2016/11/07 のログ
■ネネ > 「ぇ?…きゃぁ」
片手を取られて、何が起こったのかとっさに判断できなくて
もう片手に持ってた鉢植えの袋も手首からズルズル滑り、地面に落ちる
「……」
声もでない、驚いてるし怖くも感じてるし
先ほどまでの相手と違うような感覚に
体重の軽さから手首を掴み挙げられてても痛みはないけど
近づく顔には怖くも感じ、顔を背けるようにして
■ザフィエル > 「声、出さないんだ
もしかして、そのつもりだった?
こここらの人って、皆してるんだってね」
体に触れてると、心地よいか風が流れてくるような感覚が伝わってくる。
もっと、泣き叫ぶのかと思ってた
線の細い華奢な感じなのに
声も上げない
顔を背けられてしまうと首筋が目の前に
そのまま顔を首筋に沈めるように
白い首に口づけて吸い上げる
触れた跡を残すようにした証拠。
ソレが残れば手を離して
鉢植えは地面に落ちる直前に
小さなつむじ風でクッションを作ってたから
無事のはず
■ネネ > はじめて感じた街での身の危険、怖くて声が出なくて固まってた
相手の言葉も耳に残らない
顔を背けてたら首筋に相手の髪が触れて、肌に唇が触れて
目をぎゅっと閉じて、余計、身が硬くなる
相手が何を感じて思ったかは知らない
その後、手首が離されて自由になれば
地面に落ちた鉢植えの袋をもって
走って裏通りから出ていく、
心臓が驚くほど早く、指先が自分でもわかるくらい冷たい
鉢植えが無事なのを確認したら、届けて
風に戻れないから、走って住んでる場所まで帰ることに
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネネさんが去りました。
■ザフィエル > 手を離せば、無言で走っていった
自分の手をじっと見つめて、先程の触れて感じたものばなんだったのか
相手はもういない、その疑問に答えは出ないけど
次あえたら、確かめたくも思い
表通りには出ず裏通りに姿を消していった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からザフィエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミーシャさんが現れました。
■ミーシャ > 「……何度歩いても迷子になるのは方向感覚を狂わせる何かがあるのかナ……ただの方向音痴かナ……」
秋なのか、冬なのか、甲乙の付け難い寒さが身に沁みる中、今宵も何時と同じ薄手の衣服をまとった姿で執筆中の小説の何かネタになるような「モノ」を探している。
それは事件か珍しい物か見知らぬ者か、とにもかくにも白い肌に際立って見える薄く赤い唇から白い吐息を吐き出し、気の向くままに歩いている。
が、どうもこの道は先程も来た様な気がしての愚痴を小さく零した後に、ふと足を止めてからぐるりを視線を周囲に巡らせる。
大通り、と言う事もあって似たような作りなのか、それとも先程から同じ場所をぐるぐる回っているのか街に滞在して日の浅い自分にはわからぬ事だった。
「……思い切って空を飛んでみル?」
愚痴の後を締めくくるは溜息交じりの最終手段。
小説以外ではあまり目立ちたくないから、やりたくは無い手段。人差し指の中ほどを顎先にあて、かっくりと小首をかしげ、悩む仕草。
■ミーシャ > 「……でも目立つなら執筆した小説が売れて売れて……という方がいいなァ……。」
ブーツの爪先で通りに敷き詰められた石畳を叩いてコツコツと音を鳴らしてみる。特に意味は無い手持ち無沙汰なだけ。
さて、左右上下に視線を向けても先程来た気がする、と言う意味での見知った様な気がしない事もない風景しか広がっておらず、仕方なし再び歩き出す。
ついでに右手を自分の首元が広く開いたUネックのワンピースの胸元に滑り込ませると、指先で探り、其処から包み紙に包まれた飴玉を一つ取り出し、器用に片手で包みを開いてから、口にポイと飴玉を放り込む。
まあ、散歩なので最終的に戻れればそれで構わない、だからそんなに深く考えず、為るべく灯りの灯っている道を歩く。
――腰に触れる程に長い銀色の髪を揺らし、夜の闇と同じだけ深く黒く何処か青いドレスの裾をゆらゆらと揺らして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアッシェさんが現れました。
■アッシェ > ぺん ぺん べん べべん
そんな弦を弾き鳴らす音を弾く音。手には遥か東の果てで使われていると聞く楽器…そのデザインは大きく違っているがを持ち、
格好も此処近辺の服装ではないものに身を包んだ 兎角夜でも夕暮れでも色的に髪の色が一定ではない女子。
ただ単に うろつき乍ら 楽器を弾いたり 弾かなかったり。
楽器を持っている手とは逆の手が―撥を持った儘だったが、髪をすく。
炎がぼっと生み出された。人魂みたいにその炎は明かりの代わりとなって宙に浮く。
それを明かり代わりとして 赤紙の女はまた―明かりの下というか暗がりに近いベンチに腰を下ろし 楽器を弾く。
■ミーシャ > 「………?……。」
通りのあちらこちらで時折耳を擽る喧騒でも秋を彩る虫の音とも違う誰かが奏でる音に耳を僅か震わせ、意識は無意識にその音へと向かう。
その音はあまり聞きなれぬ音、と言うよりも初めて聞く音色……傾げた首が更に曲がりそうになるのを気持ちで押さえながら音の方へとゆっくりと身体を向け……驚いた。
「……ウィルオウィスプ?……違うゴースト?」
口をついて出るのは本人が聞いていたら聊か失礼になりそうな一言。だが言葉で驚くより何より、気になりすぎて、自然と炎を共にベンチに腰を下ろす人影の前、で、遠慮もなく、ジィーと好奇の視線をその人影へと向ける。
■アッシェ > 夜鷹ではなく 夜闇に乗じて 遥か東の果てで弾く事が多いといわれる弦楽器
…デザインがかなりのロックかかった物体を、
力強く重低音の音を 僅か三本の弦で軽やかに弾いているのだ。
主に べんべん、と。
ゆらゆらと人魂みたいな炎が揺らいでいるので ゴーストに間違えられていることに気づいていない。
加えて 弾いている本人の表情が完全に無表情だから もしも楽器を弾いていなかったとしたら 完全に 間違えられていたのではと。
べ…。
「何か…ゴーストでは無いのだが。」
一応喋った。感情も何も含まれていなさそうな声で 真ん前に立たれたら気づくもの。弾く手…撥も止まった。
■ミーシャ > 心地良く、か少し聴いただけではわからないが、少なくとも聞き覚えの無い興味を惹く音とハイカラな弦楽器に意識奪われていたが、唐突に音は止み、音の代わりに音の方がまだ雄弁に事を語っているような声色が耳を擽ってくる。
「……あら御免なさイ?ではバンシー?それともゴーレム?若しかして、楽器の精霊かしラ?」
夜目を利かせる為に仄かに光る赤黒い瞳を細め、近しく赤い唇を薄く三日月のように歪めて、笑み作る。そんな唇から紡いだのは質問する言葉とは違った弾んだ音色の声。で、足を止めたのは喋った人影の直ぐ目の前、両手は自分の膝に重ねて軽く前かがみになって、そんな表情の無い顔を覗き込みながらのお尋ねだった。
――貴女はだあれ?と言う意味を込めて。
■アッシェ > この楽器は 静かに弾くよりも激しく魂を震わせる勢いで怒涛に弾くのが良いとされる。
楽器本体がそういう作りをしている為、デザインはあれだが中身としては荒波を匂わせる響きを…夜にはあうまい。
楽器を傾けて弾く体制だったがそれを止めると 撥は弦に挟むようにし、それを水平に膝の上に置いてから
「いずれも外れ。……我は龍種…でよいか。名は問う方より述べよ」
赤黒い瞳だ。女性か?見目麗しい顔立ちに、その可憐な姿形はまるで夜闇の姫君の如く。夜という暗がりに座っているほうからすると、
人魂の様な炎で照らされて映る美しさよりも 月夜の淡い光で照らされる目の前の存在の方が映えるのではと愚考する。
視線が交差する、かの存在が前かがみになったことで此方は軽く見下げる事に。
■ミーシャ > 「……龍種……。そうネ、名前は尋ねる前に名乗るべきでしたワ……。私の名前はミーシャ、本当はもっと長いのですけド、ミーシャとおよび下さいまセ?」
打てば響く鐘の如く、揺らせば音を奏でる風鈴の如く、表情に感情を見つける事が出来ぬ龍種と名乗る年下か同じくらいに見える彼女に一度大げさにパンと両手を打ち合わせて、今気がつきましたといわんばかりの表情を浮かべる。
それから前かがみになっていた背をぴんと伸ばし、闇色のワンピースのスカートの中ほどを指先でちょっと摘んでから軽く裾を持ち上げ、少し大げさに頭を下げて名前を名乗る。
誰にでも名乗るように短い愛称のような名前を一つ。
で、丁寧すぎる挨拶を終えてあげる赤い瞳の視線は矢張りじーっと女性の眼を覗き込む。好奇心と僅か値踏みする色合いの視線で……。
何故なら彼女自体にも非常に興味が湧いたのだ。
己の瞳とは違う赤、根元から毛先に向けて色が鮮やかに変わる赤に感情の欠けて見えるからこそ、愛しくも美しくも見える相貌。
――それを艶やかに壊したら、どんな声で鳴き、どんな表情で喜ばせてくれるか……。
龍族の血の味への興味と共に非常にそそられた。
■アッシェ > 「ミーシャ、か。我はアッシェ。短くも長くもあるまい。」
感情と表情が完全に欠落しているのだ、目の前で手を合わせて打ち鳴らされても驚く素振りすらなかった。そんな感情ないらしい。
見た目は此方の方が幼くは見えるだろう、中身は兎角問わないし聞かれても答えないつもりだ。
人に非ず種に年齢は不問過ぎるし、まともに答えても貰えるまい。
成程 振舞と言葉遣いに裏表 付け刃ではないらしい。
鮮麗されており 無駄が少ない。そんな挨拶と会釈一つとっても真似ができない。
じっと見られても 此方は 無 の色で 相手を見定めるだけだ。
髪の色は毛先が夕日色であり、他は深紅。しかも毛先の色が一つとして同じではない つまり 髪色は変化して止まらない。
瞳の色は変わりもしないが、それだけであった。 生憎、相手の感情や心の中は読めない。
……
「で、何用で 寄った?」
色々とするにしても 此処は無粋な場所。淡々とした喋りで此方から問い始めた。
■ミーシャ > 「……アッシェ……うン、カワイイ素敵な名前。今後ともよろしくアッシェ。」
最初は名前を反芻し記憶する為に名を呼び、続くは挨拶の終りとして名前を臆する事無く呼び捨てにする。
容姿、態度、気配、諸々を考慮して呼び捨てに下のではなく、唯単に彼女の名前の響きが気に入ったから、咎められなければ彼女を呼び捨てにしようと考えた。
何事にも可愛さを追求し、態度や言葉使い、振る舞いすら高めようと何をするにも多少オーバーになる自分の良い点であり悪い点を持ち合わせたソレと違い、無の色で見つめ返してくる彼女に対になりそうな有の感情を込めた瞳で見詰め返す。
言葉にするに難しい程に鮮やかで美しく汚したくなる彼女の長い髪、何処か青白くもある触り心地の良さそうな肌、触れてしまおうと彼女とはまた違う白さの手を指先を伸ばして、その相貌を挟むように両手を頬に添えて触れようと……。
「……迷子かナ、最初の目的は執筆中の小説のネタがないかナ?って思って歩いてたんだけド、此処何処?みたいナ……。」
問いには真っ直ぐに答えを返す、迷子だと。
その時だけは浮かべている笑みが少しだけ陰り、眉間にも僅かに皺を。
■アッシェ > 「宜しく。ミーシャ嬢」
喋り慣れていないらしいのが露骨。そして感情は無。表情も無だった。
呼び捨てにされようが何だろうが 咎めもしなかった。大体呼び名でどうこうはない。
孤高にして無の極み、相手とは対極過ぎる位置にして 何かと鮮麗された相手とは違った立ち位置にいる。視線をそらそうともしない。
相手の両手が両頬に添えられて動かなくなるーそうした瞬間 するりと相手の包囲網?から 自然な形で抜け出した女は
手にしていた楽器と人魂を伴って 立ち上がれば 振り向いて。
「迷子であれば 夜闇に広がる星々を見よ 今は澄んだ空模様 道は一つとは限らぬ。」
謎解きにも聞こえる呟きを 歌う様に紡げば ではな、とさりげなーく立ち去って行ったという。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアッシェさんが去りました。
■ミーシャ > 「……えぇ是非そうしますワ?」
好奇と興味の視線を注いでも真っ直ぐに無で見つめ返し、聞く人によっては不愉快にもなるお尋ねの言葉に怒る事も無く返した彼女が避けたように思えた動きに、空振りした両手はワキワキと空中を弄るのみで終わってしまう。
――…触られるのは苦手?
と思って、視線で問いかけようとした時には彼女は視線の先にいない。
最初に抱いた彼女の印象、ゴーストか何か?が間違ってなかった?と、振り向けば極自然に彼女は立ち上がり振り向いた所で……。
「……また会いましょウ?次は夢の中で?それとも……なんてネ。」
手を振って見送るよりも先に視線の先の彼女は立ち去った後。
少し寂しげに手を再びわきわきさせると、彼女の言葉通り夜空を仰ぎ見て、何処眩そうに両目を細める。
■ミーシャ > 「……アッシェ、アッシェ……フフ……本当にカワイイ名前……。」
立ち去った彼女を名前を繰り返し呟くと、星を月を見上げる表情が自然と緩み、薄い笑みを浮かべていた唇はニタァと半月の形に歪み、瞳も何処か恍惚とした色を浮かべてしまう。
――…血の味はどうかしら?快楽に堕ちたらどんな表情を浮かべてくれるのかしら?
彼女と言葉交わす最中にも浮かび上がった邪な好奇心がそんな醜悪な笑みを浮かばせてくれる。
「さあ、帰りましょウ?今夜は良い気分だワ……。」
両手を夜空を照らす月を掴むように伸ばすと、指先から蝙蝠へと変わり、徐々に姿は蝙蝠の群れへと変り果て、何処かへと消えていく。
残るのは僅かな不死者がいたことを示す気配と魔力…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミーシャさんが去りました。