2019/03/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 平民地区 カフェ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > うららかな日差しが、カフェの席に降り注ぐ。
つい最近まで外の席は人気がなかったが、今日は別。
男の他にも何人かが外に出て、思い思いの時間を過ごしている。

「ふぁーぁ……」

普段は喫茶店では本を読んで時間を過ごしていたが、今日は久々の陽気。
真面目に勉強なり読書なりする気にもなれず、背もたれに体重を預けて、足を伸ばしてぼうっとしていた。
此処は大きな通りから少し外れているので、外を歩く者も少ない。
多少姿勢を崩しても、見る者は少ない。

「……」

ゆっくり流れる時間を過ごしながら、今日はどうしようか考えていた。

クレス・ローベルク > 「……うーん!」

しばらくぼうっとしていたが、やがて大きく伸びをした。
準備運動の様にぐるぐると肩を回し、体の調子を確かめる。

「流石に紅茶一杯で粘るのもアレだな……。ケーキでも頼むかあ」

店員を呼んで、ロールケーキと追加の紅茶を頼む。
そして、またゆったりと背もたれに背を預け、ぼんやりする。

クレス・ローベルク > 「お、ケーキ来たか」

そう言うと、男は甘味に舌鼓を打ち始める……

ご案内:「王都マグメール 平民地区 平民地区 カフェ」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にラミスさんが現れました。
ラミス > 仕事がお休みの非番の日の夜、ぶらりと散策気分で平民地区を歩いて、適当な屋台で果物ジュースを購入。
歩きながら飲むのも行儀が悪いし危ないしとどこか適当に吸われる場所を探して見つけたベンチに腰掛ける。

「ふぅ、結構な人込みで歩くだけでも大変だ。
しかし、こうやって活気があって賑やかなのを見るとなんとなく嬉しくなるな。
この街の平穏に余り寄与してはいないが…それでも騎士としてはこういう平和な光景は心が和む。
んっ、すっぱ…これ、すっぱいな…」

小さく一口、果物ジュースを口に含み、酸っぱさに渋面を作りこのジュースは失敗だったと思うが捨てる訳にもいかず、我慢して少しずつ飲み進めていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > いつもの商会配達の帰り道に王都散策という名の徘徊…散歩をしようと勝手知ったる?平民地区を歩く。
街中というのもあって何も持っていなさそうな露出度の高い格好をしたそれは、傍から見て少女の形をした何か。
獲物が必要になりそうな場所でもないけど、護身用に?ソードブレイカーをホルダーに下げてあっちをうろうろ こっちをうろうろ。

広場へと足を進めていくと 何やら興味が向く先にいる―あまり目に掛からない飲み物を飲み、
自身の外見よりも格段に凛々しい顔立ちと雰囲気を醸し出した女性に目が留まった。

ふらふらーっとそちらへと誘われるようにして 声をかけてみよう と。

「おねーさん なんか愉快な顔しとんけど、どしたん?」

すっとしゃがみこみ、上目遣いでにこーっと女性(ラミスさん)へと問いかけて様子を窺うそぶりを。

ラミス > ちょっと口に含んでは酸っぱさに渋面を作り、いっそのこと鼻を摘まんで一気に飲み干した方が楽だろうか、そう考え始めたころ、声をかけられて。

「っ!?え?あ、い、いや、私はそんなに愉快な顔をしていただろうか?」

完全に周りの気配に気を遣うことをしていなかったせいで近づかれたことにさえ気づいていなくて、声を掛けられてようやく気付くと言う体たらくに片手を額に当てて天を仰ぎ、それから女性の方に顔を向ける。

「ああ、いや、このジュース、果物のジュースなんだが、酷く酸っぱくてな…こう歯に響くと言うか身震いするというか…というか、貴女は?
以前にお会いしたことはないと思う、のだが…その、お会いしていたなら、申し訳ない…」

コップから女性へと視線を写し、そして女性の艶っぽい恰好に視線を彷徨わせてしまって。
笑みながらの上目遣いの視線に、無邪気な感じの中に色っぽさを感じて頬を赤らめてしまう。

アッシェ > 相当味が凄まじいんだろうか。見た目そんなに不味そうに見えないんだけど。
何処で一体その飲み物を購入したんやろかと気づかれるまでの間観察めいた視線を送ってました。

気づいてもらえれば ひらひらとしゃがんだまま手を振ってにこやかーに笑みを浮かべ続け、

「うん、飲みもん口に含んでから 徐々に渋顔になってん、眉間にしわが寄って唸ったり、視線を泳がせて
何所か見ていたりとか色々と愉快なお顔してたんよ?おもろかったん。

せやけど 愉快は初見なおひとにいう言葉やないな かんにんな」

すんまへん、てしゃがんだままの両手をぱちりと合わせる合掌の様な仕草をして謝るそぶりをして。
しゃがんだままなのもどうかと思って んしょ、と立ち上がろう。

「酸っぱいて 柑橘系やろか。ここ愉快な飲み物売ってるしなぁ、
 色々とおもろいもんあるし。うちと旦那はんとは多分逢ってないわ、
 初見な。初見。名乗ってとこか、うちは アッシェ・トゥルネソル。
 トゥルネソル商会のもんです、よろしゅう。」

幅広く商売してます、トゥルネソル商会御贔屓に笑顔付きで名刺の様なカードを彼女の前に
どこからともなく取り出して差し出そうと。その紙面には商会と簡単な地図と住所が記載されて、
裏面には扱っている商品の種類が記載されている具合。

「旦那はんのお名前も伺っておきましょか?」

ラミス > 「ず、随分と前から観察されていたのだな?
いや、別にそれくらいで怒るほど狭量なつもりはないのだが…まぁ、面白かったと言って貰えるだけましだろう。
不気味だとか怖かったと言われるよりはいいしな」

謝罪されてしまうと寧ろこちらが申し訳なさそうというか、謝って貰うほどのことでもないというように手を振って。
女性が立ち上がればこちらも座ったままでは失礼だろうとベンチから立ち上がると、思ったよりも身長差があることに気付く。

「おそらく柑橘系だと思うが…ふむ、一口飲んでみたら良く分かると思うぞ?
まぁ、流石に初対面の相手の飲んでいたものを飲む、というのは言っていてどうかと思うが。
そうか、やはり会ったことはなかったか…いや、失礼をした。
なっ、トゥルネルソル商会というとあのトゥルネソル商会か?
大店ではないか…しかも家名がそうということは、あの商会の経営者ということではないのか?
ここは比較的治安がいい方だが、護衛もなく歩いていて大丈夫なのか?」

トゥルネソル商会と言えば色々と有名な店で、自分のようにどちらかというと市井のことには無知な者でもしってるような大店。
その店と同じ家名を持つと言うことは店の中でも相応の位置にいるはずで、一人で大丈夫かと心配してしまう。

「ああ、すまない、ありがたく頂こう。
だが、私はこういうものを持ち歩く習慣が無いのでお返し出来ないのが申し訳ないが…ああ、私の名前はラミスと言う。
見えないかも知れないが騎士をしている…ところで、貴女は相手が女性でも旦那、と呼ぶのだろうか?
それは普通、男性に使うものでは…?」

旦那、と呼ばれたことに自分は女性に見えないだろうかと、自らの格好を見おろして。
シャツにズボンで身体のラインが隠れている訳でもないけれど、男のような雰囲気を醸し出しているだろうかと心配そうに。

アッシェ > 「んーん、10分位やなぁ。そんくらい豊かに変貌していったんよ?
 演技か、せやかて演技やったらすごい位に役者になれるなぁ。」

あー ベンチから立ち上がった女性は 少女よりも背が高かったです!
少女は精々10代前半の平均的な背丈、対して女性の背丈は、
…知り合い平均の10代後半ないし20代前半の大人びた顔立ちの、
スタイルも何か鍛えていらっしゃるのか体格も宜しくて…羨ましい。

「柑橘系で酸っぱい…貿易レモンやろか。あれはあれで酸っぱいんや。
 んーうちは商会の経営者やないん。どっちかていうて、商会の王都支店、元副店長になるやろな。
 商会提携の老舗酒造の杜氏はやってるけど。あまり商会にいないから顔売れてないわぁ。
 うちのことどーにかできるもんがいたらそれはそれで逢ってみたい。」

トゥルネソル商会の支店の中でも王都支店、そこの元副店長だった。
今は港湾都市ダイラス支店の店員という立場。家名は初見の方にどこまで言うか迷ったので、
兼任状態で老舗酒造の杜氏をしている事を告げておこう。王都では酒造名は売れているとは思えてならないので口にせず。
あと、少女の身なりをして正体が竜なので見た目と違い強いで!とふんすと力む姿を晒す。

「騎士はんのラミスはんね。そんの見た目ってことは非番やな?
 騎士はんて言ったら、鎧着てそうな気ぃするんあと、帯剣してそう。
 んー そやね、性別問わず基本 旦那はん呼びしてるけど 嫌やったらやめるわ。どんなんで呼んだらええやろ?」

性別関係なく ほぼ旦那はん呼びしてた。相手から指定があれば変えるで、と
…女性やろな多分、と直感が言うのだ、見た目凛々しい様に見えて女性や!って。

ラミス > 「…10分も私は一人百面相をしていたのか…くっ、何たる不覚。
いや、演技はしていなかったのだが…まぁ、鉄面皮よりはましだしな」

少女をみおろすように見ながら、なんとなく少女からの視線にふと落ち着かない気分になり、視線を一度そらしてしまうものの、失礼がないようにと瞳を改めて見つめて。

「綺麗な瞳をしているのだな…と、いや、失礼、なんでもない。
なるほど、貿易レモンというものがあるのか、酸っぱいから味の濃いモノを食べた後なら口の中をさっぱりさせるのにいいかも知れないな。
元副店長で杜氏か…なかなか多芸なのだな、私は不器用なので羨ましいくらいだ。
ふむ、相応に腕は立つ、と…確かにそうでもなければここが比較的治安がいいとはいえ、そういう格好は出来ないか。
ん?今、竜と言う言葉が聞こえた気がするのだが…?」

ふんすと力んでいる女性、何か正体が竜、という言葉が聞こえてきてまさか、というようにまじまじと見つめてしまう。
見た目は可憐で美しい女性で、冗談で言ったのか、本当の事なのか、どっちだろうかと首を傾げて。

「普段は王城で仕事をしていて、その時は言われたように鎧に帯剣をしているな。
今日は非番だからこういう格好な訳だが…いや、呼びやすいのが一番だろうから、旦那でも構わないよ。
だが、折角自己紹介したのだから名前で呼んでくれると嬉しいかな、私も貴女をアッシェ殿と呼ばせて欲しいし」

男性扱いしている訳でないのなら、呼ばれ方には拘らないし、呼びやすいように呼んでくれて構わないと朗らかに笑う。
ただ、互いに自己紹介したのだから、名前で呼び合えると嬉しいと。

アッシェ > 「いや、いくらも変えへんていう、鉄面皮の人は汗とか垂らすとちゃうか。
 苦いとか酸っぱいとか辛いとか甘いとかその辺鍛えても難しいのもある。」

うちは無理や。諸顔に出るし、と付け足して。
立っているのもなんや、ベンチに先程まで座っていたので、すすすっと近づいて一人分座れる空間を確保し乍ら
腰を下ろそう。座れば視線の上下空間も縮まろう?…座高の高さは考えていないけど。

視線が交わる 視線が合えば にこぉーと無邪気などこか艶っぽい笑みを注ごう。

「瞳の色は変わらへんなぁ。色々と姿有るけど。
 …ん、色々とあるらしいわ 寒暖みかんっていうのもあるらしいで。
 杜氏が主体で適当に商会の手伝いしとん。うち 強いで。武器持っていない方が強かね。
 竜やね 気配とか質量圧縮で人になってるけど。人間主体で何に分類されるっていえば 古代高位竜種。
 信じられへんって顔しとるのも分かる、この今の見てくれで信じれ、は無謀や無理や。
 日を改めて 竜の姿…定期的に空見上げたら見えるわな。
 当商会はドラゴン急便っていう人モノ配送しとるし。うちももの運んでるし。
 ラミスはん、が竜の姿みたいッていうんやったら見せたる。でも腰ぬかさんでね?」

竜です。図体デカイ高位古代竜種です。ただ大きいだけです多分。
今は人の姿を取り 気配も 見た目も 少女の成り。 信用は初見なのでないと思えてならず、
日を改めて彼女が見たいと欲すれば見せようと告げておく。でも一応言っておく 腰はぬかさんでね、て。

「王城は酒配達で時々お邪魔するなぁ。そなら、ラミスはん、で呼ぼか。
 うちもええで。ラミスはんの気配と顔は覚えたで。」

性別はともかく 嗅覚でd…げふんげふん。
ワザとらしいせき込みはそこそこに、王城だと時々会うかもなぁと思う。
名前知ったる人は顔と気配で覚える、此度はまた覚えた、是で変装されてもすぐに気づく位に。

ラミス > 「まぁ、確かに顔は平気な顔してるのに冷や汗や脂汗を流している人は先輩にもいたな。
本当は騎士たるもの、美味しい不味いの別なくなんでも食べて何でも飲めないといけないのだがな、前線に出ることがあったらまともなモノが食べられるか分からないのだし。
ん?ああ、そうだな、立ち話もなんだし座ろうか」

よくよく考えたら自分が立たずに隣に座るように誘えばよかったのにと、今更ながら恥じて。
座ればお互いに視線を交わすのに問題ないくらいの上下空間になり、ほっとしたように笑って。
そして不意に艶っぽい笑みを向けられれば油断して気を抜いていたことから思わず真っ赤になってしまう。

「そ、そうか、ならアッシェ殿の瞳の色はとても綺麗だからどのような姿でも分かるだろうな。
寒暖みかん、そういうのもあるのか…いや、知らないことを知るというのは楽しいな。
ふむ、酒造りが本業という訳か…はは、竜でしかも古代高位竜種か、確かに武器など持たない方がよほど強そうだ。
確かに今のアッシェ殿は可愛らしいというか可憐というか、それでいてどこか色っぽいというか、そういう言葉が似合う姿をしているしな。
竜の姿か、見てみたくはあるが、ははは、圧倒的な存在を前にそうできるかは分からないが…そうだな、腰を抜かさないようにしよう。
竜の姿であれアッシェ殿はアッシェ殿なのだからな、何も恐れることはないのだし。
ふむ…きっと美しいのだろうな、竜の姿のアッシェ殿も」

例え古代高位竜種でも、目の前の女性と同じ存在なら恐れるのは失礼だろうと、大丈夫と頷いて。
寧ろきっと美しい姿なのだろうなと、赤い瞳を見つめ微笑みを浮かべる。

「王城にも出入りしているのか…流石だな。
女だてらに騎士をしているものも少ないし、王城勤めの者は更に少ないから私は目立つだろうしな、意外と直ぐ分かると思う。
そうか、覚えて貰えたなら幸いだ…今、何か誤魔化さなかったか?」

何か言いかけて咳き込んで誤魔化した女性をじとっと見て、それから朗らかに笑う。
覚えて貰えたなら嬉しいし、城の中で会ったら仕事中なので余り話も出来ないだろうけれど、顔見知りに会うのは嬉しいものだから。

アッシェ > 「騎士はんて暑い時もお勤めの際は鎧着なあかんやろ?
 あれってぶっちゃけどうなん?冷気魔法とかで冷やしているんとちゃう?
 好き嫌いないのはほんまなんか?前線でるん?ラミスはんは。」

同性なのに視線が合えば見つめあう妙な空間の出来上がり。
無意識かつ無邪気で艶っぽい笑みは標準装備。真っ赤になる彼女の心境は分からないので振る舞いはそのままに。
座ったはいいがすすすっと近づくことはない あくまでも対等の立場でやり取りをしよう。

「この瞳の色だけは変えられん。三つ位外見変えられるん。
 でも瞳の色は変わらへんから分かり易いで。んーうちが勝手に名前つけてる。
 寒暖ミカン 貿易レモン。だいたいそんなもんやと思ってる。正式名称は知らへん。
 酒が造りたくて酒造やってるんや。武器はいらへんけど、気分乗ったら武器は作るで。
 今まで自重しないで作ったのは三振りやろか。一振りは冒険者に。一振りは知り合いに、
 一振りは王国軍第五師団長にタダであげたで。
 
 竜の姿 見たくなったら、商会に手紙送ってな。暫くは王都に居るで。」

暫く商会の王都マグメール支店にいるし、と付け加え付け加え。
…なんとなくきょろぉっと視線を泳がせた 。…びくっと気づいた。
広場の物陰から とある姿がちらちらッと見える。あれか時間なのか!

「前に知り合ったバルベリトはんっていうどこやったっけ、どっかの師団長に頼んで
 王城出入りの許可状貰ったんや。 酒の注文があれば届けな…あかんかった。
 うち そろそろ帰らなあかん。迎えが来てもーたわ。
 き、気のせいや、うちはこれで ほな またや、ラミスはん」

気のせいだ、としらを切りたい、きょどる少女、はぐらかしは難しい。
ベンチから腰を上げるとほなまた、と挨拶をしてから 広場の物陰にいた
商会からの出迎えに肩を落としてとぼとぼと連れ立って広場を後にしていったという。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からアッシェさんが去りました。
ラミス > 「ああ、熱かろうが寒かろうが鎧を着て勤めを果たすからな。
私はまだ部分鎧だから救いがあるが…器用なものならそういう魔法でどうにかしているとは思うが、そういうのは気合が足りんというものだ。
好き嫌いをしては良い騎士になれないしな、私が前線に出るというのはもうよほどのことになってるということだから、出ないに越したことはないな」

王族警護の騎士まで全線に出るようになっていたら、もうそのときは国がどうにかなっていそうだと苦笑いをして。
赤くなりやすのはどうにかしないといけないなと、手の平で顔を冷やすように風を送って。

「3つもか、凄いのだな…では瞳の色を目印にさせて頂こう。
ふむ、正式名称ではないのか…なら、今度調べてみるのも面白いかも知れないな。
竜の作る武器よりも竜の作る酒の方が私はいいな、其方の方が趣というか、風情があって。
闘う為のものよりも、愉しむためのものの方がいいな。
ああ、でも見てみたいという気はするな…」

古代高位竜種の作ったお酒に興味津々で、武器は見せて貰えるくらいで丁度いいと笑って。
竜の姿もいつか見せて貰いたいなと頷く。

「ああ、仕事の邪魔をしてしまっていたか?申し訳ない、それではまたな、アッシェ殿。
次に会えるのを楽しみにしているよ」

とぼとぼと広場を後にする後ろ姿にくすくすと笑ってしまう、古代高位竜種も形無しだなと呟いてベンチから立ち上がり、手にしたすっかりぬるくなったジュースを見て。

「私は私でこれを全部飲まないといけないのか…くっ、この程度、騎士の鍛練に比べればどうということは…っ、ん~っ!」

鼻をつまんで一気に飲んで、それでも残るすっばさに悶え、それでもちゃんと飲み干して。
今日の良き出会いに胸をぽかぽかと暖かくしながら自分も帰路へとついていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からラミスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカインさんが現れました。
カイン > 人気のない路地を一人の男がゆっくりとした足取りで歩く。
通りをまたいだ先は繁華街なのか、この遅い時間帯でも囁かな喧騒を運んでくるものの、
他に響く物と言えば男の足音くらいの静かな空間である。

「…何かこれはこれで落ち着かないな。
 貧民地区のあの路地の危険地帯具合のほうがおかしいのは判るんだが」

いつも何処かに誰かが潜んでいる気配のする貧民地区とは異なり、
比較的治安がいいからだろうかいつもの癖で路地の気配を探ろうとしても、
空振りに終わることばかりで逆に何処か落ち着かない様子。
自然とその考えが口から滑り落ちて苦笑いに変わり。