2016/08/07 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区 路地」にエーシアさんが現れました。
エーシア > 【夕暮れ時】

「あー……ったく」

私服姿でぶらぶらと平民区の路地を目的無く歩く。
というのも尞の部屋が全面清掃だか結界の再設置だかなんだかでしばらくの間入館禁止との事らしく。
折角の非番の日で自室でだらだらとするつもりであったのが急遽子供の小遣いかと言わんばかりの金を握らされ、叩き出された次第だ。
宿代飯代込だと言う話だが余りに少なすぎる。

「どーしたもんかなぁ」

屋台で買ったリンゴを齧りながら、唸って適当な場所へ腰掛けた。

エーシア > ぼんやり市場などを眺める。
とにかく宿を取らねばならない。
その前に夕飯もある。

「お金減るなあ」

片手でかりかりと頭を掻く。
部屋で寝ているだけなら1食ぐらい抜いてもいいのだが、表に出てしまえば流石に何か食べたくもなる。

夜も近くなり始め、少しずつ、市場の露店も店じまいの店が出始めるのをどうしたものか、と考えたまま動けずにいる。
安くあげるなら適当な大衆食堂なりで食べた後、素泊まり同然の宿に行くのが安いのだが。
どうせなら少しばかり贅沢をしても、など考えて。
お金は減るが……まあそう言うのも必要なときはある。

「うーん」

本日何回目かの唸りをあげて。
誰を待つわけでなくやはりぼんやりと店じまいを始める露店を見ていた。

ご案内:「王都マグメール平民地区 路地」にセリオンさんが現れました。
セリオン > 路地裏に、また、人が訪れる。
どうにも無目的に現れたわけでなく、そこに人がいると見て、あえてやって来たようである。
女だ。
ナイトパーティーにでも参加していればちょうど良いだろうというような、きらびやかな紫のドレスを着ていた。

「もし、そこの方」

穏やかな声だった。そして、穏やかな微笑みを――目が殆ど二本の線となるほど細めて、微笑みを浮かべていた。
だが、その目が一瞬、彼女の隻腕へと向いたことは分かるかも知れない。
悪意はなくとも、世の人間が隻腕の相手を見た時にそうするような、一般的な視線の動きだった。

「殆ど、売り物は終わるようですが。何か、買うのではないのですか?」

と、とりたてて珍しくもないようなことを言いながら、女は、相手の隣に腰を下ろそうとする。

エーシア > 「ん……え、ああ?私?」

ぼーっとしていたら気づけば声をかけられていて。
貴族だろうか?
煌びやかな服装で、平民区ではあまり見かけない。

その声は穏やかで、見た目通り、と言えばいいのかも知れない。
視線の先が自分の無い片腕に一瞬、入ったが何時もの事だ。
大体の反応と同じであるし、そういう身体なのだから。

「あー、買う、つもりはないかな。眺めてるだけ」

とはいえリンゴを先程齧ってはいたのだが。
言葉を返せば、近くに座ろうとするので少しばかり開ける。

「……何か私にご用事でも?」

貴族であれば平民の彼女に話しかける理由も隣に座る理由も無いだろうと思い、聞いて見る。

セリオン > 「どうも」

と一言言って腰を下ろす。相手の、腕が有る側だ。
あまり長距離を歩くのに向いた服装とも思えないが、さして疲れているようにも見えない女。
女は、整った微笑みをそのまま、相手へと向けて、

「いえ。買うものが無いのなら、何かを売っているのかと思いまして――」

と、酷く清らかで、聖女の如き微笑みのままで言った。

「つまり、貴女自身は売り物なのかな、と思いまして」

まるで邪心も邪念も無いような顔をして、付け足した。そういう意味の問いであった。
そういうことを、清楚そのものという顔で言えるのが、どうも、この何とも分からぬ女であるらしかった。
それはさておき、女は、人と人が自然に取るだろう間合いより、妙に距離を詰めて来る。端的に言うと、座る距離が近かった。

エーシア > 少し横にずれれば、ほぼ密着に近い位置に彼女は腰を降ろした。
人には自分の射程というものがある。
『ここを超えると何らかの違和感を感じる』程度のものもあるだろうが。
そしてその彼女は十分にその領域をあっさりと踏み越えている。
一瞬だけぴくり、と身体が動くものの、特に彼女に対して感情を抱いてもいなかったので、ひとまずそのままにして。
人によってはそういった距離が近い者もいる、その類だろう、そう考えて。

「―――は?」

そして飛んできたのは顔と言葉の壮絶な程のズレ。
素っ頓狂な声が口から漏れて。
一瞬聞き間違いかと思い、少しだけ先の言葉を頭で反芻するが。
どう聞いてもそれはそう言う事で。
そういう好きものも十分に世の中にはいたが、少なからず顔にはそういった感情が出る事が多いと言うのに。

少しだけ考える。

「お買い上げをお考え、って事?」

その声に別段、嫌悪などは乗っておらず、彼女自身、そういう事もしていた、だからこれは確認、みたいなものだ。

セリオン > 「ええ、多少の無理が利く方ならば」

と、女は微笑んで頷いた。
買いたいのだ、と、はっきり答えたのだ。

「昨夜、一晩は楽しんで明かしたのですがね。些か手緩く、まだ不満が残っています。
 貴女が、それ以上に楽しめる方であれば、是非とも」

体は、これ以上詰めるとぶつかってしまう。代わりに女は、顔だけを更に、相手に近付けた。
その時に初めて、細められていた目が、普通の人と同じように、自然に見開かれ――
いや、そうではない。
丸く、爛々と、夜に獲物を狩る、肉食の獣のように、周囲の光をかき集めるかのごとく見開かれた。

「時に貴女は、首は頑丈ですかね?」

その問いは、唐突。
唐突だが、獣の笑みを浮かべたままの問いだった。

エーシア > あけすけも無く夜の営みをつらつらと述べられて少しばかりまた唖然と。
余り見かけないタイプであった。
人というのは、特に位が高くなればなるほどそう言った事を隠したがる人は多い。
それが買ったとなれば尚更だ。

「その、昨日の人がどれだけかわからないけど別に買ってくれる、っていう―――」

ぞくりと。
言葉途中で止まる程に。
それは肉食獣の瞳だ。
なるほど、と少しだけ合点して。
ふう、と一つ息を吐き、落ち着かせて。

「首が頑丈かなんて、計った事もないし、まあ人よりは頑丈だと思うよ」

その瞳を受けて、内面はともかく、尚変わらない声色で緩やかな瞳で女を見つめつつ。
魔導鎧を扱い続けていたせいか、肉体も若干の強化が得られている。

「まあ、お買い上げっていうならそれなりには」

兎にも角にも買ってくれると言うなら特に彼女に反論もない、と言う事らしい。

セリオン > 「良かった。昨日の彼女は、首が細くて――」

笑う――嗤う。
その目、その言葉、その息づかいが、欲望に突き上げられているのは、もはや疑いようもない。
欲情している。
これが何処にでもいる貴族の女なら、ベッドに横たわり、自分を抱くようにとせがむのだろう。

「貴女は、強いでしょうかね――っふふ」

この女は、どうも、凶暴だった。
女の片手が、同意を得たと感じられた瞬間には、相手の首へと伸びていた。
力強い手――
貴族風の姿をしていたが、その手は、戦いを生業とするものの手だった。
もっと言うなら、剣や槍を持つ者ではなく、素手を武器として用いる者の手だ。
当然、指も強い。人の体に食い込み、骨をも掴もうとする手である。
それが、片方だけではあるが、首を狙って伸びて来るのだ。
届けば、女は躊躇無く、だが意識を失わせぬように血管を避け、首を掴むだろう。

エーシア > 「細い……?」

少しだけ声を出して。
先ほどまでの穏やかさはどこへかと。
既にそれは発情していて。

「―――んっ……」

首を掴まれる。
掴まれて分かる感覚。
それは貴族だとかそういうものの指では無い。
明らかに、戦いをする指と手。
唾を飲みこむ音、動き。
恐らく彼女の手にも伝わるだろう。
少しばかり湧く恐怖。
それも掴み方が絶妙で。
それは、人の急所がわかっていなければ、きっと出来ない掴み方。
少し呻き、やや苦しそうな顔で、セリオンを見る。

セリオン > 「ああ、強い首――ただの娼婦じゃあありませんね。剣士か、騎士か、別な得物か……」

触れた首の、余分な肉が付かず、しなやかに強い筋肉の感触に、セリオンはうっとりと目を細める。
高級娼婦の、ひたすらに柔らかい体も良いが、今はそういう気分ではなかった。
ある時は女でありながら、ある時は獣になり得る、柳のようにしなやかな肉体を貪りたいと、そう願っていた。

掴んだ首を引き寄せる。
そうして近づけた顔、唇に、自らの唇を重ね合わせ――歯を舌の先で叩き、その先へ進ませるように催促をする。
ただでさえ気道が狭められ、呼吸に力が必要だというのに、更に口を塞ぐような、セリオンの行為。
然し、手の力強さとは裏腹に、唇と舌の愛撫はつつましく、まだ穏やかなものだった。

そして、空いた手で、相手の体に触れた。
あまり厚着でない相手の、腰の辺りから、衣服の下へ潜り込もうと手が動く。
服の構造にも夜だろうが、その手は腰から脇腹、脇から背へと、擽るように滑るだろう。

エーシア > 「ぁ――ん……」

何かを呟いているのがわかるが、声を出せる状況では無く、ただ呻く。
少しずつ酸素が足りなくなってきて、流石に表情のゆがみが大きくなってきた所で。

「んっ……」

首を引っ張られ、彼女の顔が近づいて。
頬、唇への軽い口付。
更に呼吸をしようと少しだけあけた口の中へとその舌が入り込んでいく。
首へと入る力と、その愛撫はまるで飴と鞭で。
呼吸困難も手伝って、脳が麻痺していく感覚。

「――」

彼女の空いた手が身体を弄る。
薄着である為、彼女の手はあっさりと衣服の下へ潜り込み、思うが儘に動く。
腰、わき腹、背中へと這い回る指の感覚に、更にくすぐったい感覚も身体を支配して行って。

セリオン > 舌は、驚くほど器用に、そして淫猥に動いた。
開かれた口内へ侵入する舌は、相手の舌に絡みつく。
蛇が、また別の蛇の体に巻きつき、鱗と鱗を擦り合わせるように、セリオンの舌が這う。
薄い舌裏の、粘膜のすぐ下に血管の走る鋭敏な部位が、ゆっくりとだが着実に昂ぶらされて――

背を撫ぜる手は、相手の腰を抱き、体を密着するほどに引き寄せた。
胸と胸を重ねあわせれば、身長差から、覆いかぶさるようなキスの体制になる。
そこから、手は、また脇腹を伝っており、下肢を覆う衣服の下へと進んだ。
内股に手が触れる。
指の腹と手のひらで内股を撫でながら、指先は時折、下着に隠れているだろう部位の周囲に触れて――

「ん――っ、ぷぁ」

唇が離れ、舌が引き抜かれる。同時、首を絞め続けていた手も離れた。
気道が広がり、元のように呼吸ができるようになった時、眼前には、蕩けたような目の女の顔を見るだろう。

「貴女の名は? 一夜を過ごす人の名を、知らないのは、いやです」

そのねだる口ぶりばかりは、いくつも年上だろう女だというのに、やけに子供じみていて。

エーシア > 這い回る舌。
己の舌に絡みついて、唾液が混ざり、くちゅ、と小さく音を立てる。
口内は、彼女の舌に犯されていない部分が無く。
その舌は確実に彼女を昂ぶらせて。

その間も彼女の手はエーシアを引き寄せて。
身体、胸と胸が密着して、ぐに、と淫靡に形を変えて行く。
覆い被さられるように上を向き、そのキスを受け入れながら。
柔らかな愛撫はやがて内腿とその近くへと進み。
ぴくん、とその指が擦れる度にぴりぴりとした甘い疼きが内腿から身体をじわじわと犯していく。

「―――っ」

突然の解放感。
一気に脳へと酸素が送られて、軽く咳き込む。
口元からはとろり、と唾液が垂れて。
未だに少しばかり荒い息。
それは単に呼吸困難から発生したものか、発情した高ぶりからか。
わからないがそれを無理やりに落ちつけながら、彼女を見る。
それは蕩けていて。
釣られて蕩けてしまいそうな瞳。

「……エーシア。どうせ聞くなら首絞める前にして欲しかったけど」

その子供っぽい口ぶりに毒気を抜かれそうになりながらも、少しばかりのお返しと口を尖らせてそう伝えた。

セリオン > 「エーシア、エーシア――」

その名を、貴重な宝物であるように繰り返して、荒い息は整えもせず。
違いの心臓が、心臓に干渉しそうな程、胸を寄せて、心音を交換する。

「貴女を、奪いたい、もっと色んな――」

そのまま、体重を預けた。
二人が腰掛けたその場へ、エーシアを仰向けに押し倒すように体が傾いて行く。
夕空から日が傾き、夜が近付く、この頃合いでも――セリオンが訪れたのと同じように、誰かが近付いて来ないとは限らない。
けれども、そんなことをまるで考えもしないように、セリオンは、エーシアを貪る。

先程まで首に触れていた手は、エーシアの上着を脱がしにかかる。
片腕で、横たわった相手の服を脱がすのは中々に難しいが、加えて、セリオンの性急な手付きが、尚更に上手くいかない。
それでも、着ているものを脱がされれば、晒された肌にセリオンは、肩に唇を落とし、胸の先端を食み、舌と舌で行ったような絡みつく愛撫を、胸の先端へも行うだろう。

「――教えて、エーシア、色んなこと。貴女のこと、何でもいいの、聞きたい、言葉でも声でも」

内股を擽る手は、下着の中へとまた進む。
始めは掌で、秘されたそこを覆うような、それだけの動きだった。
次に、覆った掌全体を軽く押し付けながら、秘所や周囲の肉をほぐすように、円を描くように手を動かす。
その内、次第に指が、秘肉の間へ、膣内までは入り込まないが、ぎりぎりの所にまで食い込み、秘裂をなぞり始める。
女の体に火を灯すやり方を、良く知った手だった。

エーシア > 心音。
どくんどくんと昂ぶる音。
それは向こうからもこっちからも同じように。

「っ……ここ……で?」

既に夜になろうとしている。
露店は確かにほぼほぼ店じまいをしているであろうし確かにあまり人の来ない場所だが来ない訳でも無い。
そんな事をお構いなしに、そのままその場に体重を預けられ、押し倒されて。
それでも、抵抗はせず、ただされるがまま服を脱がされれば。
身長の割にはそこそこ豊かに育った乳房が外へと晒される。

「んっ……」

這い回る唇と舌にまた少しだけ声を零した。
落ち着いていた昂ぶりがまた少しずつ。
胸の先端部分、敏感な部分。
そこを食まれ、舌が絡み付けばぴくん、と可愛らしい痙攣を起こした。

「……おしえ、てって……んあっ」

内股の中。
くにくにと秘所の周囲を解されれば、少しずつ湿り気を帯びて行く。
驚くほどに何時もより濡れるのが早くて。
少しずつ順を追って快楽を高めてくる彼女の指は。
自分よりも自分の身体を知っているのでは、と疑う程に昂ぶらされて。
染みだした湿り気が、彼女の指を汚していく。

セリオン > 「〝まずは〟ここで、いいでしょう? 夜は長いのですから、ね、今は――」

 露わになった肌に口付けながら、その体を指で暴きながら。
 何処へ行くこともできるだろうに、セリオンは、この場で行為に及び、続ける。

「今は、もう我慢なんてできないんです。体の中で火が燃えていて、吐き出さないと焼け死んでしまいそうで、嗚呼――」

衝動を告白しながら、手は、エーシアが濡れているのを知る。
少しずつ、少しずつ、焦らすように高めて来た快楽の熱――
だが、もう耐えられないとばかりに、濡れた淫裂を押し開いて、人差し指と中指が、ずるりと付け根まで入り込んだ。
二本の指は、エーシアの中で、その内部全てを探るように蠢く。
どんな所も余さず、知り尽くしたいと、細やかに蠢きながら少しずつ、確実に、より大きな快楽を与えらえる場所へ――

「――だから、知りたいんです。貴女が、どんな人で、普段はどんなことをしていて――どんな人に抱かれて、どんな自慰をして、今からどんな風にされたいのか。知りたくて、暴きたくて、どうしようもないんです――!」

感極まったように、セリオンの歯が、エーシアの喉へ食い込む。
肉にまでは到達しない、皮膚に跡を残す程度の――然し、キスマークと呼ぶには、あまりに獰猛な愛情の刻み方だった。
喉を舌が這う感触は、捕食動物に捉えられた草食獣の心地にも似ているのだろう。
恐怖の中に、捕食される陶酔がある。
そして今は、それ以上に、快楽の芯を探し当て、直接に欲望の火で炙るような快感が、とめどなくセリオンの指から流し込まれていた。

エーシア > 「……長い、夜になりそうだ、ねこれ」

他人事みたいに呟く。
とはいえ、彼女も。
昂ぶりに弱くて、既にセリオンにされるがまま、その行為を受け入れていた。
魔導鎧を付けて無くても、それは代償に近くて。

「あ、ん、ナカ入ってぇ……」

限界まで昂ぶらされてから。
遂に彼女の指は中へと根元まで侵入して二本の指は中を掻きまわして行く。
暴れ回るに近いほど、隅々まで解され、擦られ。
既に蜜で溢れていた其処は描きまわされる度にぐちゃぐちゃと粘着質な音を鳴らす。
その音は更に彼女も昂ぶらせて。

「んぅ……は、ン……よく、ばりなお姉さん、な、こと、でぇ」

皮肉めいて呟こうにも荒い息が混ざり混ざりで途切れがちな言葉。
そしてその歯が喉へと食い込んだ。

「ん―――ふぅ、うぅん……」

びく、と少しだけ恐怖に身体が強張る。
その行為はまるで命を鷲掴みにされる感覚に似てるはずなのに。
上がる声は甘く、切ない声。
喉を這う舌のざらりとした感覚にまた甘く声をあげて目を軽く瞑り、身をくねる様に捩らせる。
未だ弄り回される膣内が強張った身体と同時にきゅぅ、と指を軽く締め付けた。
零れるその甘い声は捕食者にとっては、ただただスパイスのようなものだろう。
そんな声を自分でもあげてると気づいていないのか、ただナカと喉へ与えられる快楽を一身に貪り始めていた。

セリオン > 腕の下、身体の下で、愈々灯った快楽の火に悶える少女。
本能が求める快楽を一切否定せず、それに身を委ねる姿は、何にも代えがたい美しいものに見える。
だから、その姿に煽られるように、セリオンもまた情欲を包み隠さず曝け出す。
水音を鳴らす指は、次第に一点を執拗に、嬲るようになり始めた。
快楽神経が集まった、最も鋭敏に快感を受け取る場所へ、二本の指が切っ先を突き立てる。
そして、指先でそこを引っ掻きながら、中に溜まる愛液を書き出すように、指全体を大きく往復させ始めた。
更に親指は、膣口の上で取り残されていたクリトリスを、こりこりと硬さを楽しむように押し潰し、転がす。
上半身とは裏腹に、一枚たりと脱がされていない下半身――
下着はすでに、エーシア自身の蜜で濡れそぼっているだろう。

「欲張りでしょう……? だから、全部欲しがるんです……っふふ」

セリオンのもう片手が、エーシアの腰を浮かせるように、背中側から下着の中へ潜り込む。
その手は、秘所から掻き出されて内股を伝う蜜を、絡め取り、馴染ませるように動いて――
やがて、十分な潤滑を得た指は、尻肉の間を割り進んで、その奥へと辿り着く。
正常の交わりには用いられない、後ろの孔。

「こっちは、誰かに許したことはあるんですか? 自分で慰めるのに使うことは……?」

まず一本、指先が頭を沈め、それが内側から、肉の輪を少しずつ押し広げて行く。
手慣れた調子で、筋肉の緊張を解しながら、まずは人差し指を――
そして、ほぐれ、受け入れられるようになったなら、中指を――
言葉の通り、全て奪うために、責め立てるだろう。

エーシア > 「んあっあっんっ」

彼女の一行為ごとに声をあげる。
既に抑えは効かなくて、周りに人がいようが気にしない嬌声。
見られているかもしれない、という想像で、更に身体は熱くなって。
最も弱い場所を嬲り続けられ、更に勃起していたクリストスへの刺激も始まれば、また漏れる甘い声、そしてビクン、と身体が跳ねて。
瞳はセリオン以上に蕩け始めていて。
既に漏らしてしまったのか疑う程にぐしょぐしょの下着がその快楽の強さを物語る。

「んっぇ……」

ぴく、ともう一つの手が動き、臀部に触れ、そのまま後ろの孔へと近づけば、少しだけ声をあげた。

「―――あんまし、使ったこと、ない、けど」

途切れ途切れに言葉を濁す。
それは許しもしたし、慰めた事も少しはある、と言う事で。
実際の経験は一度や二度ほどだけ。
その後に一度、好奇心から慰めに使おうとしたが、その時は上手く行かず、といった所で。
それをあけすけに言うのが少しばかり恥ずかしく。
恥辱に塗れた貌をセリオンへと晒す。

「んっ……」

指がそれでも前よりかは使用感は無い孔へと差しこまれていく。
やはり固く、濡れた指でも少しずつしか進まない。
が、既に快楽にとろとろにされている彼女は、その慣れない箇所への愛撫も貪欲に受け入れて行って。
やがて、彼女の指を全て受け入れる様になるまで、そう、時間はかからなかった。

「う、そ、こんっ……なぁ♥」

二本の指があっさりと後孔を掻き混ぜれるようになって。
その身体の変化に自分自身が追いつかず、ただ快楽に流されていく。

セリオン > 「あんまり――じゃあ、今夜で楽しめるように覚えてしまいましょうね?
 こっちで楽しめるようになれば、二倍も、三倍も、遊び方が増えるんですから――」

膣道の一点を指先で責め立て、高まる快楽が引かぬ内に後孔を穿つ。
水音はいつしか、愛液ばかりでなく、腸液からも発するようになり始めた。
柔らかくほぐれて広がり、指二本を受け入れる孔を、愛おしげに愛撫しながら――

それらの刺激が、一度、止む。
だが、行為を終わらせた訳ではなかった。
セリオンの両手は、エーシアの腰に向かうと、下着ごと、下肢を覆う衣服を引き抜いたのだ。
それから、エーシアの身体をうつ伏せにさせた。
その上で、腰を持ち上げ、膝でその身体を支えるように――獣の姿勢から前足だけを折ればこうなるだろう、尻を高く突き上げた体勢を取らせた。

「――私は、セリオン。時々、こうして、無性に誰かを愛でたくなったりするんです……だから貴女も、疼きが収まらない夜があれば、ラック・クラックという酒場を探しなさい」

尻を持ち上げられ、曝け出された秘所と後孔へ、セリオンの視線が刺さる。言葉が刺さる。
人も通るだろう路地で、衣服を全て剥ぎ取られ、屈辱的な姿勢を取らされている――その羞恥が、突き刺さる。
然し、それさえも、快楽の火を煽る風。

再び、指が前後の孔へ侵入する。
然し、その指は質量を増していた。
人差し指と中指に加えて、薬指――膣道は三本の指で性感帯を広く愛撫され、肛孔は人差し指と薬指で広げられながら中指が腸壁を、内から外へ搔き回すように――
陰核を愛撫する親指も、少し力を大きく、だが粗暴でなくあくまで快楽を刻む為の力を与えられる。
快楽を受け止める器というものがあるなら、注ぐセリオンは、器の大きさなど全く度外視していた。例え溢れても、それでも注ぎ続けようと――猥雑な水音が、エーシア自身の耳に届くほど、激しく彼女を犯す。

エーシア > 「んっんんぅ♥」

前と後、両方を弄られ続けて。
前も後も、どちらもどろどろと蜜を零して水音は二つ重なる様に。
どんどんと開発されていく感覚。
慣れているはずの行為、だったはずなのに。

ぴた、と止まった愛撫。
はっ、はっ、と息を付く様に呼吸を溢せば。

「っ……ぁ」

遂に下の衣服すら剥ぎ取られて、一糸纏わぬ肢体。
うつ伏せにされ、尻を突き上げた姿勢。
それは獣と同じで。

「セリ、オン……」

名前を魘される様に呟いて。
セリオンに見られている、という感覚が身体をぞくぞくと嬲って行く。
屈辱的な姿にされてそれを視姦されていると言う事にまた、馴らされていく身体からは興奮が湧きあがる。


「っ、ぃぃ……ぁぁ、ぁぁぁ♥」

言葉にならない獣のような喘ぎ。
秘所、後孔、どちらにも先ほどよりも大きな快楽が注がれて。
さっき会ったばかりだ。
名前も知らなかった。
そんな女性に全てを曝け出されて―――自分すら知らなかった敏感な部分を嬲り倒されて。
ただ善がり、喘ぎ、融かされて。
それは男の物を受け入れるというよりかは、触手に犯されている、というのが正しいぐらいあちこちから注がれる快楽。
既に軽く何度か絶頂した、したのだと思う。
それすら曖昧なほどに注がれる快楽。
自分から響いているとは思えない程淫らな水音、それが耳から脳を直接侵して、どんどんと快楽以外の感覚が消え失せて行く感覚。
容量以上の快楽に壊れかねないほど。
ただ犯されていく己。
そのただ犯されていく自分を自覚する事すら快楽。

セリオン > 幾度か、絶頂したのかも知れない。けれど、手を緩めることはなかった。
締め付け、痙攣する胎内のうねりに、エーシアの快楽の度合いを、計ってはいるのだろう。
けれども、責め手を緩めることはない。
息つかせぬ快楽で、思考も全て溶かしてしまえと、セリオンの指は蠢く。
後ろの孔の快楽。
羞恥に震え、獣の姿勢で犯される快楽。
常識や理性を捨てた先には、まだ未知の快楽が残されているのだと囁くような手練手管。

それは、本当に何の予兆も無く、突然のこと。
後肛を犯す指が、いきなり勢いよく引き抜かれたと思ったら――次の瞬間、何かが、収縮に転じた菊輪に触れた。
硬い、無機質な温度、それが――

ずるぅ――

と、エーシアの腸内へ侵入を始めた。
その正体は、長く太く、柔らかな素材で出来たディルドゥだった。
これまでなら大きすぎて、先端を受け入れることも難しかっただろうそれが、背筋を震わせるような快楽と共に進んでくる。
時間にして、たっぷり数分を掛けて、そのディルドゥはエーシアの中に収まった。
ディルドゥの挿入部と逆側には、長い、猫の尾を模した飾りがついている。
快楽に腰を震わせれば、その長い尾もまた、腸内のうねりに合わせてビクビクと震えるのだ。

「さあ、飾りをつけてあげました、エーシア。宿へ行きましょう?」

膣内を三本の指で突き上げ、突き回しながら、エーシアの背に覆いかぶさるようにして、セリオンはそう呟いた。

「このまま、裸のままで宿まで歩いて、部屋を借りて――そのまま、続きをしましょう。今夜一晩、夜が明けるまで、何度でも、何度でも」

そう言って、セリオンは、エーシアの膣内を指で愛撫したまま、獣の姿勢を取るエーシアを立たせようとした。
そのまま従うのなら、セリオンは、人気の少ない路地から路地へ――それでも時折は、人とすれ違うだろう、何人かの群れを掻き分けて行くこともあるだろう、宿の者は金払いの良い客が釣れた女をまじまじと見つめるだろう。
逆らうのなら――それはそれで良いと、セリオンは思っている。それでも良い。そういう女を、路上で組み伏せ犯すのは好きだ、と。
だが、そのどちらの結果となろうとも。
夜明けまでセリオンは、飽かず、エーシアを弄び続けるだろう。
契約の対価として支払われるのは、財布が一つ丸ごと――不当な手段で得た、その日のセリオンの財全てである。
金は、また奪えば良い。だが、この快楽は、金だけでは決して買えぬのだから――

エーシア > 既に時間の感覚すら曖昧で。
ただ視界の外で己の身体がどんどんと快楽に融けて行く。
見えないからこそ、注がれる感覚に敏感に反応して。
既にトンだ思考回路は戻る事無く、再生しようにも更に注がれる快楽によって潰される。

「ひぐっ♥ふぁ……ひっぅ♥」

ずる、と一気に引き抜かれる後孔の指にそのひり出される感覚にまた情けない声をあげて軽く絶頂を起こし。
次の瞬間には異物が当たる感覚。

そして。
ずぶずぶずぶずぶと。
侵入していく感覚にまた零れる声と絶頂。

後ろを見ればそれは張形。
猫の尻尾を模した、所謂そういう玩具。
すっぽりと収まっていて、身体が震える度にその尻尾もゆらりと揺れる。

「ぇ―――ぁ」

秘所を延々と掻き回されながら呟かれる言葉。
意識は蕩けたままで瞳は焦点が合わず。
ただ言われるがまま、セリオンに立たされる。
快楽で足腰が震えてがくがくとしながらそれでも立たされて。

「―――はい♥」

確実にこの姿を見られる。
それを想像して、口元はへら、と歪められ、歪な笑い顔を作り、分泌の多くなった蜜がまた零れ落ちれば、内股を擦り合わせる。
正常な判断を下す脳は快楽に潰されたまま。
契約を受け入れて。
一糸纏わない姿でセリオンにただ従う。

彼女が正気に戻るのはきっと、夜が明けて解放されてから。
それまではきっと、ただセリオンにされるがまま言われるがまま快楽を貪る獣として。
それ以外の役割をきっと、赦されないのだから。

ご案内:「王都マグメール平民地区 路地」からセリオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区 路地」からエーシアさんが去りました。
ご案内:「夜の露店広場」にレモンさんが現れました。
レモン > 日が沈んでしばらくした頃、平民区にいくつかある露店広場の一つでは。
昼に売れないものを売り、昼に買えないものを買う商人たちが集まるようになっていた。
平民区に密やかに息づく闇を体現するかのようなエリア、露店の一店舗を借りて夜の間だけの約束で店を広げるはローブに全身を覆う少年の姿。
カウンターに並べられるのは色とりどりの宝石。
見るものが見ればわかるだろう、様々な魔力が込められたマジックアイテムたち。
特に一つ一つに説明文を置いているわけではなく、その店には必要な代金だけが書いてあった。

『どれでも一つ おっぱい一晩
 ただし 男性お断り』

と。

「お客さん、来ないなあ…」

店の番をするはふざけた価格設定にした張本人、大真面目に愚痴を零す少年店主の姿。

ご案内:「夜の露店広場」にシャニスさんが現れました。
シャニス > ふらふらとアルバイトを終え日の暮れた露店広場に気まぐれに繰り出す。
昼間に何度か来たことはあったがその時には見られなかった色々な商品を眺めて歩く。
時折にしぶとく押し売りのような客引きにあえば仕方なく魔眼で追い払ったりとして。
それでも興味を持ったものを購入したりとして店を眺めて歩けば色とりどりな宝石が並ぶ店が目につく。

「露店で宝石を扱う事もあるのね」

興味本位に近づいてみればその宝石にそれぞれ様々な魔力が込められていると解れば興味が増して前に屈む様にしてじっくりと眺める。
代金が書かれているものに気は付くが値段は後で見ようと目を向けずに宝石に見入って

レモン > ――と、珍しくお客さんがやってきたのにどんぐり眼を瞬かせる。
なんとなくこの場所には似合わないような美しいドレス姿の女性に目を奪われてしまう。
表情隠すフードの奥で、お客さんの様子を頭のてっぺんからつま先まで伺いながら。

「こんばんは、お姉さん。
綺麗なお姉さんによく似合う、綺麗で便利な宝石、揃ってますよ。
お姉さんの瞳と同じエメラルドやガーネットはいかが?
風の魔力に炎の魔力。きっと精霊が助けてくれるでしょう。」

くふふ、と喉を鳴らしながらすらすらと述べる売り文句。
せっかくの数少ない女性客を逃してはなるまい、と。

シャニス > ダイヤやルビーといった宝石を角度を変える様に見つめ。
手に取ってみたいが汚しては駄目だと思えば触れずに宝石の輝きやカットを見る。

「こんばんわ、お邪魔していますね。
そんなお世辞を言っても冷やかしかもしれませんよ。
風に炎の魔力が?エメラルドにガーネット…綺麗でいいですわね」

精霊がと聞けば更に興味を持って進められた宝石を見詰め。
そこで店主に視線を向けて手に取って見ていいかと尋ねて。

レモン > 何となくではあるけれど、彼女が店先に姿を現すのと同じくらいで、なんだかいい匂いが漂い始めたような。
どこか心をいやすような香りに表情ほころばせ、少年の声音もどこか、媚びるような、甘えるような調子を帯び始める。

「お世辞だなんて、そんなことはありませんよ。
冷やかしだとしてもいいんです。
今夜こうして綺麗なお姉さんと会えたんですもの。
どちらもお姉さんの美貌を引き立たせるでしょう。くふ。」

宝石をじっと見つめていれば、靄のような煙のようなものが渦巻いているのが見えるかもしれない。
それこそが宝石に閉じ込められた魔力そのもの。

「もちろんどうぞ。けれど落としたり、割ってしまったりしたら爆発してしまうかも。気を付けて?」

彼女が宝石を手に取れば、少年は美しい客人の姿をまじまじと眺める。
整った指先。美しい顔立ち。ドレスに包まれた胸元…

――ごくり。

「欲しければお金はいりませんよ。
ただ今夜一晩、僕と過ごしていただけるなら、どちらか差し上げましょう。
場合によっては両方差し上げましょう。」

シャニス > 僅かに人を魅了し気持ちを安らがせるような香りを振りまきながら少年の言葉に嬉しそうに微笑みを浮かべて。

「ふふ、それなら嬉しいですね。
そう言ってくれるなんてやさしい店主さん。そう言ってくれて本当に嬉しいですわ。
私は宝石は身につけたのが随分昔ですから…どうすればより似合いうと思います?」

宝石を見詰めていれば僅かに煙のような物が見えそれが魔力だと解れば込められている魔力の強さがよくわかり。
少年の許可を得られればそっとエメラルトを手に取り目の高さにまで持ち上げて見詰め、動いた拍子に胸が弾み。

「え、それはお店には赤字になるのではないですか?
一晩と言いますとアレですわよね……?
えっと……」

その意味に顔を赤くしてしまい。
二つの宝石に惹かれてしまったが持ち金ではとても買えない。
でも…と悩めば小さく頷いて見せて

レモン > 「ううん…そうだねえ、ブローチでもいいし、ネックレスなんかも似合うかもしれない。
けれど僕には宝石細工の技巧は持ってないから…ごめんね、別の細工師を探してください。」

少年の言葉通り、その宝石は磨きもカットも素人技術の見様見真似。
エンチャントは得意でも、美しさを磨かせることは不得意なのだった。
そしてそれこそが、物に対して売り上げの悪い理由でもあり。

「大丈夫だよ、暮らしに困るほど貧乏じゃないから。
それに…お金より、そっちのほうが好きだからね。僕は。」

フードの奥でらんらんと輝く瞳。
頷くのを確認し、手招きするのはカウンターの中へと。

「僕はレモン。天才魔術師の卵さ。よろしくね?」

子供らしくあどけない笑みを浮かべながら、交渉成立した相手に正面から抱き着こう。
ふんわり安らぐ香りと女性の胸の柔らかさに包まれ、心底幸せそうな顔を浮かべて。

シャニス > 「加工は別ですのね。
それでしたらお店でネックレスにしてもらうのが一番かしら」

そうすれば宝石を傷つける事なき綺麗な装飾品に出来るだろうと
別の細工師にという少年に気にしていないと笑みを見せて。

「それならいいのですけど…。
店主さんはエッチですのね」

そっちの方がと隠さずにいう姿に思わずキョンと目を丸くして、そして微笑み。
手招きをされれば周囲を一度見てからそっとカウンターの中へとお邪魔する。

「レモン様ですね。私はシャニスと申します。
一晩というのは何処で……ひゃ!」

子供らしい笑みにおませさんと思っていれば正面から抱き着かれ驚きの声を零し。
正面から胸に顔を埋めている少年を優しく抱きしめる

レモン > 心配されることはあっても、嫌がられることはなく同意に至れた幸運に感謝する。
いきなりこんなことを言って殴られることも一度や二度ではないものだから。
やっぱりお互い同意したうえで甘えたい。

「うん、エッチなことだいすき。
お姉さんに甘えるのもだいすき。
ねえ、たっぷり甘やかしてね…?シャニス姉ちゃん。」

己の欲望を隠すこともごまかすこともしないまま、ぎゅっとしがみついて離そうとしない。
壁もドアもない露店の中だ。見ようと思えばいくらでも覗き込めるスリル。
それさえ求め、ここで…を要求してしまう少年のいたずら心。

「声を出したら…バレちゃうかもね?でも…それがいいのかも?
ね、脱がしっこから、しよ?」

いうが早いか少年は彼女のドレスを肩から降ろし、まずは胸元を露わにしようとする。
それが終われば今度はそちらの番、と、脱がせてもらうのを待つかのように媚びた瞳で彼女を見上げ。

シャニス > 何度か雰囲気や勢いに流され、もしくは騙されて身を預けた事はあるがこうして正面から素直に抱き着かれた事は初めてで。
もし同意がなければ突き飛ばしていただろうが今は優しく抱きしめる。

「本当におませさんですわね。
甘えるとのエッチは別だと思いますよ?
仕方ないですわね、レモン様はいいこですよ」

しがみ付き離れようとしない少年に好きにさせ、甘やかせるように優しく頭を撫でる。
もしかすると他のお客さんが来るかもしれないが抱き着く少年を甘やかしているだけにしか見えないだろうと油断をして。

「レモン様?ここで声を出す様な事を…?
そ、それは見つかったら…ひゃ!」

冗談でしょう?と問うように見るがその前にドレスを降ろされ黒いレースのブラに包まれた胸が揺れ動き。
その媚びた視線に駄目と言い切れずにそっとフードローブに手をかけて脱がせていく。

レモン > 「エッチなこともしたいし甘えたい…うーん、エッチに甘えたい?」

両方したい願望を積極的にさらけ出しつつ、小首をかしげて笑って見せる。
けれどいい子と言われて満面の笑みを浮かべ。

「んへへ、もっと褒めて。甘やかして。じゃないとシャニスの欲しがってる宝石、あげないから。」

自分が上位に立っていると思い込んでいる風な少年は、遠慮をしようともせずにすりすりと彼女の首筋に頭をこすりつける。
猫が撫でてほしがっている仕草のように。

「うん、そうだよ。周りのみんなに聞かせてあげようよ、僕たちがどんなにエッチなことをしてるか。」

ローブを脱ぎ捨て肌着姿となった少年は、ためらうこともなく彼女のブラをも脱がせようとする…けれど外し方がわからず、ぎこちなくもやや乱暴にずらし上げることしか出来ず。

「わあ、シャニスのおっぱいとご対面だね。
じゃあシャニスも…僕のおちんちん、見てみて?もうすごく大きくなって、きついんだ。」

パンツの上からでも分かるほど膨らんだ下腹部を見せつけるように背をそらし、彼女におねだりする。

シャニス > 「レモン様は我が儘ですね。普通の人でしたら怒られますわよ?」

首を傾げて願望を口にする少年に少しだけ困った顔をする。
しかし満面の笑みを見せられるとこれ以上は言えずに。

「それはずるいですから。店主として約束は守らないと…ん……ぁ」

その言葉に批判めいた眼を向けるが首筋にすりつかれて吐息を零し。
その動きが撫でて欲しいのだと思えば甘やかせるように優しく撫でる。

「それは困りますわよ。そんなのを聞かれた見に来られて…ここに来れなくなりますから…もう…」

少年のローブをぎこちなく脱がせ深呼吸をしようと思えばやや乱暴にブラを押し上げられ、白い肌と薄く色着いた先端が露わになり顔を赤らめ。

「本当にここでしますの?
み、見つかったらこの話は無しですよ」

背をそらしてパンツの膨らみを見せられれば困った顔をして
小さくそう言えばもう一度周囲を確認し…少年を離せば身を庇ませてパンツをゆっくりと下ろしていく

レモン > 「…様は要らないよ。なんかよそよそしいしね。レモンって呼んで?
怒られたら…まあ、謝るけど。でもシャニス…怒らなかったじゃん。」

だからいいんだ、と言わんばかり。
自分が望んだとおりに彼女が甘やかしてくれるなら、それだけで気持ちよさそうに表情をとろけさせる。
とうとう現れた柔肌の胸にもう我慢できないとばかり、吐息は子供らしからぬ熱いものへと変わっていく。

「んん――っ、じゃあ…見つからないように…気を付けないと、ね?」

夏の生暖かい風が吹く。近くで虫が鳴いている。人が通りがからない保証はどこにもない。
今ももしかしたら覗かれているかもしれない。けれど少年は気にしない。

そのままパンツがおろされて、ぶるん、という音とともに彼女の顔めがけて少年の肉竿が顔を見せた。
まだ半分ほど皮を被っている、同年代の子供よりは大きくも大人ほどではない逸物が。

「それで…シャニスはどうやって僕を甘やかしてくれるのかな?」

敢えてどうして欲しいとは言わず、彼女がどこまでしてくれるかを試しているかのように…屈んだ彼女の頭頂部を見下ろして。

ごくり。

何度目か、喉を鳴らし。

シャニス > 「でも……ではレモン君と呼びますね。
少し驚きはしましたけど…その約束しましたでしょ」

もしこれがいきなりだったら怒ったと告げ。
表情を蕩けさせている少年を仕方ない子と何度も優しく余られるように撫でるのだが…。

「私はその…ちゃんとした場所の方が……」

この場所ではと難色を見せるが少年の勢いにされるままに断り切れず。
周囲に人の気配を感じ何時覗かれるかもという事にびくびくとする。

「ぁ……お、大きくなって…」

パンツを降ろせば目の前に音を立てて洗われる肉竿にびくりと驚き
半ば皮を被っているが少年の見た目よりも大きなものに驚きを見せる。

「この子も甘やかすの…?そ、それでは…」

少年の言葉に困った顔をしてみせ。どうすれば喜んでくれるか判らずに悩んでしまい…
これならと思えばそっと肉竿を包み込みように握ればぎこちない手つきで上下にと扱き始め、様子を伺うように上目使いで見上げる。

レモン > そのまま二人、宝石の代金分…
満足するまで、終わらない夜は更けていく…

ご案内:「夜の露店広場」からレモンさんが去りました。
シャニス > そうして終わらない夜は更けていき…
ご案内:「夜の露店広場」からシャニスさんが去りました。