2015/10/12 のログ
アノー > 安くて料理に使えるな ( 笑って肉のほうを処理するのはどうやらアノーの仕事らしい。 ) そりゃそうか。フェリルが作るんだ。美味しいに決まってる。 しかし、そうなると高そうだな ( お世辞を交えつつ考える。 ジャムにして食べたらうまいんだろうか? できれば食べたいな、と。 ) ああ、そこまで生えていないのか。まあ、収穫してから戻るのに時間をかけては意味が無い。腐ってしまうからな。 それで―― ( と、貴方が更に戻したポテトをひょいとつまみ食べる。 ) で、その手順と言うのは? まさか葡萄を傷つけずっていうなら勘弁してくれ。 山岳地帯にあって魔物がいるなら戦闘もありえる。 ( ごくん、とエールを空にして笑った。 )
フェリル > (玉ねぎは庶民の味方なのだ。頷いてトマトを口に入れ、またうっとり。お世辞にふふりと笑って)私が作った品物、試食してから言ってくださったらもっと嬉しいです。んー。そうですね…じゃあ、成功報酬にジャム一口試食の権利も付けましょうか。ああ、何という大盤振る舞い。自分が怖いです (ポテトの救済合戦に、にこりと笑って自分もグラスを傾けた。残りは四分の一ほど。葡萄の状態について言われると、ん。と小首を傾げて)でも、加工に堪えないくらい状態が悪くなってたら成功報酬は全額はダメですよ? 手順はですね――セレネルの海水を山脈の温泉で温めた中に葡萄を丸々漬けて、その海水ごと持ち帰ってほしいんです。しかも、採集から漬けるまでの時間を1時間以内に
アノー > ああ、随分な大盤振る舞いだな。自分がそこまで男前だったのかと吃驚しているところだ。 ( なんて、これまた冗談を言ってから空になったエールをおく。 ) なるほど、海水がそのまま緩衝材ぐらいにはなりそうだな。 ( しかし、採取してから1時間と言うのが気になる。 ) 保存液代わりか? それなら腐敗の心配はしなくても大丈夫そうだな。 ( まあ、採取後すぐに瓶に入れるのだから1時間と言うリミットは問題ないだろう。問題は重さか。 20房というと20本の海水か。かなりの重さになりそうだ。 ) さて――、フェリル大丈夫か? 顔が赤いみたいだが。 ( そろそろ酒が回ってきた頃だろうか。 顔を赤くしていたし、飲みすぎたら潰れないか? ま、宿屋だし部屋を借りればいいだけの話しだが。 )
フェリル > (なんの話ですかー。と、手に持ったポテトの先で、ぴしっ。と相手を指さす。緩衝材・保存液…という言葉に、うん。と頷いた。ポテトをもぐもぐしてから指先を拭って、グラスを持ち)あ、海水を温めるのは葡萄を入れる時だけでいいですから。後は自然に冷めるに任せて大丈夫です。後、重ねた葡萄が押し合って潰れちゃうのはセーフです。海水に入れるのはね、魔物除けの意味もあります。遠くからでも良い匂いがして、麓に生息している魔物はつられて寄ってくるんだそうれ…(グラスが空になったころ、若干、語尾が怪しくなった。ん。と緩やかに首を縦に振る)だいじょうぶ、れす……私、食事した後に必ず……山脈の天然水を飲むのれ。それでね、色んなものを中和するんの(うふ。と笑う。ポテトがほとんどなくなった頃、ごちそうさま。と告げて、お水のグラスを一際大事そうに両手で持ち上げて、丁寧に、丁寧に少しずつ飲んでいく。こく。こく……こく………)
アノー > ん? 魔物が酔ってくるなら魔よけにならないんじゃ・・・ ( と、言いかけて苦笑いを浮かべる。 もう酔ってるな。 おそらくは、蓋をしっかりと閉めないと危険、ということだろうか? ) ふむ ( 酔い覚ましに水を飲むという話はよく聞くが、それならば――水を飲まなかったらどうなるのだろう? ) おいおい、あまり一気に飲むと吐くぞ ( と、そういってフェリルの水を飲む手を止めようとしようか。 ) 無理はするな。部屋をとったっていいんだ。 不安なら家まで送ってやる。 ( そう言ってから男は笑った。 ) 依頼はわかった。今週末から取り掛かるよ。他の奴がやるっていうならそっちにまわしてくれていい。
フェリル > (いやいや、葡萄が良い匂いなので海水の中に閉じ込めて香りが漂うのを防ぐのだ。ほえほえしながら喋っているので、解ってもらえないかもしれない女性。水を飲まずに生きていくなんて選択肢があるはずもなく、よって、試してみなければ解らない。止められると、じとん。とした眼差しを向けて)何をおっしゃいますか。お水を吸収するのは私の――んん。げふげふ (うそっぽい咳払いをしてから、グラスより唇を離す。手を下してから、にこりと笑って首を振った)不安なんてことはないのです。だって、目の前にいるのは紳士なんですから。でも、明日もお店があるので、送っていただけるとありがたいです。――はい。じゃあ一応、ギルドに出してる依頼は残しておきますが――もしも他の方が先に納品に来られても、特別に一口試食の権利は残しておきますね? (ああなんて大盤振る舞い。と、さっきも聞いたようなフレーズを再び繰り返した。その後も、男性が付き合ってくれたのであれば水をゆっくりと全て飲み干すまでは酒場にいて。そろそろ、と言って立ち上がるころには、入ってきた時と変わらぬしっかりした足取りで自宅兼店舗へ連れ立って戻っていく)
アノー > ? ま、なんでもいいさ ( そういって男は笑った。 世の中は不思議が一杯だ。 ) わかった。安全にフェリルを家まで送ろう。 ( 紳士の務めだ、なんて笑って見せた。 ともあれ、一口味見する際にまた会えるな、と自然に思った。 ) ( それからフェリルが水を飲み干すまで静かに待ち、家まで送ろうか。 しかし、あんなに酒に弱そうなのにコップ一杯で二日酔いもせずにしっかりとした足取りに戻るとは見かけによらず肝臓が上部なのかもしれないな、なんて深くは考えなかった。 元より学が無い身なのだ。 )
ご案内:「商店街の一角」からフェリルさんが去りました。
ご案内:「商店街の一角」からアノーさんが去りました。
ご案内:「路地」にリィン・レイヴィアさんが現れました。
リィン・レイヴィア > 「はぁ、は、ぁっ……ようやく、帰ってこれた……」

夜も更けて人通りも少なくなりはじめた王都の路地に一人の少女が現れた。
服のところどころは破れており、白い肌が一部見えていた。
少女はリィン・レイヴィア。救世の使命を追ったかつてのエクレシア家の姫であり、今は冒険者を借りの姿として旅を続けている者であった。

「こんなのじゃ、ヤルダバオートを倒すなん、て……」

リィンはようやくギルドから貰った仕事を負えて帰って来たのだった。
依頼としては簡単なものだった。近くの森の薬草取りだ。
しかし、リィンにとってはそれすらも大きな困難を伴うものだった。
魔物に襲われながら、何とかここまで戻ってきたのだった。一応の目的は果たしている。
傷は既に回復の魔術で癒してはいるものの、それよりも精神的なダメージが大きかった。
リィンがいくら努力しても、普通の少女以上の力は中々出せない。
こんなことで本当に“救世姫”として世界を救えるのか……そんな不安を抱えていた。

「……とにかく、宿に、戻らなきゃ」

ボロボロになりながら暗い路地を往く。遠くに酒場や宿屋の明かりが見えた。
今はまだ、救世姫の力の事など気づいていない。穢れを体に受けることでその力を増すということなど。

リィン・レイヴィア > 「今日の魔物は……ゴブリン、だったかな。あんなのがこれからもたくさんいるなんて……」

気が重くなる。ギルドに居た冒険者たちは手練れぞろいのようだったが、リィンのような子供と一緒に冒険に出てくれるものなどいなかった。
仕事もようやくもらったものだ。リィンは子供で、さらに冒険者としても新米だ。
地道にやっていくほかないが、焦りは募る。

「……みんなのためにも早くヤルダバオートを倒さないといけないのに」

気だけが逸り、現実を上手く見れていなかった。
引き裂かれて短くなったスカートを抑えながら、路地を歩く。

「……報告は明日で、いいかな」

既に夜も遅い。冒険者ギルドの支部が開いてるかどうかも不明だった。
とりあえず、今は宿屋に戻らなければならない。木賃宿ぐらいにしか泊まれる金はなかったが。

リィン・レイヴィア > 「……ついた。服も直さなきゃ……」

既に日も変わっていた。
ようやく宿屋に着くと、疲れた様子で少女は宿屋の中へと消えて行った。
また明日――冒険の旅にでるために。

ご案内:「路地」からリィン・レイヴィアさんが去りました。
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」にダン・ジェスさんが現れました。
ダン・ジェス > (夜がくれるのも早くなってきた。日が沈めば、街中から冒険者たちが集まってくる。酒場として飲み食いをするものもいれば、仕事の張り出された掲示板の前で何やら話し込んでいるグループもいた。その店を取り仕切る店主はといえば、その中央、大テーブルで店の客たちとカードを広げていた。積み上がっているコインは、だんだんと少なくなってきている。ばくち好きはたいてい、弱いのであった)だあー……もう一回だ、もう一回。おい、お前らがイカサマやってるかもしれないからな。もっと人数を増やして勝負しようぜ。その方が取り分も多くなるだろ?(そう、同じテーブルの客らに行って。店中に声を掛けていた)おい誰か、男らしく勝負してやろうってやつはいないのか?
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」にフェリルさんが現れました。
フェリル > (くすくす。笑う声は店主の後ろから。そーっと右側へ歩み出ると、やや屈め気味にした腰の後ろで両手を組んで、小首を傾げた)……残念。「男らしく」ってことなので、私は見てるしかないでしょうか? (そんなに残念そうには見えない――というか、言葉通りのことを考えてはいなさそうな、そんな表層に浮いた笑顔で言葉を続ける) でも、本当にイカサマだったら、お客さんの中にも仲間が混ざってるかもしれません。私だったら、少なくともイカサマ師の仲間ではないということは、解っていただけますよね――? (もしも相手が商人ギルドの集まりに参加するような人物であれば、もしかしたら顔を見知っていることもあるかもしれない。ないかも。何しろ、そんなに目立つ方ではないから。もし純粋に初対面なら、疑問符の前には「おやじさん」とでも呼んだだろう) 私、勝負させてほしいです
ダン・ジェス > ん……(不意に聞こえて来たくすくす笑い。肩越しに振り返ると、どこか不思議な雰囲気の女性。髭の生えた口元をにっと釣り上げると、)フェリルか。こんな時間に顔を出してくるなんて、珍しいな。(言いつつ。頷いてみせれば、自分の隣の席を勧めてやり)男気があるなら性別は関係ないさ。……ルールは分かるか? 参加費が一枚、上乗せは一度に5枚までだ。(長く愉しむためのルール、ではあるのだけど。それでもこれだけ負けているのだからよほど賞武官が鈍いのかも知れない)
フェリル > お仕事の一環で、少し早じまいして情報屋さんにでも話を聞こうかと思ったんです。冒険者ギルドに行こうかと思ったんですけど、ここの方が入りやすくて……(勧められた席に腰を下ろしながら礼を述べる。後ろから相手の勝負する様子を2回くらいは見ていたが、それでいけるだろうかと。自分の財布を開きながら)男気ですか。頑張ってかもします。……それでね、もしもダンに勝ったら情報をもらったりとか。できるとありがたいんですけど(とりあえず一枚、掛け金を置いた)
ダン・ジェス > ははは、そうだろ。気楽さが売りの店だからな。そうそう、店主が気楽だから……って、うるせえよ。(客からの冷やかしにも、ふんと鼻をならして答え。フェリルが席に着けば、軽く頷きつつ。テーブルに着いた男たちと共に銀貨を置いて。客の1人がカードを配りはじめる。……彼女が知っているかは不明だが、店主の女好きは有名だ。もちろん、客らもそれぐらいは分かっている。ばくち慣れした男たちは、あからさまなイカサマこそしないものの、徐々に彼女からコインを奪うように展開していく……)
フェリル > (お澄ましの表情が、耐えきれずに「ぷふ」と吹き出す。くすくすと肩が揺れた。……が、徐々に勝負がよろしくないほうに流れていって――後に響かない程度の負けで、はふ。と残念そうな面持ちで吐息を漏らして、両手をテーブルの上に置いた)あーぅ。負け過ぎないうちに降参ですー。男気は今度、見せますから(しーくしく。ものすごく解りやすいうそ泣き。時々、ちらりと店主を見る。また、しーくしく。この界隈では、女好きでない男性の方が珍しいので、あんまり深く考えていない)
ダン・ジェス > (そうは言っても、店主の勝負勘がよくなるというわけもなく。彼の銀貨も徐々に減っていったところで。降参の声には軽く肩をすくめて見せる)いやいや、これは商売じゃないんだぜ。賭けなんだから、負けたら次で買って取り戻せばいいんだよ。そうだろ?(ぽんぽん、と軽く肩を叩きつつ。にっと笑みを向けて、)なんなら、俺が立て替えてやるから。もうちょっと愉しもうぜ。
フェリル > えー…(真っ平らな目元になって、ぽふぽふ自身の細い肩を叩いてくる大きな手と、にっと笑っている相手の目元とを交互に見やる。ふぅ、やれやれ。と、同じように肩を竦めて見せる)おお、ダンよ……(賭けに)はまってしまうとは情けない… (どこかで聞いたようなフレーズを残念そうに言うも、その後、ぴし。と人差し指を立てて自分の目元まで持ち上げる)商売人ともあろう人が、あれだけ積み上げていたコインがばんばん減っていっているのに、次で勝ったら取り戻せるだなんて(両の手を拳の形に握って胸の高さに持ち上げると、やや心配そうに言った)戻ってこないとお店が危ういですよ~(そんなには賭けてないでしょうと周辺から突っ込みが入ったが、気にしない。ともあれ、と自分は椅子からそっと立ち上がった)
ダン・ジェス > ……そんなに呆れなくたっていいだろ。(芝居がかったセリフには、こちらも眼を細めて。相手が立ち上がると、慌てたように)あ、おいおい。そんなに慌てなくたっていいだろ……仕方ないな。お前ら、今日はもう終わりだ。(と、銀貨を積んだ客らに告げて。そっちはもういい、とばかりにフェリルの前で両手を広げてみせて)賭けで金が減ったって、店ですぐに使ってくれるさ。ちゃんと取り返せるってわかってるんだ。(……なんて、自分で自分をフォロー。金が減るのは兎も角、彼女に失望されるのはイヤであるらしい)
フェリル > んー…(じーっとりしていた両目が、お開きになったことで少し緩んだ。去ろうとしていた片足を、自分の前に大きな両手が広がったことで踏み留め)…………ふふ。うまいこと言いますね。気楽さが売りのお店としては、勝っても負けても再来店しやすい雰囲気を作ることの方が遥かに重要ですから。さすがは歴戦の元・冒険者さんです (じとりとしていたお目目を、平素の状態に戻して、にこりと笑った。……でも、それを考えると、先ほどの自分は少し水を差してしまっただろうかと、ちょっと反省して。五秒後に気を取り直し)そしたら、私も何か注文しようかな~取り返せるように
ダン・ジェス > そう、そうだろ。フェリルなら分かってくれると思ってたよ。(うんうん。大きく頷いてみせ。ほうっと安心したように胸を撫で下ろした。うんうんと首を立てに振りながら、先導するように肩に手を置いて)おっ、いいぞいいぞ。それじゃ、負けた……じゃない、戦略的撤退を選んだフェリルのために、一杯だけ奢ってやろう。(美女に対しては甘すぎるのも、ばくち好きと並んで問題な点ではある。さあ、とカウンターを示しながら)
フェリル > もちろんですとも~(一緒になって、うんうんと頷いた。誘導されるまま、カウンターへと腰を下ろして――おごりとの言葉に、ぱあぁ。と解りやすく満面の笑顔。遠慮のえの字もない女は、わざわざ言い直された戦略的撤退がちょっとだけ気になったけれども、気にしないことにして全力でお言葉に甘えることにした)えっとですねぇ…そしたら、山脈の天然水のレモンライム添えで(どこまでも水。だが、本人はうっとりと嬉しそうで、緩んだ頬を両手で挟んでいる)
ダン・ジェス > なんだ、酒はいいのか? もっと高いものをねだられるかと思ったけどな。(言いつつ。手早く水をグラスに注ぎ、さく、とライムを半分に切った。自分で搾るか? と問いかけつつ。カウンターにグラスを置きながら、)……顔が緩んでるぞ。これぐらいでそんなに嬉しいか?(くっくっと笑いながら。その鼻のあたりを指で軽くつつくように)……んで、何か探しでもしてるのか? 調べたいことがあったんだろ?
フェリル > もー。みんな、なんでお水の価値を知らずに生きているのでしょう(ある意味、永遠に分かり合える日は来ないであろう素朴な疑問。自分で、と言われて「はい」と、ゆっくり深く頷いた。戻ってきた顔の鼻先をつつかれると、うれしさを表すべくその指先へ唇を軽く寄せる。これくらい嬉しい。と言って、聞かれることに我に返った) あ、そうそう。実は…タバコの畑を探しているんです。ご存じないですか? 可能なら、交渉に応じてくれる栽培主さんがいる畑が良いのですが、それが無理ならここから一番近い畑を (少しばかり調べてみたが、どうやら近辺にある全ての畑は契約農家で、毎日一枚一枚葉っぱを数えるような徹底した管理を行っているという噂。自身は、そこから先に用があるので――きゅいー…。と、大切にライムを絞り)
ダン・ジェス > おっ、なんだ、今日はサービスがいいな。どうだ、ベッドルームも奢ってやろうか? 俺の相部屋だけど。(唇が触れた指の感触、確かめるみたいに眺めつつ。相手の問いかけには、ふむ、と鼻をならして)畑ねえ……。そりゃ、金さえ払えば融通ぐらいは利かせてくれるだろうけど、厳重なところばっかりだぜ。十年ぐらい前に、どこかのゴブリンの部族がタバコを噛むのを覚えちまって、それ以来いろんなところから引っこ抜いていくってウワサだ。(言いつつ。ふむ、と鼻をならして)タバコなら、買えばいくらでも手に入るだろ? 何に使うんだ。
フェリル > (ベッドルームもと言われると、ほわりとした笑顔のままで、ぐーぱんちを相手の鼻先へ向けて、へにょへにょと繰り出していく。受け止められても、お鼻に当てられても、すぐに手は引っ込める所存。丁寧に注いでいく薄く緑色がかった透明の果汁を棒で数回くるくるして水に溶け込ませると、グラスを両手でゆっくりと持ち上げた) あんまり高価なものを狙うつもりはないのですが――そんなに悪くもない葉巻用の葉がほしいんです。今出している依頼の成功報酬の一環でね。その人用に葉巻を作るって約束したので。でも、おまけだから高いお金をかけるつもりがないのです(その辺は商売人のシビアさ。悪びれもせず、全力で節約する道を模索して――飲み下した清涼感に、また、ほわぁ…と笑った)交渉の余地がなさそうなら、とりあえずタバコの畑まで行けさえすれば、また他の「情報屋さん」とつなぎをつけられるので… (うっとり)
ダン・ジェス > (ぼす、と握った拳が顔面にヒット。もちろん、元冒険者としてそれぐらいでダメージを受けるわけではないのだけど。鼻をさすりながら肩をすくめ)そんなに嫌がることはないだろうに。ったく……(自分はカウンターの裏に隠してあるボトルの栓を開けつつ。腕を組んでカウンターにもたれかかり)葉巻ねえ。それこそ、専門家が作ったものを買えばよさそうなものだけど……まあ、せっかくなら美人に作ってもらいたいってわけか。(と。彼女の方を見やりながら小さく鼻をならして)まあ、そういうことなら……俺じゃあないが、そのゴブリンを追い払う仕事をこの店で受けたことがある。そこでよけりゃ、手紙ぐらいは書いてやってもいいぜ。
フェリル > (肩を竦めた相手に、あわあわと両手を振って)嫌がってるわけじゃないんですよー、傷つかないでください(お鼻の前で、撫でるような手つきで手の平を揺らした)んー…私、以前に「葉巻は大抵、貴族御用達の商店に流れていくから、一般のお店で普通には買えない」って噂を聞いたことがあって。それで、じゃあ作りましょうか? ……という流れで……わぁ。お手紙も? ありがとうございます。助かります~ (ほくほく顔で両手を胸の前で合わせた女は、それでは、とカットフルーツを盛り合わせた小皿を追加注文する)
ダン・ジェス > 傷ついたって言ったら癒してくれるか? 今殴ったところをその柔らかそうな胸に埋めさせてくれるとか……(と、少し背伸びして。膨らみを見下ろすような角度で)ふうん……なるほどね。どこも不況だな。(やれやれ、とばかりに肩をすくめる。追加の注文はそのまま従業員に声を掛けて、作らせるように。しばらくすれば、皿に載ったフルーツが運ばれて来るだろう)フェリルのことは、知らない仲じゃないからな。……ここで、手紙が欲しかったらあんなことやこんなことをって言ったら、どう思う?(当人に聞く質問ではないけど。念のために聞いて見た)
フェリル > そうですねぇ。ほんとーに傷ついていたら、胸に埋まる前に腕の中でご満足いただけるんじゃないかなぁ。なんて (両手に挟んだグラスで視線をガードする。割と堅いのかと思いきや、念のために言われた言葉に小首を傾げた) あら。私ね、ごくごく、たまーには、深い仲になったわけじゃない行きずりの人ともしたりしますけど、そういう人とは一度きりで商売風に……って決めてますから (はふ。と溜息をこぼしながら、お皿の上のフルーツに視線を落として……また視線を上げた) ダンは、私と「知らない仲」になりたがったりしないと、思うんですよね
ダン・ジェス > そりゃあもう……商売のこともあるし、一回で終わりにしたいとも思わないな。(言って。負けを認めるように口をへの字に結んで肩をすくめ)仕方ない、今回の所は、直接払ってもらうのは諦めるよ。その代わり、またオイルを仕入れる時にはよろしく頼むぜ。色々と使いでがあるからな、アレは。(言って。片目をつぶってみせた)……手紙は、あしたにでも準備して届けさせるよ。
フェリル > (ふふ。と笑うが、止せばいいのに無闇かつ不必要なレベルまで相手の言葉を深読みしてしまった結果、無駄に照れて赤くなる。いやいや、と自分に何か言い聞かせている風情で、目元を平らにして首を横に振った。まだ目は閉じたまま、フルーツを口に運ぶ。むぐむぐ……ごく。相手の続きの言葉に、困り顔で笑って)……あれはぁ、本当のところはこれでもかっていうほど貴重なんですよ? たまーに、ときたまーに。稀にちょっと余った時に、小瓶1本分くらいですからね (以前に渡したオイルは、目の前の男性の大きな手指で考えるなら小指くらいの大きさの小瓶に入れてあったのだ…。順調にフルーツを平らげているうちに、ほとんどの相談が終わる)ありがとうございます。じゃあ、うちの店にお願いしますね――さて。そろそろお暇しましょう (ひょい。と椅子から降りて、お水に対してご馳走様と告げると、フルーツの分のお代を置いて)
ダン・ジェス > へえー……なるほど、道理であんなに。(何を思いだしているのか、ぶしつけなにやにや笑いを浮かべながら。こほん、と表情を直して)できれば、フェリルと一緒に使ってみたいところでもあるがね。効果の程は折り紙付きなんだろ?(にいっと笑って見せつつ。相手が食事と話を終えて席を立ち上がれば、あいよ、と短く答えて)ま、どこかで俺のウワサをするときには褒めてくれるように頼むぜ。(くっくっと喉をならしつつ。それじゃあ、と軽く手を上げて見送った)
フェリル > 「あんなに」!? 「効果」!???(おぅほわっつ? なんだろう、一体、この情報が集まるお店の店主さんは一体何を知っちゃっているのかしら?? めちゃめちゃ居た堪れない気分に真っ赤っかになりながら)気楽で侮れない人だって言っておきますぅぅ(捨て台詞を残して、ダッシュで自分の店兼自宅へ戻っていった)
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」からフェリルさんが去りました。
ダン・ジェス > 夜は暗いから気をつけろよ。(去って行く背中を見送り。そうして、軽くあくびを漏らすと、)……奥で休むよ。あとは頼んだぜ。(と、従業員に声を掛けて。奥の部屋へ、仮眠のために引っ込んでいった)
ご案内:「冒険者の店「踊る雌馬亭」」からダン・ジェスさんが去りました。
ご案内:「レファイス通り」にリィン・レイヴィアさんが現れました。
ご案内:「レファイス通り」にヴァイさんが現れました。
リィン・レイヴィア > レファイス通り――
その通りの名は遥か過去に即位したラネス王にあやかってつけられた。
大通りより人が多いわけではないものの、それでも王都らしくにぎわっているような場所だ。
多くの店も立ち並んでいる。
そんな通りを一人の少女が歩いていた。
白い肌に銀色の髪。マントの下に深いスリットの入った法衣とスカートを纏った少女だ。
髪型はいつもとは違い、後ろに一つにまとめていた。一応の変装のようなものだ。
「依頼を受けに行かないと……」
少女の名はリィン。彼女は人ごみの中、冒険者のギルド目指して歩いていた。
今はもう存在しない王家の王女であるものの、既に2年も前にリィンは王都から離れていた。
一応警戒はしているものの、特に顔を見られたからと言って衛兵が反応することもなく、既にあの事件は忘れ去られたのだろうと、そう思っていた――

ヴァイ > 「ヘッ、カルネテル王家の野郎もずいぶん焦ってんじゃねぇか?
何も俺らを人捜しに使うなんて……
まァ、大方、ぶっ潰した王家の跡継ぎが、反乱を煽り立てるんじゃねぇかと怯えてらっしゃるってわけだ。
自分がしたことの、しっぺ返しをされるんじゃねぇかってな。
人相書きは持ってるな?
そこまでしゃかりきになってさがさんでもいいさ。
どーせ見つかりゃしねぇ。人相書きは離さねぇようにだけしてろよ?」
男が部下に一通り喋り散らすと、傭兵の集団はばらばらと街の各所に散っていく。
「さッてェ――? 幼ねぇが、ずいぶん可愛いじゃねぇの」
人相書きを眺めながら、下卑た笑みを浮かべた。

リィン・レイヴィア > リィンの本名はメイシア=アレテイア=エクレシアといった。
古代語で「救い主たる真理の宿る神の家」という意味である。
壮大な名前であるが、この名の通りこの少女はその身に数多の罪を背負って世を祓う“救世姫”としての使命を帯びていた。
今はその真の目的などについては、本人も気づいていないのだが――
時折、ミレー族の姿をリィンは見た。彼らは奴隷として扱われている。
母方がミレー族であるリィンとしてはそれを見るのは辛かった。
王国とミレー族の両方を救う使命を帯びてはいるのだが……今は未だ何もできはしない。
一体の魔物にも苦戦するような段階だった。
「……いえ、あまり悲観していてもしかたない。
 早く自分を鍛えて、救世姫としてヤルダバオートを、倒さないと……」
俯き加減であったが、スッと前を向いて速足で歩きだした。
目指すは冒険者のギルドだ。誰かに探されているなど、想像もしていない。
「今日はどんな依頼を……」
冒険者のギルドが見えてきたのでそんな思案をしつつ、歩調を緩めていく。

ヴァイ > 「……あ?」
人相書きから顔を上げて、少し離れたところに少女が見えた。
かつて取りつぶしを受けた王家にして、今は反逆者の少女、メイシア。
死んだと思われていたメイシアが生きているという情報を掴んだカルネテル王家方面の重鎮が、極秘に傭兵団を使い、情報を集めることにしたのだ。
その隊を率いている男がヴァイ・ブレッソン。
目の前を通ったのは――
「ヒヒッ。匂いでわかっちゃうぜェ……メイシアちゃぁん……?」
メイシアであるという確信を抱きながら、ギルドへとヴァイも向かっていく。

リィン・レイヴィア > ギルドの前までリィンは来た。
すぐにギルドに入ろうとしたが、どうにも中は混んでいるらしい。
自分のような子供の冒険者などは中々、依頼の仲介などに取り合ってくれないことも多い。
「……今行ってもだめかな。掲示板見てよ」
中をちらと見たが、一端引いて、ギルド前にある掲示板を眺めはじめた。
傭兵らしいものが近くを歩いているのを見たが、今の王都では別に珍しい話でもない。
「多分、私が受けれそうなのはここらへんかな」
掲示板を見上げながら、冒険者募集と書かれた張り紙を眺めていく。

ヴァイ > 警戒は何もしちゃいないな、こいつは……。
背後に立ち、掲示板を眺める振りをしながら、
メイシアに近づいていく。
抱きかかえられるほど近くに寄ってから、
身を屈め、左手で少女の身を覆うように伸ばし。
耳元でささやきかける。
「メイシアちゃぁぁああん……?」
右手は短刀を握りしめた。

リィン・レイヴィア > 「……ひぃぃっ!?」
この王都に来てから一ケ月ほどが経っていた。
来たばかりの頃は怯えており、なかなかフードなどを外せなかったのだが、徐々に王都の実情もわかってきた。
自分の家以外にも滅ぼされた家はこの二年で数多くあったようだ。
既にエクレシア家の反逆の咎の話などは風化しているのだろう。
故に、リィンはとにかく“救世姫”としての務めを果たすべく、積極的に王都で過ごしていた。
だからこそ、今回のようなことを想像してはおらず――
「あ、あなた、な、なんですかっ……は、離して……!
 わ、私は、リィン……リィン・レイヴィア、ですっ……!」
不意に、男に背後から囁かれる。左手で身を抱きすくめられて。
かたかたとリィンは震えていた。腰にある剣に手を伸ばそうとするが、うまくつかめない。
いきなり、自身の本名を呼ばれ、頭が真っ白になる。
ちがう、ちがうとうわごとのように繰り返す。

ヴァイ > 「ヒヒヒヒヒヒヒッ……」
間違いない。なんて運が良いんだ、俺は。
そう思いながらヴァイはリィン、いや、メイシアにささやき続ける。
「へぇ今はリィンってぇ言うのかい? 良い名前だねぇメイシアちゃぁん。
 じゃあ本当にリィンって言うのか、王城で確かめてみようかァ?
 王城兵のところで身元を確かめりゃ、メイシアちゃんじゃないってことは、はっきりするよなぁ……?
 変な声出しちゃダメ。騒ぎになったらどうすんだい?」
ヴァイはだんだんと興奮していた。
それはメイシアの魅了の力によるものか――?

リィン・レイヴィア > 男の笑い声が聞こえ、リィンは身を震わせる。
剣の柄を掴んだところでこの大男には勝てそうもない。
魔術なら使えないこともないが、ここで騒ぎを起こすのはあまりにも危険だった。
「……く、ぅっ……」
王城まで連れていかれればもう隠し通すことなどできないだろう。
リィンのことを知っている兵士や王族もいるはずだ。
男の言葉に唇を噛む。
「……王城に突き出さないというのならば、ど、どうするつもりなのですか」
あくまで気丈に振舞おうとして、言葉を紡ぐ。声は少々上ずってしまっていたが。
リィンは、自らに付与された魅了の力のことはまだ知らない。
それに、まだまだ世間知らずだ。
男が王城に自分を突きださないとしたら、どうするつもりなのか想像できない。

ヴァイ > 「そうだねぇ~~……おじさんを愉しませてくれるなら、
 このまま見逃すことも考えていいよォ?」
元王族の幼肉だ。味わえることなど滅多にないだろう。
ならばここで手を付けてしまえ。
「まぁここよりもっと良いところへ行こうかァ?
 フフッ、ヒヒッ、まずは逃げられないように、
 こうしておこうかァ?」
そのまま枷をメイシアの左足だけに掛ける。
魔法枷だ。ヴァイの意志に応じて、脚が重くなり動けなくなる、便利な代物。