ここでは、「まれびとの国」に存在している人々について書いていきます。
PC作成の参考にしてください。
なお、あくまで一例です。必ずこれらの内からキャラクターを選ばなければならないというわけでもありません。
職業、種族、身分など、ご自由に考えてくださって構いません。
あくまでこの世界で「一般的」とされている説明になりますので、それから逸脱しているようなキャラクターでも問題はありません。
もちろん、規約や世界観を大きく無視したようなものはご遠慮いただきます。
一般市民(平民)
マグメール王国の様々な都市や村に住む普通の人々。
その貧富の差は様々だが、その身分はすべて「平民」となる。
ただしこれもあくまで表面上のもので、その貧富の度合いによって生活のレベルは大きく違う。
普通に暮らす平民もいれば、腐敗した役人や衛兵に虐げられる平民も存在する。
金を積んで王族や貴族に取り入り、爵位を貰う平民出身の商人などもいる。
手段や金さえあれば別の身分になることもできるため、平民から貴族、兵士などになる者も今の時世少なくない。
一攫千金などを夢見て冒険者になる者もいるようだ。
結局のところ、身分は金で買えてしまうのである。
貴族
その言葉通り、爵位などを持つ人々の事である。
基本的に平民よりも良い暮らしをしており、いわゆる富裕層である。
しかし、中には没落寸前の家なども存在するため、一概には言えない。
名家と呼ばれる家は長い歴史を持つことが多いが、貴族の身分は金などで買うこともできる。
そのため、近年では金でなりあがった貴族なども増えてきている。
王国における身分制度は厳し目であるため、貴族は平民などに比べて「偉い」存在である。
そのために横柄にふるまう貴族もいるが、当然そうでない貴族も存在している。
主に貴族は都の高位の役人などになることが多いが、ある地方の領主として領地を構える者もいれば、
兵士や騎士になる者もいる。変わりであれば、冒険者になることもあるだろう。
貴族と言えど、政敵の罠などにはめられ、反逆者などとして仕立てあげられたりすれば、その身分ははく奪される。
無実ながら、一気に奴隷の身分に叩き落されることもあるのである。
王族
マグメール王国における「王族」とは、かつてマグメール王国を建国したと言われる“諸王”(諸王の「王」は国王のことではないが、建国の重要な寄与をした者たちとして尊崇の念を込めて「王」号が伝統的に用いられている。諸説あるが、八名であったとも伝えられる。)の末裔のことを言い、「国王」となる権利を有する。
実際に“諸王”との血縁的なつながりがあるかは別として、原則マグメール王国の「王族」「王家」は“諸王”の末裔とされており、多くは“諸王”との擬制的な祖先/子孫関係となる。
歴史の中で“諸王”の末裔として多く家が分化したとされているため、王族の数は多く、必ずしもそれぞれの王家が血縁関係にあるとは限らない。
現実に“諸王”と直接的につながる王家がどれほど存在するかは不明であるが、その正当性の根拠は“諸王”の末裔であるということ。真偽は別にして、血縁上にあると認められることが必要となる。
歴史の中では、もともとは王家出身でなかった者が、戦争などにおいて軍功を上げた後に“諸王”の末裔であることを自称し、王族となった例も存在し、後世になればなるほど系譜の造作は当然のように行われ、王家も増え、国の乱れの表れとも言える。ただ、そうであっても「王族」と称するには“諸王”の末裔であることを宣言しなければならない。
「王族」は貴族よりもさらに上位の身分であり、この国の最高統治者である「国王」となる権利を有し、国王を除けばこの国でもっとも強い権力を持つ。
また、「国王」は「王族」の中から選ばれるが、その即位は前代の王との血縁関係による嫡子相続・兄弟での相続などではなく、王族・群臣による「推戴」(レガリアの奉献も付随する)という形式をとる。
王位につくことのできる性別は決まっておらず、男の王族でも女の王族でも即位は可能。国を治めるべき徳と能力を持った王族が「国王」となるべきであるとされる。
先代の王の意向を中心に、王家・群臣が合議して次代の王を決めるのが、初代国王以来この国の伝統的かつ法典によって定められた王位継承の方法であったが、
“黒の王”ナルラート王の御代以降、国王は自らの家の者に次代の王位を譲ろうと画策することが多くなり、王家間、また貴族層も巻き込んでので争いになることが常態化している。
本来は王族や群臣による合議を経た「推戴」によって、有徳の王族の者が「国王」として位につくという形だったものが、王族間の権力闘争の結果の即位という形へと変化した。
王族・群臣による「推戴」は形骸化したものの、「推戴」という形を内外に示す行為はたとえ形式上のものであっても必ず行われている。
現在もっとも力を持つ王族は先王の家である「カルネテル王家」(ナルラート王の出身王家とされるが出自に不明な点が多い)である。
なお、国王の即位に関する設定などは
「マグメール国王の即位形態」を参照。
※カルネテル王家に所属する場合は、そのPCは同じ所属のPCと親子、兄弟など血縁関係になります。
他の王家でも血縁関係の設定などは可能です。個々人でご相談ください。
様々な王家が存在する設定なので、王家についてはご自由に考えてくださって構いません。
その王族といってもその勢力は様々で、巨大な勢力を持つものもあれば、かなり小さな王家もある。
騎士団、魔術協会などの武力を持つ家もあれば、政治的な計略に長けた家など様々である。
また、近年は王位継承の争いにより、様々な陰謀などが王城などでは飛び交っている。
計略にはめられてしまった結果、王族から一気に奴隷へと落ちてしまう姫なども存在している。
騎士として戦争に向かう王族も少なくなく、変わり者は冒険者などにもなることがある。
基本的に平民などに対しては、身分の差を示した態度を取ることが多いが、そのような王族だけではない。
王国に逗留する外国の王族も「王族」に準ずる待遇を受けることになるが、国賓のようなものであって当然ながら王位継承権は有さない。
王族は基本的に王都の王城などに住むことが多いが、中には辺境の地に領土を持つ王族もいる。
そのような王族の場、王位継承の争いなどからは遠い存在であることが多い。地方領主のようなものとなる。
権力闘争などを忌む王族は王都から離れ、地方にて領土を持つ例が多い。ただし、そう言った王族であっても王位の継承権は当然存在するため、
王位継承の争いに担ぎ出される可能性も十二分に存在する。
冒険者
ギルドや個人から依頼を請け負い、それを解決して金銭などの報酬を貰い、生活をしている人々のこと。
財宝などを求めてダンジョンに潜る者たちも冒険者と呼ばれる。
冒険者という身分があるわけではなく、職業のようなものである。時代に要請されたなんでも屋。
そのため、どのような身分でも冒険者になることは可能。ただし奴隷の場合は色々と困難があるだろう。
依頼については魔物退治から子守りまで様々である。
王国民、外国人ともに冒険者になることは可能だが、全ては自己責任であり、冒険者などのギルドを除けば、依頼中に起こった出来事は全て自己責任となる。
兵士/騎士/傭兵諸外国や野盗、山賊、魔物や魔族などと戦う者たちのことを言う。
冒険者と異なるのは戦いを専業としている点である。王立の騎士団から私設の兵士団など官民は問わない。
それぞれの都市などに兵士や騎士はおり、その場所によっても性格は異なる。衛兵として街や村を守ることも使命の一つ。
将軍などの階級も存在することが多い。
しかし、王都の兵士や騎士団は腐敗しつつある。
身分も様々で、平民から貴族、王族、奴隷まで様々な者がこの職務に従事している。
傭兵は金を支払えば仕事をこなすものの、略奪なども行うことがあり、治安の悪化に一役買っている。
奴隷
言葉通りの奴隷。様々な理由により人々に金銭で売り買いされる者のことをいう。
基本的な都市には奴隷市場などが存在していることが多い。
代表的な奴隷は「ミレー族」であり、そのほかにも。罪を犯したとされるもの、政争に負けた王族・貴族、
野盗に囚われた平民など様々である。
基本的に労働力や性の奴隷とし不当な扱いをされることが多いが、全ては雇い主次第である。
心ある者に買われ、不当な扱いを受けずに過ごす奴隷などもまれに存在する。
ある程度自由に外を歩ける奴隷などもいるため、奴隷と一言にいってもその状況は様々。
ミレー族
マグメール王国が建国されるより前からこの国の地に住んでいた先住民。少数民族。
基本的な生活様式は遊牧民のようなもの。かつては王国と比較的友好関係を保っていた。
この地域の創世神とされる「アイオーン」を信仰しているものが多い。
山や荒野などに住むことが多く、身体能力は高い者が多い。
寿命は人間とあまり変わらないが、中にはかなり高齢の者も存在する。
外見は人間とほぼ同じだが、特徴としては動物的な要素を体に持っている。
基本的には猫の耳や尻尾のようなものを有している。部族によっては違う動物であることもだるだろう。
これらの特徴を晒せばミレー族だと王国民に知られるものの、服や魔術などでこの特徴を隠すことも可能。
特殊な能力を民族全体で有しており、土地の精霊、妖精などと言葉を交わすことができる。
かつては「神の声」を聴くとされ、予知能力なども有していたが、この国で祀られる主神が「ヤルダバオート」に変化すると、「神の声」は聞こえることがなくなった。
200年前のナルラート朝より以降、王国の奴隷とされている。
労働力としてはもちろん、性的な奴隷として個人や娼館に売られることもある。
元来強い魔力を保持しており、魔術を自在に操る者が多い。
そのため、奴隷となった場合にはその魔力を封じられることも少なくない。
予知能力、強大な魔力を危険視したナルラート王により迫害され、奴隷とされる。
さらには、ナルラート王が信仰した「ヤルダバオート」という神を「偽なる神」と呼び、忌み嫌ったためであるとも言われる。
「アイオーン」という神は既にこの国から去り、今は邪神「ヤルダバオート」がこの国に悪影響を与えているという伝承を持つ。
奴隷にならずに住んでいるミレー族は、山などに小さな集落を幾つか作って、ひそやかに暮らしている事が多い。
奴隷として虐げられることが普通であるが、王国民の全てがそうというわけではない。
平民、貴族、王族問わず心ある者は存在し、それらに拾われた場合は、普通に暮らしていくことも可能である。
ただし、ミレー族と公言して生きることは難しい。自分の出自は偽ることが多くなる。
王族の中には、ミレー族を妻や夫とした者もいる。その場合、その子供は王国民と混血となるが、ひとたびそれが知れれば双方から忌み嫌われる存在となる。
なお、奴隷は王国の立派な労働力・財産であり、虐殺などは堅く禁じられている。
いつしか「アイオーン」がこの地に帰還し、救世主(ソーテール)を使わして「ヤルダバオート」を倒すという伝承も持っている。
ミレー族の中にはこの伝承を強く信じているものもいるだろう。だが、これらの伝承を信じていないものも同様に存在する。
本来「まれびとの国」とは、先住民であるミレー族が王国を指して呼んだものである。
妖精/精霊/小さき神々
土地土地に存在する不思議な存在である。その姿形は多種多様。
普通の人間には見えないものから、見えるものまで様々である。
人間の味方をすることもあれば、そうでないこともあるだろう。現れる場所も様々だ。
精霊はいわゆる土地神のようなもので、人型から龍の姿までこれまた様々。
しかし、魔族の侵攻の影響などから、かつてのような強い力を発揮できる精霊はほとんどいない。
一地方のみに力を及ぼす土地の神などは「小さき神々」と呼ばれることがある。
魔族
北の「魔族の国」からやってくる者たちを指す。
普通の魔物なら王国内に数多くいるが、魔族はそれらとは一線を画している。
人間と同じ、あるいはそれ以上の智慧を持ち、強大な力と魔力を有す魔物。
それが「魔族」である。
彼らはナルラート朝が始まるのと同時期に王国に侵攻し、今でも国境付近で王国軍と戦闘を続けている。
魔族の姿は様々なであり、人に似ているものから全くの異形など、統一された姿は存在しない。
彼らは伝説の中に謳われる吸血鬼や悪魔、魔王のようなものと言える。
王国内にも潜んでおり、ダンジョンなどの中で人間を待ち構えていることもあるだろう。
王都の役人の中にも魔族はいると言われている。
しかし、「アイオーン」の加護がかすかに残る王国内では魔族は真の力を発揮できない。
人間にとって強大な存在には違いないが、王都を壊滅させたり、都市を崩壊させることは未だできない。
また、あまりに派手に暴れていると討伐隊が王都から派遣されることもある。
人間を捕えて弄ぶ者も多いが、逆に人間に捕らわれる魔族も存在する。
その場合、力を奪われて奴隷にされることが多い。
その他
これらの人々の他にも、王国には娼婦や盗賊、魔術師などが存在する。
その他にも耳長の種族など、多種多様な種族、民族が王国内に存在している。