2025/07/16 のログ
ご案内:「娼館街」にリュミエールさんが現れました。
リュミエール > 街に明かりが灯り始める刻限。賑やかになるのは酒場通りや住宅街だけではない。
合法。非合法問わず、女を買える場所もまた賑やかに。通りに面した飾り格子の嵌められた飾り窓から覗ける娼婦の待機場所。
其の一部屋が碧色に照らされ、中のダークエルフは窓に対して横を向き読書をしていた。

明け透けに見せつける娼婦も居る中で腕で隠れる胸のボリュームや、臀部も剥き出しにも拘らず椅子で潰れ肝心な場所は何一つ見えない。
読んでいる本にしたってカバーのせいで内容すらわからず、指名するまでに知れるのは、窓枠の下に嵌められた娼婦の名前だけ。

「本当に、良いのかしら…?」

親しい売れっ子娼婦からのアドバイスだった。身体は『お客様』に見せるものだと。
他の窓から見える娼婦といえば艶めかしく柱に身体を押し付け踊ったり
自ら慰める姿を見せ付けたり等、自らを売り込むに必死だったから。

時折視線を窓の外に向けて、そこに目が合った人が居れば、ひらり、と手を振ってすぐ視線を戻す。
そんな態度でも管理者から文句が出ないのは、成程売れっ子の手法
だからなのだとやってみて納得。

リュミエール > 暫く読書の後に、部屋の奥の扉が開く。
黒い服を着た女性に渡されたのは汗をかいたグラス。
外の気温はまだ暑い。中は冷房が効いているためむしろ暖かい飲み物のほうが有り難いのだが…。
黒服が指さしたのは窓の外。見慣れない女性が手を振っていた。

「うふ、ありがとう。気を利かせてくれて。」

言葉は届かないけれど、受け取るために立ち上がり背を向けて受け取ってから座るまでの間。
丸出しの臀部が、綺麗に整えられた叢とハートのニップルシールがサービスとして提供される。
改めてまた座るとストローを軽く咥えリップを汚さぬようにして吸い上げる。
所謂投げ銭と同じようなもの、それが提供されている間は窓の客へとサービスを。
ただそれでも、正面だけ向いた。その膝は閉じられ豊かな胸のシールだけが、つんと立ち上がる。

少額からでも女性を自由に出来るという倒錯した支配欲の満たし方。
積み上げて買うもいい、その倒錯感を味わう客をしり目に、買って優越感に浸るもいい。
良く出来た商売だと、笑顔で手を振り、振る事で揺れる双丘を、恥ずかし気に抑えてみせた。

リュミエール > そろそろ夜も良い時間。グラスの中を空にして、それでも窓の前を離れなかった女性へと、近づいてゆけば人差し指を唇に押し当ててからその指をガラスへ押し当てた。

女性が受けられたサービスはそこまで。
踵を返すと臀部を見せつけながらその扉の奥に消えていく。緑色の部屋はそっと。真っ暗に色を落とし、また別の色に染まるのだろう。

ご案内:「娼館街」からリュミエールさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド・訓練場」にエレイさんが現れました。
エレイ > まだ日の高い時間帯。
冒険者ギルド裏手の訓練場へと、男は足を進めていた。
戦闘術の指導をしてほしい、という依頼を受けてのことで、手の空いていた男が引き受ける流れになったわけなのだが──

「さて、どんなヤツが出てくるかねぇ……」

どこか楽しげなつぶやきが口から漏れる。
男はまだ、その依頼者の顔も名前も、男か女かも知らない状態であった。
伝えられなかったわけではなく、『知らないほうが面白い』と男が敢えて聞かなかったのだ。
どのみち人となりは直接会わねばわからないのだから、自分の目で
見定めたほうが早い──それが男の理屈である。
依頼の内容にもよるが、この男は時にそういう雑なノリで依頼を受けることがしばしばあった。

「まあああっちの態度次第では即刻お帰り願うが……そんな案件でないことを祈るばかりだな。
──およ、時すでに先に来ていたようだったな。感心感心」

そうして訓練場に足を踏み入れれば、先客の後ろ姿が見えた。おそらくあれが今回の依頼者だろう。
ちゃんと先に来て待っている姿勢にまず感心しながら、ざしざしとそちらに近寄っていって。