2018/01/08 のログ
■クウ > 「前に一ついいのがあったから。そうしてみる」
ああいう幸運は早々ないと判ればそうすると小さく告げて。
そして告げた言葉に反応が変わった事にどうしたのかと首を傾げ。
何故かギルド職員に何かを受け取って探している姿を不思議そうにして。
呼ばれると何かあったのかと近寄っていく。
「これ……手配書…?」
何だろうと思えばいくつもの牛型の魔物が書かれたものを見せられ。
どうやらこの中にいるのかもしれない確認だと思えば一つ一つ丁寧にみて。
「似ているのはいるけど……いない。棍棒を持ってて…見た目より早かった」
何度か見返しこの中にはいないと首を左右に振り。
新種なのか流れなのかはいないが昼度で手配されていない者だと告げて。
■セブン > 「まぁそれに近い。別に一匹しか居ないって訳じゃねぇから、一体倒して終わりにはならないけど…」
彼女が確認している間に簡単に説明して、その答えを待つ。
暫し後、中には居ない、似ているのはいる、との言葉に眉間の皺が完全に消えた。
幾分双眸が広がり、似ている、と告げられた絵を職員に見せた。
「って事らしい。 ……あぁ、出で立ち見りゃ分かるだろ?
そう、そうだよ。新しい危険生物の情報だ、亜種にしろ新種にしろ、これは報奨金モンじゃねーか?」
彼女を親指で指差し、職員に何やら詰め寄り。
そして最終的には彼女の腕すら引いて。
頷きと唸りと、そして納得の表情を浮かべた職員が奥へと下がるのを見届けた。
「よぉし。良かったなおい、アンタ。
良い情報だぜ」
戻ってきた職員から渡されたのは、掌二つの上に乗せてもずしりとした革袋。
揺らすだけで音が鳴る。
「おっほ…こりゃまた、随分と……牛型だもんなぁ、そりゃこれくらいは出るか。
っと、ホラ、これ全部アンタのだ」
恐らくは、革袋一杯に入った金。
それを、引いて掴んだままだった腕の先、掌に乗せた。
■クウ > 「こんなのあったんだ」
人なら手配書が出回る事は知っていたが魔物にまであるとは思わず。
確認を終えて告げればなんだろうとやはり判らないという顔をして。
「え……え?」
何やら職員と話し合い、自分が差される事に何が何だかわからず。
仕舞には腕を引かれて慌てるしかなく、奥に下がる職員を眺めて。
「え?よかったって……?
何か仕事貰える?」
さっぱりと判らないという顔で見ていれば戻ってきた職員。
重そうな音が聞こえる革袋を手にしていて。
「え……?私…何もしてないよ?」
そして手の平に乗せられる革袋。
中身はおそらくお金だが何もしていないのに貰っていいのと困ってしまう。
■セブン > 「仕事どころか…」
彼女の当惑に対する答えは渡したばかりのゴルドの詰まった革袋が全て。
とはいえ、察するに何一つ状況を掴めていないのだろう様子に、満足そうな満面の笑顔で頷いて見せた。
「したって。まずな、牛型の魔物はデカイ強いタフ怖いヤバイと色々詰まってて危険度だけで言えばかなりのモンなんだ」
隠せ隠せ、と革袋を指差して小声で告げるのは、依頼を受けるに受けられない他者に気付かれない様にだ。
実際、彼女程若い者がそれだけの金額を持っているのを見られれば、こんな時間、何をされるか分かったものじゃない。
「そこに新発見だ、アンタの実力的に、弱い部類の牛型でも厳しいトコだが、それでもパッと見は実力者に見えるからな。
討伐出来ない程強い牛型の魔物の新発見情報ともなりゃ、それだけで情報に対する報奨金が出るってモンよ」
ぽん、と困惑すらしている頭に片手を乗せて、一度撫でて頷いた。
正真正銘、彼女が危険を乗り越えて手に入れた、正当報酬だと。
■クウ > 配達や小さな駆除の仕事しかしていないだけにこれだけのゴルドの詰まった袋を渡されれば戸惑うしかできず。
一体何がどうなったのかわからずにいれば満面の笑みで頷く姿が見えて。
「話…しかしてない。うん……あれ、すごくタフで速かった。少し斬って逃げるのが限界だった」
隠せと言われてハッとして慌てて着物の内に押し入れるが予想外の置きさもあり完全に乱れてしまい。
この国に来て持った事のない大金に今更にどうしよと先ほどとは別に慌て。
「新種だったの?……牛型はあったのあれが初めて。私…腕はそこそこのはず。
それって……情報料…?」
矢っとお金の意味を理解できてくれば頭を撫でらて俯き。
こういう報酬を貰う方法もあるんだと初めて知りながら恥ずかしそうにする。
■セブン > そうだろうそうだろう、と何度も頷くのは、懸賞金リストに無かったというその事実と、想像通りの結果を向かえられた事に対する喜びが大きい。
そう、単純に興奮していた。
「逃げ切れるだけ大したモンだ。正直言うが、討伐系の依頼ガンガンやる奴でも、牛型は嫌だっていう奴が大半だ」
それほどの危険性。
無論牛型でも凶悪さはピンキリだが、どれもタフで力強いという点では変わらない。
なまじ量が多い故に袋も大きい。
着物の内側に入れられたが、しかしそのせいで着物の袷が乱れてしまうのは、それはそれで危険だ。
「そうそう、情報量……は良いんだが、その格好は良くねぇな…」
今は細身とはいえ、長身で男の自分の前に居るからその乱れ具合は悟られないだろうが、流石にそのまま歩くには問題がある。
彼女が恥じ入る様子を、そういった着衣への恥ずかしさだと判断する程度には、無頓着。
「どうにもならんか、それ」
どうにもならないのは分かっているが、それでも言わずにはいられない。
■クウ > 「街道だったから…でも外套無くしたから……
出来ればあれにはもう会いたくない」
色々と危険だと感じた牛の魔物。
そう言えば言葉を話していたと思い出すがきっと牛型は皆話すのだろうと思い込み。
使う獲物が獲物だけにタフで頑丈そうな魔物は天敵に近く。
懐に革袋を押し込んだのは良いがその大きさゆえにどうやっても重みで着物が乱れてしまう。
「これ……多いけど助かる。恰好……っ!」
その言葉になんだろうと見下ろせば革袋の重みで乱れ内のサラシが覗いている姿。
頬を赤らめ無理矢理に着物を引っ張り直すが革袋のせいでおかしく見えて。
「無理…こんな大きなの…想定外」
隠さないのであれば手に持つしかなく、どうにもできないと赤い顔で呟いて。
■セブン > 「アレ系相手に一人で勝てる様になれば、一先ずは一流の仲間入りなんじゃねぇかな。
実際、討伐成功報奨金だけで生活グッと楽になるし」
それはまさしく体験談。
それ故に、実力があればあるだけ、イレギュラー発生を待ち望むものであり、逆に依頼をわざわざ受けたりせずに、危険な魔物を狙って動くもの。
とはいえ、今回の話にそこまで関係も無いので、早々に切り上げて。
「…せめて最初から着崩してりゃ、こういうファッションだって言えたんだけどなぁ……えぇい、しょうがねぇ!」
最初の頃のクールぶった態度や作った様な仏頂面はすでにどこかに消え失せて、困り顔から決意、感情豊かに表情を変えていた。
「さっきみたいに服ン中に隠せ。そんで、だ」
彼女に背を向け、片膝ついてしゃがみ込み。
半顔を向けてにやりと笑んだ。
「乗れ。そうすりゃ、胸元も見えねぇ!」
■クウ > 「そうなったら錦を飾っていけそう。
でも……勝てないから無理はしない」
生活が楽になるのは魅力ではあるが勝てないと実力差をわかっているだけに首を振り。
危険よりも安全と確実を選ぶだけに報奨金狙いは先ずしない事。
「…そんな恥ずかしい事出来ない…」
お金を隠せば着崩れ、手にも手が危険、どうしようかと完全に困り果て。
しょうがないという言葉に相手を見て。
「でも隠したら……」
着物が乱れると困り顔をすれば背を向けてしゃがみ込む姿。
振り返り笑みを浮かべ告げられたことに少し悩み。
「お、お世話になる…」
本当に小さく告げれば革袋を内にしまい、乱れそうになる着物を抑えて背中に身を預けて乗り。
落ちないように、袋を落とさないようにと少し強めに抱き着き、革袋や小ぶりな胸を押し付けて。
■セブン > 命あっての物種。
事が事だけに、実力差を認識しているのはそれだけで強味と言えるだろう。
そういったある種低い自尊心がなければ、食っていく事どころか生きていく事すら難しいのが、冒険者や傭兵といった者達の心苦しいところだった。
「まぁ見せびらかす程あった訳でもねぇしな」
実に失礼な事をのたまいながらも、小さな言葉は聞こえない振り。
背に体重が掛かるも、思った通りというか見た目通りというか。
「軽っ。んでもって、何よりもゴツゴツして痛ぇ」
出た感想がそれである。
この際彼女の羞恥には頓着しない。
太腿を支える様に腕を回し、腰を上げていく。
彼女自身の視界が高くなれば、己と同じ視線の高さまで。
恐らく、彼女の両足はこれでもかと開かれているだろうが、袴であれば素足が露出する事も無いだろう。
「で、宿はどこだ?」
早々に歩き出しながら、向かう先を問うて。
■クウ > 「それ……凄く失礼…」
好意に甘えれば身体を押し付けてしまい、告げられた言葉は女としては傷つく一言。
しかし世話にならないと大変なのでそれ以上は我慢して。
「重いより…いいでしょ?それはしかたない」
恐らく一番当たるのは革袋、自分も痛いのでこれは我慢してもらうしかなく。
背負われると言う事は当然触れられると言う事。
太腿に腕が回される事に赤くなり身を固くして。
袴をはいているとはいえ大きく両脚を開いていることには変わりなく、
高くなった視界を楽しむ余裕などなくて。
「宿……ここから先を曲がって…」
歩き出す耳元に道と宿の近くの目印を告げていく。
■セブン > 「や、あんま大き過ぎても邪魔だし、良いんじゃねぇの?」
剣を振るのに邪魔だろうと。
抑え付けるにも限界はあるだろうし、それならば寧ろ今位が丁度良いのではないかと。
どこか言い訳の様に聴こえる言い分を連々と告げ。
「約得感がねぇんだよな、これ」
ズボンタイプの袴では、それも致し方無い。
苦笑いを少し浮かべて、告げられる道順を行く。
時間的にも、厄介な手合というのが増える頃。
進ませる足は早かった。
■クウ > 「それはそうだけど……納得いかない」
確かに剣を振るうにも服を選ぶにも大きいと邪魔でしかない。
しかし指摘をされるときにしてしまうのは仕方なく。
告げられる言い分は納得は出来るがどうにも引っかかり。
「……エッチ……」
何が言いたいか判らないほど子供ではなく。
首に回した腕に力を込めてしまうのは仕方なく。
進む足が速いので落ちないよういとしがみついて。
■セブン > 「えぇー…子供みたいな言い分ねそれ!」
ギルドの中で大金を持つ少女、或いはギルドの中で胸元晒す少女、という二大危険要素を突破出来たからか、言葉の中に冗談混じりが増え始めていた。
足早故に、力が篭もる腕。
それでもやはり、悲しいかな背中に感じるのはゴツゴツ感なのだった。
「そりゃ俺だって男だし。
……っと、ここで良いのか?」
辿り着いた場所、そこ以外には無いだろうと言える程。
足を止めて、僅かに顔を向けた。
■クウ > 「女の子だから……」
服を乱れさせたまま、もしくは大金を持ったまま帰路につくという危険は回避できた。
しかしスタイルに思う事はあるのでどうしてもそこだけは過剰に反応してしまい。
女の子の部分を感じろと押し付けてもやはり革袋の方が存在感があって。
「変なお礼はしないから。
…うん、ここ」
足が止まった事に見れば世話になっている酒場を兼務した宿。
ここでいいと頷いて背中から降りようとして。
■セブン > 「あぁね、納得」
言い得て妙、という程でもない。
降りようとするのに、膝を曲げて降りやすくしてやる程度の気遣いは出来たらしい。
ともあれ、これにて一件落着といったところだろう。
「別にそういう期待はしてなかったから良いさ。
臨時収入が大金だったからって、豪遊して後悔すんなよ?」
背中から完全に重みが無くなれば姿勢を戻して、数度首を鳴らして忠告半分。
振り返ってみれば小さな親切大きなお世話、と自分の行動に苦笑を浮かべた。
「んじゃな」
惜しむ事も無く、歩き出す。
片腕を挙げ、軽く振っては後はもう、去るだけの背であった。
■クウ > 「あなたも女の子に生れてたら判ると思う」
自分では納得をしていても羨ましく思う事がある。
降りようとすれば折りやすくしてくれる気使いにありがとうと囁き。
ここでならさすがにもう危険はないあろうと不自然に膨らむ着物を抑えて乱れないようにして。
「それならよかった。
大丈夫、これは大事に使うから」
元々贅沢はしないのでこのお金もいざという時に残すだけ。
でも忠告に頭を下げて見せて。
「うん、ありがとう……またね」
歩き去っていく背中にお礼とまた会えたらと声をかけ。
見えなくなるまで見送れば宿にと入っていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からセブンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からクウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──くぁーああぁぁ……」
大欠伸を漏らしながらふらりと冒険者ギルドに足を踏み入れる、金髪の男が一人。
周囲を軽く見渡してみるが、人影はまばら。
現れた男に幾つか視線が向くも、特にこちらに用向きがある者もいないのか、
程なく各々の用事に戻ってゆく。
そんな光景にフンス、と小さく鼻を鳴らしながら、とりあえず依頼の張り出されている掲示板の方へと足を向けた。
「さーて……なんかおもろそうな依頼とかはありますかいのぅ……時間的に、時既にめぼしいところは持ってかれてそうだが……」
顎に手を当てて独りごちながら、掲示板の前に突っ立って張り紙を暇そうな顔をして眺めてゆく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にローレンさんが現れました。
■ローレン > 間もなく平民地区で予定している楽団の公演チラシを、楽団メンバーと手分けして平民地区のさまざまな場所へと貼りだしをお願いして回っている。
ギルドに立ち寄り、スタッフに張り出しをお願いした後、帰ろうかというところで掲示板を眺めている男の背中を見つけて、そっと近づいていく。
「お仕事見つかりそう?」
集中して掲示板を見ている姿の隣に行くと、同じように顎に手を当てるポーズできっと年上であろう男にまるで友達かのように気安く声を掛けてみる。
■エレイ > 「──お?」
やはり碌なのがねぇなあ、と顎先を添えた指で撫で付けながら掲示板を眺めていたら、
隣にやってきた誰かに気安く声を掛けられ、眉を持ち上げながら振り向いて
薄褐色の肌の女を視界に収める。
それから眉下げた笑みを浮かべ、頭を横に振り。
「ざんねんがはっきりいって残り物ばっかで全然ダメだという意見。こうも初心者向けみたいなしょっぱい依頼ばかりでは持つわけもない」
などと変わった口調で答えて、大げさに肩をすくめてみせた。
そういったものの中でも何かしら興味が惹かれるものがあるなら検討する事もあるが、
残念ながらそういうものも見つからず。
「……ところで当然のようにいきなり話しかけてきたがキミは? ココの冒険者、というわけではないように見えるが……」
それから、首を傾げて問を返す。
返事を待つ間、ジロジロと無遠慮にその姿を上から下まで眺め回し。
露出の多い衣服を纏う、スタイルの良好な肢体を認めればにへ、とスケベそうに表情緩めつつ。
■ローレン > 「ん?…どこの出身?」
不思議な言い回しに一瞬の間の後に首を傾げるが、質問の答えは理解出来た。
魅力的な仕事は無いということだろう。
逆に問われた言葉にあははと人懐っこい笑みを見せる。
「そっか、ざんねん。…でも、そういうことなら今はお兄さんフリーだね。私?私は…」
問われた言葉に、残っていたチラシを一枚差し出して
「楽団のチラシ持って来たの。はい、これあげる。良かったら見に来て?」
視線を合わせて柔らかな笑み見せると、身長差のある彼の腕に軽く手を触れて体を伸ばし、左耳元に唇を寄せて内緒話。
■エレイ > 「見事なフリーだと感心するがどこもおかしくはないな」
ウム、と無駄に腕組みして大きく頷く。
そうしていれば差し出されるチラシ。それを受け取って眺めれば、ほう、と声を漏らし。
「──なるほど踊り子チャンであるか。ふむ、ならせっかくなので時間があったら見に行かせてもらうとしまひょ」
に、と笑みを浮かべて快諾。
不意に耳元に寄せられた彼女の唇、こちらも耳を傾け、囁かれる言葉に目を丸めて彼女と顔を見合わせ。
「……ンフフ、いいでしょう。ホントは俺様からナンパするつもりだったのだがな」
そして、ニンマリと笑って頷き。
彼女の細い腰に当然のようにするりと腕を回すと、宿泊施設となっている2階へとともに連れ立って歩き出し。
■ローレン > 「驚いた?ん、じゃー決定?行こう!」
囁いた後は首を傾けて反応を伺い。目を丸くする様子が面白くて、目尻下げて笑みを浮かべ。
腰を抱かれれば体が触れあい。そのまま2階へと消えていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からローレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 高台の公園」にハルクラムさんが現れました。
■ハルクラム > 三日月の、少し雨の滴る暗い夜、少女は、寝間着の姿でふらりと高台の公園を訪れていた。
「…涼しぃー、んー、濡れるのもまたいぃ…、ニンゲンはもう大体寝ちゃってるのかなぁー?まあ…このあとちゃんと、食事するわけだけどぉ…」
その少女、陽気にそう曇天の空を見上げながら呟けば、空いている腰掛けのベンチに座り込む。そうと思えば、上着のボタンをぷつぷつと外し…開いてふくよかな胸股を露わにした。
「風呂上がり~、体がまだ火照ってるのぉ…、んぅー、熱い…」
逆上せたような顔でぐったりとベンチにもたれかかっていて、殆ど周りへの警戒心は無いようだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 高台の公園」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 何とはなしに。ちょっと散歩、と。男は夜の街をうろつき。
行きつけの酒場は人が多すぎ。娼館は……なんか気が乗らず。
そんなこんなで、帰ろうかな、と思っていた所。
「……あれ? こんな所に公園なんてあったか?」
普段通らない道。知らない公園を見つけ、男はちょっと寄り道をしてみる。
小雨に身体を濡らしながらも、気にした様子もなく、公園の中へと入っていき。
「……? 人影? こんな夜にか?」
静かでいい公園だな。そう思っていれば、ベンチに人の姿を認め。
男は、相手を驚かさないようにゆっくりと近づいていく。
「……こんばんは、お嬢さ、んんんん!?」
近づく。相手の姿が見える。瞬間、男は驚くことになる。
胸元が。見えている。っていうかオープンしている。
男は思わず小声で。なんだ、俺疲れてるのか幻覚見てるのか? と呟くが。