2020/08/14 のログ
ティアフェル >  初対面の相手のどS問題には関与しない、大人の心得はできていた。
 むしろ、見てて大体察しはついた。

「いや生き地獄だから救いを求めてやってくるんじゃない?
 教会はそういうところよ、地獄行きじゃなくって天国行きを斡旋してる場なんだから」

 恨みがましくないタイプの不幸な人は教会の常連さんだ。敬虔な振りをして懺悔という名の愚痴を零しに来り、神に縋って現状を脱却できないものかとわきわきしてる。そんな偏見で凝り固まっています。

「劇団の人だって、プライベートはごく普通だよ……。
 何その劇団員を変人としてくくってる偏り切った思考は!
 そうですよ! わたしはただの変な人だよ!!」

 劇団員を擁護した後、もうヤケになって認めた。心に書き留めるなーとやはり頭を抱えて嘆きまくったが。

「だから何よ、その劇団員は奇行が許されるっていう事実無根なマイルールは……
 入らんし! わたしは単なる善良ないちヒーラーで居続ける! この座は揺らがない!」

 善良と、自称する奴ほど大して善良ではないセオリー。
 ともかく、力強く拳を握って己の信念を訴えた。

クリスタル > そうです。この女は嗜虐性が強い。じゃなきゃ、殺人鬼なんかやっていない。
最初は「普通」の皮を少しでも被っていたい気持ちが勝っていたのだが。
……そのうち、それがどうでもよくなってきて。この距離感で会話を続けるのもなぁ、と感じてきて。

「個人的には、死後の世界に地獄も天国もないと思っているんだ。
 『終わりよければ全てよし』みたいな言葉を聞いたことがあるけれど……、
 俺は過程のほうが大事だと思っているんだ。だって、結果なんてあっと言う間に後ろに流れていく」

意外に真面目に返しながら。とうとう中へ足を踏み入れたのである。
ティアフェルの仕事量が増えたかも知れない。ともかく、ゆっくり距離を詰めながら会話を続ける。

「芸術家とか。なにかを表現する人たちって、変わり者が多いイメージがあって。
 それに、人って絶対1個は変なところがあると思うんだ――君みたいに。
 
 あ、認めた。……『根は素直』、と」

相手に関する心のメモがちょっとずつ増えていく。女は至ってマイペースだった。

「許されるとはちょっと違うかも知れないが、『まぁ、あの子は劇団の子だし……』みたいな。
 君の周囲の目が、少しは寛大になるかも知れないと思って。――あれ、入らないのか?」

なぜかこの流れで相手が入団すると思っていた女。そもそも劇団に入るのは容易ではなかろう。
書類審査や実技テストもあるだろうし。まぁ、そのへんは劇団によるか。

「――ところで。善良なヒーラーさん。なぜ君はこんな夜中に教会の掃除をしているんだ?
 ……ボランティア?」

多分、違うだろうなと思いつつも。本人が善良を自称したので。
慈善活動の一環を可能性に入れてみた。

ティアフェル > 「ここでそんな身も蓋もないこという人がいるとは。
 それは死んだら分かることね。見た訳じゃないんだもの。あるかないか証拠はないでしょ?
 まー、それぞれよね。確かに終わりは一瞬だけど、そこに辿り着くまでは物凄く長いし」

 過程か結果か、どっちを重視するかは自由だなー。と呑気に肯いて小さく肩を竦め。
 別に磨いたばかりとは云え、人が歩くための場所なのだから、靴跡の一つや二つとやかく云わず。近づく相手を軽く見上げるように視座を上げ。

「だからってそんな乱暴に決めつけなくっても。
 変人の劇団員とひと悶着あったの?
 ……そうね、みんなそれなりに変なところはあるわよね。
 とゆーことは、わたしは至ってフツー、と。
 ……いちいち心のメモを取る意味」

 素直というか単純というか。憶えられていたってなんの得もないのに、と解せぬ表情をして。

「さっきから一貫して劇団員の人に対して失礼過ぎる……。
 入らないよ! お芝居の才能などそもそもないよ!」
 
 全力で否定した。やりたいとも思わないし、科白憶えてる暇があったら別のことに時間を使いたい。
 大きく髪を揺らして首を振り。

「あぅ。それ訊いちゃう?
 スルーしてくれてもいいのよ……」

 罰掃除をしている理由を突っ込まれて判り易く言葉に詰まった。黙っているという選択肢、誤魔化すという手、色々ある中、どれも咄嗟にできないようでしどろもどろ、視線を泳がせた。

クリスタル > 「――だって。君も教会の人間じゃないんだろう? ……じゃぁ、ありていに言ってもいいかなって。
 確かにね。証拠はない。そういえば、『証拠は求めず、信じるのが先』と聞いたことがある。
 欲しいものを得るには、まずその存在を信じるのが肝要って意味なのかも知れない。

 ……あぁ。過程が大事と言ったのは。俺が過程を楽しみたい人間だからなんだ」

お互いの顔が薄明かりでも視認できるまで近づけば。そこで足を止めた。
身長差の関係上、相手を見下ろすような形になる。

「うーん。君をいじるために、即興で極論をでっち上げたのが真相……かな?
 劇団員とひと悶着はない。……あ、そういう風に話を持っていく?」

変人と開き直ったかと思えば、今度は普通と言い張る相手。
その手際のよさ、移り身の速さに一種の感動すら覚える。

「そりゃぁ、失礼にもなるだろう。君をいじるために極端なことを言ってるんだから。
 演技の才能はなくても、芸人の才能はありそうだけど」

女優と芸人はだいぶ違う気がする。どちらの職業もそれぞれ尊いが……、
なんだかこの女の言い方は、褒めているように聞こえない。

「……何をしたの? ――大丈夫。返答の内容によらず、必ず嗤ってあげるから」

マイペースに、そのへんの信徒席に腰掛けながら。
回答を促す。

ティアフェル > 「そりゃ、そうだけど。そんな人が心底何用で、とは思う。
 まあ、その理屈で、信徒のみなさんは天国や地獄を信じてるんでしょうね。それって信者の考え方よね。
 いーと思うよ。結果も経過も大事だと思うしどっちに重きを置くかってのは自由」

 ふーん、とモップの柄の先に顎を置きながら肯いて。
 上目遣いの視線を向けた。
 
「なんで即イジられてんの、わたし。
 そういう風に持っていくべき流れでしょ。わたしは至ってフツーの常識人」

 少々変なところがあってもそれがフツーというなら積極的に乗っかっていくのみ。大きく首肯して見せた。

「……イジりすぎなんですけど……。わたしゃ芸人じゃないんだから勝手にイジるの禁止。
 ねえわ。おしとやかなだけが取り柄の乙女として生きていく所存だわ」

 女芸人顔負けな気はするが居直ったように真顔で断言した。
 可笑しなレッテルを貼られるのは迷惑、と口を尖らせ。

「死んでも云わない」

 のんびり座って笑おうという姿勢の彼女にきっぱりと云い切った。
 なんでバカにする気満々の奴に話さねばならんのだ、と。
 気を取り直して、話を続けつつもごしごし床磨きを再開しながら。

クリスタル > 「ああ……そういえば、言ってなかったね? ――知り合いが教会の関係者なんだよ。
 俺はあいつに用事があったんだけど、なかなか会えなくて。今日はもう、諦めているけど」

こうやって雑談をしながら、相手のモップが視界に入れば。
「そういえばこの子、掃除の途中だったんだっけ」とか思い出す。
ぼけ・つっこみのやり取りに夢中で、すっかり忘れていた。

「だって。冷静に来られてもつらくないか。――『なんで実況して、歌って、掃除してたんですかー?』って。
 ……ところで、世界って広いよな」

普通の常識人。その言葉には触れないまま、視線をどこか遠くに投げて。
脈絡のないことを言い出す。言外に「いろんな人がいるよね」と言っている気もする。

「えー。じゃあ、君はどういう扱いが好きなんだ? 
 ……なんとなくだけど、『お姫様扱い』は望まない人な気がする。君って」

お姫様のイメージが似合わない、と言いたいのではない。
本人がそういう扱いに耐性が無さそうだな、と。女はそう考えていて。
口を尖らせる様子には、やっと「ごめん、ごめん」と小さく詫びた。

「死んでからじゃ遅いし。じゃあ、笑わないから教えて?
 ……冗談で言っていただけだから。誰かに言い触らすのも、実際はしないし」

(腰掛けたまま、掃除を再開した相手に声をかける。)

ティアフェル > 「教会に知り合いがいる割に考え方スレてるね。
 そうなんだ? それは残念……で、暇になったところでわたしをイジり今に至るってことか」

 なんで掛け合い漫才みたいになってんだ、と果てしなく疑問を抱きながら。
 顎乗せ場となっていたモップをのろのろと構え直してごしごしやり始め。

「そんな嫌な奴、反射的にモップでどつき倒すわ……。
 なんなのその脈絡のないフリは」

 冷静というか、そんな空気読まない突っ込みするヤツ張り倒すと息巻いて。
 遠回しないいぐさにじっとりとした視線を絡ませた。

「いや、めちゃめちゃ望むよ? それは。女の子ですもの。
 お姫様扱いとか萌える。薔薇の花束を持って白馬に乗って王子がやってきたらテンション上げられる至ってごく普通の乙女だよ」

 果たして実際ヒかずにそんな王子を受け入れられるのかは定かではないが。
 大真面目に人差し指を立てて云い切った。
 床をごしごし磨いているだけの有様は姫などと程遠い小間使いの態だったが。
 謝罪らしき声に、ひょい、と肩を竦め。

「えー? やだー。そんなこと云ってぜーったい笑う。わたしには判る。
 鼻で小馬鹿にしたように笑うに1000ゴルド」

 仮想の賭け話にまで持っていくほど、相手の言葉を信用していない。いやですーとそっぽを向きながら床掃除に勤しむ。ごっしごっしとモップで磨いては、時々バケツに突っ込んで。 

クリスタル > 「……遠慮のない物言いだな。俺も人のこと言えないけど。
 ――そーそ。恨むなら俺の知り合いにしてくれ。俺は少しも悪くないんだから」

矛先をこの場にいない人間に持っていこうとするのだから。
なるほど。相手に「教会の知人がいる割には」と思われても。不思議ではなかった。
掃除を再開した相手が、なにやら機械仕掛けのそれに見えたのは、動きが緩慢なせいだろう。

それを他人事のように眺めながら、

「駄目だよ。そんなことしたら――後で誰かに報告されて、君が怒られちゃう」

人として駄目、ではなく。全体的に見ると相手が不利になるから、やめておけ、だから駄目。そういう話だった。
「掃除の途中で何遊んでんだ」とか言われそうな気がして。まあ、仮想の話に過ぎないけれど。
真意を確かめるような視線には、笑顔を無言で返すのみ。

「……………そう、なんだ。
 ごめん、正直意外だった。がさつに扱われるほうが好きなのかと思っていた」

上手く言えないのだが。女性だからと言って、女性扱いを女性全員が好むとは思っておらず。
かといって、男性扱いすればいい、というわけでもないのだが。ともかく。
相手はラフな扱いを好むのでは、と。なんとなくイメージで決め付けていた女。

ここに来て、神妙に謝罪する。

「よくわからないけど。人に笑われるかも知れない失敗をした、ってこと?
 ……うーん。祭典用の貴重な皿を割った、何かの約束に遅刻した、司祭様のありがたい話の最中に居眠りした……、

 どれも違う気がするし」

相手は心を閉ざしているようで、自発的に教えてくれる気配がまったくない。
しょうがないから、自分で推理をするのだが。思いつきの域を出ない。

ティアフェル > 「そう? 事実でしょ?
 ……全振りであなたが悪い」

 恨みの矛先は間違えなかった。やはり、じっとりとした半眼を向けて唸り。
 話しながらだと、床掃除もそんなにうんざりしない。
 イジられるのは不本意なものの、ごしごしと会話がてらに床を地道に磨いていき。

「いーわよ。怒られることが怖くてどつけるか。どっからでも責めればいいわ」

 暴力の代償はきっちり受ける。それでも揮わねばならぬ拳がある、と仮定の話をやたら膨らませ。
 
「雑に扱われるのはどちらかと云えば嫌いよ。ガサツな女の立場で悪いけど。
 できれば蝶よ花よと育てられたかった」

 もう、甘やかされるのとか大好物だ。滅多にされないからだろう。
 真っ向から宣言。今からでも遅くないから姫々しく扱ってもいいのよ、と付け加えてみることも忘れない。

「べ、別にそうは云ってないでしょ。ただ、あれよ、あなたがどんなことでも笑うスタンスだって云ってたから……」

 あからさまに視線を反らして云い訳がましく連ねた。誤魔化すようにごしごしごし!とひと際腰を入れて床を磨き、掃除に専念しているかのような姿勢を装い。さらに推測はずれを指摘して、嘯いた。

「あとその推測は全部ハズレね。……気が向いたら来年くらいに教えてあげるわ」

クリスタル > 「じゃあ、自分の運の悪さを呪ってよ。……俺みたいのに出遭った悪運を、さ」

開き直れば、やけに機嫌の良さそうな笑みを浮かべて。
そんなことをのたまう。半端に自己正当しながら話すより、こうやって認めてしまったほうが楽で。
その解放感から出た笑顔かも知れない。

「……思い切りがいいな。君。――やけに男前というか」

というか、目の前の相手は自称ヒーラーだったはず。
なぜ相手は前衛みたいなスピリッツを持っているのだろう。
どちらにせよ、なんだか頼もしい口振りに感心するのだが。

「………うーん。――ひょっとして、ケーキとかお茶とか。奢られるの好き?
 『あなたに似合いそうだったから、なんか買っちゃった』って。脈絡なく、かわいいアクセサリーをプレゼントされるのも好き?
 擦り傷でも心配されると嬉しい? 『何があったの? 大丈夫?』って」

今からでも相手を姫扱いするかはわからないが、とりあえずリサーチを開始する。
なにせ、自分がそういうタイプではないので。じゃあ、本人に直接確認したほうが確実だろうという。

「うーん。弾みで言っちゃっただけなんだけどな。
 ――でも、ま……無理強いしてもな。わかったよ。これ以上は聞かない」

引き際と考え、あっさりと態度を翻した。

ティアフェル > 「運の悪さなら全力で呪っているところよ……」

 それはもう、罰掃除決定した時点からずっと運悪い、と嘆き続けていた。だから、正直目の前の相手は悪運とも思えない。
 今日起こったことに比べれば、娯楽のようなものだ。
 は~ぁあ、と改めて嘆息しながらも、ごしごしと磨く手は止めず。

「まーね……不本意だけどよく云われる……」

 遠い目でガサツ属性は肯定した。こんな調子でクエストにも乗り出すから、完全に邪魔な後衛と化している。
 実は誉めてくれてたりするのだろうか。ありがたいが嬉しくない。
 床磨きの最中、とんとん、と腰を叩いたりしつつ。

「うん、もうどれもこれも大好物でしかない。
 お酒も嬉しいけど甘い物に誘われると浮かれる。
 そんな風にかわいいアクセとかもらったらその場で強く抱きしめる。
 ちょっとした怪我でそんな心配されたら、ときめいてしまう」

 丁寧にひとつひとつ肯定した。夢だなー、と一瞬手を止めてぽわんぽわんと想像しうっとりした。
 
「弾みってか。本音しか感じられなかったけど。
 うむうむ。そうして……くれぐれもその教会関係者の人にも訊かないよーに」

 案外あっさりと引き下がるもので釘を差した。教会の人間なら誰かしら知っていてもおかしくない。
 ふう、とまた溜息を零しつつ。ふと終わったところを見やると話しながらやっていると思ったより大分進んでいた。もうじき終わりそうー。とほっと安堵して。
 もうひと頑張りだ、と気合を入れ直して、ラストスパート。磨く手を速めた。

クリスタル > 「君が物語に出てくる灰被り娘なら、この後、味方の魔法使いや王子様が待っているのにね……」

あいにく、自分はいい魔術師ではない。他者にメリットをもたらす魔術を使うことだってできないし。
ただ、目の前の相手からすれば、この女が話し相手になることによって、憂鬱な床掃除が少しはマシになっているらしい。
それは不幸中の幸いだろうか。手を動かしながら話す相手を見ながら、

「……よく言われる上に、不本意なのか……」

確かに、男前と言われて喜ぶ女性は少数派だろうか。
不快ではないが、微妙な気持ちになる……そういう女性のほうが多いのだろうか。
というか、実は姫扱いを好む相手である。心中を察すると、女は真顔になっていき。

「――俺、全部。君にできるぞ?」

ウケ狙いではない。取り繕っているわけでもない、真顔で言い切った。
自分の勝手な第一印象のせいで、相手が女性らしい扱いをあまり求めてないと決め付けていただけなので。
そのご本人に抵抗がない、むしろ頂戴、ならば。やってもいいし、というか、できる。そういう話の流れだった。

いくらガサツ要素が強くても、相手は女性なのだ。男には見えない。見た目も中身も。
いや。中身に男性っぽい要素は確かにあるけれど。あるだけなのだ。関係ない。
今後、相手と会う機会があったら――、本当に3つのうち、どれかを実行するかも知れない。

「いやぁ……仮に聞いても教えてくれないだろう。個人的なことだし。俺に教える義理も義務もないんだし」

後でこっそり知人に聞いて、事実確認。そんなことはまったく考えてなかった。
どちらにせよ、真相を知る機会は本人越しにしかありえないだろう、と。相手を安心させるように言って。

――しばらく、たまに茶々を入れながら相手の床掃除を見学していた。

ティアフェル >  残念ながら今宵現れたのは白魔女ではなかったようだ。
 しかし、黙々とやってるだけなら永遠に終わらないような気がしていた床掃除もお蔭さまで、しゃべってる内に大体終わらせることができた。
 できれば男前というより、乙女扱い希望の掃除屋は磨き上げた床を見渡して満足そうにうん、と首肯している最中。

「マジか。是非次回からはわたしを姫と思って扱って下さい。
 うっかり惚れられたら事故だと思ってうまく回避するがいい」

 ぐる、と思い切り振り返って聞き捨てならない科白に取り敢えず食いついた。そんなことをして相手の得にはならないだろうが。やってくれるというならぜひとも頼むと乗り出し気味。

 そして、罰掃除の原因となったことを突っ込まれないまま終わりそうなら「ならばよし」と安堵して肯き。
 ――まさか、犬恐怖症故に、犬に追い掛けられてミサの最中の聖堂に飛び込んで台無しレベルで邪魔をした罰だなんて……できれば封印しときたい所存。

 最後にキュ、と片隅を拭き終わると、ふいーと汗を拭って。

「終わったー!」

 解放された歓声を上げ、そこに見学者が残っていたらハイタッチにでも付き合ってもらおうとしたことだろう――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/ 教会」からクリスタルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/ 教会」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に黒須さんが現れました。
黒須 > (どこにでもある平穏な平民地区。
ここでは多くの出来事が起こる。
ある時には出会い、ある時には別れ…そんななんてことは無いいつもの事が訪れる場所なのである。)

「…ぁあ、くっそ…。」

(今日は生憎の雨、唐突に酷く降り始めた雨に打たれて、黒須は近くの建物に避難した。)

「ったく、めんどくせぇ…。こんな目にあっちまうとはよ…。」

(雨でびしょ濡れになった革ジャンと長髪。
1度革ジャンを脱ぎ、長い髪をまとめては絞る。
少量の雨が落ちていき、初めと比べてはマシになった。
いつ止むのかと思いながら暗い空を見上げて雨が上がるのを待つ。)

黒須 > (しばらく雨宿りするも雨は全く止む様子がない。
冷たい風と雨水が降り注ぐだけであり、追い討ちをかけに来ているようにしか見えなかった。)

「…憂鬱ってやつだな…。」

(全く顔色を変えない黒須。
咥えたタバコを蒸かしながら空を睨む。
暑さも寒さも慣れてはいるものの、こうなってくると厄介にしか思えなくなった。
まだまだ止まない中、1匹空を睨む。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区「酒場」」にさんが現れました。