2022/09/26 のログ
■グライド > 「………なぁに…物好きなだけだ。
其れに…御前を娶ろうなんざ思う奴と張り合うには、それでも足りない気がするが、な。」
(其れだけでは、其の程度では。 きっと、足りはしないだろう。
この怪異を前にして、"思う"だけでは無く、本当に娶って仕舞う様な豪傑とは
何となく、決して確証が在る訳では無い、が――そう、思えて仕舞うのだ
吐精は長々と繰り返され、一瞬で収まる事は無いだろう
散々に女の子宮を満たして尚、惜しむかに吐き出したがって脈打ち続ける性を見せ
そうして、身体を重ね続けて、果たしてどれだけ時間が経過したのかすら、判りはしない
組み伏せた其の身を、ほんの少しだけ持ち上げ、己へとしがみ付く女をまた、先の様に
己が膝上へと座らせ、互いに、抱擁をただ、深める様にしては。)
「―――再挑戦の権利位は、得れたって事かも知れねぇな…。」
(――微かな、赤子の鳴き声が、どんな意味を持つのか見当もつかない
だが、女が引き分け、等と言う物だから。 成程、と、何と無しに納得して
再び、女を愛でる為にこの場所へ、訪れる事を、約束するのだ。)
「……成程、ここを出たら忘れちまうのか。 ……道理で、碌な噂も立たねぇ訳だ。
……当然、だがよう、其の時は、御前から俺を呼んでくれるか?
何せ俺様、目的が無いと気まぐれだからな。 ……ま、偶々踏み込む事も在んだろうが。」
(その方が、きっと、確実だ、と。
耳元、と呼べる場所に唇を寄せ返し、其処へと口付けを触れさせて
緩く、未だ繋がったままの腰を揺らせば、快楽の残滓を、煽る様に)。
■エンプティ > 「ええ。グライド様は本当に雄々しくありながら聡明でいらっしゃる……♡」
思うだけでは足りない。さらにその先に。
それを成し得た”旦那様”は事実それをやってのけていて。
「んっ……♡ んうぅ……♡ グライド様の種付けは本当に濃くて、長くて、魅惑的で……♡
この国の雄の中でも指折りであると、この街の怪異として後押しさせていただきますわ……♡」
再び抱擁されれば、それに応えるように身を寄せて。
満ち足りたような声で囁いて。
「再挑戦も何も……、グライド様は私を犯した殿方の中でも屈指のお方……。
ええ……、ええ……♡ 路地裏に貴方様が近づいた時は囁きを以て。
ああ、そういえば、名のみを貴方様に名乗るのは、ここまできてはぶしつけというものでした」
口づけの中で啄むように答えながら、無貌の怪異は貴女と向かい合い。
「私、エンプティ・ダンタリオと申します。
グライド様。次、いずれまた、路地裏でお会いいたしましょう―」
その言葉と共に、女の姿が灰塵となってかき消える。
ダンタリオ。今や王なき王位に忠誠を誓う凶器を孕む騎士の家柄。
その中でも最たる盟主、メイラ・ダンタリオ。
まさしく、国一つを以てしても迷いなく挑みかかる愛国溢れる狂気の体現。
■グライド > (そうだ――足りぬ、雄と言うだけでは足りぬ、其れ以上の
――そう、英雄と呼ばれる様な連中であるならば、或いは
そも、雄であるかすら判らぬのがこの国、この大地だ
女の背を掌で撫ぜながら、ほんの僅か、女を娶った存在に興味を抱く
ただ――、其の興味は直後に、ぐうの音も出ないほどの納得に取って代わる訳だが。)
「……声が聞こえたら。
俺の性格なら、間違いなく付いて行くだろうよ。 愉しみにして居るぜ。」
(この時間が、終わりへと近付いて居る。
最後の最後まで、その一瞬まで、重ね続けて居た肌の感触が、体温が、かき消える。
消え去る其の寸前に響いた女の名。 連なる、其の家名。
ダンタリオ、と言う其の言葉を知らぬ傭兵は、少なくともこの王国では無知であろう
王国に徒なすを討つ、絶対の刃。 圧倒的な戦場での姿より、狂戦士と呼ばれる存在
――其処に、一介の傭兵が挑む事になった訳かと、思わず、口端を吊り上げた後
きっと、己と言う存在は、その"ずれた"世界から、弾き出されて仕舞うのだろう
其れまで、自分が何をしていたかの記憶すらなく
再び、何事も無かったかのように日常へと戻って行く
彼の路地裏は、近道として頻繁に使う場所だ、また、訪れる機会は幾らでも在ろう
其の時には――また、妖艶なる囁きが、己を呼ぶのやも知れず――)。
ご案内:「王都マグメール 平民地区―路地裏」からグライドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区―路地裏」からエンプティさんが去りました。