2017/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からメンシス・パールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にメンシス・パールさんが現れました。
メンシス・パール > 冒険者ギルド。
主に冒険者が集い、情報交換や依頼の受注、完了報告をする場所。
集会所としての役割の他に酒場としての役割を果たすそこにその男は居た。

「はぁ~…」

テーブル席の一角。
長椅子に座り込んでテーブルの木目に頬を押し付けて突っ伏す一人の男性が居た。
大きな溜息を吐き、周囲からでも分かるほどのネガティブな雰囲気を漂わせる。
見たところ、外見に目立った傷も無ければ、体調不良で顔色が悪い訳でもない。
では、何故この男はこんなにも負の感情を漏らしているのか。その理由は依頼が張り出されている掲示板にあった。

「…仲間なんて、居ねぇよ」

そう、今現在張り出されている全てが冒険者によるパーティで構築されたことが受注条件の依頼だったのだ。
最近こちらに来たばかりのこの男。
当然、冒険者の友達などおらずに孤独、ひいてはぼっち状態なのだ。

メンシス・パール > 実の所、彼も何の努力もしなかったわけではない。
既に出来上がっているパーティに声を掛けにも行った。

しかし、やはり新参者の性なのだろうか。
声を掛けた人物に悉く無視され、早歩きで逃走される。
無理やりにでも会話をしようと退路を塞げば冷たい視線か怒り、苛立ちの視線の直撃を食らう。

中々に新参者に厳しい環境。
排他的なその冒険者ギルドの空気に耐えきれず、現在に至る。

「俺、向いてねぇのかな…」

冒険者である限り、遅かれ早かれ仲間と行動する時がくる。
今のままでは仲間の構築が出来ず、仕事が出来ず、生活が出来ずの悪循環に陥ってしまう。
それはダメだ。それはダメだが…
如何せん、親切な人が居ないのも問題だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にエナーシアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にクラウディアさんが現れました。
エナーシア > 「不景気そうだな」

どんよりとした空気の男に、思わず話しかけてしまった。
とりあえず対面に座る。
ふむ、中々の体格。私よりかなり力強そうだ。

「そっちも今日は空振りというところかな?」

個人向けの仕事が軒並み全滅しているのは私も確認したばかりだ。
この男の様子からして、まあご同輩といったところだろう。
この頃様々な面でコミュニケーション不足が問題に感じてきた事だし、暇そうな同業者と交流を持つのも悪くはないはずだ。

クラウディア > 普段は酒場で冒険者向きの情報を商売にしているとはいえ、ギルドは重要だ。
何しろ見知らぬ顔に挨拶をしたり、悩んでいる冒険者たちを
助けることで、コネクションを作ることができる。

ギルドに来てみれば、なんともしょんぼりした男性と、もう一人…。
おそらくパーティの結成から外れてしまったのであろう二人を目にする。
ちょこちょこと近づいて行くと、軽く手を上げて二人に声をかけた。
「お二人さん、随分不景気そうな話をしているじゃないか。
 何か困ってるようなら相談に乗るよ。 …俺ができるのはアドバイスだけだがね。」

挨拶をしてからひょいとイスに座り、小さく咳払い。
鷹揚に背もたれに身体を預けた。

メンシス・パール > 「…あ?」

対面に座り、話しかけて来た女性に間を開けて反応する。
何だこの女性は。場所が無かったから自分の目の前に座ったのか?
いや、そうだとしてもわざわざ自分の対面に座る必要も無ければ話しかける道理は無い。

「そっち"も"っつーことは、何か。
 お前もハブられたのか?」

今後の生活の事で一杯になった頭を整理する。
彼女の発言を拾い上げ、自分なりに適切な反応を下す。
自身の発言を言い終えたところで、またも横から声が掛かった。

「はぁ?」

此方はまだ頭が回っているために素早い反応が出来た。
ワンピースに動物の耳のついたフードを羽織っている幼子が声を掛けて来た。
やけに馴れ馴れしく声を掛けてくるも今の状況じゃ悪い気分はせず、寧ろ救われた気分だ。

「あぁ、それじゃあ早速質問したい。
 最近ここに引っ越して来た奴が上手く生き残るにはどうすりゃいい?」

椅子に座る幼子にそう質問を投げかける。
明らかに年下にしか見えない其の幼女に何を聞いているのかと内心自分をバカにするが
もしかしたら、以前出会った恐ろしい狐女のような中身は何百歳とかいう人物なのかもしれない。
とりあえず、相談に乗ってもらおう。

エナーシア > 「ハブられたという程じゃないが、まあ依頼がないなら仕方ない。今日のところは好きにやるだけさ」

ギルドの依頼がなくてもやる事は色々とある。
今日はそういう日ではなかったと頭を切り替えるだけの事だ。
しかし言葉を続けようとしたところで横合いから新たな声がかかり、そちらに振り向く。
何だこの妙に堂々とした少女は。
誰かの子供か?
しかし辺りを見ても保護者らしき者は見当たらない、というか居たところで分からないな。
まあ保護者がどこかに行ってるとしたらその内戻ってくるかもしれないし、暫く相手をしてやるか。
特に迷子という感じでもないし私が焦ってどうこうするような事でもないだろうしな。

「いや、困っているという程じゃないが。そっちの……、体格の良い紳士はどうか知らないがね」

実際困っていたところで見ず知らずの少女に相談するのもどうかと思うが。
この男はそうではないようだが。
とりあえず成り行きを見守ってみるか。

クラウディア > 二人の視線ににっこりと笑顔を返す。
相手が信じようと信じまいと、自分のすることは一つなのだ。
あんまり困ってない系の女性の言葉に、なるほどと頷いて見せる。
「そうすると困ってるのは…こちらの紳士ってわけだな。ふむ…。」

女性に視線をやって、次は男性。 相手の言葉にうーむと唸ってから、
腕を組んで足をぶらぶらさせる。 少なくてもこちらの話を聞いてくれる
くらいの余裕はあるみたいだ。 少し身を乗り出すようにして、口を開いた。
「話が早いな。 俺みたいなやつに会ったことがあるのかい?
 まあそこら辺はいいが…。 一番簡単なのは、だな。
 ギルドと冒険者の間をつなぐことができるやつを探すこと。
 ギルドにある依頼は確かに大事だが、それが全てじゃない。
 例えば、ギルドを介さない個人的な依頼とかも世の中にはあるだろう。
 そういうのを集めてるやつを探して懇意になるといい。例えば俺とかだ。
 クラウディアだ、よろしく。」

大仰なジェスチャーとともに青年に説明する。ついでにちゃっかり自己紹介だ。
 二人にむかってにやりと笑いかけてから、乗り出していた身体を引っ込めた。

メンシス・パール > 目の前の女戦士の話を聞いて考え込む。
好きにやる。好きな事。
考えれば、ここ最近はギルドの依頼にばかり打ち込んでいて、趣味に時間を割いていなかったような気がする。
とは言っても、自分にこれといった趣味なんてものはない。強いて言うなら旅くらいか。

「いや、誰が紳士だオイ。
 俺の本職は魔術師だ。燕尾服を着た気障な連中と一緒にするな」

二人の紳士認定にそう反論をする。
過去に何かがあったのだろうか、ひどい偏見での物言いとさらりと魔術師を自称する。
勿論、180㎝以上ある体格に背中に両手剣を装備している故に、説得力は皆無だが。

「…数日前、な。
 何だてめぇ、情報屋って奴か?
 そりゃ頼りになる。ぜひともお友達になりたいね」

幼子の方へと視線を向ければ、数日前の事を思い出す。
死にかけた嫌な記憶。それを思い出しつつ発言を一つ一つ整理していく。
要するに彼女は個人の依頼を纏めてる情報屋なのだろうか。
こんな幼子が情報屋なんて、と鼻で笑いながらも半分信じる。

「…あ?唐突だな。
 メンシス。メンシス・パールだ。最近ここら辺に引っ越し来た者だ」

ちゃっかり自己紹介に唐突と思いつつもこちらも自己紹介。
二人を交互に見ながら自己紹介をすれば、二人それぞれに握手を求める。

エナーシア > 「エナーシアだ。エナでいい」

奇妙な雰囲気の少女、クラウディアに名乗り返す。
しかし本当に、妙な少女だ。
子供にしか見えないのだが、既に全くそうは思えなくなっている。
害意はないようだが、とにかく得体が知れない。
とりあえずここは直感に従って子供扱いはやめておこう。
クラウディアの言った事は私も大いに同意するところであるし。

「見ての通り冒険者だ。そこの……、メンシスとは初対面だな」

初対面だからと気を使って紳士と呼んでみたのだが、逆効果のようだった。
人間関係は難しいな。
しかしこのナリで魔術師とはこれも意外だな。
人は見かけによらないとはよく言うが。
ともかく自己紹介しながら、まずはクラウディアの唇に顔を近づけ口づけようとする。

クラウディア > 「まあそう言うなよ紳士君。 俺はまだキミの名前を知らないんだ。
 数日前か…。 悪いヤツじゃなくてよかったな。 ここにはいろんなやつがいるから。」
青年の言葉に小さく頷き、人だかりを指差す。 冒険者だけでも色々なやつがいるのだ。
それ以外の人物となれば、更に海千山千だろう。

「その通り、情報屋だ。 自分で稼いでた情報や、他の冒険者たちからの情報を
 売買して飯にしている。 案外カネになるんだよ。 冒険者はメンツが大事だ。
 たとえ困ってもギルドに冒険者が依頼を載せるわけにもいかないだろ。
 だからさ、融通し合うんだよ、冒険者同士で。 それの手伝いをしてるってわけだ。
 よろしくな、メンシス。」

小さな両手で包み込むようにして握手。 何事もご挨拶が大事なのだ。

「エナもよろしくな。 なにかあったら俺に話してくれ。場合によっては
 情報を買い取るし、あんたらが必要な情報や仕事を提供できるかもしれんからな。
 よろし…お…ん、んん、っ……♪」

名乗ってくれた女性に挨拶をしてから、手を差し出そうとして引っ込める。
きっと挨拶に頬にキスでもしてくれるのだろうと思ったら、唇だった。
驚きに見開いた目があっという間に潤み、とろんと目尻が下がる。

メンシス・パール > 「…マジ?」

自己紹介の最中なのに唐突に幼子に接吻をする女戦士。
その様子にドン引きしつつ、内心「犬かよ」と失礼なツッコミを入れる。
これが彼女なりの挨拶なのだろうか。というかそれだったら俺の握手は?
もしや、この女戦士…握手をご存じでない?

「えっ」

突然接吻をされて拒む様子を見せると思った幼子がまさかの声を出して、唖然とする。
目尻が下がり、明らかにキスを受け入れるような表情、声色。
何この人たちと二人に対しドン引きしつつ、とりあえず事が終わるまで見守ろう。
何故だか、周囲の視線が集まってる気がするが…気のせいにしよう。気のせいにしたい。

エナーシア > 確かに面子は大事ではあるな。
私はその辺りは少々疎いと自覚しているが、拘る冒険者の気持ちは分からんでもない。
私の場合信用と置き換えた方が理解しやすいかもしれないな。もしくは評判か。
しかしこうして考えてみると自由そうに見えて案外しがらみが多いよなあ冒険者。
まあ街で暮らしている以上当然なのかもしれないが。

「んっ……、まあ、すぐにとは言わないがその内頼らせてもらおう。よろしくな」

クラウディアから唇を離すと、手を差し出すメンシスに向き直る。

「こちらも、よろしくな」

その手を握り返しながら逆の手は肩へと伸ばし、彼にも口づけを……。

クラウディア > たかがキスだけれど、それだけで身体が熱くなってしまうのは、
この身に込められた呪いのせいだ。 うっとりと瞳を蕩けさせながら、
弱々しく頭を横に振った。 快楽に飲まれないように、ぎゅっと自分の手をつねる。
「いや、びっくりしたな…。 まったく、ご挨拶にしては少しばかり情熱的だ。
 わかった、遠慮なく頼ってくれ。 情報だけならやりとりはできる。
 …しかし、もうちょっとされてたら危なかったね。」

挨拶として自分がされたのだから、次は…ドン引きしている彼だろう。
「……。なあ、メンシス君。もしかしてエナは……。」
口へのキスが挨拶の中では割りと派手な部類であることを知らないんじゃなかろうか。
そう彼に告げようとしたところで、エナの唇がメンシスに迫るのを見ていることしかできなかった。

メンシス・パール > 「んっ…」

握手をされつつ、口付けを受け入れる。
彼女なりの挨拶ならば仕方ないと言い訳しつつ美女の口付けを嬉しがる。
先ほどまでのドン引きと失礼なツッコミは何だったのか。

(甘い…)

しばらくして、彼女なりの挨拶が終了すれば、唇に残った感触を確かめる。
幼子の分もあるからだろうか、やはり女性の唇は甘く、柔らかい。

「…呼び捨てで良い。
 そうだな。べ、別にいいんじゃないか?
 挨拶代わりにナイフで刺すよりは平和的でみんながハッピーになれる」

遅れて、幼子の発言に反応する。
口元を抑えて、顔を赤くしながらも先ほどの態度が嘘であったかのようにキスでの挨拶を肯定する。

エナーシア > どうもキスをしてからクラウディアが挙動不審だが、そこは見て見ぬふりをしてやるのが大人の対応というものだろう。
人間色々あるものだからな。
仕事の能力の方はまだ何ともいえないが、この語り口の見事さからして期待はしていいだろう。
既に彼女を子供扱いする気など失せているし、自然と対等な関係と思えている。
そしてメンシスとの挨拶も済ませ、彼から唇を離すとすかさず提案。

「さてでは、メンシスにクラウディア。折角こうして縁が出来た訳だし、冒険者流の親睦の深め方といえば呑みに行くのが定番だが……」

人付き合いを改善しようと思い立った事だし、ここは積極的に誘うべきだろうな。
その間にメンシスとクラウディアが仕事の話しをしてもいい訳だし。
だが正直人前であんまり呑むのはなあ。
付き合いで少しならいいのだが、少しで済まずに飲みすぎると大変だからな。
そしてクラウディアを子供扱いする気はないが、体力というか体格的に酒は大丈夫なのだろうか。
特に好きでもないのに飲みに行くのも不毛極まりない。

「……クラウディア、こういう場合親睦を深めるには他に何がある?」

特に良い代案が思い浮かばなかった。
早速目の前の少女を頼る事としよう。

クラウディア > 「うーん…。 まあ、挨拶代わりに刃物振り回すよりは物理的にはいいわな…」
そう言う問題だろうか。メンシスの言葉に少し唸りながら答えた。
もちろん毒があるわけでもないからいいんだけど。ちょっぴり気になりはする。

「ああ、そうだな。 一番簡単なのは…同じ釜の飯を食うことだな。
 冒険者なら一緒に任務の一つをやるとかもありだが…あいにくそういうのは
 出来ない身体なんだよ。 まあ食べ物だな、食べ物。
 男女なら身体を重ねるというのもありだが…初対面には荷が重いだろう。」

エナの問いかけに少し考えてから、人差し指を立てて二人に語りかける。
「この街のいいところは、食べ物に不自由しないところだよ。
 パブはそれぞれしのぎを削って良いメニューを作ってる。
 どんなものが食べたいか言ってくれりゃあ、案内するぜ。」

メンシス・パール > 「ほら、本人もそこまで気にしてないようだ。
 自然な事なんだろうよ。本人にとってはな」

自分の挨拶を済ませてすかさず提案する彼女を見て、ひそひそと耳打ちをする。
その後、彼女の提案に対応する幼子の発言を聞き、腕を組んでうんうんと納得するように頷く。

「そうだな、何はともあれ飯だ飯。
 今日は怒りや苛立ちの目で見られたり、孤立したり、散々な目に遇って疲れた。
 一先ず肉だ。肉。タンパク質こそ正義だ。」

幼子の言葉に便乗し、さらりと要望を伝える。
発せられた言葉に気になる部分はあったとはいえ、そこに不用意に突っ込まないのが大人としての配慮だ。
とりあえず、要望だけ挙げておいてこの街の美味しい店を知っておこう。
食の探求はそれはそれで、楽しい。

エナーシア > 一緒に食事か。
難しく考えずそのぐらいでもいいのだな。

「食事か。しかし食べたい物と言われるとな……」

普段から必要以上に値段の張る物は食べない。
街にいる間は温かくて安全な食事が出来れば十分だ。
野営の最中は、とりあえず食えればいい。
……もしかして、私は凄くつまらない人間じゃないのか?
全く食事の話題が膨らまないぞ。

「それは……、二人に任せるよ」

言葉に詰まり、結局素っ気なくそう言うだけだった。
そもそも、こういう展開が苦手で人付き合いも上手く出来ないんだった。
携行食なら少しは話題が提供できるのだが、今はそういう事が求められていない事ぐらいは私にだって分かる。
幸いメンシスは食べたい物があるようだし、彼に合わせておけばいいだろう。
ちなみに体を重ねるという提案はいくら何でも時期尚早というのも分かっているが、まあ得意な話題でもないし特に突っ込む事もないだろう……。

クラウディア > メンシスのヒソヒソ話に小さくうなずいた。 まあ、彼女的には普通なのだろうし、
そんなに気にしなくてもいいのかもしれない。 そういうことにしよう。
「わかった、肉だな。 それなら…。”デカイの”亭がいい。
 あそこは名前の通り、呆れるぐらいデカい肉を出してくれる。
 値段も悪くない。 じゃあそこにするか! エナも大丈夫そうだな。
 好き嫌いがないのはいいことだし、今のうちがっつり食べておこうな。
 まあ、飯をやるぐらい気軽に行こうぜ。 戦いじゃないんだ。」

おとなしく応じてくれるエナにも明るいちょうしで声をかけてから、
椅子からひょいと降りる。 二人に軽く手招きをして、ついてくるように指示した。

メンシス・パール > 「おう。何だか直接的過ぎる名前の店だがお前の話を聞きゃ悪くねぇ気がする。
 肉はデカけりゃデカいほどいいしな。早速行こうぜ」

明るい調子で椅子からひょいと降りる幼子に続き、椅子から立ち上がる。
手招きする彼女を追いかける際にまだ座っている女戦士に背を向けながらぽんと肩に手を置く。

「…全く、難しく考えすぎなんだよ。
 こういう時は子供ん頃好きだった母ちゃんの料理とか挙げときゃいいんだよ。
 そうすりゃ…少なくとも、自分の嫌いな食いもんは出てこないだろ?」

彼女の心境を察してからか、彼なりの励ましの言葉を投げかける。
こう見えても他者の心境の変化や内面の事を敏感に察知するのが得意であり、彼女が何となく苦手な話題であることを既に察知していた。
言葉の最後には彼女の方へと振り返り、笑顔を見せる。

そして、肩から手を離せば幼子の手招きのまま、そちらへと付いていった。

エナーシア > こうして詳しい者がリードしてくれるのは助かる。
色々と学ばせて貰おう。
クラウディアはこう言うが、私にとっては人付き合いを改善するための訓練や戦いのようなもの。
完全に気を抜く訳にはいかない。

「あまり高価でも困るからな。安物ぐらいが私にはちょうどいいさ」

今の応答で気軽さは表現できていただろうか。
とりあえず、先導するクラウディアに大人しくついていこう。

「別に難しくなど……。
ああ、いや、ありがとう」

とりあえずメンシスが励まそうとしてくれているのは分かったので素直に礼を言っておく。
しかしこういった時に話題も語彙も乏しいな、私は。
結局、道中は聞き役という風になってしまった。

クラウディア > 二人を誘導してギルドを出てしばらく大通りを歩くと、
大きなクジラの看板が目を引く店へとたどり着いた。

「ここだよ。 味はぼちぼちだが、とにかく肉ががっつり出る。
 この時間なら誰でも2-3人だったら入れるだろうし、遠慮なくやってくれ。」

ドアを開けると、中は普通のパブのようだった。
幾つかの丸テーブルにカウンター席と、2階へつながる階段…宿屋だ。
カウンターにいた男に手を上げて挨拶をすると、適当な席に案内してもらう。
3人なら十分な広さがあるテーブルについてから、ゆっくりと息を吐いた。

「エール…は出してもらえないだろうな。俺はレモネードがいい。
 二人はどうするね。 最初の飲み物だけは俺がおごるよ。未来への先行投資だ。
二人に笑いかけながらメニューを差し出すと、薄い胸をどんと叩いてみせた。

メンシス・パール > 幼子の案内のままに大通りを歩けば目に入ったのは大きなクジラの看板。
あぁ、これは確かにデカい料理が出そうだと思いつつ、クラウディアに続く形で店内へ。
テーブル席につけば、こちらも息を吐いて彼女から差し出されたメニューを受け取る。

「ほう。幼女にしては気が利くな。それじゃお言葉に甘えて…
 俺はエールを希望する。肉に酒は鉄板だからな」

薄い胸をどんと叩く彼女に遠慮なくエールを奢ってもらおうとする。
見た目の事を多少いじりつつもちゃっかりと希望する飲み物を言う辺り、立場としては対等に見ているのだろう。

飲み物のメニューを見て、エナが何を頼むのか、少し気になる。
堅物っぽい彼女の事だろう。
自分とは違って酒は頼まないと軽く思いながら、別のメニューを見始める。

エナーシア > 「流石におごって貰う訳には……」

いくら一杯だけとはいえ一方的におごられるのは気が進まない。
しかしこういうのは、もしかして断ると失礼になるのだろうか?
断るとしたが尻すぼみになってしまった。
どうすべきか、今まで余り気にしてこなかったから判断がつかないぞ。
メンシスはといえば、案の定というか遠慮なくおごられるようだ。
私もそれに習うべきか?
ううむ。

「……では、私もレモネードでいい」

エール辺りが定番なのは分かるが、飲みすぎるとろくな事にならないからな。
レモネードは私も嫌いではないし、特に選り好みする程こだわりもない。
同じ釜がどうのという趣旨からして同じものを頼むのも間違ってないはずだ。

クラウディア > 「なんせ俺はこの中で一番の年上だ。見ためはそうじゃないけどな。
 なに、これから二人にはバンバン俺に頼ってもらうからな。
 …ってのは冗談で、俺の話をちゃんと聞いてくれたお礼だよ。」

気にするな、とエナに笑いかけてから店員を呼びつける。
「エール一つと、レモネード2つだ。 いいやつを頼むよ。」
手慣れた調子で注文して、二人の方に向き直った。
口を開いたところで、別の冒険者から声をかけられる。
少し話をしたところで真剣な表情で立ち上がった。

「せっかくだからいろんな話をしたかったんだが…。
 二人共、すまん! ちょっと急ぎの用だ。 持ち合わせがなかったら
 俺のツケってことにしておいてくれ。 出世払いでいいよ。」

二人に手を合わせて頭を下げる。
そのまま冒険者たちと一緒に、2階へ上がっていった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からクラウディアさんが去りました。
メンシス・パール > 「ふむ…」

クラウディアの発言を拾い、顎に手を添えて考察を始める。
この中で一番年上、それでいて俺という口調。
分かり切った事ではあるが、やはり普通の幼子ではない。
その後、彼女の知り合いと思われる冒険者がやって来たかと思えば、冒険者たちと話し合い、二階へと上がって行ってしまった。

「…二人っきりになっちまったな」

眉間に人差し指をトンと置き、ため息交じりにエナにそう告げる。
別に二人きりになったからと言って特別な関係ではないために何かあるわけでもなく
逆にクラウディアが居なくなってしまったことで少し居辛さを感じてしまう。
この女性と自分、もしかしたら相性が良くないのかもしれない。

「まぁ、いい。とりあえず乾杯だな。
 こういう事なら、最初からエール頼んどきゃよかったな」

遅れてきたエールとレモネードを一瞥し、それを手に取れば彼女との乾杯をしようとグラスを突き出す。
乾杯の後はメニューにある特大のステーキやハンバーグなどに目を輝かせながら、それらを注文していった。

エナーシア > 「顔が広いというのも大変だな」

慌ただしくクラウディアは去っていったが、いい機会だ。
人に頼らずメンシスと親睦を深める努力をしよう。

「とりあえず、二人だけになってしまったが乾杯といこうか。私はレモネードで申し訳ないけどね」

レモネードの注がれたグラスを軽く掲げて乾杯をする。
そして口をつけると、……甘い。
とてもじゃないが私の舌では一気に飲み干せるような代物じゃなかった。
軽く口をつけただけでグラスを降ろす。
私の知っているレモネードより随分濃いのだな……。
しかし魔術師だというのにこの風貌とか、どうしてやってきたのか色々聞いてみたかったのだがその辺り上手くいかないな。
下手に詮索しているようになってもいけないし、この辺りは本当にまだまだ勉強が必要なようだ。
しかしここの料理、本当に肉ばかりだな。
嫌いではないが流石に胸焼けしそうだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からエナーシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からメンシス・パールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にピングさんが現れました。
ピング > 平民地区の一角にある、とある雑貨屋。
位置は大通りから一本離れており、道行く人も疎らといった立地は当然、良好とは言い難い。
また店の見た目もやや古臭く、一見して何が売っているのか判り難――否、雑貨屋だからそれで良いのかもしれないが。

「あぁ暇だ暇だ。誰か美人か可愛い子ちゃんでも来てくれやしねーもんか」

武器防具の棚もあれば、日常品の棚もある。
そんな雑多な店のカウンターにて、だらけるように突っ伏しながらぼやくのは店主。
その目の前にはにやにやと目を細めて笑う、同年代の男が一人居て。
『暇なのは今に始まった事じゃねぇだろうがよ』と小馬鹿にした様に告げるのだ。

それを聞いて、フン、と鼻を鳴らし不服そうに眉間に皺を寄せ。
しかして、そんな言葉を吐いても気安い仲であるのだろう。
カウンターには茶の入ったカップが置かれており、直ぐに談笑の空気が戻っていた。

「ばっかやろう!見てろよ、今に別嬪さんが来る!客も期待だが、何しろアルバイト募集をかけたからなぁ」

自信満々に言ってのけるのだが、それを見ている友人の視線は冷ややかだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエナーシアさんが現れました。
エナーシア > 「冒険者だ。防具を探しているんだが、少し聞いてもいいかな?」

買い出しの最中、ごちゃっとした店構えのよく分からない店を見つけた。
一応武具も並べているようだが、飾りでなければ手頃なものが見つかるかもしれない。
とりあえず店に入り、店員に簡素に目的を告げる。

「耐火性の高い防具、特にグローブを探しているのだが、そういった物は何かあるかな」

現状炎を使えるといっても自分への被害を完全にコントロールするのは難しい。
炎を操るといってもやはり相手は炎。
風向きや予期せぬ衝突で簡単に自分へ飛び火する。
防具でそれが改善出来ればもっと使いやすくなるかもしれない。
とはいえ、今のところ手当たり次第に色々見て回っている状態。
ここでも過度な期待はしていない。
だが武具だけでなく色々他にも置いてあるようだし、下着なんかもあれば後で探してもいいか。
そのぐらいの軽い気持ちだ。

ピング > 「大体、てめぇも暇……ん?あぁ、はいはい!ちょいとお待ちを!」

何か言い合いをしている雰囲気だったが、聞こえてきたのが女性の声であれば唐突に声の調子が跳ね上がり。
しっしっ、と話していた友人を追い払う様に手を振り、来客した女性へと視線を向けた。

「むっほ」

思わず声が零れてしまったのは仕方がない。
誤魔化す様に咳ばらいをしつつもスレンダーな肢体を伺わせるその服装に視線を這わせ。
背後では、ほほぉ、と同じように好色そうに視線を緩めた中年友人の姿があった。

「やぁやぁ、すみませんなぁ。えぇと、それで…耐火?はぁ、耐火ねぇ」

専門性の高い注文に、頭を掻きながら在庫を思い浮かべ。
ふむぅ、と唸ってから相手を手招きし、店の奥まった場所までご案内。
相変わらずごちゃりとして整理されている感のない棚の一角を指し示すと、口を開き。

「生憎と、性能の良い防具ってなぁ取り揃えがなくてねぇ。変則的になるがあれなんていかがかな」

指示した一角にあるのは、耐火性を持つ塗布剤。
チューブ状のそれを一つ手に取ると相手に渡し、簡単な説明を始め。

「塗るだけで済むお手軽商品だ。物にもよるが、塗ったもん自体、一度炎を受けたら使い捨てになっちまう可能性が玉に瑕だがね」

そんな折、両手を組んでじぃっと視線は相手の胸元に。
商品説明をしているにしてはやけに真剣に目を細め、早速自身の能力を行使し、悪戯を開始した。
不可視の手を模した力がぬるりと流れ、さわり、と先ずは衣服越しに乳房を撫でて反応を伺い。

エナーシア > 「使い捨てか……」

これはこれで面白いのだが、費用的に少々問題があるな。
常用できないなら緊急時に使うとしても、緊急時にこれを悠長に取り出していられるか分からない。
火事現場に飛び込む時には便利かもしれんが、私の求める物とは性質が違うようだ。

「そういう事なら、やめておこう……。っ!」

突然何かが体を撫でたような感触。
反射的に飛び退き、壁を背にして腰の短剣に手を伸ばす。
……続けて何も起きない事を確認すると、警戒を解いて店主に向き直る。

「済まない驚かせたかな。何か、得体の知れない感触があったのだが……。まあ気のせいかもしれない」

何なのかよく分からないが、こんなところで襲撃を受ける程恨みを買った覚えもない。
慣れない服を着ている事もあるし私の勘違いだろう。
今も辺りを見ても特に不審な気配はない。

ピング > 「あぁ、やっぱりその辺がネックだよなぁ」

大体がその理由で購入を止めていくのだから、頷ける。
うんうん、と大きく頷いて見せる間も意識は集中させ、相手の反応を楽しもうとした、のだが。
唐突に飛びのき、武器を構える様子にびくりと肩を震わせ。
あっけなく霧散する魔力の名残。

「お、おぉう。なんだぁ、嬢ちゃん。凄い動きだな」

目を丸くし、喉を鳴らし。その後ろでは事情を知り、
悪戯が失敗したことを察した友人が、くっく、と忍び笑いを零していた。
ぎろりとその友人を見て睨みつけると、改めて相手に向き直り。

「魅力的な格好してっから、どっかの精霊さんが悪戯したのかもしれんなぁ。
 たまぁにあるんだ、これが。それで、他にご入用な物はあるかね?」

そういう事もあるのよ、という事にしておき。
何か他にご用は?と問いを重ねた。

エナーシア > 「体が資本の冒険者なら、このぐらい誰でもできるさ」

中にはもっと常軌を逸した動きをする連中だっている。
私などまだまだ全然大したことはない。
それにしても、私が魅力的だと?
全く面白みがない格好だと思うが、商売人の言うおべっかやお世辞というやつか。
それとも精霊の好みが変わっているのか。
たまにあるということだし、そういう事にしておくか。

「あとはそうだな、普段着と下着の予備も探したいと思っていたんだが。女物でそういうのは仕入れているのか?」

服は買い替えたもののこれ一着。
下着に関しては手付かずのままだ。
手頃な物があれば手に入れておきたい。

ピング > 此方の適当な説明に疑問を持った様子が見えない。
これはまだいけるか?と片眉を持ち上げ思案しつつ、じぃっと視線を改めて集中させる。
もう一度胸元へと視線を集中させるとじんわりと不可視の指が伸びてゆき。
精霊の設定を引っ張るつもりか、今度は恐る恐る、と言った具合で、つんつん、と胸先の辺りをつつき。

「んん?あぁ、服なら幾つかあるぜぃ。下着もあるが、ちょいとサイズを測らせて貰うが構わんかい?
 それと普段着ってぇと、どんな系統が好みだい」

今度は相手がどんな動きをしても驚くまい、と一度視線を切って顔を上げ。
特に下着なら任せろ!と謎の方向で自信満々な態度を見せた。
棚の片隅に置かれていたメジャーを手に取ると、むっはっは、と悪びれも無く測定の件も告げておき。

エナーシア > 「服は今着ているようなので、あまり派手な色合いや装飾がない方がいいな。
丈はもっと短くてもいいぐらいなんだが」

これ以上短くすると下着が見えてしまいそうだからな。
まあ下着を買い換えればその辺りも解消されるので合わせて見てもらうとしよう。
うん?また何か、撫でるというか突っつくというか……。
例の精霊とやらがまだいるのか。
害がないのが分かれば、別にどうだっていい。
このぐらいなら容認してやろう。
無害な相手に狼狽えるのも滑稽だしな。

「計測は、このままでいいか?」

あまり厳密に気にしたことがないので計測のマナー等がよく分からない。
まあ礼服という訳でもないし、そこまできっちり測らず服の上からでも大丈夫だろうが。

ピング > 「ほぉ!もっと丈を短く。そりゃあ良いねぇ、おいらぁ好きだよそのセンス」

悪戯の反応はいまひとつ、と言ったところ。
なれば今のところは止めておき、相手の服を選ぶ作業のお手伝い。
何だか態度と、選ぼうとするセンスがちぐはぐな気がするものの、見てみたいと思うのが男の性だから。
此処は追従するように乗っておく。

「どのくらいまでが良い、とか注意点はあるかね?っと、そうだなぁ、出来れば直接測りたいんだが」

むむ、とわざとらしく悩んでみせる。一拍の間を置いてから、そうだ!と手をぽんと打ち。

「見られるのが恥ずかしいってんなら、おいらの手で直接測るってのはどうだい?
 なぁに任せろ、これでもプロだ。手の触診には自信がある…!
 それに下着ってのはなぁ、確りとサイズの合ったものを着けないと駄目なんだよ。
 服は良い。目分量でな。でも下着はダメだ!是非計測しよう!さぁ脱いで測るか、そのまま手で測るか!」

欲望まっしぐらな事を取って付けた様な理由で武装し、だばーっと熱意を込めた言葉で発した。
此方を伺っていた友人は、よーやるわ、と言った顔だが止める気配もなく茶を啜っていた。
大体こんなのが、この店の日常だった。

エナーシア > どうやら主人も乗り気なようだ。
確かに直接肌に密着するのだから半端では駄目だな。
ならば任せてしまうか。

「分かった。そういう事なら脱ごう。
更衣室はどこかな?」

ちゃんと毎日無駄毛処理をしていてよかった。
手入れされてない陰毛を見られるのはいくらプロの仕事が相手とはいえみっともなくて恥ずかしいからな。
往来で裸になるのならともかく、必要な事であるなら店の中で脱ぐ分には問題ない。

ピング > 乗ってきた!とほくほく顔して頷く店主。
背後では友人がその成功展開を見て、羨ましそうな顔をしていた。

「おう、切符が良いねぇ嬢ちゃんステキ!ささ、こっちだこっち」

更衣室、なんて上等なものは当然無い。
けれども何故か店の一角には、ワザと死角を作っていますよと言わんばかりの場所があった。
棚と棚を繋ぐように、薄手の布が吊るされた区画。
試着室としても使えるのだろうが、他の用途も勿論あり―――今回はそれは割愛。

ともあれ、相手を招き入れるとたっぷりねっぷり、脳裏に刻み込むように相手の肢体を観察するのだろう。
時間をかけてサイズを測り、納得のいく下着を提供するまでの時間はきっと、長い。

良い思いさせて貰ったからな!と店主が勝手に値引いてお会計をしたのは蛇足のお話。
本日も平常運転なある雑貨屋の一日であった――――。

エナーシア > 真面目に下着を選ぶというのは、存外大変なようだ。
かなり入念に計測をされて、正直これは疲れた。
とはいえ今まで疎かにしすぎていた分野だしな。
頑張れる時に頑張ろう。
根無し草の冒険者とはいえ最低限の身だしなみぐらいはちゃんとしたいからな。
長々と付き合わせてしまったのに値引きまでしてもらったのは申し訳ないが、これからも贔屓にするとしよう。

「色々と世話になったね。ありがとう。
また何かあったら頼らせてもらうとするよ」

親切な店主に別れを告げて家路につく。
今日はいい買い物が出来た。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエナーシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 平民地区で、比較的安く飲めて人も多い酒場の1つ。
お気に入りの席に座り、足を組んだまま通りを眺めてる、違うのは
お酒でなく、アルコールの入ってないカシスオレンジのグラスを傾けて口にする

今夜は、人も賑わってて、他人の声を聞きながら飲むもの楽しめる
外の通りを眺めながらのカウンター席の端っこ
組んでる足を揺らしながら、氷がカランと動く音を聞いて

シンシア > テーブルの上には紙切れと木彫りで牛をかたどったものが
木彫りの牛はとりあえずポケットに…
もう片方の紙切れに目を通せば、少し考えるような仕草…

グラスを傾けながら考えてるのは紙にかかれたもの
個人的な依頼だけど、なんだか引っかかる報酬の高さ

「うーん…」

ただの貴族の護衛だけど、貴族だから報酬がいいのか?とか考えながら

シンシア > ほかの人に流してもいいけど条件が…
小難しい顔をしながら、お酒も入ってないのに
もう少し酒場で悩みながら過ごしてた

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からシンシアさんが去りました。