2020/03/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──~♪」

雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅街の路地を、
下手くそな口笛を奏でながら、傘布の部分に赤いラインが入っている以外は全てが銀色の蛇の目傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
そんな奇っ怪な傘を差している代わり、普段羽織っているジャケットの姿はなく。

食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたものの、
特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、気がつけばこの場所まで辿り着いていた。

先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──

「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」

なんて、眉下げて笑いながら独りごち。
適当に視線を彷徨わせて住宅街の景色を眺めがてら、なにか興味深いものの一つでも出現しないか、などと
雑な期待をしながら、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続け。

エレイ > そのまま、男の姿は雨に烟る景色に紛れてゆき──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「カフェのテラス 平民地区」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > その日、ネメシスは珍しく静かな時を過ごしていた。

目に見える位置では護衛を連れておらず、一人でカフェのテラスでお茶を飲んでいる。

テラスに居るのは何かあったときに直ぐに店から飛び出せるようにする為。
実の所、はっきりとは見えにくい位置で親衛隊の誰かがひっそりと警護をしている。

ネメシスは実際の所、敵が多い。
それは街に居ようと、街の外だろうと関係がないだろう。

そして、ネメシスが非番の時でも騎士団は活動をしている。

今もカフェから数十メートル先では騎士団による”取り調べ”が行われており、
時折、甲高い悲鳴や、下卑た笑いがここまで届くのであった。

「はぁ、煩いわね。」

ご案内:「カフェのテラス 平民地区」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテアンさんが現れました。
テアン > 席で待つ少年の元にパスタが運ばれてくる。
トマトとバジルで和えられたパスタだ。
少し祈りを捧げ、さていただこうかな、とフォークを手に取る。
もくもく、と食べ盛りの少年らしく口に運んでいくだろう。

店内は夕食を味わう人でそれなりに賑わっている。
酒場という事ではないのでバカ騒ぎは少ない。いないとは言わないが。
酒を呑む人もワインを嗜んでいる、といった風情の人がよく見えている。
食事を続けていても本を読んだりという事はない。
自然と周囲の様子にも目を向けるだろう。
キョロキョロという程ではないが、多少は目につく様子かもしれないし、少年が気になる人物もいるかもしれない。

テアン > ごちそうさま、と綺麗に食器を置き直す。
用意されたナプキンで口元を拭き、残った水を呷って飲み切る。

「すみません。お勘定を。」

そう言ってから、給仕に硬貨を手渡す。
席を立ってコートの前を掻き合わせながら帰っていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテアンさんが去りました。