2016/01/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 娼館通り」にパティさんが現れました。
■パティ > ふんふんー、っふふんふーん…♥ こんにちはー、今日は早いですねー。
お疲れ様でーす。ええー、今の今までだったんですかー?
(雌に変えられ、性具としての烙印を押され、あげく大通りで輪姦されてしまったことは、
自分の精神に強い影響を及ぼしていた。 もともと雌にされてしまった時点で、
潜入工作には不適格だとして待機するように命じられていたものの、
大通りでたくさんの人たちに”使われた”ことによる快楽は、性具としての
自分の存在を意識させるに十分であったのだ。
かくして、元パトリックことパティは、娼館で働く運びとなったのである。
もともと人懐こい性格故か、近くの娼館や関係者にも気軽に挨拶。
まだお店が始まる時間ではないから、準備のために通りをうろうろ。)
■パティ > (近くのお店に赴く。 新人は買い出しも仕事のうちだ。
薄暗い店内の中でなんかしてる店主に、尻尾をくねらせながら声をかける。)
こんにちはー。 あっ、これ新しい魔術書ですか? うわー、ほんとですかこれ。
せーえきが普通の10倍でるけど20倍衰弱するって。 これ使ったら、
お客さん腹上死しちゃうんじゃないですか? 魔族の人とかミレーの人は使えるんだ…
へえー。 あ、これと、これと、これくださーい。 お店は『アーチャーフィッシュ』ですー。
(避妊用の薬と、たくさんのタオル。 スライムの残骸を加工したローション。
様々な品物をメモを確認しながらお願いする。 こうしておけば、
お店が始まるまでに届けてくれるという寸法だ。)
ご案内:「王都マグメール 娼館通り」にフォンさんが現れました。
■フォン > (着飾る女性が多い場所として上げられるのは、社交界といった所だが、この露天商はそのような場所に
行けるようなコネはまだ無いので、身近で着飾る女性が闊歩している娼婦たちのコネを作ろうと度々来ていた
露天商が娼婦通りを歩いていると何とも明るい女性…いや、女子の声が聞こえ、通りを歩いていた露天商の男が
その店を覗き込むと、かつて露天商の店に顔を出してくれた少女の姿がそこにあって……)
あれ?パティちゃんじゃないか。
こういう所に居るって事は……パティちゃんってそういう事?
(かつてのお客さんだった少女に気づき、話し掛けた露天商の男は少女の口からは発言しにくいであろう
事柄をぼやかした聞き方をしながら、少女の真意を問いただそうとしてみせていって)
■パティ > あっ、この前の露天の!
(ぱあっと表情を明るくする。 見知った男の所にのろのろと駆け寄り、
相手の腕を胸で挟むようにして抱きしめた。)
お久しぶりですー! そうなんですよ。この前から『アーチャーフィッシュ』で
働かせてもらってるんです。 パティみたいなのはそういうお仕事がぴったりだって。
いざやってみると本当にぴったりって感じで…男の人のお相手をしてると、
楽しくて何もかも忘れちゃうんですよー。
(にこにこと相好を崩しながら相手の言葉に答える。 男に抱かれるたびに、
実際に何かを少しづつ忘れている気がするのだが、その正体はいまいち
思い出せなかった。)
■フォン > (かつて男から髪飾りと首飾り、耳飾りを買ってくれた少女とまさかこういった場所で再会するとは
思ってなかった男は軽く驚きつつも、自分が思った疑問を口にしていくと少女の口からはあっけらかんとした感じに
ばかりに娼婦として働いていると告げられていくと)
この前…って事は、俺の店に来た時はまだ働いてなかったのかい?
俺もここら辺には商品の紹介をしようと時々顔を出してたけど、パティちゃんの事は見たことなかったしさ?
(少女の豊かな胸の谷間の間に男の腕がすっぽり嵌まっているのに、軽く意識を奪われながらも
男は少女の話をもっと引き出そうと話し掛けていき)
ちなみに…その『アーチャーフィッシュ』ってお店は先輩のお姉さん方は貴金属に興味ありそう?
(少女の事情を聞きつつも、男はちゃっかりと商売に関する情報収集も抜かりなく行なってみせていて)
■パティ > そうなんですよー。 あの後、神殿騎士様に大通りでえっちな目に合わされちゃってー。
それで『アーチャーフィッシュ』の人が、パティのことスカウトしてくれたんです。
(少し前に発生した、神殿騎士による”祝福”という名目の性行為。
大通りの広場で行われたそれは、神殿騎士のみならず、周囲にいた
男たちをも巻き込んだ輪姦となっていたのだ。 その被害者こそパティであり、
その輪姦の一部始終を見てパティを拾ったのが『アーチャーフィッシュ』である。)
そうですね…『アーチャーフィッシュ』は…えっと、つまりー…
交尾できればいい!っていうところよりはだいぶ上なんです。女の人も、
ただえっちするだけじゃなくてお客様を楽しませたりすることが必要で…
だから、貴金属とかもいるかも?
(首を傾げ、相手の問いかけに応える。どうなんだろう。としっぽを一振りして。)
■フォン > (少女の経緯を質問していくと……男も噂話では耳にしていた平民地区の大通りの広場で『浄化』騒ぎが
あったとは耳にしていたが、その『浄化』の相手が目の前の少女だったとは…と目を丸く見開いて
少女を見つめていって……その後に続くスカウト話になるとある程度の心の平穏を取り戻していって)
そうなんだ……でもお店に誘われた事はパティちゃんとしては幸運だと思ってるんだね?
(お店の事を明るく話している少女の反応を見て、お店自体は気に入っているんだろうなぁ~と
思いながら少女と話を続けていくと……少女の口からお店のお姉さん達の情報を引き出させていくと)
う~ん?勧誘の仕方次第では顧客になってくれそうな気配だな…。
パティちゃん、お姉さん方を紹介し……あ、それは不公平だな。
俺にだけ利益があって、パティちゃんの利益が無いや…、もし予約のお客さんが居ないのだったら
俺がパティちゃんを買ってあげる代わりにお姉さん達を紹介してくれないかな?
(仲介役が居た方が商談としてやりやすいと考えるが、少女の利益も考えて、男が少女の客に
なる代わりに、お姉さん達を紹介して…とウィンウィンの提案をしてみせていくか)
■パティ > はいっ、パティはとっても幸せです! 男の人とこーびできて、
それで喜んでもらえて…皆幸せになれますよ!
(質問には元気よくお返事。 にこにこと幸せそうに
笑顔を浮かべながら、相手のひとりごとに獣耳をぴくぴくと動かす。)
ほんとうですかっ!? 嬉しいですー!パティ、先輩のお姉さん方にも
お兄さんのことお話します! パティにジョーレンさんができたって!
(自分を買ってくれるという言葉に、きらきらと瞳を輝かせながら答える。
彼の目論見はうまくいきそうだが、若干歪んだ解釈をされているかもしれない。
その疑念を押しつぶすかのように胸をぐいぐいと押し付け、体をすり寄せる。)
■フォン > そっか、パティちゃん自身が幸せだと思ってるんだったら、それが何よりだね……。
(初対面の時からエッチな体付きな女の子だなぁ~とは思っていたが、少女の返事を聞いて…心の方も
エッチな女の子だったんだな…と男は少女にそういった認識を持っていき、ヒョコンと飛び出し、
動いている獣耳ごと男の手のひらが少女の頭の上に乗せられ、ナデナデしていき)
う~ん?パティちゃんの常客になってもいいけど…あまりパティちゃんばっかり相手してると
お姉さん方にウケが悪くなりそうだな……
(とりあえずはお姉さん方に紹介してもらえる事になり、男の商売のきっかけは掴めた事に満足をしていき)
さて……お買い物は全部済んだかな?
もしもう少し買い物があるんだったら、俺一人でお店にいってもなんだし、お買い物に付き合うよ?
(豊かな胸を押し付けてくる少女にお店のお使いなのだろうが、またあるなら付き合う姿勢をみせていく男)
■パティ > はいっ、ありがとうございますっ!
(元気よく答えて、頭を撫でてもらって目を細める。
撫でてもらうのは大好きだ。 交尾と同じくらい。)
ええー、いいじゃないですかー。サービスいっぱいしますよー。
パティ、お口もおしりも大丈夫なんですよー?
ぜーったい気持ちよくなってもらえます!!
(ぐりぐりと柔らかい体を押し付けながらアピール。
相手の言葉にうんうん、と頷いてみせて。)
お買い物は届けてくれるので大丈夫です。
それにお店も…もう少ししないと開かないです。
先に売り物のお話するなら、今のうち移動してもいいかもですよ?
(営業時間になってしまえば、皆個室に移動してしまうだろう。
そうなってしまえば彼のような商売はしづらいだろうし、
せっかくだから今から移動してはどうか、と提案して。)
■フォン > (頭を撫でていくと目を細めていく少女……さながらゴロゴロと喉を鳴らす仔猫といった感じか…)
まぁ、そこはちゃんと俺が支払うお金にしたがってサービスしないといけないだろ?
まぁ、大いに期待はしておくけどさ……
(初対面の時から少女の身体には関心を持っていた男は、少女からのサービスを楽しみにしていると告げ)
そうかい?
それじゃあ、お店に案内してもらって……お姉さまたちが居る控え室にでも案内してもらおうかな?
(そう話し掛けながら男は小柄な少女の方に手を掛け、自らのほうに抱き寄せると娼婦通りを少女の案内で
『アーチャーフィッシュ』へと連れて行ってもらうか……
控え室に入った男が娼婦装束に着替えかけの娼婦達に囲まれ、少女からちょっと冷たい視線を
投げ掛けられたかもしれないが、それはまた未来の話……)
■パティ > どうなんでしょう? うまくお兄さんがお店とつながりができれば、
いい値段でできたりしないのかなって、パティは思うんですけど…。
えへへ、でもサービスしちゃいますから!
(ねー、って相手に抱きついて甘える。
男の人はいい匂いがするから好きだ。鼻先をすり寄せる。)
はーい、じゃあ行きましょう、しゅっぱーつ!
(おー!と元気よく拳を振り上げて、二人でお店へ。
彼の商売がうまくいったかは、また別の話…)
ご案内:「王都マグメール 娼館通り」からパティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 娼館通り」からフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > 今日も仕事帰り、心地好い疲労感が身を包む中帰路についている。
出来れば途中酒を飲める場所があれば――とは思うが、今のところは見当たらず。
肩を回しながら緩々と通りを歩いていた。
既に陽は沈み、とっぷりと夜の帳が下りる。人影も辺りには無い。
「………まったく、無理難題を押し付けるんだから……」
呆れたような声音で愚痴を零した。
前方を見遣れば、真っ直ぐ続く薄暗い道。幾つか明かりのようなものが灯されているとはいえ―――
■セリア > 「少し、平民地区に人手を割く必要があるかしらね」
小さく呟けば、先程出てきたばかりの詰所を思い出す。
確認の態であちこちの詰所を廻ることもあるのだが―――
「……どこも人が足りてないようなものだし。何とか切り詰めるしかないな」
親指と人差し指で短剣の柄をなで擦る。癖のようなもの。
辺りを警戒することなく足を進める。
不意打ちにも対応できる故の、だが。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセツさんが現れました。
■セツ > 「そこ行くお嬢さん、ちょっといいかな。」
それこそ不意打ちに近い声が、真横から投げられる。
家と家の間。道とも言えぬその隙間から届く声は、……女の物。
影に覗くのは長身の女。宵闇の、更にその月影に佇む黒髪は、気配すら殺されているよう………
「………ぱっと見で荒くれと分かる男を見なかったかい? 三人ほど。
酒場で絡まれてから、随分と追いかけられていてね?」
なんて、暗闇から苦笑交じりの笑い声だけが響く。
■セリア > 真横から唐突に届く女性の声に、思わずぴくっ、と肩を竦ませた。
視線を寄越せばそこには長身――言っても自分とあまり変わらないが――の女の姿。
「……荒くれの男?……さぁ、この辺では見てないわね」
「人の影もないし……今のところは大丈夫じゃないかな」
そう声をかけつつ辺りを見渡した。自分達以外の姿は無い。
■セツ > 「…それは有り難い。もう少しで襲われるところだったからしばらく身を潜めていたんだ。」
ようやく姿を現せば、黒い外套を身に纏ったポニーテールの女。
涼やかな目元で穏やかに微笑みながら、少し赤くなった頬を擦る。
「まさかいきなり平手を受けるとは思わなかった。
酒は怖いものだね。」
肩を竦めて、小さく笑う。
そんな彼女からも僅かに漂う、酒の香り。…酔っている様子こそ無いけれども。
「僕はセツ、……まあ、吟遊詩人だと自分では名乗っているよ。
有難う、お嬢さん。 一人ではどうも表を見るのも怖くてね。」
怖がっている気配はないけれども、飄々としたままそんなことを口にする。
■セリア > 「そう。災難だったわね……」
現れた姿、少し見上げるようにして頬の赤みを視界に収める。
「酒は飲まれないようにしなくちゃね。……私も薄々は気をつけているけれど」
香る酒の匂い。特に何も言わないが、相手も酔った風ではないことは確認した。
「私はセリア。……吟遊詩人、素敵ね。一応、この国の騎士を務めてる」
「その荒くれがうろついてるかもしれないし、一人じゃ危ないんじゃない?良ければ送っていくけど」
■セツ > 「災難は災難だったけれどね。
こうして素敵な騎士の方に助けてもらったのだから、プラスマイナスで言えばプラスかな。
酒は楽しむものだからね、楽しむことを忘れるほど飲んじゃあいけないよね。」
その通り、と静かに頷きながら、手の中には金属製のボトル。
それを水のように煽ればまた漂う酒の匂い。
「セリアさん、と呼べばいいのかな。
素敵なんてものじゃないけれど、褒められると照れてしまうし、調子に乗ってしまう。
送って頂けるのであればお願いをしたいところだけれど、まだ宿の一つも取っていないから、そのあたりの宿までお願いできるかな。
後……ご迷惑をかけてはいけないから、少し変装の一つでもしようか。」
■セリア > 「褒めても何も出ないけれど? ……でも、悪い気はしないわね」
どうやら手の中のボトルは酒らしい。
それを煽る様子に瞬き、強いのか、と漠然と理解した。
「どう呼んでくれてもいいよ。……あら、調子に乗ってもいいじゃない。素敵なのは確かなんだもの」
「それくらいならお安い御用。……じゃ、案内するわ」
変装については何も言わず頷いただけ。
準備が整い次第、近場の宿へと相手を案内する心算で。
■セツ > 「煽てれば僕とて木に登る。
有り難いね、素敵な歌の一つでも貴方に贈りたいところなんだけれども、見つかってしまうかな。」
囁く声はしっとりとした女性らしいもの。
外套をするりと脱げば、逆向きに着こむ。
灰色のラインの入ったそれは、よくよく見ればおかしいけれど、先ほどとは印象が違うように見えて。
更に髪の毛を解けば、外套の中に長い髪を隠してしまい。
見た目では男性か女性か分からなくしてしまって、振り向く。
「行こうか。 それじゃあ調子に乗って、手の一つでも触れ合ってもよろしいかな。
素敵なお嬢さんと恋人らしくいるなんて、こんな機会でしか無いんだし。
…帰り道くらい、名前だけで呼ばせてもらおうかな。」
片目だけを閉じて、唇を片方持ち上げる。
確かに男女の連れ合いとなれば、全く別の人間に見えるか。
■セリア > 「そうね。貴女の素敵な声を聞きつけて、荒くれじゃない人が集まってきても大変だもの」
変装を終えた相手は、パッと見自分でも誰かわからぬもの。
解いた髪の毛が外套の内側に消えるのを見届けてから。
「ええ。……それくらいなら、お安い御用?」
「あまり素敵って言われると……私も調子乗っちゃうけどね」
言うと男女の連れ合いを装い、片手を差し出して――共に歩き出そうか。
■セツ > 「こんな酔狂なことをしているのだから、いろんな人が集まってきて見てくれるのであればそれはそれで良いことなんだけれど。
僕の専門はどちらかと言えば、一人の女性に聴かせる方でね。」
ウィンク一つ。口の減らない女は静かに笑う。
「僕は嘘はあまりつかないんだ。嘘をうまくついて、どこぞの組織にいることができなくてね。」
前置きを一つ置いて。
「貴女のような人におはようを言えたら素敵だろうね。」
本当だよ、なんて囁きながら、握った片手を引き寄せて、肩を触れ合うような距離で歩みを進めて。
■セリア > 「へぇ? それで、その女性の喜ぶ顔が見たいのかな。……ふふ、変わった人」
口の減らなさが可笑しくて、口元に浮かぶ笑みはますます深まるばかり。
組織については頷くに留め置いた。あまり深くは追及しないまま。
「……ふふ、嬉しい。案内した宿で一夜を過ごすことも、私にとっては吝かではないけれど?」
距離が近くなったのを利用してそう囁きを落とした。片手を軽く握り返す。
暫く歩くなら、小ぢんまりとした宿に辿り着くだろう。
■セツ > 「変わっているとよく言われるけれど、僕はそんなつもりはないんだ。
綺麗な花が咲いていたら綺麗だと口にしたいもの。
摘んでしまうような無粋な真似さえしなければ、きっと素直に表した方が楽しく生きられる。」
ゆるゆると歩けば、酒場の隣を通る。
酒場の中をちらと見れば、おおっと、と小さく呟いてセリアの肩を抱くように顔を隠す。
探していた男がいたらしい。上手く隠れて道を歩んで。
「それは嬉しいね。
ある意味見ず知らずの人間の部屋に上がり込んだら危ないかもしれないよ。
それに、そんな風に宿を決めても大丈夫なのかな。」
肩を引き寄せたのをいいことに、ふぅ、と耳に吐息をふきかけて。
くすくすと笑いながら、真っ当な心配をする。
■セリア > 「………それもそうね。変わったことかどうかはともかく、素敵なことだとは思う」
と言っている最中。肩を抱かれれば瞬き、酒場の中に視線を流した。誰かはわからないので認識しようもないが。
「これでも人を見る目はある心算よ、私。自分で言うのも何だけどね」
「人肌が恋しくなるのは人間の常でしょう? それに私達、もう見ず知らずの関係でもないし」
なんて冗談めかすように笑いかけ、耳にかかる吐息に肩を揺らす。
真っ当な心配は嬉しいが――荒くれの者達に追われているような女性を怪しい者とは中々思えなかった。
■セツ > 酒場の中では、男が胸ぐらを掴み合って揉めていた。
その声を聞きながら、苦笑を一つ。
「いやあ、危ない危ない。
………平手も、上手く避けてなかったら怪我をしていたよ。
ふふ、僕のようなならず者は気をつけたほうがいいんだけれどもね。
まあでも、ありがとうと口にしておくよ。
そうだね、人の肌が、温もりが欲しくなるのは人の常。
僕よりも旅人のようだね、セリアは。」
そっと、その頭を撫でる。その手はちょっと冷たかった。
■セリア > 揉めている声が聞こえれば、少しばかり呆れたように笑う。
「……避けられる、ということは少なからず腕はあるのね」
「吟遊詩人がならず者かどうかは……まぁ、人によるかな」
頭を撫でられれば緩く瞳細めた。その手の冷たさには何も言わず。
「旅はあまりしたことがないのだけれどね。……っと、そろそろ着くわ」
言ってから間も無く、宿が見えてくるだろう。
■セツ > 「腕に覚えはないわけではないけれど、
荒事から避けられても解決はできないくらいかな。
どうだろう、出会ったばかりの……しかも騎士の方に声をかけているわけなんだから、ならず者だと言えるんじゃないかな。」
宿につけば、そっと中に入って店主と一言二言、言葉を交わす。
いいのかい、なんて視線をもう一度向けるだろう。
■セリア > 「それでも、何も出来ないよりは全然いいわね」
「それはならず者に限った話でもないし……まぁ、とにかく私は吟遊詩人がそうだとは思ってないから」
店主と言葉を交わす様を見つめている。
問うような視線が向けば、一度頷いた。微笑みを浮かべつつ。
■セツ > では、と静かに鍵を受け取れば、そのまま。
もう必要もないのに肩を抱いて部屋へと歩みをすすめることにしよう。
「有難う、無事に過ごせた上に宿も見つけられた。
何より、一緒に眠る人まで見つかった。 こんなにうれしいことはないね。」
外套をするりと脱げば壁にかけ、長い黒髪をそのままに、ぎしり、っとベッドに座る。
おいで、とベッドの隣をぽん、っと叩いて。
「セリアは………お仕事帰りだったのかな。」
■セリア > 肩を抱かれるまま部屋へと。恐らく店主の目には、ごく平凡な男女の恋人同士に見えたことだろうか。
「悪いことの後には大抵、良いことがあるものね」
叩かれたベッド、相手の隣。近寄ってゆっくり腰を下ろす。
「ええ、まぁね。疲れているといえばそうだけど……こうして過ごすくらいなら全く支障もないから」