2020/09/20 のログ
■キルシュナ > 本来であれば受け入れ、奪われる側ではなく、犯し、貫く側の少年の、排泄の為だけに存在する不浄の肉孔を、彼自身の空撃ちしたザーメンをローション代わりに用いて強姦するという背徳の興奮。
その上、犯される側の少年とキルシュナの関係は、大切な友人をレイプされた犠牲者と、それを行った強姦魔という因縁付きの物なのだ。
にもかかわらず、少女めいて愛らしい外見と、無防備極まる貞操観念の緩さゆえに様々な男に、時にはキルシュナの様なふたなり娘に良いようにハメ倒されて開発されたと思しきショタ孔は、どうしようもなく肉悦を覚えてしまうのである。たまらなく興奮する。
「ふー…っ♥ ふー…っ♥ ええからええから、細かい事は忘れて、ウチのでかちんぽで犯されるけつまんこにだけ集中しときぃ♥ ん、ぉ……入るぅぅうう……っ♥♥」
肉皴を引き延ばし、尻たぶを左右に押しのけ、むりむりと大円を形作りながら少年のアヌスがふたなり猫の巨根を呑み込む。
それは手品めいて非現実的な光景なれど、肉胴に埋め込まれた真珠の作り出す淫疣をぷりゅんぷりゅんっと呑み込む外延部に泡立つザーメンの白が付着する様子は酷く生々しい。
当然、排泄管を拡張し、その肉壁にぴっちりとフィットした巨根の感じる人肌のぬめりも本物以外の何物でもなく、だらしなく蕩けた黒猫の鼻下を伸ばさせた。
「くっほぉぉおぉおお……っ♥♥ たまらんっ♥ えぇ締め付けしとるやないか、ボクちゃん♥ んおっ、ふ…っ♥ ずっぽし奥まで到着や♥♥」
誰が通りかかってもおかしくない平民地区の路地の片隅という場所を考えるなら、彼の後孔が準備万端洗浄済みであった事は僥倖と言えるだろう。
下肢を排泄物に塗れさせながらの爛れたアナルセックスにも興奮するという変態猫が相手となれば猶更だ。
二人を隔てる石壁は当然少年の雌顔もキルシュナの金瞳から覆い隠しているものの、それでもアナルセックスの悦びに慣れ親しんでいる者特有の蕩け切った喘ぎ声から想像するのは非常に容易い。
「くふふふふっ、けつまんこの一番深いトコまでウチのでかちんぽが入り込んでもうたねぇ?♥ 結腸口をぐっぽり拡張されてもて、うんちしとぅてたまらんやろ♥♥ えぇで♥ いまからたぁぁぁっぷり、頭おかしくなってまうまでちんぽうんちさせまくったるからな♥♥♥」
巨根の上部を翳らせる逆三角形に整えられた黒色の恥毛で結合部に付着した精液を泡立てるかの如く腰を揺らし、肉付きの薄い、それでいて十分な柔らかさを有する少年の白尻の形を密着した腰にて歪ませる。
円を描く様なその動きは、当然大腸の奥壁に先端を突き立てた怒張によってダイレクトに少年の体内を抉り潰し、狂おしいまでの排泄欲を前立腺刺激の魔悦と共に生じさせ――――――ずろろろろろろろぉおおっ♥ いきなりの引き抜きにて内臓その物をひり出しているかの様な排泄の悦びで少年を嬲る。
■タン・フィール > 「やぁや! っは、っぎ、でか、ちんぽぉ…ちんぽ、や、なのぉ…!!!
きゃ、は、っか、あああぁ、ああく、っぐう♪んくぅうううううう♥♥」
あらゆる用途に応えるなかで、夜の客相手も覆い薬屋の、少女めいた少年という容姿ゆえ、
客層からの強引・合意問わず悪戯は絶えず…しかし、その上で、
結論から言えば「経験豊富とは言えない後孔」である其処を、重点的に弄られ、責められる。
処女同然の締め付けと、潜り込んだ肉棒の異物感に打ち震える肛肉と腸のわななきは、其処が鍛えられ「慣れ」てしまった娼婦や男娼の類の肉質とは異なる初々しさ。
…しかして、その不浄の孔に性的な快楽を持ち込まれることを受け入れもする生来の貪欲さで、ふたなり巨根を喜んで飲み込み、根本までいざなっていく。
「おお、ぉ、お"… おく、おぐ、まで、…♪ お、おとこのこ、なのに、ぼく…!…こんな、の、のぉ♪…っきゃ、っはああ、あ、っほおおおおおぉ…♥ やぁ、らぁああ!!
で、ちゃう…ち、ちんちん♪ちんぽ♪が、うんちみたく、ぅ…!ひっ…ひ…ぁあああ~~~~~~っ… んぅ…♪」
処女を散らされた少女のような愛らしい声色が、あらぬ声を漏らす。
押し込まれるときとは相反して、引き抜かれるときには、ぞりぞりと腸を、内臓を、自分自身のすべてを引きずり出されるような、貪られる絶頂感と幸福感。
認めたくないし、認められないはずのそれに、甘く下品な声と言葉を反芻してしまいながら、
曲がり角の結腸まで、今日は「キレイ」だったのは、不幸中の幸いだった。
性的な意味の有無に関わらず排泄の具合や状態とも向き合うことが多い薬師の生活の中で、
いつからか明確に、その恥じらうべき行為や内容に高ぶりを感じるようになってしまった少年。
変態猫とは似て非なるその経緯や趣向を、意識しないように、意識しないように…どんなに念じても、
普段其処を出ていくものよりずっと太く、固く、存在感のあるペニスが、
押し込まれ、ずりゅずりゅ出ていく、その出入りの前後運動でこそがれる腸壁の断続絶頂は、
淫らな美獣が囁いた「ちんぽうんち」の卑語に相応しい背徳の快感。
「やあああううううう♪ でっぇ、でれるうううう♪ちんぽうんち、出ちゃ…ぁ、んぉ♪ ぐりぐりいい♪ っや、ひろがっっちゃ、っぁあああああああぅういいい~~~~~~~~~~ッ♥」
ぶりゅぶりゅ、ずびゅぶぶぶ…
放屁音に近い音を立てながら引きずり出される肉棒、それには排泄のときに普段駆使する括約筋の脈動も手伝って、
キルシュナのふたなりちんぽに、受け入れてくるどんよくな尻穴のとろけるエロ孔の印象と、
拒絶し、ちんぽすらも排泄物のようにひりだすはしたない、本来性交渉で扱うべきではない肛門という器官であるはず…という、
アナルセックスの醍醐味と、少なくとも少年は感じてしまう二律背反の蠢きで返礼する。
ぐずぐずにとろける肛門が腸汁を滴らせて、変態雌猫巨根を受け入れてから前立腺を擦られるたびに、
彼女の肉棒が前後するたびに、幼く愛らしかった肉棒は少しずつ太く、固く、長く、少年の意思に反して発達していく。
それは壁に染み付いたにゅるにゅるザーメンの残滓になすりつけられ、
壁尻されている関係上、まっすぐ屹立して勃起できず、
今の少年動揺に無様に壁で曲がり、掘られるたびにトロトロと精液混じりの先走りをトコロテン発射してしまっていて…。
■キルシュナ > 隙間なく吸いつく腸壁を真珠疣の膨らみで潰したままで巨根を引きずり出せば、疑似排泄の悦びが堪えようもなく少年の背筋を蕩けさせる事だろう。
ザーメンローションと腸液のカクテルを泡立たせる空気漏れの恥音にも興奮を昂らせる変態猫は、少年が排泄後の余韻に浸る間すら与えず一度全て引き抜いた怒張を再び彼の最奥にどすんっと突き立てに行く。
他者の逸物に臓腑を潰され掻き回される一方的な凌辱感は、しかし、巨根の圧倒的サイズによる前立腺の圧迫が齎す魔悦と絡み合い、少年に雌の悦びを教え込む。
「んひひひひひっ、なぁにが男の子やねん。ウチみたいなふたなり女のでかちんぽにオスまんこ掘られてあんあん善がってもうて、どーせ壁の向こうでは今もどろどろの雌顔晒しとるんやろぉ?♥ くふふっ、この間のリチェットちゃんにも見せたりたいなぁ?♥ 前はボクちゃんがリチェットちゃんのケツ孔レイプのぞき見しとったんやし、お相子やろぉ?♥」
再びすぱぁんっと小気味よいスパンキングの炸裂音を響かせつつ、どちゅっ、どちゅっ、どちゅんっとリズミカルな抽送で少年の排泄孔を弄ぶ。
肉疣だらけの淫らな大蛇を勢いよく引きずり出して排泄の悦びを与え、次の瞬間には切り返しの突き込みで臓腑全てを揺さぶり潰して否応もなくレイプされる女の子の気分を味合わせる。
体内を凌辱する巨根に比べてあまりに可愛らしい子供ペニスは苛烈なアナルセックスの肉悦にいつしか不相応なくらいの大きさにまで膨らんでいた。
肛門性交の魔悦に押し出されるかのトコロテン射精を垂れ流すその怒張にも、にゅるるっと絡みつかせた褐色の繊手が、包皮を剥き上げ露出させた亀頭部にザーメン塗れの手の平をにゅりにゅりと押し付けて
「くふふっ♥ ショタちんぽもこない膨らませてもうて、ホンマ節操のない子やねぇ?♥ ほれほれほれぇ、ケツマンコずこずこされながらちんぽ扱かれるとわけわからんくらい気持ちえぇやろ?♥ ちんぽうんち排泄しながら、またさっきみたいなザーメンおしっこのお漏らしもしてまえっ♥♥ ――――――ぉ、ほっ♥ ウチも、出るぅうう……っ♥♥♥」
巨人の剛腕にも似た壁穴拘束にて抵抗の術を奪われた少年に意地の悪い言葉責めを浴びせ掛け、その排泄孔をオナホめいて使う変態猫の最初の射精もまた、オナホに吐き捨てるのと同等の自分勝手なタイミングにて行われた。
どすんっと一際強い腰打ちで少年の小躯を揺さぶると同時、その体内の深い場所にて浴びせかける白濁のマグマ。その量は先ほどの少年が壁に向かって浴びせかけた白濁小水にも負けぬボリューム感を、大腸どころか小腸にまで浴びせ掛ける。
液体というよりはゼリーを潰してローションに付け込みましたといった濃厚ザーメンの温水浣腸を、どぷっ、どぷっ、どぷぷっ、ぶびゅーっ、ぶびゅるるるぅうううっと少年の下腹が膨らむ程に注ぎ込む。
■タン・フィール > 「あああぅ!あ"ぅ! っか、っひぃ…っやぁ!うぅううきゅうううう♪
ま、まだっ…また…ぁ…ちんぽうんぢ…はいっで、くりゅ…う"…♪」
ぞりぞりと背筋をなぞるように腰が吸引し、肉棒が排泄するように引きずり出され、お尻を後方へ引き伸ばされ…
そうしてまた、どじゅん、と勢いよく押し込まれての結合。
そのたびに、明確にじぶんを、おとこのこと称し、定義づけてきた少年のアイデンティティーと悦楽の受容体が、メスのものへと塗りつぶされていく。
「や、っだあぁああ!そ、そんなこと!ないもん…!!!そんな!ッ!顔…してな…! っっひぃ、うッ♥
りちぇ、はぁ…♪リチェは、ダメ…!そんな、の、らめ、ぇええええッ♪」
煽り立てられる、犯されている最中に出てしまう嬌声、自ら振り立ててしまうおしり、
そして、ぎゅんぎゅんと空腹のように絞りあげんとする意思とは裏腹の肛門と腸壁…。
その中で、唯一確かではない壁尻の無効の貌について、一生懸命に否定の言葉を晒すが、
実際は声色もすでに悦楽に塗りつぶされた無様な、男の子らしさなど微塵も無い媚びた甘さで、
一突きされてからちんぽうんちを放り出させられるまでの1ストロークの間に、いやいや、抜かないで…いいや、もっといっぱい出し入れしてとオネダリするかのようにお尻をぐいんぐいんとグラインドさせる動きは、どこまでも浅ましい。
包皮を向かれた肉棒は、果実めいたサイズと充血を見せて、
再び精巣から睾丸へと上り詰めていく精液にボリュームを増して、
キルシュナの手のひらの中に男の娘の内にに僅かに残った、男性性たるペニスの反応と有様を伝える。
雌猫がとうとう昂り、この路上の壁に生えたオナホの具合に果てたと同時に、結腸か小腸…それにいたるまでの曲がり角を、
肛門肉は彼女のふたなりチンポを絞り上げ、飲み干し、打ち上げられたどろどろミルクゼリーを流し込んで受け入れ、膨れていく。
「んぁああああああああああ!!!あああああぉおおおお♪♪
ごめ、ごめんらさ、あぁい♪ うんちあな、ざーめんまっしろに、してぇ…!!
おしりから、おなかも、おくちも、真っ白ザーメンでたぷたぷに、してぇ…♪まっしろ…お”…なっちゃって、ごぇん、らさっ…ぉぷう…♥
ぉおお、おくちからも、おしりからも、ざーめんびゅー♪って♪ぶりぶりしちゃうまで、うんちあなせっくすぅ…♥
ごぇん、らさぃいいいい♥」
と、少年が愛玩懇願する無様なそれは、紛れもなく犯され、ひれ伏し、
ふたなりちんぽに屈服した自分への宣言でも有り…
その実、いつぞやの変態雌猫の陵辱劇のその後、少年が、かの少女にぶちまけてしまった欲望の結果でもあった。
それらと、浅ましい自分自身に赦しを懇願するような喘ぎで揺さぶられきった結果、
もともと胃下垂腹の幼児体型の細身が、壁尻にハメこまれたまま、
どぶるるるるる♪とその下肢を飲み込まされていく精液にふくらされていく。
彼女の目の前で、丸く小さなお尻ので、お腹がぷくぷくうう♪と膨れていく背徳的な絵面。
体型そのものもより、丸みや幼さを重視する愛好者に好まれそうなシルエットへと化けさせられてしまうちんぽうんちからの精液浣腸…。
それが腸を、腹部を満たしたと同時に、少年の内臓からはスペースを確保線とするかのように、
じょぼりょりょりょりょ…♪と再び精液が放たれ、垂れ流される。
それは、肛内でキルシュナの精液に呼応するかのように、
ゼリーめいた半個体の粘りと硬さで、断続的に尿道をこじ開けながらペニスから吹き出し、ぶりぶり排泄され、
交わる猫と子供の下肢にとろとろと流れ出ていく…。
■キルシュナ > 肉便を押し出すべくむりむりと肛門の間近にまで下降した結腸弁が、切り返しの突き込みにぶじゅりと潰され貫かれるという通常の排泄では決して起こりえない喜悦で少年の腰骨を蕩けさせる。
その衝撃に対して反射的に括約筋を締め付けたなら、通常の排泄物なら体内に押しとどめる事の出来る肉門の抵抗を無視する強制排泄の肉悦が腸壁を舐め回す。
そんな前後運動の最中に、最大径を誇る肉棒中央部の膨らみや、大きく傘を張り出したカリ首の段差、そして野太い肉幹のあちこちに盛り上がりを見せる真珠疣の圧迫が前立腺を押しつぶし、Gスポットへの圧迫刺激にも似た快楽をも生じさせる。
そんな不浄の穴からもたらされる魔悦の連続攻撃に少年が漏らすのは、誰が聞いたとて女の子の甘声としか思えないとろっとろに雌堕ちした声音。
その愛らしい声では未だにキルシュナへの抵抗心を主張するかの言葉を発するも、所々にスパンキングのもみじを浮かす小尻を自ら振りたくる合わせ腰を目にしてしまえば説得力など皆無という物。
「おっほぉぉぉおおお……っ♥♥ は、ふっ♥ はふぅう…っ♥ くふふっ、ボクちゃん、ついに雌堕ち宣言してもたねぇ♥ そんなにウチのザーメン浣腸気持ちよかったん?♥」
どっぷどっぷと長時間に及ぶ大量射精で少年の排泄孔を爛れさせながら、ふたなりペニスへの敗北宣言を自ら紡いだ彼の桃尻を頭撫でのご褒美めいて撫でさする。
「うひひひっ♥ ザーメン垂れ流しのちんぽ勃起させたまま、おちんぽ浣腸でお腹ぽっこり妊娠させてもて、こんな姿をリチェットちゃんが見たらどう思うかな?♥」
脳そのものをザーメン漬けにされたかの様な色惚け状態に陥っている少年に、再び理性と羞恥を取り戻させるだろう少女の名を告げなおも苛める。
それは排泄のためだけに作られた後孔におびただしいまでのザーメンを注ぎ込んだ後、当然の如く行われる事となるフィナーレをより淫猥に飾り立てるための言葉攻め。
後孔絶頂に弛緩しての失禁にも似て、小水とは比べ物にならぬ粘りと淫臭を帯びた体液をぶち撒ける少年の痴態ににんまりと大きい口を歪ませたキルシュナは
「くふふふふっ、ボクちゃんの方からは見えへんやろうけど、こっちの方はもう結構な騒ぎになっとるんよねぇ♥ さっきからボクちゃんとウチのふたなりアナルセックス視姦されまくっとるんやけどぉ、そんな変態連中にもっと刺激的なもん見せたろぉや♥ な、えぇやろ?♥♥」
二人を隔てる石壁など無ければ、その耳元に囁いただろう淫靡なハスキーボイス。最奥に埋め込んだままの巨根が腰の揺らめきに合わせてごりごりと、多量の精液でぱんぱんに張り詰めたミルクタンクの肉壁を苛んだ後――――ずる……ずるるっ、のるぅぅううう……っ♥ と酷く緩やかに引きずり出されていく。
疣付き巨根で散々に掘削された肛門には、妊婦めいて下腹を膨らませたザーメン浣腸を押しとどめていられるだけの力など残されてはいないはず。
そこに糞便などとは比べ物にならぬ硬さとボリューム感を有する肉うなぎの引き抜きという呼び水まで与えられてしまえば、キルシュナのふたなりペニスが完全に引き抜かれた後に少年がどのような痴態を晒す事になるかなど言うまでもない。
そして、キルシュナの褐色尻を中心に人垣を形成するまでになっているギャラリーのざわめきの中、少年が何をどう言おうとも止まる事のない腰の動きが、ついにちゅぽんっと怒張全てを引き抜いてしまう。
■タン・フィール > 「っやあああぁああう、やぁう!ぢがう…♪ ちがう、のぉおお♥
きもぢっ…♪ きるしゅな、しゃんの…おちんぽざーめん…♪かんちょおっ♥
やだぁ、きらい、汚… だい、っきらい♪ 最高…ぉ♥」
がくがくと腰を振り立てて、彼女といつの間にか集結していたギャラリーからは見えぬ壁の向こうで、
八の時に眉を反らせ、日頃は少女のような整った顔をすまして、オトナたちに薬を売り、得意げに調合する魔性の子供薬師の姿は最早砕け散っていて、
完全に、きらい♪と連呼する甘い声は、言葉の意味と声色の伝えたい意思が反転した、甘い呻き。
人体にとって排泄という行為そのものが、その汚濁を円滑に体外に排出するために快楽を生じる仕組みになっているというが、
最早本来のその用途とは違った形で、少年の胃腸と脳には行為への快楽中枢が埋め込まれてしまった。
擬似的な排泄物としての肉棒をひりだす心地よさ、
それが、あろうことか意思を持って再び潜り込んでくる異様の快楽、
そしてそれを再び、己の肉体と意思で…あるいは、この幼肉を食いつくさんとする美しき捕食者の好きなように、なすがままに、
ぶちこまれ、ひきずりだされ、ひりださせられ、見られ、
それらに対して、唯一残ったおとこのこの機能の射精だけを繰り返させられる、肉蜜の煉獄。
途中、そんな様をかの友人に見られたらと問われれば
「っひぅ、ぃううううう♪…きっとぉ、りちぇ、も…♥ いっしょに、どろどろ、したいって、ゆーかも…ぉ♪」
と、彼女の真意を他所に、すっかり練乳で染まった脳みそでぼそぼそつぶやく。
そうして…最悪でも、この痴態を、所業を、以前より認識していた変態雌猫一人の前でということで濁ることを赦した思考が、
ほんの耳かき一杯ほどゆりもどされるのは、少年が知らぬ間にこの現場を視姦していたというギャラリーの存在で。
この路地の住人…老若男女、亜人、ふたなり、しらないひと、顔見知り、様々な気配があることだろう。
壁尻レイプされているのが、初な少女と思い込んでいるものもあれば、少年と気づいたもの、ふたなりだろうと思っているもの、
あるいは、あの薬師の少年だとまで看破したものまで様々で…。
ここに居座り取り囲む視線の全ては、どれもが好奇心と欲情を以って、その瞬間を待ち構えて各々の手段で己を慰めていた。
なぜならば、見るに堪えないと思った善良な住人は、あの日少年が出来なかった「其の場を去る」ことができたのだから。
「っやあああ!!!っま、まっへ♪ ここ、ここで、なんて、らめ、だ、っめえええええ!!!
見ゃいで、観ないれっ だめぇえええええええええ♪♪♪」
壁越しに、キルシュナに…あるいは、ギャラリーらしき大勢に、
悲痛な悲鳴をあげて決壊する薬師の幼子。
しかし、全てを引き抜かれてしまった瞬間…その長大な肉棒から肛門が口づけを話した瞬間、たしかにその卑猥孔は、
名残惜しげにヒクヒクと3度収縮して瞬いて…
どびゅぎゅるううううううう♪どぶうううぶぶびびいいいい♪ぶびゅぎゅるるるる♪♪
幼い腸内で熟成し、かき混ぜられ、未発達の腸と肛門を象られた、
真っ白の白蛇が勢いよく少年の尻穴から踊りだした。
下品な音を立てながら地面にみるみるとぐろを巻いていくそれは、
犯した雌猫の肉棒のサイズと憎らしいほどマッチしていて、ところどころに独特の真珠瘤までこさえている再現度。
…否、少年の腸壁はすっかり彼女の「形」をおぼえてしまい、瘤の形が今も結腸に残っているようで。
洗浄された結果もあってか、ソフトクリームの大盤振る舞いのような純白の蛇は途切れることもなく、
少年の踵まで埋め尽くし、
キルシュナにも巻き付かんと錯覚するようにその長い全長でべしん、と甘くふたなり巨根を殴打しながら放り出される。
さながら、「お尻から射精」しているかのような異常な熱の吐き出し、流動感、肛門の焼ける快感。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおぉおおおおんぉ♪
でりゅう、で、ぐりゅ♪ んきゅ、きゃ、っはぁう、おおおおおおお♪」
それらは、2m以上の極太真っ白ディルドーのような塊となって吐き出され終え…
しかし、壁から生えた薄桃色のお尻は息も絶え絶えになりつつ、
ぴぃん…♪とつま先立ちでお尻を突き上げたまま、絶頂と射精と疑似排泄後の、淫らなイキ姿をエロオブジェとなってすべての人にひけらかしていた。
その開閉する尻穴も、2度に渡る放尿の如き射精も、
魔性の幼体は、まだまだ限界を迎えてはいない様子で、甘肉をむせかえらせていた。
■キルシュナ > 「んひひっ、そっかそっかぁ、リチェットちゃんもすっかり色狂いの変態ちゃんになってもうたんやねぇ♥ ボクちゃんといいリチェットちゃんといい、これが類ともっちゅうやつなんやろか?♥」
ピクついた猫耳が壁向こうで小さく漏らされた呟きを耳聡く拾い上げ、今はこの場に居ない少年の友人をも巻き込んで嘲弄する。
とはいえ、可愛らしい少年少女が淫欲の沼にどっぷりと浸かったかの有様を晒す事は変態猫にとってはまさに望む所なので、セリフそのものは嘲りの形をとっていても、その声音は良い子良い子と褒めたたえるかの物になってしまっていただろうけど。
「くふっ、くふふふふふふっ♥ ホンマ、ボクちゃんはええ声で鳴いてくれるなぁ♥ そない可愛らしいお願いされたら、ウチ、とても我慢出来そうもないわぁ♥♥」
キルシュナの言葉からか、それともゆっくりとした巨根の動きから察したのか、肉栓の引き抜きを必死で拒む少年の懇願。それに対する変態猫の返答はベージュの唇をにんまりと歪ませての容赦ない尻穴解放だった。
少年の腸液と自ら吐き散らした多量のザーメンでコーティングされた巨根を自らの手指でねちょりと握りしめ、興奮の鼻息も荒くぢゅこぢゅこぬちゅぬちゅと開始するふたなりオナニー。
嗜虐と背徳の淫欲に爛々と輝く金瞳と、ギャラリーの向ける劣情塗れの凝視の中、そのはらわたの中身をぶち撒ける事となった少年の痴態は変態猫の期待を十分に満足させてくれる物だった。
「おほぉっ♥ んほぉぉぉおお…っ♥♥ なんちゅう下品なうんち姿や♥♥ こんなん……あ、あかん…っ♥ また……出るぅぅうう……ッッ♥♥♥」
捲れ上げられたシャツのピンクとのコントラストも可愛らしい小ぶりなお尻が、その足首程はあろうかという野太い白濁糞を下品極まる液濁音と共に吐き散らかす。
大勢のギャラリーと憎きレイプ魔の眼前でそんな恥辱を晒しながらも、壁向こうにある少年の頭部が漏らすのは汚喘ぎと形容するに相応しい、生々しくも淫猥な排泄絶頂の蕩け声。
ふくらはぎから足首に掛けてべちょりと絡みついた白濁蛇の思いがけぬ重さにも興奮したキルシュナは、少年の痴態をおかずにふたなり巨根を大きく戦慄かせ噴水めいた勢いで迸らせた液縄を少女の尻たぶに、太腿に、背筋に浴びせ掛けていく。
そうしてほくほくと独特の栗花臭も濃厚なザーメン糞の蜷局も堆く晒したお尻に群がるのは、変態猫の淫術にてモラルという頸木を断ち切られ、浅ましい肉欲に支配されたギャラリーたち。
そこからはもう大小さまざまなペニスが入れ替わり立ち替わり壁尻状態の少年の尻穴を犯し続ける事となる。
でろでろと白濁の液便を垂れ流す肛門の下部に雌孔など存在せず、それどころか叩き付けられる腰の動きに合わせて揺れる陰嚢や、下手な男の物よりも余程に立派な肉竿を目にしたとて、壁向こうからひっきりなしに響く雌堕ちの蕩声に誘われた男達の情欲は尽きる事無く繰り返し少年の排泄孔を輪姦する。
夜を徹して行われる事となった壁尻輪姦の肉宴は、『さすがにそろそろ眠くなってもうた』などという適当な理由にて発動させられた淫術にて中断される。
それが無ければ、増える一方だった淫衆による輪姦は翌日になっても続けられていただろう。
そうして様々な男達の体液を注ぎ込まれては石畳の上に撒き散らす公開排泄を繰り返し続け、排泄の為の肉孔を完全にまんこ孔として認識してしまうに至ったであろう少年を回収したキルシュナは、近場の宿でその身を清め、ふかふかのベッドで疲弊した小躯を労うのである。
その際に少年に見せるのは、気まぐれに発揮される優しいお姉さんとしての姿。そんなピロートークめいたいちゃつきで人の好さそうな少年から警戒心を取り払い、彼の名前を聞き出す事に成功したならば、今度こそ彼の存在はキルシュナの知人として色惚けた脳にも刻み込まれる事となるはずだ。
■タン・フィール > 「んぃいいいい♪ っやぁああう!あう!んく、がまん♪がまん、なん、れぇ…しなく、て、い、からぁ♪ っぁああう、うあ♪ ああああ!!!♥♥」
意識も蒙昧とした少年の脳裏には、いつぞやの少女の儚い姿と、自分を犯す美獣の姿が重なって見えていて、完全に正気を失った、夢うつつのビジョン。
あの少女を犯したい、ダメ、我慢しなきゃ、でも、求めてくれてる。
あの変態猫に、滅茶苦茶にされたい、がまんなんてしてくれなくていい、もっとシたい、
どんどんと曖昧になる境界。
しかし、ぶりゅぶりょと汚らしい音を立てて己の腸を空にしていく白濁糞便の排泄感だけは紛れもない事実として少年に快感を刻み込み…。
それらが、一際強い爆発となった、肉棒と排泄孔それぞれからの白濁の濁流となって洗い流され、
少年の体力と思考力とを練り込んで吐き出されていく…。
その後、汚喘ぎを繰り返し、んほんほとあられもない雌豚めいた啼声の少年を取り巻き、犯すシルエットの数々。
押し寄せる「なんでもありの」雄共の肉棒に汚されると言った意味では、まさしく少年には初めての経験であっただろう。
中には、以前少年から精力薬を買い付けたふたなり女性の戦士や冒険者や、
少年を少女と認識していた淡い恋心を持っていた少年少女もいるかもしれない。
それらの性と精にまみれ、汚れ、打ち捨てられるかと思った矢先に、
肉宴の張本人にねぎらいとして連れ込まれた宿での安息。
数時間ほどにも数日にも感じられた、不可思議な宿での朝と夜。
その夢うつつの中で、少年は甘えた様子で、年齢相応の感情を思うままにむき出しにて、
一切の遠慮のない眼で、不満も、怒りも、憤りも、…一方で、如何に心地よかったか、ナニが良かったかなども赤裸々に語り、
また、子供特有のあどけなさと無遠慮さで、美獣の褐色の肌や、妖しい黄金の視線、つややかな毛並み、豊かな肢体、名器ぶりなども、
聞いていて恥ずかしくなるような圧倒的物量で愚痴をこぼし、愛憎入り交じった感想を述べ…いいかえれば、どれだけ惹かれてしまっているかも吐露してしまったとか。
その後、ピロ―トークは少年の憧れにも似た熱弁が一通り終わった後、
風雲のごとき飄々たる雌猫とゴロ寝をしながら、主に彼女の冒険と日々の欲求を満たす、「新薬」や「新スライム」 「体質変化薬」 「下剤」などなど
「薬師のスキルを使ったアレコレな新商品」を、ああしよう、こうしよう、こんなものを作っては如何かと悪巧みをしながらの談笑へと移ったという。
「ボクは、タン・フィール。 このあたりのテントで薬師をしているの。 作って欲しいお薬があったら、なぁんでもいってね?」
少年の一級品の勤勉さと執念と変態性が営む薬屋たる手腕は、その後彼女を上客として、友人知人として、
ご贔屓となれたかはまた別の話…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、文字通り、平民の多くが生活する街は、
王都の中でも最も面積も広く、人口も多い賑やかな場所である。
上下の身分、多種多様な種族が往来する街並みは貧民街に比べれば、
一見すれば治安が良く、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所が存在する平民地区では必然的に街中を警邏する兵士の数も多く、
行き交う人々に彼等が目を光らせている。
だが、それが必ずしも治安維持のために輝いているとは限らない訳で。
「――――其処のアンタ、少し良いか?」
なめし革の胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
道を行き交う女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているかのようであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にドリスさんが現れました。
■ドリス > 昼下がり、様々な階級の人々で賑わう商店街――――から、一本外れた裏通り。
明らかに場違いなドレス姿の女が一人、途方に暮れたような表情で道端に佇んでいた。
僅かばかり許された自由時間、供をするという侍女を断り馬車に残して、
独身時代からの気に入りである紅茶の専門店を目指した、までは良かったが、
突然ぶつかってきた子供に、まんまとバッグを奪われてしまった。
ほんの小さな子供であったから、反射的に追い駆けて捕まえようと、
―――――身の程を弁えない真似をした結果が、此れである。
子供の姿などとうに見失い、此処が何処なのかも不明。
表通りへ抜けるには、どの角を何方へ曲がれば良いのか。
華奢な靴ではそろそろ、足も痛くなり始めていた。
「………わたくしときたら、どうして、こう……」
溜め息を吐いて、そっと項垂れる。
何れは侍女か、御者か、何方かが探しに来てくれるだろうと思うが――――
昼日中から薄暗い雰囲気の漂う此の界隈に、長く留まることになるのは、出来れば避けたかった。
■ドリス > 年甲斐も無く、迷い子のように所在無げにしていたところへ、
不意に聞き慣れた声が掛けられた。
振り返った先に居たのは、馬車に置いて来た筈の侍女。
しかも彼女の手には、先刻、子供に奪われたバッグがあった。
不機嫌そうな顔を取り繕おうともせず、仮にも女主人を相手に小言をぶつけ、
無遠慮に腕を掴み、引き立てるようにして歩き出す彼女に、
逆らわず悄然と付き従うドレス姿の貴婦人は、聊か以上に人目を引くことだろう。
こうして、アンブローズ侯爵夫人の名に、またしても新たな傷が作られるのだった。
曰く、侍女にすら侮られている、と―――――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からドリスさんが去りました。
ご案内:「平民地区内の拠点」にネメシスさんが現れました。
■ネメシス > 平民地区にしては大きな邸宅。
建物の周囲を高い塀が取り囲み、いかつい顔の強面たちが警備する。
ここは聖バルバロ騎士団と呼ばれる武将集団が平民地区内に設けた拠点の一つである。
巨大な一軒の木造建物の一室に副団長であるネメシスが着飾った姿で退屈そうにベッドに腰掛けていた。
そろそろ、傘下の勢力からの"献上品"がやってくる手はずとなっていた。
献上品の出どころは聞いていない。 口上手く騙したのか、あるいは力づくで連れ込んだのか。
どちらにせよ、淫蕩なネメシスが喜ぶだろうとのことであった。
ご案内:「平民地区内の拠点」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にアイリースさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にビョルンさんが現れました。
■アイリース > 最近涼しくなってきたなぁ、と思う中。
自分の主に誘われ、訪れたのは平民地区の商店街だった。
「……これはまた……」
久々に着た着物の袖で、口元を隠して、驚きを押さえ込む。
話には聞いていたけれども、とにかく活気が凄い。
行きかう人々、立ち並ぶ商店。
平民地区だからこそ。とにかく人の数が多く。
そして、そのほとんどの人間が、今まさに買いたい物を探しているという状況。
「……こういうのを見ると。
王都の人口の多さを実感しますね」
思わず圧倒されてしまって、そう漏らしてしまう。
貧民地区もなかなかに人口が多かったとは思うけど。
ここほどではなかったので。
本当に思わず。素直な感想が出てしまったのだ。
■ビョルン > 女を伴いそぞろ歩くのは夕刻迫る頃。
休暇の支度となればとりたてて急ぐ理由もなかったが、旅先が常夏と称される土地であるなれば商品が分厚い冬仕立てのものになる前にと赴いた所存。
幸い懐はいつにも増して温かい。
客で混みいる最中の商店街の様子に驚いている様子の連れ合いへと視線を投げかける。
「──そうだな、特に休みの日に見るのはまた印象が違うような」
先に控えた休暇が齎す解放感もあるだろうか。
進む向きは足ての足の赴くままに任せ、問いかける。
「それで何が御入用?」
女は出かける前に予定の品を書きつけしていたような気がする。
そう思い出し。
■アイリース > 「王都での生活が長い貴方がそう言うのですから。
これは、よほどなのでしょうね」
相手の言葉に、思わず私は続けて、素直な感想をまた漏らしてしまう。
……いけないいけない。気圧されてしまってはダメだ。
私は、一度小さく咳払いをして、相手の方を見て頷く。
「えぇ。まずはその……。
水着? ですか?
恥ずかしながら。私その……りぞ~と? と呼ばれる行楽の経験が無いもので……」
噂にくらい聞いたことはあるが。そのりぞ~と、というものがどんな行楽なのか、実態は掴めていない。
ただ、泳ぐのであれば、水着と呼ばれるものが必要だ、ということくらいは理解はしている。
……国にいた頃は、そういった泳ぐための衣服、なんて身に着けたことは無いが。
「正直、どういったものを選べばいいのかわからないので。
ここは素直に、貴方に選んでもらおうかと」
そう言いながら、にこり、と相手に向かってほほ笑んでみる。
着たことも無い服で、自分に似合うもの、なんてわかるわけもない。
なので、ここは知識のある相手に素直に頼ってみようと思う。
■ビョルン > 日が傾けば人影も減るのであろう。
けれどまだ、夏の名残か昼日中よりは夕刻の方が買い物客は多い時期のようである。
そんな商店街の風景を見やりながら、相手の言葉にふうんと頷いて。
「俺なんて王都から出たこともほぼない。
──けれどそう、水練褌とかいうものがあったはず……だが、ご婦人の場合はどうだろう。
うちは、8歳になったら一度着衣のままでボートの上から浅瀬に突き落とされるっていう通過儀礼があった……」
だから泳げはするが、水遊場で遊んだ記憶はない。
ただ、泳ぎを習うのにはそれなりの布切れがあったはずだ。
そう朧げな記憶を語る。
「選ぶの? 俺が。
──では全裸で」
相手の微笑に返してぽつりと応えてから口元に手をやりくすりと一声笑ったようである。
■アイリース > 個人的に、賑わいは好きだが、人混みはキライだ。
遠くから、賑わっている声を聞くのはいいのだが……。
人混みの中というのは、いろいろと不便が過ぎる。
いわゆる、仕事がやりにくい、というやつで。
「とはいえ、私よりはりぞ~とに詳しいのでは?
私も、修行の都合で、着衣水泳もやったことはありますが。
それは、あくまでも修行ですから……」
私も、川や海で泳いだことは無いでもない。
ただ、それはあくまでも修行としての水泳。
もしも、私がそのりぞ~との場で着衣水泳などしたら。
きっと、白い目で見られるのは間違いが無い。
「……本気で言ってるなら怒りますよ。
そういうのは、二人きりの時、二人きりの場所で、ということで」
相手の、笑えない冗談を聞き、私は笑顔を強めたまま、相手の尻肉に平手を叩き込む。
……この相手の場合、本気で言ってる可能性もあるのだが。
まぁ、さすがに冗談であろう。きっと。
とりあえず。私は相手に手を差し出し、適当な店まで案内してもらおうとする。
■ビョルン > 「ああ、思い出した。
突き落とされる前に大人がみんな優しくなるんだよ。
要るかい? 要るかい? って両手にお菓子と金貨の入った袋を持たせてくる。
──で、ドン! サブン! ブクブクブク……」
思い出に浸り、やれやれと首を振る。
それから視線を商店街へと戻し。
「いいところの子が通う学校にも水練の時間があるなんて話も聞く。
けれど、いずれにせよ夏の物だろうから夏物を仕舞いかけている服屋があったら聞いてみようか」
軽口の後に尻っぺたへ平手の一撃貰えば、ふふっと含み笑いをして。
「どうしてさ。
真夜中過ぎたら全裸になって海辺へ走るんだ。
誰にも見つからずにどこまで行けるか勝負しよう」
そうして女の手を取り歩く。
女の視線が止まるような店があるならば、そこへと向かい。
■アイリース > 「ん……それはまた、なんというか。
趣味の悪い……。
私の里では、普通に『飛び込め、泳げ』でしたよ?」
相手の経験した出来事は……。
正直、心に傷を負うようなっていうか。
心に傷を負ってナンボ、みたいな出来事である。
「へぇ……そうなんですね。
えぇ、そうしましょう。もしかしたら、値引きがきいているかもしれませんね」
そういえば、季節の頃はもう秋と言っていいわけで。
水着が売ってない可能性だってあるのか、と。
私は、むぅ、と唸りつつも。相手に寄り添う。
「どうして、じゃあないです。
……一応言っておきますが。
私と、駆け合いになって、勝てるとかお思いで?」
全裸で宵闇を疾走とか。私の得意分野なのだが。
まぁ、相手も多分冗談で言っているのだろうから、ほどほどに返しておく。
そうして、相手に手を引かれていれば。とある店の軒先に。
水着らしきものが並んでいるのが見えた。
「……アレ、水着と呼ばれるものではないですか?」
とはいえ、私にはそれが水着なのか分からないので。
一度、相手の手を引いて、確認してもらおうと。
■ビョルン > 「その悪趣味を、占いだとか適性を見るだとか言って代々続けてきてるんだろうよ」
そうしてその日のことは、今となっても目上の者にとっては酒宴でのからかいのネタになるようだ。
ふ、と小さく吐息をついて顔を上げる。
「値引きでなくても、いいけれどね。
臨時収入はあったから」
その臨時収入と肩書を使って商店の倉庫を開かせるのも造作はないことがが、相手とならば探して歩くことを選ぶ。
寄り添って歩きながら言い返してくる相手にはにったりと口元上げた表情を見せる。
そうして女が陳列された水着を見つければ躊躇せず店へ踏み入ろう。
店員には水着について聞き、女の水着は胸のサイズで合わせるという言葉につい連れの胸元を見入るのであった。
■アイリース > 「……あまり、掘り下げないほうがよさそうですね。
思い出したい話でもないでしょうし」
相手の言葉に、思わずため息を吐いてしまう。
なんというか……なんといったらいいのか。
非効率的というべきなのだろうか。
とはいえ、それを私が口にするのは違う気がする。
「いえ、節約できるところは節約すべきですよ」
それこそ、りぞ~とに行った先で出費がかさむ可能性もあるのだから。
節約できるなら、それを重視したほうがいいと思う。
相手の笑みを見ながら、商店街を歩くこと数分。
私が見つけた店に、相手と共に入れば。
……なんというか。ハイ。はっきり言いましょう。
水着の良し悪しだの、似合う似合わないだのなど。
さっぱり分からない!
というか、種類が豊富すぎる。なぜこんなにいろんな種類があるのやら、である。
「……え、っと。
とりあえず、その。店員さんと相談して、選んでいただけますか?」
ここで私自身に選べ、とか言われても。
迷うどころか、皆目どうすればいいのか見等もつかない。
となると、相手と店員さん。二人に見立ててもらうのが一番いい気がした。
■ビョルン > 気を遣ったような女の言葉にはククッと喉が鳴る。
「けど『ご招待』なんだから、準備にケチケチしてもみみっちいだけだぜ?」
何しろご褒美のものだというからには、諸々と相手のおごりなのだろう。
臨時収入から足が出なければそれで良しとしている。
そうして入った店の水着について一任されてしまえば少し困ったような表情が浮かぶ。
「──とは、言われても……」
女の肌を思い出す。
一体、どこまで露出してもいいものだろう──……。
あからさまな思案顔が浮かび、口はいっそう重くなる。
■アイリース > 「……そう言われると、確かに。
羽を伸ばすなら思いっきり伸ばしたほうがいいんでしょうけれども」
その言葉には、納得できるのだが……。
正直、行楽慣れしていない私としては、どうしても倹約、という言葉が頭によぎってしまう。
だが、ここはむしろ、相手の言葉に従ったほうが。
色々と、学ぶことが多いかもしれない。
私はそう思い、うん、と一度大きく頷き。
「……まぁ、その。
ここは、慎重に考えたほうがいいかもしれませんね」
正直、水着、というものが泳ぐための衣服であるということは理解しているのだが。
なんというか、物によってはとてつもなく露出が……。
ただ、見ていると、なんとなく数パターンに形が分類できるのが分かる。
……私としては、あまり露出が多くないものがいいのだが。
……もしも。もしもだが。
相手が、そういったものが好みなら……。
などと考えつつ、ちらちらと色々な水着を見る。
……これはもう、こっちの国の下着と、あんまり面積的には差が無いような気がするんだけれども。
■ビョルン > 女が続ける言葉も耳の上を通るだけ。
真剣に水着のパターン見定めている。
そうして1つの水着を指差しかけた手を下して。
「島は、飯も美味いらしい──から、腹は隠した方がいいだろ。
あと、お前は背中に毛があったっけ……ないと信じたいんだけど」
これは、と改めて指差す1枚。
デザインは胸元は程良く、けれど背中は大きく開いたワンピース水着。
腰回りにはぐるりとフィッシュテール型のスカートが縫い付けられており、陸上では捲りもしない限り腿の中ほどまでは隠れそうだ。
■アイリース > 「うっ……そ、それは、そうですね……。
いえ、そんな。食べ過ぎたりなんて、しませんが」
相手の言葉に、思わずお腹を押さえてしまう。
当然、忍である私は、体型にも気を配ってはいるが。
さすがに、食べ過ぎたときの腹部までは隠せないので。
ちょっと、気をつけておこう、と思いつつ。
「……無いですよ。あってたまりますか。
……ん……わぁ……」
そうして、相手が指差した水着を見れば。
思わず息が漏れてしまった。
やっぱり、こっちの国のこういう……服のデザインセンスというのは。
故郷には無いものなので。ちょっと、いや。
かなり、ドキドキする。こういうのを着るのが、好きになっている自分がいる。
「……いいです。これ、いいですね。
いや、いいっていうか。気に入りました。ハイ」
相手の見立てが素晴らしかったので、正直に言う。
なんだろうか。ちょっと、高揚する。
こういうのを着て、行楽。なんとも、楽しそうなので。
思わず、頬が緩んでしまう。
■ビョルン > 「けれどあれだよ、
これもひとくち、それもひとくち……で普段の倍は食べてしまうかもしれない」
支度も始末もしなくていい外食に、女はリミッターが外れると聞く。
それを遠回しに伝えつつ、選んだ水着を手に取る。
色は何種類か選べるようで、それは女に任せる。
透け防止の裏地などちゃんと手がかかっていることを確認して女へと渡して。
「俺は、どうしようかな。
日に当たりすぎると、すぐに真っ赤になるんだ」
白肌の人間故の弱みを吐いて唸り。
己のチョイスが気に入ったと告げる相手には頷いて返す。
「やたらしおらしくてかぁいいぢゃないか」
ぽつりと漏らして含み笑う。
■アイリース > 「うぅぅっ……。そ、それは……。
い、いえ。大丈夫です。律します」
ありえる。ありえる話である。
だがしかし、そういった誘惑に勝つ訓練だってしてきてはいる。
……大丈夫、なはず……。
と思っているうちに、私の中の不安が大きくなり。
思わず、くぃぃ、と体を傾けてしまったり。
「それでしたら。あまり肌を出さないような格好のほうが。
日に焼けて、楽しめなくても事でしょうし……」
私は経験が無いが。
確か、肌を日で焼きすぎると、あとあと辛い目に遭う、と聞いたことがある。
いっそのこと、何かを羽織るスタイルのほうがいいのでは、と考えてみるが。
「な、なんですか。
いいじゃないですか。と、とにかく。
これ。これにします」
指摘されれば、羞恥が湧きあがってくる。
確かに。ちょっと、露骨に反応してしまったかもしれない。
とはいえ。本当に気に入ったのだから。しょうがないじゃあないか、とも思いつつ。
つい、頬を膨らませてしまう。
■ビョルン > 「でも楽しんだ者勝ちだからなぁ」
折角ご馳走を供してくれるのであれば賞味せねば礼を失するというものであろう。
「だから、腹見せないってだけでご赦免にする」
そうして日焼け対策には日傘の使用と。
並べて貰う男物水着は女物程バリエーションはなく、結局は紺白の縞模様の海水パンツと夏生地の長袖パーカーを買い求めた。
お勘定を済ませたら紙袋を片手に、膨らみがちの女の頬をついと突っつく。
次の買い物はどこだろう。
特に用事はなくても、この日は夜になるまで相手を伴い商店街でのひと時を共にして、同じ家へと帰っていくだろう。
■アイリース > 「貴方、私をどうしたいんですか……」
なんというか、悪魔のささやきとはこのことか。
……ま、まぁ。実際のところ、食べてみないと美味しいかも分からないのだから。
その辺は、現地で確認すべし、かもしれない。
「……はぁ。そうですか」
相手の言葉に、思わず苦笑してしまうが。
それはそれとして、水着を買ってもらえたのはうれしい。
頬を突かれつつも、私としては。
行楽に対して、期待が高まってしまっているので、怒ったりはしない。
そのまま、他にも色々と買い物をすることになったのだが……。
私の頬は、結局。家に帰るまで、緩みっぱなしであった……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からビョルンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からアイリースさんが去りました。