2019/06/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイスラさんが現れました。
■イスラ > (充分乱れている筈なのに。王城や貴族邸で行われる宴は、どことなく窮屈で仕方ない。
まだまだ、彼等の中で生きていく事に。慣れていない、受け容れきれていないのだろう。
そんな事をひしひしと実感させられる)
「 ぉ陰で、つぃ…逃避してしまぅ、よ。こんな風にね?」
(ちょっとした酒場。カウンターの一席に、だらしなく陣取って。
幼い頃から顔を知る店主に、愚痴混じりで気を吐いている。
店主の方も。苦笑混じりで、酔客の言葉を適当に。半分程聞いている、そんな按配。
彼方の方からしてみれば。近所の子供が急に、貴族の家に拾われていった事よりも。
引き続き、抜け出しては訪れてくるその娘が。金払いの良い客になった、それだけが重要事項なのだろう。
娘の方も。なぁなぁで流されている事は解っているが。
それでも、愚痴れるだけマシな相手なのだから。文句はあくまでも現状や、貴族社会への物。
店主自身に対しては語らない侭、グラスを傾け…むっと不満顔。どうやら。また、グラスが空になっていた。
一人で管を巻く飲み方は。これだから始末に悪い。せめて、賑やかな店の中、他の客にでも。声を掛けるべきなのかもしれない)
■イスラ > (悪い飲み方。専門家だからこそ、それを熟知しているのだろう。やんわりと店主から窘められた。
舌を出してやる、とまではいかないが。忠告には些か眉を欹てて)
「 解ってぃるよ。けれど仕方がなぃだろぅ?
そんな風に僕を思って貰ぇるなら…嗚呼。麗しき淑女だとか、素敵な威丈夫かに。ぉ願いしたぃ物だね。」
(暗に、昔馴染みすぎる店主は、射程外且つ対象外ですと宣言。
無論、彼方も。そういう意図など無いだろう。苦笑を浮かべて首を振られ、ますます鼻白んでしまう。
ただ、其処から。あんな幼かった子が、すっかり擦れてしまって、などと。お決まりの台詞を続けられたなら。
つい、釣られたように。口元を綻ばせて)
「それが。大人になるといぅ事だとは。思わなぃ?……あぃた。」
(生意気言うなと、額を指でつっつかれた。
少々痛いが。決して悪い気はしない。雑多で粗雑な、この雰囲気の方が。矢張り、落ち着く事が出来たから。
そうやって、主に店主。時々、顔馴染みな他の常連客などと駄弁りつつも。
先言通りの、予期せぬ出逢い。諦めきれずに視線はうろうろと)
■イスラ > (そんな合間も、グラスに着ける口は…次の一杯を求める手は、止まらなかったから。
次第次第、酒量は嵩んでいく事となる。
笑って、語って、巫山戯て、そして…)
「 ……ぁ、れ…?」
(いつしか。ぐらりと視界が傾ぐ。まずい、と思った時にはもう遅い。
すっかり深酔いしてしまった意識は、その侭ずるずる、眠りの中に落ちていく。
…翌朝。不良娘の朝帰りが、さぞ、物議を醸す事となったに違い無い。
ますます、不如意と不慣れとを。思い知らされる事となりそうだ)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイスラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
■カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人、
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子の合間を縫って歩いていく。
「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
ま、だからこそ飯の種に事かかないわけだが…っと!」
言葉の合間にスリを働こうとしてして商店の間を行き来する子供の頭に一発げんこつくれてやりながら、
一旦壁際に寄って周りを見回して様子をうかがう。今は雑踏だけが支配している状況だが、
いつ何が起きるかわかったものじゃない。
■カイン > 暫くの間その近辺で起きる騒動を片付けまわった後、
ふと夕刻の日差しに気がつけば手を払って荷物を背中に背負い。
「よし、そろそろ刻限だな。…いつもこういう程度の面倒ならいいんだが」
普段根城にしている貧民地区と比べると随分と穏当な事件が多かったと、
しみじみ振り返って漏らしながら雑踏の中へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」にミユさんが現れました。
■ミユ > 「んっ、しょっと…」
トコトコと店の中から現れたのは白髪猫耳尻尾のミレー族。今日も立てられるオープンの看板。
オープンしてまだ間もない居酒屋。そんなお店の雇われ店主。
今日は誰が来るか楽しみにおもいながら、店を見渡す店主。
テーブル席2席、カウンター席4席といった、お世辞にも広いとは言えない店内。
まだ接客業に慣れてないミユには丁度良いサイズとも言える。
カウンターの後ろには一級品のワインからエールの樽まで所狭しと並べられている。
たいていのお酒はここで呑めるんじゃないかと思わる種類の量。
そして、閉店前には殆どお酒が無くなっていても、夕方の開店には全て揃ってる、
そんな奇妙なお店でもあった。
2階より上はミユの雇い主が管理する連れ込み宿。内装が綺麗とあってか人気の宿である。
この居酒屋からも2階繋がる階段がある。
ミユは店の中に入り、手早く来客準備をしながら、来店客を待つのであった…
■ミユ > まだまだ新しい店内。まだ木材の香りが鼻腔を擽る。
「そろそろ閉店時間かなぁ…」と、あいかわず、誰も居ない店内で呟くミユ…
オープンの立て看板を下ろしにゆくと、店の中を綺麗に掃除していって…
店に鍵をかけると…邸宅に戻って行くミユであった…
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」からミユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソウレンさんが現れました。
■ソウレン > 通りで足を止め、ソウレンは小さくため息をついていた。
目の前にはあまりガラの良くない男が3人。
曰く、その酒持ってちょっと付き合えよ、との事。
確かに下げた籐の籠には純米酒の酒瓶が一本入っている。
が、誰かと飲むために買ったのではなく店で出す用に仕入れたものだ。
ナリからすれば3人ともナイフくらい持っているだろう。
しかしその気になればあっさり叩き伏せる事はできそうだ。
もし自分の立ち居振る舞いを見て威勢よくしているのなら、気概を認めない事もない。が。
どちらかと言えば実力を見極めきれない者というか。
数で脅せば女の一人歩きくらい言う事を聞くだろうという浅はかさが見て取れる。
つまるところそれに付き合う理由は一切無いし、興味もわかない。
向こうから手を出すならともかくこちらから手を出す必要もない。
なのでソウレンは一人ため息をついていた。
さて、立ち去る理由はないものか、と小さく周囲に目線を配るが…?
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイーシャさんが現れました。
■イーシャ > 女一人に迫るガラの悪い男三人。
通りにはいくばくかの人気はあるが、生憎通りがかる人々など関わりたくないのだろう離れて素通りするか、遠目から様子を見る程度。
その三人がこの辺りを騒がす名の知れた悪漢なのか、それともこの程度の出来事王都では日常茶飯事だからか。
助け舟を出そうなどという気概のある者などいやしない。
ぷすぷすぷす…と、そんな折に聞こえる奇妙な音、それにちょっと焦げた匂い。
どこから火の気がと思っただろうか、なんと悪漢の背後からなにやら白煙が立ち上り始め、男三人揃って情けない悲鳴を上げる。
見れば彼らの尻に、文字通り火が付いているではないか。
熱さにやっと、尻に火が付いていると自覚した男たちは、水気を求めて右往左往と慌てふためく始末。
しまいには傍の水路に勢いよく、そして仲良く飛び込んでいっただろうか。
そんな喜劇が巻き起こってひと段落すれば、男たちのいた場所のさらに後ろに、一人の青年いたと気づくか。
先のボヤは明確な魔法によるもの…その青年、ミレーが起こしたと考えたほうが自然だったろう。
現に青年も水路へ飛び込んだ男たちを、呆れた様子で眺めていて。
「見世物にはなったかな…」
短く、そんな言葉をつぶやいた。
■ソウレン > すん、と鼻が鳴る。
何やら焦げ臭いな、と思えば目の前の男達から煙が上がっていた。
悲鳴を上げつつ、ケツについた火を消そうと水路に飛び込んでいく。
少しは驚いたのか、その様子に目を軽く瞬かせてから視線を戻す。
男達の背後にいるのは猫の耳と尾を持った青年。
ミレーだろうか?と考える。
特に差別的な意識は持っていない故、ふむ、と一息つけばゆっくりと近づいていく。
「やぁ。…今のは君の仕業かな?」
ほんのり薄く笑みを浮かべ、気楽な調子で話しかける。
もしそうであれば一言礼を告げるだろう。
■イーシャ > 「そうだけど…でも、お姉さんならあれくらい簡単にシバけたでしょ?」
話しかけられて、問いかけられれば謙遜するでもなく認めて。
それだけでなく彼女があれくらいの男たち程度なら簡単に倒せただろうということも。
男に詰められても平静としていたのだからそう思われても仕方ないか。
「まぁでも、情けは人のためならず?って言うし」
気楽な調子の彼女に対し、なかなかずけずけとした青年。
ようは何かお礼してほしいなぁ、と言っているようなものか。
と、水路の方から男たちが『だれだー』とか『ちくしょー』とか言いながら這い上がってきそうな気配である。
■ソウレン > 「さぁどうだろう。
…もしそうできたとしても、あの程度の連中に自分から腕前を披露したいとは思わないかな。」
やはりそうか、と少しだけ笑みを深めた。
こちらの力量をどれくらいか見極めている辺り、腕に覚えがあるのかもしれない。
少々堂々としすぎていた事には気づかない様子で、青年の提案にふむと考える。
「正直者だね。酒と食事で良ければ提供できるが、どうかな?
というのもこれで居酒屋の店主でね。」
少々変わった酒場だが。と付け加えておく。
這い上がってきそうな男達をチラリと一瞥。
一瞥くれてから、どうでもよさそうに青年に視線を戻した。
行くのなら早めにね、と囁く。
叩き伏せるのは容易だが、正直関わるだけ時間の無駄、と考えている様子。
■イーシャ > 「時には力の差を見せておくことも…まぁどうでもいいか」
長く王都で暮らしていると、彼女の言うことにも一理あり、また意見するような部分もある。
だが所詮他人事、こんな色気の無いところで色気の無い話をするつもりもない。
「おー、人助けで一食分浮いてしかもお酒付きなら儲けものかな。
それじゃあお願いするよ」
彼女の籠にあるのは東洋の酒だったか、居酒屋…酒場のようなものとも聞いているし、なかなか良い人を助けたものだ。
わりかし現金主義的な様子ながら、彼女の提案には納得した様子で、猫尻尾は露骨にくねりとうねって。
男たちも這い上がってきそうだし、そそくさとこの場を後にして、彼女の店とやらに向かうとしようか。
■ソウレン > 「そう、詮無き事だよ。仕方なしに、という事はあるだろうけれどね。」
さて、という風に歩き始める。
青年がついてくる事に疑いは抱かない様子で。
「謝礼の方法として食事は妥当な線だろうとは思っているよ。
何せ、嫌がる相手があまりいないからね。」
どこかで食べるのもいいし、自分でご馳走するのもいい。
行く道すがらにそう話す。
話している、という事はそうした礼をしたことも多々あるのだろう。
店自体は平民地区という事でそう離れた場所にはなかった
近くに公園の見える場所。
赤提灯がぶら下がり、目立つ場所ではないものの王都の中では異彩を放っているだろう。
■イーシャ > 「居酒屋っていうくらいだし、和食なんでしょ?
結構楽しみにしてるよ、ミレーだと入れない店多いし」
彼女が歩き始めれば、それに続いて歩き始める。
別に食うに困るような暮らしではないが、食べるもののレパートリーはそう多くない。
ミレーという立場上、出禁にされている店も多い。
そのため店は知っていても入ったことの無い場所は多かったりもする。
青年のような自由なミレーと比べれば、逆に首輪付きの奴隷ミレーの方がそういった店舗への出入りは自由だったかもしれない。
「いい立地だね、東洋のことは聞いたくらいしかわかんないけど、やっぱ雰囲気とか作りは全然違うね」
彼女の持つ店はやはり東洋らしい作り、オリエンタルとはまた一風違ったもの。
当然、西洋文化な王都の街並みの中では目立つのだろうか。
こういう機会でもなければ、一生入ることは無かったかもしれない。
■ソウレン > 「そういう事だね。いや、その知識があるだけでもなかなか珍しいよ。」
和食、という言葉自体を知らない者も多い。
生魚を食す、という事も知らず憤慨して帰る者もいるくらいだ。
さて、引き戸の鍵を開けると青年を中へと案内していく。
木の匂い。醤油の匂いなどが混じった独特の香りがするだろう。
「そういう風に頼み込んだからね。頑固な大工を相手に骨が折れたよ。」
カウンターの席へと案内すると、自分は調理場へ。
手早くたすき掛けで袖を縛り上げてしまう。
それだけで料理をする人独特の雰囲気が出てくるだろう。
さて、何を出そうか、と考えながら食材庫を開けていく。
保管された食材と、棚に並ぶ酒を吟味して、より良い味わいを楽しめるように。
せっかく助け船を出してもらった身だ。青年が楽しめるよう、腕を振るう事にする。
その夜は、魚や煮物といったあまり王都では味わえない料理を肴に、少し強めの東の酒をふるまった事だろう―――。
■イーシャ > 「あーうん、知り合いが東洋出身だからかな」
いろいろ話をすることもあるためか、一定の知識はあるらしい。
尤も実際に体験するのは初めてだが。
引き戸、というものすら珍しいのだが、中に入ればまずその店内のつくりに視線を移しつつ、カウンターの席に腰を降ろす。
雰囲気だけではなく、香る匂いすらまた異なるもので、文字通り異国にいるような感覚だった。
「これを一から作ったならそうだろうなぁ…」
建築の知識はないが、つくるのは大変だったろうというのはわかる。
そしてそれを押し通した彼女もまた、相当頑固だったりするのかも。
厨房に立った彼女は手慣れた様子で料理を作り、酒を提供してくれた。
どれもこれも王都で口にすることのない、珍しいものというか、見たことないものばかり。
生魚を食すというのはなかなか度胸が必要だったが、一度口にしてしまえばお変わりを要求したことだろう、何せ猫だ。
酒については、ちょっと強すぎたかもしれないが、とりあえず終始大人しくも楽しい時間を過ごすことができたのは確かだったはずだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソウレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。