2016/12/23 のログ
ノア > 食器や調理器具、細々としたカトラリー等を買いに商店街へ。一通り買い揃えてから近くの料理屋で夕食を済ませ、閉店時間まで呑み店を出ると..

「 .........ぅわ、」

外は雨。繁華街と違い、夜も更ければ其処らじゅう "CLOSE" の文字だらけ。店の軒先で雨をしのぎつつ、紙袋を手に途方に暮れた。

ご案内:「平民地区 /商店街」にジアさんが現れました。
ジア > いつも通り配達をしていた少年は、最後の店が閉店間際になってやっと届けることができて、品物を受け渡して店を出たところで雨に降られた。

「うひゃぁぁぁ…!あ、お姉さん、お邪魔します…!」

いくら温かい身体を持っているとはいえ、本性としても雨に降られるのは穏やかな心地ではない。袋を頭の上に掲げながら、ふと見えた雨を凌げそうな店にいる相手に声をかけつつ、その横に駆け込もうと。

ノア > いずれ止むなら待つけれど、そんな事わかる訳もなく.. 小さな溜め息溢しつつ、真っ黒な夜空見上げていると

「 .....ん、どーぞ。」

同じように雨をしのぐ為か、此方に向かって駆け込んで来る少年に軽く微笑み頷いた。隣に並んだなら自分よりほんの少し背の低い貴方の顔を覗こうと、ゆるりと首を傾げて

「 降られちゃったね.. 仕事の帰り ? 」

ジア > 背負い袋を犠牲にしたおかげで雨に濡れた箇所はあまりなく、黒い空を恨めし気に見上げて。

「えへへ、ありがとうございます」

軒先に雨を遮るスペースがあるところに滑り込めば、相手へと顔を上げながらにこにこと朗らかに笑う。ちょうど顔を覗く相手と目が合うだろうか。

「はい、ちょうど配達が終わったところでした。あ、ボクはジアって言います、ちょっと離れたとこの工房で働いてるんです」

そう身振りを交えて、ここに来た経緯を説明していく。

ノア > ( ん、なんか.. 可愛いやつ。)

と、貴方の人懐っこい表情や口調に心の中でぼそり。名前や仕事の話を聞かせてくれる相手に、此方も自己紹介を。

「 ジア ね、あたしノア。
それにしたってこんな時間まで配達とか、工房でも働いてるとか、随分忙しいのね。」

働き者の少年に感心する、ほろ酔いのダメな大人。酒が入っているとは云え冷たい外気に身震いし、ケープの中で二の腕擦り..

「 .....っ、んん 寒っ.. 止まないなら走って帰った方がイイかな... せっかく下ろしたてのドレスなのに、もうっ.. 」

つんと唇尖らせて、いつ止むかもわからない空をジトりと睨んだ。

ジア > 相手の内心はいざ知らず、不幸にも雨に降られた先で綺麗なお姉さんに会えた、と少年はすっかり気分がよくなっていた。

「ノアお姉さん、なんだかボクと似てる響きですねっ。
はい…港で荷運びもしてて、ついたくさん持てるからっていっぱい運んじゃうんですよね、あはは…」

思えばほとんどの店が閉まるような時間まで働いていたことに少しバツの悪そうな表情。そんな時、腕を擦っている相手にきょとんとしながら首を傾げて。

「もしかしてお姉さん冷えちゃったんですか?ボクあまり濡れてないし、温かいですよっ」

ケープの中で身震いする相手の漏らした言葉に、少年は返答も聞かずに相手に抱き付くように近づいていこうとする。あわよくばその胸に顔を埋めたいなんて下心もあって。

ノア > 「 "お姉さん" なんてやめてよ。言われ慣れてないから、なんか擽ったいっ 」

( 可愛いな このっ.. )

ただ働き者の少年だと疑わず、まして元魔神だなんて夢にも思ってはいなくて。10は離れていそうな幼さを残しつつも何処か神秘的な容姿に、自然と無防備な笑顔見せ。警戒心もないから、当然抱き付いてくる貴方の下心になんて気付かずに

「 .........っ、と.. 優しいのね、色男さん♡ ってゆーか..... 熱ない ? なんか熱い気するんだけど.. 」

抱き付かれても抵抗するどころか、すっかり子供扱いして受け入れる。互いの体温の差に気付けば、心配そうに緩く抱き寄せて.. 自分の身体が冷えているのかと、首を傾げた。

ジア > 「えぇっ、でもボク、ノアお姉さんのこと他の呼び方するのなんだか恥ずかしいです…えっと、ノア、さん…?」

朗らかに笑う少年も、相手の素性はよくわかっておらず。ドレスやケープなど、もしかすると貴族なのかもしれないと思いつくこともあるが、目下の願望が優先されて深く考えなかった。

「ボク、生まれつき体温が高いみたいで、風邪ひいてないのに身体が熱いんです」

子供扱いで受け入れられていることをいいことに、両腕は相手の背中へと回してしっかり抱き付く。ドレス越しの胸へと鼻先を埋めて感触を味わおうとする。問いかけられた心配そうな相手には、頭を振りながら否定しつつ、押し当てた胸へと頬ずりすることを兼ねていき。

ノア > 「 ノアでいいってば、呼びづらいなら無理強いし な..... っ、ん.. 」

呼び捨てで構わないと話していると、胸元に顔が埋まっているのに気付いて。ドレス越しとは云え其処で喋られると吐息が掛かるし、首を振られれば擦れ..

「 熱、ないならイイ.. けど..... っ、」

風邪をひいている訳ではないとわかればそう返すも、胸元に意識がいって気が気じゃなく。それでも "相手は子供" と邪念振り払い、緩く抱き寄せたまま貴方の背中をそっと手のひらで擦って

「 .....っ、ジアはこのまま雨宿り ? てゆーか、家この辺.. ? 」

ジア > 「じゃあ、ノアお姉さんって呼びますね。あれ?ノアお姉さん?」

胸元に埋める顔に触れる柔らかさを堪能しつつ、少年は埋める顔を動かすことで刺激を受ける相手に恍けたように首を傾げながらぎゅっと強く抱き付いていき。

「はい!だからノアお姉さんも温まってくださいね」

抱き付いた相手が拒絶しないのをいいことに、色々と元気いっぱいな少年。抱き寄せられて背中を撫でられれば、一向に離れる様子もなく。

「…あ、ボク家無しなんです、色々あって。親切な人に助けてもらう時以外は、だいたい野宿です」

家について聞かれれば、あっけからんとした答えを返して。

ノア > 結局 "お姉さん" が付け足されてしまったけれど、懐っこい笑みを向けられては敵わない。何より今は、呼ばれ方なんてどうでもよくて..

「 .....うん、温か ぃ.. ありが、と... 」

胸元に密着する少年が、速まる鼓動に気付かないよう必死に平静装う。もし純粋な働き者の少年に "痴女" だなんて誤解されたら.. 恥ずかしすぎて、自殺モノ。しかし.. そう考えれば考えるほど神経が集中してしまって、貴方が動く度僅かに言葉途切れさせ。

「 野宿って..... 風邪ひくレベルじゃない、よ.. こんな寒い のに... っ 」

素直に "じゃあ家来る ? " と言えなかったのは、それこそ痴女だと勘違いされるかも.. なんて考えがよぎったから。更に密着した貴方の顔に、鼓動は速まるばかりで...

ジア > 「えへへ、よかったです…。……?」

相手の無頓着さにうりうりと露骨に顔を押し当てていた少年は、ふと押し当てて顔を揺らした時にふと感じた違和感にきょとんとする。人の鼓動など意識しなければ服越しに聴くことも難しいのだが、それによってどうにも相手は警戒心が鈍いというより、鈍く振る舞っているのでは、と思い至る。

「ええ、特に冬は堪えるんです。もしどこかに、雨宿りさせてくれる人がいたら、その分のお返しもしっかりしますよ?」

そう少年は顔を相手の胸の谷間に乗せるようにして訴えかけるうるうるとした上目遣いで見上げながらの言葉は、今しがた相手が呑み込んだ言葉を追いかけるように。背中に回っていた腕は、いつの間にか腰まですすっと滑り降りていた。

ノア > ふるりと背筋震わせたのは寒さからか、それとも貴方の手が背中から腰へと滑り下りたからか.. いずれにしろ決して善人ではないけれど、寒空の下困っている少年を放っておくほど悪人にもなれず。胸の上にぽふんと顔を乗せた貴方見下ろして、ほんのり頬染めた顔を傾げ

「 家で良かったら......... 来る ? 」

そう遠くはないものの、結局少しは濡れてしまう距離。

「 ちょっと、濡れちゃう けど.. 」

ジア > 身体を震わせる相手が顔を赤くしながら首を傾げていくことにも、少年はニコニコと笑みで誤魔化すように本意を見せずにいて。

「えっ、本当ですか!?ノアお姉さんの家なんて、嬉しいなぁ」

自分で誘導しておきながら、ぱぁっと晴れやかな表情を浮かべる少年。何度も頷く頭が、また胸へと押し付けられていく。

「大丈夫です、濡れてもボクがいたらすぐ温かくなりますって」

そう言いながら、一度は離れる少年。その硬く肉刺もできている掌で、きゅっと相手と手を繋ごうとする。

ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。
ノア > 「 .........っ、」
( 無邪気、恐るべしっ.. !! )

頷く度、むにむにと押し付けられる顔に心の中で呟きつつ。貴方が一度離れると、身体から熱と邪念を逃がすように細く長く息を吐き出した。繋がれた手を きゅっ、と握り返せば

「 じゃ、行くよ ? 」

貴方を先導しつつ、雨の中.. 商店街から路地に入り、幾つか角を曲がった先にある自宅へと小走りで向かい。やがて煉瓦造りの小さな家に辿り着いて

「 .....ん、入って入って.. っ 」

手早く鍵を開け、扉開いて貴方を先に入れようと。続いて入れば、髪や服は水滴に濡れ寒さに身震いし。

ジア > 「……ノアお姉さん?」

心の中の動揺が見えるような気がして、敢えて恍けたまま小首をかしげる少年は、深く呼吸する相手の行動にも突っ込むことはしなかった。掌が握り返されると、いつでもいいとばかり意気込んだ表情を見せて。

「はいっ、わぁぁぁっ…!」

相手の合図に合わせて手をつなぎながら走り出すと、頭上から降り注ぐ雨にはつい声が出てしまう。やがて見えてくる煉瓦造りの家が、そうなのだとわかると雨宿りできることにほっとすることができ。

「ありがとう、ノアお姉さんっ。えっと、暖炉とか、ありますか…?」

手際よく開かれたドアに半ば転がりこむようにして入ると、身震いしている相手に再び抱き付きながら、先ほどの下心ありありの時よりは真剣な態度でそう聞いてみた。

ノア > 家まで走るほんの少しの間、やたら雨に濡れるのを厭がる貴方が可愛くて、その理由も知らずに くすりと笑みを溢したり。

家に入ればテーブルにどさりと紙袋を置いて、抱き付く貴方の問い掛けに

「 ..... ん、あるよ。今火点けるから、ちょっと待っててね.. 」

そう答えて身体を話す。火を付けようと暖炉に向かうも.. 何せ数日前まで、宿屋暮らしだった女。慣れていなくて手際が悪く、なかなかに手こずっていて。

ジア > どうにも雨に降られていると不安になるものの、繋いでる掌の体温でどこかホッとできるのか、雨に濡れる様もどこか楽し気であった。
相手の家へと着けば、相手が荷物を置く間、その住宅の様子を興味深げにじろじろと見つめていて。

「えっと、ちょっと貸してください…んしょっ、工房でよくやるんです。ささ、火にあたりましょうっ」

身体を離していく相手には素直に離れて、暖炉に火をつけることに苦心している様子に、少年はマッチを取ってそれを擦って火を薪へ灯していく。火は呆気ないほど簡単に燃え移って大きな炎になっていくのは、少年の数少ない魔法と言える力で。そのことまでは言わずに、火にあたろうと誘うようにブンブンと手招きしていて。

ノア > 「 ぇ..... うん、 」

暖炉の前から退き、マッチから燃え移る火を後ろから見詰めていると..

「 わ.. 上手、慣れてるねー 」

みるみる内に薪に燃え広がる炎に目をぱちくりと瞬き、手招きには "ちょっと待って" とだけ返してから部屋を離れ.. 濡れた髪や身体を拭う為の布を二枚持って、貴方の元へ歩み寄り

「 濡れちゃったでしょ、はい。ちゃんと拭かなきゃダメだよ ? 」

やっぱり何処か子供扱いしている口調で、一枚の大きな布を差し出した。濡れたケープを脱ぐと火の前で、濡れた髪を拭い。暖炉の前二人仲良く暖まろうとブーツも脱ぎ捨てて、せっかくのドレスも既に濡れてしまっているし.. 今更皺になるのも気にはせず、床に直接座り込んだ。

ジア > 「火をつけるのはなんだか得意なんです。よく工房でも煙草をつけるのがうまいって言われますし」

手際よく火がつけられれば、えへんと胸を張るように得意げな笑みを少年は浮かべている。相手が部屋を離れていくと少し不安げになるが、戻ってきた相手の持ってきたものを見て安心した表情に変わっていく。

「えへへ、そうでした…あっ、袋と服も乾かしちゃいますっ。ノアお姉ちゃん、風邪ひいたらよくないですから、くっつきません?」

相手から布を受け取って髪を拭く少年は、尊い犠牲となった背負い袋を椅子の背に引っ掛けて暖炉に近づけると、濡れたベストも脱いだ上半身は他に何もない状態になって、筋肉質な上体が露わになる。
そして、すすっと並んで暖炉の前に座っていた相手の方へ布を身にくるみながら近づき、肌が触れ合うぐらいの近さまで引っ付いていこうとする。

ノア > 得意気な顔が可愛くて ふふっと肩揺らしつつ、働き者なだけあって意外と筋肉質な身体に感心しながら髪を拭う。男物の服なんて持っていないから、貴方の着替えをどうしようかと考えていると..

「 .....ん ? いいよ、おいで。」

身を寄せようと近付く貴方に、ふわりと微笑んで手招きを。特に抱き付くでもなく、マイペースにピアスやネックレス等の真珠のアクセサリーを外してゆき。

「 それから.. 寒い日はまたおいでね、野宿なんてしてるとその内死にそうだし。まだまだ子供なんだから、大人に甘えた方がイイよ。」

ご案内:「平民地区 /商店街」からノアさんが去りました。
ジア > 【中断です。】
ご案内:「平民地区 /商店街」からジアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノーガルトさんが現れました。
ノーガルト > 『ノル…もう少し値切れ。』
「無茶言うな…、原価割れぎりぎりだぞ。これ以上は店主が首を釣ってしまう。」

(クリスマスに向けて、各店舗が様々な商品を並べていた。
しかし、ノーガルトにとってはそのクリスマスという行司は、なんら関係はない。
ただ、一年のうちでもっともカップルが騒がしい日にち、というだけだ。

今は、ノーガルトは冒険者御用達の店に足を運んでいた。
非常食、テント、ポーション…様々な冒険に役立つものを取り揃えている。
ここのところ遠征に行く機会も増えているので、今は非常食とランタンの灯油を購入しようとしていた。)

『知ったことか、少しでも安く買えるなら、それに越したことはない。いいから値切れ』
「特売で更に値切り交渉など出来るか…。とにかく、この値段で買うぞ。」

(ダインの、散々の値切り催促を無視して、ノーガルトは灯油と1週間分の非常食を購入した。
これで250ガルドならば、確かに買得ではある。…そう、思う。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 通りを歩きながら周囲のお店を見て回る
少し賑やかで楽しげな雰囲気のある雑貨屋や食品やお花屋さんも
路上の露店もイロイロ出てて

キラキラしたものがあれば、つい足がとまるし
手にとって眺めたり見て回る

途中いくつかで買い物を済ませて片手には紙袋を持ったまま
通りに出てた路上の露店にしゃがみこんで、じーっと見つめてる
小さなアクセサリー、キラキラしてるし、そんなにも高くない

自分と妹のように可愛がってる子になにか贈り物ができないかと
いくつかを手にとりながら悩んでる

ノーガルト > 『まったく…何故そこで値切らないんだ。』
「更に値段が下がる可能性が低いからだ。…主人にも生活があるんだ、血を流させるわけに行くか。」

(剣であるダインは、ノーガルト以外の人間を軽視する風潮がある。
軽いため息をつきながら、相棒の言葉に少しばかり肩を落とす。
さて、これで必要なものは買い揃えた。だが、まだ日がかなり高い。
酒でも飼って、昼間から飲むのも悪くはないのだが。

どうしようかと考えていると、その視線の先に見慣れた金髪が見えた。
何度も顔を合わせているうちに、遠目からでもその姿を確認すれば誰かはわかってしまう。)

『……どうした?』
「いや、知り合いだ。」

(ダインに、短く答えるとその人物のそばへと近寄っていく。
今はもうすっかりと、元気を取り戻した彼女の表情は、今はうかがうことは出来ないが。)

「シンシア。」

(背後から、そう声をかけながら右手を振る。)

シンシア > 「うーん…迷う」

お店の人とお話ししながらも手元の雪の結晶のようなブローチにするか
花の形のものか…

雪は今の時期しか似合わないと思えば、決めたのは花の形のブローチ
それを包んでもらって受け取ったとこに、背後から声がかかると振り返り

「ノル…」

お店の人に挨拶をして立ち上がれば、手をふる彼のほうへと近づいて

「どうしたの?こんなとこで、なにか買い物?」

ノーガルト > (彼女がいたのはアクセサリーショップ。
女性のシンシアらしい場所だと、軽く思う。
今の時期はクリスマスに関連したものを並べているようだが…彼女も何か買ったのだろうか)

「ああ、一応遠征用の灯油と非常食をな。しばらくは遠出することはないだろうが…。」

(そういえば、まだ伝えていなかった。ノーガルトは、旅をやめることにした。
魔剣探しをやめたわけではないが、それ以上に大切なものがある。
ダインもディンも、了承してくれたので、今はこの街で冒険者の仕事をしている。
そのことをあわせて伝え、保存食と灯油が入っている紙袋を掲げた。)

「そういうシンシアこそ、アクセサリーでも買ったのか?」

(彼女は、あまりそういうものをつけている印象がなかった。
割りと質素な格好を好んでいるような印象があるので、アクセサリーには興味がないのか、とも。
いや、女性なのでそんなことは決してないだろうが、シンシアと光物が、どうしても結びつかなかった。)

シンシア > 「そっか、よかった…」

買い物を聞けば、遠出するときに必要なものだったから
どこかにいく用でもできたのかと一瞬考えたけど

続く言葉に安心もするし、少し嬉しそうに笑ってかえし

「うん、妹ちゃんにねプレゼント」

血は繋がってないけど妹のように可愛がる精霊の女の子への買い物と
先ほどのお店で買ってた花のブローチ、包んでもらったものを見せながら
自分のものじゃないよと付け加えて

ノーガルト > (しばらく、遠征に行くような仕事は舞い込んでは来ないだろう。
九頭竜山脈の山賊退治や、タナール砦の傭兵志願など、仕事はいくらでもある。
しかし、それらは意図的に避けるように仕事を請け負い続けていた。
自分一人で何かが出来るような、簡単な仕事ではない。
もっと大人数向けの仕事なのだから、自分が請けたところで意味はない。)

「妹……?ああ、例の…か。」

(妹、と聞けば少しだけ眉をひそめる。
まだ、彼女は完全に吹っ切れたわけではないのかと思うと、少しばかり複雑になってしまう。
笑えるようにもなったし、孤独もなくなった。
しかし、まだ揺れているのかと思うと…少しばかり、複雑だ。)

「……シンシア、何か買ってやろう。」

(金は、少しくらい余裕がある。
髪留め程度なら、ノーガルトが持っている残金で買うことが出来るはずだ。)

シンシア > 「そうそう…こういう時期なら贈りものもいいかなって」

彼が気にしてるのか表情が変わった気がして伺うように見上げてしまう

それから気づいた
伝えなきゃいけないことは他にもあって

「あ、ノル…あのね、もう大丈夫だからね」

何がとなれば前に言われて保留になってたことも、一段落したことを伝える
詳しくは通りでいうことでもなく、彼ならばわかるだろうと

「え。いいよ…そんなノルの大事なお金だもん」

人から贈り物など、することはあってもされたことなど記憶にもなく
遠慮となれないことから断わるように両手を顔の前で振って

ノーガルト > (確かに、時期的にはいいかもしれない。
カップルはともかく、子供にもかなり喜ばれる時期だ。
あちこちでツリーの飾りつけも行われていることだし、逸れに乗じてプレゼント、というのは悪い判断ではない。

シンシアの、大丈夫だという言葉。
一段楽した事柄に心当たりはあれど、実際に聞いてみないと安心は出来なかった。
しかし、もしその通りだったら確かに大丈夫だし、もう彼女が悩むことでもないだろう。
ひと段落して、ようやく決着がついたのならば安心だ。)

「…そうか、まあ詳しくは後で聞く。」

(ダインが、何か言いかけて辞めた様な気配が漂った。
最近、ダインは紳士跡一緒にいるときは黙りこくってしまう。
もう少し喋ってもいいと思うのだが、彼なりに邪魔をしては悪いと思っているのだろう。
剣のクセに、妙なところで人間臭い。)

「いや、構わない。…考えてみれば、シンシアに贈り物をしたことなど、まだないからな。」

(逸れに、彼女と同じ理由になってしまうが、もうすぐクリスマス。
その贈り物だと思って、受け取ってもらいたい。)

シンシア > 冬の祭りのような雰囲気、明る時間帯でもあるから
子供も多く飾りも華やか
キラキラと街がしてるようで
見ている景色もいつもと違って綺麗に見えた

場所が場所のため…詳しく話せないし
彼にも説明が必要とは思うけど、今はできないということ
彼も察してくれたようで、頷いて

「そう…だけど、でも……わかった、じゃあなにかね?」

彼の申し出を渋るものの、その逆に彼には既に先ほど買い物も済ませてた
家にいる狼にも忘れずに

贈り物を強請るなど、これがいい。あれがいい。など
できるわけもなく
それでも彼がしてくれるというなら…と

ノーガルト > (今、この場で話すような内容ではないだろう。
大通りで、人も行きかっていることだし、大勢の人間に効かせていい話じゃない。
子供の姿があちこちで見受けられる中、彼女が見ていたアクセサリーをもう一度眺めていた。

シンシアに似合うのは、髪留めだろうと思っている。
彼女の、金髪に似合うような色を考えるとやはり青色系統か。
それらはちょうど水の色によく似ているものがいい、とは思うが…さて。
こういうときこそ、彼の出番だろう。)

「ダイン…どうだ?シンシアに何か、似合うものがあると思うか?」
『貴様…俺にそういう話を振るのはやめろ…。』

(ダインは、不機嫌そうに黙り込んでしまった。
やれやれ、と肩を竦めながら。
やはり、シンシアがこれがいいと選ぶのを、じっくりと待つしかないか。)

シンシア > 彼が先ほどの露店のアクセサリーを眺めにはいる、何を選ぶのかうしろから
ちょこちょこ覗いてたけど
ダインに話しかけてる様子、2人で相談してるのかと

逆にどんなものを選ばれるのか楽しみにしょうと彼の背中側で
見ないように過ごしてる

「ノルが選んでね、そのほうがうれしい」

自分のことを考えながら選ばれるものなら
どんなデザインのでもうれしい

頭の中に自分がいるのがわかるその時間が楽しくて
背中どうしに合わせて自分は通りのほうを眺めながら

ノーガルト > (さっきから後ろで覗いている、もしかしてほしいものがあるのかと。
それならばそれを選んでくれれば、後は買うだけなのだが彼女から投げられた一言は、まったく違った。)

「む………わ、わかった…。」
『頑張ることだな、ノル。…出来るだけ似合うものを見繕ってやれ。』

(まさかの、丸投げである。
確かに女としては男に選んでもらったほうが、きっと嬉しいのだろう。
しかし、今までそんなことをしたことがない男は、非常に困ってしまった。
へんなものを選んで、彼女が幻滅してしまわないかととても不安になる。

どうするべきか……。)

「(考えろ、ノーガルト…。確かにシンシアの髪に似合うのは青色だ。では、どんな青色がいい…?あのブロンドに似合わせるためには、はかない色や暗い色よりも馴染みやすい明るい色のほうがいいか…いや、それよりももっと……む?)」

(ノーガルトは思案に入る。どういうものを選べばいいか、と。
いくつか手に取り、見比べてもどれがいいのかなどと解らない。
だが――そのうちのひとつが目に留まると、思い返されることがある。

そうだ…これがいい。
ノーガルトは、露天商の男と少しだけ会話をし、手早く会計を済ませる。
剣を持った長身の男が、アクセサリーを購入すると言う、なかなかシュールな光景だ。)

「…ほら……シンシア。」

(選んだのは、髪留めではなくブローチだった。
漆黒の夜空と、そして其処に生える満月をあしらったブローチだった。)

シンシア > 大きな背中ごしに手元が見えず、何を選んでるかわからなかった

彼とダインの会話、片方しか聞こえないけど背中で聴きながら
決めた様子で会計をして声をかけられると振り返り
受け取る

彼が自分を考え選んでくれたもの、どんなものでも嬉しくて
手のひらに乗せられたブローチをみて

「わぁ…綺麗」

手の中にあるもの夜空のブローチに目をキラキラさせて
肩からにかけてあったストールを巻き直し胸元にその
ブローチをつける。胸元のアクセントになりシンプルな普段着も
おしゃれな感じになり

「どお?…」

さっそくつけてみて彼の前で見せる
自分にもと、紙の包を取り出して彼に渡す
1日早いけど、となるのかな…

ノーガルト > 「少し早いがな……メリークリスマス、だったか?」

(一日早いクリスマスだが、別に構わないだろう。
まさか、自分が先ほど騒がしいだけと言っていた者の仲間入りを果たすとは、思わなかった。
複雑だが、不満など一つも思い浮かばなかった。

満月と夜空、それはシンシアと始めて出合ったときを思い浮かべてのことだった。
戦場から離れた広場、夜空に浮かぶ満月。
それを髣髴とさせるブローチを選び、それがどうやら正解だったと思えば…安心したように、息をついた。

ストールを撒きなおし、胸元に早速とばかりに、選んだブローチを付ける。
周り(主にダイン)から、茶化すような声が聞こえてくるが、勤めて聞こえないようにした。
しかし…選んだものをこうして喜んでもらえると、どこか暖かい気持ちになれる。
悪くない…と、ノーガルトもどこか微笑んでいるような表情を浮かべていた。)

「ああ……よく似合っている。選んでよかった。」
『ノルにしては、上出来のものを選んだじゃないか。』

(本当に、皮肉がよく飛んでくる剣だ。
もっとも、それも気心知れているからこそなのだが。

その返し、というわけではないだろうが、シンシアも紙袋を一つ差し出してくる。
その中身を確認して、そして――全てを理解した。)

「………そうか…。」

シンシア > 「フライングだけどね…メリークリスマス」

通りで賑わうなか、少し早いプレゼントを贈り合う
あまり自分の周りに装飾品をつけると剣を使うときに落としたら嫌で
自然とつけなくなってた
でもストールにつけるなら、剣持ってないときだろうと

選んでくれたものを気に入るように何度も触れながら
嬉しそうに笑う

彼にも渡した包み…それで伝わるだろうと
カンのいい彼もすぐにわかったみたいで

「…大事にしてね?」

少し照れくさい、キーホルダーだけじゃないけど
これなら彼が持ってても邪魔にならないだろうと

ノーガルト > (なかなか、この日を祝うのも悪くはないものだ。
今までたった一人、やるとしても魔剣を探して野宿するか、宿で泊まって祝いを遠くで見るだけだった。
それが、今年は違うことになり、なんとも言えない嬉しさがこみ上げる。

剣を振るうここが多いため、邪魔になるものは極力着けないようにしていた。
しかし、彼女が送ってくれたキーホルダー。
そればかりは、肌身離さず持ち歩こうと、心に決める。
ベルトなどに引っ掛けておけば、おそらくは落すことはないだろう。)

『ノル、そのキーホルダーはポーチにでも引っ掛けておけばいいだろう。しっかりと鎖で補強しておけ。』
「解っている、これは絶対に落してはいけないもの…だな。」

(持っていても邪魔にはならないし、何より肌身離さず持っておかなければいけないものだ。
何より、彼女がようやく導き出した”答え”なのだから。)

「…腹が減ったな……シンシア、食材を買い込みに行くぞ。。」

(今日は、彼女の手料理が食いたい。
わがままではあるが、そんな言葉でノーガルトなりの返事を返す。)

シンシア > 意識してイベントごとを過ごすことはなかった
小さいときは、育ての親といたけど1人疎外感を感じてたし

家をでたあとも、人のために手伝っても
自分のためにとはなかったから少し照れくさい
ごまかすように笑いながら

お腹が減ったという彼に顔をあげて
前にしてた約束、買い物の手伝いというのを思い出して

「じゃあこの近くで買い物つきあってもらえる?」

彼も同じことを思ってたようで
今度は食材の買出し、彼を誘うように声をかけて

ノーガルト > (実際に、腹は確かに減っていた。
食事は欠かさずとっているが、定期的に同じ時間に、ちょうど腹が減ってくる。
時折思う、便利な体をしていると。)

「ああ、勿論だ。…酒もしっかりと買わせて貰うがな。」

(ノーガルトにとって、酒は一種の活力剤なのだ。
それがなければ、明日の動きに支障が出るほどに。

シンシアの買い物、逸れに付き合い――。
初めて、孤独ではない聖夜を満喫することに、少しばかり楽しみにするのであった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 享楽を旨とする妖仙に、深夜帯にまで仕事に精を出す趣味は無い。これっぽっちも存在しない。欠片たりともありはしない。それでも、自らの経営する商館の執務室に、行灯の頼りない光が点っているのは、年の瀬の挨拶回りに時間の殆どを食い潰された結果だ。只でさえ帳簿の〆の時期でバタつくというのに、裁量権を持った人間が席を空けざるを得ないのだから、書類やら資料やらが堆く山積するのは自明の理だ。それらを滞りなく処理する為に、泣く泣く夜遊びの時間を返上しての処理。

「ぬぅ。儂の半分とまでは言わぬが、四分の一ぐらいの決裁権を持たせるべきかのぅ。」

ぼやきながら毛筆を走らせる。人ならざる能力を宿している黒い瞳は、目下、その異能を顕現させることなく、専ら高い視力という基礎的な部分で役立っていよう。袖机には、残り半分程になり、とうに冷め切った緑茶。それでも気を紛らわせるには丁度良かろうと、視線を紙面に向けたまま左手で湯飲みを口元に運ぶ。ぬるいを通り越して、冷たい。低温故に香りも立たず、そこはかとない渋みが舌をつつく。唇を真一文字に結び、微かに眉根を寄せる。不味い。控えめに言っても、美味くない。だが、惚けそうな脳味噌にパンチが入ったと、小筆を走らせる。圧縮されるのは事務処理ばかりではなく、商談や取引の類も、どうにか見繕った予定の間隙に押し込んでおり、ひょっとしたら来客が有るやもしれぬ。

ホウセン > 街の中は、年末にあるという何事かの祭りの準備とやらに賑わっている。市場はいつも以上の活気だったし、建ち並ぶ商店もあれやこれやと特売を敢行して、客の財布の紐を緩めようと躍起になっている。が、何故に己はこうして冷めた茶を啜りながら書き物をしているのか。正直な所、生まれの違いから祭りとやらの詳細は知らぬし、敬虔な祈りを以って迎えなければならないという殊勝さも持ち合わせていないのだけれど、祭りと聞いたらとりあえず首を突っ込みたくなるのが人情というものだろうと。

「解せぬ。嗚呼、解せぬ。この儂を差し置いて世の皆が遊興に耽るなんぞ、画竜点睛を欠くこと甚だしかろう。」

ぶつくさ。突き詰めれば、周りが遊んでいるのに、自分が爪弾きにあっている事が許せぬと、羨望と嫉妬を絶妙なバランスで混ぜ合わせ、喚き散らすのを醜いとする美意識のオブラートで包んだ発言に他ならない。例によって、階下には奉公人が一人、御用聞きの為に残っており、何かあれば彼が取り次ぐだろう。接点のある人間には、今宵は商館に遅くまで滞在するという情報を伝えているから、年末の駆け込み需要で在庫切れを起こした物品を手配して欲しいだとか、他所から借りた金銭の支払期限が大晦日なので、立替の為に幾許か融通して欲しいだとか、何事か切羽詰った事柄を抱えた者ならば、恥も外聞も常識も捨てて、この館の扉を叩くだろうか。