2019/01/05 のログ
■フィア > 菓子を受け取るのであれば、正当な対価を――そう告げると、しかし彼は困惑した様子。
この国では殆ど見られない、純粋な好意。有り難いからこそ、一足飛びに取引と言う手段に飛躍してしまった少女である。
彼が胸を張る様子は何とも微笑ましく、ふふ、と少女もまた小さく微笑みながら。
「えぇ、ご明察です。少々探し物に手間取ってしまいまして、すっかり夕餉を逃してしまいました。
――ですので、貴方のご厚意に感謝しつつ、ご相伴に預かることと致しましょう」
こくり、と素直に一礼をした後、周囲を見回す。立ち話は落ち着かないから、丁度良いところなどない物か、と。
一回りの後に見つけたのは、少しばかり進んだ所にある小さな広場。そこなら、休憩用の長椅子もあるはず。
であれば、と彼の方に向き直ると、そっと手を差し出して。
「折角です、あちらの広場で頂きましょう?――っと、すみません、自己紹介がまだでしたね。
私はフィア。主を探す、しがないメイドにございます。もしよろしければ、お見知りおきを」
名を呼ぼうとして、知らない事に気が付いて。だからまずは、こちらから名乗る事としよう。
■エア > この国は、小さな厚意ですら、見知った者同士でなければ危険視していい。
そんな国情は、この子供にもわかる。けれど、自分はそうでないと胸を張ればいい。
そうあればいい。微笑みあえば、そういう気持ちにもなれる。
「たまにハズレなお店もあるからー、そういうんに飛び込むとがっかりですからねー
うん!一緒に食べたってくださいっ」
周囲を見る動作。探す動作。子供は友達と立ち食いなんて当たり前だけれど
メイド服をちゃんと着込んだ人だ。給仕をする立場の人は、そういうのはあんまりだめなのだろう。なんて考える。
「うんっ。いきましょいきましょっ。 あ。ほんまや。言うてへんかったですね。
僕はエア。んー、吟遊詩人、になるんかな。 フィアさんは、ひとさがし……おおー……」
名乗られて、名乗る。ほんとはこれは、男の子としてちょっとだけ恥ずかしい。
そして、主を探すときいて、なんだか創作のアンテナがピンとたつけど、ステイ。
一緒に、広場へ。
■フィア > 人攫いの手口として、小さな子供に薬を渡して、油断を誘って罠にはめるという事もあるという。
だが、目の前の彼は、何となくそうではない気がする。根拠のない直感だが、こういう時は従うべき、という経験則がある。
もし仮に罠であったとしても、最悪はこの体から別のスペアに乗り移るまで。対応策があるのだから、最適解は好意を受けることになる。
――そんな思考も、屈託のない笑みを見ると氷解していく辺り、やはり彼はそう言う企みをするような人じゃないのだろう、きっと。
「そうですね。はずれを引くと気分が落ち込みます。特に、煮込みが美味しくないとどんよりですね。
えぇ、えぇ、折角の揚げたてですものね。早く食べてあげなければ、お料理が泣いてしまいます」
思えば、こうして誰かと何かを摘まんで食べる、などと言うのは、永い時を経てきた中でも指折る程しか経験がない。
主人を探すという使命に不要であった、と言うのもあるし、仮の主に使えている間は弁えなければいけない、と言うのおある。
今は偶々、仮に使える主もおらず、主人を探す作業も一段落、と言う状態。合間であるから、彼の言葉にもすんなりと応じる事が出来ているが――。
要するに、タイミングと言う奴なのだろう。彼と自分で、拍子があった。そう言う物、なのだと思う。
「ん、エア様、ですね。畏まりました。恩人の名前ですもの、肝に銘じておきましょう」
くすり、と笑みを浮かべると、後は彼の手を引く形で、広場まで歩いていこう。
たどり着いたならば、ポケットからハンカチを一枚取り出し、彼の座る先へと敷いて。
後は彼が座るまで、直立不動で席を勧めることになる。メイドたるもの、先に座る訳にはいかないのである。
■エア > 子供を使う。常套手段だ。平和な街でも、戦時の街でも。女と子供に人は油断する。昔から。歌にうたわれる大昔から。
しかし少年の意識として、そんなことはさっぱりすっぱりこれっぽっちも無い。
お薬でも盛れば今夜一晩いい思いができるのに、ない。
こいつは善人というより、ややバカではなかろうか。
「あーー。煮込みは外れるとアカンー。ドロドロななんかとなんかの、なんか煮込みやもんー。
うんっ。ほかほかですっ。美味しいうちにっ」
友達とよく買い食いをする。稼業的にお財布が一番大きい自分だから、おやつくらいはぱーっと振る舞うのだ。
食べながらおしゃべりは、とってもとっても楽しい。
普段とは全然違うロケーションだけれど、フィアさんと出会ったこの夜も、たのしいお菓子と歓談になればいい。
「え?へ? お、恩人やなんて。様やなんてー。お、お仕事の時以外によばれると
うひゃあーーー。なんやむっちゃ照れてしまいますよーー」
白い頬をぽっと染めて。フィアさんに手を引かれて、広場まで。
……おや、このハンカチに、自分が先に座らないと、フィアさん座らないような……?
「え、えへへ。すごい、すごいメイドさんです。僕みたいに頭ゆるいと、なんか尊敬してまいます」
はにかみながら、ハンカチの上に、ちょんと座る。
そして、首から下げた袋から、じゃじゃーんと自分の分の揚げ菓子を取り出す。
■フィア > どうやらこの子は全く善良な子であるらしい。視線や言葉尻から、不穏な気配がおよそ感じられない。
それはつまり、食い物にされやすい、と言う事でもあるが、彼も処世術の一つ位は心得ていることだろう。
だとすれば、杞憂とあれども彼の先を憂う事は、彼を蔑ろにすることだろう。思考を置いて、切り替える。
「ん、もしやエア様もはずれを引いた経験があるのでしょうか?――えぇ、煮込みのはずれは、謎の物体です。
匙を突き刺すと不思議な弾力があったりしますから、口に運ぶのにも勇気がいる代物となるのです。思い出すのも、憚られます」
あんな煮込みには二度と出会いたくない。心の底から、そう思う。
さて、彼が座ってくれるなら、その横に小さくお邪魔して。
先程彼から受け取った、未だほこほこと湯気の立っている揚げ菓子を同じく手元に。
「いえいえ、そんな凄い存在ではありませんよ。ただのメイドです。それ以上でも以下でもありません。
では、早速いただきますね?――はふっ、はむっ……これは、なかなか……!」
包みを開いて、中のこんがり上がった狐色を取り出すと、小さく齧り付く。
歯を通せば、ざくりと子気味良い音と共に、熱い油と砂糖が口を満たし、舌の上を滑る様に広がって。
次いで揚げ菓子そのものの生地の風味が畳みかけてくる。冷え切った夜気の中で齧れば、何よりも美味な逸品だ。
ほふ、ほふ、と揚げ菓子を少しずつ齧る少女は、席を勧めた時よりもどこか幼く見える事だろう。
それは、少女が珍しく、素の自分に近い状態――メイドと言う役割を与えられる前のフィアを表に出しているからで。
■エア > 人を騙すのは嫌い。もう一つのお仕事だって、情報の仲介であって、だましはしない。
その後を考えてしまえば、本当に後ろ暗いけれど。自分自身が誰かを陥れることは、しない。
そして、子供ゆえの危機は、背中に掘られた呪刻により、ほぼ回避は可能。
安全が保証されているがゆえの、心の満ち。
ある意味では傲慢ともとれる。が、人を傷つけたくないのは本当で。
「あります!!肉なんか野菜なんかも解らへんくなってるぶよぶよ!
味付けは、テーブルの上の調味料ぶっかけてって。なんで店だせたんやろ……。
苦い思い出ですね……」
料理は楽しいものだ。きっとそうだ。なのに何だったのだあれは。
隣に座ってくれたフィアさんに、また、えへーと笑顔。
ふたりで揚げ菓子を手にとって。いただきます。
「いえ。ぴっしりしてる人は、すごいですっ。
はーい、いただきまーすっ! はむ。んむ、あむっ。 えへへ、ここの揚げ菓子おいしいでしょーっ」
油が、熱が、小麦が、砂糖が。決して特別な材料を使っているわけではないだろうに。
食感に、口内が得る感触に、そして、甘みに。ほくほくに。どれもが、楽しませてくれる。
シンプルなのにとってもおいしい。
美味しいと幸せになる。ほら、フィアさんの顔、何処か幸せそうで。
メイドさんというか、普通の町娘さんみたい。声をかけてよかったな。
そう思いながら、小さな口で食べていく。
■フィア > 「まぁ、そう言うお店は大抵、他の部分で持ってる事が多いですからね。
酒が名物であったり、美人の踊り子が居たり――料理で稼がなくていい、と言う場合が殆どです。
……それに気が付いたのが割と最近なので、もっと早く気付いていればとも思ってしまう訳ですが」
どうやら彼と自分は同じ話題で語り合える様だ。こういう相手は、この国では得難い。
殆どの相手が下心や打算を抱いて迫ってくるものだから、そう言う物に身構える事も常である。
故に、その必要がない相手、と言うのはそれだけで大分貴重な存在だった。
そうして二人、揚げ菓子を食むだけの時間が過ぎる。随分と穏やかでのんびりとした、心地よい時間だと思う。
「ん、美味しい、ですね。ただの揚げたてのお菓子、と言うだけですのに、とても、心が満たされます。
――これも恐らく、エア様が隣にいるからなのでしょうね。この様な席は、久方ぶりです……ふふっ」
熱々の菓子を頬張って、はふはふと冷ましながら食べる。
こんな時間に食べるには大分背徳的な、カロリーと甘味の塊が胃の腑に滑り落ちて、体の中から温めてくれる。
揚げ菓子はそれなりな大きさで、小さな口で啄む様に食べてはいたのだが、それでも夢中になると案外早くなくなってしまう物。
最後の一欠けをほんの少しだけ名残惜しそうに眺めると、えい、と口に放り込む。最後の最後まで、菓子は熱くて甘かった。
「――ふぅ、ご馳走様でした。大変美味しゅうございました、ありがとうございます、エア様。
……っと、そろそろ良い時間、でございますね。私は、そろそろお暇せねばいけないのですが……お送りしましょうか?」
そろそろ夜も更ける刻限。眠らなければ明日に差し障る頃合いだ。
故に少女は、そろそろ宿に戻る事を告げ、彼が望むならば送っていくこととする。
背丈的にも、実際の年齢でもこちらが年長であることは恐らく明らか。であれば年長者として、彼を庇護する役を追おう。
彼が受諾しようが拒否しようが、結局なんだかんだ、途中までは一緒に帰ることになる気もするが、それは二人のみの知る事である――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 昼下がり、人も賑わう大通りを一台の馬車がゆっくりと闊歩していた。
一目で貴族が乗っている物と知れる程に豪奢であるが、その装飾は過剰に過ぎる。
目端の利く者は、それが一部では有名な悪徳税収官の馬車であることが知れるだろう。
外の気温は低いというのに、そんな馬車の中は今、非常に蒸し暑い。
その理由は、情事の真っ最中であるからだ。
移動の最中、手慰みにと道を歩く女を一人攫う様に馬車へと連れ込んだのが1時間ほど前。
媚薬成分の入った香を焚き、その匂いも既に感じられぬ程に、車内は据えた情事の匂いに満ちていた。
「――――っち、気を失いおったか。
肉鞘程度には使えるカと思えば、だらしのない女よ…!」
既に女の体からは力が抜け、四つん這いのままぐったりと顔を床につけている。
尻を手のひらで打っても、びくりと僅かに跳ねるだけで零れる声は酷く小さい。
床に垂れ落ちる涎と、結合部から滴り落ちているどろどろの蜜。
加えて、尻穴からは複数の玩具が飛び出しているともなれば、女性のその状態も納得できようものであるが。
それでも不服そうに、反応の無い穴へと腰を突きこみ、僅かなりとも肉の締め付けを得ようと無慈悲に犯し続けていた。
「おい。目に留まる女が居たら声をかけろ。」
待機するメイドへと、行者への言付けを行い、改めて腰を打ち付ける。
っ♥とうめき声にも似た音が、肉を打つ音に交じり女の唇から零れ。
これでは自慰だと吐き捨てる様に呟きながら、新たな女の発見を待つ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフィオーレさんが現れました。
■フィオーレ > 穏やかな昼下がり、主の言いつけにて魔術師の工房を出、買い物に出かけるために通りを歩くミレー族の少女が一人。
ややぶかっとした大きめの生成りの長衣に、青い色の外套を身に着けて寒さをしのぎ、時折ふわっと零れる白い息で小さな指先を温める。
肘に掛けている籠は、買い物用だろうか。
長い銀色の髪を背中で緩くみつあみに結い、外套の隠し袋から買い物の品目を記された小さな紙片を取り出すと、薄青の瞳はしばしそれを見つめて、記憶するように口の中でぶつぶつと内容を反芻する。
ふと。
大通りの向こうから、ガラガラと音を立てて立派な馬車が駆けてくることに気が付いた。
そのこの地区には不釣り合いな豪奢な装飾に、おそらくは貴族のものだろうと検討をつけたのだろう、白いふんわりとした耳をぴくりと動かし、道を譲るように壁際へと己の歩みを軌道修正させる。
奴隷である自分など、道端の小石程度のものだろうけれど、因縁をつけられるのは、好まない。
「──……立派な馬車」
荷馬車や、乗合馬車のような頑丈さだけが取り柄のような武骨なモノばかりが目に付くはずの通りだけに、少女は少し感心したようにその馬車が行き過ぎるのをしばし、眺めるように足を留めた。
■キュリオ > そんな穏やかさとは無縁の馬車の中。
淫臭に満ちたその空間に、僅かなうめき声と粘膜を掻き混ぜる粘着質な音が響いている。
もっとも、その音は外へは漏れ響いていないのだけれども。
我が物顔で大通りをゆっくりとした速度で進んでいた馬車であったが、道を譲る様に動きを変えた少女の直ぐ横で動きを止めた。
行者が何事かを馬車の中へと報告すると、覗き窓が開かれ主の顔が相手を見下ろし。
「……ふむ。おい、そこの貴様。
光栄に思うが良い。何処に行くかは知らぬが、送り届けてやろう。乗れ。」
値踏みするような視線を落とし、尊大な態度と共に命令に近い声色で話を進める。
唐突に止まった馬車の所為で、明らかに他の人々の交通の妨げとなっているが知った事ではない。
ぎぃと小さな音を立てて馬車の乗り込み口が開き、其処から姿を現したメイドがにこりと、笑顔を浮かべて乗車を促した。
■フィオーレ > 壁際にて大人しく佇み、しばしその豪奢な馬車が行き過ぎるまでの束の間の時間を待とうとしたのだが──
「え?」
馬車は予想を裏切り、馬の歩みを緩ませて車体は少女の傍にて動きを止めた。
その様子を、きょとんとした表情で見上げるしかなく、覗き窓から覗く姿に、一瞬びくつくように身を竦ませる。
拒否や遠慮などを一片も考慮していない強い言葉に、僅かに狼狽えた。
対応に迷い、思わず周囲を見回せば、大通りとはいえ他の荷馬車や通行しようとする人々の流れを遮っており、何事かと視線を向けてくる街の人々。その迷惑そうな様子や好機の視線に戸惑い。
「……ぁ。あの…わたし、市場に、買い物に行く予定…で」
向かい側から来た馬車とは、完全に反対方向ではないだろうかと遠回しな遠慮をして見せるも、まるで後押しするようなメイド姿の女性に、周囲の気配に、後押しされるようにおずおずと馬車へと近づいていく。
どうにも、因縁というものは己が避けても、向こうから体当たりをしてくることもあるらしいと学習しつつ──乗り込み口へと足をかけた。
「し、失礼いたします… 」
■キュリオ > ただただ、不運であったと言うしかない。
特別な理由も無く、目についたから、というだけなのだから。
周囲の人々も態々相手を助け出そうとすることも無く、どちらかと言えば迷惑そうにそのやり取りを見ているばかり。
その圧に負ける形で馬車へと相手が足を踏み入れると、其処はある意味で別世界。
むわりと熱気すら感じる濃密な空気は、汗と淫臭と、媚香の混じった独特の物。
汗が浮かび、上気した肌を晒しただらしのない体躯の男が、女の体を抱え席に座ったまま犯した状態で相手を出迎えていた。
車内の床は革張りで、席の類は主が座る場所のみ。他の乗客を持て成そうという意思がそもそもない造り。
「ふぅぅ…良く来たな。そら、其処に座れ。
貴様は運が良いぞ、態々、この儂が馬車に乗せて運んでやろうというのだからなぁ。くぁっはは!」
無慈悲に扉が閉められ、お召し物を、とメイドに外套を取るよう促されながら、向かわされるは男の座る目の前の、床。
恩着せがましく尊大な言動を取りながら、見せつける様に背面座位で女を犯す。
粘膜を捲りあげ、ねばりつき泡立つ愛液を掻き混ぜる様が、相手の眼前で。
女は下を垂らし、あひっ♥と時折呻く様に喘ぎを零し、突き上げられる度にその身と足を揺らし薄い反応を見せていた。
■フィオーレ > 周囲の滞りにならぬようにと、結局は馬車へと乗り込む形になった。
もしかしたら、ただの、純粋な、厚意なのかもしれないし…という儚い希望は、完全に乗り込むよりも先に潰えた。
馬車の中で行われている行為の様相に、目に見えて狼狽える年頃の少女。
この馬車の持ち主である男を見て、メイドを見て、そして、男に貫かれた状態で半ば正気を失っているかのような女性を見て──かぁ、と頬を赤く染めあげ、慌てて視線を逸らした。
「──………ぁ。…ありがとう、ございます。ご厚意、感謝いたします…」
僅かに上ずった細い声音でそう口にするのは、やはり奴隷としての経歴ゆえの所作か。
扉が閉められれば逃げ場はなく、メイド女性に促されるように少しもたつきながらも外套を礼儀として脱ぎ、メイドに示されるまま、貴族の男の目の前の床へと、ぺたりと腰を下ろすことになる。
濡れた肉打つ音、息遣い、時折女性の喘ぎが耳朶を打ち、視線をどこに向けたものかと迷いながら、頬を真っ赤に染めながら、俯き加減に。
さすがに行為の意味が分からぬほどに子供ではなく、へにょりと柔らかな毛皮に包まれた耳を垂れ気味にさせ、見せつけるような行為にもじもじと、長衣の布地の膝あたりを指先で弄るかのよう。
「あの……市場の入り口までで、結構ですので…──」
そう口にするが、ちゃんと送り届けてもらえるのかどうか、やはり不安げになってしまうのだが。
■キュリオ > 肉穴を穿る度に粘りついた音が響き、泡立つ粘液が飛び散り、すぐ目の前にある相手の顔へと飛沫が舞う。
明らかに合意のそれと取れる行為ではないものの、その雌穴は涎を垂らし、肉棒をしゃぶるかの様に銜え込んでいた。
「うん?なんだ、少し締まりが戻ったな。
見られて感じたか?くぁっはは!おい、もっと見てやれ。刺激が足りぬのだ、この雌穴は♥」
混濁した意識でも、誰ぞに見られているという感覚はあるのだろう。
射精を促すには足り無かった刺激が僅かに戻ったことに気を良くすると、顔を俯かせている相手へと視線を向ける様に命令を。
暫し荒い息遣いと、雌の鳴き声が密やかに響き。
女の脚は幾度も前へと跳ね、爪先まで伸ばして絶頂の反応をその度に見せている。
ぷしりと音を立てて潮を噴くことだって幾度とあり――そして不意に、馬車ががたんっ、と大きく揺れた。
「くぅ、おっ、おぉっ♥」
その揺れの衝撃で、勢いよくペニスが肉穴から飛び出した。
撓り、相手の顔へとべちりと肉質な音を立てペニスがぶつかり。
雄の匂いと、湯気を立てそうな熱を伝えると共――びゅぶりゅっ、と粘りついた音を立て無遠慮に精液を目の前の相手の顔へとぶちまけて。
満ちる淫靡な空気に負けぬほどに濃い雄の匂いがねっとりと、相手の顔や体へと、纏わりついていく。
■フィオーレ > 目の前で、知らぬ男女とはいえ交わりの様子を見せつけられるのは、年若い少女にとっては困惑以外の何物でもなく、何処に視線を向けていいのかと迷い、結局は床を見つめるしかない。
濡れた音、息遣い、まとわりつくような淫臭。
そんなもので視界に頼らずとも簡単に想起されてしまう行為の気配に、耳まで真っ赤に染め上げて。
「………み、見るなんて…そんな」
やや昂奮したような貴族の男の言葉に、さらに混乱しそうになるも、そういえば交合の様子を見せつけることで性的昂奮を得るという性癖もあるのだと、唐突に思い出す。
なるほど、そういった嗜好の行為に巻き込まれただけならば、という益体もない気持ちの逃げ道を見つけ出すと、おずおずと薄青の瞳に二つの身体が絡み合う様子を映し出し、懸命に心を虚無にしながらも眺めやろうとするのだが。
がたん
揺れる車体に、身体が大きく揺らぎ──飛び出した何か長く肉厚なモノに、頬を叩かれた。
熱く、ひどく強い雄の匂い。
それを感じ取る直後に、粘っこく重さすら感じられるねっとりとしたものが、頬に飛び散る。
はたり、と頬を穢し、伝い落ちていく白濁は、粗末な生成りの長衣にまで飛び散り、しばらく沁みとおることもなく、カタチを残すまま。
「──…………ぁ。 …服、が…」
膝に置いた外套にまでそれが滴り、このままでは羽織って外に出ることも難しい。
頬に、薄紅い口唇に、白濁の化粧が施され、瞳はかすかに抗議の色を浮かべるだろうか。
濡れた口唇をついて出た言葉は弱弱しく。
「こ、高貴な御方。 ひどい、です…」
■キュリオ > 犯し抜いたその穴へと注ぐのではなく、目の前の相手の顔へとその欲望をぶちまける。
道理を弁えぬその行為は、己を上位者であると自覚させてくれるものとなり、愉悦も一入。
抱えていた女を床へと放り捨て、尚も硬さを保つ肉棒で、非難めいた視線を向けるその顔をぬちりと擦り上げた。
「くぁっはは!捨ててしまえ、そんな粗末な物。
適当に代わりの物を用意くらいはしてやろうぞ―――そら、脱げ。
次は貴様の番だ。確りと儂を満足させて貰うからな。」
服を汚すことも、相手の顔を穢すことも、鼻を鳴らして聞き流すばかり。
不服を言う相手の顔を、べちり、べちりと濡れた肉棒で幾度か叩き。
全身を上記させ、荒い息を吐いて倒れ伏す先の女へはもう視線すらも向けず、目の前の相手へとにやつきながら脱衣を命じた。
■フィオーレ > 奴隷の身の上の少女には、上位者であると心身に刻まれた貴族に抗うなど考えもつかない。
瞳に抗議は淡く浮かべるものの、気まぐれによって蹂躙されるものとしての弱弱しい存在感しかなく。
まだ白濁の痕跡残す頬に擦りつけられる、熱く硬いモノに、身体をびくつかせた。
「……っ。………そんな…」
命じられる言葉に、微かな抗いを浮かべるも、それもすぐに潰えてしまう。
服は、どうせこのままでは着て帰ることも難しい。
頬を染め、もじつきながら指先が己の纏う長衣の襟を緩め始め。帯を解けば、自然とはらりと身頃が開いて、柔らかそうな若い肢体が垣間見える。
大きめの衣服に隠されていた、小柄な肢体にやや不釣り合いなほどの張りのある膨らみと、頂点の桜色の突起。
左右にて結ぶ形の清楚な下着が露になるだろうか。
「──……どうか。 お慈悲を…くださいませ」
差し出すことに、どうしようもない屈辱感と恥じらいを抱きつつ。
羞恥にふっさりとした毛皮に包まれているはずの尖り耳が、淡く薄紅に染まって見えるほどに上気した。
■キュリオ >
「なんだ、ミレー族如きが文句があると?
温厚な儂だからこその恩情に文句があるとは、躾のなっていない猫よな。」
見た所、そう頭の悪い相手ではない。
詰る様なその台詞も、怒気混じりというよりは嗤いを浮かべた厭味の様なもの。
結局の所、逆らわずに此方の命に応じるその対応に目を細めて笑みを深め。
「ほぉ、見目の割りに美味そうな体をしおって。
慈悲をと強請るならその邪魔な下着も脱がぬか!立ったまま確りと股を開き見せてみろ。
下の毛もその髪と同じ色なのか?んん?そら、早う脱いでご覧くださいと言ってみろ♥」
舐める様に肢体へと視線を這わせた後、続く言葉は更に相手を追い込む物。
メイドへと目配せをすると軽く顎をしゃくり、その仕草のみで意を汲んだメイドが馬車のとある仕掛けを停止させた。
途端、外の喧騒が馬車の中へと伝わってくる。
遮音の魔法により外界からの気配が伝わらなかったこの場所は、一転して人や、生活の気配が壁一枚越しに伝わる場所となり。
斯様な状況下において、相手の羞恥を更に煽る。
■フィオーレ > 「も、申し訳ありません……。ご厚情、感謝…いたしております……」
嫌みのような言葉に、慌てて謝罪の言葉を口にして、身を縮めた。
このまま、馬車の外へと放り出されるという顛末が、少女にとってはもっとも忌避すべき流れ。
ゆえに、もう逃げ場はないと、この目の前の貴族の意のままとなる覚悟を決めるしかなかった。
肌に這う、視線に身体が自然と羞恥に竦む。
「──…お、御眼鏡に叶い、光栄です… 高貴な御方…。」
尊大な言葉に、少女はのろのろと立ち上がり、恥じらいに身を強張らせながらも、長衣を開き、それを肩から滑り落す。
ふさりと衣擦れの音を立て、馬車の床に落ちていく、精に汚れた衣服。
すんなりとした柔らかそうな身体の稜線を晒し、もたつきながら下着の紐を解けば、それもひらりと床へと落ちた。
「どうぞ、ご覧ください…ませ」
おずおずと、初々しい羞恥を載せて開いていく脚。薄桃の閉じた門を、髪と同じ銀の柔らかな薄い柔毛が透かしながらも守っている。
その中で。
不意に、周囲が喧騒の只中に放り込まれたような錯覚が訪れる。
聞きなれた、街の賑わい。それがすぐ、肌の近くに触れるほどに感じ取れて、まるで、街の大通りにて肌を晒す頼りなさと強い羞恥に見舞われた。
「……え? え……あ。 なに……」
少女自身も魔法を嗜むとはいえ見習い。間近に感じる街の喧騒に、狼狽え、羞恥に真っ赤になった。
■キュリオ > そういう造りにしているのか、寧ろ通常の馬車よりも周囲の音と声を良く拾っていると感じられる。
殊更に遅く馬車が動いているのもあるのだろう、音と気配のみだが、まるで外で露出をしている様な錯覚を与えるが為の造り。
「ふむ、余り使い込んではおらぬか。
よし、特別にその足でこの席を踏むことを許そう。
儂の体を跨ぎ、腰を顔に寄せるのだぞ。」
尚も足らぬと、更なる羞恥めいた命を下す次第。
自ら動こうとはせずに、相手に姿勢を――立ったままクンニを強請るような姿勢を取らせようと。
加えて、席に上がり込めば自然、相手の頭は天井近くへと位置することとなり。
その直ぐ目の前の壁には換気と、陽の光を取り入れる目的に設置された小窓が幾つか設置されている。
自然、その顔は小窓から外を覗く事となり、相手にとっては見慣れた平民地区の光景を見下ろす形になるだろう。
当然、場合によっては道を歩く人々が小窓から覗く相手に気付き視線を向ける事も発生し得る。
幸か不幸か、見えても顔のみだろうから、肢体を晒していることは気付かれないだろうが。
■フィオーレ > 聞きなれた、街の喧騒。露店の呼び込みの声、子供たちの遊ぶ掛け声、そんなあまりにも極普通の日常の中で、頼りなく一糸まとわぬ姿を晒すことが恥ずかしくてたまらず。
馬車に立ちながら、もじもじと視線を移ろわせる。
「………ぁ…。 …しょ、承知いたしました…」
貴族の下す命に、従えばどういう姿勢になるのかはよくわかる。けれど、逆らうこともできない。
おそるおそるとクッションの利いた馬車とは思えぬ座席へと、上がり込む形になった。
男を跨ぎ、馬車の壁へと手をついて己を支えながら、己のもっとも恥ずかしい場所を、眼前に晒す。
羞恥にだろうか。かすかに、女の香りが感じ取れてしまうだろうか。
男の鼻先に、柔らかな羽毛のような銀色の和毛が擽るかもしれない。ピンク色の門を透かす、銀色の恥毛だ。
目の前には、街の日常の風景が広がる。
その中で、貴族の男に秘所を晒し、ひどく恥ずかしい強請るような姿勢をとっていることに逃げ出したい心地に見舞われた。
自然と頬が上気し、唇を噛み締めて耐えることになる。
白く柔らかな内腿、なだらかに削げた下腹。かすかに振動に揺れる膨らみ、どれも隠せないまま。
「──……こ、これで、よろしいでしょうか…っ」
■キュリオ > 裸身を晒し、自らの意思で恥部を晒す行動を取らせるのは実に愉快だ。
鼻先を擽る程の距離、生い茂る恥毛を軽く掻き分け、鼻をすんすんと業とらしく鳴らし。
「――――はぁ、雌臭い。
獣は流石、匂いもキツイな♥ 一々お伺いを立てねば行動も出来んのか?
指で広げておまんこをご覧下さい♥ 程度は言ってみたらどうだ。
あぁ、しっかりと媚びた声を出すのだぞ。」
すはぁ、と鼻が音を立てる度、生温かな呼気が茂みと、その奥に透ける粘膜を擽り。
伸びる舌が悪戯に、ざらりと茂みを舐め擽り、叱る――或いは躾の様に、手を持ち上げるとパチンッ、と剥き出しの尻を一叩き。
「おぉ、そうだ。儂の事はキュリオ様と呼べ。特別に許そう。
貴様の名は何だ。ほれ、まんこを晒したまま自己紹介をするが良い。」
窓の外には、変わらぬ日常の姿がある。
壁一枚を隔てただけで、一方の此方はこの様だ。
純粋そうな幼子が、窓から覗く相手に気付いたのか、笑顔で手を振っている。
その顔が、顔射により汚されているとも知らず、自ら性器を晒しているとも知らずに、だ。
■フィオーレ > 自分では決して望んでいないのに、己のもっとも恥ずかしい場所を晒さなければならない。
その事実に、頬が火照り。ふるふると首を横に振れば、背で長いみつあみが跳ね踊る。
鼻の鳴る音に、さらに周囲に追い込まれ。
「………っ、ぅ…… そんなはず。
──…ぁ、いえ……その、も、申し訳、ありません…。 ぁ、あ…っ ん…」
蔑むような言葉に、咄嗟に言い返しそうになり、しかし、懸命にそれを捻じ伏せて、下位の者としての礼を尽くそうとする。
生温かな感触が、吐息そのものが愛撫となって敏感な場所を擽り、びく、と腰が跳ねる。
舌が繊細な繊毛を舐める感触に、思わず声が溢れ、躾けの如き打擲に、躰を竦ませた。
じんわり、と熱っぽい痛みが柔らかな小ぶりの尻に宿り。
「……ひぁっ! ……っ、ぁ…キュ…キュリオ、さま……どうか…っ、フィオーレの…おまんこ、を…ご覧ください、ませ…」
細い指が、要求されるままに、閉じた初々しい肉の門を左右に開く。
その奥のサーモンピンクの花弁を晒すように。しっとりと潤んで、かすかにひくつく女の場所を見せつけた。
恥ずかしさと屈辱に、頬はさらに紅く熱く。
小窓から見える幼い子供の無邪気な様子に、びく、と戦慄き、かすかに泣きそうな歪んだ笑顔で、その振られる手に応じるのが精いっぱい。
その表情は淡く色づき、艶めいたものに変じている。そのことを今にも悟られそうで、怯えながらもそれが身体を敏感にしてしまうのか、秘所はさらに淡く潤み雫を滲ませる。
「──……や……は、恥ずかしい……」
■キュリオ > 言い返そうとしたその時点で。
相手の謝罪を聞き届ける事無く、手を振り上げて尻を打ち据える。
尻肉が波打つ程の衝撃が走り、そのまま赤く色づく尻をむちりと指を食い込ませてこね回し。
「良いか。今から尻を叩いたら「ありがとうございます」だ。
――――おぉ、開いたら一層匂いがきつくなったぞ。物欲しそうにひくつかせおって。ひっひ♥」
躾を施す様、一つのルールを課す。
尻叩きの度に礼を告げろという、不条理なそれを。
相手がそれを了承するかどうか等、問題ではない。守れなければまた難癖をつけるだけなのだから。
笑み交じりに開かれた粘膜へと息を吹き付け、その場所がどんどんと潤みを帯びて様を観察し。
外で無邪気に手を振っていた幼子は、気づいてくれたことを喜ぶ様に一層その表情を緩ませていたのだが。
母親らしき女性がその手を掴み、慌てて抱き寄せてその場を離れていった。
相手の顔が粘液で濡れている事に気付き、ましてや笑顔を浮かべている様を見て――去り際に、変態、と唇のみを動かして詰った事に相手が気付くかどうか。
そして羞恥の言葉を紡ぐ相手の気を引き締める様、バチンッ、と尻に平手を落とす音が鳴り響いた。
「どうした。どんどん涎を垂らしておるぞ。
何ぞ気になるものでもあったか?言ってみろ。」
ただただ、性器の変化から相手の状態を推察して会話を進めるという異常な状況。
舌を伸ばし、ぬたぁ、と割り広げられた花弁の内側をざらつく舌が通り過ぎ。
にるん、と離れ際に舌先がクリを穿る様にその突起を舐め擽る動きも見せて。
■フィオーレ > 「きゃぁ、ぅ!」
打ち据える音が、馬車内に満ちる。
その瞬間、身体が熱い痛みにびくつき、尻肉を捏ね回す手の動きに、呼吸が震えた。
「──……ッ、……ぅ、……あ、…ありがとぅ、ございます……。
……ぁ、あっ、や… そんな… 」
施された躾けの言葉に、唇を噛み締めて屈辱混じりにでも受諾するしかない。
自然と荒くなる呼吸が、じんわりと熱を孕み。
己の指で開いた、滅多に外気に触れることなどないだろう花弁に呼気を感じれば、ひくつき、さらに艶を帯びるかのように雫が溢れて、内腿にあと少しで滴り落ちそうなほど。
小窓の外の風景に、つきん、と心が痛む。羞恥に身悶えしたくなる。
母親に詰られて当然なことをしているのだという自覚に、唇を噛み締めながらも、街の何気ない風景の中で肌を晒す羞恥に戦慄く。その中で、不意に再び響く躾けの打擲音。
「ひぅ…っ!
……あ、ぁ…り、がとう、ございます…。 あ、あ…んっ… やっ、ぁああっ」
早速躾けの功は奏しているが、舐めあげられる感覚に甘い声を上げながら、思わず腰を引きそうになる。
恥ずかしい場所を味わわれ、敏感な肉芽を擽られれば、背は自然と仰け反り。とろりと、愛蜜が内腿から伝い落ちた。
「……っ、ぅ… ち、小さな子が、手を振って、くれて…。…けれど、その母親に、気づかれて……しまって。──…っ 『変態』と…」
■キュリオ >
「くぁっはは!良いぞ、きちんと礼が言えるではないか。
ほう、ほう、それで?」
べちゃり、べちゃり、と言葉の合間合間に舌が伸び、広い舌平で粘膜をぞりぞりと舐めあげる。
唾液と愛液の混じり合った粘液が、やがて腿を伝い落ちる頃、相手に羞恥と、或いは興奮の素となる一連の出来事を報告させて。
合いの手を入れる様に頷きながら、唇を窄めてじゅじゅっ、と肉芽を吸い上げた。
「…っぷぁ。
はぁっはは!悦んだ訳か!母親に変態と詰られて!
それとも子供の方か?全裸で手を振り返す行為に興奮したか?そら、どっちが感じたんだ!」
仰け反る動きに合わせ、尻に平手をもう一発。
興奮以外の感情だって勿論あるだろうに、選ばせるものは興奮ただ一つ。
その上で、どちらが興奮したのだと、重ねて相手に意識させるように選択を迫り。
束ねた二本の指を近づけると、覗く膣口を割り広げ、にじゅりと胎内で指を折り曲げ腹裏を擦る。
■フィオーレ > 「ひ、ぁ、…あぁあっん… キュリオ、さま…っ」
濡れた音が、絶え間なく己の恥ずかしい場所から響き、ぬらりとした舌の感触をまざまざと繊細な場所に感じ取る。
柔らかな肉の閉じ目がひくつきながら、浅ましく蜜を溢れさせ、湧き上がる快感に身悶える。
敏感な肉の秘芽に吸い付かれるたびに、甘い声が溢れて、壁について己を支える手の指が、爪を立てるように感覚に耐えようとする。
「は、はぅ…ん…… あっ、ぁあ…っ
……そ、それは。……──っ
──……… こ、こんな… 恥ずかしい…ところ、見られてしまって…。……ッあ、わたし…
…多分、どっち、にも…っ あぁっ! あ、ありが、と……ござ、い……ま…戦線」
言葉が途切れたのは、尻を叩かれたが故だろう。
恥ずかしい、逃げ出したい、苦しい、そんな様々な感情はぐつぐつと煮え滾るようで。
けれど、昂奮しなかった……ということではないのだと、自覚してしまう。
頬を染め、柔らかな毛皮に包まれた耳がひくりと跳ねて。
「……あっ、ぁ…ぁん、っ …やっ、ぁ…ナカ、指……あぁ、ん、っ 」
だめ、と言いかけてその言葉は途切れる。
自分のナカで太い指がうねるように動く。狭い蜜壺の中で、指が埋まるごとに、愛蜜が押し出されるように溢れ。
指の動きに合わせるように、腰がゆるゆるとくねるかのように反応してしまう。
■キュリオ >
「ほぅ、どちらもか。
その母親の言う通り、変態の様だな貴様は!
先ほどからどんどん蜜が溢れだしておるぞ♥」
此方の言葉と刺激に反応し、蜜を溢れさせる相手の様相は実に嗜虐心を誘ってくれる。
胎内に嵌まり込んだ指は肉の感触を確かめる様に蠢き、粘りついた音を立ててその穴を穿り始め。
「何、まだまだ時間はある。
貴様のその変態の性根、とことん引き出してくれようぞ。
そら、まずはこのまま一度イッてみせろ…!}
市場へと行くだけならばもう着いても良い頃だろう。
しかして相手を解放する時とはまだ、ならない。
その後も人の気配が絶えぬ場所を選んで動き続ける馬車の中で、相手を嬲る行為は続く。
尻を叩き躾を施し、雄の汁をぶちまけマーキングを施し。
相手のお使いが終えるのは、さて何時になることやら――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフィオーレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフラニエータさんが現れました。
■フラニエータ > とある平民地区の酒場、カウンター席に女は居た。
各々の客席からは酒の香りを乗せた楽しげな笑い声が漏れ、女の耳へと届けられる。
現在一人で飲んでいる女にとってあまり面白くはないそれに対して、眉間に皺を寄せながらの小さなため息を一つ落とす女。
酒場の入り口の方へと体を向け、カウンターに肘を乗せ頬杖をつく。
気だるげに放り出された女の足が何度も組み替えられ、そのやっかみを思い切り表していた。
「――煩いわね…もっと静かに飲めないのかしら…」
我侭な女の独り言に「だったらそういう店に行け」と言わんばかりの視線を送る店主を尻目に
注がれている温められた黒ビールをシナモンスティックでゆっくり、しっとりと掻き混ぜると、砂糖を一つまみ。
それを酒に振り掛ければ、しゅわしゅわと音を立てて白い泡が弾け、増える。
女はその泡をシナモンスティックで柔らかく搔き、甘く撫で、優雅に弄び、退屈を紛らわせていた。その口角は薄っすらと上がっている。
■フラニエータ > 酒場の奥、ボックス席のとある団体。その中の一人、若い男性客が女の足をちらちらと窺っていた。
勿論それに気づかない女ではない。
泳ぐ目を必死に隠しながらのその行為は男性客の初心さを如実に表しており、なんとも可愛らしい。
女は気だるげな瞳をそちらに一度流すと、泡に塗れたシナモンスティック己の口元へと運ぶ。
そして長く赤い舌をそれに軽く押し当て、舌先で泡をゆっくりと撫で、絡め、掬い取って見せてやった。
勿論、態々大げさに喉を鳴らして見せるのも忘れない。
「…ふふ…可愛らしいわ…あんな子、欲しいわね…」
赤い顔を瞬時に背ける男性客。それを見逃さなかった女が嗤う。
■フラニエータ > 男性客の視線が徐々に釘付けになっていくに連れて、女の機嫌も良くなっていく。まるで頭の上に音符が飛び出しているかのようだ。
女は少々多目の砂糖を摘むと、それを酒へと振り掛けた。一気に増える泡がグラスの淵から毀れ、女の手を濡らしていく。
「あン…もう、毀れちゃったわ…」
さも困った、と言わんばかりの声を出しながら、何を思ったか泡で塗れた己の指を唇に近づけていく女。
そしてそのままその指を唇で擽るように撫で、軽いリップノイズを乗せながら泡を吸い取り始める。
ちらちらと男性客に視線を向けながら、時折妖しく微笑みかけながら。
緊張からかそれともそれ以外か、行儀よく座りなおして体をもぞもぞと動かし始める男性客。まるで小動物のようだった。
その男性客の仕草に満足した女は、ゆっくりとカウンター席から立ち、今宵一番の笑顔を向けてあげた。
乱雑に酒代をカウンターの上に置きながら、男性客に向けられている笑顔、その唇を動かす女。
一言一言ゆっくりと動かされる唇。それを凝視する男性客。
「――………………」
女の声は酒場の賑わいに掻き消されてしまったが、男性客には唇の動きで伝わったであろう。
女がなんと言ったのか…それは女が酒場を出た後、それを追う様に店を出ていった男性客を見れば想像は容易であろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフラニエータさんが去りました。