2021/01/16 のログ
ロイス > そして、喧騒は続き――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 「エールおまたせしましたー」
2階が連れ込み宿で1階が酒場。このあたりにはよくある種類の酒場で忙しく働いている狼少年が一人。
治安はほどほど、忙しさは上々。
一人でも入りやすく、手ごろな価格である酒場は人の入りもよく、給仕の仕事は忙しい。

「エールをもう2つと、ソーセージのボイルと、チーズのもりあわせですねーあ、あとはくんせいにく。はーい、しょうしょうおまちください」
メモを取れない少年は客から言われた注文を記憶の中にたたき込んでいく。
「エールを2つと…ソーセージのボイルと…チーズと…くんせいにく…エールを2つと…」
ぶつぶつ呟きながら、カウンターの奥、キッチンまで向かうと
「「エールを2つとソーセージとチーズとくんせいにく、おねがいします!」
覚えてきた注文を一息で言い切って。
次はもう一度、客席に出て空いているグラスの回収だ。

「のみおわったグラス、しつれいします」
客が飲み終えているグラスであるかどうかを気をつけて観察して、空いたグラスを回収していく。

ジーゴ > 「あ、これもっていきますね」
飲み終わった幾つものグラスをキッチンへ持って戻ったあとに、さっきのテーブルで注文された飲み物と食べ物が準備されているものを持って、また客席へと足を運ぶ。
一気には持てないからまずは、エールとソーセージ。
瓶を2本とグラスを片手で持って、もう片手にはソーセージの皿だ。

「おまたせしました。エールとソーセージです」
テーブルの上、注文した人の前のテーブルに置いて、また次の料理を運ぼうとキッチンに戻ろうとしたときに、客が少年を呼び止める。

『お前、これソーセージの焼いたやつだろ。俺たち頼んだの、ボイルだぞ。わかる?ボイル?茹でたやつな』
間違えた少年を嘲るような口調の客の言葉にも反論はできない。
「もうしわけありません。すぐにこうかんします」
間違えて提供してしまった、焼いたソーセージの皿を持ってできるだけ早くその場を立ち去ろうとして。