2018/11/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 酒場に宿屋、 娼館等が建ち並ぶ歓楽街。酒や香水の匂いが甘ったるく立ち込める通りを、 ほろ酔いの心地好さの中 ゆったり歩く。

「 …………… 」

夜の冷たい空気が、 僅かに火照った頬を掠める。柔らかなファーのケープに口元埋めながら、 こつこつ とヒール鳴らして

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 富裕地区の劇場で、歌劇を鑑賞していた妖仙。
定宿が平民地区にあるものだから、寝床へ戻りがてら聊かの物色。
目に留まるような娼婦でもいれば、宿に戻らず其処で夜を明かしても良いという打算を含んで。
喫煙を我慢していた反動で、ふっくらとした唇の端には黒漆と銀細工で装飾された煙管を咥え、夜の街を肩で風を切って歩く――何処からどう見てもお子様の姿。
歓楽街に馴染むか否かなんて気にした様子もない傲岸たる歩みは、予期せぬ事態で停止を余儀なくされる。

「………ぬ。」

整った眉根に一本の皺。
通りの向こうから、酒精の抱擁に身を委ねたフワフワした足取りの女の姿を認めたから。
気付いた時点で”怨敵退散!”等と喚かないだけマシなものだ。
淫具屋通りで、泥仕合を演じた相手方。
好意的である要素なんて、袂を振りに振っても転がり出る理由もない。

ノア > 程好く酔って、 ふわふわり… ファーのケープを靡かせながら、 ご機嫌に歩いていた ─── のだけれど、

「 …………… ぁ、 」

女の眉尻が、 ぴくりと吊り上がる。其れは、 いつかの "ぬるぬる小僧" を視界に捉えたから。こんな時間に、 こんな場所で、 再び対峙する事になろうとは… 兎も角、 視線逸らして通り過ぎるのも、 何だか逃げるようで癪だから

「 ダメじゃない、 子供は寝る時間よ ? 」

なんて嫌味を口にしつつ、 堂々正面から歩み寄った。そう… 相手の正体など、 相変わらず知らないまま。

ホウセン > 瞬間的にささくれ立った精神は、そこはかとなくフーッ!と威嚇する猫が如く。
能面にならずに済むのは愛嬌の欠片ともいえるかもしれないが。
売り言葉に買い言葉を吐きそうになるのを自覚し、平静を保つためのルーチンを求める。
袂から煙草入れを取り出して、女に見せ付けるかのように慣れた手付きで煙管に煙草を詰める。

「呵々!淫具を買い漁っておった使いっ走りの割に、中々に良識的なことを囀るようで安心したのじゃ。
 なれど、手弱女の一人歩きも感心せぬな。
 まさかとは思うが、男漁りの真っ最中ではあるまいの?」

彼我の距離が縮めば縮むだけ、お互いの身長差は残酷なまでに明白となる。
女が上で、妖仙が下。
当て擦りには当て擦りで応酬し、気丈にもと言うべきか、黒く大きな瞳で見上げる。
”口さえ開かなかったら”の見本たる人外。
詰めた煙草に燐寸で火をつけて一服する仕草は、ふてぶてしいにも程がある。

ノア > あれは確か、 貧民地区の淫具屋通りだったか… そして今回は、 夜の歓楽街。ジトりと目を細め、 身長差から自然と生じる角度で見下ろすも

「 ……… っ、 相変わらず生意気なクソガキ… 」

女の方は、 あからさまに感情だだ漏れに。口角引き吊らせながら、 きゃんきゃんと喚く

「 そ…… そんなんじゃないわよっ… 家に帰るとこ !!
  てゆーか、 ココはアンタみたいな子供の来るトコじゃないのよー
  とっとと帰れっ 」

最後には、 舌を出して見せる程の幼稚さで。端から見れば、 可愛らしい少年相手に管を巻く酔っ払いと思われているかもしれない。

ホウセン > 幸か不幸か、夜半を過ぎて酔漢の増える頃合では、通行人やら居を構える店々の従業員やらの気を引けるかも覚束ない。
よくある諍い事の一幕と、碌に意識にさえ登らぬのだろう。
子供が背伸びをする為に吸うのではなく、平素から嗜んでいると知れる吸引。
ゆるりと口から紫煙を吐き出すのだけれど、女の顔に向かって吹きかけぬ程度には手心を加えるらしい。
自身から見て左側に首を捻り、ぽわっと煙の輪を宙に描く。
子供の風体ながらに”大人気ない”という判断だが、性根の部分が腐っている為、どこまで自制できるか怪しい所だ。

「くははっ…!いやいや、善哉善哉。
 男娼を物色しておるなんぞ聞かされたら、腹が捩れて医者の世話にならねばならぬ所じゃった。」

見下ろされ、舌まで出される。
可愛げがある仕草だが、己に対する不遜は不遜。
外見年齢と界隈の不一致についての指摘には聞こえぬふりを決め込むが如く、左手の小指で耳を穿る仕草。
おちょくる気満々である。

「しかし、この組み合わせは危険じゃのぅ。
 ほれ、見ようによっては、お主がいたいけな子供をかどわかそうとしておるように見えるかも知れぬ。
 此処はそういう場所で、今はそういう時間じゃぞ?」

くくくっと、喉仏も目立たぬ喉の奥で忍び笑いを漏らす表情は、煮ても焼いても美味しくいただけぬほんのりと毒で味付けされた代物。
”たすけてー”なんて似合わない台詞を、声に出さず、唇の動きだけで囀ってみせる。

ノア > 其の身成を見れば、 一目で "イイトコの子" だと判断出来る。帰る場所が無くて、 仕方なく夜の街を彷徨いている訳じゃないだろうに… 何処の金持ちだか知らないけれど、 親はどんだけ放任主義なんだ !! と… 生意気に煙管なんて持った少年を、 細めた目で じぃと見下ろした。

「 それは良かった ! 子供を診てくれる小児科なんて近くに無いもの、 倒れられたら大変っ 」

完全に、 おちょくられている。また、 この子供に !
女も負けじと言い返すのだけれど、 自身の表情すらコントロール出来ず。腕なんか組んで見せるものの、 悔しさから唇が尖り始めていたり

「 なっ……… ?! 」

周囲からの見え方指摘されれば、 きょろきょろと辺り見回す顔にも焦りの色。更には "たすけてー" なんて口を動かす相手に、 びくんと肩が跳ねる。

「 へ… 変な真似しないでよねっ 」

ホウセン > 事実、男娼として勤められる程度に、見た目だけは整っている分性質が悪い。
この界隈では娼婦ばかりでなく男も売られているのだから、誰にも彼にも見慣れた光景。
とはいえ、流石に妖仙の見目の年代を購入するとなれば、聊か以上に”趣味的”な人物と目されるようで、チラチラと向けられる視線には好奇の念が鏤められている。
恐らくは上背を生かして威圧的に…なんて構えている様子の女に一泡吹かせられたと、聊か溜飲が下がる心地。

「安心せい。
 儂とて、無分別に吠えるだけの輩を、偏見の牢獄に捕らえようなんて碌でもない真似はせぬ。」

鷹揚に大きく一度首肯。
薄っぺらい身体をふんぞり返らせて、そこはかとなく偉そうに。
其処で今一度、紫煙を吐き出す。
明後日の方向に飛んでいく煙筈が、女の背後で異様な光景に取って代わる。
上に向かって浮かび、程なくして拡散する筈のそれが、最初に与えられたベクトルに逆らって、散りもせずにふわりと地面に落ちるのだ。

「とはいえ、無駄吠えは矯正せねば安眠も出来ぬじゃろう?」

重ねてもう一度。
融けずに地面に残った雪のように、林檎ぐらいの大きさの白い玉が二つ。
まるで意思を持っているかのようにコロリと転がって女の足に纏わり付き、足首までを飲み込む。
未だ煙の集合体で感触は皆無に近いだろうが、果たして女はその異変に気付けただろうか。

ノア > やっぱり、 気付かないフリをして通り過ぎるべきだったのかもしれない… なんて、 むぅ と唇歪ませながら今更に後悔する。何故こうも互いに突っ掛かる事となったのか、 キッカケも思い出せないけれど ─── いくら相手が子供とはいえ、 どうにも負けたくない。

「 なっ…… レディを "輩" 呼ばわりしないでよねっ 」

相変わらず、 きゃんきゃんと言い返してしまう女は… 仄かな酔いと、 ムキになる程の悔しさのせいで、 注意力など皆無に等しく。女に直接紫煙が吹き掛からぬようにと吐き出した最低限の気遣いにすら、 気付けているのかどうか。背後や足下で起きている事ならば尚更、 気付く事など出来る訳がなくて

「 ふんっ… 矯正が必要なのはドッチよ、
  "歳上は敬うもの" って教わらなかったわけー ? 」

ホウセン > 吐き出した煙草の煙に、少量の呪力を練り込んでいる。
それが地面を転がる雪玉めいた紫煙という、奇異な光景の種明かし。
”煙鬼”という式を生み出す術を、数段簡略化させた代物だ。
斯様な代物に触れても、威勢の良い台詞を小気味良く吐き出し続けていることから、気付けていないのだと察せてしまう。

「ふっ…ははっ…ふははっ!
 良いぞ、確かにそれはその通りじゃ。
 ”歳上は敬うもの”ならば、全ては…”仕方ない”のぅ?」

突然の大笑いの理由は、妖仙の素性に思い至れなかった女には疑問符を浮かべる対象にしかならなかっただろう。
長い年月を閲した人外。
成人しているとはいえ人間の時間軸では、到底測りえぬ存在。
故に、歳上たる己を敬うように”矯正”されても仕方あるまいと、女の発言に笑いのツボを刺激されたが故の事なのだから。

「興が乗った。
 少しばかり耳目が塞がれようが、慌ててくれるでないぞ?」

雪駄を履いた足が、ザリっと砂埃を起こしながら地面に何事かの紋様を描く。
周囲の人間の意識を散らす為の、隠蔽の呪法。
次いで、細い細い左手の指をパチリと鳴らして合図すると、足元に蟠っていた煙玉が爆発的に肥大し、大口を開けた怪物が獲物を丸呑みするが如く、女の身体をすっぽりと覆い尽くしてしまう。
さながら、繭玉のような塊を傍らに、重ねて韻を踏むように足で石畳を蹴れば、堅牢な筈の地面に穿たれる虚。
不条理のオンパレードなのに、其処だけは自然の法則に従って白い玉は落下し、小さな人外もその後を追って身を躍らせる。
その一瞬後、端から両者は存在していなかったかのように、歓楽街には健全で不健全な賑わいが溢れて――

ノア > 「 ちょっと… 何がそんなに可笑しいのよ、 」

女の意地を象徴するかの様なショートブーツのヒールから、 徐々に、 白い足首までを… 感触もなく脚を捉えた白い煙。其れに気付いたのは、

「 ───── ?! 」

すっぽりと、 身体ごと呑み込まれた後で。相手の言葉の意味も、 状況も、 何もかも理解出来ないまま

─── ── ─

妖仙を挑発した人間の女は、 意図も容易く拐われてしまった。行き先も、 其処で何が待ち受けているのかも… 全ては妖仙の、 気分次第で ──

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にモッペルさんが現れました。
モッペル > 「…………あ"ー……」

(早朝の平民街。その一角にある公衆浴場。昨夜は旅の疲れもあってさっさと寝てしまったが、体の汚れなどはやはり気になるもの。体を拭く湯を貰おうとしたが、大きな浴場がある。との話を聞き、早速行ってみることに。時間帯的にまだ人も少なく、大きな湯船に体を伸ばして入浴中…背中を湯船の縁に預け、もたれかかりながらのくつろぎタイム。巨大な体躯ははいるときには一気に湯があふれるほどだけれども、そんなものは複数人同時に入っても同じ。気にせずだらけて)

モッペル > 「…いかんいかん。寝てた…」

(ざぶ。と湯殿から上がり、軽く伸び。そのまま食事にでも出かけようとあとにして…)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からモッペルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」にアムネシアさんが現れました。
アムネシア > 日が傾きかけ、木々の影が伸びていく時間。
平民地区の片隅にある公園の中は植えられた木々のせいで通りからは少し見づらい。
買い物の帰りに修道服姿の少女がそこへと通りかかったのはまあ、特に用はないのだが喫緊の幼用事があるとも言えた。
向かう先は片隅の小さな屋根がついた簡素な建物。
数分後、用を済ませてすっきりとした表情で出てきた少女は少し休憩とばかりにブランコに腰を下ろす。
買い物の荷物は量が量だから配達を頼んであるし、今晩の食事の準備も孤児院を手伝ってくれている奥方に頼んである。
今晩もまた酒場に行かなければならないし、少しゆっくりしていこうと軽くブランコを漕ぎ始める。

「しかし、この辺も少しガラが悪くなって来たわねぇ。」

先程用を済ませた建物へと据わった視線を向け小さく嘆息を漏らす。
時々子供たちを連れて遊びに来ていた場所だが、少し考え直さなければならないかも知れない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」にグスタフさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」からグスタフさんが去りました。
アムネシア > 少しずつブランコの勢いが付き、ブランコが描く弧が大きくなっていく。
頬を撫でる風を冷たく感じるものの次第に童心に返ったような気持ちになり楽しくなってくる。
もっとも子供の頃の記憶などほとんど覚えていないが……。
だが、それでも子供たちとこうして遊んだ記憶は浮かんでくる。
あの子達は元気にやっているだろうか……すでに天珠を全うした子達は幸せになれただろうか……。
思い出の中の子供たちは皆笑顔で……自然と少女の顔にも笑顔が浮かぶ。

「あ……っ!」

一際強く勢いを付けた瞬間ウィンブルが飛んでしまい、慌てて手を伸ばす。
だが、手は届かずウィンブルはふわりと風に乗って簡易トイレの前へと落ちた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」にグラムヴァルトさんが現れました。
グラムヴァルト > 「――――…あァ?」

便所の目隠しからヌッと顔を覗かせた長駆の足先、鋼の脛当ても厳ついロングブーツに引っかかる上品にくすんだ色合いの布切れ。銀眼に深い影を落とす眉庇をピクリと持ち上げたその男は、腰を折ってヒョイとそれをつまみ上げる。
そのまま鼻先を寄せすんすんと匂いを嗅ぐ風情は犬科の獣めいた所作。
そこに残る女の芳香を感じつつ、ギョロリと動かす三白眼が、中途半端に細腕を伸ばした修道女の小柄な体躯を目に止めた。

どこか不機嫌な様子で口元を引き結んだまま、不躾な銀眼が少女の体躯を舐め回す。

アムネシア > 飛んでしまったウィンブルを視線で追いながらブランコから飛び降りると長い黒髪とスカートがふわりと風をはらみ、くすぐったげに髪色と同じ色合いの猫耳が数度揺れる。
小柄な身体に会った小さな歩幅でトイレへと向かえばそこから現れた大男に視線が止まる。
ウィンブルを拾ってくれた……にしては少し様子がおかしい。
が、少女は構わずゆったりとした足取りで大男へと近付き、人懐っこい笑顔を浮かべてその顔を見上げる。

「やあ、こんにちは。
 拾ってくれたのね、ありがとう。」

小柄ながらも女らしい肢体を黒の装束で覆った少女はその身へと向けられるギラついた視線を意に介す様子もなく、まるで野良犬に餌付かするような気軽さで話しかけ右手を伸ばす。

グラムヴァルト > 黒髪から突き出た三角耳を入れたとて、己の顎にも届かぬ背丈。その割には十分に雌を感じさせるだけの発育を終えた美味そうな肢体。風に漂い香るのは石鹸だか何かの清潔な体臭だが、その奥に潜む卑猥な雌フェロモンをグラムヴァルトの鋭敏な嗅覚は見逃さない。
引き結んだ唇がニィ…と口端を釣り上げて、発達した犬歯を覗かせる。
近付く少女を高みから傲然と見下ろし、屈託のない声音にも凶相を綻ばせる事無く

「あァ、こいつァてめぇの持ちもンか。クク…ッ。」

高い鼻梁を改めてウィンプルに突っ込み、すぅぅ…と見せつける様に匂いを嗅ぐ。その様子は、少女の下着の匂いを嗅ぐ変質者の様。
細めた凶眼の下卑た風情によって引き出した印象で、眼前の小娘の羞恥を煽ろうという悪趣味。
無論、こちらに差し出された小さな手の存在など見えていないように無視してのける。

アムネシア > 「修道女を見たことはないの?
 一応一張羅だから、返して欲しいんだけど?」

差し出した手に構わず被り物へと鼻先を突っ込む大男を少し困ったような苦笑で見上げる。
その様子からは恐怖心を感じているような素振りは見えず、むしろ近所のいたずらっ子を眺める主婦のような余裕すらも感じさせる。

「君はどこの子?
 もし、おなかが空いてるならご馳走するわよ。
 まあ、うちも貧乏だからあんまり期待しないで欲しいけど。」

にっこりとさらに笑みを深めると大男のおなかへと触れる。
あら、硬いわねと着やすくぺたぺたと触りまくる。

グラムヴァルト > 「―――――…あ゛ァ?」

『何だコイツ。』不機嫌さを増して見える男の凶相に、そうした内心が垣間見える。

「(妙な小娘だ。オレを怖がるどころか、まるでこいつァガキ扱いじゃねぇか……。それだけじゃねぇ、気配が妙だ。ただのガキじゃあねェな……。)」

野犬めいて尖った銀眼を細め、暗殺者としての冷静な眼差しで少女を分析する。正体不明。戦力不明。下手をすれば魔神やら天使やらの可能性すらある。
だが――――。

「――――……気に入らねぇなァ。」

歪んだ笑みを消した男がポツリと呟く。
こちらの腹を無遠慮に触る手の小ささ、柔らかさ等はどこからどう見てもただのガキ。にもかかわらず、こちらを警戒させる何かがある。

「腹ァ減ってるかだと? あぁ、腹ペコだよ。今朝からずっと食ってねェ。そんな男の前に、てめぇみてぇにマン汁くせェ匂いプンプンさせた小娘だ。こりゃああれか? どーぞ召し上がってくださいませっつぅ新手のサービスってやつだよなァ? あ゛ァッ!?」

腰を折って顔を近づけ、その額で少女の額を軽く小突く。最早完璧に子供に絡む大人気無いチンピラである。そんなビジュアルは愉快なれど、孕む怒気は冗談では済まない。例え周りで誰かが見ていたとて、うかつに注意など出来ぬ危険な気配が撒き散らされている。

アムネシア > 「おっと、ごめごめん、触られるの好きじゃなかった?
 いやー、立派な腹筋だからねー。
 なかなか今時ここまで鍛えられた腹筋はないよ、おねーさんが保証する。」

大男の威嚇は意に介さずともその不快げな呟きには手を引っ込める。
片目を瞑って赤い舌を見せる茶目っ気たっぷりな仕草はとても威圧感を隠そうともしないチンピラへと向けるものではないだろう。

「あー、そっち系?
 まあ、若いしねー、溜まっちゃうのは仕方ないよね。
 でも、女子に臭いとか言っちゃダメよ?
 デリカシーがないって嫌われちゃうわよ?」

身長差があるのにわざわざ額を突き合わせてくる大男の仕草に思わず笑みが溢れる。
そのまま小さな両手で大男の頬を挟み、まるで母親が幼子にするようにその鼻先へとちゅっと口付ける。

「溜まってるならしゃぶって抜いてあげようか?
 ここじゃ人目につくからそこのトイレででもいい?」

癇癪を起こす子供をあやすよう頬を撫で、上目遣いに甘い吐息混じりに囁く。

グラムヴァルト > パチキの一つでもかましてやれば、多少はビビッて涙目など見せるのではないか。そんな下卑た期待を滲ませる凶眼が見つめる中、小さな黒猫が見せた反応は流石に予想を超えた物だった。
頬を包む優しい手付きと、鼻先に触れる柔な唇。
見開いた三白眼と犬歯剝き出しの威嚇の表情は、周りで見る者には少女の細首に食いついて噛み殺そうとする凶人の顔に見えただろう。
しかしその実、余りの驚きに顔の筋肉が引き攣っただけである。

「―――――……なん、………なん、なんだ、てめぇは。 意・味・が、分かンねェッ!!」

グァッと開いた大口は、尖った犬歯も相まって酷く恐ろしげ。
しかし、指抜きグローブから突き出した一本指にて、ドスッ、ドスッ、ドスッと少女の額を小突き回す様子はどこかコミカルにも見えただろう。
無論、本気でやれば子供の頭蓋などあっさり貫く鋼指であるため、相応の手加減はしているつもり。それでも、普通に痛いだろうし、小柄な少女の体躯をふらつかせるくらいの力は入っている。
そんな戯れめいた指撃が成功したのなら、困惑に塗りつぶされつつある憤慨もいくらか和らぐ事だろう。
そうした後に、修道服の少女が吐くにはあまりに卑猥なセリフについて言及させてもらうとしよう。

アムネシア > 「おっと、おっと、おっと!」

少女の指の倍以上もあるような野太い指は少女の額程度容易に貫ける力を持っているのだろう。
それで何度も額を突かれると突かれる度に身体が仰け反り、まるで起き上がり小法師のよう。
さすがにそのままでは言葉を発することも出来ない。
幼子が父親の指を握るよう、むんずと右手で一本指を握るとそれを支点に額を逃がす。
大男が構わず小突き続ければ額には当たらないものの少女の小柄な身体は前後にぶんぶんと揺れることだろう。

「私?私はアムネシア、孤児院の院長よ。
 あと、踊り子とか剣闘士もやってるけどまあ、そっちは副業って感じね。
 で、さすがに痛いからちょっと指を止めなさい。」

さすがに痛みを感じるのかちょっぴり涙目になりながら自己紹介と共に大男に子供を相手するよう嗜める。
さらりとした黒髪から覗く額にはアザどころか少しも赤くなっている様子すらない。

「それで君の名前は?
 わんちゃん系?」

随分と鼻がいい様子に犬か狼系の血が混じっているのかとあたりを付け、優しい微笑みを浮かべて見上げる。

グラムヴァルト > ようやく予想通りの結果が得られ、惑乱と憤慨に掻き乱されていた狂狼の頭も幾分落ち着く。こうしてやられるがままの状態でいれば、眼前の正体不明も年相応に可愛らしくは思える物だ。
口調は相変わらずクソ生意気だが、こちらを見上げる涙目は嫌いじゃない。

「――――ハァ? いんちょおだァ?? 浣腸の間違いじゃなく、院長ォ?? しかも踊り子に剣闘士とか、ますます意味が分ッかンねェんだよッ!! 大体なァ、下っ端だか院長だか知ったこっちゃねェが、その野暮ってェ服装からすりゃあ、どっかの教会の尼なんだろうが、まんこグチョ濡れの色狂いみてェな匂いさせて、更にはこの訳の分かンねぇババアみてェな余裕の態度! オ゛ゥルァアアッ! ホンットォォォオに、何ッなんッだ、てめェェエエッッ!! それに誰がワンちゃんだゴラァァアアァアアッ!!?」

喋っている内に再びイラッと来たのか、今度は伸ばした両手が少女のぷにぷにと柔らかそうな頬を左右からつまんで引っ張る乱暴狼藉。
言われた通りに指は止めてやったんだから文句はねェだろ!なんて事を言うつもりはなく、単に賢しらな言葉を吐く口元に何かしてやりたくなったというだけ。
その声量からすれば、特に最後の一言にキレたらしい。
そして下方からこちらに向ける慈母の様な微笑みが心底ムカつくといった狂狼の風情。

アムネシア > 「そ、院長先生よ。
 まあ、私もさ、ホントよくわかんないと思うんだけど、他に説明のしようがないのよね。
 あと、さすがに浣腸はおねーさん恥ずかしいかな……君そういうの好き系?」

ようやく落ち着いたとふにゃっとした笑顔を向けるも、話している最中に再度ヒートアップしていく大男の様子に小さく嘆息を漏らす。

「あー、ごめんごめんって。
 だって、君の名前わかにゃああああああ!?」

両頬を引っ張られるとどこまでも伸びるのではないかと思えるほど柔らかく伸びていく。
横一文字になった口からは言葉にならない情けない悲鳴が溢れ、瞳にも涙が浮かぶ。
ギブアップと意思表示するよう大男の腕をぱんぱんぱんと数度叩き、その硬い腹筋へと指先を這わせて『ストップ ゴメン』と文字を書きなぐる。

グラムヴァルト > 少女の頬はこれまた狂狼の予想を越えてよく伸びた。
『うわ、なんだこれすげェ!』思わず感嘆し、思う様に弄ぶ白頬。
悲鳴じみて響く奇声も目元に浮かぶ涙も可愛らしく、はだけたジャケットから覗く浅黒い腹筋にふれる白い指先の擽ったさにようやく男は手を離した。
未だ不機嫌そうな表情を維持しつつも、大きな口の端が多少綻んでいる所を見ればそれなりに満足した様子。

「――――カ…ッ! まァいい。 ガキ、てめぇ、アムネシアとか言いやがったな。オレの名前はグラムヴァルトだ。犬じゃねぇ、狼でもねぇ、人間だ。見りゃあ分かンだろが。大体なンだってこんな分けわからんガキに名前明かしてんだよ、オレァ…。」

今度こそ本当に落ち着いたのだろう。
今にも彼女の鼻先に噛みつかんばかりだった腰折る姿勢を正し、再び高みへ持ち上げる頭部。顔にかかる灰色髪をうざったそうに乱雑にかき揚げた後、ブレーのポケットに突っ込む両手。

「――――で、おめェは何だ。娼婦か? ヤク中のエロガキか?」

つい先程、孤児院の院長で、踊り子で、剣闘士という自己紹介を受けたのだが、そんな訳の分からない記憶は消えたとばかりに聞き直す。

「少なくともただのガキじゃねぇ。」

改めてギラつく銀眼が少女の小顔を捉える。
――――が、不意にその瞳が明後日の方向へと持ち上がり

「――――ま、ンな事はどうだっていいわな。」

あっさりと疑問を消した。事実、彼女が何者だろうとグラムヴァルトにとってはどうだっていいのだ。それよりも余程に、先刻からずっと男の雄を刺激する少女のフェロモンに興味がある。

アムネシア > 「いひゃいいひゃいいひゃいっ。」

よく伸びる頬を餅のように弄ばれる少女は涙目で男の腕を叩き続ける。
ようやく解放される頃には大きな黒瞳に大粒の涙が浮かび、赤くもなっていない頬を両手で撫で回す。

「あー、もう、痛かったぁ……。
 わかった、グラムヴァルト君ね、覚えたわ。
 わんちゃんって言ったのは謝る、ごめんなさい。」

子供たちに悪いことをしたらちゃんと謝るよう躾けている立場上、両手を膝に突いて深々と頭を下げて素直に謝罪する。
そして、顔を上げればはるか上空に行ってしまった男の顔を見上げ、何だか可笑しそうに笑みを零す。

「娼婦じゃないけど身体を売ることもあるわ。
 クスリは興味があってもやめておきなさいね。
 アレ、本当に天国と地獄を行ったり来たりすることになるから。
 まあ、禁断症状は味わったことないんだけどね。」

大男の問いかけに対し真顔で見上げ、人差し指を立てて真面目な話よ、と、まるで経験者は語ると言った口調で助言する。

「まあ、見た目通りの年じゃないわ。
 でも、何歳かは秘密よ♪」

人差し指を立てたまま、少し身体を傾けて片目を瞑りポーズを付ける。
そして、大男の大きな手を優しく握り、包み込むような優しい笑顔を向け……。

「トイレ行く?」

抜いてあげるよ、と口を開き赤い舌を見せた。

グラムヴァルト > 「君を付けンな気持ち悪ィ! 呼びにくけりゃグラムとでも呼べ。」

素直に謝る様子には、鼻を小さく鳴らす事で返事とした。やたらと丁寧な謝罪に少々怯んだなどと知られるのは癪だからだ。
突然笑いだした小娘の様子を見下ろす怪訝が、再び妙に大人ぶった口調で鼻先に皺を寄せる。母親という物がいたのならば、多分こういった物言いをするのだろう。それが妙にイラつく。

「――――ハ、中身はカサッカサのババアかよ。」

歳を気にする女の決まり文句に、口端を持ち上げ嫌味なセリフを吐いたのは、その苛立ちが原因なのだろう。無論、節操なしの狂犬にとって、相手の実年齢などどうでもいい。
少なくとも先程触れた頬の瑞々しい柔らかさと、今しも香る雌の臭気は十分に食欲をそそる物なのだから。
そうしてようやく人心地着いたような気配となったからなのだろう。
互いに気の合うタイミングで発せられる事となった言葉は、慈母の笑顔で物陰へと誘う少女の良識とは異なり

「――――よし、ヤらせろ。どーせそんだけ濡れまくってンだ。おめェだって大好きなんだろが、雄のチンポ。」

言うが早いか、ポケットから引き抜いた両手がかちゃかちゃとベルトを緩め、ブレーの前合わせを閉ざしていたボタンを外そうとする。
放っておけば、股の布地を苦しげに張り詰めさせていた肉の強張りが、勢いよく冬の外気に飛び出すこととなるだろう。

そしてここは平民地区の公園、公共の場。
既に日も落ちようかという時間帯に平民地区の公園に足を運ぶ物好きは少なかろう。それでも、傍らの通りを行く者はいるだろうし、周囲への配慮など持ち合わせぬ男の怒声はよく響く。
その結果、公園の木立の影にはこちらに目を向けヒソヒソと何事か囁き合うギャラリーの姿がちらほらと。
そんな場所でおっぱじめるつもりなのだ、この男は。
無論、少女がどうしてもトイレがいい!と強弁するなら従ってやってもいい。が、どうせならば人目のあるこの場所で、小生意気なチビ猫を恥ずかしがらせたいという意地の悪さ。

アムネシア > 「はいはい、グラムね。」

うちにもこんな子いたわーと笑みが零れそうになるのを堪えつつ、かったるーと言った表情を作って掌をひらひらと振って見せる。

「あー!ちょっとその言い方ダメよ!
 ぴっちぴちだったでしょ!」

大男の言葉に眉間に皺を寄せ睨みつける。
と言っても本気で怒ったわけではないのだろう、まるで子供を叱りつける母親のような怒り顔。

「あー、まあ嫌いだと言えば嘘になるけど……。
 一応誰彼構わず喜んで股を開くような……淫売だったわ。」

途中まで大男の言葉を否定するもよくよく考えればそういった存在に貶められたことを思い出し、小さく苦笑を漏らす。

「でも、さすがにここではねぇ?
 子供の教育にもよくないし……後、お口で許してほしいんだけど…・…。
 って、ちょっとちょっと!こんなところで脱がないで!?」

話している最中に大男が下履きの前を寛げ始めると慌てて下履きの上から張り詰めた股間を握る。
そのまま周囲を気にしながら大男の手を引いて男女兼用のトイレへと押し込む。

「あのねぇ、子供が来る場所でそういうことしちゃダメでしょ?
 その辺ちゃんと弁えなさい!!」

握った男の弱点をお仕置きとばかりに小さな手で力一杯握りしめる。

グラムヴァルト > 「ハァッ!? 口ィ?? てめぇのクソちっちぇ口にオレのモンが入るわけねェだろ。それにオレァ、修道女だの女神官だの聖女だの相手にする時ァケツに突っ込む事に決めてンだよッ! いいから黙ってケツほじらせろッ!」

獣めいた五感を有する男である。
当然ながら、少し放れた木陰でヒソヒソ言い合う羊共の存在には気付いていた。しかし、その声音には欠片の配慮もなく、『これからこの小娘のアナルを犯しますよー!』と大声で宣言するかの物言いを響かせる。
途端、木立の向こうからの視線が熱を帯びた。
痛々しい程に張り詰めた巨根を下げかけの下衣と共に抑える小さな手指。
少女の慌てた風情に『ざまァ見やがれ』とでもいいたげなニヤニヤ笑いを向けつつ、黙ってのそのそと物陰へと移動する長駆は

「―――――ぬぐォォおォォォ……ッ!?」

可愛らしい手指の精一杯の反撃に苦鳴の喘ぎを漏らして腰を折った。
少女の握り込んだ玉は、肉棒のサイズに見合った重量感たっぷりの代物。
腰布の中で興奮の淫熱に蒸れた皮が、その奥に蠢く巨玉のなんとも言えない感触を少女の手のひらに生々しく残すだろうが――――そのセクハラの代償が長く尾を引く男に特有の苦しみ。
よろめく巨躯が腰を折った滑稽な姿勢のままに震え、縋るように少女の肩へと乗せた手指に結構な力が籠もる。
そのまましばらくプルプルした後、垂れた灰髪から持ち上げた銀眼は恨みたっぷりに少女を睨みつけ

「て、てめぇ………絶対にケツ穴犯しまくってやるァ……ッ」

と、力強く宣言した。とはいえ、そのままお尻に入れるのは痛いから、口奉仕で濡らしてからとか適当な理由を付けるのなら、少女の口淫を受け入れるのに文句はない。
見た目にそぐわぬ年数を生きたと思しき少女のテクニックとやらにも興味はあるのだ。

アムネシア > 「あー、もう!大声でそんなこと言わないの!」

コイツわざとだ……大男のわざとらしい大声に慌てて張り上げた大声をかぶせる。
しかし、男の叫びは当然聞き耳を立てる野次馬達の耳へと届き、年端もいかない修道女が後ろの孔を穿られてどんな顔をするか嫌が応にも興味を引いてしまう。
そのまま大男をトイレに引き込んでも外には聞き耳を立てる野次馬の気配を感じる。

「はいはい、口で満足出来なかったらね。
 あ、夕飯までには戻らないといけないから……君、早漏?」

弱点を握られ腰を折った大男の膝の間へと跪き、窮屈に収まっている肉棒を引っ張り出すとまずはその先端へと口付け。

「ちゅ、ん、君のおっきいね。」

痛めつけた袋を片手で優しく揉みしだきながら先端から根元へと向かって裏筋に熱い舌を這わせ、幹を横笛のように咥えて軽く吸ってキスマークを残す。

グラムヴァルト > 「あァ? だぁれが早漏だ。てめェの涎だらだらおもらしマンコと一緒にしてンじゃねぇ。」

下半身に重く蟠る激痛が収まる頃に銀眼を下向ければ、流石は自ら淫売などというだけの事はある。手際よく剥かれたブレーの前合わせから猛々しく突き出した己の象徴が目に入った。
柔々と陰嚢を愛撫する白手が2つ合わさってようやく握り込む事が出来るサイズの野太い径。その長さとて、彼女の肘先よりは多少短いかといったレベル。
男の言葉通り、彼女の小さな口が咥え込むのは相当に大変だろうし、そもそも下肢の穴にも入るかどうか怪しい所。
しかし、未だ濃厚な愛液の香りを垂れ流す修道女である。先刻からの言葉でも分かる通りに経験も豊富なのだろうし、まぁ、どうとでもなるだろうというのが狂狼の判断。

「……………っ、……ク、……ハ、流石は淫売猫だな、ずいぶん手慣れてやがる……。」

先程の痛みを与える容赦無い鷲掴みとは異なる、はっきりとした愛撫を目的とする玉遊び。柔らかな唇間から伸びた小舌が這う裏筋からの甘い喜悦に、一瞬ピクッと内腿を震わせ、浮き出た血管も禍々しい肉幹への口付けに弄ばれる淫玉が持ち上がる。
日も落ちた共用トイレにポゥ…と灯るのは、ランタンに詰め込まれた光苔の淡い輝き。周囲の闇を全て払うにはまるで足りない光量が形作る薄暗がりの中、猫耳を生やした美少女が長駆の男の腰に顔を埋める卑猥な光景。
愉悦たっぷりの歪んだ笑みでそれを見下ろす狂狼は、遊んでいた手を伸ばし、黒髪から突き出た獣耳を手慰みにくにくにと弄び始める。

アムネシア > 「いや、早漏か確認取っただけでしょ。
 夕飯までに戻らないといけないからあんまりゆっくり出来ないのよ。」

幹に何箇所もキスマークを残しながら上目遣いに大男の顔を見上げ表情を確認しながらたっぷりと精液が詰まっていそうな袋の中身を優しく転がす。

「出来るだけ早く~~~~~出してね?」

話しながら鼻先を擦り付けるように根元から先端へと向かってたっぷりと唾液の載った舌で裏筋を舐め上げる。
そして、尖らせた舌先で鈴口を抉り、張り出したエラの裏側へと舌を当ててくびれに沿ってぐるっと回す。
これをお尻に挿れたら……肛門に引っかかって抜けないのではないか……そんな心配と期待が内申に走る。

グラムヴァルト > 「てめェ、オレのチンポしゃぶんのに、その態度はいただけねェなぁ……。ンだその片手間で適当なノリは。」

仕置きだと言わんばかりに弄んでいた猫耳をグリッと撚る。
そこへの刺激に対していまいち反応が薄く、よく出来た作り物なのではという不安が過ったための確認という意味合いもある。
しかし、巫山戯た物言いとは裏腹に、その愛撫は丁寧で堂に入った物だった。
凶悪な肉のうねりを見せる巨根に、どこまでも繊細な唇を押し付けながらの上目遣い。幼気な作りの顔と見上げる黒瞳の濡れた気配とのギャップがゾクリと来る。

「―――ハ、だったらさっさとチンポ濡らしてケツ穴おっぴろげやがれ。」

文脈を考えるなら、少女のまるで色気のないおねだりにそっけない返事を返し、いかにも退屈そうに体重を掛ける足を変える。
しかし、ぬらつく唾液の跡を付けつつ、淫水焼けした赤黒い膨らみへと舌が向かえば、そこから走るだろう鋭い悦楽に緊張するかに再び雄玉が持ち上がる。

「―――――……ッ、……ク、……ッ。」

先走りを滲ませ始めた小さな割れ目への舌嬲りが、つるりと矛先を変えてカリ首を舐め回すのに、ビクッと剛直が一度跳ねる。
大きな返しを備えた肉槍の穂先は、特に強い雄の味わいを少女の舌に広げるだろう。

アムネシア > 「ん゛っ!」

柔らかな耳を拗じられると肉棒へと舌を這わせたまま、くぐもった悲鳴が鼻から漏れる。
痛いと抗議するよう涙の浮かんだ黒真珠の瞳を向け、お返しとばかりにエラへと軽く歯先を当てる。

「ん、ちゅ……もう先走り……出てるよ?」

乱暴な物言いをしながらも袋を緊張に縮こまらせる様はなんとも可愛らしい。
先走りが珠となって溢れる先端へと顔を寄せ、猫のようにぴちゃぴちゃと音を立ててそれを舐め取る。
後から後から溢れる先走りを丁寧に舐め取りながらエラの裏側を持ち上げるよう少し強めに幹を扱く。

「……お尻に指挿れてあげよっか?
 すっごい出ると思うよ?」

とても咥え込めない巨大な肉棒の先端をぴちゃぴちゃと舐め取りながらいたずらっ子のような笑みを向け、袋を弄んでいた手の中指を立て、それで会陰部を軽く圧迫する。

グラムヴァルト > 「――――ハ、……ックォ!?」

猫耳への刺激への大きな反応に、ニヤリとした狂狼は、続く猫歯の仕返しにこちらもまた余裕を保てぬ大きな反応を見せてしまった。流石に涙目こそ見せぬ物の、『このアマァ……』とばかりに睨みつける銀眼が恨めしい。

「ンなもんは最初からだ、最初から。てめェのおしゃぶりに反応したわけじゃねェ。そもそもてめェの先走りに比べりゃ生易しいモンだろが。」

彼女の舌技は素直に褒めてやってもいいレベルなのだが、何故か癪に触るために返す言葉は虚勢を張った憎まれ口。そもそもが、先程から揶揄する彼女の蜜濡れこそ、グラムヴァルトを強く興奮させた一因なのだ。
雄汁をミルクを舐める仔猫めいて啜る少女の様子と、小さな手指が唾液を絡めて扱く雄根からの淡い刺激に昂ぶりが募る。
思わず声が漏れそうになる唇を引き結べば、代わりに鼻梁も高い小孔から漏れる興奮の呼気。

「………やッ、止めろ! オレァな、突っ込むのは好きだが、他人のモンを身体にぶち込まれて悦ぶ趣味はねェンだよっ!」

いたずら猫の戯れに返すのは、先程までの虚勢も消えた狼の怖気。
柔袋の中の玉が、2つ揃ってきゅんっと持ち上がる様を見れば、彼の拒絶もはっきり分かろう。
再びの仕返しは、先程よりは幾分柔らかな獣耳嬲り。
先端をくにゅりと折り曲げ、そのまま指先でくにくにと弄ぶ。

アムネシア > 「私のは……ん、半分ビョウキみたいなもんだし。」

雄々しい肉棒から溢れる雄臭い汁が堪らない。
舌先にぴりりと残る独特の味は普通に考えれば不味い類の味だが、なぜか夢中になって舐め取ってしまう。
鼻腔を満たす雄の臭い、そして、舌に残る味、さらにはとても入らないと思えるほどの威容。
あらゆる感覚器で雄を感じるうちに少女の軽口も目に見えて減っていく。
生理用品を着けていなければ溢れる蜜は床にまで垂れてしまっていたことだろう。

「ん、ん……んろ……。」

柔らかな耳へと与えられる刺激に甘い鼻息を漏らし、見上げていた黒真珠の瞳が伏せられ表情を隠す。
咥内に溜め込んだ唾液をだらぁと肉棒へと垂らし、それを舌と両手でしっかりと幹へと拡げながら――。

「――そろそろ挿れる?」

口だけ……そう言っていた少女は卑猥な落書きを背に、俯き表情を隠したまま問いかけと言う名のおねだりを口にした。

グラムヴァルト > 可愛らしい小舌による愛撫は、時を経る毎に熱を帯びていく。
最初の内の片手間な雰囲気の中では、何があっても出してやらねェと意地を張っていた若き狼も、大好物の氷菓子を舐めるかの熱心な舌愛撫には蕩けるかの心地を感じつつあった。

「ハぁ…ッ、ハ……ッ、………ッ、ク、ゥ………ッ」

少女の舌が唇が、敏感な場所を這いずるたびに甘い刺激から逃げ出す様に巨根が跳ねる。肉の圧力に押されて尿道内の先走りが溢れだし、そのおかわりに少女が吸い付くという危険な循環。
はっきりと乱れ始めた呼吸と、せり上がってくる射精欲から意識を逸らすべく泳がせた銀の三白眼が、饐えた悪臭が蟠らぬ様にと空けられた壁穴に向き

「――――……チッ」

忌々しげな舌打ちを漏らした。
夕食の時間とやらを気にする小娘の言を考えるなら、そろそろ終わらせてやるべきなのだろうと思えたからだ。生来、グラムヴァルトは女に対して性欲処理のための肉孔程度の認識しか持っていない。
にもかかわらず、孤児院の院長などという大仰な肩書を名乗った小娘の時間制限に意識を向けるのは何故なのか。
男自身も妙な話だと思いながらも、少女の後孔を弄ぶのは次の機会の楽しみにしておいてやろうと区切りを付けた――――ところで、不意に浮かぶ思いつき。
ニヤリ…。狂狼が浮かべた笑みは、さぞや邪悪に見えただろう。
――――が、そんな奇跡的な気遣いも、続く邪悪な企みもあっさり砕く少女の問いかけ。

「――――――…………おう。」

なんとも言えない微妙な表情なれど、返す言葉は一つしか無かった。
何やら完全にペースを握られている気分となって腹立たしい。
この苛立ちは、小娘のケツ孔にたっぷりぶち込んでやる。と八つ当たりめいて決定する。

アムネシア > 果たして王国の思惑通りに事は運んでいるのだろう。
黒の聖母と呼ばれし英雄がこうして男の股間に跪き夢中になって奉仕した上に肉の疼きに負ける様を晒しているのだから。

「……ねぇ、今何か悪いこと考えた?」

悠久の生の中で身につけた感覚は男の危険な企みを察知し背中をゾクリと震わせる。
本来なら逃げ出すべきその感覚、しかし、少女の心に刻まれた被虐による快楽への期待があえて危険へと足を踏み入れさせる。
死ぬことも傷つくこともない……そんな身体への慢心がそれを選ばせるのかも知れない。
肉棒を両手で握りしめ、上目遣いに見上げたその評定はまさに発情した猫。
淫孔からはとめどなく淫蜜が溢れ、据えた臭いのトイレの中に雌猫の発情臭をたっぷりと混ぜていく。

グラムヴァルト > 「――――おめェ、妙な所でおかしな勘働きさせやがンだな……。」

問いかけの直後、重ねた新たな少女の問い。
それに一瞬眉根を持ち上げた男だったが、すぐに力の抜けた様な、苦笑めいた笑みを浮かべた。眼前の小娘(実際には若き狼の想像もつかぬ時間を生きてきたのだろう相手)が、こちらの思いつきに何を期待したのかは分からない。
それでも、疼く肉孔よりも、こちらの他愛のない思いつきに注意を向けたという事実になんとも言えぬ可愛らしさを感じたゆえの笑みだった。

「いいんだよ、確かに面白そうな事思いつきはしたけどなァ、てめェのケツ掘る方がオレにとっちゃあ楽しそうだからそっちのおねだりに頷いたんだ。まぁ、あれだ、さっきの思いつきは、てめェのケツをチンポで味わえねェ代わりに、他のモンで愉しもうかっつぅ悪あがきみてェなモンだ。」

下らないジョークのオチを1から説明させられるかの妙な気恥ずかしさを覚える男の言葉は妙に早口。その銀眼はバツが悪そうに明後日の方向に向けられたまま。
そしてそんならしくない己に気付き、イラッとしたのだろう。
やけに蠱惑的な表情でこちらを見上げる雌猫の胸ぐらを乱暴に掴んで引き上げて、華奢で軽い体躯を無理矢理に反転させて、こちらに突き出される事になるだろう小さな尻にパァンと大きな手での軽い平手を打ち込もうとする。
そしてそれが成功しようがしまいが

「――――いいから黙って発情孔突き出しやがれ! 時間がねェんだろがっ!」

と、照れ隠しの様な怒声を響かせる。何やらトイレの外から「ヒィッ!?」なんて声音が聞こえて来たが、粗野な狼は気にしない。

アムネシア > 「ふぅん……。」

大男の説明を聞くうちに頬が嬉しそうに緩んでいく。
なるほど、そういうことか。

「つまり、私がダメって言ったのちゃんと守ってくれようとしたんだ♡」

大男の早口に対し、言い聞かせるようなのんびりとした口調。
ご褒美とばかりに肉棒の先端に甘く口付けし、修道服を刷りおろし細い肩と申し訳程度の下着で持ち上げられた形のいい膨らみを晒す。

「いい子だね――きゃんっ!?」

素直ないい子と褒めようとした矢先、乱暴に身体を持ち上げられお尻を向けさせられる。
そして、肉付きのいいお尻を叩かれると一際いい音が鳴り響き、同時に少女の口から悲鳴が上がる。

「もう……いきなり乱暴にしちゃダメでしょ?」

背後へと抗議の視線を向けながらもスカートを捲り上げ、清楚な修道女姿には似合わぬお尻が半分以上はみ出した短い下着に包まれた下半身を晒す。
そのまま素直に下着をずり下ろすとたっぷりと蜜を吸った生理用品から股間へと何重もの光る糸がかかり、さらに糸を引いて蜜が垂れていく。
そして、自ら尻肉を割り広げると楚々とした……とても経験があるようには思えない小さな窄まりを大男の目の前に晒す。
とても入らない……そう思える孔であるが、少女は大男の肉棒をたっぷりと味わった上にそこを差し出しているのだから、咥え込める自信があるのだろう。

グラムヴァルト > 「―――――……こッ!?」

コケティッシュな声音が放った言葉に、なんとも表現し辛い熱を感じて激発する狼。グァッと持ち上げた双腕が何かをする前に、先手を取った口付けが動きを鈍らせ、続くあっけらかんとした脱衣によって晒された裸身に動きが止まり――――結局は肉欲を優先させた。

「やかましいこの淫乱猫ッ! こんな事なら最初から乱暴にしてやりゃあよかったよッ! クソ忌々しい。」

尻叩きへの抗議に向けるのは、犬歯も剝き出しな腹立たしげな物言い。
なれど、実のところはそう悪い気分でも無かった。所々に雑な返しがあったとは言え、この小娘とのやり取りは粗雑な狼にとって不思議と楽しめる物だったからだ。
そう考えれば、最初に抱いた『訳の分からない小娘』という印象は最後まで正しかったと言える。
そんな些末な考えに浸る間にも、晒される尻と卑猥な下着。
修道服が語る清廉さを真っ向から裏切る黒布の面積の少なさに、剛直が滾る。
そして見せつけるように引き下ろされる小布が想像以上にたっぷりと引く糸と、広がる雌蜜の香り。
獣欲に塗れた吐息を零し、炎に向かう羽虫のごとき足取りで少女の近付く狼の眼前、あまりに可愛らしい窄まりがさらされて

「――――オゥ、これでケツの具合がいまいちだったら、てめェが教会に帰るまでの間、ずっとおもらしまんこガン突きしてやッからな?」

小さな後頭部を飾る黒の髪束を乱暴に引きつつ顔を寄せ、その耳朶に熱く滾った獣息と共に突きつける無茶な要望。そして、雌蜜塗れの排泄孔へと狙いを定めた巨根の先が、少女の拳程の圧力を一気にねじ込む。
ここまで焦らされたのだ。娘の肉孔が多少切れた所で容赦はしない。
一気に最奥まで貫き臓腑を持ち上げ、鋼のごとき硬さの下腹で尻肉を叩く。
そしてオーガとタメを張る膂力を有する双手にて少女の腰をガッチリつかめば、乱暴な、それこそ獣めいた腰つきが立て続けに排泄孔の奥を抉る。
そうして絡む腸液も下肢に纏わりつく愛液も白く泡立てる高速ピストンが、不意にニュボッと巨根を引き抜き

「―――――時間だ、院長様。」

未だ一度すら放つ事の出来ていない滾りを、粘液塗れの巨根と共に無理矢理ブレーにしまい込む。

「オイ、てめェ……あ゛~~~~……、そう、アムだ! オイ、アム、次にあった時は今日の分までケツ孔犯してやッからな。精々綺麗にして準備しておきやがれッ!」

そんな三下剝き出しのセリフをぶち撒けて、苛立ちの滲む足取りが立ち去っていく。にも関わらず、最後にちらりと見えた獣の横顔は、笑みの形に唇を釣り上げているのだった。