2025/08/11 のログ
ご案内:「平民地区 娼館通り」にリュミエールさんが現れました。
リュミエール > 久しぶりの出勤、特に予約が入っていたわけでもない身はすぐに通りに面した飾り窓の部屋に案内される。
その部屋に明かりが灯ると通りを歩いていた人の目が集まる。
碧が映える赤色に照らされた照明。ドレスは透けて肌の形を晒し、自らの名前を窓の前のプレートに差し込んだ。

此方から声を掛ける事は許されていない。窓と格子によって隔てられた空間で手を振ってあげる事が、今できる精いっぱい。

己の値段は其のプレートに、そして、買う事の出来ぬ者も、他の飾り窓の娼婦がそうであるように、店の前のボーイにチップを支払う事で淫らなサービスを強要出来た。

あるものは秘所を広げさせ、またあるものは大人の玩具を差し入れ……
貧富の差を利用したサービスは各方面に需要があるよう。
貧困層がチップを渡し遊んでいる遊女を、買って行くというのは優越感もすごいのだろうと。

「暑いのに──皆すごいわね。」

窓から見える人通りは熱気を孕んでいて、窓越しでも声が漏れ聞こえる程に。
空調の効いた部屋で身体を全て晒さぬよう横を向き、時折足を組み替える。
しかし、ミレー族や若い人間に客が付く中、ダークエルフには今の所、チップの一つも飛んでこなかった。

リュミエール > 結局そのまま客は付く事無く、その窓には別の明かりがつく事になる。
それはそれでとドレスから鎧に着替えた娼婦はまた街並みに。

ご案内:「平民地区 娼館通り」からリュミエールさんが去りました。