2016/05/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にシナトさんが現れました。
シナト > 「いや~~…何というか、ギルドに来るのも久々な気がするよねぇ。おにーさん緊張しちゃうなぁ」

と、そんな事を冒険者ギルドの出入り口辺りで呟く黒ずくめの青年。瞳の色や肌の色を除けば、ほぼ黒一色と言っても過言ではない風貌。
ただし、その口調や態度は何とも暢気でマイペースじみたものである。
流石にそろそろカツアゲで生活費を賄うのも飽きてきたので、適当に目ぼしい依頼を探しに来たのだが。

「ま、取り敢えず行きますか~~」

と、ノンビリとした足取りでギルドの中へ。中は昼間なのもあってそれなりの賑わいだ。
そんな中でも黒の色彩は一際目立つかもしれない。まず向かったのは依頼の張り紙が一面に張られたボード前。
そこに歩み寄れば、眠たげな視線で依頼を一通り眺めていく。

シナト > 「ん~~何かこう、ありきたりとゆーか、俺の好奇心を刺激されるモンはないなぁ」

好奇心でなくまず報酬などを見るべきなのだろうが、男の判断基準はそこではないようで。
眠たげな隻眼を一通り、ボードに貼り付けられた依頼書に巡らせてから緩く溜息を一つ。

「まー無かったら無かったで別にいーけどさぁ」

その辺りの切り替えは早い、というより最初からそんな期待をしていた訳でもない。
そもそも、ギルドに顔をこうしてまともに出すのすら久々だ。
見知った顔は今は周りに居ないようだが、もし居たら相手のほうが驚くだろう。

シナト > 「ん~~やっぱり受付嬢のおねーさんに聞いてみ――…」

受付嬢が居るカウンターの方へと視線を向けて一度言葉を止める。あれぇ?おかしいな、さっきまで美人の受付嬢さんが居た筈なのに。
何時の間にか恰幅がいいおばちゃん受付嬢?にチェンジしていた。どうやら交代の時間らしい。

「あ~~~何か聞かなくてもいい気がしてきたなぁ」

あははーと、緩い笑みを浮かべてはいるが、彼個人のやる気度がすんごい下がった気がする。
なので、適当に待合場所の椅子の一つに腰を下ろしてご休憩タイム。特に運動も何もしていないが。

シナト > 「ん~…スゥ…スゥ…」

そして、暫くの間ボンヤリしていたのだが…。
そのまま爆睡こいておばちゃん受付嬢にたたき起こされるお約束の流れであったとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からシナトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 自由市場」にハーディさんが現れました。
ハーディ > 市場では都の内外から色々な店が集まり、食品や衣類、木材石材などが売られている。
その一角に、太陽を覆い隠す白い鳥を旗に掲げた、大きな角錐のような天幕があった。
通りに向けて布を捲りあげ、各地を回って手に入れた品々のなかでも比較的、持ち運びしやすいものを並べている。

と、天幕の後ろ側に複数の人影が映る。
やがて布が左右に開き、ターバンを巻いた首がひょいと中をうかがった。

「おう、今戻った。
なに、ここいらの有力者に接触してきてな。時間がかかったが、それなりに成果は得られたんで、用事は終わりだ。
さて、今までの売り上げは、どれどれ……まあ、それなりか。」

調味料の類はそこそこ売れてきているが、このところの気温のせいか、乾燥スパイスが売れ始めている。