2025/08/26 のログ
ご案内:「狂った信仰の村(過激描写注意)」に狂信者たちさんが現れました。
■狂信者たち > とある寂れた小さな小さな村……地図にすら名前も残らないような村。
そこに足を踏み入れた者は”天使”に出会えるとされているが……
『やめて……離してください!!!』
―生贄。生贄―
―捧げよ。人の仔を孕ませよ―
―我らの地に繁栄を―
『ひっ……!!化け物……い、いやああああああああ!!!』
ビリビリと衣が引き裂かれる音と共に、露わとなる生身の女の肢体。
そこに群がるのは、人の形をした無数の何か。
人語を話しているが、それは彼らが人間だった頃の名残にすぎない事を、姿かたちを見れば否応なく理解させられるだろう。
口や鼻、眼窩や耳からはズルズルと無数の触手のようなものが伸び、手足は禍々しい紫の不定形。
奇形を通り越し、人間ですらなくなった者が寄ってたかって明るい肌色の女体に群がれば、毒々しい汁を滴らせて覆い尽くしてゆく―――
『……う、産むのぉ……。……こ、ご……っ。ご…ど、もぉ……だく…ざ……産むぅ……”てんし”さまぁ……』
禍々しい紫の汚液に塗れ、まるで何かに言わされるように虚ろな目つきで零す女を取り囲うヒト型の異形。
そして、とある立派な小屋からは一秒たりとも絶えず繰り返される祈りの声が。
―天使様。天使様……テンシサマ、テン……―
『天使様……わたしも……コドモ……くだ、さぃ……♡♡』
「あぁ…い♡♡アルファ、いっばい……いっばい、こどもぉ……産むぅ♡♡♡」
天使 と呼ばれた何か。人間の女性にも近しい甘ったるい声色で応じるそれと触れたが最後、その女の声は聞こえなくなった。
――――――――――
今でも真偽不明のまま、くだらない噂の域を出ない”天使”の存在。
ある者は賞金を、ある者は願いを叶える為……と、信ぴょう性に欠ける噂の為にはるばる寂れた地に足を踏み入れるが、
例外なくその後について知る者は依然として存在しなかった。