2018/03/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジアさんが現れました。
ジア > 工房が休みでも、港での仕事もあって、それがひと段落した少年は掌に何かを握りしめて記憶を頼りに歩いていき。
荷運びを終えて、磯風でパリパリになった髪を困ったように撫でながら少年は細道を進んでいく。

「…あ、ノアお姉さん!」

見知った家に着くと、猫を撫でている相手を見つけて、ぱたぱたと足音を立てて駆けよって。
少年の手には、猫のエサと思しき不揃いな干し魚や干し肉の欠片が握られている。

「ノアお姉さん、どこ行っちゃったのかなって思ってたんだけど、旅行だったの?」

駆け足で目の前まで息を切らして走ってきた少年は心配そうな目で見つめながら問いかける。
女性の持つ大振りな鞄を見て、単に旅行だったのかもしれない、と思えば安堵したように息を吐いて。
それから家の前に座っていた猫に、食べるかどうかわからないが干し魚などを差し出してみようとした。

ノア > 気持ち良さそうに目を細め、大人しく撫でられていた猫が 不意に…
其の薄い耳を、ぴくりと揺らす。

「 ? 」

猫よりも 数秒遅れて其の気配に気付き、しゃがみ込んだまま顔だけ振り返れば… ぱたぱたと、何だか心配そうに駆け寄る少年の姿。心配の対象が自分だとわかれば、大きな鞄へと視線落としつつ笑みを作ってみせる。

「 ………ジア、  ─── あぁ、 うん… 温泉行ってきた。」

ゆっくりと立ち上がり、貴方と猫とを交互に見ては

「 お前、ジアからも貰ってたの ? 」
「 ありがと ね。ふふ、いつの間に仲良くなったの ? 」

道理でちっとも痩せない筈だと、くすり 肩を揺らしながら… おやつを持って来てくれた貴方へ、 猫に代わって礼を述べた。

ジア > 「そっか、何かあったんじゃなくてよかった」

振り返った相手が見間違いでないとわかれば、少年もさらに足早になる。
鞄を見た相手には、ニコニコと何も知らない笑顔を浮かべていく。

「家の前で座ってるのを見て、ノアお姉さんもいなかったからあんまり食べてないのかなって思って。えへへ…どういたしましてっ」

差し出した干し魚を食べている猫を横目に、お礼には嬉しそうに微笑む少年。
それでも膨らんでいる身体は十分すぎるようで、持ってきた分もあっという間になくなって。

「ノアお姉さん、なんだか疲れてる?」

おやつを与え終えて、立ち上がった相手と同じく立ち上がる少年は、こくんと首をかしげる。
温泉に行ってきたというが、少しやつれたようにも見えて、また心配そうな表情になっていって。

ジア > そして、相手から温泉宿の土産話を聞いてから、少年は帰路についていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「────Zzzz……」

昼。
晴れ空の下、広場のベンチの一つに寝そべり爆睡している金髪の男が一人。
バッグを枕に、春の陽気を浴びながら、ムニャムニャと無防備な寝顔を晒している。
半開きの口の端からは涎をちょっぴり垂らしたりしていて、些か間抜けな有様。

「……んが……」

そんな男の隙を狙う不逞の輩が、時折そばまで近寄りバッグに手を伸ばしたりすることもあるのだが、
狙いすましたような寝返りとともに振るわれる拳が何故かゴツンと的確にヒットし、自動的に泥棒を追い返したりしていて。

そんな感じで、男の昼寝は遮られること無く続いていた。

エレイ > 結局、夕暮れ時までぐっすりと昼寝を堪能していたらしい。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガラッゾさんが現れました。
ガラッゾ > もう深夜に片足を踏み入れた時間帯だと言うのに大通りの賑やかな喧騒は絶える事は無い様で、今日もその喧騒から一つ離れた大通りから一つだけ脇に入った路地裏で魔獣革の敷物を敷き、其処に胡坐をかいて品物を数点の作品を並べている。

今夜の並ぶ作品は以前他のガラッゾが並べていたモノと一部が似ている装飾品の類である。
それを細いながらも筋肉質な腕で無造作に並べているようで、結構確りと作品一つ一つを見せるように並べている。

さて今宵の作品達はひとつは様々な色のリボン、無論ただの布ではなく特殊な布を使い伸縮に富んだものである。
これは微量の魔力を流す事により対象を捕縛する護身用にもなるモノである。

もう一つは普段の売り方と少し違う細工は無い簡素な木箱であるが確りと作りこまれた霊木を材料に創った木箱。
その中には金や銀で作った無数の指輪が一山幾らと言わんばかりに放り込まれて山のようになっている。
箱の側面には紙が貼り付けてあり、「1個金貨1枚」と触手とカエルが踊りながら蛇に丸みのされそうなへたくそな字で書かれている。

後は何時ものように「おーだーめいどうけたまわります」と木箱の値札に負けないくらい下手な文字の看板を置いて……準備は完了。

パンパン

と両手を叩いて埃を落す真似をしながら、醜い顔が周囲に見せない様に深くフードを被り直し、その両手を後頭部で組んで枕にして、路地の壁に寄りかかり体重を預ける。

「……アー………………。」

客引きの声を出す事無く、欠伸と一緒にゾンビみたいな声をあげ、後は客が来るか時間が過ぎるまで待つだけで、こんなことなら酒でも買ってくるべきだった……と、まあ愚痴も少しだけ零すのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトールさんが現れました。
トール > 得意先の娼館へと配達を終え、ついでにと言われ少しバイトをした帰り道。
少し遅くなってしまったな……すっかりと暗くなった空を見上げながら店へと続く路地を歩く。
と、ふと前方の暗がりにうっすらと人影が見える。

「おや、こんな時間にこんな所で行商とは珍しいね。わけありかね?」

普通に考えて日中に大通りで店を広げるほうがよく売れるにきまっている。
壁へともたれる人影の前へと優雅な所作で立ち止まり、ドレスで強調された深い谷間越しに小人の店の一角を見下ろす。
並べられているのは普通には手に入らない魔法の布に指輪。
そのまま自分の店に並べられそうなそれらを眺めつつ、小さな吐息を漏らす。

「随分と珍しい品を扱っている。少し見せてもらってもよいかね?」

店まで数分の距離、少し寄り道をすることに決め、商品の前でスカートの膝を抱えるようにしゃがみ込む。

ガラッゾ > 何度か欠伸を噛み締めた後、緩やかに眠りの其処へと落ちる刹那に誰か人が近づいてくる気配を肌で感じ、少しばかり眠気を追い払って接客気分に気持ちを切り替えようした時には時既に遅し、と言う距離まで客?と思わしき人物に接近を許してしまう。

――客、と断言できなかったのは同種の人間が商人が放つ独特の気配とかそう言った類の何かを感じ、しかし同業者にしては何というか……そう立派な双つの果実が実り深い谷間を作っていた。

無論視線は其処に釘付けである。
ドレスにより強調されてより深く刻まれた谷間に視線を注ぎ、あわよくば匂いでも嗅いでやろうと顔を近づけ……た所で相手はスカートの裾を巻き込むように膝を抱えてしゃがみこんでしまった。

なんとも勿体無い。
いや角度によってはこの角度でも十分に……と鉤鼻の下を伸ばしながらも、一応接客をしようか、どうせ客なんぞ来る露店でもなし、酒代くらいにはナルだろうと。

「……アア、見るノハ構わん、出来れば買ってけ。コッチのリボンは護身用にモなるギミックつき。そっちの指輪は適当に魔法が込めラレタ、と言うか這い込ンだ失敗作程失敗してない、奴だナ。無論オレにはどんな魔法が入ってルカワカランから、気をつけて選べヨ………。」

後頭部の後ろで手を組んで壁に寄りかかっていたのを背中で壁を押して反動をつけて、果実同士が圧しあって生まれる魅惑の谷間を更に間近で見ようと軽く前のめりになり、で、一応良い意味合いで適当に商品説明をすると、フードから垣間見えている口でニィっと商売用に人当たりの良さそうな笑みを浮べる。

トール > 豊かな胸元へと向けられた小人の視線。
もちろん、好色の視線を向けられ慣れている少女はその視線がどこへと向けられているか気付いてる。
しかし、特に胸元を隠すような素振りも見せず暗がりの中で黒いドレスから零れ落ちそうな白い二つの膨らみを晒し続ける。

「ふむ、なるほど。これはなかなかに面白い。
 どれくらい伸びるのかね?」

リボンの一本を手に取り両手で伸ばしてみたりわずかに魔力を通してみたりと吟味する。
頭の中ではこれを使って作れる衣類や装飾品のアイディアがいくつか並ぶ。

「これは一本いくらなのか……ん?」

値段を確認しようと顔を上げるとフードの中から豊かな胸元へと向けられている瞳と視線が合う。

「おや、ガラッゾだったのかね。
 どこの魔術師の使いかね?」

その顔は奴隷時代にも見慣れた使役妖精の顔。
かつての主人の命令で契約の代償として身体を預けたこともある見慣れた顔だ。
どこぞの魔術師が廃品処分に契約した妖精かとあたりを付け尋ねる。
加工するために数を揃えるなら主と話をしたほうが早い。

ガラッゾ > そこ等の白桃よりも白く艶やかな双丘の果実はドレスの黒と相まって余計に艶やかに彩って見えるし、柔肉同士が狭い中で押し合う谷間の深さからサイズも弾力も想像出来ようか、いいや出来る――と更なる欲望まみれの眼差しを注ごうとした時に不意に果実園の主と視線が重なり合い絡みあう。

(…………何ダ?…………。)

とフードで隠れて醜悪な顔は見せないが深く眉間に皺を寄せ、露骨に疑うような表情を浮べるが、続いた少女の言葉に刻んだばかりの皺を緩める。

何だ縁を結んだ人間……かと。

野良の身では見知った顔である可能性も低く、今現在集落で掴まえている人間が逃げたのでもなく、初対面であるが縁があった者だと判れば醜悪な顔を隠す必要も無害を装う必要もないと判り、大きく息を吐き出して少女の問いに順番に答えようと口を開く。

「そのリボンは魔力を2倍程度に伸ビル、鉄の鎖位ノ強度、解くノモ持ち主が魔力を通せバ普通のリボンと変わらんモノにハヤガワリ、で値段は1本につき金3枚と銀1枚ダナ。アー後、オレは残念なガラ集落所属の野良ガラッゾデね。主人なんて居やしナイ。」

と、一呼吸で結構濁った発音であるが人間に理解出来る言葉で土臭い吐息と共に言葉を吐き出すと、隠す必要が無くなった顔を見せるため、両手でフードを剥いで後ろに流し、そのまま両手を指先をくねりくねりわきわきと、器用に動かしてその黒い果皮に包まれた果肉を弄るぞと、言わんばかりに指先を寄せる。

無論本当に触る心算は全くなし。
何故なら今は商談の時間のようだからだ。

トール > 「ほう、野良が街までやってくるとは珍しい。
 1匹でやって来たのかね?」

どこぞの魔術師が喚んで捨てたにしては商品がしっかりしている。
それはつまり、どこかで商品を生産して売りに来ているということだ。
そう推察を立て話しかけつつ、リボンを限界まで伸ばして確認する。

「これ、逆に魔力を通すことにより縮むようなモノは作れるかね?
 服に縫い込むにはそちらのほうが都合がいいのだが。」

いやらしい手付きを見せる妖精の姿に怯える様子も見せず、逆に挑発するようにんまりとした笑みを向ける。
契約を交わさなければ手出しは出来ないはずだ、と。
しゃがんだまま少し身体を前に傾けると硬い膝が豊かな胸を押しつぶし、いかにも柔らかそうに形を変える。

ガラッゾ > 何とも踏み込んだ話を求めてくる客人だ……と思うが別段知られた事で困る事は口にするつもりはなく、聞かれた事は適当に答えていくことにしようと、下心しかない鉤鼻の下を伸ばした表情を浮べたまま、少女の問いに再び答える為に口を開くが、その前に思わず生唾を音を立てて飲み込むのは、少女が身体を傾けた事で柔らかそうな果実がつぶれて形を変える様をみてしまったからだ。

「ンッ……ンー……魔力を通す事で縮むレベルならおーだーめいどじゃなくても作ってヤルよ。時間もそうカカラン、次に此処で露店を開ケル時にゃ用意シトク。ンデ、野良で一人で兄弟は集落で色々と頑張っテル最中だロウヨ。何だ集落に興味でも有るノカイ?」

等と軽口を叩く様な見知った相手でも無いが全く無縁でもない少女に何度発音しても慣れぬ濁った声色の人の言葉で返すと、にんまりと笑みを浮べる少女に対して、にんまりと笑顔を浮べ返すと我慢しきれぬ欲望は少女にするりと手を伸ばし、毒牙にかけようと……。

カサカサに乾いたゴツゴツした無骨な指先を掌を黒いドレスと言う果皮と真っ白い果肉である乳房の合間に掌を上に向けて突っ込んで、その果実の熟し具合を確かめる感じでやわっと一度だけ左右の乳肉を揉もうと力を込める。

これが召喚されたガラッゾであれば種々の契約などで行動は束縛されるが、野良であるが故に欲望に忠実に手を伸ばす事が出来る。