2021/08/24 のログ
ロイス > 「うん、良く依頼の掲示板見てるもんね。
馴染めてるようで何よりだ」

と言って、メニューを見る彼を微笑ましく見ていた。
そして、自分が言ってない食べ物まで注文してるのを見ると、「おいおい」と苦笑して

「俺は飲み物ぐらいは、とは言ったけど、食べ物まで頼んでいいとは言ってないからね?
そういうときは、食べ物も頼んでいいかちゃんと確認しなよ?」

冒険者は、決して安定した職ではない。
ロイスは貯金があるのでそう見せることができるが、大半の冒険者は、懐の中身は多いか少ないかのどちらかだ。
まあ、そういう事情を差し引いても、無自覚ではあろうが善意につけこむ様に見えてしまうのは良くないので、やんわりと釘は刺しておく。

「まあ、今回は奢るけど、次から気をつけるように。
それで……まあ、俺も今まで仕事で、今終わった所だけど」

しかし、それより相手の方がちょっと気になった。
あんまりできる仕事がない、というのはまあ、初心者の冒険者にはありがちだが、彼には探しものの才能があったはず。
それなりに仕事はあるはずだが……やはり町の中だけでは限界があるのだろうか。

「うーん、街の外は確かに危険だしなあ。無理に行けとも言えないけど……。そういえば、仲間、いや君の年齢だと友達かな?はできたかい?」

一人では危険な依頼でも、複数人ならそれなりに安全マージンを取る事ができる依頼はある。
その辺から、彼の現状を打開できないかと思い聞いてみる

ジーゴ > 「オレもちゃんとお金あるからポテトの分、はらえるもん」
掲示板は確かに見ているけれど、その中から自分でもできそうな依頼は見つけられないことの方が多い。
それでも、ある程度の依頼をこなしたことで軽食を食べらるくらいのお金はあるからと、口を尖らせた。
確かに、住居費や生活費をご主人様に頼っている分、こなしている依頼の数の割には懐は暖かい。

「んー、ともだちあんまりいないかも…」
この場合想定されているのが、会ったら少しの金銭で一晩を共にする相手や、人型ではない竜の友達を指しているのではないことはわかるからそのことは口には出さず、首を横に振った。実際ロイスが想定しているような「友達」はできていない。

「あ!でもこの前ギルドでおなじくらいの年くらいのやつ、あったよ」
思い出したように言ったのは、先日ギルドで出会った少女のこと。
相手の方が文字が読めないみたいだったから一緒に依頼を探したのだったが。

「金がないっていうから、ウリすれば?って言ったらなんかめっちゃおこっちゃって…ともだちになれなかったかも…」
へんにゃりと項垂れた様子の獣耳。
思い出しただけでも友達になれたかとは思えなくて落ち込む。

「あ!エールきた!」
ちょうど給仕が持ってきたのは二人分の飲み物。
さっきまでへにゃりとしていた獣耳が期待にピコンと立ち上がる。

「え、えっと。なんだっけ…そう、かんぱい!」
どこかで習った、酒を飲む前にいう言葉を思い出して、ロイスの持つグラスに自分のグラスを近づけようとして。

ロイス > 「あ、自分で払えるのか。それは悪かった。ごめんね」

後輩の中には、ナチュラルに集ってくる者も多いので、ジーゴもその内の一人だと勝手に思っていた。
それはそれで一つの生存戦略だが、それを勝手に彼に当て嵌めたのは自分の咎だ。
なので、しっかりと頭を下げて謝って。

「いないかあ……って、あー。それは確かに、怒られる、けども……!」

と、かなり色々な感情が織り混ざった微妙な顔で言う男。
小さい頃から男娼だった彼にとっては、"ウリ"は生活の手段でしか無いという事ぐらいは解る。
だが、男にとっては女性の貞操というのは重んじるべきものであり、少女の気持ちも解る。

「まあ、もしまた会ったら、ごめんなさいって言った方が良いかもね……。後、あんまりそういう……性的な事は、付き合い短い内はやめた方がいいかも」

それぐらいしか、アドバイスできることがありそうにない。
人生経験ってこういう時は無力だな……と思いつつ、しかし自分と彼が頼んだ酒が来れば、男もグラスを手に持って。

「お、乾杯って覚えたんだ。それじゃ……乾杯!」

と、彼のグラスにかつん、と音を立ててぶつけて鳴らして。

ジーゴ > 相手が謝るのを見ると目を丸くした。
ミレーに謝る人はこの国では珍しい。
きょとんとしたままの少年は運ばれてくるポテトとソーセージの美味しそうな香りに興味が移って、机の上に置かれたさらに視線が釘付けになる。

「うまそ!」
早速、フォークをソーセージに刺して口に運んでむしゃむしゃと頬張って。
「あ、たべてもいいよ」
食べやすいように皿をテーブルの中央に移動させて勧める。
人に食べ物を勧めるようになったのは食に対しての執着心が強い彼の中では大進歩である。

「そっか、ヤだったから怒ったんだよね。こんど会ったらごめんなさいする。でも、一番かせげるんだよなー」
なぜ嫌だったのかは理解できていないけれど、性的な話が嫌な人もいるんだなぁ、と思って頷いた。

エールとジャガイモやソーセージの相性は抜群。
無意識に酒が進んで、酒に強くはない少年の顔はすぐに赤らむ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ロイス > 「俺もツマミ頼もっかなあ……」

お金はあるが、何となく口にものを入れる気がなかったが。
目の前でモリモリと食べられると、流石に多少お腹が空く。
と、思っていると、彼が自分から皿をテーブルの中央に移動させて勧めてきた。

「(めっちゃ良い子だ……)」

紅月が気にいるのも解るなあと思いつつ。
控えめに皿から自分が食べるソーセージとポテトを別皿に移しつつ。

「性的な事に対して思うことって、人によって違うからねえ……。
それにしても、まだ流石に立ちんぼよりは稼げないかあ、うーん」

もうちょっと稼げるようにしてあげたいなあと思いつつ、お酒を口に運ぶ。
あまり、良案も思い浮かばなかったが、ふと考えついた事があって、

「……試しに今度、一緒に仕事してみる?」

より上位の冒険者について仕事をして経験を積む、俗にパワーレベリングと呼ばれる行為である。
変な癖がつくこともあるので、あまり褒められた行為ではないが、逆にそうする事で彼自身に足りないものが解る事もある。
もちろん、危険も高いので、あくまで彼が望めばだが……

ジーゴ > ロイスがいくらかを皿から取ると満足げに、また残っているソーセージを口に運んで。

「オレがこうきゅーなんだよ、きっと」
悪戯っぽく笑う。
もちろん高級男娼ではないが、慣れないギルドの仕事を受けるよりは適当な相手と肌を重ねる方が慣れている分簡単に稼げると少年は感じていて。

「え!いいの!?」
申し出を聞いてもらしたのは驚いた声。
美味しいものを食べて、満足して後ろに倒れていた耳が一気に垂直に立つ。
「えっと…どこ行く?オレ、あんまり街の外に出たことなくて、で、でも
森の薬草とかとりに行けたらいいなっておもってて」
あまり街の外に出たことがない、なんてレベルではなく、ちゃんと自分の意思で街の外に出たことは一度しかない。
自分でも街の外に行って仕事ができるだろうか、と迷う目は少しおどおどと泳いでいて。

ロイス > 「高級……ねえ……?」

高級だったとしたら、もう少し身なりが良いはずなので、恐らくは冗談の類なのだろうが。
しかし、だとしたら冒険者になった甲斐もないというものだろう。
或いは、彼にとっては"副業"に近いものなのかもしれないが、立ちんぼは性病の危険もある仕事だ。
徐々にでも、減らせた方がきっと彼にとってもプラスになるはずと考える。

――まあ、その補填が冒険者というのは、事態が悪化してるのか改善してるのかわからない部分もあるが。

「いや、勿論良いよ。
俺にとっては、護衛対象が追加されるだけの事だし」

意外と食いつきが良いなと思う。
やはり、自分でもある程度、今の状況には不満があったのだろうか。

「そういえば前も言ってたね。街の外に出たことはないって。
森の薬草――そうだね。その辺がステップアップとしては無難だろう」

自分がそういう系統の依頼を受けるのは、一年ぶりぐらいだろうか。
とはいえ、王都で頼まれる事の多い薬草の分布図は頭に入っている。
ジーゴが受けるような依頼なら、十分面倒を見られるだろう。

「まあ、心配しなくても、王都近隣の自然地帯ならよっぽど運が悪くない限りは死ぬような事はないよ。
ミレー族は身体能力が高いんだ。慣れたら、良いお小遣い稼ぎになる」

よっぽど運が悪ければ、王都近隣でも死ぬのが冒険者の怖いところだが、それは彼が冒険者とやっていく上で付き纏うリスクだ。
それでも、ミレーとしての索敵能力などがあれば、そのリスクは全く問題ないと言っていいレベルまで下がる。

「俺もまあ、普段は君みたいな若い子に仕事を回してるけど、安全にお金を稼げるのは魅力的だしね。
君が良ければ、職員さんに話をしてくるよ」

ジーゴ > 「じょうだんだよー」
流石に、自分でも自分の事を高級男娼というのには無理があるのはわかる。
体を鬻ぐ仕事は、難しくはないけれどトラブルが付き物だからなるべく減らしていきたいという気持ちはある。
息を吸うように簡単に自分で体を売り飛ばすから、減らしていきたい気持ちがあるだけ、だけれども。

「ご主人様はもっと強くならないといけないって言うんだけど、
これでもがんばってんだよね。ちゃんとごはん食べてるし」
ご主人様が心配している点には、街中で襲われたりしないように強い見た目になることも含まれているだろう。
その点はまだ成長途中だけれども。

「そう。街のそと、ミレーが行くのは少しめんどうだから行ったことなくて。薬草取りにいくの、いっしょに行きたいです。おねがいします」
ちゃんとお願いができるようになったのも最近の進歩だ。
ミレーが街の外に行くのは他の種族よりも街から出る門での審査が少し厳しいのだろう。逃走ミレーだった頃は特に街の外に出ることはできなかった事を思い出して。

でも、既に酒で少し赤くなった顔の少年は
「きょうはお酒のんだから、明日か、明日の明日か、明日の明日の明日」
と彼なりの語彙で、明日以降に行こうと付け足した。

ロイス > 「ま、まあそうだよな……」

何せ、性的な事には全く疎い男である。
実はこういう格好の方が好む女性が多いのだろうかと思う部分もあった。

「まあ、君武器も持ってないしなあ。
ご主人さまって人が心配する気持ちもわかるなあ……」

磨けば光るものはあると睨んでいるが、それはそれとして今の彼は少し頼りないものを感じるのも事実。
場合によっては、武器も教えなければとも思うが、それは一緒に冒険した後でも遅くはないだろう。

「ん。解った。それじゃ、その辺の予定をこれから打ち合わせようか」

ちょっと家に戻るのは遅くなりそうだが、これも将来有望な若者のため。
ゆっくり腰を据えて、話し合うことにしたのだった。

ジーゴ > 「ありがと!明日の昼か、明日の明日の昼か…
で、薬草さがしの依頼はここにあってね」

大体昼間の予定は空いている少年だが
いつの日付が空いているだとか、薬草探しの依頼が貼っている掲示板だとかの話をして、時間が過ぎていくだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にリスさんが現れました。
リス > 平民地区の商店街と言うのは、とても、とても活気がある。
 様々な種族が行き交い、そんな彼らに、商人達が声を掛ける。どれもこれも、彼らが頑張って手に入れた物であり、売り物としては上質の物ばかり。
 そんな中、気軽い服装で歩く少女も又商人で、トゥルネソル商会の長女、そして、トゥルネソル商会の王都・マグメール支店の店長をしている、リス・トゥルネソルだ。
 彼ら商人たちは、ライバル関係であるとともに、助け合う仲間、という所。商人のギルドに名を連ね、日々連絡をしあったりしている仲間でもある。
 少女も、いつもいつも店の中で考えるだけではない、商人ギルドに行って会合に出たり。
 こういう風に出歩いて、市場の調査もする必要がある、理由は商店はリス店だけではないから、だ。
 色々な需要があるから、様々な供給がある、それらを見て回り、どんな物が売れているのか、を知るのは大事な事なのだ。

「と、言っても……ね。
 せめて、誰か一緒に来てくれればなぁ……。」

 とぼとぼと歩くのは、リスと、冒険者の護衛達。何度も依頼をしているパーティで信頼のおけるチームではあるが、冒険者は冒険者だ。
 こういう時には、誰か愛おしい人とデートがてら出掛けたいと思ってもばちは当たるまい。
 そんな風に思う小娘なので、はぁ、と大きくその桜色の唇からため息一つ。
 愛おしい皆々は、様々な理由で一緒に来れないのである、仕方は無いのだけども、寂しくもある。
 しかし、其処で仕事をおろそかにするのは一流ではないので、軽く近くの商店、八百屋の旦那に声を掛けて、今の売れ行きとかを問いかける。
 今は夏なので、矢張り、旬の果物や野菜が多く売れている模様、ありがと、とお礼を言って次の店へ。
 次は、何処に何を聴こうかな、なんて、通りを歩きながら、キョロ、キョロ、と空色の目が右に左に。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 平民地区の商店街の賑わいは、北方の高原出身の遊牧民にとっても魅力的な都会の輝きのひとつ。
フェルトのテントを張っての旅暮らしが当たり前だった自分にとって、毎日商店や人と触れられる大通りはいつでも胸の弾むもの。今日は特に、そんな自分の小さな胸はよく弾んでいた。

トゥルネソル商会の深窓、リス・トゥルネソル嬢の護衛。
商売や貴族の組織について詳しくはないが、彼女はこの平民地区の賑わいの長。活気という名の澄んだ水の源泉なのだ。
その敬意とあわせ、陶工が丹念こめて磨き上げたような白い肌に、雪解けの青空のような瞳。陽光に眩しいはちみつ色の髪がなびく姿は同性ながら心音が弾む思いがする。

自分はただの冒険者、護衛に過ぎないのが残念で。
気さくに声をかけるその姿を少し、伏し目がちに見守る。
もちろん護衛の本分は忘れていない。
彼女は要人だ。周囲に気を配りつつ、いつでも剣を抜ける心持ち。そして、殺気は決して滲ませない。

……ところが、どうにもため息がち。
桜色の唇がぷるんと動く様にどぎまぎしながら。
内容はよく聞こえないものの、呟く様子を伺って。
何かを思いついた顔で近くの屋台へと小走りに駆けていき。

「リス様!
……何か商売の悩みごとですか?
これでもどうぞ!冷たい飲み物を飲めば、きっと良い考えが浮かびます!」

2つ買って戻ってくるなり、
そのうち1つを弾む笑顔で差し出す。ストロー付きのコップ。
中身はよく冷えたしぼりたてのマンゴージュースで砕かれた氷が入っている。

リス > 差し出された器、その中に有るのは―――砕かれた氷と、冷たく冷やされた果物の果汁をたっぷりと使ったジュース。
 それを持ってきたのは、褐色の少女だ、今回依頼している護衛のチームメンバーのタピオカと言う少女だった。
 彼女はこの辺りの出身ではないのか、他の護衛のチームメンバーとは違う視点で物を見るから、チームメンバーでも重宝されていると、彼女のチームのリーダーに聞いたことがある。
 彼女の勘違いと、一寸暴走にも似た反応に関しては、小さく苦く笑って見せる。
 さらりと、金色の髪の毛を揺らして、手を伸ばして彼女の差し出したコップを手にする。

「有難う、タピオカ。
 でも、大丈夫なのよ、貴女が思うような、そんな崇高な事でもないのです。」

 そう、先程のため息の理由と言うのは、其れこそ、恋人がいないから、一人が寂しいという物であって、別に商売がどうたら、とかそう言ったものではないのだ。
 とは言え、そのような態度で、護衛達がやきもきするのも又本意とするところでもない。
 寧ろ、そういう態度を取って、彼らの集中力を奪うのは、彼らの仕事に邪魔にしかならないだろう。

「今のため息は、そうね?
 恋人がいないから、寂しいな、と言う程度のモノ、よ。
 貴女たちの仕事に文句はないし、問題はないわ。
 そして、商売などの汚点などもない、それだけの事、なの。」

 我が身から出た錆なだけであって。彼女らに不満はないし、不安もない。
 それに、彼らの報酬に陰りが出ることも無いのだ、と説明すれば、彼らも安心するだろう。
 そっと手を伸ばし、褐色の少女にありがとう、とマンゴーのジュースを一口飲んで、冷たく冷えた其れの味に、軽く息を吐き出して見せる。

 護衛であれば知っている情報として、リスは同性愛者だ。
 そして、彼女には、複数名の同性の嫁が居て、ハーレムを築いている。そして、その筆頭は、ゼナと言う冒険者。
 ただ単に、人恋しい、それだけの事、と、笑って見せる。

タピオカ > 「そうですか……。恋人……。
――とりあえず、商売がうまくいってるみたいで良かった!
僕は、この賑わいが好きで……。
この賑わいを仕切ってるリス様のこと、すごいなって思う!」

思ってもみなかった返答が戻ってきて、ぱちぱちと睫毛が弾む。髪色揺れる中で手をのばす仕草のひとつも彫像が動くように洗練されていた。
お互いの仕事、職務上に問題が無かった事を知らされると笑顔を浮かべて勢いづいた。
それはむしろ、相手の悩ましい思いを理解しないまま仕事の事だけを考えているというそぶりではなく。
単に、嬢を少しでも元気づけようとするためという意味合いが強かった。そんな表情。

「うーん……。寂しい、かあ……。
じゃあ、リス様!今日は僕を、護衛じゃなくて……。
恋人として、雇ってみませんか?
リス様の大事な人のかわりには、きっとなれないけど……。
リス様の寂しいを紛らわせる事なら!できます!」

悩みながら下唇に指を当てると、再び思いつく奇策。
それでも本人はナイスアイデアとばかりに顔色輝かせ。
お嫁様には及ばないものの、彼女の気を晴らせてあげたく。
正面にまわって向き合い。青緑の瞳を輝かせ。
そのほっそりとした両手首をそっと握ろうとし。

リス > 彼女の言葉に対して、少女は小さく苦く笑って見せる、そして首を横に振るのだ。
 彼女は勘違いをしている、それは、少女的には、ちゃんと正してあげないといけない、そう言うレベルの物だ。

「いいえ、いいえ。タピオカ。
 私は、この賑わいに手を貸しているだけであって、此処を仕切って居るわけではないわ。
 確かに、豪商と言われているし、其れなりに貢献をしているわ。
 でも、この活気は、此処に住まう人たちの、皆の活気よ、私一人の力では、無いわ。
 皆の、力、よ?」

 そう、需要があって、供給がある。つまるところ、自分が仕切って全てをしているわけではない。
 仕切っていると言うなら、商人ギルドの方だと思うのだ、少女は、その中で、努力をして、上に上がっているだけ。
 なので、少女は目を瞬いて、不思議そうにしている彼女に、違うの、と頭をなでる、サラサラの髪の毛を、そっと梳くように。
 取り合えず、今現状は安全らしく、チームの他のメンバーは、問題がなさそうに、周囲の警戒に当たる。
 彼らの中では、少女の精神的な落ち着きも、依頼の中に入っているのだろう。
 考えてみればパニックを起して、予想外の行動をとられるのは、彼らも怖いのだろうと。

「うーん……それは、ナシ、かな?
 だって、今は仕事中、でしょう?二重契約になってしまうわ。
 
 それに、お金を払って、恋人の振り、は、私は好きじゃないのよ?
 私は、本能に導かれるような、恋が好きなの。
 それこそ、ケダモノの様に、貪るような…ね?

 お金なんて気にせずに、言葉と心をぶつけて、愛し合い。
 欲望のままに、本能のままに、体を交える。

 でも、気持ちは嬉しいの。
 私の事を思って言ってくれたのだから。ね?

 もし、その気があるなら、戻って契約終了した後に、いらっしゃい。

 その時は―――タピオカの小さなおまんこに、たっぷり、子作りせーし、注いであげるわ。

 タピオカの様な女の子、好きよ?」

 お金で一日、と言うのは、恋愛ではない。
 仕事になってしまうし、それは、少女としては、好む者ではない。
 義務での交わりは、仕事の、営業での交わりは、望まない。
 だから、面倒くさい女なのよ、と、その頬を優しく撫でて、移動する。
 何も無ければ、其のまま、仕事は終わるだろう。

タピオカ > 「そ、っか。……僕は商売のことに詳しくなくて。
……ぁ……っ……」

流通や販売といったルートに関わった事といえば、隊商護衛程度。暗算はできても、帳簿の付け方も知らない。
束ねて上に立つ、族長。あるいはかつて冒険者ギルドでの依頼として経験したことのある傭兵部隊の班長のような序列の上には成り立っていない様子で。けれど、そんな自分の無知を優しく諭してくれる柔らかい指先。しがない猫っ毛の銀髪の間を人差し指たちが梳いていくだけで、ぁっ、と細く声が漏れてしまった。知らずにわずか、瞳が潤みを覚えてしまうけれど。

「あは……、それもそっか。
おかしなこと言って、ごめんなさい。
でも、……僕の気持ちだけ、受け取ってくれてありがとうございます」

青緑の瞳が残念そうに沈んでいき。
小さく微笑むと、両手を握ろうとしていた手をひっこめる。
引いた両手を腰元で重ねて、ぺこりと謝罪のお辞儀をする。
そのまま歩幅を護衛者としてのそれに戻し。
周囲の警戒のために一歩離れようとするものの。

「えっ……。
ぁ……、ぁ……。
……はいっ!リス様!」

続く言葉に驚いて振り向き。
思ってもみなかった言葉に両手であわあわ、熱っぽく色づく頬や口元を覆い。やがて胸元に手が戻って。
……季節遅れの向日葵。そんな笑顔をほころばせて頷くのだった。

――そして、護衛としての時間を過ごす。
平民地区ではとりたてて大きな脅威はなく、あったと考えるのなら、はしゃいで走り回る小さな子がリス嬢に当たりそうになる事ぐらいで。

「えっと。……リス様……。
……ううん、……お姉さま。リスお姉さま……。
僕、ほんとは……。リス様のこと、こう呼びたかったの。
リス様の妹にしてほしいって、……ほんとは思ってたの。
血はつながってないけれど……。姉が、本当の妹にするみたいに。
僕のこと……、愛してほしいの……。
お姉さま……。
僕のおまんこに、お姉さまの子作りせーし、注いで……?
お姉さまの赤ちゃん、妊娠しちゃうぐらい……。
お姉さまの精液、中出ししてほしいの……」

……そして、お仕事の後。
彼女の住まいの近くの路上。
依頼完了の割符をそれぞれの冒険者に配り終えた後。
それぞれが礼を残して去っていった後も、1人残った小さな人影。

自分が本当に彼女となりたかった、愛情に結ばれた姉妹の関係を口にする。
高貴で気高い彼女には届かないかもしれない。
でも、そんな間柄を強請って。
お姉さま、と口にするたびに頬が紅潮するのを感じつつ。
悩ましげに見つめ。
これがただの、仕事の続きではない事を示すために。

そ……っ。
両裾持ち上げた巻きスカート。
白く小さな紐ショーツ。
恥丘がぴっちりと浮き上がるクロッチを自分から晒し。

リス > 「私は、冒険の事には詳しくないわ?だから、これは、役割なの。
 私達商人は、町を活気に包んで、色々な品物を持って、冒険者を助け。
 冒険者は、その技術、努力で、私達を助ける。それらが集まって、町は元気になるの。」

 人にはできる事、出来ないことはあるし、帳簿などと言うのは商人以外は、余りつけない物だ、後は貴族ぐらいか。
 知らないことは恥ではないし、冒険者は帳簿で戦う訳ではないのだ。
 だから、気にすることでは無い、と再度彼女に伝え、その頭をなでて、柔らかな髪の毛をそっともう一度撫でて笑う。
 貴女は、剣を取り、戦う勇ましい人なのよ、と。

「おかしなことでは無いと思うわ?
 だって、冒険者の人はいつ死ぬのかはわからないからこそ、思いを直ぐに伝える。
 後悔の無いように、生きているって、聞いたこと、有るから。
 それに、可愛い女の子の好意を、ないがしろにするのは、イケナイ事、でしょ?」

 軽くウインクして見せる。
 今は仕事中だけれども、その位のサービスはしても良いだろう。彼女は何時も頑張って居る。
 そんな子が、勇気をもって言ってくれたのだから、それに応えるのも雇い主の勤め。
 可愛い子に甘いと言うのも、大いにあるのは有るのだけど、まあ、それはそれ、だ。
 自分の言葉を着て仕事に戻る彼女は、何処か、しょんぼりして居る子猫のようにも見える。
 ただ、プロなのだ、彼女は仕事に手を抜くことなく、安全に目的地まで、自分をたどり着かせてくれた。
 他の面子もちゃんと仕事をしていて。
 だから、確りと報酬を支払って、依頼の完了のサインを渡し、解散していく。

「――――タピオカ。」

 彼女は、帰らずにいた、自分の目の前にいて、自分を見上げてくる。と言っても、然程の身長差は無いのだけども。
 自分に対する想いをぶつけてくる、少女は、静かに、空色の瞳を、彼女の目を見て、言葉を聞いていた。
 彼女の願いを、彼女の想いを、唯、唯、静かに聞いていた。
 その間は、風が、通り過ぎて、少女の金色の髪の毛を、彼女の銀色の髪の毛を、静かに撫でて通り過ぎていた。
 
「何を言っているのか、判って居るの?
 私は、ハーレムを作っている女よ、だからこそ、タピオカが、他の誰かと恋愛してはいけない。
 セックスしてはいけない、そういう積りはないけれど。

 貴女は私の女、になるのよ?
 見も、心もささげて、リス・トゥルネソルの女と、名乗って、生きていくことになるの。

 ―――他の恋人などが居るとして、それをすべて捨てて、私の恋人になる、と言う事よ?
 貴女の、今までの相手は、これからは、全て二番目以降に、堕とすという事。

 貴女の感情は兎も角、相手の感情もまた、それで良いと、言うの?」

 肌を見せる彼女、自分を見ている彼女の言葉を聞きながら、そっと近づき、目を見やる。
 赤く成る頬は、憧れと、恋愛を混ぜているのだろうか、とも思う。
 だから、問いかける。

「本当に、良いのなら、此処で、抱いてあげるは。
 皆の前で、貴女の肌を晒し、おまんこに種付けしてあげる。
 
 ―――本当に、良いの、ね?」

 そっと近づき、褐色の頬に手を伸ばし、顔を寄せる。
 彼女はかわいらしいし、他にも恋人はいるような気がする。
 それだからこそ、確認を取るのだ。
 本気で、良いのね?と

タピオカ > 風が通り過ぎる足元が、とても心もとなく思えた。
彼女の邸宅の目の前とはいえ、ここは人の往来のある場所。
とても下着を晒して良い場所ではない。
でも、それを下げる事は決してなかった。
自分の慎みを人目から隠すスカートの両裾を離せば、彼女への背信になる。
薄布をめくる指が震えるが、ぐ……っ。その付け根に力がこもる。肩が少し上がって、唇を引き結び。

「僕はつがいの雌じゃないよ、お姉さま……。
だとしたら、……人目のある、人も見てる……。こんな場所で、こんなことしないよ……?
お姉さま……。僕をお姉さまの妹にして?
リス・トゥルネソルの女と、名乗らせて……?」

ゆっくりと首を振る。
自分は1人で、常に放浪している。
木から木へ、宿っては飛ぶ野鳥。
そうして見つけた、彼女という安息の宮のハレムに身を預けたい。
彼女という愛情の羽根の下で、いつまでも彼女をぬくめていたいのだ。一糸まとわぬ無防備な姿で。
その熱意の丈を、行動と言葉に示す。

「お願い。お姉さま。僕をお姉さまの恋人にして?
お姉さまの……血のつながった、妹にして?
いつも、いつでも……。リスお姉さまの精子で僕の事を満たして?
朝も……夜も……。
お姉さまに貫かれながら、お姉さまに奉仕するお人形にして?
僕のことを、妹おまんこにして?
僕の妹おまんこを……。お姉さまのおちんぽ枕にして?
僕の妹おまんこを……。お姉さまの精液ジョッキにして?
お願いです……お姉さま……。
皆が見てる前で、僕にトゥルネソルの血を……精液を与えてください……。
お姉さま……。人前で、僕の服も……下着も破いてください……。
それが、タピオカの覚悟です……」

頬に伸びる手のぬくもり。
その手に伝わるように、ゆっくりと頷く。
本当に良い、という意思をこめながら。
その本意を示すため、この表通りで裸にされても良いと言葉を添えて。

リス > 「ふふ、本当に、欲しいと思うなら、私は、番が居る相手でも、構わないわ?
 むしろ、番が居る方が、奪う楽しみが……ね。」

 少女は、自分からスカートをあげ、下着を晒す彼女を見やり、目を細めて、唇を吊り上げて見せる。
 目を見て、自分を見やる彼女に、少女は一面をみせるのだ。
 ふふ、と甘く笑う様子は、恐らく普段のリスではないのだろう、そんな、色の乗った笑みを作り上げる。

「判ったわ、タピオカ。
 それなら……服を、脱ぎなさい?
 服を破るのは……勿体ないわ。

 今、此処で、貴女を抱いて、貴女の中にたっぷり孕ませ精液を注いで。
 貴女を愛するわ。」

 彼女の想いを、覚悟を受け取った。
 それならば、少女はすることはただ一つだ。
 此処が外だ、と言う事は判って居る、其の上で、抱く。
 皆の前で見せつけて、交わって、孕ませる。

「子作り、しましょう?
 私の子種で、タピオカのお腹の中に、女の子を、孕ませてあげるわ。」

 頬に当たる掌をそっと撫でながら、彼女の服を優しく落としていく。
 褐色の肌、未だ幼さの残る体を皆の前にさらす様に。
 彼女だけではない、自分もまた、そっと服を落としていき、白い肌を見せつけていく。
 股間にそそり立つ肉棒を、彼女に、見せつける。
 男性のそれよりも大きな、肉の塊を見せつけながら、ぴとり、と押し付けて。

 そっと顔を寄せて、彼女の唇を奪っていく。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、と音を立てて、啄む様に、息を吸い込む様に。