「まれびとの国」の歴史、国土、文化、種族など

マグメール王国の基本的な情報を記したページになります。
基本的なことを抑えていただければ大丈夫です。神経質になる必要はありません。
「信仰」や「闇の歴史」などについては興味のある方はご覧いただければと思います。
規約、世界観に反さない限り、村や都市、種族などはご自由に考えてくださって構いません。
皆様の設定により、世界観も広がりを見せていくでしょう。
もちろん、当サイトの用意した設定を使っていただけると嬉しく思います。

国の歴史・現状
マグメール王国、いわゆる「まれびとの国」は遥か昔に、現在のマグメール王国の王族の祖とされる“諸王”が築いた国です。
黄金期には様々な国と交易を行う大国でした。
先住民である「ミレー族」とは不干渉の期間が長く、場合によっては友好関係となることもあったものの、ここ200年ほどで状況は変わりました。
「ミレー族」は王国の奴隷とされたのです。そのため、多くの「ミレー族」が捕えられ、
労働力や、性的な目的のために奴隷とされています。

先王は対外戦争に力を注ぎ、死後もその戦争は続けられています。
王位の継承者が決まっていない為、王族による王位継承争いが行われ、
近年は「魔族」と呼ばれる統率された魔物の軍勢も現れ、王国を脅かしています。
それらの影響により、国は狂いはじめ、都や村で様々な問題が起こっています。
皆さんにプレイしていただくのはこのような暗雲が垂れ込め始めている時代になります。
危険な時代ではあるものの、人々はそれぞれの日常を送っています。

国土・風土
マグメール王国、いわゆる「まれびとの国」は大陸の大部分を占める国です。
様々な海や川が広がり、土地も肥沃で、かつて理想郷と呼ばれていたのに恥じないものです。
四季が存在し、気候などもよほど北に行かなければ過ごしやすいものとなります。
都である「マグメール」は海の傍に存在しています。
その他、都の周りには小さな村や都市が点在しています。
街道は整備されていますが、そこから少し離れれば魔物に会うことは珍しくありません。
さらには先史文明の遺した遺跡や、魔物の潜む洞窟や、魔族によって作られたダンジョンなども国中に存在しています。

文明・文化
文明・文化レベルはオーソドックスな「西洋ファンタジー」のようなものになります。
あまり厳密には定めませんが、いわゆる「中世(近世)ヨーロッパ」ぐらいの文化レベルになります。
深く考える必要はありません。「西洋ファンタジー」的な文化レベルぐらいにお考えください。
中世ヨーロッパなどは、衛生面云々の話は有名ではありますが、「まれびとの国」については、そのようなものではないと考えてください。
魔法などによってある程度の衛生は保たれていることになります。
言語などは共通語が存在します。

政治の形としては王制になります。身分制度は厳しめで、王族・貴族・平民・奴隷などに分けられます。
「まれびとの国」にはいくつかの王族・王家があり、それらの中から「国王」を選び出します。
現在は王位には誰もついておらず、王位継承の争いが王城などで行われています。
都は王族や貴族が統治し、そのほかの都市や村は役人・地方官・領主・貴族や、住民の代表が治めています。
都以外の都市は、統治の仕方などはその場所それぞれということになります。

経済としては貨幣経済になります。
都市や場合によっては物々交換になることもあるでしょう。
通貨単位は「ゴルド」です。
目安として、中流階級の平民たちが一日暮らすためには「200ゴルド」あれば十分です。

この国には魔導機械というものが存在します。魔力で動く機械のようなものです。
この機械は国土に点在する先史文明の遺跡から発掘されました。
これの発掘・改良により「まれびとの国」は勢力を拡大していきました。
魔導機械は日常世界遂においても様々な場面で使われていますが、基本的には高価なものです。
兵器に使われていますが、基本的に魔術の補助のためのものとなります。
「機械」としておりますが、あまりにも未来的なものはご遠慮ください。
あくまでライトなファンタジーもので使われるようなものです。
「現代的な」巨大なロボットや、戦車、戦闘機などの機械は存在していません。
魔導機械を設定に組み込む場合はそれが「ファンタジー的」なものとして設定してください。
極端に世界観を破壊するものはご遠慮ください。

種族・生物
基本的には人間が多く住んでいますが、エルフやドワーフ、妖精、獣人などの多種多様な民族・種族も存在しています。
住む地域によっては肌の色なども違うことがあるでしょう。
これらをまとめて人間といい、権利などは平等ですが、中には差別的な扱いを受ける種族も存在します。
その代表が、「ミレー族」と呼ばれる先住民です。ミレー族は主に猫のような耳や尻尾をもつ人間になります。
また、あまりに私たち人間からかけ離れた種族も、都の中などでは快くは思われないでしょう。
生物などは私達の地球に存在する動物などと基本的に同じです。中にはこの国にしかいない生物もいるでしょう。
もちろん、全ての人間が「ミレー族」などに対して差別的というわけではありません。
中には彼らを秘かに保護したりする一般市民や王侯貴族などもいるでしょう。

人間には友好的ではない生物のことを「魔物」とこの国では呼んでいます。
触手など非人間型のものから人間に近いものまで様々です。
それらは街の外に潜んだり、洞窟やダンジョンの中にも潜んでいます。
小さな村の場合は魔物が攻めてくることもあるでしょう。
国の北には魔族の国があり、そこでは統率された「魔物」の軍勢が存在しています。
これらの魔物を従える高度な知性を持った魔物を、「魔族」と呼びます。

魔法
この世界には「魔法(魔術)」が存在します。魔法には様々な体系があり、種類も膨大です。
人間や魔物がもつ魔力を用いて使う術の事を総称して「魔法」と呼んでいます。
基本的に魔術師など専門的に学んだものが使いますが、簡単なものならば一般人でも学ぶことができます。
魔術に関しては、世界観に反さない、他者に迷惑をかけないのであればどのようなものでも構いません。
東洋から伝わったものということで日本的なものでも構いません。
基本的には、西洋ファンタジー的な魔法がこの国では主流です。

信仰
多種多様な民族・種族がいるため、その信仰の形は様々です。
教会などの施設も様々な形態が存在します。もちろん、特に信仰の無い者もいるでしょう。
国教としては「ノーシス主教」という宗教が定められています。
「ヤルダバオート」という神を主神とし、その他精霊を崇める多神教です。
各地にそれぞれの神や精霊を祀る教会が存在します。
本来は「アイオーン」という創世の神を祀るものでしたが、今から200年ほど前に在位していた、
“黒の王”ナルラート・カルネテル王の治世に主祭神の名が、王の命により「ヤルダバオート」に変更されました。
そして奇妙にも、これと同時期に魔族が王国への侵攻を始めるようになります。
この事件は国の歴史書からは抹消され、「ヤルダバオート」が初めから「主教」の主神であったと改竄されています。
歴史への修正は徹底され、そのため、今を生きる普通の国民はこの事実を知りません。
清貧を尊ぶ宗教ですが、国状の悪化により教会内も腐敗が進みつつあります。

なお、王族を含めたほとんどの国民は知らないことですが、魔族の国の神の名も「ヤルダバオート」と呼ばれています。

主神は人の前に姿を現すことはありませんが、既にこの世界からは去っているという伝えがあります。
既にこの地は神の加護を失い、「ヤルダバオート」という邪神がこの世界に影響を与えているという神話を「ミレー族」は持っています。
このために国が乱れているのだと、ミレー族の一部は説きました。
主にこの伝承を保持していることから、王国側はミレー族を奴隷にしているとも噂されています。
ミレー族の伝承について「ノーシス主教」はこれを否定しています。

外国
基本的に当サイトをご利用になる際には「マグメール王国」国内にてお遊びいただきます。
しかし、設定上、この国は様々な国と接しています。
その中にはいわゆる和風な「日本」のような国も存在するでしょう。
これらの諸外国出身のキャラクターなども登録可能です。
また、外国には「異次元・異世界」も含みます。
ただ、これらの諸外国も、「ファンタジー」の域は出ないようにお願いします。
未来人や高度に発達した文明を持ち込むということはご遠慮願います。

先史文明
マグメール王国には古代の遺跡がいくつか存在しています。
それは今よりも高度な文明を持った先住者が存在していたことを示しています。
「ミレー族」はこの遺跡を「神の遺したもの」として神聖視し、近づくことが少ないようです。
この先史文明の遺跡からは高度な機械や魔導機械が発掘され、王国にて使われています。
遺跡の解明などはまだまだといった感じになります。
これらの遺跡などを利用したダンジョンなどもあっていいと考えております。

闇の歴史
王国の現在の歴史には記されていない闇の歴史が存在しています。
それは200年ほど前に在位した“黒の王”ナルラート・カルネテル朝の時代を指します。
ナルラートは謎の多い王で、どの王家出身であったか不明瞭なところがあります。
彼が“黒の王”と呼ばれるのはその肌の色が濃い褐色であるとともに、黒い衣装を好んだためといわれます。
その王城は黒曜石で作られていたとも言われています。

ナルラート王の時代はいわゆる「暗黒時代」であり、圧政と戦争の渾沌とした時代でした。
力で民は支配され、国の領土を広げるために対外戦争が繰り広げられました。
この時代に「ノーシス主教」の主神が「ヤルダバオート」という神に変更されました。
それと同時に、かつての創造神「アイオーン」を信仰する「ミレー族」への迫害が始まり、ミレー族は奴隷とされました。
ミレー族は「ヤルダバオート」を「偽なる神」と呼び、ナルラート王を魔の王と呼んだためです。
ナルラート王が、ミレー族特有の能力を危険視したためとも言われますが真偽は不明です。
また、この王の即位とともに北の「魔族の国」からの侵攻が始まりました。
国内にも魔族の影が現れはじめ、国の治安の悪化などはこの時代に端を発しています。

結果的に対外戦争などはある程度の成功をおさめ、国力は増大しました。
しかしそれは多くの苦役や犠牲によるものでした。
国教の主神の変更など様々な改革により国は大きく乱れました。
ナルラート王の没後、反乱の兆しが見え始めたため次代の王はナルラート朝を否定し、
ナルラート朝の記録は闇に葬られることとなりました。
焚書や歴史書の改竄が行われ、現在ナルラート朝の名残りと言えば「主教」の主神が「ヤルダバオート」とされているところぐらいになります。
主神を「アイオーン」に戻さなかったのは、さらなる混乱を避けるためでした。
ナルラート王の歴史は大幅に書き換えられ、国の中興の祖という扱いに変わりました。

その王たちはナルラート朝を否定し、国の再建に努めましたが、
王族や貴族、役人そのものが腐敗を始めており、それが現在まで続くこととなります。
ナルラート王が開いたカルネテル王家はその後長きにわたり「王」を輩出しませんでしたが、
先代の王はカルネテル王家から選ばれ、ナルラート王を自らの理想としました。
そのために再び対外戦争を先王は繰り返し、再び混沌が国を覆い始めました。
先王は自らの直系であるカルネテル王家から次代の王を選ぼうとしていましたが、
はっきりと次代の王を指名する前に没したため、現在でも王族による王位争奪の争いが続いています。

カルネテル王家は先代の王の家であるため、現在最も力がある王家になります。
しかし、彼らも、ナルラート王朝の真実は知らないものがほとんどです。