2016/11/19 のログ
ティネ > 「なにがやなのさ……っ。
 女の子をっ、下着の中にまるごと入れて……こんなに、しちゃってさぁ……」

布の内側で、幹に抱きつきながら、膨らんだ陰嚢の上に座り込む。
尻の下に伝わる若い弾力が気持ちいい。
逃げ場なく閉じ込められた雄の淫臭は、吸い込むたび理性を鈍麻させていく。
薄暗い中鮮やかな桃に輝く器官の頂が、ひどく卑猥だ。
汗に濡れた華奢な身体を、蛇のようにくねらせて欲情のまま蒸れた肉塊に絡みつき、舐めあげていく。
やがて、その先端にたどり着き、ぷくりと浮かび上がった
口いっぱいに頬張れるほどの雫の珠を――ずぞぞと吸う。

「はふぅ……っ!」

汗や唾液よりもよほど濃厚な欲望の味が、全身に染み渡り、熱くて融けそうになる。
しかしそれに飽き足りることもなく、表面を、包皮の隙間に至るまでキスしながら舌を這わせていく。

「んっ……きゅうくつなのすきっ……
 そっちもっ……すきなふうに……していいよぉ……」

脚の筋肉や雄の猛りが、快楽に応じてひくつく。
その動きに、責めながら責められるティネ。
巨大な相手の僅かな動きに小さな自分が翻弄されてしまうのがすごく楽しい。
蜜をはしたなく垂れ流す股を、ごしごしと若勃起に擦り付ける。

マノとロノ > 「え、えっと……そのっ……ぁ……っ
 い、いやじゃ、ない……。ちょっと、恥ずかしくて、つい、いやって……あ……う……」

脚の間から覗く股間の膨らみ、その中で小さな人型が生々しく動いて、自らの男性器を独り占めしている。
その異様な光景に生唾を飲むマノだが、布の中から自らを咎める声が聴こえると、つい素直に訂正の言葉を吐いてしまう。
恥ずかしいのは本当のこと、でもこうして実際に潜り込まれて小人に男性器を弄ばれると、その快感に脳が融けそうになる。
決して苛烈な快楽ではない。ティネの体温を感じ、四肢のしなやかさを感じ、柔らかく穏やかな快感が下腹部に溜まっていく感じ。
絶頂を遠くに感じながら、しかも絶頂を迎えずにいつまでもこうされていたいと思ってしまうほど。

「「……っあ…♥ あ、あ……ティネ……ティネっ……僕っ……あ♥ きもち、いい……っ」」

快感の鳴き声を上げる時は、いつでも二人いっしょ。未成熟な男子のユニゾンが路地にか細く響く。
敏感な粘膜の先端に、針のように細い舌が触れて這い回る感触。
先走りを吸われ、尿道にまでツンとした刺激が伝播する感触。
妖精の小さな頭で包皮がずらされ、しっとりとした唾液で亀頭が洗われていく感触。
2人分の熱で際限なく暖まっていく下着の蒸し暑さも、小人が発する卑猥な水音の一つひとつも、双子の弱い心をくすぐり、性欲の皮を剥いていく。

「……僕たちも、好きに……っ! っあ……う……どうしよ……」

一方的にティネに弄ばれる状況、それで十分すぎるほどに快楽を享受していた2人だが、当人に諭されれば、何をすべきか考える。
……その思考がまとまるや否や、動きを見せたのはなんと、マノの痴態をぼーっと眺めていたロノの方だった。
膝をすり、痙攣するマノの方へと身体を寄せると、脚を絡め、真向かいに座って抱き合う体勢になった。

「……っや……あ、ろ、ロノぉ………何して……っん!」

ちゅ、とティネの頭上から水音が聞こえる。マノとロノは胸も顔も寄せ合い、キスをしていた。
そして、脚を重ね合わせた下半身では、マノ同様に膨らみきっていた股間さえも突き合わせる体勢に。
当然、マノの下着の中にいるティネには後ろからいきなり重みがかかる形になるが、潰すほどの力はかからない。
薄い股布2枚ごしに、2つの同サイズの陰茎に挟まれる小人。濃厚な雄の先走り臭が、背後からもどっとにじみ出る。

ティネ > 地獄のように暗く蒸し暑い、肉の怪物うごめく場所に、
天国のように甘い声が重なりあって降り注ぐ。
ティネの簡素な衣服は緩んではだけ、素肌が若い肉の柱に擦れ合う。
腹、脚、指先によって与えられる、懸命だが甘い刺激。

それに変化が訪れる。
薄暗かった空間が、ロノの身体に覆われて完全な暗闇に。
圧迫、重圧、熱。二匹の怪物にサンドイッチにされていた。

「あはぁ……おぼれちゃうっ……❤」

男の子の陰部に押し付けられて、苦しい、それが気持ちいい。
溢れ出す先走りが、ティネの全身を濡らしていく。
もがくと、なだらかな腹がマノの、背がロノの猛りを愛撫する。

「このぉ……っ!」

新たな刺激による快楽に熟れきった亀頭に腕を回し、挟み込む。
痛みすら感じるほどの力を籠めて、弾力ある肉を、きつく締め、絞り上げる。

マノとロノ > マノの陰茎に触れて蠢く小人の肉体。
2人と同様に貫頭衣を着込んだ彼女、ペニスに感じる体温も布越しだったはずだが、それもいつしかはだけ、直接肌の温もりを感じるようになる。
股間にわだかまる耐え難い熱気とフェロモンは、身体を絡めて抱き合う2人の少年の間の空間にも満ち始める。
冬の路地だというのに、マノもロノも汗びっしょりになりつつある。

「んちゅ……っ……あ……ティネっ、ティネ……おちんちんで、挟んじゃってるぅ……♥」

双子同士のキスの合間に、マノの艶めいた声が優しく奏でられる。声だけ聞けばまるで発情期の少女のよう。
やがて、座り込んだ2人の腰もかくかくと小刻みに揺れ始め、膨らみきった重たい陰茎を乱雑に揺すり出す。
間に挟んだ小人を小突き、弄び、とめどなく溢れるカウパーをまぶすように。
ようやく攻めっ気を見せ始めたという具合だ。なおも2本の陰茎に感じる少女の四肢の蠢きと、快感に加速する鼓動で、彼女の無事を確認しつつ。

「ああ……ティネっ、ロノっ……ティネ……っあ! っあああ、きつい、きつ……ぅああああ!!」

突然、陰部を苛んでいた刺激が、暴力的な力を見せた。ぎゅ、と渾身の力で締め上げられるマノの亀頭。
ずるりと包皮が引きずられ、隠されていた粘膜が半分ほど顔を出し、その先端に穿たれた鈴口が驚いてポカリと大きく開いた。
柔らかな愛撫で満たされていた下腹部に、いきなり火花が散ったかのよう。がくん、と少年の狭い骨盤が揺らぐ。
そして、2,3度大きく痙攣したかと思うと。

「「……ああああああああ!!」」

2人は同時に雄叫びを上げ、のけぞった。そして、ティネを包む股布の中に、どぷ、どぷ、と粘った液体が吹かれる。
マノとロノは同時に射精していた。断続的に鈴口を押し開き、勢い良く白濁液が飛び出し、若草のような香気で満たした。

ティネ > 「はうぅ……❤
 おちんちんにっ、はりついちゃう……っ」

汗と淫液まみれの全身で愛撫すれば、肉柱に磔にされ、小突かれて愛撫され返される。
傍目に見れば、愛し合う二人に巻き込まれ翻弄される玩具でしかない。
小さな体に余る大雑把な刺激も、十全に受け入れて甲高い声で喘ぐ。

「んぁ、すごっ……」

ティネを振り落としそうな激しい痙攣。
露わになり、独立した生物のように息づく噴出口から、粘液が吐き出され、顔面に、
そしてのけぞる胸や腹へと激しい水圧でもって叩きつけられ――
その痛いぐらいの刺激が、小人をも絶頂へと導く。
焼け付くように熱い白濁がたっぷりと全身に絡みついて、デコレートしていく。

「あっ、あぶうっ、おいひぃ……❤」

危うく溺れそうになりながらも、垂れ流される精液をすすり、飲む。
濃密なのに爽やかで、いつまでも味わえそうに思えてしまう。
快楽に蕩けきった表情。外も中も心も、すっかり精の味と匂いに支配されていた。

マノとロノ > 「ぅあ……あはっ……飲まれてるっ…! ティネに、せーえき……飲まれて……はふっ……」

半ば絞り出される形での射精。その余韻に息を切らすマノに、なおも陰茎に張り付いて精液をすするティネの感触が伝わった。
熱く、臭く、粘った体液が、小人の口へと吸い込まれ、喉を通り、お腹へと落ちていく有様。
絶頂後で過敏に張りつめた媚神経に、妖精の一挙手一投足は生々しいほどに伝わってきた。
……ティネがこれを欲し、飲みたがっていたことを。その需要を満たせたことを。

「おいしい……? あは……よかったぁ……♥」

グチョグチョに湿った股布の中から聞こえてくる感想に、マノも楽しげに歌う。
年相応のサイズの陰茎から、年相応の……若いゆえにやや多めだが、人間離れしてるわけでもない量の精液を噴き終えたマノとロノ。
しかし、これも若さゆえか、それとも少女に触れられっぱなしであるがゆえか。
ひくひくと断続的に痙攣する海綿体は、いつまでも硬さを保ったまま、ティネを挟み込み続けていた。

「……ロノのも、飲んで欲しいって。たぶん同じ味だけど……ティネがどう感じるかは、分からない」

股間と違ってさすがに脳は賢者モードになっているのか、ティネの頭上から淡々としたマノの言葉が降ってくる。
それと時を同じくして、ティネの背後に押し付けられていたロノの肉棒が、ず、と横に動いた。
……次の瞬間、ロノの陰茎がマノの下着の横合いを押し拡げ、むくむくと侵入してくる。
ティネを抱え、精液に満たされ、狭苦しい下着の中で、さらに熱く滾った陰茎が居場所を主張し始めた。
ティネの眼前に並ぶのは、全く同じ造形の肉棒2つ。テカテカと精液にぬらめく桃色の棒が、さらなる愛撫を懇願するかのように鈴口を向ける。

ティネ > 「はふぅ……」

頂点に達していた欲情と快感が、ひとまず落ち着く。
しぼむこと無く挟み込む、双つの熱い肉を布団のようにして眠ってしまえそうだ。
やがて、窮屈な空間にロノの巨木が侵入し、舐めるように促される。
目の前に突きつけられた砲口の迫力に、鎮まりつつあった鼓動が再び高鳴りはじめる。

「わぁっ。いいの……?
 たっぷり飲んであげるね……」

狭い空間を支配する双つの巨肉。すごく贅沢をしている気分だ。
ロノの瑞々しい果実に取り付き直して、その先端に舌を這わせる。
ぺろぺろ、んぐんぐ。
こびりついた精液を丹念に舐め取り、極上の蜜であるかのように卑しく貪る……

「ん、こっちもおいしい……
 せーえき奴隷になっちゃいそぉ……❤」

多幸感が伝わってくるような甘い声。

マノとロノ > 下着の中で蠢き、2つの肉棒を抱きかかえながら付着した液体を舐め取り嚥下する小人の存在感。
こそばゆいような、もどかしいようなその感覚に、マノもロノも顔を綻ばせる。
陰茎は硬さをなかなか失わないが、積極的な責めがなければなかなか次弾装填ともいかない。
……しかし、ロノがマノの下着に陰茎を差し込んだあとは、ティネにされるがまま、2人から腰を動かす素振りはない。

「おいしい……ならよかった。フフッ……」

気だるげな鳴き声をマノが奏でる。
相対して絡み合い、ティネを2人の間に封じ込める形に組み合った4本の脚からも、徐々に力が抜けていく。
行きずりの小人に急所たる陰茎を預け、精液を与え、お腹を満たしてもらう。
対価として与えられるは、甘い愛撫と射精の快感、そして、股間に感じる小人の体温。鼓動。
刺激に乏しい日々を送っていた2人にとっては、こうして他者に幸せを分け与え、快楽の余韻に浸っているだけでも心が満たされるのだ。

「好きなだけ、舐めてていいからね、ティネ。
 キミがよければ、こうして、ティネを守ってあげる。寒さとか、ネズミとかから。
 家のないティネのために、今日は、僕たちがティネの家になってあげてもいいよ……」

ティネ > 「うん、ありがと。
 ふたりとも、好きだよぉ……」

慈愛に満ちた声に、甘えた声で返事をして、目を細める。
やがて、さすがに限界が訪れたのか、小さくげっぷをすると、貪るような動きも止まる。
恋人の背筋にそうするように、幹を掌で優しく撫で、ついばむように甘いキスを繰り返す。

欲求を十全に満たされ、燃えるような劣情がぬくもりの中に薄められていく。
双子の肉体の温かさに包まれて、いつしか静かに瞼を閉じていた……

マノとロノ > 「じゃあ、ロノ。僕たちも今日はここで寝ようね。ティネといっしょに……」

股間で眠たげな声が響くのを聞けば、マノとロノは互いの体に腕を絡め直し、抱き合う。
肩と肩が触れあえば、ちょうど少年2人の肉体で屋根ができたかのよう。
夜になれば、ここも冷える。だがこうして身を寄せ合っていれば、熱を分け合える。十数年、ずっとそうして過ごしてきたのだ。
2人に囲まれ、未だ熱気をムンムンと発する陰部に寄り添うティネもまた、今夜は暖かく過ごせるであろう。
……少年の股間の匂いが気にならないのであれば、だが。

「……ふ……っ、んちゅ……」

股布の中で眠ったのであろう小人の気配を感じ、2人は抱き合いながら、一言も発しない。
しかし時折、ティネの上方から水音が響く。双子同士でキスをしているのだ。ほのかに干し肉の匂いも漂う。
ティネがそうであったように、マノもロノもお腹がすく。
先程ティネに渡そうとして拒否された干し肉をマノは少しずつ口に運び、口移しで分け合いながら、ゆっくりと味わっているのだ。

……やがて、そうした水音も聞こえなくなり。
双子の少年もまた、抱き合ったままで静かに寝入っていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/裏通り」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/裏通り」からマノとロノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシンシアさんが現れました。
シャルル > ここは平民街の一角にある鳥料理が名物の酒場。
この店の常連である彼は酒を飲みながら人を待っていた。

「ふむ。来るのならばそろそろ来てもよいころなのじゃが…」

一人で冒険に行くのも悪くはないが、自分と全く違うタイプの剣士と組めばどれだけ面白い冒険になるだろうかとその情景を心待ちにしていた。
恋人でも待つかのような破顔に店主からの冷やかしが飛んでいく。

「ふむ、恋人か。冒険のパートナーやチームメンバーは皆似たようなものかもしれぬな。互いの命を預け合うわけじゃからな。」

シンシア > もらった手紙書かれてたこと
なにか手が足りないのかと、出来る範囲での協力ならと請け負うことになった

相手との待ち合わせは、以前、食事をしたお店で
通りを歩きながらお店の前まで到着した

お店に入れば、見知った相手をみつけて近づいていく

シャルル > 店の扉と扉が開くと連動して鳴らされる仕掛けのついている鈴が鳴り、彼はそちらに目をやった。
そうすれば、待ち人はそこに現れ、彼は嬉しそうに片手を挙げていくだろう。

「おお、来てくれたか。助かる。まあ、座ってくれ。」

彼女を自分が座っているテーブル席に導いていけば、床に置いた自分の大きな荷物の中から更に油紙袋を取りだし、そこから折りたたまれた紙を広げていく。
紙に描かれていたのはいかにもといった地図であって。

「これじゃ。宝探しに付き合うてもらおうと思うてな。詳しく話を聞くか?」

彼はにっと口元をつり上げながら、改めて参加の意思を問うていった。

シンシア > 「手伝いって宝探し?」

一人じゃ手に負えないものと思ってたから
数の多い討伐か、大型の魔物かと思ってた、少し気が楽そうな
宝探しということに小さく笑みを浮かべて

相手の座ってるテーブルに向き合うような形で席につく
広げられた地図を眺めながら頬杖をつくようにして

「ん、まあココまできちゃったし、いいよ付き合う」

シャルル > その通り、と彼は声を立てて笑っていった。

「ああ、その通りじゃ。こういった楽しみの冒険は一人で行うのも良いが、連れがいた方が面白いからのう!
 喜びは分かち合うものというのが信条じゃからな。」

相変わらず年相応の外見には似合わぬ老成された口調ではあるが、話していくうちに慣れるかどうかは相手次第である。
彼女も乗り気であることに大きく頷けば、木製のジョッキに入れられたビールが2つ運ばれてくる。

「大層な冒険や討伐の時はまた別に呼び立てするでな。まずは前祝いといかんかね?」

そこまで危険がないと踏んでいるのか、それとも単に酒が好きなのか、一つを手に取れば酒を勧めていく。もし彼女が飲まないのなら二つとも飲んでしまうのだろうが…

シンシア > 「ま、仕方ないか…宝探しって何か具体的にわかってるの?」

運ばれてきたもの、ちょっと大きいジョッキに苦笑交じりに手をとって
せっかくの配慮ならばと…合わせるように

ジョッキを手にして相手のジョッキに軽く当てる

「…何事もないといいけどね」

ニコッと笑っては口をつける
一気飲みもできないし、全て飲みきるとこの先動けなくなりそうだから一口だけ
それだけでも若干眉を寄せながら
テーブルに置いたジョッキを相手側へとよせて

「口つけちゃったけど、飲んで行く前に動けなくなっちゃう」

シャルル > 「古銭じゃよ。
 昔使われていった金をこの目印の地点…山の中じゃな、そこに埋めたそうでな。
 どうも当時の金持ちの道楽の一つのようなんじゃ。
 で、先に採掘されていなければまだ眠っておるというわけじゃ。」

コツン…と木製のジョッキを当てれば、彼はぐいと一気飲みをした。
男にとっては日常のことらしく、「美味い」とだけ漏らして口元の泡をぬぐっていった。

「うむ…そうじゃな、何事もなければ良い。何かあれば、その時はそなたの腕を頼りにしておる。
 それと、普段のことじゃからつい頼んでしもうたが、付き合わせて悪かったのう。」

彼はすまんすまんと笑いつつも手を振れば、自分の側に寄せられたジョッキを相手が口を付けた場所とは反対側から冷水を飲むかのようにぐいと飲んでいった。

「さて、では行くか。親父、勘定はいつも通り冒険から帰って来た時にな!」

どうやら本当にいつものことらしく、彼は地図を片付け、荷物を手に持って立ち上がる。

シンシア > 「へぇぇえそんなものが…」

地図を眺めながら、相手の説明に感心する
落ちてきた髪を耳にかけて近道になるとこはないかと地図を見渡して

「ううん、大丈夫、何かあったときは守るから」

安全な宝探しは・・・もうモノもないということだろう
頭の中でいろいろな可能性を考えながら

水のように飲むアルコール、今から出発なのに大丈夫なのかと心配になるが
酔ってる様子もない、お酒には強いと判断できて

ニコニコと返しながら席を立つ様子に
あとについていく、お店の人には軽く頭をさげて

シャルル > 2杯続けて飲んでも酔っ払うどころか顔に出るそぶりもない。
心配そうな目で見られていることには、顎を摩りながら大丈夫だと眼を細めていく。

「いわば縁起物でな。儂は冒険者家業の傍ら傭兵もしておるのだが、ある傭兵団でのアワビ、クリ、そしてコンブと穀物酒を使った出陣式が気に入っての。
 それ以来、略式として出発前には麦酒を必ず飲むようにしておるのだ。
 運が絡むものには、縁起を担ぐことも必要だからのう。
 守ってくれる…か。頼りにしておるぞ。」

彼らが店を後にすれば、穏やかな気候と天気が出かけるには丁度良い頃合いかも知れない。
男は荷物と腰に二丁の板斧をぶらさげ、彼女と連れだって道を…やがて出てくる山道を歩いていく。
人気のない山は、岩肌がむき出しになっており、怪しげな雰囲気を醸し出していた。

シンシア > 「そんな縁起担ぎもあるのね…お酒の強い人しかできなさそう」

知らない習慣を耳にして、感心するように相槌を入れる。

店を出て、相手を先に進んでもらうように後についていく
地図を見た感じ、そこまで遠くは感じなかったけど

後ろから見てると、自分よりも戦力的には強そうにも見える

「古いものがすきなの?」

周囲を眺めながら歩いてたけど、なんだか沈黙もつまらない
話かける話題を宝探しの獲物になぞるように
相手の冒険する興味の対象は、なんだろうと思ったから

シャルル > 「酒がダメなら、ジュースで代わりをしてもよかろうの。
 現に、その傭兵団でも飲めぬ者は林檎ジュースを飲んでおったぞ。」

 一応途中までの下見は済ませてあるらしく、彼はそれほど迷わない足取りで先導していった。

「ん…?そうじゃな。古いものは好きじゃ。
 ただ、今回の古銭集めは換金が目的じゃのう。
 街にある学問好きの貴族が高値で買うてくれるんじゃ。
 研究と同時にわしらのような者にも見せてくれる館を作るんじゃと。」

それはつまり私設の美術館・博物館といったようなものなのだろう。
冒険者を通じて対象物となる古いものを集めていると話をすれば、彼の方もふと思ったことがあったのか、口を開いていって。

「そういえば…だ。
 シンシアはどこで剣術を学んだ?
 儂のような戦場斧とは勝手が違うと感じたのだがな。」

あくまで軽い世間話だとばかりに彼は問うていった。
話しているうちにも目的地は近づいていく。
山道が険しさを演出してきた頃、彼は息をついていく。

「やれやれ、シンシアの思うた通りであったな。
 どうやら『当たり』らしいぞ。」

『安全な宝探しはなにも残っていない』
一定の距離に近づけば動き出すと思しき大型肉食獣を模した怪物が丸まっていた身体を僅かに起こしていって。

「さて、儂から突っ込んでも良いかの?」

荷物を置いて斧を両手に構えれば、まずは自分から仕掛けるが、それで即席ではあるが連携は取れそうかと問うていった。それとも、彼女からの方がやりやすいかと。

シンシア > 「ジュースはお子様の飲み物でしょ、舐められたくないもの」

できるだけ苦手でもお酒を少しは飲むように、いつか慣れてくのをきたいしてのこと
先に進む後ろを眺めつつ、もちかけた話に答えががえると

「なるほど、トレジャーハントみたいな感じね
 私?私の剣術は育ての親が騎士団の団長してたから
 小さい時から遊びの延長でね」

女でも身を守れるくらいのつもりだったかもしれない
それが逆に女ならではの身軽さから動ける動きも出てきて

進んでた足が止まり、目の前にいる大きな獣
ため息をついて

「私、いこうか…シャルルの斧のほうが重たいし
 一撃は大きいとおもうから」

そう言うが先に相手の横を追い越し、駆けていく

獣が体を起こしてしまうと高さが届かなくなる、
接近し触れ合う寸前に、腰の剣を引き抜く勢いと共に右の目元を狙い切りつける
脚を留めることもなく
次に狙うのは獣の背後からの首を狙い剣を突き刺すように

おそらく獣が痛みに勢いで起き上がれば、その喉元がシャルルの目の前にさらされるはずで

シャルル > 「ふふ…そういうものかもしれぬな。酒量を増やすというのであればいつでも付き合うぞ。
 この仕事をしていると、珍しい酒に出会うことも少なくないからのう。」

先ほどの店では出発前の酒はコンディションに障るからかとも思ったが、道すがらの会話からはむしろそれほど酒に強くないと理解した。
ならばと、慣れる為には話し相手が欠かせないだろうと笑いかけ。

「ほう、遊びの延長とはいえ騎士団仕込みか。
 それは益々、実際の剣技を見るのが楽しみじゃのう。
 美技に酔いながら腕を振るえるとはこの上もないほど贅沢なことじゃ。」

その楽しみが実現するのはすぐだった。
彼女の申し出に追い抜かれざまに頷けば、疾風のような剣撃が獣の隙を作った。

「見事じゃ!うおおおおおおおお!」

隙を見逃すことなく、どちらが獣か分からないほどの咆哮を挙げながら赤い巨体は突進していった。
斧が陽の光に反射して煌めけば、次の瞬間には獣の首は胴体から離れていた。
板斧は一振りでなぎ倒してしまうほどの力を持っていたようで。
そして、獣は実在の存在というよりは魔力で実体化されていたものらしく、血液や肉体が煙となって蒸発していく。

「シンシア、下に向かって走れっ!」

煙となった獣の後ろから、岩が転がり落ちてきた。
どうやら、勝って油断したところを仕留める為の罠らしい。
見れば、窪みのような横道があり、そこに逃げ込むことが『知恵と体力を尽くした道楽クイズ』の『正解』と言わんばかりであって。

シンシア > 獣の背中側に乗ったまま、起き上がるのを上からも抑えかけてた
相手の声と獣が実態を失うような動きに剣を引き抜いて
その背中から降りる

後ろを振り返れば、大きな岩の落石にしては、不自然なタイミング
駆け下りるように視界の隅にみつけた隙間
向き合う壁を蹴るようにして、その窪みの隙間に体を寄せ

その直後に岩が通り落ちていく。背中を寄せてても軽く掠めて通り過ぎると
息を整えるようにため息を翻して

シャルル > 彼のいる位置からは落石を止めることは出来なかった。
見た限りでは無事に身をかわせたようだが、大丈夫だろうかと身を隠した場所まで駆け寄っていって。

「おお、無事じゃったか。
 すまんの、危険な目に遭わせてしもうて。」

既に腰に得物を収めた彼は窪みの出口に立ち、手を差しだそうとしていた。
引っ張り上げ、自らに引きよせようとしていく。

シンシア > 「このくらい平気、いつものことだもん」

少しだけ背中に掠ったのか、上着の背中が汚れてたし
強い衝撃も感じてない

人一人はいるくらいの隙間、剣を収めて
土埃のついた髪をかきあげて
くるっと向きをかえると
相手が手を差し出してたので、こちらも重ねて手をとるように引き寄せられて

シャルル > 相手の背中が汚れていたのは気づいたのだろう。平気だという彼女の言葉にはひとまず無言のまま、彼女を引きよせれば背に手を回していって。

「それでも、俺の調査不足だった。たまたま対処しやすい落石だったからよかったものの、そうでなければ大怪我をさせてしまった可能性だってあったんだ。」

彼女の背をさすりながら、そして自分の身に引きよせる力を込めていく。
普段とは異なる口調であることも自分では気づいていないのかもしれない。
顔は彼女からは見えないからだろうか、うかがい知ることは出来ないが…。

「おっと…すまんな、儂としたことが…少し慌てた。」

ほんの二呼吸ほどだろうか。
我に返ったように彼は普段の口調に戻していく。

シンシア > 背中に触れる手の感触、背中が汚れてるとは気付くこともなく

「そお?怪我しても、こういう仕事してると常にあるものね」

静かに返す返事、口調がかわったことに気づかないまま
少し俯きながら、体は拒むこともせず大人しく
ただ少し照れてしまうのか顔はあげないままで

「んーん、心配してくれたんだものね、ありがと」

少しの時間、後ろに1歩引くように寄せられてた距離をまた1つぶんあけて

シャルル > 「何にしても、何事もなくてよかったわい。」

相手が一歩下がるのとほぼ同時のタイミングで彼も彼女から腕を放していった。

「冒険の仲間は命を預ける相手じゃ。
 些細な怪我に見えてもそれが互いの命取りになることもあり得るからの。」

ホッと息をつけば、改めて身体を離していき。

「それにしても、技量と速度と、そして勇敢さの均衡が取れた見事な体捌きじゃったの。
 何より、儂が最大限力を発揮しやすいように魔物の動きを誘導してくれたしのう…。
 騎士団育ちは伊達ではないわい。」

彼は即席ながらも良いコンビネーションが出来たと満足そうに頷き、そして本来の目的地の方角に向けて身体を向き直していった。

「さて、ではそろそろお宝とご対面といくかの?」

シンシア > 「ふふ…まあね、足でまといにならないようにしてるつもり」

体を離して笑って返す、男性には力も持続力も適うはずなくて

「男の人にはできないことを、するだけよ
 力もない、長くも動けない…なら、誘導して急所を一瞬で仕留めれるようにすれば
 無駄な体力も時間もかけないですむでしょ」

ほぼ、初めて組む相手との連携がうまくいったのも
力で振るうような斧をもってたから
剣であれば、また違う戦いかたになるだろう

「もう近いのかな…何匹もあんなのでてくるのはゴメンだわ」

脚を再びむける先、先ほどまでの進行方向へと

シャルル > 「言うは易し、それが出来ぬから皆苦労するのだ。
 …見事にやってのけるシンシアは優れた剣士じゃよ。
 今日ついてきてもらって正解だったわい。
 儂一人では、きっとアレに手こずった上に
 落石で手傷を負わされておったろうからな。」

何が幸いするか分からないと苦笑を漏らし、
彼らは少しずつ前へ進んでいく。

「敵・罠の連続じゃったからな。流石にもう一度ということはないと思うが…。
 ここに宝を埋めた昔の貴族の美意識を信じるしかあるまいて。」

もしも底意地の悪い問題提供者なら恐ろしい罠が待っていたかもしれないが
そこまでではなかったようで、彼らは目的地に辿り着いていった。

「ふむ…この辺りのようじゃな。
 道具を持ってきておる、掘るから念のため周囲を警戒していてくれぬか?」

彼は荷物から長さ数十cmほどのスコップを一本取り出せば、めぼしい辺りをざくざくと掘り始めていった。

シンシア > 「そんなことないでしょ、シャルルがその斧を使いこなせてるのは
それだけの力があるってことだから」

謙遜するような言葉に小さく笑いながら、先を進んでいく

「でも、そんな罠みたいなのがするほど価値があるってことなのよね」

古いものの価値が自分にはピンとこなくて
そんなに大事なものをすごい年月放置されてることにも驚き

「ん、わかった」

その場所についた様子、地面を掘り出すのに
背中をむけて、自分は外へと警戒と監視というように周囲を見てる

シャルル > 「うむ、儂も実力を卑下するわけではないが
 アレは恐らくかなりのスピードを持っていたであろうからの。
 力が優先しがちな儂にとって相性が良くないと感じたのじゃよ。」

実際、獣相手に有利な武器は今回置いてきていることもあり
その意味でも助かっているのだと彼は笑っていった。

「そうだのう。
 知恵も力も尽くして何もないとなれば、
 このようなものに挑戦する者もおらんようになってしまうからな。
 それだけは出題者としては困りものじゃろうて。」

そんな話を続けていれば、スコップを通じて手応えを感じる。

「お…これは…。
 シンシア、来てみるがいい。
 これだけでも価値のある宝箱じゃぞ。」

土の中から出てきたのは、意匠の凝らされた鉄の箱だった。
鍵もなく、すぐに開けられそうなそれを彼は引っ張り上げていった。
膂力からすればさほど重いものでもないようで、
罠に警戒しつつも早速箱を開けて対面していく…。

「これは…おお、当時の通貨じゃ。
 この量ならば…かなりの額に換金出来そうじゃぞ!」

2人で分けてもかなりの大当たりと言ってよいものである。
勿論滅多にある報酬でもないが、それだけに歓びもひとしおで。

シンシア > 「そうね…そういうのもあるかもね」

少し思い出す、あの獣の大きさと斧の間合いと振り上げて一撃までのロス
速さで勝てないとソロでは厳しかったのかと納得

「ん?でたの?」

遠くの方を見てたときに背中で聞こえた声に振り返る
昔の通貨がたくさん見えるけど、その価値はわからず…
小首をかしげながら喜ぶ相手の姿に頷いて

「そんなにいいもの?じゃあよかった」

価値にピンときてないから、喜びも薄い
みつけた喜びより、箱をあけて喜んでる相手を見て、喜ぶような笑みを向けながら

シャルル > 「うむ、これはとても良いものじゃ。
 きっと件の貴族も喜ぶじゃろうて。
 儂にはそれほど価値は分からんが、学のある者が研究する足しになれば言うことはないわい。」

と、そこまで言って相手の喜びがやや薄いことに気がついた。
宝箱を回収しつつ、苦笑を向けていって。

「ふふ、報酬は折半じゃ。安心せい。
 安いマジックアイテム…例えば、冷蔵庫と言ったかの?
 あれの小さいサイズくらいなら買えるほどあるぞ。」

どうだ?と彼は口の端をつり上げていく。
金はいくらあっても困ることはないぞと。

シンシア > 「私はじゃー…折半の半分くらいでいいわ」

欲のない返事、お金に興味もそんなになくて
回収するような様子を確認すれば、帰り支度とばかりに
周囲を一度見回し

「もう大丈夫そうね、生活できるくらいのものがあれば、私は十分」

報酬をお金で受け取らないこともある
野菜を分けてもらったり、子供にお菓子を分けてもらったり

喜んでる相手に合わせるように
ニコニコして返して

シャルル > 「そうか、ならばそこまで無理強いはすまい。」

金にさほど興味がなくても生きていけるならそれに越したことはない。
彼は彼で必要な額を受け取るのだろうが。

「では、戻るかの。
 帰りの店はつきあってもらうぞ?」

金銭がいらないというのなら食べ物をというのだろう。
緩やかな依頼主である貴族の学者も研究が進むと古銭に大喜びし、そして楽しい夕食へとなだれ込んでいくのだろうか。

シンシア > 「うんうん、普通に暮らせたらいいの」

ニコニコしながら受け入れてくれた返事にきをよくする

「あのお店?もちろん、おいしいの食べていこ」

来た道を戻りながら、また剣術の話とか宝探しの話もするのだろう
同じ道なのに帰りのほうが体感的に早く感じながら
共に何事もなく、無事に帰路へと

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルルさんが去りました。