2020/04/17 のログ
ご案内:「冒険者ギルド」にアレフさんが現れました。
アレフ > ギルドの酒場、その一角。
眼の前のテーブルに、どう見ても酒ではないものに満たされたグラスを置いた少年が一人。
物珍しそうに周囲を見回しては、「うわぁ」「うわぁ」と感心したように。
壁の掲示板は、依頼が貼られてるんだろうか、とか。
あの人たちの冒険は成功したんだろうなあ、とか。
とにかく好奇心に満ち満ちた、という様子。

自分も何か依頼を受けなくちゃ、と思うものの。
さすがに一人で受けられる依頼の見当もつかないようで。

少年のおのぼりさん丸出し状態は、まだまだここでも継続中。

ご案内:「冒険者ギルド」にしずくさんが現れました。
しずく > (平民地区の道、しずくは1人で歩いていた。
周りからしてかなり浮かぶほどの黒一色に大きすぎる胸と尻をし、猫背でとぼとぼ歩いていた。)

「…はぁ、ムラムラする。
最近、バイトもサボり気味だし、お客さんも色々と悪いし…。
…ここで1つ当てようかしら…。」

(近くに見えた酒場を見ては入る。
ギルドなら体を鍛え、体力も精力もある人が多いと思った。
周りを見ても同じような体型の人ばかりで飽き飽きしていた。
しかし、1人、テーブルに居る少年を見てはだるそうな顔が不気味に目を開いて口を半月の様に口角をあげた。)

「…ねぇ?君…今、1人なの…?」

(ニコニコと優しそうな雰囲気を出しながらもアレフに近づき、声をかける。)

アレフ > やっぱり、掲示板を見に行った方がいいのだろうか。
…ただ、上の方の依頼の張り紙は、物理的に届かなくて。少年には確認できないのだ。
椅子でも持って行って乗っかるという手もあるけれど。
…やっぱりなんか、ハズカシイ。
むー、なんて言いながら。掲示板の方を見ていてた少年にかけられた言葉に、慌てて少年は振り向いた。

「え…? あ、はい。ひとりです」

そういうことをあけすけに真正直に答えてしまうあたりがもう、おのぼりさん。

しずく > 「ふーん、そうなんだ…。」

(向かい合わせになるように座るとワインを頼んで、少年と対話するように。
子供はあまり相手にしたことがないため、この機会は是非ともと思い、不気味な笑みは必死に噛み殺す。)

「でも、君見た感じ子供だけど…他のメンバーとか居るのかな?」

(他愛のない普通の喋りをしようと思い、様子を見てそれっぽいことを聞くことに)

アレフ > 「も、もうすぐ十三歳ですから、そんなに子供じゃありませんっ」

少年は、ちょっとだけムキになったよう。
これでも誰も知らないような遥か遠くのちっぽけな村から王都まで、たった一人で旅をしていたのだから。
さすがに子供扱いはやめてほしい…と、思うあたりがお子様なのだけれど。
でも、根は素直で純朴なものだから。
少年はふるふると首を振った。

「まだ、いないんです…。
 早く修行に出たいんですけど、やっぱりぼく、こんなだから…」

子供でなおかつおのぼりさん。
そんなものを丸出しにしている少年の、わざわざ面倒をみようという奇特な冒険者はやはりなかなかいないよう。

しずく > 「あら、ごめんね♪」

(ムキになって可愛いなっと思いながらも事情を聞く。
確かに、子供を連れて依頼を熟すグループは居ない
だからこそ、都合が良かった。)

「ねぇ?僕ぅ…。もし、お姉さんのお願いごとを聞いてくれたら、ちょっと大人になれると思うけど…どうする?」

(素直に聞いてみる。)

アレフ > いいえ、いいんです、と少年は微笑む。
どこか気弱そうにその微笑みが見えてしまうのは、きっと自分でもそれが原因なんだろーなー、とわかっているからに他ならない。
思わずため息をついたところに、かけられた言葉。
少年の頭上に疑問符が連なってワルツを踊っているかのよう。

「???」

大人になれるようなことってなんだろう、と。少年はその濡れたようなどんぐりまなこを瞬かせた。

「おねがい…ですか?なんですか?」

元々、人助けへの義務感たるや人一倍。
けれど今は、大人になれるという言葉の方に、少年は不思議そうに問いかけて。

しずく > 「ん、ちょっとね…。」

(口元に手を当ててうふふっと笑ってみる女性。
そういうと立ち上がり、少年の前へ。
目線を合わせるように前屈みになると、たわわな胸が垂れ、隙間から谷間が見える。)

「お姉さんね?ここの近くの宿で働いている。
けど、お部屋のお掃除が間に合わなくて…だから、もし君が手伝ってくれたら、少しは大人になれるようにしてあげるけど…どうかな?」

(アルバイトで近くの宿屋を経営しており、その清掃の手伝いをお願いした。
少しの活躍があれば名前も少々出るだろうという策である。)

アレフ > 「そうじ…ですか?」

元々、祖父母と三人暮らしで、家事の手伝いはずっとしてきているから。掃除も炊事も嫌いではない。
けれど、それは冒険の修行になるのかなあ、というのが今の少年の不安のよう。
ちらり、掲示板の方を見て。
きちんと冒険者としての依頼を果たして修行すべきか。
それとも、眼の前の困っている人へお手伝いをするべきなのか。

とてもとても、迷っているのが伝わるはず…。

けれどやっぱり、少年は困っている人へのお手伝いを断れる性格ではなかったらしい。

「…はい。お手伝い、しますね」

と元気に告げると、椅子から降りてにっこりと微笑んだのだった。
そしてそのまま少年は、とことことそのまま、宿屋というその建物へとついていったとか…。

ご案内:「冒険者ギルド」からアレフさんが去りました。
ご案内:「冒険者ギルド」からしずくさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリューノさんが現れました。
リューノ > 王都のお昼下がり。
きょろきょろと…困っている人やお話しできそうな人を探して、インキュバスの少年が歩いている

「んー、んー…いるかな、いるかなー」

そう言ったトラブルを事前に見つける能力などは少年には無いけれど。
持ち前の活発さであちこち、路地やお店の裏などもしっかり見ていて。

彼の眼に止まる何かがあれば、積極的に話しかけることは間違いない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリューノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
ピング > 相も変わらず客入りの少ない、平民地区にある雑貨店。
一人暇そうに店番をしているのが常ではあるのだが、本日ばかりは少しばかり様相が違っていた。

夢幻窟、というとある貴族が経営する施設がある。
好きな夢をまるで現実の様に体験できると評判の施設だ。
そこで使用されている魔導機械の一つを最近、レンタルすることが出来た。

そう、レンタルだ。
流石に買う事は叶わずに、あれやこれやと取引をしてどうにか借り受ける事が出来た品。
それを時折、店の客――勿論女性に限る――に格安で使用を許可し色々、諸々と、楽しんでいる。

頭部に装着するリングの形をした見目には大したことの無さそうに見えるその品。
それを大事そうに手に抱え、カウンターに座って念入りに手入れをしている姿が、店に入って先ず目に留まる事だろう。

ピング > これを使って相手の夢を盗み見たり、夢の内容を弄って淫夢に悶える姿を楽しんだり。
そして夢に夢中になっている隙にその体に悪戯を施したりと、やれることは非常に多岐に渡るし実に楽しめる。

見た目からは想像もできないような性癖が夢を介して知れた時等、最高だ。
夢と現に惚けた相手にすけべぇな事をしている時など、特に。

こうして金儲けをするでもなく、全力でスケベに行動と考えを傾ける辺り、相も変わらずな店主なのであった。

さて、食指に触れる様な客や知り合いが、今日は訪れてくれれば良いのだけれど。
少しばかり変化球な企みと共に、店番は続く。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にルエットさんが現れました。
ルエット > ピングの雑貨屋の前に、やけに黒の多いシルエットがふらりと現れる。
窓越しに中を伺う仕草を見せる……が、入店はしてこない。
なにか迷うようにしばらく店先をうろついては、また中を覗き……そんな繰り返しを5度ほど。
その後ようやくして、黒いシルエットは店舗の扉を開けた。

「………………こ、こんにちわ、です」

黒い長髪、黒いローブ、学生鞄。大きな丸メガネを掛けた、地味という印象を拭えない少女。
顔を伏せ気味におずおずと入店し、店主と思しき人影に向けてか細い挨拶の声をかける。
――度の強い眼鏡のレンズに肥満体の中年男性が映ると、少女の表情がわずかに和らいだ。

「こんにちわ、ピング……さん。ご無沙汰しておりますです……!」

そうまでしてようやく顔をあげ、姿勢をただし、うら若き少女の柔和な笑みを取り戻して。
カウンターの方へと静かに歩み寄り、恭しく会釈。
ピングとルエットは、いつぞや平原の森の中で会ったことがあるのだ。
その時別れ際に聞いた『雑貨屋』に、今日ようやく足を運んだわけだ。

ピング > さてそんなアイテムを手の中で弄んでいても仕方がない。
カウンターの上にそれを置くと、手慰みに商品類の手入れでもするのが暇な店番の定番だ。

カウンターの隅に並べられていた雄の形を象ったディルド――自前のそれがモデルというアレっぷり――を布で包み磨きをかける。
布に包まれたそれは傍から見れば棒状の何かを手入れしている様にしか見えぬだろう状態で。
入店を告げるか細い声が耳に届いた。

「…んぉ?
 おぉ、おぉ…!ルエットちゃんじゃあないかぇ。
 やぁ、久しぶりだのぅ。この間はありがとうねぇ。」

何時ぞや、森で助けて貰った相手だった。
そのついでに諸々と世話になったというか悪戯もした訳だがそれはさておき。
布に包まれたディルドをことりとカウンターの上に置くと、にこにこと笑顔を浮かべながらカウンターの前に椅子を準備。
まぁ座りなさいとそのまま着座を促した。

「店、よぉ見つけられたもんだ。判りづらかっただろう此処。
 まぁ茶でも飲んで行くとえぇ。お礼もきちんとできず仕舞いだったからのぅ。」

ルエット > 「は、はいっ! この間は…………その…………………うん………………」

いろいろと自分の中での整理をつけた上で訪れたつもり。……だけど、改めて『あの時』を思い出すとやっぱり恥ずかしい。
わずかあの時の光景が脳裏によぎるだけで、顔から火が出そうなほどに狂おしい羞恥を覚え、頬が真っ赤に染まる。
なんであの時私はあんな痴態を演じてしまったのか。まるで娼婦のような、淫魔そのもののような振る舞いを。
――なんでと言われれば、毒蜘蛛かなにかに噛まれていたピングを救うため、というのが事の始まりであったが。

「……と、とりあえず、あれから無事帰れて、お体も障りないようでよかったです!
 えと……ちょっと、お店を見つけるのに手間取っちゃって、ご挨拶が遅れちゃいましたです……ごめんなさい」

そんな感じの邂逅であったために未だに狼狽気味の態度ではあるが、なんだかんだで一種の濃厚接触を経た間柄。
人見知りの激しいルエットでも、少なくとも他の見知らぬ男性よりは『話はできる』。
別れ際に店の住所を聞かされたなら、一度は伺っておかねば……そう思っての来訪。
ついでにちょっとした日用雑貨のお買い物も。それ以外の理由はない……つもり。

「……………んっ? これ、何でしょう………」

と、ルエットはピングの座るカウンターテーブルの上にある1つのリングに視線を落とす。
意味深な輪郭を浮かべる『布に包まれた棒状のモノ』でなく、何の変哲もなさそうなリングに興味を持ったのは。
――それは、そのリングからほのかに魔力の気配を感じたから。ルエットは魔力の流れに敏い。

「これ、魔法のアイテムでしょうか……商品?」

ピング > 毒の所為で腫れただ何だと理由を付けて、気持ち良い事を致して貰ったのは此方としては良い思い出。
手ずから文字通り”搾りだして”貰ったお陰で諸々と快調そのものだ。
無論、相手にとっては良い思い出も何もあったもんじゃあないのかもしれないが。
斯様な事は些事だと蹴り捨てる程度には、この国の常識に染まっている己は気にもせず笑うばかりなのであった。

「いやいや、えぇよえぇよ。
 本来はこっちからお礼に伺うべきだったんだろうがなぁ。
 まぁ、お茶と、良けりゃあ店の品もサービスするからそれで勘弁しとくれな。」

からからと笑いながら準備するのは、安物の紅茶。
茶請けにクッキーも適当に準備するとそれらを相手の目の前に置き。
そんな折に相手が目に留めたアイテムに気が付くと、にん、と口の端を釣り上げた。

「それに目をつけるとはお目が高い!
 ほれ、知ってるかぇ。夢幻窟って場所。
 あっこで使ってるアイテムを借りる事が出来てなぁ。商品じゃあなくってレンタルなんだが。」

ルエット > 「あ、ありがとうございます。えと今日は……えーとえーと、石鹸と手ぬぐいと、あと小皿を1つと……。
 ………あっ、すみません。お茶、ありがたくいただきますです!」

サービスする、と言われれば当初の来店目的を思い出し、家のために買って帰るべきものをつらつらと並べ立てる。
お使い内容を思い出しつつその合間に、誘われるがままにお茶のカップを手に取り、少しずつ口に運んでいく
……しかし、その間もルエットの視線はちらちらと魔法のリングに向けられて。

「………むげんくつ………あっ、夢幻窟って、あの……」

ピングがとある施設の名を口に出すと、ルエットはしばし思案の仕草をし、すぐに何か思い当たる。

『夢幻窟』と言う名のいかがわしい娯楽施設が王都にある。そのこと自体は、学園内の噂で知っている。
――曰く、好きな夢を見ることができるお店。
――曰く、夢、あるいは薬物の類で合法的にトリップ体験を味わえるサービスを得られる施設。
ルエットもほんの少しばかり興味を抱いていたが、そんな風紀紊乱の極みたる施設に自ら足を運ぶような度胸もなく。
いつか気が向いたら(あとお金ができたら)行ってみよう、程度に頭の隅にとめていた。

そのリングは、夢幻窟から借りた装置の1つ。見た感じ注射器とか吸引器ではない。であれば、これは………。

「もしかして、『好きな夢を見れる』って装置……でしょうか。
 …………あ、あのっ。すみませんピングさん。……この装置、ちょっとだけ……使ってみること、できます……か?」

ずず、とお茶をすすりながら、ルエットは恐る恐る切り出してみる。

ピング >  
「あいあい、毎度ぉ。
 お値段はお勉強しておくよぉ。」

如何わしい代物が多いけれども、日用雑貨もきちんとある。
元より、道楽気味にやっているこのお店。故にお値段感情はどんぶりだ。
後で用意しておくよ、と伝えてから此方も茶を啜り、話題は目の前に置かれたリングへと。

「そうそう。聞いたことあるかい?
 まぁ、元から大した値段もかけずに楽しめるって話だけどよ。
 それでも、施設に行くのは大仰だって人もいるだろうと思って…っと。
 おう、ちょうどルエットちゃんみたいな感じだな。」

つらつらと話をしていたのだが、正に想定していた状況だと言わんばかり。
笑いながら相手を見ると、んむ、と一つ頷いた。

「よっしゃ。それじゃあこいつをお礼ってことにしよう。
 使用料一回、おまけだ。―――ちなみにどんな夢を見たいんだぇ?」

おじさんに教えとくれよ、と冗談めかして笑いつつ。
そも、尋ねずともその夢の内容を知る事も、外から好きに弄る事も出来るのだが、それは言わないでおくのがお約束というものだ。
今から使う様ならこっちゃおいで、と。
カウンターの内側へと手招きをした。

ルエット > 「は、はい。さすがに噂に聞いただけで、さっと行けるような場所には思えなくて……。
 ……その、やっぱり色々怖いですし……クスリとか、トリップとか……」

以前の遭遇にて、娼婦もかくやという淫乱ぷりをピングに見せつけたルエット。
しかし一応根っこは普通の女学生である。怖いものは怖い。
同性の友人達と連れ立ってであればそういういかがわしい施設にも行けるかもしれないが、そんな友人もおらず。
気後れしている様子がありありと見て取れる。

……その割には、ピングに誘われるがままにカウンターの内側へと歩み入ってしまう。
屈強で肥満体な中年男性の手の内、プライベート領域へと。ここで組み敷かれればもはや外からも見えず、助けもないのに。
なんだかんだでピングにはある程度気を許しているようだ。

「……あ、ありがとうございますです、ピングさん! 一度これ、使ってみたかったんです。
 見てみたい夢があって……あっ、あう……」

すっかり飲み干したティーカップを机に置き、なおも興味深そうに魔道具を眺めている。
しかし、見てみたい夢の内容を問われれば、ルエットはピングの方をまっすぐ見つめつつ、眼鏡の奥で戸惑い気味に目を伏せる。

「………ごめんなさい。見たい夢の中身は……ヒミツです。
 というか、女の子の夢の話とか、そう気軽に聞き出そうとしないでほしいですっ!!」

気弱な瞳に精一杯の力を込めて睨みつけるが、全然怖くないだろう。
どうやらルエットは『好きな夢を見れる』ことは知っているが、『夢を操作できる』『外から覗ける』ことは知らないようだ。

ピング >  
「あぁ、そういう勝手に使用したらやばそうなもんは流石に借りれんでな。
 まぁでも軽いもんならうちにもあるでな。まぁ、強めの酒ってな具合のもんだが。
 …っと、話が逸れちまうな。」

どの辺りから非合法というか、所謂”危ない”類のものであるかは非常に曖昧だ。
とは言え、ご禁制レベルの品など、こんな場末の店に存在するはずも無い。
精々が軽い媚薬程度のものであるが、それはまぁ、置いておき。
カウンターの奥、休憩用の部屋へと招くと、深い背もたれの付いた革張りの椅子を指し示す。
仮眠を取る事も無理が無さそうなそれは、今回の様な状況にはぴったりの代物だ。

「ほいじゃあ、これに座ってリラックスしててくんな。
 うわっはっは!悪い悪い、デリカシーってもんがなかったなぁ。
 一応、なんかあった時の為にオイラぁ近くにいるからよ。適当な所で起こすがそれでえぇかい?」

アイテムを貸し出す際は別の個室を用意したりもするが、今回は横にいるのが当たり前、という体裁で進める。
正にそのデリカシーとやらを無視したことをやらかそうとしているのだが、悪戯大好きな性格故に自重は出来そうにも無い。
頭に嵌めるリングを相手に手渡すと、装着する様に促した。

「それじゃあ、目を瞑ってリラックスだ。
 見たい夢を意識してりゃあ、その内に自然と寝入ってるからよ。
 良い夢を。―――おやすみ、ルエットちゃん。」

後は、相手が夢を見る時間だ。
その横では水晶型の魔導具を手に取って、その夢の内容と、現実の世界で寝入っている相手を諸共に観察する男の姿があるのだけれど。
さぁ、相手が見たいという夢の内容は果たしてどんな代物なのやら。

ルエット > 「はい。……すみませんです、お店に来たばっかりなのにワガママ言っちゃって。
 ……そうですね、夢幻窟の貸出品ならそう長く使うわけにもいきませんですよね。好きなときに起こしてくれて大丈夫です」

手渡されたリングをまじまじと眺め、見分しつつ、身体のほうはピングに誘われるままに椅子へと腰掛ける。
傍らで見守ると言うピングには、申し訳無さと感謝が半々に混じった微笑を向け、軽く頭を垂れた。
いまから夢の世界に落ちようという少女、その傍にスケベな中年男性が侍ること自体には拒否感はないようだ。
――あるいは、この状況で当然起こりうる事態について想像が回っていないのか。

やがて、革製の椅子に深く背を下ろした少女は、意を決したようにひとつ頷くと、リング状の魔導機械を頭にはめた。
この短時間の観察で、魔導機の性質をある程度見抜くこともできた。起動スイッチに指をかけると、

「……じゃ、少し借りますです。ええと、ココのスイッチを……………………………………」

すでに半分寝ぼけ眼めいた瞳をピングに向けながら、指を押す。次の瞬間には少女は目を閉じ、深い眠りへと陥っていた。
もはやピングの目の前にいる少女は無防備。脚を開こうと、ローブの内側で秘部を覆う地味な下着を取り去ろうと、自由である。

―――――――

ルエットは、森の中にいた。そう、ピングと初めて会った森の中の小さな広場だ。
目の前にはやはりピングの姿。幸いまだどちらも着衣を纏っているが……。

「あはっ♪ 成功ですっ! あのときの続き、できそうです!
 ………その、ピングさん。この前あった時、その……ピングさんがしたそうなこと、最後までできなかったの、ずっと頭に残ってて。
 夢の中なら、その……少しくらい無理なことも、できる……気がするので。ぜひ、お願いできます……か?」

夢の中でルエットは、自らの作り出したピングに向けて声をかける。いつもよりほんの少しだけ、自信の増した声で。
そして、そっとローブをたくし上げる……その中身はあの時と同じく、下着に覆われてはいない。
女の子の一番恥ずかしい場所が顕になり、すでにしっとりと湿って艶めいている。

そう、ルエットの見たい夢とは、ピングとの邂逅の続き……一線を越えようというものだったのだ。
夢とはいえピングはピング。彼ははたしてどう動くか。

ピング > 気にするこたぁない、と笑いながら手を揺らし、相手が夢に入るまでを見届ける。
随分と警戒心が無く、今はもう、此方のやりたい放題だ。
とは言え、そのまま色々と致すのも芸が無い。
故に先ずは夢を覗き、必要があれば操作し、諸々を愉しもうかという魂胆。

相手が夢に落ちると同時に、手元にあった水晶から映像が浮き上がる。
それは何時だったかの森の中。
そして始まるやり取りは―――何という内弁慶っぷり。

「こりゃあまた。
 面白い子だのぅ、全く。うひっひ。嬉しい事をしてくれるじゃあないかい♥」

とは言え、その行動というか、考えは此方としては面白いし、嬉しい限り。
ぺろと唇を舐めて湿らせると、そのまま流れを愉しもうと映像を見続ける。

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夢の中で語り掛けられたピングは嬉しそうに表情を緩めると、晒される股に誘われる様にしゃがみ込み。
足の付け根へと指を寄せると僅かに広げる様に力を籠め。
だらしなく、はしたなく。O字に足を開かせると、そのまま顔を寄せて行く。
いやらしい手つきで、手入れの成されていない陰毛を掻き混ぜ、ねりねりとより合わせる様に弄り回し。
相手を欲に濡れた目で見上げながら、すはぁ♥とこれ見よがしに鼻を鳴らして、雌の匂いを楽しんでいた。

陰唇を捲り、露出した粘膜を覗き。
分厚い舌が伸びるとざらついた粘膜で剥き出しの膣を舐め始め。

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といった具合に夢が進む中、現実ではせっせと相手の姿勢を調整中。
ローブの裾を捲りあげ、胸元まで露わとしてしまえば当然、地味な下着も露わな状態。
加えて、両足をそれぞれ肘置きから外に放り出す様に持ち上げてやり。
非常に無防備な格好のまま夢に耽る相手を見下ろすと、すりすりと足の付け根を柔く刺激しながら、夢の進行をまた確認する。

ルエット > 夢の中。ついさっき出会ったばかりのはずの中年男性に、はしたなく濡れた股間を見せつけるルエット。
――その逢瀬を俯瞰で見つめる第三者の視線にはまったく気づいていない。

「………うっ、ううう……夢の中とはいえ、やっぱりはずかしい、ですっ……!
 でも……。でも、これは夢だから、少なくとも見てるのは私だけだし、本物のピングさんとは違うし……っ。
 がまん、我慢……」

ローブの裾をたくし上げる手が震える。乙女の股間にピングがにじり寄って来れば、その震えは脚にまで伝わり…。
それでも、この夢をセッティングしたのは自分である。
きちんと『ゴール』まで行くために、前戯だって受け入れる必要がある。いや、本心としては受け入れたい。
この逞しくもどこか愛嬌のある中年男性の、舌を、唇を、指を、そして…………ペニスも。

「………っ♥ あ♥ あっ、あああ、あうっ…………お、おじさまっ……ピングおじさまっ♥」

立ったまま、膝だけを外側に。ガニ股とも違うはしたないポーズを取らされ、陰部を男の眼前にさらけ出す。
ぬらぬらと愛液を垂らしながら開く陰唇に男の鼻が近づき、そして舌が差し込まれれば。
それだけで感極まったように嬌声を上げ、背をがくがくと揺らす。
すでに緩み始めている膣口からは大量の愛液が零れ落ち、その中には白く濁った本気汁も徐々に混ざり始めている。

「っ、お、お゛っ♥ お゛ぅっ♥ お、おじさ、まっ、あっ、あ、あああっ……♥
 私の、はずかしい、ところっ、おねがい、しますですっ、もっと、ほぐして、ほぐしてっ……あ、アレがっ…。
 アレが、ちゃんと入るように、おねがいですっ、うう、うあああっ♥」

半べその震える喘ぎ声を惜しげもなく奏でながら、ルエットはさらなる濃厚接触を懇願する。

――――――――――

現実世界。

「………ん、うっ……♥ おねがい、しますですっ……」

ピングがルエットのローブを脱がしても、まったく起きる様子も抵抗も見せない。
夢の世界とは違ってリアルのルエットはしっかり下着で臀部を覆っているが、その内側は早くもしとどに湿り始めている。
ぐっぱりとみだらに大開脚させてしまえば、クロッチの奥で陰唇が開き、処女特有の濃く青臭い性臭がムワッと立ち上る。
太腿の内側は人体の急所。男の指がそこをくすぐれば、びく、びく、と切ない震えが細い脚に走る。
それにつられて、水晶玉の中ではしたないポーズを取る夢の中のルエットもわずか体勢を崩したように見える。

ピング > ***********************

夢の中では、相手の願いに応えるように従順だ。
長く分厚く、そしてざらざらの舌が膣口を抉り。
粘膜を穿り、広げ、解す様ににゅこじゅこ、と粘りついた音を立てて出入りしている。
不思議と、声を発する事が無いのは夢だからか。

けれども相手を性的に求め、その刺激を与えてやろうという意志だけは強烈に伝わる筈だ。

じゅっぱ♥ じゅっぱ♥ じゅっぱ♥

響き渡る音は、粘膜を唇で食み、そして伸ばす様に吸い上げる淫らな水音。
複数の指が左右から割れ目に食い込まされて、ぬちぃと穴の中まで覗き込む様に広げ、固定したままの行為。
べっとりと白く泡立つ本汁に髭を濡らしながら顔を離すと、とてもとても楽しそうに顔を綻ばせ。
見せつけるように舌を伸ばすとねろねろねろと舌先でクリを舐め弾く様は相手の意識によってか、はたまた外からの干渉故か。

その後も舌のみならず指が1本、2本、と徐々に増えながら膣を広げ、穿り始め。
姿勢を崩した相手が、不思議と衝撃も感じずに転んでしまうと所謂まんぐり返しの姿勢となって。
雌穴を見せつける様な格好で広げ、左右から指がむちゅ、むりゅ、と穿り犯す様が見て取れる状況となっていた。


***********************

そんな折の現実では。

「おっほ♥ こりゃあすげぇ。
 やっぱスケベだのぅ、この子は。うひっひ…ほれほれ、こうしたらどうなるかの。」

映像と、相手の今の状況を見比べてお楽しみ中だった。
悪戯を思いついたように笑うと、脱力している相手の手を片方掴んで下肢へと引っ張り。
濡れた下着の中へとそのまま自らの手と共に差し込んだ。
ぐにぃ、と外から相手の指を圧迫すれば、濡れた割れ目に相手の細指が食い込んでゆき。
ちゅっこちゅっこ、と幾度かピストンするように、相手の指を押し込んで自慰のお手伝い。
暖機運転の様に幾度か補助をした後は、此方の指は離して様子を伺って。

―――加えての悪戯に、相手の蜜で濡らした己の指を尻穴へと宛がうと、かりかりと爪先で皺を引っ掻きながら本の僅かに食い込ませて、掻き混ぜた。

ルエット > 「はひっ♥ っあ♥ ああっ♥ あっ♥ ぴっ、ピングさっ……ピング、おじさまっ♥
 音、おと、すごい、れすっ♥ そんなっ♥ 下品な音、立てたらっ♥ 私、わたしっ……♥」

森の中心というロケーションにも関わらず、ピングが秘部をねぶる音が鮮明に響き渡り、周囲を残響する。
それは夢の中ゆえか。現実では受け入れられない恥ずかしさをここぞとばかりに堪能しようとする、そんな意思が働いているのか。
舌が深く差し込まれれば、未だ健在の処女膜にもコツコツと触れる。
自分の指ですら何度も触れたことのない未開の地を雄の舌で耕され、洞穴の奥からはさらに濁流が勢いをまして流れてくる。

「………きゃっ! あ、あはっ、あああああ………ピング、おじさまぁ……♥」

脚がもつれ、痛みもなく後ろに倒れ込む。晴れ渡った日中の野外、逆光に浮かぶ肥満体の中年男性に見下される形になる。
その得も言われぬ威圧感、圧倒的な存在感。喘ぎ震えるだけの少女の、たまらない無力感。
――犯される。
ぞくり、と感慨が背筋を震わせた。これもルエットが『夢』に望んだことだ。

しかし、未だ夢のなかのピングは前戯に執心のようで。
舌のみならず指までも未熟な陰唇に差し込まれ、ぐっぱりと広げる力が加われば。

「んぎっ……! っ、ふ、ふうううっ、っく………はあっ……はあっ♥ み、見られてるですっ……♥
 私の、恥ずかしい……孔……奥までっ……♥ おじさまに、覗かれて……溶けちゃいそう、ですっ♥」

現実であれば発狂しそうなほどの恐怖にパニックに陥るところであるが、夢と割り切っていれば話は別。
愛液と本気汁、そしてピングの唾液でグチョグチョに濡れそぼった粘膜孔を、さらに弛緩させて雄の劣情を誘う。
まるで下半身だけ別の生き物になったかのよう。触れてない陰核や菊門すらもひとりでにヒクつき、切なく震えている。

――――――――――――

「………っ♥ …………んっ♥ はずかしい………孔……奥までぇ……♥」

現実世界のルエットも、夢に負けないくらい恥ずかしい体勢にさせられている。
パンツの中に手を突っ込まされ、ピングに促されるままに自慰の姿勢。
しかし、少し先導してあげれば、あとは自ずと自ら指で陰唇をほじり、陰核をつまみ、寝ながらオナニーにふけり始める。
これが普段ルエットのしている自慰の癖なのであろう。

……さすがに尻穴は弄る癖もなければ経験すらなかったが。
それでも垂れる愛液などが助けとなって、乙女の菊孔は中年男性の指をぬぷりと浅く受け入れてしまう。
それが風船を割る一針となったか。がくん、とルエットの臀部が大きく跳ねる。

「んお゛ッ……♥」

夢に先立って現実の肉体が絶頂を迎えたようだ。ごぷっ、と粘っこい水音が陰部の奥から響く。