2020/12/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソラムさんが現れました。
ソラム > 初めて訪れる酒場に興味津々に見回しながらカウンター席に座る。

「えっと.....弱めの酒...」

マスターと呼ばれている人にそう言うと少しだけ息を吐く。自分の中の第一関門を突破したようで、安堵の表情をして居る。
隣の男をちらちと見るとすぐにそっぽを向く。
此処には下見で来ただけだ、変な気を起こさない方がいい、自身の心にそう言い聞かせながらお酒が来るのを待つ。

ロイス > 「……ん?」

カウンター席から入り口を見やる男。
見ない顔だ――あちらもきょろきょろとしているのを見ると、恐らくこの店に来るのは初めてなのだろう。
まあ、取り敢えず様子を見ようと、そう思い自分の盃に視線を落とすが、

「(何か、視線を感じるな)」

知り合い――ではない筈だが。
助けを求めているという訳でもなさそうだが、取り敢えず声をかけてみることにした。

「こんばんは。初めての人だよね?
さっき、こっち見てたけど……どうかした?」

ソラム > 声をかけられ、男の方に目を向ける。

「....何か、退屈そうにしていたから...つい?」

そう言っているとマスターから会話が終わった丁度いいタイミングで少し赤めのお酒を出してくる。

「....ありがと」

無愛想にマスターに言うと、マスターは気にしてないのか別のお客さんの接客に向かっていった。
少し大きめなコップに注がれたその液体を口に含むと、甘さに驚いて少しだけ目を見開く。

ロイス > 「成程。まあ、冒険者が手持ち無沙汰に酒を呑むのは良くあることだけど」

と言って、男もエールを少し呷る。
人と話してる最中だが、少し酒を入れた方が女の子相手なら話安かろう。
彼女の方は、酒を飲んで目を見開いている――

「もしかして、お酒には慣れてないのかな?」

と聞いてみる。

ソラム > 「.....一回だけ、飲んだことがある」

そう言いながら指先でカウンターをトントンと叩く。
自分で言っておきながら自身もかなり暇をもて余しているのであろう、そんな態度だった。

「.....貴方は、冒険者なの?」

そう聞きつつも出されたお酒をチビチビと飲み、うへぇと呟く。

ロイス > 「君ぐらいの年齢の子ならそれぐらいか。
んー……あんまり身体に良い呑み方ではないけれど」

と言って、ベーコンのチーズのせを注文する。
鉄板の上で焼かれたそれを、半分切って、その片方を皿にとってソラムに分ける。

「しょっぱめのおつまみと併せれば、少しはマシになるでしょ」

と言いつつ、自分が冒険者かと言われると苦笑し、

「うん。まあ、冒険者って言っても、そこまで大した事はしてないんだけどね。村の魔物駆除したり、偶に遺跡を潜ったりするだけの、普通の冒険者さ」

こなした仕事の数だけは多いが、質としては二流三流の自覚はある。
だから、あまり若人に誇れる事ではないよなあと笑って。

ソラム > 「......そう」

そう言いつつ男から皿を貰い、指で少しだけ千切って口に運ぶ。
確か箸があるとか聞いたが特に良いだろうと気にせずマスターから貰ったお手拭きと呼ばれる布で指先を拭き、再びお酒を少しだけ飲む。

「......九頭龍山脈に行ったこと....ある?」

男にそう聞く。まぁ、聞いたとしても山脈に奥地があることすらこの男は知らないだろう、そう思いつつの質問だった。

ロイス > 「あ、熱くないかい?」

まさか、素手で食べるとは思わず少し笑みが引き気味になる。
皿に取ったとはいえ、できたてである――相応に熱いはずなのだが。

「ああ、結構行ってるよ。無名遺跡が近くにあるし、ゾス村に現れた魔物が、そこから降りてきてるってこともよくあるしね」

根本的な解決のために、魔物の巣まで行くことが多い男は、森の奥深くまで踏み込むことも多い。
尤も、流石に最奥と言える部分まで踏み込んだことはないが――

ソラム > 「......?これくらい普通じゃないの?」

男にそう聞かれキョトンとした表情でそう言う。流石に指先には熱を感じないように細工していたからだった。

「ゾス村.....あぁ、あそこの町」

思い当たることがあるのかそんなことを呟く。

ロイス > 「いや、普通フォークとナイフを使うんだけど……」

幾ら魔法で熱を遮断できると言っても、人間社会で生きていればこの手の常識は自然身に付くはず。
何か訳ありだろうかと、少し注意しようと心に留めて。

「冒険者ギルドじゃ結構良く依頼で見る名前だけど……そういえば、君も冒険者なのかい?」

冒険者ギルドに来たという事はそういうことだと思っていたが、依頼者だったり、冒険者志望という可能性もある。
なので、念の為に聞いてみる。

ソラム > 「....さらさら無い。私はこれでも仕事をしている」

そう言うと懐から黒いファイルを取り出し男へ流す。

「...そのファイルは各地点の情報が記載されている。暇潰しにでも見てみたらどう?」

そう言いつつコップに残っていた残りのお酒を飲み干し、チーズの乗っかったベーコンをひょいっと口のなかに放り込む。

ロイス > 「あ、そうなのか。仕事……?」

彼女の言い方だと、現在進行系で仕事中とも取れた。
だから、少し怪訝そうに彼女を見て。

「う、うん。ありがとう」

突然渡されたファイルに困惑しつつも折角なので見てみる。
何か面白そうな情報はあるだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 平民地区――商店と屋台が並ぶ商店地区
行き交う人々、香ばしい肉の焼ける匂い、夜というのに客を引く酒場の客引きの声、雑踏
そこを、石畳を軍靴で蹴るように歩く少年。顔立ちは整ってはいるが目つきが非常に悪い。そんな少年は見渡すように商店街を見渡して歩く。 本日の夕食探しだ

――さて、どうするか。肉は鉄板として

コキコキと首を鳴らしながら、歩く。いつもはいきつけの宿兼食堂で腹を膨らますのだが、残念ながら、休店。
高級新鮮な食材が美味いのは当然、安い食材をジャンキーに、美味く調理するのが料理人
そんな料理人が早々いるわけもなく……まあ、カンと運と匂いで飛び込むしかないのだ

「どうすっかね、まあ一食、されど一食、不味いモン食ったら一晩機嫌が悪くなる」

のんびりと歩く。まあ、急ぐ用事もない

グラスシエル > ―――少年の足が止まる
胡椒やスパイスの効いた、ジャンキーな香りである
いかにも安っぽく、しかしながら美味そうな匂いだ
少年は、その店のドアを開き、中へと消える

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、文字通り、平民の多くが生活する街は、
王都の中でも最も面積も広く、人口も多い賑やかな場所である。

上下の身分、多種多様な種族が往来する街並みは貧民街に比べれば、
一見すれば治安が良く、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所が存在する平民地区では必然的に街中を警邏する兵士の数も多く、
行き交う人々に彼等が目を光らせている。
だが、それが必ずしも治安維持のために輝いているとは限らない訳で。

「――――其処のアンタ、少し良いか?」

なめし革の胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
道を行き交う女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が彼好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているようであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。