棚に黒魔術の本がありましたし、見てみようかと思ったところです。
 命を限界以上に永らえさせる方法とかありそうじゃないですか?」

鼓動が静まってくると今度は真顔で言う。
現在低級魔法も危ういエルフだが、挑戦心は人1倍。

アシュトン > 中々良い反応……と言いたい所だが、意外に顔に出ないな。
ある意味ポーカーフェイス、なのか?

(自分で言っておいて、疑問形で首をかしげてしまった。
表情を隠しているというよりかは、反応に表情が追いついていないとか、そんな感じの予感がする。
更に本の文字を追うように、寄せれば彼女の温かな頬にむにーっと接触した)

……まてノエル、ちょっと待て。
勉強するのは良い事なんだが、流石にその手の魔術はものすごくランクが高い。
出来る分野でもそれほど上位は扱えないって聞いた気がするし、やるならもちょっと基礎からの方がいいと思うぞ。うん。

(彼女自身は至極本気なのだろうが。
大概、そういう術は難しい上に、失敗した場合のリスクが酷い。
自分が大変な目に合うならまだいいのだが、彼女が巻き込まれてもそれは困る。
目指そうとする意思は否定しないものの、段階を踏んだ方がいいのではないかと、ちょっとばかり焦ったような声で告げるのだった)

ノエル・ベネトー > 「そんなことないですよう。
 びっくりして声が裏返りましたもん。
 今度驚かす時はもっとろまんちっくな感じにしてください。」

文句つけつつ、何だかイチャつきながら本を読むような格好となってしまった。
しかしながらノエルの顔は少々憂いを含んでいる。

「基礎ですかあ…。
 そもそもわたし、1人でちょっとくらい危険なところでも
 行けるようになりたいんですよねえ…。
 まだ冒険したい場所いっぱいありますし…。」

運動神経がよろしくないので物理的な戦闘能力は半ば諦め気味。
魔法に関しては実力が伴っているかはさて置き、興味があるらしく。
考え込んで唇を突き出すそぶりし―――ついでに、
すぐ傍にある彼の頬に、ちゅ、とキスでもしておく。

無駄に馴れ馴れしく、必要以上に接触するのが好きなので。

アシュトン > ろまんちっくな脅かしかたってどんなだろう。
こう、後ろから両目を手で覆って「だーれだ?」とか言えばいいのか?

(何処となく、冗談じみた笑い声が混ざる。
なんともまた古典的だが、この状況下で彼女の希望に沿う脅かしの方法がこれしか思い浮かばなかったようだ。
そもそも驚かし方なのだろうか、コレは。
なににせよ、むにむにほっぺが気持ちいいのは確かである)

危険な場所に行くのはさておき。ある程度自衛の手段を身に着けるのは、必要かも知れんな。
と言っても俺の技術をノエルに教えてやるのは無理があるし。
ってなってくるとやっぱり魔法魔術系統なんだが。
うーん、植物系はある程度って言ってたっけ。だが、森なら兎も角街中じゃぁ効果が低いだろうし。
攻撃系の基礎をまずは身に着け――ぬぉっ!?

(おっとりした彼女に、自分の技を習得させるのは大分無理がある。
となると彼女の希望通りに、そっち系統でいくのが無難かなと。
真剣に巡らせて考えていたところ、不意打ち気味に唇が触れて、奇妙な声が上がった)

――これが、ろまんちっくな驚かせ方か

(むぅ、っと小さな唸り声。
じーっと間近で顔を眺めた後、お返しとばかりに此方も頬――ではなく、耳へ口づけを)

ノエル・ベネトー > 彼の提案した驚かし方も、してもらえれば盛り上がりそうだが
どちらかと言えば突然花束渡されるとか、そういう方面を期待していただけに
男の精神年齢の低さが見え隠れして――ちょっと面白かった。

「ここでは危ない目に遭ったことはないんですけど~
 外では野犬?とか、魔物?とか、ゴロゴロいるとか何とか。
 魔法もなかなか上手くいかないんですよねえ。
 投げたら、どかーん!って倒せる道具とかあれば1番便利なんですけど…。」

魔術の暴発もお手の物なエルフとしては悩み顔。
こちらでも心優しい人にお世話になったりの連続で、若干王都をナメているのも事実だった。
言われた通り、貧民地区には『あんまり』行っていないし、平和な日々だ。
今夜もこうして図書館でイチャついて過ごしているわけだし。

「いやぁ~くすぐったいですー。
 今のは驚かせたんじゃなくて、ほっぺくっつけすぎだからですよう。
 そんなに近いとちゅーしたくなるものです。」

エルフ耳がほんのり朱くなり、ぴくぴくする。
じゃれ合うように彼の頬を今度は手で押して、距離をとろうとしながら笑った。
そのせいで他の利用者の視線が―――ぴりぴり。