2021/01/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 訓練所」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 何時もは闘技場で鍛えているが、偶には気分を変えてという事で。
平民地区の訓練所に来た男。
良く均された土の上で、剣の素振りを行う。
ただ、上から下に振り下ろすだけの動作だが、それを何十、何百と行うのが、彼流の修業である。

「(キッツいけど、結局これが何よりモノを言うんだよなあ)」

等と考えつつ、次は振り下ろしてから、受ける動作に切り替えて、また何十回と行う。
徹底して動作を身体に染み込ませ、反射のレベルで攻防を行えてこそ、強敵との闘いを戦略的に進められる――というのが、男の、そして男の実家の基本的な考え方だった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 訓練所」にソラムさんが現れました。
ソラム > 久しぶりにこの訓練所に足を運ぶと、剣で素振りをする男、クレスの姿が目に入る。
受ける動作をしてから振り下ろす動作に切り替えるその流れは一般の人から見てみればほぼ完璧に見えるだろうその動きに自分は何を不満に思ったのか、

「........動作の繋ぎ目、隙を隠すように足、動かして」

クレスに歩み寄りながらそう言い放つ。
彼と会うことは想定外だったが少し嬉しくなり、若干体の奥で何かが疼いた気がしたが、その違和感をしまい込みつつ相手の言葉を待つ。

クレス・ローベルク > 「ん……?って、ソラムちゃんじゃん。久しぶり」

急に、アドバイスのような事を言われ、そちらを振り向く。
そこにいたのは、前に闘技場で戦った少女だった。
あの時は自分が勝ったが、しかし単純な経験なら彼女の方が上。
ならば、従った方が良いのかとも思うが、

「隙を隠すようにってどんな感じ?」

と聞いてみる。
修正するにも、彼女がどういう隙をどういう風に隠せと言っているのかわからなければ、修正の仕様もない。
此処はお手本を見せてもらおうと。

ソラム > どうやらピンと来なかったようで、お手本を見せるために一番重たい自身の武器であるバスターソードを背中から抜く。

「あれで、良いか」

そう言ってバスターソード片手に引っ張ってきたのは訓練用の木人形。
バスターソードの切っ先を木人形に向けると地を駆ける。

「..........!」

少しだけ息を吸いバスターソードを全力で振り抜く。木人形は刃で叩き撥ね飛ばされる。

「こう、するの....!」

振り抜いた体勢から器用に足を左に動かし体を回すとすぐに跳躍し滞空する木人形に追撃の一閃。
木人形は縦に両断され、情けなく落下する。人形が地面に激突したのを見届けるとクレスの前にコートをはためかせながらひらりと着地し、自慢げに微笑む。

クレス・ローベルク > 「ほぉ……」

ソラムの動きを感心したように見る男。
動きから動きの連携が淀みない。
アドバイスするだけはある、と思うが、

「……所で、俺がやってたのはあくまで"攻撃から受ける"動きであって、"攻撃から追撃する"動きじゃないんだけど……」

と、困った様に苦笑して。
確かに、追撃ができればそれに越した事はないのだが、しかし追撃には隙がつきもの。
戦いの流れとして、追撃が有効な事もあるが、勿論受けが有効である事もある。
というか、

「というか、そもそも普通の人間はあそこまで派手に吹っ飛ばないからね?いや、ソラムちゃんなら出来るだろうけど、俺一応普通の人間だから……!」

まず、剣で撥ね飛ばして上空に打ち上げるということ自体、男には――というか、魔力を持たぬ人間には不可能である。
動きは参考になるが、しかしその技はちょっと人間には難易度が高いと。

ソラム > 「......旨趣が、違った、みたい?」

少し残念そうに言うとこんな感じのステップと伝えたいのかその場で二回程軽く反復横跳びの要領でステップを踏む。

「慣れれば、出来るけど、難しい、かも」

実際自分も追撃までの動きには難儀を示したからだ。
繰り返しさえすればうまくいくと思ったが、クレスの言葉も尤もだと思った。

「........でも、クレスには才能、ある」

確信のあることをクレスに伝える。練習さえすればクレスでも習得できる範囲の技は教えるようでキラキラとした目で期待の眼差しを向ける。

クレス・ローベルク > 「いやまあ、才能っていうか、基礎はかなりしっかりやってきてるからね。一度見れば、技の成り立ちぐらいは解るんだけど……」

と苦笑いで言いつつ、彼女の動きを見る。
先ほどと違い、足さばきだけを再現されれば、その分動きのトレースも容易い。
最初は、彼女の動きを確かめる様に、ゆっくりと足を動かすだけだったが、

「……あ、こういう事か」

と言った次の瞬間、剣を振り下ろして、そこから間髪入れずに身体を回し、後ろ回し蹴りを入れる。
それを、何度か、確かめるように繰り返すと、うん、とうなづいて。

「これは、普通に便利な技だね。相手の虚をつける」

ソラム > 「.....おすすめ、技だよ....っとと」

満足そうなクレスにそう言った直後、フラッと体がふらつく。彼女の顔は少しだけ血の気がなく、寝てないのか、目元にはクマが浮かんでいた。
バスターソードを杖がわりにして立つとまだおぼつかない足取りで二歩程歩くとすぐに倒れてしまう。

クレス・ローベルク > これを暫く磨けば、敢えてわかりやすく攻撃を加えて、そのカウンターに対してカウンターというのもできるかもしれない。
そういう意味では、非常に有意義であり、だから彼女に何か礼をしようと思っていたのだが、

「……って、大丈……うお?」

急にふらいついた彼女に心配そうに歩み寄るが、彼女は倒れてしまった。
慌てて、身体で彼女の体を受け止めるが、

「……寝てないのかい?何をしていたのかは知らないけど、そんな状態でよくもまああんだけ動けたね」

と言いつつ、肩を貸す。
そのまま、何処か安宿でも借りて彼女を寝かせようと。

ソラム > 「........ごめん、ね」

肩を貸してくれるクレスに細々とそう言うと少しだけ気絶してしまう。
クレスは恐らく宿に寝かせるだろうか。そのときは彼女はお礼を言うだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 訓練所」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 訓練所」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ううう……寒い寒い寒ぅい……」

ふと深夜に目が覚めて寝直すこともできず。
出入り自由―――つまりは防犯意識も高くない―――安宿を
一人出る少女。

けれど外に出てすぐ、後悔した。
少女の持つみすぼらしくもある装いでは、外の気温には寒すぎたから。
とは言え、戻ることもなんだかな、と思う。

暖を取る為の魔道具の類などない。

仕方ない―――はぁ、と空を向き白い吐息を一つ零すと
あてもなく歩き始める。

体を動かすのが一番の……否、唯一の体を温める方法だから。

ナータ > 手に吐息吐きかけながら路地を進む。
こんな時間。
人影はなく、冬の冷たい空気に月が浮かんで。

戻ろうか、進もうか。
歩きながら逡巡するも、歩みは止まらない。

ナータ > やがて少女は暫し歩き続け
疲れを感じて漸く宿に戻った。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 冷え冷えの空気の中、人が行きかう大通りの中
通りの街灯の下に置かれたベンチに小柄な娘が一人

ポンチョと手袋もしてるけど
人を眺めながら脚を揺らして座ってた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に黒須さんが現れました。
黒須 > (通りを歩く人の中に紛れて自分も帰路を歩いていた。
丁度良い酒を見つけたために、家で晩酌をしようと歩くと、ふと、ベンチの前で足が止まる。)

「……シャルレ?」

(サングラスを外し、裸眼でベンチに座る少女を見る。)

シャルレ > フードの下で名前を呼ぶ声が聞こえて、耳が動く
通りの人の中に声の主の方角を見つめて

「…?」

フードの下から金色の瞳を覗かせて、じーっと見つめてる

黒須 > 「…やっぱり、シャルレか!」

(フードの下から見えた金色の瞳を見れば、再開を喜ぶかのような顔になり、隣に座る。)

「長い間、姿を見なかったから心配していたが…まさか、こんなところに居たなんてよ…元気にしてたのか?」

(冷たい空気の中で凍える息も気にせずに少女に喋りかけ始めた。)

シャルレ > よろこぶような声をあげて隣に座ってきた
少し場所をあけて避ける
フードを下げて、他から顔を見えないようにしたあと

「ん、隊のみんなと同行してたから」

隊の手伝いをして同行し王都を離れてたことを話す

黒須 > 「ん、そうだったのか…。」

(彼女が確かに隊の手伝いをしていた話を聞いたことがあった。
遠征などで移動する時に一緒に行動したため、王都には居なかった。
しごく単純な出来事であった。)

「…なぁ、ここは寒いしよ、もし、この後大丈夫なら…家に行かねぇか?」

(外はまだ寒い。
指先も悴んでしまいそうであり、歩けばすぐ近くにある自分の指に案内しようとしていた。)

シャルレ > 「うーん……」

確かに外は寒くて、猫には苦手とする季節でもあり
返事に迷う声を漏らしながら考えてたけど
鼻先をスンと立てて

「…いかない。だっていろんな雌の匂いするもの」

ベンチに座って揺らしてた脚を留めて、地面に降りると
お尻とのとこを軽くたたいてから、誘いを断り

「…じゃあね」

手袋を直し、フードも直すと、そう言い残し人通りの中に紛れるように姿を消した

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から黒須さんが去りました。