2019/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 雨の中、気にせず道をすたすたと歩いている美女めいた風貌は、くぁ……とあくびをしようとして、雨の中なのを思い出して取りやめる。
走って通り過ぎていくどころか、普通に濡れ鼠になりながらも気にせず歩いていれば、軒先を借りて雨宿りしている巨漢を見つけ。
「……おや、ごきげんよう?」
そのまま、なんでもない風に、声をかけようか。ずぶぬれた薄手の貫頭衣が、女性のような肉付きのラインをぴったりと浮かばせて。
■イグナス > 雨の中、いやさ、どうしたものかと思案するもよい案は浮かばない。
――本当、どうしたものか。やれやれといった具合に肩を落としていれば。
「おう?」
声が聞こえる、視線を向けた。
見知った顔だ。一瞬ぽかんと、でもすぐに気づいたように、おおって声を上げた。
「なんだ、おう、久しぶりじゃァねえか。
―――…お前も濡れてンのか。」
風邪ェひくぞ、なんてやや呆れたように目線を向ける。
他の周りの様子に比べて、彼はあまりにもマイペースなように見えた。
■ハーティリア > 「久しぶりって、1年も経ってねぇ気がするが……まあいいか。」
ってか一瞬思い出せてなかったなこいつ、とぽかんとした顔に苦笑いしながらも、ひらひらと手を振り、軒下の彼に近づいていこうか。
「俺が風邪引いたらそれ、風邪じゃなくて呪いか何かだから。」
自分をリッチだと知っている彼に、肉体が生命として機能してないのにどうやって風邪を引けというのか、とツッコミつつ、マイペースな彼に笑みを浮かべて。
「んで、お前さんは雨宿り、ってか? しかし、これじゃあ止みそうにねぇぞ?」
どうすんだ?と、雨に打たれるのに飽きたのか、軒先に自分もお邪魔して、70~80cmは上にある彼の顔を見上げて首をかしげる。
■イグナス > 思い出したらば細かいことはいいじゃねえかとばかりに、けらけらと。
なにはともあれ、ほれ、と呼び寄せつつ。
その最中に聞いた言葉にああ、なるほど。
「あー、…便利だなァ、ソレ。」
リッチの感想が便利そう、というのもどうか。
でも思い出したらば、少し感心したようになるほどと息を吐いた。
後、問いかけに一度、んん、と呻いて空を見上げた。
「んあ、いや、うーん。…どォすっかなァ。
………、いや、どっかで走っていくっきゃナイのはわかってンだが。」
――わかっているんだが、足を踏み出すには躊躇われた。
どうにかならんもんかと見上げるも、…やれ、やっぱり雲は厚い
■ハーティリア > 呼び寄せられればそのままゆるりと近づき、しっとりと濡れた体から、雄を誘う甘い香りがふわりと漂っているのは種族柄。
「便利かどうかは、どうだろうなぁ。普通のリッチは骨と皮だし。」
自分は、研究に研究を重ねた上で、サキュバスの肉体のままリッチ化したけども、それはそれ。例外である。
己の問いかけにうめき、空を見上げる男に……ふと、思いついたようにぴょん、と首に飛びついて囁く。
「俺の家で良ければ、魔法で一緒に飛ぶか?……代金代わりに、俺に付き合ってくれるなら、だけど。」
むっちりと、女性じみて柔らかく、濡れた肢体を押し付けるように抱きつき、甘い匂いを囁きを、耳の側で。
■イグナス > 「ん、―――。」
頭の奥を刺激するような甘い香りに一瞬、目を伏せる。
これだ、これ。こいつと共にいるとこの感覚がやってくる、それこそ種族柄致し方ないのだろうが。
「……おれがリッチになったら、でっけェ骨と皮か。
…いや、肉は食いそうだし、案外、肉付くかもな?」
想像してもルガ、あんまり気持ちのいいものでもなさそうだ。
冗談でごまかして、くく、と喉を震わせた。
こうしてだべりでもしないと、なんとも所在無い、雨にも濡れるし。
そんな中の提案だから、さっきの甘いしびれと一緒に、抱き着かれた女性じみた肉体に少し、息を呑む。
「っおまえ。………」
じっと視線をそっちに向けて、少しの間何かを逡巡。
後、ほうとひとつ息をつくならば首を振った。
「誘う相手を間違えてンぞ。おれァ雌しか食わん。」
どーんと堂々宣言であった。欲望はがっつり刺激されるものの、動かさぬ欲望もあるようで。
■ハーティリア > 「お前さん、リッチになるために魔法の勉強する気ないだろうから机上の空論だろうけどなぁ。」
目を伏せる彼が冗談を口にすると、クツクツと似たように喉を鳴らして笑いながら、そっとしがみついて甘くコナをかけては見たが。
「別に間違ってはねぇよ、雌にくらいなれるしなぁ。」
面倒だけど、とは言いつつも首を横に振られるとチェ、と舌打ちしながらも、ぎゅぅ、と首に抱きついたまま。
「ま、それはともかく。俺の家で良けりゃあ、テレポートで一緒に運んでやるってのは、マジだけど。」
どうする?と筋肉が発する熱を冷えた体が奪いつつ、今度は真面目な問いを。
■イグナス > 「ンむ。そういうこったな。おれぁそういうのは、合わん。」
想像してみても、やっぱり想定はし切れない。つまりはなる気もないんだな、って自覚。
コナを掛けられてもいよいよ動じず、雌にくらいは慣れるという言葉には一瞬目を開くも。
「あー…それはたすかる。なにせこの有様だ。
ぜーんぜん止む気配ねェしなあ……。」
首に彼を、軽くぶら下げるようにしつつ空を仰ぐ。
やっぱりまだ、止みそうにない。むしろますます雲は分厚くなるのではないか。
とまれ遠慮なく、運んでもらうのは依頼して
■ハーティリア > 「見るからに脳筋だもんなぁイグナス。」
けっけっけ、と笑いつつそんな言葉を告げ、己の言葉に一瞬目を見開いた彼に眉根を寄せると。
「なんで驚くんだよ、俺の元の種族サキュバスだぞ、サーキューバース! 自分の肉体いじるくらい生まれたときからできるっての。」
おかげでまあ、別の意味で厄介事になったわけだが、それはまあ関係ないので割愛。
まあ、元々断られても運ぶつもりはあった。流石に自分だけテレポートでバイバイするほど薄情ではなかったらしい。
依頼されれば首にぶら下がっていた体をすたりと地面に落とし、イグナスの手を冷たいが下手な女性より柔らかな手がきゅ、と握れば。
「んじゃ、行くぞー。『大いなるマナよ、我は望む。遙かなる彼方 焦がれたあの地へ 我が心は時を超え 我が肉は空を超え その翼で彼の地へ誘え テレポート!』」
指輪をした指が、楽曲の指揮でもするように宙をなぞりながらイグナスの知らぬ異界の、魔法のための言語を口から紡ぐ。
体が浮き上がるような感覚に10秒ほど視界が途切れれば……たどり着くのは、マグメールの郊外にある屋敷、思いつく座標を設定したのか、大きなベッドの上に着地することになる。
■イグナス > 「んが、やかましいわ…!」
ノウキンは、まあ、実にまさしくその通りなのだけれど。
一応とばかりに反論しつつ、ああ、確かに。
そりゃあサキュバスならそのあたりも思いのままだろう。
凄いもんだ、と感心しつつ。
「んァ、おぅ…っ!?なんだ、もう飛ぶのか、うお…っ!」
言葉が終わりきる前に、ぎゅっと握られた手の先から感覚がふわり。
そのあとはもう、ちょっと酩酊したような錯覚に襲われつつ、だ。
なにはともあれ、テレポートにて、この雨からは脱出できたのだった――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
■ハーティリア > (土足で着地して泥まみれになったシーツに、執事に怒られるのは、また別の話。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレイラさんが現れました。
■レイラ > 片手に、少し大きめのバスケットを持ち、まだ人でにぎわっている平民地区の通りを歩いていて。
「いろいろ眺めていたら遅くなってしまいましたわ。」
通りを歩きながら、これからのことをいろいろと考えていて。
「春物のお洋服とかいいかもしれないわ」
これからの季節、少しかわいらしい色の服を作ってみようかと思って
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ふーむむ……」
賑わう通りの雑踏の中、顎に手を当て何やら思案するように唸りながら歩いている金髪の男が一人。
それからきょろりと周囲を見渡せば、その視界に見つけた人影にぱちくりと瞬きして。
「……おや、レイラちゃんではないか。よーう、お久しぶりッ」
と、片手を上げて気軽に声を掛けながら笑顔で近寄ってゆき。
■レイラ > 考え事をしながら歩いていると、通りの中から声をかけられて。そちらの方に顔を向けると、見知った顔があり手をあげて。
「あら、エレイさんお久しぶり。おげんきでしたか?」
近づいてくる金髪の男性を笑いながら見ていて
■エレイ > 「俺は見ての通り元気だろうな。レイラちゃんも大事なさそうで何よりです」
笑顔の彼女にドヤ顔で頷きつつ。声を掛ける前に考え事をしていたような様子が気になって。
「だが何か考え事があったようだな? 奇遇だが実は俺も考え事をしていたのだよ。
具体的に言うと今日の宿どうしようかな……っていう」
眉下げて笑いながら頭をかいて、今日の宿が確保できていないことを聞かれてもいないのに白状するのだった。
■レイラ > 「ええ、とても元気そうですわ?」
相手のどや顔を見て、楽しそうに笑って。
「考え事といっても春物のかわいい服を作ろかしらとかそんな感じですわよ?」
宿がないと聞いて、あらという顔をして。
「じゃあ、うちに来ますか?」
とりあえず寝るところくらいはかせるので申し出てみて
■エレイ > 「ほうなるほどなという顔になる。仕立て屋なら当然の考え事だと感心するがどこもおかしくはないな。
可愛い服には俺様も興味があります」
彼女の考え事の内容を聞けば感心したような顔をした後、ウムウムと頷き。
うちに来るか、と言われればパッと表情を明るくして。
「いやあ俺から頼もうと思っていたのだが先攻をとられてしまった感。
というわけで是非お邪魔させてもらうます。
久々にレイラちゃんとゆっくり過ごしたいしね」
にへ、と笑ってそう言うと、そっと彼女の手を取ってその家へと一緒に向かっていって──。
■レイラ > 「ええ、でも明るい色のかわいい服作ったことがありませんのよ」
相手の嬉しそうな顔を見て、笑って。
「ええ、では帰りましょうか?」
相手と手をつないで一緒に家に向かっていって
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレイラさんが去りました。