2021/10/11 のログ
■メイラ・ダンタリオ > 鎧に身に着ける中着から普段着に至るまで
性格上ドレスというものを身に着けることはないだろうスエード
メイラはそれに対し、選ばせ、測らせ そして購入するという
暴力と繋がりで得た金を使った買い物は荷物となるもの 全ては届させながらも
今袖を通したがるものは好きにさせただろうか
そんな必要有気での買い物を終えると、メイラは肉料理の店に行こうと言う
普段、食事という決まった時間以外 それは闘う場所 誰ぞと酒を交わす場所では
こういった好きな様に食い散らかすという行為はやりづらい
暴れる者らというものは、腹八分目よりも控えた、体が存分に動ける程度を胃に入れていればそれでいい
故にプライベートではメイラも気にすることは無い
腹を存分に満たしたうえで襲ってくる者がいるのなら、その時はその時だろう
来店した平民地区の店は、この地区の中では割高な部類
所謂懐の温かい者らや商人付き合いなどが愛用する場所だろうか
ガランッ♪
店内のドアベルと共に扉を開けて入店するのなら
二人はまだ昼間ということもあり、店の中の面子は少ない
冒険者で言えば、今はまだ稼いでいる時間帯だろう
朝方帰りの、腹をすかせた儲け者や楽隠居をしている老人などがいるくらいだろうか
だからこそ席も自由に選べる
二人で向かい合って座れるサイズのテーブル席
其処へ椅子を引いて対応してくれた女のスタッフ
腰を下ろし、向かい合うのなら 店内の焼ける匂い 煮込まれた匂い
腹を空腹にさせる匂い漂う店内の香り
平民地区の中で割高という程度ならば、いちいちメニュー表というものはない
書かれた軽石書きの看板のメニューから昼のメニューを通り過ぎ
好きに注文できる分類から赤い瞳は目を通す
「山石鳥の焼き物を二種と、出汁骨の煮白シチュー二つ
酒は発泡ワインの桃白葡萄をボトルで。
黒エールを大き目のグラスとジョッキで二人分。」
スエードの性格から、大体好みのものは似通っているだろうと
最も過去を聞いた話なら、肉をどんっ 白濁スープの鍋を盛りにして出せば、十分なものだろう
後に先に運ばれてきた桃白葡萄の発泡が満ちたボトル
炭酸冷えしたそれを手ずから大き目の杯に注ぎあげ。
「はい、乾杯。」
そうして昼にしては肉々しい、無遠慮な食事を始めるだろう。
甘い炭酸の酒を味わいながら、肉を待つばかり。
■スエード・ダンタリオ > ドレスというものはどうしても
自分に似合うととは考えていない此方としてはドレスという言葉は頭から抜け落ちていていたりする。
そして、買い物は荷物となるので、相手の機転で送り届けさせる
ということに気づいて、持とうとしていた手は止まって
恥ずかしげに軽く俯いたとか。
それでも、腰のベルトと上着だけは交換して。
買い物を終えると、相手に感謝しつつ相手のおすすめという肉料理店へと向かう。
平民地区のこのあたりは昔、来ようとしたものの
懐の金が心配で一度もこれていなかった。
今となってはなんお気兼ねもなく出入りできるのだが。
そうして、たどり着いた店のドアを開けて入店したのならば
あたりをざっと見渡して、空いている席を探す。
そこは結構空いていて、席も選び放題だと目を細めた。
座ったのは二人で向かい合って座れるテーブル席で
椅子を引いて対応してくれたスタッフに礼を告げつつ腰を下ろした。
ゆっくりと息を吐いて、店内に漂ういい匂いを堪能したならば
何が食べられるのだろうかと細めていた目を開いてわくわくと。
「あ、美味しそう」
相手の予想通り、注文されたものはものの見事にあっていて
昔は、シンプルで腹にたまればいいと思っていたりもした。
が、今や昔。今は大きめの杯に高そうなボトルを相手が手ずから注いでくれて。
「ありがとう。乾杯」
軽く杯を合わせて、ゆっくりとひと口を飲む。
その美味しさに中に入ったものをまじまじと見てもうひと口。
「メイラと一緒にいると、新しいものだらけで目が回っちまいそうだ」
そう言いつつも、表情はとても嬉しげで。
相手の瞳をじっと見据えながらに酒を進ませて肉を待つ。
■メイラ・ダンタリオ > 甘口の桃白葡萄のワイン
女どころか子供でも呑めそうな中には確かに酒精があるだろう
呑みやすい部類のそれを口にしたスエードは、普段安酒ばかりだったか
呑んだそれに、甘口な酒というものですらあまり機会がなかったかもしれない
いろんな葡萄を際限なく混ぜ込んだ 村々のワインで 田舎 というジャンルのものも
不思議な色合いで且つ飲みやすいものながら、最初からそう設計された酒というものに
舌が喜んでいるのだろう 新鮮な体験をする子供のような笑みを浮かべている
「大げさですわね 王に貢献する時間を除いた時は、こうして腹も喉も満たすものですわよ。」
それ以外は?と聞かれれば、すでに知れた事だろうと即返しだろう
呑みやすさもあり、出歩いていた先 喉の渇きもあり一杯目が程よく消えると
次を注ぎながら軽く話をしていく
最近は前のチンピラ時代と変わり、持ち前の剣術で暴れる機会があれば
相応に食事が旨くなったというだろう それは食事の質ではなく
きもちよく腹が減った か 減るほどに働いているか だ
そして、目の前に石の焼皿で運ばれてきたのは山石鳥の肉塊が二枚
筋やつなぎ目の無い一枚肉だからこそ、筋ばった部分や軟骨めいた場所もない
骨身を開き、覗いて一枚に開いた肉が二枚 皮によく塩を擦り込んだのか バリッ と焼けている
片方は荒く消すった山塩が振られ、もう片方は甘葱を砕いたソースがまんべんなくかけられた
人によっては酒 人によっては焚き麦やパンを欲しがるだろう
「山石鳥は山で狩りをする鳥ですわ
山脈地方の鳥で大きく、その身は岩塩とよく合いますの。」
そう言って、塩と皮めの脂が混ざり合って匂いがたまらないことになっているそれ
ナイフとフォークで切り分けていくと バリッバリッ と中途半端な くにゅ とした感じがない
その下から脂があふれている。
「塩を擦り込んでバリッと焼いて、その上から味付けようにもう一度塩を振ってますのよ
黒エールとよく合いますわ。 そっちのソースのほうは塩に比べれば食が進む味でしょう。」
そう言って、ギザ歯を開けば、互いに切り分けながら大切り身のそれ
貴族令嬢のような小さな口などというものはない
がもっ
と大きく切り分けたそれをモグモグと口の中にいれる
熱い身と皮の存在感 塩と黄色柑の絞りが聞いている
バリッ じゅわっ としたそれを飲み込むと次の切り身もすぐに口の中に押し込まれていった。
スエードの方を見れば、肉の塊料理は久しぶりだろう
それが鳥であってもそうだ 大きな身体を育てるように食べていく様子をみながら
黒エールの大き目のジョッキが目の前に置かれ、互いに塩で渇いた喉を黒エールが洗い流していくだろう。
「―――ハァッ、これですわね。」
塩気の強い肉と黒エールの魔力に浸り。
■スエード・ダンタリオ > 初めて口にしたワイン
それは初めて飲んだもので、とても美味しくて
一口目でお気に入りの部類になってしまった。
すぐに一杯目を飲み干して、二杯目を次いで口をつけている。
つい、持って帰れないものかと、少し興奮気味に相手へと相談をした後に
恥ずかしそうに少し前へと出た身体をもとへと戻して。
「そうだけどさ。美味しいところとか高いところとか連れてってもらってるし」
軽く話を交えながら、その先は言わずもがななので問いかけはせずに。
最近は本当に前のチンピラ時代とは異なっていい感じに体を動かして
いい感じに腹が空いてご飯が前より美味しく感じられて
前よりも食が進むようになった。
なんて、話を交えていれば運ばれてきたのはなんとも美味しそうな肉塊が2枚。
表面を覗いてみれば、それだけで涎がたれそうな皮にソース。
見ているだけでお腹が空くそれに、相手が先にナイフとフォークを手にするまで待って。
「へぇ、初めて聞いた。今度山に行ったら捕まえてみるか」
匂いまでも既に美味しそうで、ついでもらった杯の中を
軽くひと口飲んで、じっと料理を眺めたのち。
相手が食べるのを見計らってナイフとフォークを手にとって。
「……んく、めっちゃ美味しそう」
相手の説明に思わずと喉が鳴る。
切り分けながら、ひと口を相手が食べるのを見て再び喉を鳴らして
此方もひとくち食べてみる。
そうすれば、溢れ出す肉汁にパリッとした皮が合わさって
美味しさが口の中にあふれていく。
そうして、次にはソースの方を食べてみたのだがこれもまた美味で
夢中になって食べていたところ、黒エールのジョッキが運ばれてきた。
「……俺も」
此方も黒エールを口の中に流し込んで飲んでみたところ
鳥の旨味がちょうど黒エールとあって、鳥が進む。
肉とエールを何度も往復しながら、ぷはぁっ、と一息。
「メイラってば食通だよなー」
なんて言葉を、懸命に肉と格闘しながらにつぶやいて。
「
■メイラ・ダンタリオ > 二枚の肉塊を食べながら舌の塩でくる刺激を、黒エールで洗い流す
なんとも体に悪そうな食べ方ながら、季節での滋養や温かいものに比べ
これは旨味と刺激で片付ける代物だったといえる
二枚肉をぺろりと平らげる頃には、今度は出汁骨のシチュー
山石鳥の骨と、肉は硬くでも出汁は出やすい肉と骨の部位をつかったもの
白く濁ったスープの中で、野菜と肉がごろごろと転がっている
今の季節で言えば、細かくされたり粥のようにして食べるなどに比べれば
材料を使い尽くす手間と言い、濃厚な味といい
こちらのほうも肉の後に比べ、濃厚な骨と肉のそれを堪能していった
一緒に煮込まれていた野菜と、そのスープも腹の中へと満たされていく
すると、酒に加えて胃の中は十分に満たされるだろう
固形物と酒だけのそれに比べれば、熱が加わって随分と満足感が得られたはず
「ふー……食通、というとまた違いますわ
単純に肉料理が好きなだけですわよ。」
場所を知っている事 その食べっぷり
スエードが食通と語っている理由がわかりながらも
そんなことは無いと口にしつつ、その日の昼は食事を楽しく終えて二人は出ていくだろうか。
■スエード・ダンタリオ > 2枚の肉を食べ終える頃には、ワインも程よく回っていて
そしてシチューが運ばれてくるとその美味しそうな見た目と
匂いにフニャリと情けない笑みを浮かべる。
そして、野菜がゴロゴロと転がった美味しいシチューに
てをのばして、美味しい美味しいとその濃厚な味わいを
堪能した後、それを味わったらワインでその旨味を流し込む。
結構な満足考えられて、ふぅ、と一息ついて。
「そうかい? 俺よりもよっぽど店知ってるし」
なんて、不思議そうに瞬きした後は
そのまま食事を楽しく終えて、相手とともに店を後にして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 目貫大通り」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 目貫大通り」からスエード・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「メシ、メシ。……だったンだがな。」
夕刻、食事をさてどうしようかと迷っていたら――、また雨に降られた。
ざあ、ざあ、と流れ落ちる雨音に、店の軒下からやれやれって具合で空を見上げた。
時々走って通り過ぎていく連中がいるけれど、もうざあざあぶりだ。
それはちょっと無謀ってやつな気もする。
「最近多いなァ、おい。」
つい、ぼやく。
適当な店の軒下、屋根のスペースが狭くて、少し濡れてる。
■イグナス > 「…ま、しゃァねえか。」
やれやれと肩を竦めて、…たっと走り出す。少々濡れるのも、しかたない。
とりあえず考える前に、すたこらさっさと走っていったのだった――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。