2022/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区―冒険者ギルド」にコルボさんが現れました。
コルボ > 国を一夜の間吹き抜けた暴風が明けて翌日。
昼こそ暑さは残るものの、夜は時に肌寒ささえ覚えるほどの涼を帯びて。

「あっという間に冬が来るなこりゃ……」

平民にとって日々を追われるうちに冬となる。
薪の準備も、冬に即した流通に備えていくつかの備蓄も考えなければならない。

「……学院に寝泊まりするのが一番楽かな」

こういう時こそ利用する手はないだろうと。エールを呷りながら自分なりの冬支度を思い浮かべて。

コルボ > フィッシュフライをかじりつつ、パスタを頬張ってエールを呷る。
時折掲示板を、受付を、他のパーティを一瞥する。

(……なんかあったか?)

受付で報告しているパーティの滞在がやけに長い。
やがて、ようやくそれが終わってからしばらく、
受付嬢が複数人集まって何事か話し合い、しかし首をかしげる仕草も織り交ぜて。

……しばらくして、やがて掲示板に追加で依頼が張り出されて。

「……ふぅん」

依頼内容は調査。それも街中。しかし場所の限定はないが、路地裏という地形の指定はある。

受付人数は一人のみ。街中に出没する魔物の捜索、ということらしいが……。

(なんか最近、東側の幽霊みたいなのが増えてきたな)

死者ではあるがアンデッドとは違う何か。
固有の領域を持ち合わせているのか、特定条件を満たさなければ倒すこともできない事象を内包する何か。

どうやらそれの調査らしいが……。

コルボ > 夜は更けていく―
ご案内:「王都マグメール 平民地区―冒険者ギルド」からコルボさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエンプティさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエンプティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区―路地裏」にエンプティさんが現れました。
エンプティ > 平民地区のとある路地裏。
大通りの喧騒から外れ、日差しが弱まる程度の場所。
ある曲がり角を曲がった時、漠然と空気が一変することを感じ取れるだろう。

振り向けば、それまで進んだ道はなく、
先を見れば、それまでにないほど入り組んだ道。
曲がり角、いびつな建物が並ぶ。

緑色の空は絵に描いたような星々、太陽、月が浮かび、

建物の窓には影絵のような人影が乱交している。

やがて、入り組んだ路地裏から、喧噪の中で明確に足音が聞こえてくる。
曲がり角から現れたそれは、豊かな胸を大きく揺らし、ゆっくりと歩みを進めてくるだろう。


「……あなたは満たしたいですか? 満たされたいですか?」


目も鼻もない黒衣の女性。それは涼やかな声で貴女に語り掛けてくるだろう。

その質問に答えるまで、何度も、何度も。

ご案内:「王都マグメール 平民地区―路地裏」にグライドさんが現れました。
グライド > (其れは唐突だった
只の路地裏を歩いて居ただけ、片手には、未だに食べ掛けのソーセージが残って居た位に
されど、まるで一瞬で"連れて行かれた"かに、周囲の様相が変化する
――転移罠を踏んだり、或いは結界の中に閉じ込められた時の感覚にも似た
されど、それらともまた、何処か異なる感覚は、流石に己も初めての事だった。)

「…………よう、何者だい、御前さん。」

(――警戒に、先ず、そう問いかけたのは決して不自然ではあるまい
目の前に現れた、人ならざると一目で感じ取れる存在に、警戒を覚えるのも、だ
故に、向けられた、たった一つだけの質問には、決して、直ぐには答えなかった
迂闊な選択が、自らの足を掬うなんて事は、日常茶飯事でも在ると見に染みている
何度も、何度も、何度も――此方の言葉には答えず、同じ問いを繰り返す其の姿に
僅かに、片眉を跳ね上げた後

――暫しして、こんな言葉を返す筈だ。)

「――――……何でその二つだけなんだ?
……俺様は、一方的なのは趣味じゃねぇぜ。 ……御前さんが、其れで満たされるってなら別だがな。」

(――質問には、回答せぬよう言葉選びに注意しながら
他にも、会話を試みようと幾度か声は掛けただろうが
今度はきっと、そう問い返してみる筈だ。 ――淫魔とも違う。
一方的に襲い来る様子は無い、あくまで、此方の言葉を待つ心算らしき相手に
少しばかり、興味を抱いたのは――猫を、殺して仕舞うだろうか)。

エンプティ > 「……あなたはみた」

 質問の返答がない限り繰り返される質問。
 怪異は何度目とも分からない質問を紡ごうとして、首がかくりと、横に向く。
 そしてしばし動きを止めて。


「……これは失礼いたしました心あるお方。」


 目も鼻もないというのに、微笑む。表情全体が伝わるように、鈴の音が転がるような音を響かせて、
 怪異はドレスの裾をつまみ、こうべを軽く下げて礼をする。


「私、エンプティと申します。この街を彷徨い、満たされぬ方を、満たしたい方を求めて歩み続ける者。
 質問がこの二つでありますのは、そうですね。」


 礼の姿勢を戻る際、大きな胸がゆさりと揺れて、豊かな尻が大きく弾んでスカートをたなびかせる。


「……まぐわいにあって満たす側か、満たされる側か。二つに一つでございましょう?」


 人差し指を口に当てて、質問の意図を語ってからしばし、手を口に当てるような仕草をして。


「それにしても貴方様は、冷静でいらっしゃいます。
 私が質問を繰り返しながら迫れば、どちらかしか答えない方が多いというのに。

 ……それとも私、貴方様にとって魅力がなく、恐ろしさもないのでしょうか?」

グライド > (――まるで、其の言葉が何らかの条件であったかのように。
不意に、偉業たる目前の存在が、表情を取り戻した。
――否、元々有して居た其れを、表とするようになった、と言うべきか
そうして、まるで感情の無い錬金人形の様に、ただ同じ言葉を紡ぎ続けていた相手から
漸く、会話、と言う物を引き出せる様になったなら

其の時ばかりは、盛大に溜息を零してから、微苦笑を浮かべて見せる事だろう。)

「―――……俺様はグライドだ。
なんだかんだ長く王都にゃ住み着いてるが、まさか、そんなのが居たとはな。」

(この街を彷徨う、と聞いて、王都に住む怪異だったのかと片眉を跳ね上げた
だとすれば、もっと大きな話になって居ても良い筈だ。 だのに、己は噂ですら聞いた事も無い
正確に言えば、余りにも輪郭の無い都市伝説の類が、目の前の存在と結びついて居ない
まだまだ俺様も、世の中を知らねぇらしいな、と、戯言めいて笑いながら
己もまた、軽く片手を掲げた後で――手に持って居たソーセージの残りを、一気に口の中へと詰め込んだ。)

「―――……形として満たす側でも、満たされる事ってのは在るもんだ。 その逆もな。
どちらか一方だけで良いってなら別だがよう。 ……そりゃあ、ちょいと寂しいもんだぜ。」

(それが、"まぐわう"って事だろうよ、と
残った串をひらひらと揺らして、其れを地面に刺せば、土の中へと埋め込んだ。
それから――ひらり、片掌を横に振って見せる
相手の言葉を、即答で否定してやれば、口端を吊り上げて見せ。)

「そりゃあ恐ろしかったさ、正体も判らねぇ訳だからな。
其れに、魅力ってんなら、イイ女なのは間違いねぇよ。 これが街中の娼婦に混ざってりゃ、間違い無く俺から口説いただろうな。
……でもな、そんなのが態々、こんな回りくどい手段を取るんだ。 迂闊な事は言えねぇよ。」

(――恐ろしくない筈が無い。 ただ、立ち向かう術と経験は、人より多かったろう。
歪な街の中、その辺に見つけた、木箱――少なくとも形は其れっぽい、影の塊めいた其処へと腰掛ければ
怪異へと――"女"へと、今は、臆する事無く視線を向けようか。)


「――――……で、俺様は如何したら良い?
……御前さんが望むなら、話し相手でも、そうで無い方でも、付き合ってやっても構わないがよう。」

エンプティ > 「人でも魔でもないものが、夜は家で寝て、昼は大通りを歩む、というのもおかしな話でしょう。
 私は出会うべき方と出会う時だけ、この裏路地に、人の目が常に届くわけではない、
 誰かが何かあると噂するここに成立いたします。」

 安堵したような溜息を吐くあなたに対し、それは言葉を紡いで。

「……ええ。それを教えてくださった方もいました。
 けれどグライド様。ここに今、私という存在が在るのです。

 私は二つに一つしか選べない、そんな想いの集まり。
 この街に、それだけいらっしゃるのです。グライド様が理解してらっしゃることを
 当たり前にできない方が。それ故に満たされない方が。

 ……私をここに在るだけの、大量の思いが。この街に」

 繋がりを絶たれたもの、手を伸ばせないもの。裏路地に現れるのは、
 その想いの源がおそらくは孤独故か。

 彼女がまともな言葉を返すことが最初なかったのは、そういう相手に有無を言わせず
 満たしていく為の機構だからか。

「……それにグライド様。私、こういった存在ですけど、その、お互い満たされることに興味がないわけでもないのですよ?
 こういった生まれですので、一方的に犯すのも、声が出なくなるまで犯されるのも、生まれながらの性分として好んでいますけれど」

 娼婦と言われれば首をかしげて

「? 普通の人間の方は目も鼻もない女性に対価を差し出せるものなのですか?」

 畏怖してそのまま呑み込んでいく、そんな怪異は買うと言われれば不思議そうに。
 恐ろしいのは存在と成立した経緯。

 当人はどうやら誰かの影響で原動力を得たのか、浮世離れした淑女のようでもあり。

「どうしたら? ですか? そうですねぇ……。
 では、両方、というのはいかがでしょうか。
 私、女性とも男性ともまぐわう怪異ですので。

 グライド様とのお話も興味ございますし、もしグライド様が普段通常の人間相手にできない行為で
 してみたいことがあれば私に注いでいただければ」

 いくらかくつろいでくれている貴方に興味が湧いたように、身を寄せながら。

「……それとも、先ほど娼婦として並んでいたら、というお話は、社交辞令なのでしょうか?」

 そっと、白磁のように白い指を、貴方の股間に伸ばして。

グライド > 「―――……生き物って言うよりは、意識の集合体…、……レギオンみてぇな物か
あれは無念の魂が寄り集まった物だがよ、御前さんの場合は、其れは人様の欲望だ、と。
まぁ、納得しかねぇな。 其れが王都だ、俺様は、人よりちょいと余裕が有るだけで
そんな余裕すらない連中なんざ、幾らでも居るんだからよう。」

(ハイブラゼールか、王都か。 人の欲が蠢く場所で在れば、其の二択だろう。
だが、ハイブラゼールの様に、商業として成り立って居る街よりも寧ろ
王都の方が、貧富の隔たりが大きく、様々な者が棲むこの街の方が確かに
満たせぬ欲望、満たされない欲望、と言う物は多く渦巻いて居るのやも知れない

此方へと近付いてくる女を、静かに見上げながら、延ばされる其の指先を拒む事は無い
代わりに、緩やかに其の、人間であれば本来顔が在るべき場所に、片掌を伸ばして遣れば
無い筈の目元辺りを、緩く親指の腹で撫ぜて遣ろうとしつつ。)

「――――……元々有るべき物が無いのは、ちょいと可哀そうに思うがな
元々ない…元々そう言うものってんなら、そう言うものなんだろうさ。
普通か如何かは知らねぇよ、ただ、こちとら色んな連中を見て来てるんだ
それに、御前さんが存外話が通じて、面白い奴だってぇのも、良く判ったしな。」

(――容姿だけの問題、では無い。 今こうして、言葉を交わした上での評価。
まぁ、其れが特殊かと言われれば、否定こそ出来はしないかもだが。
少なくとも、社交辞令と言う訳では無いと、もう片方の腕を相手の背に回し
其の体躯を、己が膝上へと招いてやりながら――)

「成程、俺様の好きな様にして良いって事だな?
……なら、そうさせて貰うさ。 丁度、俺様も御前さんに興味が湧いた所だ。
如何したら…御前さんを、満たしてやれんのかって、な。」

(一方的では無く、寧ろ、この意志を持ってしまった異形の、何処か献身的とすら思える役割の裏
異形自身が抱える、欲、或いは望み、と言う物が在るのか如何か。
只の肉欲では無く、其処に興味を覚えたと――言葉にはせず、代わりに
其の無貌に唯一存在する唇へと、己から、奪う様に口付けを、重ねて行こうとする、か)。

エンプティ > 「レギオン……。ああなるほど、確かに。
 私の中には女性の欲望も男性の欲望も無数に混ざっていますものね。

 グライド様は前か上を。私を構成する方の大半は下を見ておりますから……。
 その差は、やはり大きいのかと。
 ああでも不思議ですね。下しか見ていない方ばかりなのにこんなにお胸が大きいのですから」

 肉が揺れる音が聞こえそうなほど、豊かな胸を揺らしながら首をかしげて。
 見目がもう少し良ければ。悩ましい女性を好きにできれば。
 そういった欲望、目先の欲望の体現である肢体を無防備に近づけながら。

「それは蛇に腕がないことを憐れむようなものですよ。
 烏だって腕がなくてもご飯を食べられますし、
 猫や犬だって正常位でまぐわえなくても子孫を残せるんですから。

 それに輪郭などは分かりますよ。色は分かりませんけれど。」

 目や鼻がない分なにがしかで補っているらしく、ズボン越しに膨らみを撫でながら、
 目元の輪郭を撫でられれば苦笑して。
 目や鼻がないにしても、それらしい輪郭はおぼろげに存在しており。

「……それにしてもグライド様のチンポはすごく力を感じますねぇ……。
 どれだけの女性にどれだけ子種を注いで悦ばせられたのでしょうか……。

 これほどの欲望を正誤成されながらセックスなされるグライド様に生ハメされて種付け交尾を思い知らされたらと思うと、
 私の本分がすごく疼いてしまって……」

 徐々に言葉に混ざり始める卑猥な単語。成立する上での欲望の由来なのか、
 留め具を緩めて指を差し入れながら、竿に指を絡ませてゆるゆると刺激し始めて

「面白い、と言っていただけるのは嬉しいです。こうやって質問以外の言葉を口にできるようになってから
 私の中の想いと向かい合って色々考えていましたから。

 日の中を歩く人間や闇を進む魔族には遠く及ばないとは思いますけれど。」

 膝上に乗るように背中に腕を回されれば、圧力を伴う乳肉が押し当てられる。
 ……同時に、細くしなやかな腕に抱かれたときに反発するだけの膂力を感じられるだろうか。

 怪異は犯すとも言った。つまりは、強い被虐願望を持つものを組み伏せて蹂躙するだけの力を。
 同時に、膝上に腰を下ろせば、スカート越しに起立するものの影が見えるだろう。

「……ええ、と。普通の男性の方はない方が喜ばれるんですが、私のチンポ、消した方がいいですか?」

 おずおずと、そんなことを聞きながら

「ええ……。どこまでもお好きなように……。服を破いてもいいですし、縛っても、軽くならぶっても……。
 あ、でも食べたものを出すという、そういう行為はちょっとできませんけれど。」

 いわゆる特殊な行為は出自故にできないと、まるで娼婦のプレイの説明のようなことを並べて。
 怪異そのものが抱える欲、少なくとも構成する者達のそれは行為自体を求めているようで。

「……ん、ふぅ……。んちゅぁ……」
 唇を奪われれば、顔の輪郭の眉にあたる部分が下がる。
 目も鼻もないというのに、表情は動き、心なしか脱力して蕩けた雰囲気を醸し出して。

 やがて、怪異の方から舌を伸ばし、貴方の口の中に忍ばせるだろう。
 否、忍ばせるというには長いそれが、貴方の口腔に入り込み、甘ったるい味を帯びた、粘性の高い唾液を伴って、文字通り貴方の舌へと絡みつく。

 その最中でズボンの留め具を外して貴方の逸物を下着から掘り出し、先走りを指先に掬い取りながら潤滑を帯びて緩やかに刺激し始める。
 奉仕というよりも、雄を煽りせがむような手管で、空いた手を貴方の後頭部に回しながら胸を押し付け、体を揺すって爆乳を歪めて主張する。

 布服越しに怪異の下着の感触が、それを押し上げるほどに勃起した乳首の硬さが肌に伝わるだろう。

グライド > 「くっく、判り易い事この上ねぇな、人間の男ってのはそんなもんだ
第一、上だろうが下だろうが、誘惑する為に付いてんだから、存在意義としちゃ正しいだろうよ
俺様は、大きかろうが控えめだろうが、悪かないと思うがな。」

(嗚呼、でも幼児はダメだ、と言う女好きなりの倫理観。
そういう意味では、雄の欲望、其の体現である異形の肉体を、確りと雄である己が好まぬ筈が無い
腕の中へ招いた其の身体を、抱擁する、と言う行為においても先ず堪能してやりながら
異形の指先に囚われた熱塊が、ゆっくりと、肥大化し、昂ぶり猛り、屹立して
人並みとは言えぬ威容へと変貌して行く様を、実感させて遣るだろう
女にしては、比較的背の大きな異形の体躯でも、埋め尽くし、満たして遣れるには十分な、其のカタチを。)

「……そういや、御前さん、身体ん中は如何なってやがるんだ?
普通の女みたく、ちゃんと胎が在るのか。 ……其れとも、そう言うものじゃあ無いのか。
種付け交尾って言うがよ、ちゃんと孕ませて遣れるんなら、やる気も出るってもんなんだがなぁ。」

(くつくつと、喉奥を揺らしながら、戯言めいて紡ぐそんな言葉
別に、異形である以上、人間とは根本的に造りが違っても、そんな事は気にも留めないが
口付けが深まると共に、長い女の舌を受け入れ、逆に己が舌で、その長い舌をじっくりと擦り上げ、扱いてやりながら
腰を抱く掌を滑り下ろし、女の衣服を押し上げる、本来は雄の象徴である筈の肉棒を、ゆるりと触れて
其の根元から先端に掛けて、ゆっくりと撫で上げて遣ってから――消す必要は無いとでも言うかに、緩く、扱き始めて遣ろうか。)

「―――……いんや、そんなのは趣味じゃあねぇからよう。
とは言え、俺の事なんざ気ぃ遣わなくていい。 ……素の儘の御前さんを抱かせてくれりゃあ、な。
流石に掘られるのは遠慮するが、一緒に可愛がってやる。 ……御前の胎を、堪能しながらな。

―――……寄越しな、エンプティ。 ……御前、我慢しきれねぇんだろ?」

(女の、衣服の裾をゆっくりと捲り上げて行けば、露とする下肢、熱塊、そして、秘裂
己よりもむしろ、この偉業の方が、堪えられなくなって居るのだろう、と
そう、指摘する様に囁き、自ら異形の下胎を、己が熱塊の先端で、ずぐりと軽く突いてやれば

其の耳元に囁くのだ、貪れ、と。

相手を組み敷き、屈服させる為では無く、自らの欲望へ溺れる為に
異形自身の欲を叶え、己へとぶつけさせてやろうとする様に、其れを赦し、そして"求めて"遣れば
人の女に、雌に、何時もそうする様に。 この異形にもまた、其の耳元で言って遣るのだ。)

「―――――……きっちり、孕ませて遣るから、よう。」

エンプティ > 「そういうグライド様のチンポはすごく大きく、漲って、嗚呼……。
 私の中にいる欲望の粗末な者とは比べ物にならないぐらいの……。
 これがちゃんとしたおチンポ……、女性を雌に変えて満たしてくれる……。」

 まるで愛しむように、崇拝するように、しかし気遣う様子はなく、指が根元から絡みつき、裏筋をわずかに爪で掠りながらなぞり上げ、
 雁首に絡みついた指がくにくにと扱いて。

 元より手淫で果てさせるつもりもなく、これほどの”雄”を怪異は胎の奥に欲していて。
 挙句、漲る血管を愛しむように指さえ滑らせて。

「胎はありますよ。男性の方は好きなのでは? 子宮姦」

 全ての男性が経験しているかのように平然と。それだけ雌を屈服させたい願望が中で渦巻いているようで、怪異は当然のように囁いて。

「孕む以上のご奉仕を、この体で致しますので……、そこはどうかご容赦を……。
 それに、孕まなくても昂った雄は……、」

やや逡巡して、甘ったるい声で吐息に熱を帯びながら

「本能で種付けする為の腰遣いで女を陥落させてしまうのが、雌の悦びかと……♡
 んふぁ♡ グライド♡ 様ァ♡ 男性が♡ わタしの♡ チンぽシごいチャァ♡」

 既に行為への期待と興奮から昂っていた怪異の肉棒は扱かれれば先走りを泡立つほどに漏らしてスカートにシミを造り、
 生態が歪んで雑音のような喘ぎを吐き出す。

「素のままの♡ 私はぁ♡ これです♡ 私はっ、はぅ、んくぅ♡
 人でない♡ 根本から♡ 違う♡ 私は 人の 想い ♡ 欲望♡」

 喘ぎながら手淫は止まず、時折強く握って緩急をつける仕草さえして見せて。

「だから……♡ 今の……私の、望みは……♡
 こうしてグライド様と……♡ 言葉をかわしながら……♡ 強いオスに満たされること……♡」

 自らのドレスの胸元を掴み、勢いよく引き裂いてレース入りのランジェリーに包まれた爆乳を弾ませる。
 雌であることを、女性であることを、満たされたい者であることを主張して誘惑するように
 フロントホックを外して尖り切った頂の桜色を曝け出して。

鼻先まで、怪異の本性を晒すように荒い呼吸を吐き出しながら顔を近づけて、嗤う。

「だから、グライド様♡ 私を♡ 私の心を♡ 私の本質を♡ 両方貪ってください♡
 最初の質問に、満たしたいと答えてください♡

 ん、くぁ、は、ぁああああああああ♡」

 スカートの裾を捲り上げてもらえば、貴方に見せつけるように、貴女のズボンを濡らすほどに
 愛液を滴らせてぐっしょりになったショーツの布越しに軽く突いてくる熱塊にグラインドさせて応えて、
 それから、自らクロッチを指で押し退けて、肉付きのいい尻たぶを弾ませながら鉄槌の如く、一気に根元まで咥え込む。
 刹那、昂った貴方の熱塊を膣肉が『舐めしゃぶる』
 厚みのある膣襞一枚一枚が微細に蠢いて、竿や雁首に至るまで丹念に全方位から甘やかにしかし強く搾り上げる。
 最奥のボルチオに至れば軽く痙攣しながらも凹凸を帯びた天井部が震えて亀頭を刺激する。

娼婦というより売女、幾多もの男を食い散らかしたような蠢きに、怪異が呼吸を吐き出せば強い圧力が生まれる。
まるで鍛えこまれた女戦士と交わった時のような膣圧。
唾液同様に粘り気の強い、甘いにおいが沸き上がる愛液が淫猥に圧縮する結合部で生まれる暴力的な摩擦を無理やり成立させて律動を刻ませる。

「イヒィ♡ やっぱリ♡ グライド様のバキバキおチンポ様♡ オマンコの奥までぐっぽり効くゥ♡
 孕ませて♡ 人でなしを♡ 犯して♡ 孕むくらいに♡」

 囁かれれば身を震わせて口元を淫猥に歪めて、根元まで味わうように腰を緩やかにグラインドさせて熱塊に食らいつく。

「こんな味わえる満たされる側♡ なかなかありませんヨ♡ グライド様♡ もっと過激に♡ 犯してください♡
 満たしてくれる側♡ 大半がクソ雑魚チンポで♡
 私の欲望を満たしてくれるおチンポ様がいないんです♡
 みんな自分がまんぞくしたら♡ 終わり♡ 一回で終わり♡
 化け物が♡ 満足できるわけないじゃないですか♡」

 貴女にしがみつきながら怪異の腕が貴女の布服を容易く引き裂く。

「ごめんなさい♡ でも大丈夫ですから♥ ここを出たら元に戻りますから♥
 グライド様も噛みついて♡ 私にマーキングして♡
 押し倒して力づくでグポグポしてください♡」

 冷静に考えれば恵まれない者の身体能力、膂力などたかが知れていて。
 街に渦巻く欲望から生まれた怪異のそれが発散されることなどほとんどなく。

「ああでも♡ グライド様は私の”旦那様”くらいに満足させてくれますか?♡」

 理性の欠片などなく長い舌を放り出しながら左手の薬指にはまった指輪を見せて

「私に色々なものを刻み込んだお方♡ グライド様は♡ 怪異でも人妻の私を♡
 旦那様から寝取ったり♡ できますか♡」

 怪異としての淫猥な本性を露わにしながら、貴方のオスを挑発して

グライド > (嗚呼、成程。 やはり人ならざる者なのだと。
異形が、次第に溺れ、狂って行く様を見守りながら、そう感じ取る
幸いながら、其処に恐れは感じない。 其れは、この異形の本質が理解出来て居るからだ
人に害を為す事では無い、欲望其の物が形を成した存在の根底には
ただ、孤独感を埋めたいと言う、人間が本来持つ、もっと純粋な感情が見え隠れするのだから

流石に、其の指に嵌められた指輪の存在を目にした瞬間だけは
大きく目を開き、驚きを隠せずに、何てこったい、と言った表情を浮かべて居ただろうが
苦笑から始まり、次第に、全く以て本当に、愉快そうな笑いへと変化させれば
改めて片腕を女の腰へと回し、女が腰を落とし、熱塊を飲み込んだ其の瞬間から
女の、その願いを叶えて遣る様に。 加えて――この女を嫁とするような、豪胆に過ぎる存在へと
張り合ってやる様に、みずから、女の身体を熱塊へ向けて――抱き、寄せた。)

「――――……まさか、そのていで既婚者だとは思いも寄らなかったぜ…。
まぁ、其れならそれで構いやしない。 ……望んだのは御前だ、なら、応えてやらなきゃ雄が廃るってもんだ。
……エンプティ、御前が二つ目を嵌めたくなるぐらいに、堕としてやれるか…試させて貰うぜ?」

(――人ならざる、名器、と言う言葉だけでは決して言い表せぬ異形の膣肉は
確かに、生半可な雄であれば、飲み込まれただけであっけなく果て
始めの自信ごと打ち砕かれながら、貪られる側へと回って仕舞いかねないのだろう
されど、そうはいかない。 また、女の胎の中で一回り太さを、長大さを増した熱塊が
ぐじゅりと引かれ、次の瞬間には、粘膜を押し返し、子宮孔を深々と抉り込みながら肉の輪を酷く歪ませる

手淫によって、既に先走りが溢れていた熱塊が、子宮孔へと嵌まり込むのは時間の問題の筈だ
雄の欲、其れを叶える為の身体が、その行為を拒む筈も無いと理解して居る
女にとって、当然、であるその行為を――子宮姦を、されど、当然、で無くしてやる為に
普通の女であれば、壊れて仕舞いかねない苛烈な蹂躙で、一気に抉じ開け
女の反応が、意識が、追いつかぬうちに、張り詰めた亀頭と雁首を、ぐぽん、と子宮の奥にまで飲み込ません、と。)

「孕まない身体って割には…普通の女と変わらねぇ、身体の造りになってそうなんだがよう。
……雄の欲望が御前を形作んだってなら、其れすら適えちまえても不思議じゃないだろうよ。
案外――気付いてないだけかも知れないぜ、御前自身で、な。」

(其れまで、行き止まりであった筈の場所が貫かれ――熱塊がより深く、捻じ込まれる
女の腰が、さらに深く落ちて行き、熱塊の根元すらも飲み込み切れば
同時に女の奥で、熱塊の先が、子宮の奥深くを捕え――強烈に、抉り抜いた衝撃が、襲うか
女の手で破り取られた互いの衣服の下から、片や豊満為る肉体が、片や、獣の如き戦士の巨躯が現れる
女の身体を受け止め、支えるに十分な体躯の力強さを、重ね合わせる肌や、零れる様な乳房へと伝え
己が胸板へと、凭れる様に促しつつ、椅子の上から女を抱え上げれば

木箱の上、女の身体を逆に、組み敷く様に押し倒して――渾身の力で、腰を、叩き付けて行くのだ。)

「―――ったく、体力も考えずに全力で絞めて来やがるなんて芸当、普通の女にゃ出来ないだろうな…!
後先考えなくて良いってんなら、俺様も全力で相手させて貰うぜ…、……嗚呼、でも…、……苦しかったら、言いな。」

(――決して、忘れぬ、女への気遣い。
例え女が大丈夫だと言っても、例え己に手加減する気が無くとも
女自身が満たされる事、と言う目的を忘れて仕舞えば、己は、他の数多の男と、何も変り無くなって仕舞う
笑みながら、其れだけを耳元に囁き――其れから、一度は奥までねじ込んだ熱塊を、大きく引く
子宮孔を今度は内側から押し開き、熱塊の先端を引き抜いては、膣孔から抜け落ち層にまで引いた熱塊を
再び反動めいて一気に捻じ込み――また、子宮の奥にまで、抉り込んでやる、悪辣
暴力的な、と言う基準を、異形である女に限り、少しばかり緩めながら
獣の様に、初めから全力で、子宮を屈服させに掛かる律動を、叩き込み

同時に、密着する互いの身体の合間で、乳房を歪ませ、女自身の熱塊を挟み
互いの腹筋で、ごりゅごりゅと揉み込む様に、重ねて刺激をしてやれば
――さて、先に絶頂を込み上げさせるのは、異形が携える雄と雌の、何方となるか)。

エンプティ > 怪異とは、特定の条件のもとに成立する。ましてや、人のように話すことなど模倣に過ぎない。
だがそれが無しえている。何故なら特定の条件を越えたあり得ないことが起きたから。

それが更に欲望の根底にある感情を埋め、刺激し、更なる力を得た結果、感情を揺らすように笑い。

「夜な夜な路地裏を徘徊して誘う人妻♡ それだけで興奮する殿方は多いですから♥
 ええどうぞグライド様♡ 私の体が娶るにそもそも値するか♡ 試してくだ、んふぉぁああああああ♡」

 貴方の宣言と共に熱塊へ向けて重圧を伴う体が抱き寄せられて子宮口を抉り大きく仰け反りながら獣じみた声を絞り出す。

「まっひぇ♡ これ♡ キク♡ 雄の孕ませピストン♡ 孕めないのに♡ 疼く♡ しゅご♡
 人間♡ 人間♡ 人間チンポ様♡ まだ♡ 大きく♡」

 埒外の隔絶された空間とはいえ、鼻さえ鳴らしながら子宮口を抉り肉の形を歪ませ、やがて

「んく、ふ、ぅんぁああああああ♡ 子宮♡ マンコにされてりゅ♡」

 ぐぼんっ、と大きな衝撃音と共に、子宮口が抉られ雄肉に媚びて迎え入れる。
 より深く捻じ込まれ、苛烈に抉り、奥深くまで犯し尽くす。
 女の全てを穢し、凌辱する行為に涎を垂らして怪異は天を仰いだその刹那、
 まるで子宮そのものが捕食者の如く、子宮口が雁首を微細に振動しながら締め上げ、
 子宮が収縮して口淫の如く下品な音が腹の奥から響くほどに啜りたてる。


 怪異は、貴方の欲望も取り込み始めていた。
 貴方もこの町に住む者の一人。怪異にとって等しく満たすべき人。
 苛烈な子宮姦による充足を与えてくれた悦びと共に、異形の子宮が雄の子種を搾り取りにかかる。

「それは♡ たまに思いましゅ♡ けど♡ 多分♡」

 色に狂った声が、わずかに哀愁を帯びて

「……孕ませたいより、孕んだら面倒だって思う人が、多いんでしょうねぇ」

 それは男だけでなく、女性の願望も含まれて、きっとその為に始末された者もいて。

「だからぁ……、もし孕ませられたら……、二人目の旦那様より……、私と不倫してください……♡ グライド様……♡
 誰かと同じでなくて……♡ 貴方との逢瀬をお恵みください……♡」

 とうに媚びて、故に子宮が更に異形の変化を遂げて。怪異としてより進化する。
 このまま変化を繰り返せば、子を成せるだろうかなどと思いながら。

「ひゃっ♡ んきゅうぁぅうううううう♡」

 不意に体勢を変えて木箱の上に押し倒されればスカートが捲れあがって黒いガーターが露わになり。

「わらひ♡ 疲れも♡ 寿命も♡ ないから♥ 駄目ですよぉ♡
 苦しむぐらい♡ もう駄目って言わせるぐらいじゃなければ♡」

 女の望みもまた、貴方が満たされること、限界を考慮しないまぐわい。
 だが、それも杞憂であり、

「んへぇ……♡ んぉあっ♡ ひぐっ♡ あっ♡ はっ♡ あっ♡ んぐ、くぁっ♡」

 雄を捕食し食い締める異形の肉壺から男の膂力で強引に引き抜かれ、ぽっかりと見せつけるように孔が開いたままヒクついて。
 直後、引き抜いた反動で孔を埋め尽くすほどに暴力的な串刺しに見舞われる。

「ああ♡ しゅてき♡ しゅてき♡ 他にもこんな♡ こんな風に扱ってくれる人が♡」

 体を密着させれば腰を引く猶予を与える程度に足を貴方の腰へ組み付かせて、やがて自らを腰を浅ましく振り立てて蹂躙を欲しがってよがり狂う。
 押しつぶされた怪異の肉棒もまた押しつぶされ、磨り潰され、唇を大きく吊り上げて快楽にありもしない脳が焼き切れるほどの快楽に見舞われて。

「あ♡ あ♡ あ♡ イキ♡ イキます♡ 私逝ク♡ グライド様♡
 見ててください♡ 人妻怪異がイくところ♡ 旦那様以外のチンポで逝かされるところ♡」

 腰をカクカクと振り立て、貴方の腕にしがみつきながら言葉を紡ぐ。
 視界が真っ白になりながら、それでも言葉を紡げるのは怪異でこそ。

「イきましゅ♡ 不倫交尾で私♡ あ、ぁ、ぁあああああああああああああああ♡」

 目の前でばるんと爆乳が弾みながら弓なりに反る怪異の下腹部で、貴方が離れなければ肉棒が浅ましいほどに痙攣して、暴発する。
 二度、三度、四度。常人ではありえない回数と量が夥しく撒き散らされ、怪異の腹筋を伝い、左右に零れ落ちていく。

 同時に怪異の子宮が、胎内が周囲から余すことなく蠢動して雄槍を押しつぶしかねないほどの痙攣を伴って。
 それまで抜けていたはずの律動が抑え込まれるほどの膣圧。だがただの苦痛だけでなく、
 こそぎ落すような粘膜の搾取が襲い掛かってくるだろう。

グライド > 「―――――……成程なぁ…。」

(――判って仕舞う。 そう言った人間の、傲慢で、身勝手な欲の存在を
人間であるからこそ、身近に触れ、知る機会が多いのだから。
孕ませる事を、孕む事を、喜びや祝福と感じる人間ばかりでは無いからこそ
女の身体は、何処までも"都合良く"形作られて居るのかも知れぬ

間違って居るとは切り捨てられぬ。 そうでなければ生きて行けぬ物も多いのだ
娼婦、奴隷、そう言って身体を売る者たちにとって、稼げなくなる事は致命的だ
故に、思ってしまう。 ただ純粋に、悲しい物だ、と。

――だが、其れならば。 あくまで女の肉体が、何処までも欲望を映し出す鏡だと言うならば
今を覆せるほどの変化を与える事が、不可能と言う訳ではあるまい
不可能で無いのなら、例え机上の空論でも、目指して遣る価値が在る
何より女は言った、出来ない、と。 ならば、指輪の主たる一人目の婚姻相手すらまだ、女を孕ませて居ないと言う事だ。)

「……愛人になれと、また堂々と言いやがるな、御前は。
良いぜ、乗って遣る。 指輪の旦那より一足先に、御前を孕ませてやれりゃあ
二番目の後塵なんざ、拝しなくても済む様になるだろうさ…!」

(一寸した負けず嫌い、或いは、悪戯心でも在ろうか
相手が誰かなぞ知りはしないし、問う心算も無いが、どんな相手でも不思議はない
其れを分かって居て尚、女を抱くと決めて居るのだ、其の位の胆力が無くて、如何して愛人なぞと名乗れるか
口元に弧を描き、再び女へと口付けを重ねて遣れば、其の儘腰を振り立てる
旦那様、とよばうる誰かの記憶に加えて、もう一人、己と言う雄の記憶を、形を
膣肉に、子宮に、覚え込ませ、刻み、擦り込んでは忘れられぬ様にと仕込みながら
おぞましく雄を搾り取り、精を引き摺り出さんと蠢く子宮其の物に抗いながら、貪る事に溺れよう

最初よりも、一層変化して行く胎内の気配と感触が、女の元より持つ性質なのだろう思いつつ
ならば、より、女を追い詰め、狂わせることgは出来れば、更なる変化を、変質を、呼び起こせるのやも、と
そう考えれば、そう簡単に、容易くも絞られてなぞやる物か、なんて負けず嫌い。
互いの間で脈打つ熱塊が、射精の予兆を示して居ると、感じ取れても構いはしない
其の儘、雄と雌と、その何方もを昂らせて、極みの中で絶頂してしまえと、奥を抉り続ければ。)

「見ててやる、どうせ誰も聞いちゃ居ないんだろう?
だったら、精々派手に、絶頂き狂って見せな、エンプティ…!」

(――逃げる筈も無い、離れる心算も無い。
互いの合間で、弾け脈打つ女の熱塊、噎せ返る様な雄としての性臭を
其の儘互いの合間へ閉じ込め、好きなだけ爆ぜさせてやりながら――己は、尚も腰を大きく引いた

女の身体が絶頂した瞬間から、胎が、膣肉が、子宮が、雄の動きを封じ、閉じ込めようとする
熱塊の、或いは睾丸の根元から、精が直接引き摺り出されて行く様な、強烈な悦に塗れ
一寸歯を食いしばれば、熱塊へと、渾身の力を籠めて――抽挿を、絶頂した女を、追い打つように
果たして、何度往復が叶うか分からない、気を抜けば一気に持って行かれるであろう快楽の中、勢いの儘に、一度、二度、三度――痙攣する子宮の奥底を、歪む程に抉っては
まるで、雄としての意地の様に、律動の衝撃を、胎奥にまで響かせる

そうして――何度目か、何十度目か。 雄の身体が、腰が震え、辿り着く忍耐の限界
最後の一度となる律動を、渾身の力で子宮の奥へと突き込んで、己が重みを女へと全て預ければ
戒めを引きちぎったかに、強烈に脈動する熱塊が、砲弾の如き精の濁流を噴き上げる
女自身の熱塊の爆発にも劣らぬ、否、寧ろ、其れ以上に並の雄とは掛け離れた精が

――普通ならば在り得ぬ、余りにも濃密な魔力と共に、一気に子宮を埋め尽くし――)

「―――――……孕みやがれ…エンプティ…!」

(――雄としての欲望、其れを女へとぶつける、今この場で最も強き欲を持つ、雄
己にとっては、見えているかどうかも定かではない、無貌の顔を覗き込みながら
僅か足りとも、其の胎から零す事を赦さぬ様に腰を押し込み続ければ

絶頂から、快楽から。 逃れるすべは、もう、ない筈だ)。

エンプティ > 怪異とは、噂で形作られた存在とは、決して人を凌駕する存在ではない。
逆に、どこまでも人に縛られた存在故に。

「一人で♡ 街一つの欲望に挑むと♡ 本当に♡ グライド様という方は♡
 ……雄々しい人ですね。」

 変化させることは理論上可能。ただし欲望の総量を考えなければ。
 それはいわば街一つに一人で挑むようなもの。
 ……ある種、怪異にとって確証はあった。少なくとも、いずれ、己の”旦那様”はそこに行きつく可能性があると。

「ああ本当にこれは……♡ 愛しく思えてしまいます……♡ これだから人間という存在は……♡」

 犯す貴方に両腕を回し、しがみつき、自らも腰を振り立てる。子種を、受精をせがむように囁きながら口づけに応えて。
 だがその一方で怪異の雌穴は人外快楽の魔性の穴、薄暗く粘ついた水音を響かせてついには打ち据える動きに合わせて奥へと蠢動する有様で。

 やがて、己を凌駕する子種の濁流を注ぎ込まれながら、怪異は更に身を仰け反らせて自らの男根から残滓を迸らせる。
 更に、子種から満ちる魔力が己の内側から浸透していく。
 顔を覗き込まれるほどに密着し、腰を打ち込まれれば、見えないはずの怪異が、恥ずかしむように貌を逸らす。

「一発だけなのに……♡ こんな……♡ 奥深く……♡ 満たして……♡ ああ……♡
 これでは本当に孕んでしまいそうで……♡」

 密着しながら、怪異が囁く中、多量の精液でやや膨らんだ腹部が、急激に容積をせばめる。

 二人の耳に届くだろう、赤子の鳴き声が。
 それは孕んだわけではないが、確実に、わずかな変化をもたらした証。

「……これは、孕む孕まないのどちらでもなく、引き分けでしょうか。」

 抗いようのない絶頂と快楽を味わい、ようやく波が引いてきた頃、また最初の頃のような、しかし艶を帯びた囁き声で貴方にしがみつき。

「……ここに訪れてまた思い出したら、私と不倫してくださいますか……? グライド様……?」