2022/04/09 のログ
ルーミス > 見やすいように傾けてくれるなら、顔を近づけてじっと間近でその光沢を観察する。
貴重という程ではないが、そう簡単に手に入るものではないため実際に手に取ってみたことはあまりないのだ。
やや体を傾けているから、その拍子に主張する胸の谷間が見えたかもしれない。

「───ほぉ…」

思わせぶりな言葉と、一瞬の沈黙。
刃の打ち合うような音が響くと同時、地面に転がる割れたコイン。
目にもとまらぬ速さで腕前を見せつけられ、思わず感心の声が零れ落ちた。

「流石だな。……ギルドと一緒に、お願いする相手も見つけちまったようだ」

冗談めかし、肩を竦めてみせる。
そして案内されるままにギルドの中へ。勧められたカウンター、彼女の隣に腰を下ろした。

「私はルーミス。タピオカ、か。よろしく」

簡単な自己紹介を交わしつつ、ぐるりとギルド内を見渡した。
賑わっているだろうか。だがほかの有象無象なギルドより、実力者が多いことは一目でわかる。
佇まい、雰囲気、目つき。諸々が物語っていた。

タピオカ > 彼女の目に見やすいように、と体勢を変えた事への副次効果。
たわわな胸元の妖艶な谷間が露出度の高い服の奥に見えてしまう。
同性ながらも心音が高鳴ってしまうけれど、悟られないように慌てて俯き。

「へへ。タナール砦の中からとってこなきゃいけない材料だとしても僕に任せて!がっかりさせないから」

国と国の小競り合いの戦火、そのど真ん中でもお望みの品物を調達する。冗談めかす様子に片目を瞑ってみせ。

「よろしく、ルーミス!
――なかなか良いギルドでしょう?
ルーミスは錬金術師だし、すぐに知り合いとか友達を作れると思う。飲み物とかご飯もおいしいよ。暇な時にお茶するのもいいかも。
2階は宿になってて、僕も今日そこに泊まるつもりなんだー」

横隣に腰おろし、名前を受け取れば嬉しそうに。
気さくに敬称もなく呼び、笑いかける。
姿かたちは厳しいが、実力や教養や愛嬌も嗜む冒険者たちを同じように見回し。
店の食事の味や、設備もかいつまんで案内し。

「ルーミス。良い素材を調達してくれる人を探してるみたいだけど、急ぎの用?
僕なら、この荷物を納品したらフリーだから。すぐに引き受けられるけど」

そう続けながら、わくわくとした目つきで相手を見つめ。

ルーミス > 彼女がすぐに俯いたから表情の変化は見えなかったが、どこか慌てるような風だったのは察した。
不思議そうに首を傾ぎながらも追及はしない。

「はは…幸い、タナールの中だなんて辺鄙な場所に自生する材料は今のところ使用してないから大丈夫だ。
場所で言うと……そうだな。自然区域にある洞窟や、深い森の中…
ものによって難易度もよりけりだな」

とはいえ、何だってお望みのものを調達してこようという意気込みと自信のほどは伝わった。
薄く微笑し、頼りになるな?と声も柔らかく。

ギルドの説明を諸々聞く。以前、依頼先として利用していたギルドよりもやや規模は小さいが…
案外、利用しやすい場所のようだ。
王都をぶらつく中、運よくここに巡り逢えたことにひっそりと感謝する。

「ん? いや、急ぎという程じゃないんだが。
──とはいえ、そうだな。今の内に揃えておきたい素材もあるにはあるし。
頼めるか?タピオカ」

わざわざ申し出てくれた厚意を無にするのも気が引ける。
というわけで懐から紙とペンを取り出し、さらさらと何やら書き留めていく。
あらかた書き終えたところで、それを彼女に差し出した。

材料の名前が数点書き記されている。
初心者でも採取できるようなものから、今少女が背負っている狼の尾のように少々手間のかかるものまで。

「この辺を頼めるか? 金額は……そうだな。
あまりに高額じゃなければ払えるとは思うが……とりあえず」

紙の隅に書き足す。
通常の採取依頼より幾らか割高の金額がそこに記されていた。

タピオカ > 「自然に深い森!
そこは僕のテリトリーだよ。小さな頃からフェルトのテントを張って、家畜たちと一緒に移動して暮らしてたからね」

柔らかい声音に応じるのは
とん、と手のひらで胸の真ん中を叩く仕草。
フィールドワークこそ遊牧民の真骨頂である。

「依頼はもちろん、引き受けさせて!
ルーミスの調合部屋のパントリーに、どんなものを加えたいのかな……?
――うん、……なるほど。これなら、1週間以内。旅程のお天気で足をとられて伸びても、だいたい二週間ってとこ。
こんなにいっぱい払ってもらえるなら、最高級品探してくるね!」

ぱぁっと輝く表情。紙とペンを常備しているあたり、さすが錬金術師だなあと感心顔にもなりつつ。
書き記された素材を、自分の知っている採取場所や狩り場と重ね。さらに旅程も考えて答えを出す。
気前よく払ってくれるのなら、それに応じたく。素材の質に太鼓判。

「一応ギルドを通したっていう体にしておきたいから、早速世話役と話してくるね!
契約成立!……って言いたいんだけど。
ルーミスに、……前金。払ってもらえたら嬉しいな。とってもやる気でちゃうな。
実は、さっきから……。ルーミスのお胸、見てから……ドキドキ、とまらなくって。
この依頼の前金って言うことで、……僕と一緒に、一晩。過ごしてくれない……?」

大きく頷いて。依頼としても金額も申し分ない。
話をギルドの世話役に通そうと腰を浮かすけれども。
急にもじもじと、席に座り直す。
依頼の前金。そんな、どこか言い訳めいた事をつぶやいて。
先に見てしまった、彼女の魅力にとらわれて居る事を告白し。
一夜の秘め事に、これからとる宿部屋に誘う上目遣い。

ルーミス > 「テリトリーか。なら、他の奴に頼むよりは幾らか安心かもな」

要は慣れない場所ゆえ途中で命を落としたり、放棄される心配が少ないということ。
彼女が遊牧民出身だとは聞いていないが、見目から何となく判別はできる。

「──そうか、良かった。頼もしい回答どうも。
最高級品を探してきてくれるなら願ったり叶ったりだ。懐には余裕があるからな…
それなりに金額も弾んでやれるさ」

紙とペンを常備しているのは、仕事柄すっかり癖になってしまっているからか。
彼女が一旦自分の記憶と照らし合わせて採取場所を決定している様を、端から興味深げに見守っている。

さていよいよ契約成立──というところで。
ふと、提案された内容に瞬いた。
何せ先程胸を見られたことに気づいていなかったから──とはいえ。
ニヤリと悪戯に笑うと、その頬に手を伸ばす錬金術師。

「──前金、か。……わかったよ。
はりきって貰えるなら、私としても断る理由はないしな?」

宿部屋。ここで一夜過ごすのも悪くないとばかり親指でその頬を撫でてみせた。

タピオカ > 【後日継続となります】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーミスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」にサキ・クハラさんが現れました。
サキ・クハラ > 平民地区にある一軒の商店、小さいながらそれなりな品揃えのその店で安めの武器を眺める。
長く使った愛用の武器はあるのだが、最近は損傷もあり間に合わせで武器を探す事と決めて。
しかし武器屋で探すとそれなりに値が張るので一応冒険者用品も扱う店で探す事として。

「この辺りが限界かも…値段は良いんだけど使えるかな」

乱雑に樽に入れられていた剣の一本を手にしてみるがしっクリとは来ない。
命を預けるには心ともないが無いよりはマシと考える事として。
その剣を手にして他の物を買おうと店内を歩いて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店」からサキ・クハラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴァイオレットさんが現れました。
ヴァイオレット > 「まったく、……どうしてこんなところへ、この、わたくしが」

口許を覆う洋扇の下、紅いくちびるを尖らせて呟く貴族娘は、
今日も今日とて不機嫌そうにしていた。

ことの起こりは数日前、目覚めた時から体調が優れず、
からだの芯が妙に熱く疼いて、衣擦れ程度の刺激にも肌が粟立つ、
そんな状態が続くのだと、上の兄に訴えたところ。
豪商の娘である兄嫁が、良い薬師が居りますよ、などと親切顔で――――

紹介されたのが、いま。
娘の目の前に佇む、ひどく傾いだ古い家。
そこが薬師の住まい、兼、店舗なのだ、と、兄嫁は言っていた。
ここまでは一応、大人しく連れられてきたけれど、
まさかこんな家に、男爵令嬢ともあろうものが、足を踏み入れるなんて。
そうゴネた結果、家には従者が一人で入り、薬師と話をつけるという。
その首尾を待つ娘の姿は、この界隈では明らかに悪目立ちしていた。

ヴァイオレット > ―――――やがて、娘が待ち草臥れてすっかり機嫌を損ねた頃。

何故か顔色悪く戻ってきた従者に、娘の癇癪は炸裂する。
その先の顛末は結局、いつもの通り――――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヴァイオレットさんが去りました。