2021/08/09 のログ
イーヴィア > (ノックの音に、常より反応が早かったのは恐らく気のせいでは在るまい
裏口へ向かい、扉を開けば待ち人来たり。 店内へと通して、改めて挨拶を受ければ
恐らくは、相手も同じように楽しみだったのだろうと思える其の姿に
ふ、と笑って、口元に弧を描いた。)

「いらっしゃい、早いトコ渡したくて、待つのが偉い長く感じたよ。
着る物まで合わせて来たんなら丁度良い。 ……奥を見な、アレが完成品だ。」

(依然通した、客間の一室。 奥へと飾られ、白い布が被せられた其処に、其れは在る。
女を通し、ゆっくりと其方に向かって歩み寄れば
女の視線が其処に注がれて居るのを確かめた後、其の白い布を取り払おう。

――中から現れるは、黒い鎧。
全身を覆う金属製の鎧は、何処か、異質で不思議な光沢を帯びている。
所々、竜を模したかの異形ながら、鎧として美術品の如くに整った造形
そして、魔力や気配に敏感な者ならば、恐らくは感じられるだろう
その鎧、其の物から放たれる、重々しい気配、そして――禍々しさ
見る者に畏怖を抱かせる様な、其の圧を――女に、相応しいと、捧げるのだ。)

「――――――……これが、アンタの為だけに作った鎧だ。
御託の前に先ずは…触れて見な、確かめて見な。
アンタ位になったら、下手な言葉より、其の方が伝わるだろうよ。」

(相手へと、促す。 必要なら、其の扱いと着用方法を教えながら
先ずは、着用しやすい其のガントレットから、其の手に持たせようと)。

メイラ・ダンタリオ > 互いに、きっと確かめ合いたかった
二人はお互いの再会を待ち望んでいた
それはきっと不誠実や不義理で凝り固まったどんな出会いよりも純粋だ

証明できない情や想いとは違うこれ
入ってから互いに再会と喜びの挨拶をし終える
イーヴィアには、メイラの巨剣も、携える大きな荷物も今はどうでもいい
メイラその身一つ 鎧を身に着ける為の身形を終えていると分かれば、動きは短かった

分かり合えているなら話は早いと言わんばかりに、白い布をかけた台まで案内される
他の誰にも見せず、埃も掛けない
歴史物や宝物類の鑑定人などはそう言った物をこういうらしい
“目垢”が付かないようにしているほど、特別なのさと

見られることは触れる事と同じ
触れるということは垢が付くという事らしい

「あら、特別感が出ていますわね。」

白い布がゆっくり外されると、歪みも血も当然香るはずがない
黒い鎧がそこにはあった 帯甲と呼ばれる鎧を木偶人形が着た状態
蛇腹を濃く見せる可動域がまず目立つ 重なり合うことで全身の動きを合わせ
そして強靭であり、一部が破損するだけならばそこが割れても大きな亀裂にならない
取り換えもその部位だけになる しかし加工が数に物を言わせるので大変なものだ

実に理想的な形式の鎧だった
黒鉄の深み 安っぽい磨きすぎたそれとは違う照りの冷たさ

「……。」

メイラは、紅い瞳を細め、薄く歯列を開けた姿
ギザ歯のそれが噛み合わさる一歩手前の隙間を開けた、トラバサミのような口元を魅せる
そして、帯甲の周りをゆっくり一周する
背中の中間には、ブレードテイル いわゆる尾刃が備わっており、異様な姿
まるで 人でも獣でもないからこその位置に備わった尾
それはメイラにとって、魔性を感じさせる配置だった

その尾を一度ゆっくりと持ち上げ撫でると、尾刃自身も狂気的ということがわかった
造りが飾りではなく実用だったといえば、説明されたものは分かるだろう

そして一周を終えると、身に着けて見ろ その方が速い とイーヴィアが言う
しかしメイラは瞳を細めるままに、顎に手指を付けて笑みを浮かべた

「ええ、それにしても、ずいぶん睨んできますわね この子」

メイラにとっては、その圧はそれほど脅威ではない
言ってみれば威圧 刃を向けられているかのような圧を鎧から感じていた
一般的感性からわかりやすく言えば 近寄りたくない が合うだろうか

最も、メイラからしてみれば実に頼もしい
貴族の好む柄物や様式唐草模様のような繊細な模様描きなど必要としない
黒と実用造形 そして威圧 十二分な造りと特徴だった

「どれどれ。」

巨剣を安全な場所に立てかけ、腰の双剣鉈も外しにかかる。
ベルトを立てかけると、ガントレットからつけろと言われ、グローブ越しに手指に嵌めこまれていくサイズ
それが、五指を包み、右手の平を 蛇腹と鋭い指先が包み込む
人差し指から小指まで順に折り曲げ、最後に親指を握り込むと、少し感じる一体感

「まるで吸い付くようですわ……。」

サイズを合わせたフルオーダーメイド製
右てだけでも十分に感じたそれと同時に来る わずかな感覚

「―――吸われている?」

探りを入れてから、ゆっくりと吸い取られるような感覚に、メイラは生みの親をチラリと見た。

イーヴィア > (本来なら、お金の話から入るのが商売人だろう
己も、普段はそうである事を心掛けて居る
けれど、その根っこは間違い無く鍛冶屋である
純粋に造り上げた物を、其の自信作を、見て貰い、評価されたい
そんな純粋な部分は何時まで経っても消えやしない
だから、相手の荷物だとかには目もくれなかった

もし、この作品を己以外の誰かが目にするのなら
其の初めの一人は、この、目の前の女であるべきだ
この鎧を身に纏うべき唯一人、だからこそ、決して誰にも触れさせず
誰の眼にも触れさせなかったのだから。
そう言った所は、拘るのだ。)

「じゃじゃ馬だぜ、遠慮なんざ欠片もねーな。
けどアンタには寧ろ、身綺麗で善良な良い子ちゃんより、コイツの方が合ってると思うんだがな。」

(睨んでくる、と表現した相手に、くつくつと喉奥で笑う。
この鎧の性質を、見ただけで其処迄感じ取れる辺り
今更、判っちゃ居る事だったが、矢張り只者では無い
促した手甲を嵌めれば、暫しして、相手が此方を振り向く
違和感に気付いたのだろう、そして、予想通りの言葉が向けられたなら
頷き返し、そして、己が其れに「下手に触れなかった」理由を告げよう。)

「――――――ソイツは、アンタの魔力を吸う。
と言っても其処まで急激なもんじゃない、魔力に乏しい奴なら動けなくなるかも知れんが…
アンタ程の魔力なら、そんな事には為らない筈だ。」

(其れだけを聞けば、寧ろ呪いの様に聞こえるだろう
装着者の魔力を食らう鎧なぞ、真っ当なシロモノである筈が無い
けれど――其れが、決して偶然の産物で無い事は、製作者の表情で知れる筈だ
意図して、そう造り上げた。 其れが何よりも必要であった、と。)

「鎧に使った素材の詳細は、明細に纏めて在るが…
呪具を二つ使った。 一つはシェンヤンの妖刀、もう一つは邪竜に刺さってた剣だ。
どっちも、武器としちゃあもう使い物にならなかったが、素材としちゃ別だ
ミスリルゴーレムから採れたミスリルに混ぜ込んで、属性を闇に寄せて在る
でもって背中には、其のミスリルゴーレムの核自体を埋めて有る。」

(漸く――説明が、始まるだろう。
女へと、残りの鎧も取るように促せば、己は触れる事無く
敢えて、女自ら着用する手順を、覚えて貰う事にする。
金属製品である筈だ、だが、ミスリル製故に重みは然程なく
そして、設計段階からの苦慮により、女一人でも装着が可能な作りにしてある
誰かの助力が無ければ身に着けられない鎧では、いざと言う時に役にも立たない
それぞれの部位に四肢を通す度、しなやかな装着感が強まり
金属鎧特有の不快感を、欠片も与えぬのは、きっと
女の体型に寸分違わず合わせた、専用の設計だからに他ならない。)

「設計から、無茶な動きをするだろうって考えて作ってる
関節は動きを阻害しないし、だからって柔な作りになんざしちゃいない。
其の上で――言っただろう、リビングアーマーってな。
その鎧は、アンタから吸った魔力を糧に、自己再生する。
当然、今の形で、な。」

メイラ・ダンタリオ > そのガントレットは私から、ゆっくりと吸い上げる
急激にではない 貪欲ではない
必要だからを息をするような速さで

メイラから黒鉄が吸い上げる正体はミスリル それもゴーレム種をい溶かした代物
これは言ってみれば、全身がミスリルの肉 ゴーレムの肉
リビングアーマーという生きている鎧を実に再現してみせていた

「ゴーレムで造った鎧。」

呟きながら、感じるそれは無垢ではなく魔に感じるのは、混ぜ込んだ代物に
妖剣魔剣の類にもなる使用済みをぶち込んだという
強度性に問題がないように、完全に溶け合っているのだろう

性質のみを含ませたそれの威圧の正体は竜
剣気にも感じる、正面に剣を向けているかのような感覚は斬り女かと辺りをつける
睨み、剣を向ける それはこの二種類だ

全身に纏ってみろと言われ、手伝われながら身に着ける
鎧の造りと身に纏う方法は、メイラ自身にもわかっている
胴体を両側から 四肢を包むように それらのつなぎ目は強靭なベルトの革
繋がれ 纏い、四肢の先は爪のように指先が肉厚になっている
尾を背中に感じる 感覚は、もう一本背中から長い手が生えているかのようだ

「……圧が消えましたわ。」

静かに言うそれは、包まれ、そして抵抗感どころか身体を探るようなもぞ突く感触
圧は今メイラに向けていたそれは、メイラから総てに対し圧を向けるそれへと変わった。
そして吸い付くように全身に、皮をもう一枚纏ったかのように感じながら、ガチャリと動き出す
メイラ・ダンタリオは、黒鎧を身に纏うと、まるで竜 まるで獣 まるで魔性になったかのように
背筋を一瞬丸めると、刃尾が縦に ヒュパンッ と跳ねる

「ゴーレムは核となるものと従わせるための札か刻み文字が通例
 これは意識だけ刈り取って活動力だけを生かしましたのね……。」

でなければ、今頃これは文字通り動く鎧と化す
メイラを包んだまま勝手に動いてもおかしくはない
吸われていると同時に、だからこそこの鎧が吸い付くようにメイラと一体感が出ているように感じる

「下手な造りのゴーレム鎧など、再度認識の魔術を掛けられてしまえば
 わたくしは生きたまま操られていましたわ。」

フフッと笑って、ゴーレム鎧のデメリットを突くも、これは混ざりものがあるせいで
無垢がないからそれができないだろうと踏んでいた

「イーヴィア」

そう言って赤い瞳で見上げた相手に、ギザ歯を見せたまま一言シンプルに述べる

「ありがとう。 本当に、ありがとう。」

下手な長ったらしい賛辞なんていらない
メイラが深く礼を述べる相手など、それこそ戦場で横やりを入れて助けた猛者程度にしかいないだろう
全身に黒鎧で包まれ、爪を向ける四肢の五指

腕を伸ばし、上げ、片足を曲げ、蹴り上げてみる
持ち込んでいた装備とも巨剣と双子鉈剣を支える為のベルトや鎖で身に着けると
やはりスリムにまとめられた鎧故に、想像通りきちんと巻き付いた
プレートアーマーの寸胴ではこうはいかなかったろう

二種一体となった姿は、尾を隠すものの、巨剣を抜いた瞬間に、ケダモノと化すと思えば
表現力も十分じゃないかと、メイラはギザ歯の笑みを深める

「きっと、王にもお喜びいただける……。」

これからこれに血が香る日々がくると思うと、たまらなかった。

イーヴィア > 「ミスリルで作った鎧、でもあるがな。」

(ミスリルゴーレムの身体自体がミスリルなのだから、そう変わりはしないし
ミスリルの流通元としても、決して少ない供給源ではない。
だが、鉱物から精製したミスリルと、元からゴーレムの体躯であったミスリルとでは
主に、ゴーレム核との"馴染み方"が違うのは、明白だ
女が、鎧を全て装着し終えた瞬間――鎧から放たれる圧が、強まる

正確に言えば、其れ迄ただ鎧から澱みの様に垂れ流されるだけであった圧が
メイラと言う主を経て、明確に、主とそれ以外を区別し、放たれる様になったのだろう
そんなじゃじゃ馬を着こなせる様な相手などそう居ない
まさに、主に相応しき戦士、だ。)

「ゴーレムとしちゃあ、機能はしねぇよ。
其の辺りは魔術師連中にも確認してあるんでな。
だが、少なくとも心臓と身体は生きてる、ゴーレムの外殻が、アンタと言う本体を守る。
文字通りの、鎧の主って事だ。」

(にい、と笑う。 獣のような笑みを向ける相手に対し、此方は子供の様な其れだ。
鍛冶師として、こんな日の為に生きて居ると言っても過言ではない
纏うべき相手が、己が作った物を纏う。 この上なく名誉な事だ。
相手が、此方へと向き直り礼を向けるなら、己も又それに向き直り
どうだ、とでも言わんばかりの表情で、頷いて見せるけれど。)

「もし、ある程度身体を動かしたいなら、試し斬り用の部屋が有る。
まぁアンタなら、帰れば専用の訓練場が在るんだろうが…。
……それと、一応耐久試験の結果だ。 所詮演出でしかねーが…。」

(相手が体を動かす程度のスペースなら、この部屋でも十分だろう。
これが武器であったなら、木人形を置いて在る部屋へと案内しただろうが
――少し待てと、一度部屋からいなくなる。 そして、直ぐに戻って来た其の手には
剣とハンマーの二振りが握られていた。 ――其の何方もが
ぐにゃりと、片や刀身の真ん中から、片や柄の真ん中から、折れ曲がっている物で。)

「どっちも、俺が打った物だ。 芯は鋼鉄だが、ミスリルでメッキを施してる。
一回二回なら、ミスリル武器と同じ強度だが――この通りだ。」

(――其れは、同じミスリルでも、更に鎧の方が強度が上だと言う事。
勿論メッキ加工のミスリルが、純正のミスリル武器と全く同じとは言わないが)。

メイラ・ダンタリオ > ミスリルとは布であり金属である
その強度は鋼に等しく鋼よりも強い

一般的なミスリルへの認識
そして一冒険者からすれば憧れの素材
色合いも真銀と呼ばれるだけに銀色や薄い蒼みがかることが多い表現
それが黒一色 何もかもが黒 それ以外には要らないというような
黒ミスリルの鎧

そしてそんな普通の冒険者が憧れる素材に、他の物が近づきたがらない
憧れなのに、近づきたがらない これはそういった意味では、正体不明の鎧と言えた
そう、混ざり具合 何がどうなってこういう結果になったのか、一目ではわからない
それはメイラ・ダンタリオとこの黒鎧は非常に似通っていた 互いに “混ざり者”なのだ
これは、イーヴィアの意図なのだろうか それとも 偶然だろうか
どちらにしろこの演出は、メイラの一人一瞬思考してしまった垂れ流しの文章である
もはやこの鎧は主を認識し メイラはこの鎧を従える者として認識した

イーヴィアも、メイラのシンプルな深い礼の言葉に
頷き、受け取り どうだ お前の望む物を 作り上げてやったぞ と
子供のような笑みを浮かべている 出来に メイラの表現に
そして身に着けたことで イーヴィアの造りは正しかったと 思わせれているから。

メイラは、そうしてこの鎧の吸い付くような硬い皮を纏ったかのような新鮮な感覚
そして湧き上がる一種の高揚感が訪れている
幼げに言ってしまえば、早く使ってみたい とそんな気持ちになってくるのだ。

最も、巨剣を握り、構えの動作を数度入れ替えて皆ながらも目の前で確認する
それはイーヴィアにも確認させている手前ながら、誰もが同じ道をいく試し斬りの話をさせると
メイラもまた、楽し気な笑みを浮かべ合う
証明を向けるように、ミスリルと一度は絶対に張り合えると言う武器二つ
槌と剣を帯甲にしたこの黒鎧に ドワーフの怪力で叩き込んだらしい
結果は見ての通りだった 応えられきれずに打ち負けた姿がそこにある

「……純鋼鉄とミスリルでは不足、と フフ、フフフッ」

高揚からか、メイラは楽し気だ
嗚呼 タナールで ハテグで 果てはアスピダで これを使うというのかと

「混ざり合った怪力が 混ざり合った堅牢が 暴れ狂うだなんて
 まるでそれでは、狂獣ですわ……。」

イーヴィアを唸らせた、狂獣の革 それに匹敵か超えるものをつくれと言われ
イーヴィアも唸っていた それはこうして実現した メイラに纏わせて
狂獣にしてしまった イーヴィアは本懐と正しく遂げた

「ほんとうに貴方っていう人は フフフフッ
 今回の依頼を本当に達成してくれましたわね。」

誰もが納得したがらない
腕力と堅牢を兼ね備えて 動きまで阻害しない輩なんて
それは 理不尽 という他無い存在だ

「貴方に証明させたのだから十二分ですわね。」

そう言って、巨剣を真っ直ぐに片手で宙に浮かせる。
巨人の槍という 大剣擬き いつもよりも握る腕が力みやすい
脳内からじわじわと染みるそれが、身体の力みを増やすかのようだ

メイラはポツリと漏らす

「先日 同じ大剣使いのアリゼという者から決闘を申し込まれましたの」

同じ大剣 黒い鎧の使い手ですわ
そう述べるメイラの笑みは凶悪だった
この鎧を扱い、暴れるのに なんて良い試し相手なのだろうと。
偶然にも、最高の作品に対し、最適な相手が生まれてくれたのだ 目の前で。

「楽しみですわ 本当に。」

イーヴィア > (高揚感…其れは、厳密に言えば二つ目の呪いだ
装着者の精神を高揚させ、一種の強壮状態に置くモノ
けれど、この効果に至っては恐らく、余り本来の意味を成してはいない
何故なら装着者本人が、鎧の主が、そんな物を意にも解さぬ狂獣であるからだ

そう言う意味でも、きっと相性は良い。 そして、其れもまた、製作者たる己の想定通り。
鎧をも認めさせ、屈服させて支配下に置いたこの女には、問題にもならぬのだ。)

「お褒めに預かり光栄です。 って言うと其れっぽいかい?
兎角…俺としちゃ満足してる。 アンタが満足するなら、最高だ。
其れで他の、口だけしか出さない録でも無い貴族連中が黙りこくるなら
そんな痛快な事も無いしな。」

(王の前へ参じるに相応しい、鎧。
他の騎士であったならば、決してこんな鎧を造りはしない
全ては、依頼したのが、メイラ・ダンタリオであったからだ。
黒き鎧を纏い、他者を圧倒するに相応しき、獣

そんな相手が、決闘を申し込まれた等と聞けば
一寸瞳を瞬かせ、マジかよ、とつい呟いて仕舞ったが。)

「そりゃまた随分と…命知らずと言うか、なんつーか。
アリゼ…聞いた事はねぇが。 ……、…楽しみっていう位なら、強いのか、ソイツは。」

(実力差が有れば、楽しみにもなるまい。
特に鎧を試すとも有れば、彼女に一撃でも打ち込んで来るやも知れぬ相手、でなければならない
其れを踏まえて相手が、楽しみだ、と評するなら、決して仕掛けた方も未熟では無さそうだ。)

「鎧を着ての動きに関しちゃ、特に言う事も無いが、尾刃の扱いが注意しな
ソイツも、アンタの魔力に反応して動く様にしてあるが
多分、在る程度コツを掴むまでは練習が必要だろうからな。
実践で使うんなら、其の前に十分為らした方が良い。」

(特に、相手は此れ迄魔法と言う物を真っ当に使った事が無さそうだった故に
魔力の扱いについても、出来れば誰かから薫陶を受けた方が良い、と
生憎魔法に関して、装備に付与する事は出来ても、自ら扱う事は出来ぬ
其処に関しては、専門家の教えを受けた方が良い、と)。

メイラ・ダンタリオ > メイラのいくつかの反応へと、イーヴィアは満足げにする
肥え豚貴族共が撚り、メイラに近寄りがたくなる
王が、目の前で傅く狂いきった忠臣への笑みを深くする
その光景が互いに在り在りにわかるのだ

自身の作品がメイラに納得させ 王の瞳に入るのに十二分になる
最も 黒く 異質なそれ 
王にまでその鎧は圧を向けるのか それとも メイラが唯一絶対に下る相手だからこそ
鎧すらもその時ばかりは、圧を潜めその全身を、王に捧げるかもしれない
主がそうしているのだから

アリゼの話をすれば、鎧を纏うままで巨剣を背中に納めると今度は両手で双子鉈剣を抜き出した
巨剣の間合いを強引に奪うそれに比べ、王道の近接専
刺し貫き斬りつけて飛ばすまでする肉厚なトロール鋼の鉈剣で逆手持ちに今度は軽快に動き回る
俊敏軽快 ミスリル系統の軽量鎧だから表せる獣の動き

そうして遊びながらも、イーヴィアからしてみれば
メイラという狂い者が、決闘を挑まれる そんなもの好き相手に驚きを素直に出した
自身の作品を纏わせたメイラが相手取るのに、そんなケダモノが他にいるのかと言いたげに。

メイラはその問に、一瞬考えるようにしながらも

      ヒュン ヒュン ヒュゥッ

両手で回し遊ぶその鉈剣を、腰後ろの鞘へと戻し終え。

「決闘と言っても、わたくしの怪力令嬢を聞いて ぜひ相手をしてほしいと
 普通の神経なら言いませんわね。 似たような空気は感じ取れますもの。」

それは狂気やメイラのような戦狂いではない
どちらかといえば、肉体的な性質や装備が似ているのだろう
互いに向き合い、大剣を何度も鍔競り合わせる
想像するだけで、鋼の撓んだあの重く鋭い音が何度も連呼しそうだ

「熟せば熟すほど有利、と?
 先に物理的な取り回しのほうが覚えそうですわね。」

魔力による一定の共有
それによって動かし、ちょっとした扱いができると言われると
メイラもいくつか行動パターンが浮かんだ
しかし先に言った通り、おそらくケダモノのように動き、物理的に動かす方が
メイラはきっと先んじて覚えてしまうだろう
そしてそれにはイーヴィアも否定はできるものではない

しかし、薫陶を受けろというと、面白そうにはする
それは更なる狂気の道だ。

「きっとそこらの屑より漢らしい戦いができますわねえ。」

想像するだけで、熱い息が ほう と漏れてきそうだ。

「わたくしが認め、イーヴィアも認めてくれて わたくしの狂獣のようなやりとり
 きっとイーヴィアにも聞こえてみせますわよ。」

鎧を纏うことで、怪力令嬢が 理不尽になった王の狂犬が イーヴィアの耳にも入るだろうと
そう宣言してみせながら、嗚呼、と興奮から少し我に返るように手荷物を見やった

「さ、イーヴィア 報酬の話に入りましょう。」

これも又、大事なことだ。
大きなズタ袋 イーヴィアに近しいサイズのそれを目の前に軽々と持ち込む
鎧を着こんでいるせいか、より軽く感じるほどだ

まず先に取り出したのは、ダッポンッと音を立てる一つのガラス壺
口元は小さく造られたそれは赤琥珀色の酒精が詰まっている
色味からして度数の強そうなそれ

「まずこれはわたくし個人からの祝い酒ですわ。
 ガルガンチュア≪巨人の蒸留酒≫ですわよ。」

ドワーフといえば酒精 貴方を見て真っ先に思いつきましたの と
赤琥珀色のそれは、巨人が飲んでも満足すると謡う蒸留酒だ
たっぷりと瓶壺にいれられたそれは、イーヴィアを満足させるに違いない
アルコール蒸留の方法も、錬金術の観点からすれば王城と通えるメイラの伝手
それは馬鹿にできたものではない

「そして約束の三つの革袋」

どんっ どんっ どさっ

詰まれるそれは約束通りの額
無論追加が必要と言われれば渡すつもりながら

「最後に これぐぁっ」

そう言ってずるりと、大きなズタ袋の正体を目の前に出した

―――それは虎だ 虎の頭部と切り落とされた全身毛皮
   ただし全身は異色 金毛に黒筋を帯びる虎柄のはずが
   黒毛に赤筋の毛皮を纏ったそれ

「ふぅ “怠け虎”が“狂獣”になった代物ですわ」

怠け虎 縄張り範囲が普通より狭く、狩りへの意欲が手の届く範囲に収める代わりに貪り尽くす
そしてまた小さくテリトリーを造り、貪っていく強い怠けもの
それが狂えばどうなるか 言われなくてもわかるだろう

「毛抜きも鞣しもしてませんけど、狂獣の革にも興味があったようですし、待っている間に
 わたくしが砦の方面から……。」

とってきましたのよ? と お礼になります? と確認するよう。 

イーヴィア > 「バケモンはバケモンを呼ぶって奴か。
っても、御前さんが後れを取るなんてぇのは早々に思いつかねぇが。
ま、どうせやるなら、精々愉しんで来るこったな。」

(土産話を楽しみにしている、と
彼女に勝負を挑んだらしき相手の事を創造しつつ、笑う。
相手を舐めている訳では無い、ただ、兎角この目の前の女が負けると言う状況が想像出来ぬ。
だが、相手が遊びでなく、たしかに決闘であるとすれば
それはそれは、興味が湧くと言う物だ。

言葉を交わしながらも、一通りのテストを行って居る相手を眺めつつ
断片的な相手の情報を聞けば、成程、親近感でも感じたか、と。)

「……まぁ、どんな風に突出させるかは、御前さん次第だ
俺の思ってもみない、鎧の活かし方ってのを思い付くかも知れないしな
伸びしろはたっぷりある筈だ、獲物と同じ様にな
まぁ、精々確り仕込んでくれりゃあいい。」

(壁に飾る為の鎧では無い、戦うための鎧だ、遠慮は要らぬ。
そうして、暫しの間女の動作確認が終わるまで付き合った後――

多分、其の瞬間まで、本当にすっかり忘れて居たのだろう。
報酬の話と聞けば、一寸瞳を瞬かせた後、そうだ、そうだった、なぞと言うのだ。)

「まだそっちの話はしてなかったな、そういやよ。
とりあえず、実際に掛かった金額といや、この間の袋に多少色がついたくらいだが…。」

(多分、厳密には嘘だ。 もっと出ている。
けれど、本人が半ば打ち終えた事で満足して仕舞っているせいで
余り報酬で儲けようと言う気が薄いのも有った
けれど――そういえば、随分な大荷物だ。
まさか其の全てが金貨なぞと言う訳でも無いだろうに
一体何が出てくるのかと、目を丸くして居たのだが。

――先ず、一番最初の酒には、純粋に歓喜の声が上がった
ドワーフであるが故に、当たり前のように酒豪である
しかも、ちょっとやそっとの酒は水の様な物だと豪語するほどに
目の前に出されたガラス壺が当然何かを知って居る辺りで
其の程度が良く知れる筈だ、多分、嬉々としてこの後一杯やり始めるに違いない

一応、相手が目の前に居るから、この場では自重したが、尻尾が有ったら振っているし
己にとっては、非常に価値のある贈り物、だったが
――それも、次なる大荷物が報酬として取り出されるまで、だ。

金貨は依然約束していた袋と変わらないが、其の後
やたら大きなずた袋から引っ張り出された、巨大な虎の頭部
此れには、瞬間瞳が一瞬で、鍛冶師の色を取り戻す羽目になる。
其れが何かに気付くのはきっと、女が丁寧に説明してくれたと同時
そう、己が先日より、個人的に手に入れたいと考え続けて居た物、なのだから。)

「――――――……、……。
………よう、メイラ。 本当に良いんだな? こんなもん報酬に突っ込んじまって。」

(――言葉が少なくなったのは、きっと、素材を前にした鍛冶師の本能だ。
頭の中で、もう、如何すればこの素材を生かした装備が作れるかを考え始めている
のろりと、女の方を振り返った後で、恐らく、積まれた金貨よりも余程
価値を感じて再度確かめる様に、女へと、これが本当に報酬なのかと問えば。

――――笑う。 何も文句など言うはずも無い。
鍛冶師にとっては、次の創作意欲を煽り立てる、最高の報酬だ)。

メイラ・ダンタリオ > 【中断 後日継続します】
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 歓楽街の酒場」にエインセルさんが現れました。
エインセル > 万年金欠気味の少女は、今宵も日銭を稼ぐアルバイトに勤しんでいた。
今回の仕事は、馴染みの娼館から斡旋された酒場の給仕。ちょこまか忙しないお仕事だ。
制服として指定されたミニ丈のメイド服を纏い、尻尾穴からは栗毛の尻尾を垂らして。
同じく制服扱いのオープンショーツを履いたなら、準備完了。戦場へいざ行かん。

「――ん、葡萄酒とサラミ、お待たせ」

間接照明のみがポツポツと灯る薄暗い店内で、少女はトレイを片手に駆け回る。
載っているのは酒で満たされたグラスと薄切り肉が綺麗に盛られた大皿だ。
客は待ってましたと言わんばかりに物を受け取り、壇上を見ながら楽しみ始める。
この酒場の一つ目の売り――特設ステージで行われる様々なショー、美味い料理と酒だ。
ショーの演目は盛り上がるなら何でもござれ。極東の演武だって、歌姫の独演会だってやる。
或いは、この土地柄に相応しいポールダンスやストリップ、公開調教等の淫靡なものまで多種多様。
正しく、欲望の坩堝。混沌とした空気感は、なんともこの国らしくて嫌いではなかった。

「こちらはエールとナッツの盛り合わせで――ひぁんっ♡」

先の注文を手早く熟し、次の注文を届け終えた少女が、唐突に甘い声を漏らす。
その原因は、少女の後背に座った男だった。その手は、少女のスカートの中に伸びている。
スカートが遮蔽になっており、前の客には少女が何をされているかが見えない。
だが、その声音や湿った水音だけで、性感帯を嬲られている事実だけは分かってしまう。
くちゅ、ぬちゅ。少女に何度か甘い声を零させると、後背の男は素知らぬ顔で手を戻す。
目の前の客は、少女に好色な視線を向けつつも、何もすることなく注文の品を受け取った。

この酒場のもう一つの売りは、給仕へのお触りや性的な悪戯が許されていること。
明確に禁止されているのは本番行為のみで、それ以外は基本的に店側は関知しない。
或いは、多少金を積めば一夜の持ち帰りや本番行為の黙認も当然の様に発生する。
そんな治安の悪い勤め先だが、快楽主義者な少女は状況すら楽しんでいた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 歓楽街の酒場」にヴァルガンさんが現れました。
ヴァルガン > そんな淫蕩の酒場に相応しい…或いは、少々品位の足りない男が一人。
ショーを観覧する、という様な風貌では無い。使い古された革鎧と、近付けば漂う草や汗の匂い。
依頼から帰ってきたばかりの冒険者です、とその身で体現している様な…そんな男。
行われているショーには目もくれず、ガツガツと料理と酒を流し込む男の姿は、餌にありつく野犬の様ですらある。

しかし奇妙な事に、男のテーブルに並ぶ料理や酒は酒場でもそれなりに値段の張るものばかり。
というよりも、店員達の態度も他の客に比べればやたらと丁寧…なのかもしれない。
その理由は至って簡単。男が、入店時に金を積み上げているからだ。飢えと渇きを満たす為の酒と料理。そして、それが満たされた後の…。

「……おーい。酒が無くなった。飯もだ。肉と酒、何でもいいから持って来てくれ」

あっという間にテーブルの料理を平らげた男は、近くにいた少女に声をかけるだろう。
近くにいたから、と言うよりも。少女の甘い声を耳にしたが故に、その視線は獣欲に満ちたものであったかもしれないが…。

エインセル > 室内に漂う空気には、常にほんのり甘いお香の匂いが混ざっている。
客の理性を緩めて、本能を刺激する効能を持つそれは、欲を刺激するためのもの。
主に食欲と性欲を揺さぶり、財布の紐を緩くする罠。小賢しいが、効果的な作戦だ。
それ故か、少女もほんの少し浮ついた気分で、時折悪戯を楽しみつつ、仕事に勤しむ。

「――はぁい、何でも良いなら、早く出来るものを用立てる、でいい?」

確認の言葉を置くと、少女は返答など気にすること無く引っ込んだ。
調理場で少しばかり言葉を交わせば、すぐに出せる品の数々がトレイに載せられる。
ミックスナッツ、冷菜の盛り合わせ、燻製肉の薄切り、それから葡萄酒とエール。
この店のメニューで一番の売れ筋とも言えるセットを片手に、少女は再びテーブルへ。

「……んしょ、っと。すぐ出来るもの、色々持ってきたよ。
 火を入れるものも幾つか通しといたけど、それは他の子が持ってくるかも」

それだけ告げると、少女はじぃ、と男を見つめる。
視線を合わせて、その内に含む獣を探り、認めれば笑みを浮かべて。

「――退屈しのぎがしたいなら、お小遣い欲しいなって。
 そしたら、本番以外は大丈夫。私で良ければ、だけどね」

どうかな?とスカートを摘み上げて、中の蕩けた秘所を晒しながら誘いかける。
無論、彼が襲いかかってくるならばそれでいい。本番まで辿り着いたとしてもそれはそれ。
最終的に口止めなりなんなりで懐が温まれば、少女的には問題ないのだ。

ヴァルガン > 「んぁ、それでいい。別に腹が満たせればそれで構わねえからよ」

と、投げかけた言葉に意を得たのかどうか。
戻ってきた少女が持ってきたのは、概ね男の希望を満たすものばかり。
おお、と満足そうに目を瞬かせながら…。

「すまねえな。なにぶん腹がぺこぺこでよ。他の連中みたいに上品にショーを眺める事も出来ねえのが、申し訳ないがよ」

…そう、今はまだ男も理性を保っていた。
此処がどういう店かも知っている。つい先程、甘ったるい声を上げた少女に欲望の視線を向けてしまってもいる。
それでも、食欲で気を逸らせている間は、猛る獣欲を抑え込もうと努力していた…のだが。

「………へぇ?ほう、ほーん…?
金ならある。小遣いくらい、幾らでもくれてやる。
そしたら、退屈しのぎ、とやらに付き合ってくれるのか。お嬢ちゃん。
こちとら、女日照りで随分"退屈"してるんだけどよぉ」

論より証拠、と言わんばかりに懐から取り出してテーブルに置いた薄汚い革袋。
しかし膨れ上がったその革袋から零れ落ちるのは…金色と、銀色。
ジャラ、と重たい音と共に数枚の金貨や銀貨が零れ落ちる。

「サービス次第では、この袋ごとくれてやるぜ。別に本番無しでも、俺が満足すればしただけ、なァ」

などとのたまう男の視線は…既に少女の秘所に釘付けだ。
溢れ出す性欲に堪え切れなくなったのか、無意識に革鎧の前掛けをずらして…ズボン越しにも分かる程膨れ上がったソレを、少女に見せつけるだろうか。

エインセル > 注文が大雑把な手合は、大体何を出しても喜んでくれるものだ。
或いは、注文そのものじゃなくて少女自身に用がある場合もあるが、どちらにせよ向かうのは一緒。
持ってきた品を皿を机の上に並べつつ、どちらの用事だったのかを見定めるのが少女の仕事だ。
今回は、食事も性欲もどちらもという欲張りオーダーらしい。剛毅な人だと評価して。

「ん、ショーは見ていて楽しいけど、自分の体感が満たされるわけじゃないものね。
 ――ふふ、お兄さん、我慢しなくても大丈夫。私は話が分かる給仕さんだから」

給仕の中には性的な悪戯を忌避する者もいるが、少女はむしろ楽しむタイプだ。
なにせ、要望を聞いて楽しませてやれば、売上とは別にお捻りをくれるのだ。
常に金欠気味な少女からしたら、貴重な収入源。給料以上の稼ぎ所なのである。
するり。スカートをたくし上げ、無毛の割れ目を見せつける。それは手慣れた仕草だ。
顔に浮かべる微笑みも、照明の光を考慮した見せ方も、男を誘うための計算ずくで。

「とは言え、お兄さんの経験がどの位か知らないから、保証はできないけどね。
 わぁ、お大尽様ってやつだ。それじゃ……幼気な娘の口と喉でご奉仕はいかが?」

ズボンの中で窮屈そうな逸物を眺めつつ、少女は言葉とともに彼の前に跪く。
まずは、服の上から頬ずり。女性の柔らかさを伝えてから、男の服に手をかけよう。
彼にも手伝ってもらいつつ、肉棒を曝け出してもらえばこちらの手番。今度は直に頬ずりだ。
先走りが垂れてくるならば、それすら潤滑にして。根本に顔を埋め、すんと鼻を鳴らす。
雄の臭いを目一杯に吸い込んで、己の発情を誘う。じんと下腹部が熱を帯び、痺れた。

「ん――はぁ、お兄さんの一日の疲れを、癒やしてあげるね?――はむっ、ん……♡」

何の躊躇もなく、男の肉棒を口に含む。身を清めないままの即尺は、味も臭いも強烈だ。
だが、それを良しとする少女は湧き出す唾液を竿に塗りつけながら、肉厚な舌を押し付けて。
じゅるじゅると吸い付くように喉奥まで飲み込むと、自慢げに上目遣いで笑んでみせた。